219 The wonderful world -7days of SAIGAWARA
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[ 只、すばらしいせかいを思い出したかった。 ]
(@9) ほるむ 2017/06/25(Sun) 11時半頃
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[ それはもう、世界は鮮やかなものでした。 眩しくて熱い光の中は そこから見える、全ての景色は。
そして、
両親に反抗し、己が道を突き進んだ僕を 優しく応援してくれる姉と妹の待つ家は。 ]
(@10) ほるむ 2017/06/25(Sun) 11時半頃
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[ 幸せでした。幸福でした。 この上なく、満たされておりました。
僕自身へと向けられる、数多の悪意に気づきながら それでも、二人が笑ってくれるならば 観客が楽しんでくださるならば。
それで、良かったのです。
それが、続くと、 愚かなほどに、信じておりましたから。 ]
(@11) ほるむ 2017/06/25(Sun) 11時半頃
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[ それは、あまりにも唐突なことでした。>>2:@15 ]
(@12) ほるむ 2017/06/25(Sun) 11時半頃
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[ からっぽ、と、いうのでしょう。 がらんどうと、いうのでしょう。
いつも通り、帰った家に 僕の知る、日常は存在しませんでした。
手妻師になり、役者であり 数多の興味を抱き、数多の己を持つ僕が ―― ―――としていられる場所に
迎え入れてくれる声は、ありませんでした。 ]
(@13) ほるむ 2017/06/25(Sun) 11時半頃
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[ 無残な姿を、見ることもできませんでした。 ただ、うつろばかりを抱いておりました。
悪意にさらされたのは、この僕だけでなかったと>>2:@14 それを知ったのは、幾月か後のこと。
ありもしない事ばかりが、そこに残っておりましたが その存在が、全てを喪った僕の、ただ一つの希望でした。
悪意の源を特定することができるのですから。 利用できるものは、何だって利用すれば良い。 なせるだけのえにしを、技術を ぼくは、もっておりました。持ってしまっていました。 ]
(@14) ほるむ 2017/06/25(Sun) 11時半頃
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[ 手を加えれば、叶いました。 全て、追い込むことは叶いました。
連日のニュースを見ながら>>2:@17 妙な息苦しさを抱えた男は けらりけらり、笑っておりました。
最後の一人まで、あと少し。 元凶へと手が届くまで、あと、すこし。 報復の道でさえ、 容易に進むことができてしまうのですから―― ]
(@15) ほるむ 2017/06/25(Sun) 11時半頃
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すばらしい
ああ、なんて せかいだったでしょう!
おろかしい
(@16) ほるむ 2017/06/25(Sun) 11時半頃
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[かつての僕の見た、すばらしい世界と 今の僕の見る、素晴らしい世界、とは まったくもって、違うもの。
今と、過去と、 その更に前と 三つの“すばらしいせかい”を見た死神は 朗らかに笑う同僚へ>>7:@137]
せやね、 こんなええモン、手放すんは 勿体ないですわ。ほんまに。
[そう、笑いかけて その世界に生きる、だれかの足音に>>7:+182 ふわり、細い風を一つ、作りました。]
(@17) ほるむ 2017/06/25(Sun) 12時頃
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おお、あの子やあの子。 おもろい子。
[黒と、橙。 二頭の蝶が、はらりら 風の中に、踊ります。
振り返った先に見た、顔。>>7:+183 彼らの瞳には、変わらず 憎たらしいほど、綺麗に作り上げられた 笑顔が、映ったことでしょう。]
(@18) ほるむ 2017/06/25(Sun) 12時頃
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[そして、言葉を交わすよりも早く 訪れますのは、終わりの刻――>>@0]
(@19) ほるむ 2017/06/25(Sun) 12時頃
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― Judgment ―
[気の狂うような白一色に 作り物の翅が、彩を添えます。
とはいえ、それは、僕の見ている世界だけのお話。 端の方で、見守るばかりの死神は 今は、誰の目にも留まらないことでしょうから。
笑む唇を、扇子に隠し 此度の例外と、彼らの選択を しかと、観させていただきましょう。]*
(@20) ほるむ 2017/06/25(Sun) 12時頃
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―7th day/西エリア・境界線付近―
「キュウ」
