260 【R18ペア村】“Bloody Curse”
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[ こいつだって、 そんなに変わっちゃいない。 何処ぞの猫のように 気紛れで 呑気で
にんまり と わらう。 ]
(7) 2019/03/10(Sun) 00時半頃
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[ 掃除用具を押し付けられた日を思い出した。
( 「 カルロが掃除してる!? 」…なんて、 人目を集めたことも忘れられない。 見事に根に持っている。)
あの日以降、 狭く、暗いところを嫌っている。
…同時に、 このおとことの 縁、 も 随分と長く続いたものだ。
薄いくちびるを尖らせ、 すわった目で、 揺れるはんぶんを 追う。 ]
(8) 2019/03/10(Sun) 00時半頃
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そーゆー 問題じゃ、 なくて だな? お前開き直って"遅れること"を楽しんでンじゃねえよ。
俺ももう おとななんで。 鍵くらいに怯んでやらねえからな。
[ …銅像となった東の国の犬は、 "その場"に、その姿で置かれたと言うことで。 ─── 客になる、ならないの前に 邪魔にされそうである。
額がぴかぴかに磨かれるかもしれない。 …猫の額亭 なので。
鍵の閉まった扉くらいは蹴り開けそうな 足癖の悪さを カウンター下部に発揮しつつ、 ]
(9) 2019/03/10(Sun) 00時半頃
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さみしい、 さみしい ねェ…
[ ──── 口には 出さずとも、]
(10) 2019/03/10(Sun) 00時半頃
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[ 何時か、そう 突然の話だった。
都会に憧れた男が、 この街を蹴り出していき、 一度目の "さとがえり"。
いつの間にか、 このおとこの左手に、 "幸福のしるし" が あって、
──── その時はまだ、結婚指輪じゃあなくて 婚約指輪であった らしいが、 ]
(11) 2019/03/10(Sun) 00時半頃
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[ 嗚呼、 そう 喩え 近くに居なかったから とは言え、
その報告を 後から聞きたくは 無かった と、 ]
(12) 2019/03/10(Sun) 00時半頃
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[ …口には、 出さず とも
かの眼鏡の奥の瞳に、 男の 表情が どう映ったのかは 知らないが、
ろくにおめでとうも言わないまま、 その場を離れたどころか、町だって離れてしまって "次の里帰り"までの間に 仕事を投げたりも した。*]
(13) 2019/03/10(Sun) 00時半頃
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[ 不意、"流行"という言葉に視線をあげた。
まじないと 流行りと、 ──今の仕事に関わる、其れ、 ]
──── "呪い"の話か。 何、"こんなとこ"にも噂きてんの。
ま、 此処は遠いから。 誰か持ってきてなきゃ平気でしょ。
(14) 2019/03/10(Sun) 00時半頃
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[ 俺は平気、と 自信を持った言葉。
ふしぎには弱いので、 "そんなもの"を持っていたら即動けなくなっている。 そういうところでは便利な体質だ。
いやにフラグめいた言葉選びで諸々を否定し、 もう一枚、 と 紙袋に指を伸ばした。 ]
(15) 2019/03/10(Sun) 00時半頃
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──── あ? 嗚呼、 此処。
[ 宿屋、 との問いに すっ、 と 上を指差した。 宿屋って言っても、この街は冒険者向けのところと それこそ、"住みわけ"がされていて
結局はこの街出身である男は、 宿屋としての『猫の額亭』の常連と化していた。 立地的にも便利である。待合せしやすい。
( 例えば一日待たされても、 此処なら、 待ててしまう。
一度泥酔をキメたときに、学んだ。 帰る場所は近い方がいい。 ) ]
(16) 2019/03/10(Sun) 00時半頃
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[ この前は此処がとれなかったので、 冒険者向けの宿に紛れ込み、 ……とても後悔した。 煩さの質が違う。 ]
お前が"酔って"もソファくらいは貸してやれるぜ。
[ 酒を飲まない目の前のおとこに無茶を言い、 奪った一枚を また がぶっ、 と そのまま! ]
