131 SACRED JUSTICE ―闇の正義と光の祝福―
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刺客 博史は、メモを貼った。
2014/08/22(Fri) 01時頃
…………ティソ……手は貸した……。
[声は無い。唯の殺戮の稲妻が聖徒襲った後。アマトの声が小さく。
突発的な雷撃。頭を冷やすには十分なのかは、アマトには確認できないが。これがアマトの答え。
それを拒絶と取るか譲歩と取るかはわからないが]
…………仕方ない。 ティソ、お前に教えとくよ。
お前の声でも絶対に届く、秘密の呪文だ。
[もうそれ以上言葉を返す必要も無いのだが、然しアマトの方から渋々と開く声が届く。もしあれでヘクターやラディエルが止まらないなら。最期の奥の手だ]
『墓荒らしが墓へ飛び込むなよ。 バーカ 。』
[伝わったその後が怖い、秘密の呪文だ*]
そうじゃない、そうじゃない!!
助けてくれるのは嬉しいけどさ……。
直接来て支えてやれよ!!
[助力には素直に感謝した。
それでも思っていたものとは違うと感じた。
怒るヘクターに足りないのは力ではなく心の支え。
そう考えていたから]
/*
質問。
今日狼が死ねば、預言のXデーは訪れずに覆される=生き残るで合ってます?**
―――…悪いがその気は無いな。
俺の思う願いは、ヘクターを必要とする理想と重ならない。
ルンフィア中の。いや。
世界中の光を妄信する狂信者を皆殺しにするまで……。
[そう、こういう時は。こういう言葉だ。死んでも死に切れない。
だからその求めの声を、今度のアマトは弾いた]
光を盲信させてる奴等が悪いのは俺も知ってるけどさ、
だまされてる奴を皆殺しにしてもしょうがないだろうよ!!
もういい、お前がその道を行くならばお前は俺が討つ……。
だからもう少し考えてくれよ。
できることなら討ちたくなんてねーから
[最後のほうは消え入るような声だった。]
「無知は罪なり」だ。ティソ。
奴らは自分達が何をしているのかを考える事すらしない。
そしてだまされた奴がまた新しいだまされた奴をだましていく。
もうこの大地の上は全て腐り切っている。手遅れなんだよ。
だから俺は、それを曲げるつもりはもうない。
ティソこそ。道を間違えるなよ、敵は俺じゃない。
俺達の敵はどこまで行っても光に生きる奴ら。
あの白鴉や枢機卿、腐敗の根源を殺さない限り、いつか俺達闇の者は逆に皆殺しにされるんだ。
そこに協調や和解なんて幻想が入り込む余地はない。
だまされているだけ。妄信しているだけ。
そんな奴らをついでに皆殺しにする程度の、「些細」な事だけに心を奪われるなよ?
すべて殺して
すべて沈めて
すべて呪って
すべて裁いて
……俺にしか出来ない事をすべて終わらせたその後なら。
君やヘクターが俺を赦せないで、討たれるとしても……
………………それなら……
――… それで 全部 俺の勝ちだ 。
[懇願にも聞こえた消え入りそうな声。だけどそれでも、止まらない。
光を呪い滅ぼす。唯それだけがアマトを動かす原動力だから]
そうやって殺されたからやり返した先に何が残る!!
光の指導者とその信者を殺せば闇は確かに生きる。
だけど、その生き残った闇達だけでは世界は回らない!!
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− 大聖堂 −
[クラウディア卿とドナルドを見送った後、 肩の力を抜いて束の間の休息を取り、精神の疲労を回復する。 だが完全に力を抜くわけにはいかない。 聖都全体を包む様な緊張感が消えたわけではないのだから]
クラウディア殿なら悪い風にはしないでしょう。
[子供を想うドナルドの末が少しでもマシなものになるようにと 願った直後、大聖堂が激しく揺れた]
なっ!? これはっっ!?
[聖都を無差別に襲う落雷>>3:356に思わず身構える]
(47) 2014/08/22(Fri) 22時頃
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やれやれ……どれもこれも無茶苦茶な……。
…!?
[新教皇の放った天雷と並ぶ雷撃に、顔を顰めた瞬間、 自身の周囲に白い羽根が舞う。 見間違える筈のない白い羽根。
幾度も自分を護り、助け続けてくれた羽根の持ち主が 再び姿を見せた事に焦る]
どうした? あの子に、シーパルに……何かあったのか?
