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― 外へと続く扉の前 ―
「ポプラおーいで」
[ロリコン、と笑う声に続けて呼ばれて
近寄れば細い腕で抱き上げられた。]
「あいかわらず軽いんだから。やになっちゃう」
[羨ましいわ、と笑いながら抱きしめられて、
今度はこちらが額にキスを落とされた。
下ろされる間際、もう一度こちらからぎゅっと抱きしめると、
白い肌に頬を摺り寄せた。]
[内側の扉が開き、閉まって。
厚い扉の向こう側で、ポプラの眼だけがヨーランダを見送る。]
『 ……―― Signal 』
[チチ、と電子音が鳴る。
この時の音が、とても―― 重い。]
『 ………Green 』
「バイバイ」
[外から差し込む光を浴びながら、
ヨーランダがカメラを向いて別れを告げる。
最後に残してくれた表情は、笑顔。]
………。
[扉が閉まる音の後、頭上で聞こえた声
いつだって、この時が一番辛い。
家から家族がいなくなる。
慕ってくれる彼らにここを家だと言っていても、
帰っておいで、とは言えない。
ここを帰る場所にしてあげることはできない。]
![]() | 【人】 読書家 ケイト[二人が退出して。 (70) 2013/06/25(Tue) 03時頃 |
『間もなく実験の準備を開始する。』
[上からの通知に眼を伏せる。
これから始まるのは、長い長い、人体実験。
どれだけミナカタが反対しても止められなかった。
……最初から意見など聞き入れられるはずがなかったのだが。
基盤となる「世界」を作るために、
一足先に制御室へと向かう指令がポプラへと下る。
実験の基準となる「数値」はミナカタの手の中に。]
[ポプラが動きを止めた。
翠が瞬く様子に、何か感知したのかと思う。
それが実験開始の合図だとは知らずに。
己の集めていたテストの結果が
一つの基準になるとは、知らずに。
何カ月か前に言われたその実験内容は
技術も費用もかなりのものが必要で。
それ以上に、何より過酷で場合によっては壊れてしまうと
何度も何度もレポートを提出して
そこまでする必要はないと何度も何度も……
それなのに。]
[近日中に始まる実験。
それは彼らの心を苛むだろう。
自分はなんと声をかければいいのか。
――何もできなかったのに。]
[彼らの返答をまとめたレポートは
今日中にでも提出することになっている。
深く考えて数字を選んだ者はほとんどいないだろうけど
これが果たして何の役に立つのだろうと
少し疑問に思いながら。
数字は――
98 チアキ
66 オスカー
58 ソフィア
57 志乃
50 モニカ
48 ナユタ
43 ヤニク
26 ライジ
16 リッキィ
01 ケイト
となっていた。]
[ミナカタは、実験がいつ始まるか知らない。
何度も止めようとしたから。
だから上からは通知は、実験の開始に必要な自分にのみ届く。
それをミナカタに教えることもできたけれど――しなかった。
止められないのなら、どうせ同じ後悔をするのなら。
その期間は短い方がいい。
いつだって自分だけが泥を被ろうとするミナカタへの意趣返し。]
[ミナカタから送られてたのであろうデータ
通知には添付されていた。
これで実験に必要なものはそろった。
あとは、自分が動くだけ。]
[地下へと向かう足取りは重く。
ミナカタが戻ってくる前に、準備を終えてしまおうと。
制御室に入れば、セキュリティをオートモードに変換する。
ここから先は、そこまで回す余力はなくなる。
何本ものコードを擬体につないで意識を傾ければ、
眼から明るさが消えた。
ここからしばらく、直接触れられたりしなければ気づかない。]
![]() | 【人】 読書家 ケイト[これ以上長居するのは…と思って、ベッドから立ち上がって、カーテンを開けた。 (230) 2013/06/26(Wed) 01時半頃 |
![]() | 【人】 読書家 ケイト[暫くは、椅子に座って3人と話していたであろう。 (231) 2013/06/26(Wed) 01時半頃 |
![]() | 【人】 読書家 ケイト[自分の部屋に戻ろうと思っていたので、モニカさんとは途中で別れただろう。 (234) 2013/06/26(Wed) 02時頃 |
![]() | 【人】 読書家 ケイト―実験室― (244) 2013/06/26(Wed) 03時半頃 |
![]() | 【人】 読書家 ケイト[研究員の皆の、スタッフが私に求めることなのだ。 (245) 2013/06/26(Wed) 03時半頃 |
![]() | 【人】 読書家 ケイト[視界を、遮られて。何かの錠剤を、飲まされて。最初の一人が、私に触れ始める。その感触は不快極まりなく感じられる。 (246) 2013/06/26(Wed) 03時半頃 |
![]() | 【人】 読書家 ケイト[そういえば。彼は「強要はしない」なんて言っていたことも思い出す。その点においてはこの状況とは違うな、だなんて。 (247) 2013/06/26(Wed) 03時半頃 |
![]() | 【人】 読書家 ケイト[私は今宵もまた、何時終わるか分からない、長い「実験」が始まるのだった。 (248) 2013/06/26(Wed) 03時半頃 |
![]() | 【人】 読書家 ケイト[…再び意識を取り戻した時には、自分はその実験室の真ん中に倒れていた。 (249) 2013/06/26(Wed) 03時半頃 |
![]() | 【人】 読書家 ケイト[昨日、何度目かの眠りに落ちるときに、最後に呟いた言葉を思い出す。] (267) 2013/06/26(Wed) 19時半頃 |
![]() | 【人】 読書家 ケイト―中庭― (278) 2013/06/26(Wed) 21時頃 |
――反対だ。ふざけるな!!
[何度も反対して、さすがに立ち消えたと思っていた。
手間も時間も、設備投資も必要な実験だったから。
それなのに実験開始の合図は無慈悲に鳴る。]
頼む……頼む、それだけは。
俺が中止を申し立てたことなんてほとんどないだろうが!
下手をすれば全員――
[寒い予感に唇が凍る。
もしかしたら全員、再起不能な傷を負うかもしれない。
もう、誰も笑顔を見せてくれなくなるかも――]
……頼む、それだけはやめてくれ……
[懇願は届かない。
ミナカタという一人の「元被験者」などの言葉より
彼らは実験の成果をずっと強く欲している。]
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