206 “ J ” the Phantom thief
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[記者には、やらなければならないことがあった。
其れは、クイーンハートを盗むこと。 其れは、世を賑わしている怪盗を捕まえること。 そんなつまらないことをやりに こんなパーティに赴いた訳では無い。
俺がやるべきこと。 其れは、 ――― ]
( 真実も嘘も関係なく、 誰かの目に留まる記事を書くこと )
[とでもしておこうか。 だから、足早に向かう先は、
(63) かの 2017/01/12(Thu) 21時頃
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パチン
色の失せた煌びやかな広間の中を、記者は軽やかに駆ける。 ぶつからぬように、足を踏まぬように。 記者がこんな所にやってきたのは、 怪盗を捕まえるためではないのだから。
言の葉を交わしたなかの、 一番怪しいと思えるあなたの元から。
逃げるように、距離を取ろう。 あなたがそうならば、邪魔をしないように。]
(64) かの 2017/01/12(Thu) 21時頃
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( ミズ。 あなたが怪盗なら、俺は )
[塗りつぶした黒の下に書いた言葉を思い出しながら。 それが真実ではないと、未だ知らずに。 距離を取っているはずのあなたが、 記者の傍に寄ってきているなんて、気付かずに。
記者は記事を書くためにここにいるのだから。 怪盗を捕まえるためでも、 宝石を守るためでもないのだから。]
(65) かの 2017/01/12(Thu) 21時頃
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[そうして、突如広間に鳴り響いた音は。>>19 彼女は生きていると、 確かに言い放った演奏家の紡ぐ甘美な旋律は。 彼のなかのもうひとりが弾いている、それは。 どうしてこんなにも、こころを揺さぶるのだろう。
どうして、泣きそうになってしまうんだろう。]
(66) かの 2017/01/12(Thu) 21時頃
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( 寂しがりやな怪盗さん。 どうかあなたにも、聴こえていますように。 )
[寂しがりやで、莫迦な記者は。 泣き方すら忘れてしまった哀れなうさぎは。 あなたの舌と足が無くなってしまう前に、>>1:-70 迎えに行けることは決してないのだろう。
壁に凭れかかり、 明かりのない天井を見上げては深い溜息を吐いた。 嗚呼、誰もの目に留まる良い記事など、 今宵の出来事を面白おかしく記すなど。 記者には出来るはずがない。*]
(67) かの 2017/01/12(Thu) 21時頃
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[消えた時と同じように付いた明かりは。>>80 天井をぼんやり見上げた記者の目に、 まともに入り込んでしまって。 その眩しさに二、三度瞬きをした。
掌を叩く、乾いた音が鳴り響く。>>80 音の元を目で辿れば、薔薇の名を冠した美しい娘。 何か話しているようだが、この場所からは遠く。 その鈴を鳴らすような凛とした声を、 拾うことは出来なかった。]
(85) かの 2017/01/12(Thu) 23時半頃
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…………、
(86) かの 2017/01/12(Thu) 23時半頃
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[遠い遠い世界。 娘と夫人の交わしている言葉が耳に入らずとも、 近付いて聞きに行くことはせずに。 嗚呼、やはりあなたは高嶺の華。 住む世界が違うのだと、太く長い 線を引いた。
そうして、視線を巡らせた先。 数刻前と変わらぬ美しい赤がそこに鎮座していた。
"怪盗Jが盗みを失敗した。" "予告状は本物だった。" "停電は唯の偶然で、予告状は偽物。"
"怪盗は、こんなパーティに来ていなかった。"
色んな考えが、ぐるりと回って。 辿り着いた結末に、自嘲するような笑みを浮かべる。]
(87) かの 2017/01/12(Thu) 23時半頃
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( 嗚呼、こんな記事では、 あなたに見て貰うことすら叶わない。 )
[ミセスラングフォードが所有する クイーンハートのお披露目パーティーが 開かれた旨を書いた記事は、 紙面の隅の隅にひっそりと乗る事だろう。 誰かの目には留まるだろうが、記憶には残らない。
怪盗がいないパーティーなど、 これ以上長居する理由はない。 帰って大人しく上司に叱られるとしよう。]
(88) かの 2017/01/12(Thu) 23時半頃
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…… あぁ、ミズ。 どうか見なかったことにしてくださりませんか?
