105 CLUB【_Ground】
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指差し確認。
投票、ミナカタ → テッド
襲撃、藤之助 → イアン
あってる、だいじょうぶ。
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ん、チアキ……ありがとうだぞ……。
……ふぁっ?!
[気弱っていた身体は、小さなチアキの力だけで、簡単に横に倒されてしまった。>>1:457 床にあるのは、汚れたシーツと毛布だけ。 なので、段ボールに手を伸ばし、その中の毛布も爪の先を引っ掛けて引きずり出した。]
うん、きょうはもう寝るんだぞ……。
あした、なったら、きっとまた、楽しいことあるんだぞ……。
[横たわったままで頭を撫でられると、礼を言うように、ざらざらな舌でチアキの鼻先をちょっとだけ舐めた。]
……おやすみなさい、だぞ……。
[眠りにつくまで、そう長くはかからなかったことだろう。 もし、部屋を覗くことができるものがいたならば、虎とシマリスがくっついて眠るという、奇妙な光景を目にすることになったろう。*]
(4) 2013/12/19(Thu) 02時頃
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[端末から送ったメッセージは、いつ頃読まれることになったろうか。 反応は、あったろうか。
どうあったところで、従うしかないことは分かっている。 けれど多少の我儘は言ったかもしれない。
求める回数は、やはり多い。 足りない”何か”の正体が分からないから、快楽で埋めるしか、方法が分からなくて───*]
(20) 2013/12/19(Thu) 02時半頃
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─ 雨の日・寮の自室 ─
おひさま、いないんだぞ……。
[むーっと、不機嫌な声が部屋に響く。
雨はあまり好きではない。 朝から、じーっと窓の前で、ガラスを伝う水滴や、時折落ちてくる大きな雫ばかりを見つめていた**]
(21) 2013/12/19(Thu) 02時半頃
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─ 寮の広間 ─
[じーっと雨だれを見つめ続け、部屋を出たのは、ようやく空腹を感じた頃か。]
サミュエルー! おなかすいたんだぞー! ごはんまだ ……
[広間に着くと、そこには、見知らぬものが置かれていて、早速遊ぶ仲間達の姿もあった。]
なんだあれ、なんなんだぞ……!
[早速、興味津々に近づいて行く。]
(41) 2013/12/19(Thu) 10時半頃
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いいのかこれ、遊んでいいのか……?!
[言うが早いか、そのうちのひとつに、軽く助走をつけて飛びついた。]
……おぉぉ……!
[体格が体格なので、ボールはめしょっと潰れて、少し横に広がったろうか。 抱え込むよう上に乗り、両手両足を床から離し、尻尾を揺らしてバランスを取るさまは、まさに猫科。 しかしすっかり遊びに夢中で、手袋には、全く気がついていない。]
(42) 2013/12/19(Thu) 10時半頃
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[半分潰れたボールの上で、絶妙な揺れ具合を楽しんでいたら、別なボールがぶつかってきて、バランスが傾いた。]
おぉ、ぉ……?
[尻尾と両手両足を伸ばし、バランスを取り直し、くるんと緩く床に落ちる。 それでも両手は、先程まで載っていたボールを抱えたままで。]
テッド。 急に何するんだぞ!
[ボール表面を、べしべし叩いて抗議した。]
(44) 2013/12/19(Thu) 11時頃
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そーだったのか?
[理由を聞いて、テッドの耳と同じように首を傾げる。]
でも、おもちゃはひとりじめしたらいけないんだぞ。 おれが2個取っちゃいけないんだぞ。
[そう言って、寄越されたボールを、テッドへ戻すよう転がして]
おまえものってみろ! へんなユラユラして楽しいんだぞ!
[自分は、再度ボールの上に乗っかった。]
(46) 2013/12/19(Thu) 11時半頃
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[ボールに乗ったまま、ソファーに座るテッドを見て、その様子に首をかしげる。]
どうしたんだ? なんかあったのか?
(48) 2013/12/19(Thu) 12時頃
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はなれる? テッドかいぬし決まったのか!
[離れる>>50と聞くと、濃い青の目をキラキラさせてテッドを見つめた。]
すごいな! おまえ、すごいな!
なぁなぁっ、どんな人間なんだ? やさしいか? ごはんつくるのおいしいか? フーみたいな変なにおいするのか?
[ボールに乗ったまま、あれやこれやと、わかるはずのないことまで問いかけた。]
(65) 2013/12/19(Thu) 16時頃
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[イアンからメッセージが入ったのは、それから間もなく。 やはり読めない漢字が混ざっていたが、大事な部分は、ちゃんと読めたと思う。]
イアンも……すごいんだぞ!