(17) 2019/03/10(Sun) 00時半頃
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公安部 カガは、メモを貼った。
2019/03/10(Sun) 00時半頃
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[ 結論から言えば、 見事に潰された。 …元より、そう強くはないのだ。 昼から酒を頼むのも、唯、 格好つけたいだけで。 分量を飲むには適していない そう言う男である。 ]
(32) 2019/03/10(Sun) 02時頃
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[ 『猫の額亭』 の宿スペースまで、 "潰した帳本人"の肩を掴み、 ( けして、"借り"ていないので… ) 杖がわりに案内させつつ、
────不意、
あるひとつの部屋の前で、すこぅしばかり肩を引き、 暫く 足を止めていたが、 ……何か言うこともなく、結局は そのまま。
特筆すべきことなんて"何も"無かった。 ────── 何も。* ]
(33) 2019/03/10(Sun) 02時頃
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─── 翌朝:猫の額亭 ───
[ 正直、いい夢もなにも無かった。 アルコールのおかげで、寝てはいた とはいえ、 ]
[ 目覚めの予定時間の、 すこぅしまえ 男は既に起床しており、朝のしたくを始めていた。 寝起きは大変に良いのだ。 驚くほどに。
────唯、 朝であるのにばたばたと忙しない。
うるさくて せっかちなのは まァいつものことであれ、 今朝はすこぅし 事情が違ったよう。
そりゃあ機嫌も悪いようで、舌打ちに暴言混じり 尖った声は朝から変わりない。 ]
(34) 2019/03/10(Sun) 02時頃
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[ ─── 左の手が、腫れていた。 "酷い金属アレルギー"の 其れ。
手首に下げたままのロザリオを外さなかったせいか、 ……別の何かに因るものか、 ( 昨夜のことなど 綺麗さっぱり忘れている ) 其処まで考える余裕は未だ、 無いようで。 ]
(35) 2019/03/10(Sun) 02時頃
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[ カワテブクロのよう、といえば過言であれ、 爪で掻いてみると白い痕が残るほどの其れを、 人目に晒すにも何だか "嫌"だったし、
こう言った体質のために、処方されている薬は 偶々、幾日かの旅道中で 結構使ってしまっていて
── 何もかも役に立ちやしない。 苛つきのままにロザリオをベッドに投げた。]
(36) 2019/03/10(Sun) 02時頃
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[ どうにか袖が長めの服で誤魔化して、 "待ち合わせ"に 間に合うように 借部屋を出、
───── また、 或部屋の前で すこぅし 足を止めたが、
左腕を駆け上がる痒みに負け、 途端、早足で過ぎていった。
何も ない。 何も。 ]
(37) 2019/03/10(Sun) 02時頃
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[ 片手で硝子を ……流石に、 水を、 2杯ほど空にして カウンターの席を立った。 何処へ、 と 問うなら、 本屋へ と ひとこと。
今日ばかりは 大人しく"待て"も出来ず、 大通りを大股で通りすぎ、 勝手知った顔で本屋の二階へ真っ直ぐと 向かえば、
───── がんッ! と
躾のなっていない拳ひとつが 扉を叩いていた。]
(38) 2019/03/10(Sun) 02時頃
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───── 俺のかわりに魔法屋行ってきて。
[ 何れだけ"そいつ"が眠そうな、 現実と夢との境にいる顔をしていようと、
"焼きそばパン買ってこい"の呪文の調子に近しい "おはよう"の 派手なごあいさつ**]
(39) 2019/03/10(Sun) 02時頃
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公安部 カガは、メモを貼った。
2019/03/10(Sun) 02時半頃
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( そういえば、痒みの焦燥感により、 視野が随分と狭かったので、
『猫の額亭』にて擦れ違った " 見覚えのない女 ">>#2 には
ちら、と 一瞥くれてやるくらい で )
(50) 2019/03/10(Sun) 12時頃
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寝起きに焼きそばパン突っ込まれたいのかお前は クッキーでも喰ってろ!