[格好がつかないので、と恥ずかしげな笑みを向けて。>>74 眸に溜まった星を落とさないように、 数度瞬きを繰り返して閉じ込めた。 床を鳴らすヒールの音は同じなのに。 エプロンと襟を外しただけでどうしてこんなに、 雰囲気が変わるのだろう。 其れはまるで、魔法が解けた様。]
(89) かの 2017/01/12(Thu) 23時半頃
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[差し出されたハンカチーフには礼を述べながらも、 受け取ることはしなかった。 返せないものを受け取る事など、できない。
自らの手で魔法を解いたあなたは、 どこへいくのでしょうか。 王子さまを待つだけの莫迦な乙女とは違う、あなたは。]
(90) かの 2017/01/12(Thu) 23時半頃
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[耳元に唇を寄せたあなたは、 どんな表情をしているのだろう。 腰まで降りた、 美しい亜麻色の髪を一房掬い上げて、口付けを落とす。
うつくしいひと。意地のわるいひと。 そんな事を言われては、 攫ってしまいたくなるというのに。**]
(91) かの 2017/01/12(Thu) 23時半頃
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[瞳に溜まった雫を星と呼ぶのなら、落ちる涙は流れ星。 自らが落とした星に祈りを捧げるなんて、なんと滑稽なのだろう。 下を見ても落ちたはずの星は何処にもなく。
星に願いを。 あなたのしあわせを? いいえ、俺が寂しくないように。 さみしさでしんでしまわないように、祈りを捧げよう。 例え、あなたに笑われようとも。 それが、叶わぬものと知っていても。
閉ざされ、床に落ちた虹彩。>>92 あなたは何を祈るのだろう。]
(102) かの 2017/01/13(Fri) 20時半頃
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[小さな小さな呟きに、あなたが手にしているハンカチーフの薔薇と同じように、くしゃりと顔を歪めましょう。 女王を求めていなかった、それは確たる事実。 花の心 とは。何を/誰を意味するのだろう。
あなたは俺に迎えに来ては欲しくなかったのでしょう? 怪盗ではないただの記者なんて、興味はないのでしょう。 "女王の心"すら手に出来ない俺は、あなたには必要ない。]
(103) かの 2017/01/13(Fri) 20時半頃
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そう、あなたの云うとおりだ。 俺では、何を手にすることも出来やしない。
あなたを迎えに行くという、 約束すら守ることができないのですから。
(104) かの 2017/01/13(Fri) 20時半頃
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[ひとつ、線を引こう。 ここからこっちは、俺の場所。 だから、あなたも。 あなたも、入ってこないで。
軽く突かれた胸の中心。 其れは、拒絶だろうか。]
貴女が怪盗なら、俺は ―――
(105) かの 2017/01/13(Fri) 20時半頃
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[目を惹く記事が書けずとも、 誰の目に触れることができずとも。
嗚呼、俺は今 酷く歪んだ笑みを浮かべているのだろう。 手に一房持っていたあなたの髪を、 名残惜しそうに掌から逃がす。]
(106) かの 2017/01/13(Fri) 20時半頃
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…… 俺が怪盗なら、 貴女を迎えにいけたのに。
[押された肩に残る、彼女の温もり。 酷く軋む心臓に気付かないふりをして。 去りゆくあなたに微笑みを返す。>>94 誰の王子さまにもなれやしない、莫迦な記者は。 何にも染まる事の出来ない、哀れな白。
夜の闇に溶けて、なおも白く光る影を ひとは 星 と呼ぶのだろうか。**]
(107) かの 2017/01/13(Fri) 20時半頃
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[真昼のそらのしたを、 宵闇に月が浮かぶそらのしたを。 今日も記者はひとり、駆けよう。
宇宙船が出現したそらを 幽霊が棲む館を 紅茶が美味いと評判のカフェを 可愛い猫の集まる野原の集会場を
誰かの目に留まる、素敵な記事を書きましょう。 それを誰かが/あなたが見つけてくれたなら。 きっとそれだけで、充分なのだと。 沢山の線に囲まれた紙面の中。 それが記者にとっての居場所。
手帳を取り出して、ペン先を当てる。]
(108) かの 2017/01/13(Fri) 21時頃
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[ 今日もまた。真白い頁に 手癖の強い文字が踊る。 **]
(109) かの 2017/01/13(Fri) 21時頃
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