[きょろきょろ、きょろきょろ。 とてとて、とてとて。 参加者の魂、その気配を見つけたおきつねは>>7 たたっと真っすぐに駆け寄ります。 近づいて、しかし、警戒されているのは、のいずでもわかりますから>>8 一旦止まって、じぃ、っと、おとこのこのまんまるい瞳をみつめます。
攻撃してこなさそうなら、また、すこしずつ近づいて 構えるようなら止まって、のくりかえしです。]
(@25) ほるむ 2017/06/25(Sun) 16時頃
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[それから、かれらからいったん離れて、 止まって、振り返ります。 ついてきているかな? そう、確かめるように。
ついてきていなければ、また近づいて 同じように、離れて、振り返って。
その間に攻撃されてしまえば このおきつねは、逃げるほかありませんが。]
「くにゃあん」
[そうされなければ 南に案内しろと命じられただけの狐は なんども、なんども、おふたりさんを南へと案内しようとすることでしょう。]*
(@26) ほるむ 2017/06/25(Sun) 16時頃
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― Judgment ―
[死神は、いわば観客気分で御座いまして 静かに、そう、しずかーに見守るつもり、だったのですが。]
ん?……ん、 ふ、
[一度目は、疑問符。 誰よりも耳になじんだ名前が、聞こえてきたものですから>>5 次は、思わず、というものです。 だって、まさか そこに引っかかるとは、思いもしませんで>>6]
(@27) ほるむ 2017/06/25(Sun) 16時頃
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[漏れ出る声を、扇子の中に閉じ込めまして 終わりの、その一寸前のことを思い出します。
弦姫さんは、どうやら、 あのお二人を気に入られたようですから>>@23
相方へと問う青年へ、彼女が誘いをかけるのか、どうか。
他の死神が、その場にいるならば 其方へちら、と 細めた黒を、向けましょう。]*
(@28) ほるむ 2017/06/25(Sun) 16時頃
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[ 此度の遊戯にて、死した魂は数知れず。 然し、それも必定であったことでしょう。 例外の中を生き延びた あるいは、消滅を免れた魂らの行く末が これから、綴られることでしょうから。
この死神の物語は、終いに―――― ]
(@51) ほるむ 2017/06/26(Mon) 12時半頃
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[ 嗚、 ほったらかしにしなや、と? ほな、ちゃっちゃか終わらせましょか。
なんや、この死神の失ったものなぞ まぁ、大したものやありませんが。>>7:@42 ]
(@52) ほるむ 2017/06/26(Mon) 12時半頃
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[ 此処は一つ、語りましょうか。
(舞台を棄てた二年間 かつてのろくでなしが 大事に大事に、抱えたものを。)
此処は一つ、騙りましょうか。
(己すら知らぬ、 遊戯場への通行料を、一つ。 未だ、抱えたままであります、と。) ]
(@53) ほるむ 2017/06/26(Mon) 12時半頃
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[ 感情とするには、心とするには あるいは、記憶と呼んでしまうには
あまりにも、残したものが多いそれは。
とある悪意への復讐心、とでも言いましょうか。 ある女の愛への、嫌悪、とでも言いましょうか。 それから、それに通ずる全ての情を。
ひとえに、憎悪を名付けましょう。 死神となるまでの二年間 愚かな男を、突き動かし続けてきた衝動を。
失ってしまえば、生への執着すらなくすほどに 強い、強い感情の全てを、この男は差し出したのです。 ]
(@54) ほるむ 2017/06/26(Mon) 12時半頃
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[ (ひとえに、良心とでも呼べましょうか。 全ての始まりは、 胸にぽっかりと開いた喪失感でした。
大切な何かを喪ったとき それを、悲しむものでしょう。 数多の娯楽を華とし、胸に留め 常満たしていた男でさえ、 それは知っておりましたから。
憎悪、嫌悪、悲哀、悪意、否定 それからもう一つ、
他者の死を目の当たりにしたとき 喪失を感じられるような心をも この死神は、手放しているのでございます。) ]
(@55) ほるむ 2017/06/26(Mon) 12時半頃
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[ 死神のゲームへ参加するにあたり 津京 華多留が支払ったものは、
なんてことない、
只の、“生きる理由”でございました。 ]*
(@56) ほるむ 2017/06/26(Mon) 12時半頃
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[白い部屋。 死神への道を選ぶ者もいましょう それ以外に踏み出すものもおりましょう そして、示された三つの道を、己が手で閉ざす者もいれば、面白いなぁ、なんて、思っていたものですから。
いやに、はきと聞こえた少年の声に>>93]
呵、 っ
[笑みの仮面が、いっとう、愉悦をにじませるのを感じました。]
(@85) ほるむ 2017/06/26(Mon) 23時半頃
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っ ははははっ!!
