人狼議事


246 とある結社の手記:9

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マリオ! 今日がお前の命日だ!



 私の 勝ち〜。
 


[マリオに襲い掛かった時、きっとそんな風に軽い言葉を暗闇にのせた。

小さな手、小さな身体、食べ出はないけど、
保存ができないから丁度いいか。

子どもを食べる機会なんて、もともと多くはなかった気がする。うまくいってよかった。]


― 夜 ―

[ 『私の 勝ち〜』 

年をとった獣は脚をとめ、ユージンの部屋へ伸ばしかけた手を止めた。]


 ――……ああ。
 命拾いしたなあ、ユージン。

 スージーとマリオに感謝することだね。


[憐れなマリオが死ぬ羽目になるおかげで、鷲鼻の聡い青年は、助かることとなった。]


 はははは。
 だめだな、やっぱりおまえには敵わない。

[つやのない毛並みが、夜を引き返す。]

 あーやれやれ、走った走った……
 ……
 



 やっぱり、役割分担ね。
 今日の夜もまた競争しましょうか。

[なんて、どうなるかも解らない先の話に笑うような響きをのせながら。

やっぱり全然悪びれず、罪悪感もなく、感慨も無く、大事な友人の弟を黒い狼は喰ったのだ。サイモンの時よりは、遺体は綺麗だったかもしれない。だってマリオに恨みなんて、これっぽっちもなかったんだから。*]


[ 『私の 勝ち〜』 

自室でこれからの算段をつけていると、
スージーの明るい声が耳に入った。]

……やれやれ。

[いい気なものだ、と、首を振って溜息をひとつ。]


【人】 姉妹 ロイエ

― 朝:自室 ―

[窓際の椅子に腰かけ、祈るように手を組みながら、思案にふけっていた。外から射す日の光が、朝の訪れを遂げる。]

…………
……リンダ。

[外からイヴォンの声が聞こえたのはその時だった。

髪もとかさず、寝間着のまま、弾かれたように自室を飛び出す。開け放たれたピスティオの部屋や、膝をつくパトリシアを横目に見ながら、廊下を早足で駆けてリンダの部屋の前へ。]

(14) 2018/07/29(Sun) 17時頃

【人】 姉妹 ロイエ

……おはようございます、お嬢様。
朝でございます。

お目覚めでしょうか?

[扉を軽くノックしてから、勤めて普段通りに声をかけた。
下唇を噛みしめ、スカートをぎゅっと掴む。
どうか、返事がありますように――。]

(15) 2018/07/29(Sun) 17時頃

【人】 姉妹 ロイエ

[リンダからの返答があれば、ほっと安堵の息をついてから、"身支度は自分でするように"、と冗談めかして少し意地悪く言うのだった。]

……傍に居てはいけない、と命じられましたのは、
お嬢様でございますれば、はい……
わたくしも、心を鬼にして……。

[では、ごゆっくり、とだけ告げて、リンダの部屋を後にいた。]

(16) 2018/07/29(Sun) 17時頃

姉妹 ロイエは、メモを貼った。

2018/07/29(Sun) 17時半頃


【人】 姉妹 ロイエ

― 廊下 マリオの部屋の前 ―

[開かれた扉の隙間から、中の惨状が目に入ってしまった。部屋一面の赤。顔面蒼白であろうラルフと、シーツを敷かれて輪郭の浮かぶ小さな塊。]

…………そ、それは
…まさか……マ……っ。

[口を手で押されて、首を振りながら、じりじりと後ずされる。はたと我にかえると、他の者の無事を確かめるため、各々の部屋の扉を叩いて回った。]

(17) 2018/07/29(Sun) 17時半頃

[スンスンと鼻をならし――]

……甘味はありますが、ややコクに欠けるというか。

[そんなことを呟いた。]


【人】 姉妹 ロイエ

― 朝: ロビー ―

[投票用紙を取りに一人の結社員がやってきた。
険しい顔で票を集計した結果――]

……お、おまちくださいっ。
これは、なにかの……なにかの間違いですっ。
ワンダ様が、そんな……。

ご慈悲を……どうか、ご慈悲を……っ。

[なにを言おうと、結社員は取り合わなかった。この現実に、ロビーに募った面々は、どのような表情で向き合ったのか――。かくして、結社に連れて行かれる者は、ワンダと決まった。]

