190 【身内村】宇宙奇病村
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― 2日前 / コンソールルーム ―
(>>2:142)
よろしく、じゃないよ…… あなたの3分の1も生きてない小娘に、何させるのさ……
[それでも、言われた通りに操作した。 ヤンファの決意を尊重した――などと、聞こえの良い物ではなく、ただ、そうする事しかできなかったから。]
(0) 2016/05/18(Wed) 00時頃
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― 現在 / 食堂兼レクリエーションルーム ―
……はぁ、
[先程から、パック入りのチャージドリンクを飲んでは溜息を漏らす事を繰り返している。]
[ヤンファ決死の作業によりAIが鎮静化したその後、死に物狂いで事後対応にあたり、どうにかこうして一息つけるまでに落ち着いた。 勿論、このままセーフティモードで航行を続けていたところで未来は暗い。 まだ余裕が有るとはいえ、船内の食糧や酸素は有限だ。]
[そしてそれ以上に、ナユタに続いてシルクまでが昏睡してしまった事が皆に衝撃を与えていた。 原因不明の、病と称するべきかも未だ判らないそれが蔓延でもしようものなら、船は棺桶と名を改めて宇宙を漂う事となる。]
[考えなくてはならない事は山積みだ。 けれど、今は少しだけ休みたかった。]
(2) 2016/05/18(Wed) 01時頃
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『じゃあ……もしも僕が、男の子になったら。
きみはずっと、僕と一緒にいてくれるの?』
[目の前には、瞳に涙を溜めた恋人がいる。
彼女は何も言わずに、ただ肩を震わせている。
ワレンチナは眉尻を下げ、諦めたように微笑んで見せた。]
『うん……いいよ。大丈夫。……さようなら。』
[言って、席を立つ。彼女は声を立てずに泣いた。]
(泣きたいのは僕の方だ――
先に好きだと言ったのは、君の方じゃないか。
今さら。今更だ。
"やっぱり女の子同士で付き合うのは間違ってた"だなんて。)
[幼い頃から、女の子らしいものを欲した事がなかった。
かといって、嫌悪もなかった。単純に、それよりも好きなものが多かっただけだ。
学会の重鎮を両親に持つエリートで、かつ性別を感じさせないワレンチナは、幼い頃から周囲の少女達にこう持て囃されてきた――『王子様』。
そんな王子様に初めての恋人ができたのは、14の時。相手は取り巻きの一人だった。女同士。けれどもそんなことは障害でない。今日日LGBTは珍しいものでもなんでもないし、社会的にも認められている。しかし、最初は遊び半分だったワレンチナが彼女に対して幼いながらも真剣な愛情を抱き始めた頃、夢見がちに目を潤ませていた少女の表情には、逆に陰りが射し始めた。
二人の付き合いは、そう長くは続かなかった。]
[初めての恋人と別れた後、ワレンチナはしかし再び女性と付き合った。そうしてまた、ダメになった。
そうして、その次は男性の恋人ができた。ワレンチナは自身が女性であることの喜びを、初めて感じることができた――が、それなりの時間を共に過ごした後、どこにでもありがちな理由で、彼とも別れた。
そうして悩み、次はまた女性、男性、女性、男性……。
そんな事を繰り返すうちに、ワレンチナは性別というものを気にしなくなった。
僕が女だろうが男だろうが、僕はただ、恋をする。男にも、女にも。遊びと割り切った関係さえ持つ。
それでいい。それが僕の、『在るがまま』の姿なのだから。
そうして、長いことそのようにして過ごしてきた。
自由に、飄々たる『王子様』として。]
[そして。
突然投げかけられたシルクの言葉は、ワレンチナの深く柔らかな部分を緩やかに刺した――最も、それが奇病の感染した瞬間であるということに、ワレンチナは無論気がつくことはない。
けれども、何れにせよ。
『もし、ボクが男の子になったら』。
『交際相手もしくはそれに類するものに』。
それはワレンチナにとって、一番古く、消えない傷をなぞる言葉だった。未だ幼かった自身の、それでも真剣だった初恋において、戸惑いと葛藤とを打破せんと溢れた、祈りのような言葉だった。
それを投げかけた、男でも女でもない――それ以前に、まだほんの子どもだったシルク。
けれども、そうして。
ワレンチナは、無意識にシルクの事を『彼』と呼んだ。]
(馬鹿馬鹿しい)
[想像してしまったのだ。弾かれるように。
他種のパートナーを得る事で性別を決定し繁殖するボムビークス種、そのシルクが自身を女性のパートナーとして選び、成人し、自分と子を成す。その未来を。]
(あんな、子ども相手に)
[無論、これまで生活を共にしてきた期間の中で、シルクを異性として意識したことなど全くなかった。
自身と同じように、曖昧な性を生きるボムビークス種。その若き天才児の選ぶ未来がどういったものか、ただ単純に楽しみだった。名も知らない花の生長を見守るような、そんな心地だった。けれども。]
(僕は、期待したのだ。
自分の性について、浅ましい期待を。)
[胸が痛かった。この痛みは何のための痛みか?
