219 The wonderful world -7days of SAIGAWARA
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─ 3rd day/純喫茶「くさかげ」>>3:490 ─
マジか。 そんなところにもあるもんなんだなァ。
[ バッジをどこで入手するものなのか、 その点について自分はとんと詳しくなかった。
最初にあの三人組から貰ったバッジ以外は ヒナと戦った時と同様、他のプレイヤーとの戦いで 入手したものが殆どだ。]
(@0) 2017/06/17(Sat) 07時半頃
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[ 三人組から基本ルールを説明してもらったあと、 最初にバトルを挑んだのは いつも死神のゲームでスコアを競い合っている田舎娘とだった。>>3:0
ここまでの流れで予想はつくだろうが、 初戦は手も足も出ずに完敗した。流れるような敗北だった。 仕方がないので他の死神連中にもひと通り戦いを挑んだが まともに勝てたのは残念ながら二人だけだった。 誰、とは敢えて言うまい。
負けたままというのも癪だが、、 あの三人組に教えを請うというのも更に癪だったので まずは修行と街中に繰り出して無差別にバトルを挑んだ。
老若男女関係なく、 バッジ持ちに手当り次第に勝負を挑んでは、 略奪を繰り返したのでおそらく街中での評判は すこぶる悪いだろう。 此方の手持ちのバッジは、 そういう連中からの“戦利品”でできている。 ]
(@1) 2017/06/17(Sat) 07時半頃
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[ なお、初挑戦のあとも何度か 田舎娘には勝負を挑んでいるが未だに勝てていない。 ]
(@2) 2017/06/17(Sat) 07時半頃
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いいバッジだな。 大事にしろよ?
[ そんなことは、此方が言うまでもないだろうが。 一先ず後で博物館には寄ってみることにしよう。
バッジを手に握らせて言葉を紡げば、>>@81 心底不思議そうな顔で瞳を瞬かせる。
それでも、握った手はそのままに 「面白かったよ」と告げられるものだから。>>3:491 此方も笑って、その言葉に頷いた。
事故の下りには>>3:492 一瞬、なんとも言えない表情が浮かんだが、 相手がそれに気づくより先にいつもどおりの顔をしてみせて。]
(@3) 2017/06/17(Sat) 07時半頃
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好きな人…?
[ 意外な方向からの逆質問に>>3:494 微かに瞳を瞬かせる。 それから、微笑って ]
死神にそんな奴いると思うのかァ? まぁ、田舎娘も黒真珠もどっちも美少女なビジュアルだよなァ。 あとコンポーザーもそれなりに可愛いしな。見た目は。
[ ついつい死神同士での呼び名(もといあだ名?)を 使ってしまうが、まあ特徴は掴んでいるので わからないことはないだろう。 “コンポーザー”については、 聞かれたら簡単に説明するくらいはしたかもしれない。 曰く、『自分たち死神の上司』だ、と。 ]
(@4) 2017/06/17(Sat) 07時半頃
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――…ま、いるよ。
(@5) 2017/06/17(Sat) 07時半頃
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[「いた」とは言わない。 “あいつ”は、今でも生きている。 ここではない世界に、俺の記憶の中に、心に。 だから、いるのだと。そう答える。
そうしてヒナが店を出ていくのを見送ってから、 暫しのあいだ、コーヒータイム。>>3:@83 ]**
(@6) 2017/06/17(Sat) 07時半頃
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─ 3rd day/純喫茶くさかげ>>3:331 ─
[ それは、くさかげにヒナがやってくる少し前のこと。]
そうか、残念だなァ。 アンタとなら楽しめそうだったんだが。
[ サブミッションの話である。 なお、このときミッションの内容は話していないので 負けたときに没収されるとは思っていないだろうと思われる。 ]
おう、パートナーの気持ちは大事だからなァ。 また今度な。 次は三人で出来る奴考えとくわ。
[ なお、しつこいようだがサブミッションの話でry ]
(@21) 2017/06/17(Sat) 11時頃
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[ まずは生き伸びなければならない。>>3:334 ――それは、彼と出会ったときに最初に話したこと。 ]
次、ねぇ。 何奢ってもらおうか。
[ 他人の金で食う飯は美味い。 カウンターのスツールに腰を下ろしたまま、 ふんふん、と上機嫌で見送れば、 ちょうど入り口のところで二人がすれ違ったのを>>3:327>>3:329>>3:340 目撃したかもしれない――* ]
(@22) 2017/06/17(Sat) 11時頃
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― 誰かにとっての“せかい”の話 ―
[ 俺の記憶の中のせかいは、 “罪”と“罰”でできている。
生まれてきたことが罪で、 生きていることが罰ならば。
ならば、“死”とは一体何なのだろう? それは途方もなく甘美なもののように、 かつての俺は、そう考えていた。 ]*
(@31) 2017/06/17(Sat) 17時半頃
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─ 4th day/サイガワラ永民博物館屋上 ─
[ 夜明けと共に開いた端末には、一通のメール>>@14]
強い魂、かァ…。
[ 過去、ゲーム中に消された魂の残滓が サイガワラのエリア内に漂っていたことはあった。 だが、それは実体もなければ、 明確な意思と呼べるようなものもなさそうな、 文字通りの意味の“残りカス”でしかなかった。
このメールの書きぶりだと どうやらそう言った類のものではないのだろう。 少なくとも、七日程度で自然消滅を迎えるような 脆弱なモノではなさそうだ。 ]
……っ。
(@32) 2017/06/17(Sat) 17時半頃
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――っはは、あははははははっ!!
