268 オリュース・ロマンスは顔が良い
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へえ。 何でもない日の方が貴重なのかも知れないですね。
[海で生きる者にとって、港に降りるだけで 祭りの様な日なのかも知れない。 生きて地に足を踏むことが出来るとは、 そして僕も彼が無事に帰って来ることが何より 祝う事だと思うだろう。
何気ない日常、例えばこうやって隣同士で 買い物1つに悩むのすら、貴重な時間なのだ]
(4) pannda 2019/08/07(Wed) 01時頃
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星なんてスケールが大きいし、 どんなに手を伸ばしても届かないけど。
[交換した望遠鏡を同じように覗き込んで彼を見る。 うねる髪の色が間近過ぎて何が何だか判らないが、 近すぎて手が伸びて、彼の二の腕を掴んでいた]
(7) pannda 2019/08/07(Wed) 01時頃
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[力を込めず存在を確認するように掌で 逞しい腕を感じた後、その手で丘を指さした]
いっぱい見つけましょう!!
運命の星なんて、いっぱいあっても いいじゃないですか!!
[明確な答え>>3に、ふ、と微笑んで。 じゃあ今日はお酒は無しで、と宣言してから ミネラルウォーターや最初の日の様に サンドウィッチを買って丘へ向かおう**]
(8) pannda 2019/08/07(Wed) 01時頃
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− マーケットとグスタフと −
[少し意地の悪い試し方をしてしまったかも、と 取り消すべきかと自分の下へ 引き戻しかけたキャンパスは力強い彼の手から 離れることは無かった>>-152
いや、彼の元へ渡ったのはキャンパスだけではない]
ほんと、に?
本当に……全部……いいよ。
あげる。
(43) pannda 2019/08/07(Wed) 21時半頃
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[離さないで、とは言えなかった。
予感がしたから。 彼が離れる予感が。
そして遠からずそれは当たるという事も]
目移りする程綺麗な星があるんですね。
僕も見てみたいな。
銀の砂漠も何処までも緑が広がるジャングルも。 オリュースの壁よりも白い砂浜も。
[彼の言う目移りする程のものがあるなら その星はきっと美しい>>41 微妙に勘違いしている可能性は 残念だが僕の頭の片隅にすらない]
(44) pannda 2019/08/07(Wed) 21時半頃
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全部運命。 良い言葉ですね。
そうですよ。 全部、出会う人も、今日のこの日も 明日も昨日も皆何処か運命で繋がっているんですよ。
[だって星の数なんて数えるのも面倒なくらい 沢山の数があるらしいから。 その数だけ運命があって然るべきなら。 みんな、みんな運命なのだ。
彼と僕だけでなく、見上げている人も 見上げていない人たちにも平等に降る運命。
海と陸では遠すぎるから、空の星が互いに 繋げてくれるはず。
丘へと向かう途中まで両手が塞がっていたとしても 僕たちを繋いでくれた星の糸は離れない*]
(45) pannda 2019/08/07(Wed) 21時半頃
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− 宵と闇と星の下 −
[空のキャンパスが青から一瞬だけ オレンジと紫と濃紺をたなびかせたカーテンを引く。 昼が仕舞うカーテンが開けば夜が始まる。
その合間も星は次々と流れていた]
あぁ、綺麗ですね。
って……ちゃんと星、見ててください。
[空のパノラマの端にグスタフが見える。 空じゃなく僕を見て、優しく髪を撫でる手に 夕焼けが耳や頬に映って困る。
夜とは違い、はっきりと見える彼の表情に まともに見返すことが出来ない。 今正面を見てしまったら、僕は多分死ぬ]
(46) pannda 2019/08/07(Wed) 21時半頃
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[もっとあなたを見ていたい。 髪を撫でる手に導かれるように、その胸に 頭を投げ込みたい。
でも死ぬから出来ない。
これから星がもっと流れると言うのに。 どんどんどんどん、あなたの事しか考えられなくなる。
どうしよう、これから何を言えば良い? 考えても纏まらない茹で上がった頭だけど]
(47) pannda 2019/08/07(Wed) 21時半頃
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そ、っか。
そうだよね。
あなたはいつも、青を見てた。
海の碧、空の蒼、陸にはない色。 知ってた。
(48) pannda 2019/08/07(Wed) 21時半頃
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[案外声は落ち着いていた。 故郷が此処だとしても、彼は海の男だ。 錨を下ろしても、いつか海に焦がれて 海へと船出すると、判っていた。 予感が当たったそれだけ。 少しだけ運命が早かっただけ。
だから驚く聲も出さずに送り出す。
それがとてもグスタフらしい、と。
なのに]
(49) pannda 2019/08/07(Wed) 21時半頃
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[あ、この男最低だ。 どうしてかそう思った>>59
でも運命の星の時だけは、と言われて もう赦していると判っている。
