246 とある結社の手記:9
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こーなったら、何も無しってわけにはいかないよなあ…。
へへっ、任せてくれよ。占い師!
こうとなったら、ばっちり占うぜー。
誰を占って欲しいかとか、あれば言って欲しいっす!
あ、でもさでもさ。
俺っち、奥様とマリオのことは人狼って言わないぜ。
そういうことはしないから、覚えておいてくれよな。
[そうして心持ち胸を張りながら、二つの名前を挙げた。
ピスティオはそもそも、根本を言えば自分が助かればいい。自分さえ助かるなら別にいいのだ。だから人狼には協力を続けていたし、今だって誰かに脅されればなんだって言うことを聞くだろう。
…けど。そうだからといって「いつも誰でもがどうでもいいわけじゃない。」自分が大丈夫ならちゃんと、次に大事な人たちのことを思うし、なんならその他の人のことだって考える。
だから名前を挙げた。大事な二つの名前を。]
……いやでも、フォークやフライパンじゃ勝てないだろ。
[ぽつと呟く。周囲に調子を合わせてはみたけど、ちょっと馬鹿らしい気がした。]
―― 昨日の話、
[ピスティオ()の声に、ふうん、と呟く。]
別にそれで構わないわよ。
やりたい事できたらいいわね、は、
ピスティオも含めての事だし。
[自分は基本的に、仲間以外は誰がどうなってもいい。と思っているから気持ちは解らないけどそう思う。ピスティオも、人間だけど仲間だ。この声が聞こえるんだから。
まあ、比べるなら他の二人より優先度が落ちるのは仕方ないけど。それでも他の、人として生きている自分と仲のいい人間よりも、優先度はずっとずっと高かった。]
誰が良いとか悪いとかは〜〜〜〜〜、
[んむむむ、と悩むような声。]
解んないからパース。
[結局そこに落ち着いた。考え事は不得手で〜す。と言わんばかりの声色で。*]
― 朝、自室 ―
どおおしよっかな…、
うーん、びっくりする振りも面倒だし…
見に行くのはパスしちゃおーっと。
[そんなこんなでぐっすりだ。まさか、起きたらそんな事になるだなんて、思わずに。]
[手鏡で、自分の顔を確認する。人間の顔だ。
昨日の黒い狼との共通点なんて、黒い瞳のみだった。]
今なんていった?
処刑? はあ? この中から?
だって人間もいるのに、 え?
頭が おかしいでしょ こんなの。
それで、誰でもいいから、
人狼って言っちゃえばいいんじゃない!?
イヴォン、は、ダメって言ってたけど、
あのしらないおじさんとか、
皆で逃げ出そうって言い出したユージンとかさ、
誰でも良いから…!
[でも、きっと人狼と言うか言わないかも、その相手も、きっと他の人が考えた方が良いだろうと思っているから、他の名前が出たならそちらに賛成をする。
付け加えられた 人間を証明できるという共鳴者、という能力者の存在は、今は頭にはなかった。]
[怖くなんてない、怖くなんて。
小さく息を吐いた。
胸の奥に残っているサイモンの味が、苦く感じる。]
ああ〜〜〜〜〜…???
この、おばあちゃんがあ…?
[これは、彼女を人狼だと言わない、以前の問題だ。]
ピスティオ、どうする?
イライラする、苛々する、いらいらする!
も〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 やだ、やだやだ、
いやだ、いやだ、いやだいやだいやだいやだ!
ころしたいなあ…
ころしたい、殺したいな…
誰を殺そう、誰を殺していい?
[片手で顔を覆ったまま、呟く。]
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─ 昨夜、回想 ─
[── 結局、脱出騒動は起こらず、 静かに夜は更けていった。
皿に乗ったシチューを一杯、腹に収めてから、引けたのはそこそこ早い時間だった。]
あ。ルパート。 これもう一皿、もらってっていい?
[そうして、思いついたように許可を取って、ロビーを後にした。]
(79) 2018/07/27(Fri) 22時半頃
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─回想、夜、サイモン部屋前─
[そうして、舟守が向かったのは 結社員の男の部屋の前だった。]
…… もしもーし。結社員サン。お帰りかい。 シチューがあるんだけども。
[こんこん、と軽いノックをして部屋の中に声をかけ]
(80) 2018/07/27(Fri) 22時半頃
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…………。
[待った。]
(81) 2018/07/27(Fri) 22時半頃
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ユージンは、さらに待った。
2018/07/27(Fri) 22時半頃
ユージンは、シチューの湯気が薄くなっているのを見た。
2018/07/27(Fri) 22時半頃
ユージンは、シチューの湯気がほぼなくなっているのを見た。
2018/07/27(Fri) 22時半頃
ユージンは、──はあ。と息をついた。
2018/07/27(Fri) 22時半頃
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これは、 だめっぽいかね。
[帰っていないのか、何かに集中しているのかはわからなかったが、とにかく返事がなかったので、引き返すことにする。]
…… ……
話が、したかったんだけどねえ
[とは言ってみても、対応が取れないならあきらめるしかない。息を吐いて、皿は持ったまま部屋に上がった。]
(83) 2018/07/27(Fri) 22時半頃
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─それから。 朝、サイモンの部屋の前 ─
[舟守がその異臭がする部屋の前を通りがかったのは、すでにルパートやラルフ、ノアといった男衆が部屋の前に集っている頃合だった。]
…… ……ちょっといー?