[自身を包む白い羽根に問いかけても、 今度は姿を見せる事は無い。 代わりにバサッと羽音がした]
ま、待つんだ! 私はまだやらなければいけない事が!
(50) 2014/08/22(Fri) 22時頃
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もしかしたらここにあの子が!!
[この場所は危険だと告げる様に白い羽根に包まれた身体が 宙に浮く。 何処かへ転移しようとしているのだと気付いて、 思わず声を荒げた。 ここにあの子がいるなら助けてやらなければ。
そう叫ぶ私の耳に確かに聞こえた]
(51) 2014/08/22(Fri) 22時頃
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『あの子を……助けて……』
[我が子はオスカーと黒衣の少女が助けに行ってくれたのではないか。 あの2人は無事なのか、確認しなければ。 その願いも空しく、白い羽根に包まれたまま大聖堂から 身体は消える。
否……願いの半分を叶えるように。
白い羽根は我が子の許ではなく、我が子の希望であった 黒衣の少女の許へとその身を運んだ]
(52) 2014/08/22(Fri) 22時頃
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刺客 博史は、メモを貼った。
2014/08/22(Fri) 22時頃
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− 旧王城 −
[白い羽根がゆっくりと蕾を綻ばせる様に開くと、 そこは通常の戦闘を思わせる様な地形は見えず]
自分の足で移動しないと言うのは慣れませんね。 ……ここは…? どうしてここに連れて来たのです。
[見渡す地に我が子の姿は無い。 もっともいたとしても認識する事は出来ないのだが。 彼女が連れて来たのだ、何かあるに違いないと 周囲に目をやれば、掛けられた声>>56とその姿に一瞬沈黙し]
どうやらご無事の様で何よりです。 ……シーパルは大丈夫でしょうか。
[別れる前と明らかに違う雰囲気と物言いを前にしても 表情一つ変えずに問い掛ける]
(59) 2014/08/22(Fri) 22時半頃
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さて、どうでしょう……………。
[殺しに来たかどうかを否定はせずに、真っ直ぐに彼女を見つめる。 シーパルと名を教えてくれた少女と同じ姿でシーパルを 堕天使と言い切る少女がとても同じ存在とは思えない。
その言葉にうっすら残る白い羽根が悲しむように 震えた気がした]
そうですか……。 それで貴女は何の為にここにいるのですか?
[一度目を瞑り深く息を吸い、 憤怒に染まりそうな熱をゆっくり吐き出して次を問う]
(66) 2014/08/22(Fri) 23時頃
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[広がる黒い舞台と立ち位置を示す様に 目の前の空を裂く黒の刃>>67 それを微動だにせず、瞬き1つせず見やる。
白い羽根がまた揺れた。
天使が泣いている。 あの子を助けて欲しいと泣いている。
黒衣の死人は教団の敵に間違いない。 再び出会えば必ず殺すと誓ったが。 それ以上に………。
一度目を伏せるとミナカタから手に入れた回復薬、栄養剤、 そして赤の薬を立て続けに飲み干して]
貴女は教団の敵……。あの時言った筈です。 次に逢う時は…必ず殺しますと……。
[暗器ではなく、霊刀を静かに抜き少女へ刃先を向ける]
(72) 2014/08/22(Fri) 23時頃
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私に出来る事は……あの子の『心』を助ける事でしょう。
[命永らえさせる事が出来ればどれだけ良い事か。 だが身体の命があったとしても、心が死ねば意味は無い。 彼女が助けて、と私に願ったのはこの事だろうと確信する。
何もしてやれない愚かな親だが。 せめて。 我が子が一瞬でも長く笑ってくれるよう。
国よりも王帝よりも任務よりも何よりも、父として 我が子の親友《希望》を奪う《預言》と対峙する]
(73) 2014/08/22(Fri) 23時半頃
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私は父としてお前を倒し、貴女を我が子の許へと返しましょう。
[決意と共に白い羽根が周囲を舞う。 完全に具現化した《白》の加護を纏い、黒い女へ迫ろうと 地を蹴った]
(80) 2014/08/22(Fri) 23時半頃
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[刻まれた預言は一度歪みを見せた>>3:40 大きな流れの中では何も変わらない些細なものかもしれない。 だが僅かとは言え、流れを変えた《預言》は 果たして《預言》と呼ぶべきか。
人は暗い《預言》には怯え、豊かな《預言》には心躍らせる。 《預言》は変わらぬからこそ人々は畏れるものだった。
それが変わると言う事は、覆ると言う事は。
災いが幸に転じる可能性があるならば、 人々はその為に祈り努力するだろう。 そして《希望》と呼ぶだろう]
(83) 2014/08/22(Fri) 23時半頃
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私も逢いたくはありませんでしたね。
[数を数えるのも億劫な程の紙片が彼女の周囲を舞う>>86 避けられない対峙に静かに女を見つめたまま]
その通りですよ。 心を殺して生きる私は死人ですよ。 貴女と同じ。 だからこそ死人同士で戦えるのですよ。
[激情に駆られたつもりはない。 任務としても間違ってはいない。 恐らくやるべき事は変わってはいないが、 自分を動かす動機の順位が入れ替わっただけだ]
(92) 2014/08/23(Sat) 00時頃
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預言など……覆してみせましょう!!
