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おお、そうだそうだ、逃げろ逃げろッ
[カッカ、と"仲間"にしか聞こえない笑い声が部屋中に響き渡る。]
――ま。逃げられればの話だけど、な。
[にたり。密かに口元は歪む。]
……。
[どこか勝ち誇ったような声を張り上げる男に対して、ち、と舌打ちを打つ。]
オレらの住処にづかづかと土足で入り込みやがってよぉ……
なぁにが愉しいだぁ?ふざけてんじゃねーぞ、おい。
[苛立。低く響く声に宿る感情。]
15年前みたいに、あのムカツク奴を殺っちまうかぁ?
なぁ、大将!
[居るんだろう!と、部屋内に声が響いた。]
ははっ、意外とたくさん来たな。
抵抗力ってもんを知らねぇ無防備な体も、ちゃぁんと…
あは、ははは!
[仲間につられる様に笑みがこぼれた。
久々の手足の感覚がよほど気に入ったらしく、
拳を握っては開く動作を繰り返す]
[ふふ] [くすくす]
いるよぉ。
[苛立つ“仲間”に、返るは幼子のようなこえ]
――よんだの、あのこ?
ああ――確かにムカつくな、あいつ。
[苛立っている様子の仲間に同意の言葉を返しながらも、あくまでその目は愉快そうで]
でも、まぁ落ち着けよ。そうさ、あいつが俺らを呼んだんだろぉ?
あいつぁ身の程を知らない、救いようのない馬鹿だが。
おかげで面白いおもちゃが、いーっぱい来たじゃねーか?
丁重にオモテナシしてやろうぜ…?
っと、すまねぇ。ついつい声を荒らげちまった。
[色白の"影"が伸びる。もっとも、辺りは暗い。気付く者は居ないだろう。]
確かに、アイツが連れてきたのは無礼者だけじゃねぇなぁ。
こんな風に、思った以上にコイツの身体は馴染みやがる。
流石に一年と半分、オレを呼びつづけてればそうなるかぁ?
[かっか、と笑い。影に尻尾と耳がにゅるりと生えた。]
あぁ、絶好のカモだなぁ。楽しませてくれるといいなぁ。
なぁ、大将とお嬢?オレらの流儀のオモテナシ、泣いて喜んでくれるといいなぁ?
[へっへっへ……邪悪を纏う笑い声がこだまする。]
【人】 食堂のおねいさん マリアンヌ―回想:15年前の食堂― (16) 2010/07/18(Sun) 01時半頃 |
よかったね、ふたりとも。
“いいこ”、みつかって。
[こえは無邪気で、けれど悪意を含むような、矛盾を孕んで]
たのしみ、たのしみ。
――たくさん、あそんでもらお。
[ホリーの形をした“それ”は、
ほんの僅かだけ、口許を歪ませた]
あぁ、とても良い。お嬢も似合ってますよ?
[ふふ、と笑い声を漏らせば。暫し沈黙。]
ただ、コイツ……頭はいいけれど、すごく馬鹿なのが難点だねぇ。
あの黒髪の馬鹿並だ……
コイツと代わってなけりゃァ、Wでむかついてたかもなぁ。
少し無意識に動こうとすると変態だぜェ、こいつ。
タイヘンナヘンタイだぜぇ。畜生、もう少しましな……
大将のが一番良かったな。他のはダメだぁ、ダメダメだァ。
さすが大将、目が肥えてるぜぇ。
[溜息をついた。]
あははっ、そう言うなよ。こっちもこっちで面倒くさいんだぜ?
[「入れ物」を変態変態と罵っている仲間の声が面白いのか、
くすくす笑いながら声を返す。]
何があっても妹第一で動かなきゃいけねーんだ。
コイツだってある意味ヘンタイだろぉ?
ま、だけどある意味楽しみでもあるかな。
「お兄ちゃん」にいたぶられて殺される妹の悲鳴…
考えるだけでゾクゾクするじゃないか…!
ふふふ。
はじめにみたときから、おきにいりだったの。
[似合っているとの褒め言葉に対して、嬉しそうな笑いごえ]
あたまいいけど、ばかなの?