こいつぁ傑作だ! どこの誰だか知らねぇが、 よくもまぁこんな世界で二度も生き残ったもんだ……!
[ このゲームに参加するようになってそれなりに長いが、 こんな展開は、未だかつてなかった。
ああ、だが。 そういう“魂”がいてくれたほうが、 俺にとっては都合がいい。
あのロクでもない世界で死んで、 この灰色の世界で二度目の死を迎えて。 それでもなお、この世界に消されない魂とは、 ――…いったい、どんな“強さ”を秘めている? どんな思いをもって、このせかいに生きている? ]
(@36) 2017/06/17(Sat) 17時半頃
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[ ――…なァ。 そいつを教えちゃ、くんねーか? どこの誰だか、知らねェけどよ? ]*
(@37) 2017/06/17(Sat) 17時半頃
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『悪いこたぁ言わねぇ』 『そいつ、病院に連れてったほうがいいぜ? 手遅れにならないうちに』
[ >>@35たまたま覗いたグループの報告に、 間髪いれずに返信を入れる。
もしかしたら、 いやもしかしなくても、もう手遅れかもしれない。 次の集まりのときに件のアイスと共にみたらしだんごが 供される様子がありありと脳裏に浮かんでしまったから。 ]*
(@38) 2017/06/17(Sat) 17時半頃
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─ 4th day/サイガワラ永民博物館 ─
[ ピィン、と親指に乗せて弾いたのは、 今日の分のブルースカルバッジ。 ]
どうすっかねぇ…?
[ バッジを弄りながら暫く思案していたが。 ]
……そら、来いよ。
[ そう徐に声をかけて影から呼び出したのは 二日目に丈司に出したサブミッションで呼び出した 黒猫のノイズ<キャッツ>が二体。>>2:@66 その首にあのときと同じようにリボンと結ぶと その結び目にバッジをつけて。]
行ってこい。精々遊んでやんな。
(@43) 2017/06/17(Sat) 19時半頃
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[ そう声をかければ、黒猫の形をしたノイズたちは 弾丸のような早さでスクランブル交差点のほうへと向かうだろう。 ]
さて、と。
[ 昨日ヒナが話していた博物館の土産物コーナーへ。>>3:490 そこにあった木製のバッジをひとつ購入してから、 暫く建物周辺をうろついていれば、 目的の人影を見つけることができただろうか。>>+2>>+7 ]
(@44) 2017/06/17(Sat) 19時半頃
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――…よぉ、アンタたちか? 例の“魂”たちってぇのは。
[ くわえていた飴玉を口から離して、 うっすらとおぼろげな姿を晒す“魂”に声をかける。 ]
(@45) 2017/06/17(Sat) 19時半頃
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─ 4th day/スクランブル交差点 ─
[ 参加者が中央交差点に差し掛かると ]
「にゃーん」「にゃー」
[ 二匹の黒猫がくゆりしっぽを揺らしながら 近づいてくる。 すり、とその足元に擦り寄る様は、 まるで「遊んでくれ」と誘っているかのよう。 とはいえ参加者が触れようとすれば、 さっと身を翻してしまうだろう。
そうしてまた、足元に近づいては 「にゃーん」とおねだりの繰り返し。
よくよく見れば、その首元のリボンには 青く白く輝くバッジが。>>@43 参加者がそれに気づいて手を伸ばそうとすれば さっと身を翻して逃げ出そうとするだろう。 ]
(@50) 2017/06/17(Sat) 19時半頃
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─ 4th day/スクランブル交差点 ─
[ 参加者が中央交差点に差し掛かると ]
「にゃーん」「にゃー」
[ 二匹の黒猫がくゆりしっぽを揺らしながら 近づいてくる。 すり、とその足元に擦り寄る様は、 まるで「遊んでくれ」と誘っているかのよう。 とはいえ参加者が触れようとすれば、 さっと身を翻してしまうだろう。
そうしてまた、足元に近づいては 「にゃーん」とおねだりの繰り返し。
よくよく見れば、その首元のリボンには 青く白く輝くバッジが。>>@43 参加者がそれに気づいて手を伸ばそうとすれば さっと身を翻して逃げ出そうとするだろう。 ]
(@51) 2017/06/17(Sat) 19時半頃
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[ 黒猫を捕まえるには、サイキックで足止めをするか、 餌になりそうなものを与えて動きを止めるしかない。
スルーして先を急ぐことは可能だが、 一歩あるくたびにそちらに擦り寄ってくるので 正直邪魔なことこのうえない。
何らかの手段でバッジを取られれば、黒猫たちは 「にゃーん」「にゃーん」と鳴きながら 弾丸のような早さでその場を後にするだろう。 ]*
(@52) 2017/06/17(Sat) 19時半頃
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[ その朧気な姿には、見覚えがあった>>+9 ]
よぉ坊や。 まさかアンタが強い魂って奴だったとはなァ?
