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![]() | 【人】 保安技師 ナユタ[会話の半ば、アシモフに動きがあると一旦中断しそちらを見やった。] (1) 2015/01/02(Fri) 00時半頃 |
[所変わって客室。働き詰めで予定が立てられず、結局予約ギリギリだった
青年は一人部屋を確保出来なかった。相部屋は特に気にしていない様子だが
この先を思うと大きな溜息も付きたくなった。]
・・・・・・はあ。
[深く肩を落としつつ部屋に入る。
スーツケースを部屋の片隅まで運んだ。・・・先客はいるだろうか?]
― 所変わって ―
[机の上には、たばこを吸った形跡がありました。
机をとてらすのは青色に輝くガラスの細い管です。
側にある小さなケースは、たばこのカートリッジケース。]
[窓の側には、先客がいました。
部屋の扉があいたことで、振り向いたのでしょう。
青年を、眼鏡のレンズの向こうがわから、見ていた彼は
ため息が聞こえてか、小さく笑っていました。]
よろしく。
[乗る船を直前まで定めたくなかったエフもまた、
予約がぎりぎりになってしまった人間です。
彼は端的に自己紹介をしました。]
名前はエフ。行き先はアースまで。
お兄さんは、お疲れのようだけど、どこまで?
![]() | 【人】 保安技師 ナユタ・・・ん? (5) 2015/01/02(Fri) 01時頃 |
[先客の姿を認めると先ほどの溜息が聞かれていた事にも気付き、
口元に手を当てた。]
すみません・・・。
[気を悪くしていないか、と相手の表情を伺いながら。
自己紹介をされれば姿勢を正して名乗る。]
俺はナユタ。行き先はクオデイ・オカヨフ。
数年ぶりに、帰省するんです。
[話しつつ疲れが残っている様子の青年は休める場所を、と
部屋を見渡して・・・ここが個人客室であることを思い出した。]
・・・毛布、もらってきます。
いやいや。気にしないで。
[エフと名乗った先客は、気にした様子もなく、
目尻にわらいじわを作って首をふっていいました。]
じゃあ、久しぶりの帰省だ。
向こうについたらゆっくりしないとね。
[エフは、顔色の冴えない帰省客を
長々雑談に付き合わせるのは止めにして、
彼が毛布を取りに行くので、どこかくたびれた背を見送りました。
それから少しして。
ナユタが戻ってくる前に、エフは部屋を出ていきました。
荷物の少ない客なのでしょう。
机の上で灯っていたタバコの灯りも
彼が持って行ってしまうと、
そこは元々の個室のような様子になっておりました。
そうしてその後、廊下を歩いていて会ったのが、
シルクと名乗った女の子なのでしょう。**]
![]() | 【人】 保安技師 ナユタ[最初見たときの、ひんやりとした印象と打って変わって、 (21) 2015/01/02(Fri) 16時頃 |
![]() | 【人】 保安技師 ナユタ[楽器そのものではなく言葉である、と説明されると納得すると同時にまた早とちりをしたと、自分に呆れるように片手で頭を抑えた。 >>27] (28) 2015/01/02(Fri) 19時頃 |
あ。
[ラウンジで見えた赤毛の男
――勿論、新米の自分が勝手を言う事など、親方には許されないのだが。]
アンタレスさ、ちょぺっどの間だてが、たのめすじゃ。
おら寝相わりだばって…かにな。
[ふわりと浮いた真っ白な髪は、無重力の髪の流れでも、セットでも無く、アーティスティックな寝癖COである。]
[暫くして部屋に戻ってきた青年は、毛布を抱えて中央まで運ぶ。
エフの姿はないようだ。彼の荷物らしきものも見当たらない。
部屋を変えたわけではないのだろう。
備え付けのソファにスーツケースを寄せ、
毛布を広げて寝転がると、忘れていた疲れがどっと押し寄せた。
目を閉じて思いを巡らせる。
今日は憧れの人に遭った。無数の流れる星を数え、
その輝きに似た光を見た。
船の中で見るものが皆、目新しかった。
思い返せば故郷から移る時もこんな気持ちがあった気がする。
満足感を得ながら、青年が眠りにつくまでほど時間はかからず。
しかし再び起きるまでは結構な時間を要した。
少なくとも、相部屋の客が戻ってくるまでは。**]
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