[愚痴めいたこえを聞いたなら、不思議そうに繰り返した]
へぇ。15年前はこんなもん見なかったよなぁ。
[知識だけでは、この体の持っている知識を持っているが。
実際取り出してみて、携帯をいじる人間を興味深そうに見ていただろう。]
ふぅむ。これで、連絡取れるなんて……画期的だねぇ。
つまりは……こいつを使っておびき寄せることも出来る、か。
[なんてやりやすい。
確かに怪奇現象を起こして人を殺めるのはいともたやすい。
が、恐怖に怯え、死の絶望感を帯びた表情。ソレを間近で見るがためには、やはり自ら赴くしか無いと思っていたのだが。]
あぁ、大将のは、あの娘の兄貴かぁ。そりゃぁ、めんどくせぇ。
[これで良かったかもなぁ、と小さくぼやいた。
めんどくさいことは総じて大嫌い。快楽だけを追いたいのだが。
しかし、続く話を聞けば、目を見開いて。]
あー!確かにそうじゃねぇか、畜生!そのシチュ、燃じゃんよ!
大将!あの娘殺るときは、ちゃんと呼んでくれよなッ!?
[ギャーギャー喚く悪霊。狐狗狸と呼ばれるその正体。
気まぐれに人間の儀式に声を傾ける時もある。
が、飽くまで気まぐれで……実際はこんなものである。]
そうそう、馬鹿なんだ。さっき無意識に話してただろう。
全然怖がりもしねぇ。……つまらねぇよなぁ。
……うるさいなぁ。
[サイモンに向けた感情はそのまま、『こちら』にも零れる]
ふふ、
たのしく、なりそうだね。
[“仲間”それぞれの言葉には一転、楽しげなこえを響かせた。
変態云々の話を理解していたかは定かではない]
よかったじゃない。
こわがらないなら、のっとってせいかい。
あひゃひゃ!!
やっぱ良いよなぁ、カゾクとか、コイビトとかを殺すってシチュはいつの時代でも最高だ。最高に最高だ…!
お前らは、こん中にそういうのいねーの?
[仲間が悔しがる様子すら心底楽しそうで、煽るように笑ってみせる。]
ああ、心配しなくても殺す時は呼んでやるよ。
その代わりトドメは俺のもんだからな。
可愛い妹は誰にもやらねー…ってか?あははは!
あぁ、ちょーっとなぁ。
人間の声っていうのは耳障りでいけねぇなぁ。
[自分のことは棚にあげて。]
確かに、怖がってくれねぇとこっちもしらける。
つまりは……へへへ。大将やお嬢なら分かってくれるよなぁ、オレの言いたいこと。
くっそー……お嬢もその坊主の妹、ってかぁ。
なんだよぉ、オレだけ美味しいシチュがないのか……!
[ぐぐぐ、とかなり悔しそうに声をあげた。
が、殺す時には呼ぶと言われれば、影がぱぁっと明るくなった。ような気がした。]
さっすが、大将!それでこそオレの大将だ!
[よっ、世界一ィ!と心から喜ぶ悪霊はまるで子供で**]
かぞく。
[目の前にあるオスカーの顔を、じぃっと見つめながら]
いいよぉ。
そのかわり、このこはわたしの、だからね?
[“妹”を殺すという“仲間”への承諾と共に、舌ったらずなこえを紡いだ]
なんだ、兄妹での殺しは俺だけの特権かと思ったのに。むぅ。
[いかにも不満げな声音を作ってそう言うと、
その声が自分でもおかしかったのか勝手に笑い出す。
無邪気に自分を持ち上げる仲間の声を聞けばますます笑い声は大きくなって]
あひゃひゃ!!俺、お前のそう言うとこ大好きだぜぇ?
あひゃ。そりゃもちろん。妹は「お兄ちゃん」のモノ。
お兄ちゃんは「妹」のモノ。
こんなゾクゾクするシチュエーション、見れるだけでも楽しーし。
それに俺、男の悲鳴より女の悲鳴のが好きだからぁ。
[恍惚としたため息をつきながら、あれやこれと妄想を膨らませる。
あの娘の悲鳴を聞く時のことを思うと、また小さな笑い声が漏れた**]
ごめんね?