[黒衣の文字がまた変わる>>87 それを読む事は出来ないが、 それが彼女を動かす原動力なのだろうか。 知識に疎いまま黒衣を切り裂こうとすれば、 逆にその身を裂こうと黒の紙片が刃の壁となった>>88]
っ……一筋縄ではいかないか。
[正面切って戦いを挑む等愚の骨頂だった。 だが構わず踏み込んだ身体を容赦なく黒い刃が襲う。
白い羽根が防いではくれるが、それでも減じ切れない刃に 着物だけでなく、手や足、顔も裂いていく。 薬の効果で掠り傷程度はたちまち消えていく中、驚異的に 上昇した動体視力で深手になりそうな刃は全て斬り払い 彼女へ近付こうと]
(93) 2014/08/23(Sat) 00時頃
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そちらにもやるべき事があるのでしょうが……。 私も退くわけにはいかないのですよ。
[何処か焦る言葉>>101に、女にも役目があるのだろう。 死人の身体を動かしてまでやらなければならない何かが。
だからと言って譲るわけにはいかない]
……貴女も…心は血を流しているでしょう?
[含みのある言葉>>102に返すのは、目の前の女では無く、 最初に逢った少女に向けて。 重なる様に聞こえた叫びに、目を逸らす事もせず 我が子を大事に想ってくれた少女が まだ存在している事を確信したからだ]
(106) 2014/08/23(Sat) 01時頃
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……! 駄目だ逝くな!!
[預言と共に闇の紙片が形を変える>>103 迫る槍の穂先に同じく刃先をぶつけようとした矢先、 白い羽根が集結し、穂先を阻む盾と変化した。
一点集中しているとは言え、槍に削られる様に羽根が 宙に舞い光の粒子となり消えていく。
それが彼女の最後の力だと気付いた瞬間、私は叫んでいた]
(108) 2014/08/23(Sat) 01時頃
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フェリシア! もう良い! 私の事は良いから、あの子の許へ!
[叫んだのは栄光の名前を棄てた天使の名前。 遺された力全てを使い、護ろうとする彼女に願いを託す]
私を護ろうとしてくれるその羽根で、 あの子を抱きしめてやってくれ。
[抱きしめてやる事も、名を呼んでやる事も、謝る事も出来ない 愚かな父の代わりに。
その願いは届いたのか。 全て粉と散る前に、 一枚の羽根が天高く舞い上がり風に乗る様に飛んでいく。
その行く末を見守る事も出来ないまま、白い盾が消えた瞬間 迫る槍に左肩から腕を裂く様に貫かれながらも、霊刀を彼女へ 振り下ろそうと足を踏み出した]
(111) 2014/08/23(Sat) 01時頃
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ザシュッッッ…
[刀は確かに彼女の身体に食い込んだ>>118 だがあるべき手応えの無さに、思わず顔を歪める。 この少女は本当に死人なのだと。 だが間近で挙げた悲鳴と瞳>>119に少女の意志を見た]
呼び掛けても無駄では無さそうだったがね。
[瞬く間に集束する黒衣と、零れ落ちる薬瓶>>119に 刀から手を離し、見慣れた瓶を掴んだ。 武器の代わりに小瓶を手に、彼女に手を伸ばす]
心はあるのに……それを駆動させる心臓が無いのか?
(125) 2014/08/23(Sat) 02時頃
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