しかし妙な事に、思考は非常に冴え冴えとしている。]
[ワレンチナは、溜まった涙を振り払うように瞬きをした。
金の睫毛に小さな水球がまとわりつき、やがてふわりと宙に放たれてゆく。]
(このやりきれない気持ちをどうしたらいい?)
(シルク、君のことを。自分自身のことを)
(ひとり。誰かひとりだけに、吐露するならば)
(相手は、そう――――)
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― 少し前 / 食堂兼レクリエーションルーム ―
(>>10)
やあ、チナさん。 ……ん? えっと、
[差し出されたタブレットとワレンチナの顔を交互に見る。]
良いの? 結構高いやつじゃないの、これ。
[この状況において、限られた嗜好品なのだから尚更だ。]
……貰えるお菓子を遠慮するような育ちはしてない。 ちょうど、頭使う前に甘い物が欲しかったところ。
キノコは主食だから、今はこっちの方が嬉しいよ。
(40) 2016/05/19(Thu) 01時頃
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(>>11)
[踵を返すワレンチナの背を見送りながら声をかけた。]
あの、さ。 本来だったら、今回みたいなシステムエラーを起こさせないのが私の役割だった。 まさかAIがあんな事になるなんて考えていなかったけど、それでも
チナさんは何もできる事が無いって言うけど、それを言うなら私はマイナス点。 だから……
[気にするな、と口にしかけてやめる。それこそ気休めにもなりはしないだろう。]
…まあ、何とかするよ。 甘い物ありがとう。
(41) 2016/05/19(Thu) 01時頃
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― 食堂兼レクリエーションルーム ―
[ワレンチナのくれたチョコの甘味を舌で堪能しながら思考を巡らす。]
[自分はこれからどうするか……ある程度の方針は既に考えていた。 と言うよりも、選択肢があまり無い。]
[現在はヤンファの手によりAIが停止されてセーフモードでの航行へとシフトしているが、いつまでもそうしている訳にはいかない。 いずれはデータを修正したAIモジュールを挿し直して機内管理や航行の制御を復活させる必要がある。 けれど、その修正というのが簡単ではない。]
[ヤンファの言った(>>2:89)通り、既に基地への更新は試みたが失敗に終わっている。 綺麗なデータを入手するのは無理そうだった。 かと言って、一から組み直すと言うのも無理な話だ。 船内で、ヤンファやシルクの助けも無く、短期間の内に、宇宙船の運用に特化したAIを組む…… 技術的にも、手数的にも、到底現実的ではない。]
[ならば、残された手段は――]
(42) 2016/05/19(Thu) 01時頃
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(>>35)
……ミッちゃん。 うん、そうだね。それしか無いと考えてたところ。
[船員たちに好意的なAIを持つアンドロイド――ミツボシに協力してもらう他無かった。]
言っても、楽じゃないけどね。 フォーマットの違いを吸収できるかとかはまあ、解析結果次第でもあるけど……
ミッちゃん、宇宙船専門のアンドロイドとかではないよね? 単純にミッちゃんの意思通りにこの船を動くようにしたところでどうにもならないって話で。
[船を扱うためのフローや、蓄積されたデータから常に最適な物を適切に検索するための規則。 それも含めての、AIだ。]
結局はあのトチ狂ったAIをベースにしながら、優先度付けなんかの要所要所にミッちゃんのデータを被せる事になるかな。 そこでトチって不整合でも起こそうものなら目も当てられないな……あ、胃が痛くなってきた。
[腹部に手を遣りながらミツボシを見て、]
(43) 2016/05/19(Thu) 01時頃
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……まあ、その辺は私の役割だよ。どうにかする。 ただ、やるからには万全を尽くしたい。
だから、一応聞いておこうと思う。 ミッちゃんは、どうして私たちの役に立ちたい?
