125 【突発誰歓】I-GAME.ver.2
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差出人:篠塚藍
To:おにーさん
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件名:Re:
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おつかれさま。惜しかったね、おにーさん。
ねえ、どこまで気付いてたの?
……あ、でも、わたしは。縛られてなんかいないよ?
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[空白の、最期のメールに。
自分名義のアドレスから、送信した。]
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[ 救いの価値は、救われた側の人間が決める事柄である。
例えば、そこらに棄てられていた空き缶をゴミ箱へと投げてやったとして、その収拾から僅かな金銭を得ていた人々の生活に悪影響をもたらしていたら?
例えば、道に迷っている婦人に正しい路筋を伝えたとしよう、しかしその道の先で婦人が通り魔に襲われたとしたら?
例えば、階段から脚を踏み外し今まさに頭を打ちつけようとしていた男を助けたとする、だがその男が家庭では暴力を奮う悪漢だったとしたら?
つまりは、そう言う話なのだ。
死人を黄泉還りを願ったところで、それが救いになるかなど本人にしか分からない。 復活の対象は今回の参加者のみ? 大変結構、元より本命は其方であるのだ、全員だなんて願いはやはり偽善にしかなり得ない。 もしかしたら、そも願いを叶えるという話だって、万に一つの根拠も持ち合わせてはいないのだ。
(3) 2014/06/26(Thu) 10時半頃
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でも。 それでも。 仮にそうだとしても。]
(これは徹頭徹尾、ボクの我儘にすぎない)
[ 故に、立ち止まる事などあり得ない。
機械仕掛けの騎士《エクエス・エクス・マキナ》
機械仕掛け、その行動に、もはや感情が割り込むスペースは残されているはずもなかった。]
(もし、もしもの時が訪れるなら、其の時はボクが蹴りをつける、それが例え救いにならなくとも、ボクは君の騎士であり続けよう、藍。だから、もう少し、もう少しだけ、待っていて欲しい)
(4) 2014/06/26(Thu) 10時半頃
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チク・タク チク・タク
壊れた時計は戻せない
チク・タク チク・タク
憐れなハンプティ・ダンプティ
チク・タク チク・タク
潰れてしまってもう戻れない
チク・タク チク・タク
愚かなハンプティ・ダンプティ
チク・タク チク・タク
潰れた事にも気がつけない
(5) 2014/06/26(Thu) 10時半頃
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差出人:篠塚藍
To:おにーさん
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件名:Re:
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……?気付いていない…?
何を言ってるの、おにーさん?
……わたしは、魅了されてなんかいない。
…あのひとに、利用されてなんかいない。
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[あの、人間離れした綺麗なお姉さんの姿を、脳裏に描く。
それは、皮肉にも自分に言い聞かせるような文面で。
また、知らないひとの記憶が、頭に蘇ってくる気がした]
―――…お兄ちゃんが、手を離した、あのとき。
わたしは、わたしであり。
( わたしでは、無い…?
……――なら、わたしは、一体、)
[ 混在する記憶は、歪んで引っ付いていた。
故に、その自我も混乱して、前世のものと混じる。
最も、その前世も、その魂も。
ゲームに負けて、『Teufel』の支配下に未だあるのだけど ]
―電脳世界β 個別会話(for.ヤト)―
こらヤト!!何負けてんのよ!!
アンタのせいで羽根なくなったじゃない!
白騎士に取られた?白騎士に取られてないでその場にいないなら拾いにいきたい。
ごめんで済むなら殺し合いはしないわよ!
目ん玉?ケツ?水?ああ全部今アンタにやってやりたいとこよ。
あの白騎士で機械じゃない部分ってどこだった?そこが弱点よねぇ…
めんどくさい。目ん玉案外あり得るかも、なあ。
会いたくないけど。
手紙読んだけど私の心配もしたらどうですかー
我が儘言っといて気遣いのひとつも出来ないのは昔のままね〜
[明らかにムスっと不機嫌そうな顔で返す。文面にもそれが表れている]
―電脳世界β 個別会話(for.ヤト)―
はあ?真後ろ?なんで!