[不満げなこえ
声色はちっとも済まなそうではなかったが]
やったぁ。
[響く笑い声の合間、弾むこえが空間を揺らす]
じゃあ、いっぱい、いっぱい、
こわがってもらお。
このこも、ほかのこたちも、
みぃんな、にがさないの。
[幼いこえに混じるのは、外で蠢く闇よりも深い――**]
まぁ、なんだ。やりやすい、っちゃぁ、やりやすいんだが……
ぜーんぜん、怖がる思考がないな、コイツ!
[ボロが出なくていいかもしれねぇけどよぉ、と口を尖らせ。]
で、大将の方は娘さんを見つけたっかい?
暫くは観察だろぅなぁ。娘さんがどんな感じかの実況もよろしくぅ!
[どこに誰が居る、という気配までは分かるのだが、
どういう表情をしているだとかそういう事までは分からない。
もしかすると自分ができないだけかもしれないが……
きっと、娘さんビビってんだろぅなぁ、と笑いながら**]
【人】 食堂のおねいさん マリアンヌ―部室― (59) 2010/07/18(Sun) 21時半頃 |
…いやあ、なんつーか…
俺やっぱ憑くやつ間違えたかもしんねーや…
[仲間に実況を依頼されたは良いものの、
正直想定外の状況に今までのような軽い口調は出てこなかった]
妹ちゃん超楽しそう。むしろ「お兄ちゃん」の脳みそのがびびってらぁ…
妹の体のほーを頂いた方が良かったかもしんね。
へ?
[もっとハイなテンションの声を期待していたのだが……
こちらとしても想定外な実況に、んん、と小さく唸った。]
あー、あれか。恐怖が一回転して怖くなくなった!ってやつか。
お兄ちゃんがびびってるのって、妹にびびってるのもあるんじゃ。
[だとしたら面白くないなぁ、と。醒めた口調でぼやく。]
んー。まぁ、まだどうなるかわからねぇ。
それこそ、"犠牲者"が出たらどうなるか……
[しかし、動くにはまだ早い。もどかしそうに影は声を漏らした。]
……どうしたの、たいしょー。
[仲間の呼び名を真似て、伝わる雰囲気に問いを投げて]
たのしそう?
へんなの、みんなこわがるのに。
[むぅ、と少し不満げな気配]
でも、それなら、つれてってあげたら、よろこぶかもね。
[もう1人の“犠牲者”の言葉には、うんうん、と同意の相槌]
一回転なぁ。それならまだ良いけどさ、
なんつーかそういうの特有のヤケクソ感がないっつーか…
[仲間による考察に釈然としない様子でぼやく。
「お兄ちゃん」の記憶からして、この妹ちゃんは小動物タイプだと思っていたのに]
あー、兄貴の方は確実に妹にびびってるな。しかしそれもつまんね。
せっかくイイ演出だってのに、恐怖が妹大なり手形だぜぇ?
[心底つまらなさそうにこぼしつつ、妹の腕を握る手のひらを忌々しげに眺めて]
犠牲者が出たら…か。
そんときゃこの小娘絶対泣かしちゃる。
あひゃ。俺ってば大将で定着なのかぁ?
俺なんかより狐のにーちゃんのが強そうなんだが。
[態度はでかいが、こちとらちょっぴり粘着質なだけの元生徒である。]
…寂しい、ねぇ。あひゃひゃ。小娘に分かるってのかよ。
「お嬢」の言う通り、お前もこっちに呼んでやろうか。
[僅かな苛立ちを含んだ笑いが響く。
腕にかけた指の力が僅かに強くなった]
【人】 食堂のおねいさん マリアンヌメアリー…。 (69) 2010/07/18(Sun) 23時頃 |
【人】 食堂のおねいさん マリアンヌ[ホリーの言葉に、思わず口調が荒っぽくなる。] (70) 2010/07/18(Sun) 23時半頃 |
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