[ きんきん 面倒くさい声色で 寝起きの頭を揺さぶる。 クソッ、とか 此処でも暴言混じり。
まァ でも "わかっている"でしょう。 唯、 機嫌が悪いときの癖であって 誰に向けたものでも ないことぐらいは ───
…然し、口のなかがぱさぱさになればいいと思う、 みたいな呪詛は本物だった。 冷たいミルクで流し込め、 とかも 添えて ]
(51) 2019/03/10(Sun) 12時頃
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[ そうは言いつつ、結局は部屋に踏み入れ 躓くおとこの肩を掴んだりしながら、
足元の図録を拾い上げ、 適当な空き地に ぽん。 ]
(52) 2019/03/10(Sun) 12時頃
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[ ──── 本を邪険に扱わないで。
そう言った部類の言葉を聞いたのは、 もう、 ずぅっと 前 "故人"の いた頃。 誰かさんの躓いた本を、足で退かしたとき。
先に本に足を掛けたのは"こいつ"だ、 と 屁理屈を捏ね、 ……見事に喧嘩した。
その後だって わざとらしく足を使ったり、 どうにも苛めっ子の挙動は変わらなかった。 本だって気を付けないと腫れるから、 ……そんな事情めいたことは 話もせず。 ]
(53) 2019/03/10(Sun) 12時頃
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[ その言葉を 守るようになったのは、 "故人"が 居なくなってしまってからだ。 ]
(54) 2019/03/10(Sun) 12時頃
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[ ソファの方向は 15°くらいずれてはいたが 今の借部屋よりも勝手を知っているかもしれない "こいつ"の家だ、 道に迷うなんてこともなく、 俺のものかのように 広々と使って、 ソファに腰を下ろした。
長袖で隠した左手を 時折、 掻き毟らない程度に袖越しに擦り、 ]
(55) 2019/03/10(Sun) 12時頃
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…怪我じゃねえ、 し 女だって呼び込んだりは してない……たぶん。 ──── つーか騙されたッてなんだ。 俺は田舎女に騙されるほど 阿呆じゃねえから!
(56) 2019/03/10(Sun) 12時頃
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[ 寝る前の記憶が飛んでいるので曖昧ないいぐさである …が、 変なところだけは確りと否定して
──── カルロという男は 初見でだけはモテるタイプなので 女がらみで言えば割合クリーンだ。
「 騙された! 」と言いがちなのは、結局、女の方 見ためだけでは、男は選べない。良い教訓になろう。
…諸々を"悪い女に騙されない自分"に昇華して 都合の良いように理解している辺りは、 童貞の思考にさえ近しいが ─────……… ]
(57) 2019/03/10(Sun) 12時頃
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─── なんか、腫れてンだよ。 軟膏偶々切らしてて、 苛ついて仕方ない。
"この街"で魔法がらみの薬なんて 彼処ぐらいしか作れないだろ。
[ 左の袖を叩いた。 見せるにも何だかグロテスクなので やめておき、 くしゃくしゃになった処方の紙だけは ポケットから引き出して、 ]
(58) 2019/03/10(Sun) 12時頃
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──── たぶん 直ぐには出来ねぇから 早めに頼んで起きたい。
[ 俺あの店入れねえから。
──── 眼鏡の奥を覗きつつ、 すこぅしばかり 珍しくも、
"かゆいのいやだ"って書いてあるような 誰にも見せない弱味を 噛み潰したような …苛つき混じりの"おもしろい"顔! **]
(59) 2019/03/10(Sun) 12時頃
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公安部 カガは、メモを貼った。
2019/03/10(Sun) 12時頃
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[ ぐうの音も出なかった! ]
(96) 2019/03/10(Sun) 23時半頃
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