[端末を握ったまま、またキラキラと瞳を輝かせた。]
(66) 2013/12/19(Thu) 16時頃
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そうか、よかったな、よかったな!
[視線を左右に彷徨わせるさま>>70を見ても、やっぱり、嬉しそうな声をあげて、ころんと後ろ向きにボールから降りた。 そしてテッドに近づくと、祝福するように頬をペロッと舐め上げて]
しあわせなるんだぞ!
[どういうものが”幸せ”なのかは、明確にはわかっていない。 けれど、工場でもここでも、「幸せになれ」とよく言われていたから。 きっとこれは、いい言葉なのだ。]
(81) 2013/12/19(Thu) 17時頃
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[テッドに声をかけてから、向かったのは、配膳口の方だった。 テーブルに顎を乗せ、すんすんと鼻を鳴らしてみたが、食事の匂いはまだしてこない。]
おなかすいたんだぞー。
[太い尻尾が、左右に大きく揺れる。 食べ物の匂いがしてくるまでは、多分、そこに張り付いたまま**]
(82) 2013/12/19(Thu) 17時頃
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─ 広間 ─
[食事の匂いはまだしてこない。 尻尾のゆらゆらは、少しずつ、床を叩くようなものになってきた。]
おなかすいたんだぞー。
[配膳口から外を覗き込むのはいけないこと、それは分かっているのだが、待ちくたびれて、ほんのちょっとだけ覗こうとして、顔を近づけて……]
ダメだぞダメなんだぞ!
[すぐ引っ込めて、首を振った。]
(95) 2013/12/19(Thu) 18時頃
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[尻尾で床をてしてし叩いていたら、ようやくワゴンの音>>@58が聞こえてきた。 尻尾と耳は、忽ち元気を取り戻す。]
ごはんだぞ!
[今日は何だろうと、覗き込まぬ程度に配膳口に顔を近付け、匂いを嗅ごうと、鼻をすんすん鳴らした。]
(102) 2013/12/19(Thu) 19時半頃
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びゃっ!?
[今日の食事は何だろう。 鼻先を小さな配膳口に突っ込んだままでワクワクしていると、いきなり鼻を摘まれた。>>@59]
あー、びっくりしたんだぞ!!
[耳から尻尾から背中から、ぞわっと毛が逆立っている。]
(103) 2013/12/19(Thu) 20時頃
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だっておなかすいてたんだぞ!
[声から、怒っていないのは分かっている>>@64が、ちょっとぷくっと膨れて声を返す。 伸びてきた腕に耳を撫でられると、ふるっと心地良さそうに震え、逆立っていた毛が落ち着いた。
今日の食事は、調理済みの丸鶏だった。 勿論、手作りの方が好きなのだが、こういう食事のときも、サミュエルは必ず一手間かけてくれる。 今日の鶏には、塩気を抑えたトマトのソースがたっぷりとかかっていた。]
おにくだ! サミュエル、今日もありがとうだぞ!
[礼を言って皿を受け取り、それから配膳口にまた顔を近付けて]
サミュエル、
(106) 2013/12/19(Thu) 20時半頃
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大好きだぞ!
[今日もまた、約束を果たした。]
(107) 2013/12/19(Thu) 20時半頃
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[伸ばされた手>>@69に顔を撫でられ、囁きを聞くと、嬉しそうに目を細め、小さく喉を鳴らした。 けれどちょっとだけ、心配になって、こっそりと声をかけた。]
あっ。
[まだ心配だったけれど、テッドが来た。 テッドは今日でお別れだからと、配膳口の前を空けた。]
(111) 2013/12/19(Thu) 21時頃
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[配膳口から離れる前、やっぱり、ひとつだけ]
おくすりは、にがくても飲まないとダメなんだぞ!
[そんな言葉をかけてから、テーブルに皿を運び、食事を始めた。]
(114) 2013/12/19(Thu) 21時頃
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[大きな肉が出たときは、大体、いつも手掴みで食べてしまっているのだが、この一週間のいつだったか、ナイフとフォークを少し練習するようにとも言われていた。 だから今日は、ナイフで鶏を切って、フォークで食べる練習中。]
なかなか切れないんだぞ……!