(25) 2018/07/29(Sun) 18時半頃

姉妹 ロイエは、メモを貼った。

2018/07/29(Sun) 18時半頃


…………さようなら。
ワンダ様の死は、"無駄"には致しません。

せめて、安らかに……

[どこまでも冷たい声。]


 
 
 ―― かわいそうになあ。


[ユージンの代わりに、はたまた全ての大人たちのかわりに死んでしまった憐れなマリオの死に顔をみる。]

 昨日はおなかいっぱい食べられたかよ。
 ちいさな勇気ある子どもは、
 無事ワンダおばさんを退治できたぜ。

 なあマリオ。



 守ってもらえなくて、かわいそうにな。

[優しく、マリオには聞こえない声で話しかけた。]


姉妹 ロイエは、メモを貼った。

2018/07/29(Sun) 20時半頃


【人】 姉妹 ロイエ

― 自室 ―

[鏡面台の前で、結わえていた髪を解き、垂れた髪を軽く編み込む。普段よりも少し濃いめにつけた化粧も、赤くなった目元は隠せなかった。日頃から血色がいいとはいえない顔色は更に青く、申しわけ程度に、紅を唇に足した。]

……いかないと。

[棚から仕事着であるメイド服を取り出し、身支度を整える。屋敷からはリンダの私物を持ち運ぶのに手いっぱいで、ロイエ自身の私服は、ここにはなかった。ともすれば、メイド服のまま棺のなかに――]

……やれやれ。

[思い描いた絵面が滑稽で、静かに首を振って溜息をひとつ。カチューシャを頭に載せて、ロビーへと向かった。]

(44) 2018/07/29(Sun) 21時頃

【人】 姉妹 ロイエ

― ロビー:カウンター ―

[結社員がワンダを連れていき、少したった頃。

皆がロビーに集って落ち着くまで、軽く朝食を摘まんで待つことにした。 軽くあぶったトーストとスクランブルエッグのサンドイッチ。ポットに淹れた紅茶に、たっぷりのミルクと砂糖。持参した聖書を開き、その余白にメモをとりながら、これから起こるだろう出来事に考えを巡らせる。]

……。

[カウンター傍の窓に目をやった。
鉄格子の向こうに広がる、見慣れた村の様相。

あのあぜ道の先へ、
ワンダを乗せた馬車は消えて行った――。]

……。

[誰かが口を開くまで、しばらくそうして、
鉄格子の向こうを眺めていた。]

(67) 2018/07/29(Sun) 23時頃

もう……やだぁ……

[口に出さない思いは、口に出さない代わりにずっと素直に、こちら側の声に乗りました。
 涙は出ていないくせ、子供みたいに泣きじゃくる声が聞こえたことでしょう。
 まるで昨日の船頭さんのような泣き言でしたが、その本質はまるで違っていました。]



 あの人、占い師じゃなかったの?
 楽しそうに、喰われたって。

 はあ。ふうん?

 旦那さんを食べられてるのに、
 他の人が食べられて、あんなに喜べるものなんだ。

 だったら、いいことしたわね。
 


[誰かに対して、敵意が芽生えてしまうのが、嫌なのでした。]



 やっぱりみんなの部屋が近いから、
 すぐににおいに気付かれちゃうのね。

 別にいいんだけど。
 



 血の匂いがする…。
 やっぱりまるまるは食べれなかったものね。

 ごめんね。
 


[マリオの肉はロイエ曰く()]

 やわらか甘美だったか?


 ……まあ、普段おれたちが食ってる量を考えたらな。
 無理だよ、人間一人ってのは、子供だろうと。



 …私が味の評価苦手なの知ってるくせに。
 でも柔らかかったのは確かね。食べやすかったわ。

 こんな時でもなかったら、保存したのにね…。
 




 生きてる、 ……っぽい。
 


[生存を知らせる声は意図してのものではない。
確認のような声は返事を求めていないもの。]


 
 そうだなあ。
 子羊でもなんでも、子供はうまそうでイメージがいい。
 食べやすかったんなら、いい値段がついたのかね。
 


[廊下には甲高い笑い声の残響があって、それに重なるようにもうひとつ]


 ……、 ………

[パトリシアの泣き声がずっと、聞こえている。]


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