[ 少年が此方を振り返れば、 つい二日ほど前に出会ったときと変わらない顔で ひらひらと手を振ってみせる。 それから、座り込んだ地面に横たわる女性の姿に 視線を向ければ>>+1 ]
この外人さんが、坊やのパートナーか?
[ 飴玉を手に、彼女の顔を覗き込むようにして眺める。 そのまま、彼女が目を覚まさないようなら ]
…。ま、いいや。
(@56) 2017/06/17(Sat) 21時頃
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どのくらい状況わかってるのか知らねぇけど、 アンタたちはこのUGで二度目の死を迎えた。 普通はここで一度死んだらそれっきりなんだが、 どういうわけだか、アンタたちは完全に消えることなく ここに残ってる。 ま、簡単に言っちまえば“特例”って奴だな。 ウェルター○オリジナルって奴よ。
ああ、そうそう。 猪野々 装花って女の子には会ったか?
[ 彼女のことだ、 どうせ真っ先に会って説明しているに決まっているが]
(@57) 2017/06/17(Sat) 21時頃
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彼女は『コンポーザー』…簡単に言うと、 死神の中で一番偉い奴って訳だな。 その偉い奴から死神全員にメールがあってなァ。 アンタらを倒すと、『ご褒美』が出るんだってよ。
――まァ。つまりは、だ。
[ 二ィと意地の悪い笑顔をみせれば ]
(@58) 2017/06/17(Sat) 21時頃
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俺は今からアンタらの敵ってわけだ。 わかるかァ? どーゆーあんだすたぁん?
[ 言うが早いか、此方の足元に転がる石が二つ三つ、 ふわりと宙へ浮き上がる。 そうしてそれを指先で払うような仕草をすれば それはそのまま、少年目がけて投げつけられた。
まずは小手調べ。 回避しようと思えば避けることは簡単だ。 尤も、いまだ意識のない女性を守ろうとすれば それは容易なことではないかもしれないが。 ]*
(@59) 2017/06/17(Sat) 21時頃
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― 回想/“あいつ”の話 ―
『ごめんなさい』
[ それが、あいつの口癖だった。
実際のところ、あいつはかなり足手まといだった。 足も遅いし、全体的にどんくさい。 そのこと自体は今更だったから別になんとも思わなかったけれど。
泣き虫で臆病で、その癖、こっちの行動に いちいち口を出すものだから正直邪魔で仕方がない。 「戸隠くんはそんなことしない」と泣かれる こちらの身にもなってほしい。 言いたいことはわかるだけに、余計にこっちも困ってしまう。
ああもどんくさいと別行動させるのも不安すぎて、 結局、いつも一緒にいてそのたびにイライラさせられた。 ]
(@65) 2017/06/17(Sat) 22時頃
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[ だけど、どうしてこんなに苛立つのか、 正直自分でもよくわからなかった。
元々、あいつとは知らない仲じゃない。 あいつとは高校のクラスメートで、 たぶん、あいつの為人は他のクラスメートよりも 理解しているつもりだった。
それが、どうしてこうもイライラするのか。 目の前で誰が傷つこうが誰を殺そうが、何も感じはしないのに、 どうして“力”を使うときの高揚感はあんなにも心躍らせるのか?
あの灰色の交差点で目覚めてからずっと、 自分にも他人にも何もかもに違和感を覚えて仕方がなかった。 ]
(@66) 2017/06/17(Sat) 22時頃
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[ ――今だから、わかることがある。
あいつは“自分のエントリー料”が何だったのか、 薄々感づいていたんだろう。>>2:@202 ]*
(@67) 2017/06/17(Sat) 22時頃
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へーぇ? パティっていうのか、この外人さん。
[ >>+11なかなかの別嬪さんだな、と笑って。 おそらく気を失っているだけ、だとは思う。
…しかし片割れが目覚めているというのに、 未だにこうして眠ったまま、というのは]
(――目覚めたくないってことかね?)
[ まぁ、この二人が死んだ状況を把握できていない以上、 全ては憶測でしかないのだが。]
(@68) 2017/06/17(Sat) 23時頃
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……謝るこたァ、ないだろう?
[ >>+11小さな声で告げられたその言葉に、 少しばかり大仰に肩を竦めてみせる。 ]
それに。 アンタらは“特例”なんだぜ? 一度ならず二度までも命を落として こうして消えずに残っている。 …逆に言えば、まだ終わっちゃいないってことだ。
[ 飴を舐めながらそう彼に語って聞かせる。 話がコンポーザーとご褒美>>@58の話になれば え…と彼の口から声が漏れる。>>+12 ]
んぁ? そうか、あの幼女説明省いてやがったか。
(@69) 2017/06/17(Sat) 23時頃
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