ばーかー見ときなさいよーバカー!
我が儘言うだけ言って協力しないなんて!
ほぼ機械じゃん。逆に絞られてきてるってことだけどさあ。ヤダなあ…
人間っていうのそれ?あれに傷つけられたとかやるじゃん。
そういって本当に応援してるのはカイトか水無月くんでしょ?
可愛いって言えば済むと思わないよーに
[そう返しつつも少し顔が赤い。私は馬鹿か。真後ろにいるということを思い出すと慌ててそれを隠そうと唇を尖らせて返す]
―電脳世界β 個別会話(for.ヤト)―
アンタ見えてたら本気で殴ってるところだから。ほんと。
いいじゃないアンタにはその死に顔きっと良く似合ってると思うから確かめてきたらいいって。
うん、教えてね。ありがと。
あとそっちにいる水無月さんが南方さんって人に私らの情報渡してるのよ。水無月って姓と私合わないみたいだから会ったらそっちから止めるよう言ってくれる?まあ無理にとは言わないけどムカつくから。
正直すぎてほんと呆れるー。ばぁか。
話せないのはアンタが軽いって言った死の代償よ。端末通して喋れるだけでもマシじゃない
―電脳世界β 個別会話(for.ヤト)―
うわ…まあ、無駄なのはわかってるけど。一応よ一応。
うん。ありがとうヤト。じゃね。
また暇あれば連絡する
―電脳世界β 個別会話(for.ヤト)―
あっヤトが羽根持ってたの!教えちゃ駄目だから!!
―電脳世界β 個別会話(for.ヤト)―
えっと…能力!まだ使えるならそれで隠そう!
―電脳世界β 個別会話(for.ヤト)―
だいすき!
―電脳世界β 個別会話(for.ヤト)―
そんなことないない♡
考えなくもないけど?なんて
本気か冗談かわからないこと言うのはそっちも変わらず
じゃ、よろしく
|
[
7枚の羽根を集め、教会へと来たれ。
メールの送り主はそう言っていた、それが彼女へ繋がる路だとも。 羽根ーーと言うのは、あの黒い羽根のことで間違いないだろう、上原夜斗も何枚か所持していた、あと少し集めれば足りる圏内だ。
彼女は魔法少女になりたいと言っていた。 彼の記憶によるとジャパニーズ魔法少女には契約する相手が居るのが常だと言う。 だとするなら、このメールの送り主は彼女の契約者なのか、もしそうなら随分と働き者な契約者だなと、彼は一人文面を眺めるのみ。 もう既に彼の、いや騎士の脳は昔とは違う、後頭部を機械仕掛けの騎士《エクエス・エクス・マキナ》の効力により、機械へ置き換えられた騎士からは更に人間的な思考が消え始めていた。
彼女を変えてしまった者への憎悪も、憤怒も、哀愁も、何も、何一つ感じ取れない。 あるのは只、己の奥底から湧き上がる使命を全うしようとする、ドロドロとしたタールの様な執念のみだ。
そんな騎士の元へ、新たなメールが届くーーミナカタ レイジ、騎士が其の手で生命を刈り取った男の名前が、タブレット端末に表示されていた。]
(32) 2014/06/27(Fri) 15時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2014/06/27(Fri) 20時頃
―電脳世界β 個別会話(for.ヤト)―
うわあ、最悪!ヤトのばか!
召喚だけねーあれが勝手に暴れて人数減らしてくれたほうが楽なのかな?
考えるのめんどくさーい
―電脳世界β 個別会話(for.ヤト)―
別に嫌いとは言ってないじゃん。
…あいつ?白騎士?へぇ。意外。
水ぶっかけてショートしたら面白いよね!
それ以前にする余裕あるかって話だけど。カイトなら出来るのかな
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