誰かの一言一言にこれ程感情全てを揺さぶられる僕なんて 想像も付かなかった。 そんな事が出来る人がいるなんて、想像も付かなかった。
運命に出会うまで。 出会っても、判らなかった。
かわいいと言われたら殴ってやろうかと 右手をグーの形にしたけれど、そのまま 強く握りしめるしか出来ないまま]
(67) pannda 2019/08/07(Wed) 23時半頃
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僕も……あなたの横顔、見たい。
[あなただけはずるい。 言っては見たものの、横を向いている彼は 僕じゃない何かを見ていると言う事だ。 それは……嫌だ]
(68) pannda 2019/08/07(Wed) 23時半頃
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グスタフさん、ずるい。
[どうしよう。 ずるい、しか出てこない。
海の碧でも空の蒼でもない、僕の青が好きなんて>>-224]
(69) pannda 2019/08/07(Wed) 23時半頃
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交代で見たら、同じ星を探せないじゃないですか。
[僕以外を見て欲しくないくせに。 同じ星を見たいと駄々を捏ねる。 まるっきり子供だと判っているが、 彼より年下のはずだから、特権とばかりに 水の膜を瞬きと共に露へ変えて口を尖らせる]
(79) pannda 2019/08/08(Thu) 01時頃
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いや、僕体温高くないし、柔らかくないですけど。
[抱き枕にするには大変不向きだと思うんですが。 何故かそこ>>-418だけは真面目に返した後で、 続いた言葉と共に触れられた唇が、 触れてきた唇が熱くて]
(90) pannda 2019/08/08(Thu) 07時半頃
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星、そうですよ。
一番星が流れる日ですよ、今日は。
[離れた直後にまた距離は奪われた>>80 肩に載った重さと重なる自分と違う温もり。 陽が落ちたばかりの気温は暑くて仕方ないのに 僕はまだ熱が欲しいと、熱に浮かされて 熱を孕んだ海を抱きしめる]
今日、流れる星、全部にあなたの 航海の無事と安全と健康を祈るんですから。
[運命は僕も見つけた。 だからもう星に願う事も決まった。
願うのは、あなたの事だけです。
唇の近くにあった耳へと彼に聞こえるだけの聲。 星にだって風にだって聞かせてあげない]
(91) pannda 2019/08/08(Thu) 07時半頃
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僕、卵と、ベーコンとトーストと肉と魚しか 焼いた事ないんですけど。
[朝食の賭けについては、被害はあなたの方が 多い気がしますけどと彼の髪の毛を揺らす様に くす、と笑い、ぎゅっと抱きしめ抱きしめられたまま 少し力を込めて丘の草原へと共に身体を投げ出した]
ほら、星が流れ始めた。
[願いましょう、僕はあなたの幸せを祈るから。 転がれば広がる空のキャンパスに流れる煌めき。
離さなければ彼も同じ空を見れないのに、 僕からはこの体温から離れるのはどうしても出来なかった**]
(92) pannda 2019/08/08(Thu) 07時半頃
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こんなに通信手段が豊富で、 近くに感じられるはずなのに。
海って、広いんだ……。
(148) pannda 2019/08/09(Fri) 02時頃
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[今まで気付きもしなかった。 海がどれだけ遠いのか。 この手を離したら、彼が帰って来るまで 繋ぎ直すことは出来ない。 声を聴くことも、好きだと何度も繰り返すことも。
彼は海で生きる男だと理解して、いってらっしゃいと 見送る覚悟は出来ているのに。
手に入れた星の眩さに欲が出る。 指の間から零れる光すら誰にも見せたくない。 ずっと抱きしめて眠りたい。
出来るはず、ないのに]
(149) pannda 2019/08/09(Fri) 02時頃
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僕も星にあなただけを願います。 全部に願えば、同じ星を見てるって事ですよね。
[機械じゃない、星に想いを託せばきっと]
星が流れたら、僕からあなたへ。 あなたから僕へ。
祈りが繋がったって信じていいですか?
いえ、信じてください。
[これから流れる星は、空と海と大地を繋ぐ 金の糸じゃない。 あなたと僕を繋ぐ糸になる]
(150) pannda 2019/08/09(Fri) 02時頃
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寝ませんよ。 だって……今までは、あなたに逢える夢が 幸せだったけど。
あなたに逢える現実の今が幸せです。
[ごろりと横になっても、距離はゼロのまま 降る星たちが僕たちを繋いでくれている。 このまま僕たちを離れない様に縫い留めて欲しいと 無謀な願いを浮かべかけて首を振る。
彼を縫い留めたいのは僕の我儘で。 それが叶うような彼を好きになったわけじゃない。
まだ殆ど何も知らないけど、 これから少しずつ少しずつ。 それこそ毎年少しずつ知って行く。
そうやって増やした宝物だけを そっと僕の心に留めておけばいいんだ]
(151) pannda 2019/08/09(Fri) 02時頃
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……グスタフさん、普段の食事何食べてるんです?