[掃除の算段が整えられているらしい様子に、後ろから声をかける。]
中、見たいんだけどー
[やっぱりあまり普段と変わらない様子で頼みを口にしつつ、 そのままの調子で、ひょいと中をのぞいた。]
(84) 2018/07/27(Fri) 22時半頃
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[覗いた部屋は、赤い。というか、赤黒い。 転がっている男の様子がまだ見えた。]
… ウワ
[赤いのはまだ覚悟をしていた。けれど、"断面"に見えた白色に思わず顔を顰めて口を押える。 ……きっつ。と零して、せりあがるものを呑み下した。]
(85) 2018/07/27(Fri) 22時半頃
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[唾を飲み込んで、また飲み込んで、 口内と痙攣する喉をどうにか落ち着ける。 そうしてから、部屋の中に踏み込んだ。
足元には、肉が転がっている。]
…… こう、なっちゃうかー……
[口は押えたままだ。でないと、吐きそうだった。 無残な、──変わり果てた姿だった。 死んでいる。もう動かない。人間だったもの。
二度と、話す機会を失した躯だ。]
(87) 2018/07/27(Fri) 22時半頃
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[小さく小さく、息が漏れた。声に乗せるつもりもないまま。
諦めのような、つきはなすような。
── 嫌悪の発露のような静かな音が。]
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[はあ。と息をつく。ぼりぼりとまだ寝ぐせの治りきらない後ろ頭を掻いて、]
…… どう、思ったんだろな。
[凄惨な様子に顔を顰めながら、転がった男の顔を見下ろして]
──────。
[なにか。読み取れないかとでもいうみたいに、その死体を見下ろすけれど、名探偵のように全部が解けるなんてことはない。]
(89) 2018/07/27(Fri) 22時半頃
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ユージンは、はあ。と再び長く息を吐いて
2018/07/27(Fri) 22時半頃
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……あー…… ごめんごめん。 おジャマしちゃった
[膝に手をついて体を伸ばす。そうしてから、その場にいる人間たちの肩を叩いて後を任せる。掃除に参加する気は起きなかった。
人手として捕まらなければ、その場をはなれて洗面所に向かう*。]
(91) 2018/07/27(Fri) 22時半頃
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─朝・結社員の説明後ー
[集められて、聞かされた内容に深々と息を吐く。洗面所から口元を濡らして出てきた男の顔下半分はまだ少し湿り気を帯びていた。]
……いやァ……
[渡された投票用紙を指でつまんで、 男はひらひらと振った。]
これはひどくない? 流石に。
… 追い詰めたのそっちでしょーが。
[というか、あの男を守ろうとか、思わなかったのか。用意がないのか──できないのか。どれなのだかはわからずに、反論を受け付けないまま去っていく結社員の背中を見守る羽目になった。]
(103) 2018/07/27(Fri) 23時半頃
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[投票用紙をつまんで、ため息を再び。 そうしている間にも、話が進んでいく。]
……
[ラルフがイヴォンに問いかけたらしきに、 そちらに目が向いた。]
…… …… ティオをねえ。
違和感はないけども。
[人間だ。と言われた青年を見やって、 ぽつりとそんな風に零した。]
(108) 2018/07/27(Fri) 23時半頃
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[騒ぎを眺めながら、わし。と頭を掻く。]
…… ローザスの奥様から、
力がある人に褒賞がでるらしーよ()
[まあ、オレとかは声が聞こえるってだけで
実際。何ができるってわけでもないけど。と、
そう付け加えて]
…… 話してみたいとか、思う?
[一応、聞くだけ聞いてみるかというような、
そんな問いがそっと届けられた。]
ユージンは、ちら、とノアの様子を見やった。
2018/07/27(Fri) 23時半頃
こわい。
[ぽつりと呟いたのは、本当は届けるつもりがなかった言葉です。]
4人で、うまく、やっていた。
そうなんだと思います。だからあたしたちは、今まで彼らがいることを、知らずにいられた。
でも、もうだめだったんだと思うんです。
何がかはわかりませんが、どうしても、誰かを――殺す、ことが、止められなくて。
だから、たっぷりのお肉を用意するのも、無意味だと思うんです。
……あるものは食べないともったいないですから、いただきますけど。
[何をどうしたって"食事"は必要。
そう言う声は、悲しいですが、あたしの考えと同じようで、肯定されている気持ちになってしまいます。]
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