[肉自体は、きっと、とても柔らかく調理されている。 しかしナイフのいれ方が悪く、なかなかうまく切れてくれない。 ガチャガチャ喧しい食器の音は、周囲にどう思われたろうか。 そして、悪戦苦闘して漸く切り落としたモモ肉を、フォークを深々刺したまま、テッドに差し出す。]
食べろ! おめでとうの時は、プレゼントっていうの、するんだ! まえに絵本でよんだんだぞ!
(124) 2013/12/19(Thu) 21時半頃
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……あ……。
[しかし差し出した鶏モモ肉には、ホレーショーの好きな、そしてテッドの苦手な、トマトソースがたっぷりかかっていた。
どうしようか考えて、しょんぼりと眉と耳を下げ、肉を引っ込めようとする。]
(125) 2013/12/19(Thu) 21時半頃
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[しょんぼりと引っ込めようとした手を、掴まれた。>>127]
え、テッド……だいじょうぶなのか?
[少しだけ心配そうな顔をしたが、テッドの顔が肉へ近付いてくれば、パッと笑顔になって、肉を近付け]
おう! 食べろ!
(129) 2013/12/19(Thu) 22時頃
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[肉に喰らいつこうとするテッドの口元を、じっと見つめ]
どうだ、食べられるか?
……そうか、おいしいか!
[トマトソースの付いたままの口元で、牙を見せてにぱーーっと笑う。]
トマトはな、えいようがたっぷりだっておそわったんだぞ! トマトはえらいんだぞ!
[まるで自分のことのように自慢していると、そこに、イアンの姿>>131が見えた。]
イアンだ! イアンもおめでとうなんだぞ!!
[食事中にもかかわらず、立ち上がり、叫んだ。]
(133) 2013/12/19(Thu) 22時半頃
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ん?
[肉食獣>>134、その通りだと思いながら、口の周りのソースを舐め取る。
立ち上がったままイアンを迎えれば、向こうから先に抱きつかれて>>138ちょっとビックリした。]
イアン……?
おう、ありがとうだぞ!
[ぎゅっと、何度も抱きしめ返す。 メッセージへの返信がまだだったのを思い出したのは、それから、皆での食事が済んでからのこと。]
(148) 2013/12/19(Thu) 23時頃
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[食後、いつものように食器を片付け、去ってしまったイアンに、今更のようにメッセージを送った。 それから、少し考えてもう一通。]
これはだいじな”用事”なんだぞ。
(151) 2013/12/19(Thu) 23時頃
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─ →自室 ─
おれいるぞー、とおるぞー。
[曲がり角を曲がる時、やはりそう声を出しておく。
部屋に戻って窓を見れば、まだ、雨が降っていたろうか。 窓に近付くと、雨だれを見つめ、ぶすーっとする。]
おひさま、まだ見えないんだぞ……。
[テッドとイアンが、お客様に選ばれて、買われて行く。 それはきっと、愛玩動物を生み出し、世話した人間達が皆望んでいることで、とても幸せなことなのだろう。 だから、喜ぶべき事なのだ。
なのに、耳がしょんぼりしてしまう。]
(159) 2013/12/19(Thu) 23時半頃
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……ふたりとも、いなくなっちゃうんだぞ……
[二人の顔を思い出すと、今更のように哀しくなって、泣きそうになって、段ボールの中に逃げ込んだ。 たった1週間しか、一緒には過ごしていない。 けれど、まだ2年半しか生きていない虎にとって、それはけして、短い時間ではなかった。
テッドとイアンだけではない。 きっと、他の皆も買われていってしまう。 別れなくてはいけない時が来る。]
うぅっ……
[箱の中で、毛布をぎゅっと握りしめ、唇を噛んだ。]
(161) 2013/12/19(Thu) 23時半頃
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[箱の中で身を丸めていると、端末が小さな音をたてた。
送られてきた言葉に、少しだけ安堵したが]
…………。
[やはり堪え切れそうになく、ぼそりと呟いた。 受諾されるのかどうかは分からないけれど。]
(171) 2013/12/20(Fri) 00時頃
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[フーが到着する前に、箱からは出て、零れかけていた涙を拭って、目隠しもした。]
……だいじょうぶだぞ……
[近付いてくる足音を、耳は既に拾っていたが、ノックされ、声をかけられてからようやく、いつもより小さな声を返す。]
フー……
[扉の開く気配がした。 けれど、そこにあったフーの匂いは、いつもと少し違っていた。 寂しい匂いが混ざっていた。]
……雨のにおい、するんだぞ……
雨は、さみしくなるからダメなんだぞ……
[部屋の真ん中にべたりと座ったまま、声を微かに震わせる。]
(194) 2013/12/20(Fri) 01時頃
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