あー、おもろ あかんわぁ、おなか痛いわぁ。
[けらけら、けらけら。 先ほどまで、何度も震えていた端末は、未だ懐の中。>>@70
流れ弾があれば、それは 一つも僕へと触れることなく、後ろの壁へ。]
(@86) ほるむ 2017/06/26(Mon) 23時半頃
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どうするって? 観客が手ェ出すんわご法度ですし、その必要もないでしょうよ。
ま、板上への招待状があるんなら 乗らん手はありませんが。
[答える声は、常と変わらず>>@69 面白さ以外、何も考えんような、明るいもの。]
(@87) ほるむ 2017/06/26(Mon) 23時半頃
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[細めた瞳に映すのは 声を上げた、最初の一組。
少年と、女性。 お二方が、此方を“意識”していないようなら、ば。
少しばかり、踊っていただくのも、悪くないでしょう。
されど、今は、あちらへと吹く風はなく。 僕の肩へ、足元へ 色鮮やかなまがい物の蝶が、死んでいくばかり。]*
(@88) ほるむ 2017/06/26(Mon) 23時半頃
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巻き込みリプ食らったら、 そん時にStop!クソリプ!のアレ送ったったらええだけやしなぁ。
[呟きで例えるならこんな感じでしょう。 よう見かけますわ、あの画像。 鉄パイプ振り回す一人は、いわばFF外から失礼します、でしょうか。
赤頭巾の心象なぞ知らず、 閉ざした扇子を、楽し気に歪んでいるでしょう唇へと押し当てます。むにむに。]
(@90) ほるむ 2017/06/26(Mon) 23時半頃
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よう言われますわぁ。服装があかんのかな? T〇KI〇さんの画像が、最早リプ素材化してんのネタよなぁ。
[など、一瞬過ったアスキーアートを払いのけ 目まぐるしい展開を、一瞬たりとも見逃さぬよう まぁっくろい目を細めていますと。
自然、漏れ出しますのは やはり、喜劇を前にした時のような、笑声。]
(@105) ほるむ 2017/06/27(Tue) 00時半頃
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人物へと選択を強いる、っちゅーんは ま、定番の流れやねぇ。
[定番と言うことは それだけ、面白いということでございます。
板の上は波瀾万丈。 その場、その場で作り上げられる即興劇。 少しばかり、不条理に走ってまうんもご愛敬でしょう。
この死神は、かような結末であれ 万雷の喝采を送りますよ。
面白ければ、ね。]
(@106) ほるむ 2017/06/27(Tue) 00時半頃
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─ NEW GAME ─
[一つ、扇子を返しますれば ぴゅうと響きます虎落笛。 荒れ狂う風は、鮮やかな蝶と 異形たる蛙を、新たな役者の元へと運びましょう。
もし、その風を辿ったならば それらの主を見つけることでしょう。
黒い羽根を揺らめかせ 扇子を片手に蝶を連れ にんまりと笑って見せますは 此の世ならざる、死神の姿で御座います。]*
(@126) ほるむ 2017/06/27(Tue) 20時半頃
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