人狼議事


239 ―星間の手紙―

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【人】 哲学者 エスペラント

―― 惑星F321にて ――

[きゅるきゅると車輪を回転させて
円筒形の水槽に浮かぶ脳味噌は
基地内を移動していた。

自席に到着すると端末を起動させて
残務に取り掛かろうとする。

……とそのとき。
2件の新着メッセージがあることに
男は気付いたのだった]

(5) 2018/04/25(Wed) 16時半頃

【人】 哲学者 エスペラント



 ルシフェル。
 メッセージヲ確認シタイ。


[低い電子音で告げる。
そうして、ルシフェルが送付してきた
『メッセージではないデータ』に
ひどく、ひどく男は動揺したのだった]

(6) 2018/04/25(Wed) 16時半頃

【人】 哲学者 エスペラント

[それは、若い頃の自分の声だった。
夢と希望に満ち溢れた、少年の声だった]


 ア、アア……


[電子の唸り声を上げると、
手早く男はパネルを操作した。
聞きたくなかった。思い出したくなかった。

その夢は、希望は
儚く散ってしまうのだから]

(7) 2018/04/25(Wed) 16時半頃

【人】 哲学者 エスペラント

[ルシフェルに何かを命令すると、
男はメッセージの確認作業に戻った]


 クリスマス……。


[その声音が、少し柔らかいものになる。
懐かしい、幼馴染の声]


 心配ニナッチャウ、カ。


[今の姿は見せられない、と思った。
彼女の前では、生意気で、勝気な
昔のままのピスティオ=エスペラントで
いなければならない。そう思った]

(8) 2018/04/25(Wed) 16時半頃

【人】 哲学者 エスペラント



 ルシフェル。
 音声加工ソフトヲ起動サセロ。


[マイクに向かって、昔の自分を演じた]

(9) 2018/04/25(Wed) 16時半頃

【人】 哲学者 エスペラント

[男は幼馴染の孤独>>1:52を、知らない]

(10) 2018/04/25(Wed) 16時半頃

【人】 哲学者 エスペラント

[もう絶対に守ることのできない約束だった。

この寸胴の機械の身体では、
海を泳ぐことはできない。

もうこの身体では、
宇宙《ソラ》を飛ぶことも叶わない]


 ゴメンナ、クリスマス。


[ぽつり、と呟いて。
続くメッセージに目を通した]

(11) 2018/04/25(Wed) 16時半頃

【人】 哲学者 エスペラント



 俺ハ、自分ガ死ンダコトヲ
 認メタクナイノカ……?


[返信を吹き込んでから、ぽつりと漏らした。
宇宙《ソラ》を飛べない自分に、価値などないのに。

男はメッセージの送り先が
かつての知己とは気付かない。

彼女の料理を食べる口すらもうないのだから
それは些細な問題なのかもしれないけれど。

ぎしぎしし。
何かを悩むように、機械の手を水槽に当てた*]

(12) 2018/04/25(Wed) 16時半頃

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