[最低限の朝食を魅力的だと言ってしまった 彼を思わずジト目で見つめてしまったが仕方ない>>129 彼の身体全部酒で出来てるんじゃないだろうかと 心配になって、 ちょっと母さんに料理を教えてもらうべきかと 真剣に悩んでいる間に星が流れる]
(152) pannda 2019/08/09(Fri) 02時頃
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あ、ちょっと! グスタフさんのせいで見逃したじゃないですか!!
[幾つ数えた?と聞かれても>>130 朝食は何を作ろう、嫌いなものはなんだろう、 好きなものは、飲み物は、甘いものは、と 考えているのだから数えられるはずがない。
思わずあなたのせいだと文句を言ったが 彼としてはひどい責任転嫁と思われるだろうか]
あああ、また流れた!! もう折角グスタフさんと一緒に見てるのに。
全然全然追い付かない。
(153) pannda 2019/08/09(Fri) 02時頃
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[祈っても祈っても、追い付かない。 追い掛けたくてもあなたを追うのはまだしない。 追い掛けても許されるくらいの僕になれたら。 その時まで、あなたの幸せだけを祈っている]
一生分願っても、まだ足りないですね。
じゃあ……今ので、来年までの分。 来年は、その次の1年分、祈りましょう。
[彼の為なら祈り続けたいけれど、 今は傍にいるグスタフとの時間を大切にしたくて。
誘う言葉>>130に否はない。 絡めた指を離したくなくて。
あなたを見送りたくなくて。 あなたに見送られたくなくて。
星にもう一度祈りを込めて立ち上がる]
(154) pannda 2019/08/09(Fri) 02時頃
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[海の本当の深さを人は知らない>>177 海に生きる彼の言葉なら真実だろう。 深海の特集番組や、写真とかそんな意味じゃなくて]
きっと、あなたも星も、深い場所にいるんですね。
[こうやって手を繋いで一緒に星を見ても、 目に見えるあなただけじゃなくて、 目に見えないあなたを知りたくて仕方ない。
深い深い、あなたを知りたい。
海流に身を任せて沈んだ場所があなたなら それでいい。 あなたと言う深い海で溺れて息も出来ずに 肺の隅々まであなたで満たして死ねたら。
それでも幸せだと、今の僕なら笑って 言ってしまいそうだから。 あなたの頬に唇を寄せる事で心を黙らせた]
(182) pannda 2019/08/09(Fri) 23時頃
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はい。 祈りが届いて、繋がってますよ僕たち。
[星が流れる度に絡んだ指の力が強くなる>>179 願いが叶っていると確信するなら、 お互い幸せになって欲しい、幸せにしたいと言う 願いも必ず叶うはず、いや]
それは叶いますよ。
だって、僕、今。
どんどん幸せになっていってる。
(183) pannda 2019/08/09(Fri) 23時頃
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[初恋を知った少女じゃないと苦笑してしまうが、 苦笑もきっと全然困ってない。
嗚呼本当に、僕は幸せだ]
へぇ。 オリュースの事は 結構僕知ってるつもりだったんですけど。
[まだ星が流れるから、僕たちは手を繋いだまま。 郊外の道はそれなりに距離がある。 でもその距離は僕たちが手を繋いで 歩いて良い幸せな距離だ。
1人で帰る時なんて考えない。
この道は彼が帰って来る道だから]
(184) pannda 2019/08/09(Fri) 23時頃
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失礼します。
あ……これ。 この絵……ここに飾ってくれてたんですね。
[自分の家で何故そんなに不思議な行動をするのか 疑問に思ったが、目を逸らす少しの横顔が 案外可愛いと新しい発見に、問う事はしない。
しかし招かれた家であちこち見る余裕なんて無かった。
彼がただいまを言う相手を見て、 忘れもしない、彼の手に渡ったたった一枚の海が 陸の家に広がっていて驚いた>>181
汚れていたり、破れている可能性もあるのに。
その海は水平線まで綺麗なまま、グスタフと この家を繋いでいた]
(185) pannda 2019/08/09(Fri) 23時頃
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わぁ……嬉しいな。
僕の絵、こんなに大事にしてくれてるなんて。
本当にありがとうございます。 お前、幸せになってるんだな。
[一瞬我が子を見る様に慈しむ色で海を見た。 僕より早く幸せになっていた絵。
僕もありがとうを言わないといけない]
(186) pannda 2019/08/09(Fri) 23時頃
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