[一拍おいて、]
解がシンプルなら、それがミッちゃんの覚悟だ。すぐに解析に移ろう。
小難しい事を考えて遠回りするなら、まだ最適化が済んでない。 自問するなり他の人たちとも話すなり……答えを見つけてくるまで私は待つよ。
[どうかな、と。 「皆様の役に立ちたい」と言ったミツボシへと問いかけた。]
(44) 2016/05/19(Thu) 01時頃
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― 食堂兼レクリエーションルーム ―
(>>55)
AIだって嘘くらいつくよ。 ミッちゃんだって自分で言ってたじゃないか。
[ミツボシとヤンファの会話(>>2:133)を指して言う。]
ミッちゃんの前で言う事じゃないかもしれないけど。 発達した人工知能の危険性なんて、黎明期の頃から言われてたんだ。 なのに先人たちは、クイズやボードゲームで人がAIに敵わなくなろうが、何世紀も解けなかった数学の難問の解を掻っ攫われようが、研究を止めやしなかった。 歯止めをかけず、新しい知性の発達を歓迎して、出る芽を摘み取らなかった。
だからAIの嘘くらいは受け容れなきゃ、恥ずかしくて人間やってられないや。 逆に嘘の1つや2つ、ついてくれるじゃないとガッカリだ。
嘘をつく、それ自体を私は問題にしない。 あくまで私個人の考えだけれどもね。
(60) 2016/05/19(Thu) 13時頃
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さて、仮にミッちゃんが私たちに何かの嘘をついているとして…… 私が問題にするとしたら、その内容だよね。
例えば、この船のAIがヤンファお姉様を嵌めた時みたいなの。 手並みとしては鮮やかな物だったけど…… ああいうのは、さすがに私も許せない。 怒りもすれば憎みもする。
だから、その嘘とやらに対して私がどう思うかは、中身を知るまでは判らないね。
(61) 2016/05/19(Thu) 13時頃
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[まあでも、と言葉を続ける。]
これも私個人の見解だけど、嘘はばれなきゃ嘘じゃない。 仮にミッちゃんが嘘を抱えているとして、私に告白したい気分じゃなければ言わなくていい。 もちろん、言いたければ聞くけど。
……そこに至るプロセスがどうであれ、ミッちゃんの「役に立ちたい」って言葉については、思考の結果として真であると信じてる。
シンプルな強固さを求めてるのは、単に複雑だとデータとして扱いにくいから。 その一点に嘘が無いなら、私のやる事に関しては何の問題も無いよ。
(62) 2016/05/19(Thu) 13時頃
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以上。 私もちょっとだけ嘘つきだけど、今回は真面目に本音を話したつもり。 信じてそのまま受け取ってくれるかどうかはミッちゃんの判断次第。
ミッちゃんの「役に立ちたい」に、嘘が無いと私が思ったのと一緒だね。
……私の方が、照れも出さないポーカーフェイスだから読み取り難度高いかもだけど。
(63) 2016/05/19(Thu) 13時頃
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(>>57)
ヘイ、モフっち。
……医者の不養生、で良いんだっけ、そういうの。
[山盛りの糖分を見遣って言った。**]
(64) 2016/05/19(Thu) 13時頃
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(>>66)
まあ……そうだね。 私もかなり、わかりにくい言い方してるというか。
[どうにか上手く伝えられないかと言葉を探す。]
ホニャララ「したい」って時点で、ミッちゃんのAIは感情みたいな物を備えてる訳だよね。 ああ、厳密に「感情」の定義をここで考える気は無いんだけど。
そうしたら、その「したい」理由を気持ちひとことで表してみたら良いんじゃないかな。
例えば私の場合。 ナマのキノコを前にして「食べたい」と思う理由は、まあ、色々ある。
前に食べて美味しかったから。 フォルムが琴線に触れるから。 そこそこお腹に溜まるけど低カロリーだから。 キャラ付け。
(80) 2016/05/19(Thu) 19時頃
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その他もろもろ、涙無しに語れないエピソードなんかも含めて複雑な背景はあるけどさ。 突き詰めて考えた時に、「好きだから」っていう気持ちに集約されるんだ。
一度これに気付いちゃえば、次からはもう色々考えずに「好きだから」「食べたい」で構わない。 複雑な背景に裏付けされた感情に、シンプルで強いショートカットを張れるんだ。
……ああ、結局わかりやすくなってないな。 でも、私がミッちゃんに求めたのは、そんな感じ。
(82) 2016/05/19(Thu) 19時頃
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(>>83)
……他の物も食べられるのにこれ見よがしに同じものばかり好む人は、多かれ少なかれキャラ付け入ってると、私は思う。 [視線を逸らして言った。]
いや…複雑な背景の一部だからね? 好き。好きなの。私はキノコが好き。
(84) 2016/05/19(Thu) 19時半頃
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― 食堂兼レクリエーションルーム ―
[キャラ付けなどとうっかり零してしまった事はともかく。 ミツボシの回答(>>91)に頷く。]
……オーケー。 いまミッちゃんは、学習の結果として「そうすべきだと思うから皆の役に立ちたい」という基準を持ったAIを持ってる。 そのミッちゃんの知性を借りて、この船のAIの根性を叩き直してやろうと思う。 だから、力を借りるよ。
ヤンファお姉様が言ってた通り、気負う必要は無いけどね。 大丈夫、痛くしない。優しくする。
もう少しだけ休んだら、すぐに準備するから待ってて。
(114) 2016/05/19(Thu) 23時半頃
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― → 自室 ―
[自室に戻り、その「準備」をしている最中だった。]
[実験室のアシモフ同様、船外活動の様子は声だけ拾っていたのだが――
それが、途切れた。(>>111)]
(115) 2016/05/19(Thu) 23時半頃
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