35 星降る海岸に纏わるエトセトラ
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もうすぐ――
もうすぐか。
[独り呟いたそれは虚空に吸い込まれた*]
こちらは
じゅりえっと つー わん のべんばー ろめお ぜろ
星降る浜辺より
未来へ 未だこの地に生れぬ私の祖母へ
聞いていたら、交信おねがいします
受信します。どうぞ
[自分が発明にいそしむのも]
[子供たちに学問を手ほどきするのも]
[医者の真似ごとをしているのも]
[すべて、祖母の生れた未来をこちらへと引き寄せるため]
[祖母の生れる未来を、その時よりさらに良いものへと高めるため]
はろー CQ はろー CQ
こちらは
じゅりえっと つー わん のべんばー ろめお ぜろ
星降る浜辺より **
…――――
ああ、来てしまう
始まってしまう、お祭り…―――
[ぽつり、呟いた声は虚空に溶けて
涙の代わりに、一つ流れ星が落ちたのは夜更けの事]
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―― 回想・団子を貰ってから ――
[お団子を二つ、包んでもらって 時間が許すならと、誘ってもらえたけれど]
…――――
[ふるふると、首を振った だって、夕ちゃんにお団子、あげたいもの どうせ食べるなら、一緒に食べたいもの 私達は、同じではないけれど だからこそ、彼女と同じ時間を過ごしたならば]
きっと、近づけると思うの
[傍から聞いたなら、意味のわからないであろう言葉を紡いで 私は、その場の皆にバイバイと、手振った]
(29) 2011/08/12(Fri) 03時頃
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―― 回想・お家に帰ってから ――
[家に戻ると、まだ夕ちゃんは帰ってなくて 大事そうに二つ、お団子を抱えながら ただぼぅっと、夕ちゃんを待っていた 母親には、ぼーっとしないのと怒られたけれど 別に、ぼーっとしてたわけじゃない 待つ時間って、きっと大事で、きっと一番…―――]
おかえり、夕ちゃん
[この言葉が口から出たのは、どのような時間であったろうか 二人でお団子、食べられたろうか その後、お話出来ただろうか そんな記憶すら、最近酷い眠気が忘れさせてしまうから]
夕ちゃんあのね、私、今日は…―――
[自分の事を話したいのに、何も記憶に残っていなくて 悲しかったから、お団子を食べ終わったらすぐに寝てしまった]
(31) 2011/08/12(Fri) 03時頃
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―― 回想・夜中の事 ――
[目を覚ましたのは、こんな時間で 世界を照らすのは、月と言う名の行燈と 星と言う名の提灯くらいのもので そんな空を、屋根の上から眺める時間が 最近は、少し多くなってきた気がする]
寂しいね…―――――
[何がであるのかは、自分でもよくわからないけれど 元々一人では、ないからなのか 一人の時間を、異様に寂しく感じたまま 気が付けば、朝日は昇って来る]
(32) 2011/08/12(Fri) 03時頃
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―― そして朝 ――
…――――
[睡眠不足は、子供には辛い物で 太陽が昇ると、なんだか力が入らなくなってしまう それでも、井戸で水を汲んで顔を洗い 髪を濡らして、寝ぐせを拭う いつもの、朝顔柄の着物に袖を通したら やっと、私は朝顔として他の人に認知して貰える存在になる 朝ご飯はなんだったのか、もう覚えていないけれど 眠そうな、覇気のない顔で頬張ったのは覚えている]
志乃せんせーの議題?
[夕ちゃんとお話出来る時間は、必死に頭を働かせる 夕ちゃんはしっかりしているものだから、お使いだのなんだの 色々頼まれて、私よりも忙しい 構って欲しいし、遊んで欲しいけれど それを言ってしまっては、邪魔な気がしてしまう事もある]
(33) 2011/08/12(Fri) 03時半頃
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私も行って、いいのかな…――――
[出来るなら、一緒に行きたいし 出来るだけ、一緒にいたいと思えるのだけれど]
邪魔じゃないなら、一緒に行く
[夕ちゃんの誘いには、こう答えるのが精いっぱいであり どうせなら、能力も似ていれば良かったのに そうしたら、一緒にお使いにも行けるだろうし 一緒にお仕事も、出来ただろうし 寂しい気持ちを、昼寝で紛らわす事もなかったろうに]
…――――
[黙って手を差し出すけれど、その手は取って貰えるかどうか そんな事すら、自信がなくなってしまっている]
(34) 2011/08/12(Fri) 03時半頃
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もう、時間がないんだもの
私が朝顔で居られる時は、もう…――――
[だから、一緒にいたいのに]
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あ…――――
[手を取って貰えた事が、単純に嬉しかった半面 私が越えられない壁を、簡単に越えてしまう夕ちゃん そんな彼女を、羨ましく想ったりもして]
うん、いこ、いこ
[手をひかれるまま、こっそりと塀の抜け穴へとやって来て そこを抜けてしまえば、もう大丈夫 見つからない限り、一日一緒にいても文句は言われない そんな事を嬉しく思えるのは、まだ子供だからなのだろうか]
(37) 2011/08/12(Fri) 03時半頃
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双子 朝顔は、メモを貼った。
2011/08/12(Fri) 03時半頃
…――――
寂しいね、寂しいね
ここを離れてしまう時が、やって来るのは寂しいね
帰りたくないと言うのは、きっと我儘
帰らなくてはならないのは、きっと理
だけどね、私はまだ、ここにいたいのに
[手に伝わる、温もりを感じながら
私は想う、寂しいと、ただひたすらに]
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うん、今日は一日、遊べるよ?
[抜け穴を、屈んで抜けてしまって なんだか久しぶりに、自由になった気がしたから 普段は笑わないこの顔も、自然と綻んで]
昨日は夕ちゃん、忙しかったものね
お団子、美味しかったー せんせーがくれて、ぺーたが包んでくれたんだよ お礼を言わなきゃね
[甘い物など、頻繁に食べられるわけではないからなのか こう言う事は、記憶に残りやすいようで]
(39) 2011/08/12(Fri) 04時頃
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双子 朝顔は、メモを貼った。
2011/08/12(Fri) 04時頃
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そだよ、せんせーがくれたの
[なんだか、表情が曇った気がしたから 何かあったのかと、聞こうと思ったけれど 先生は、酷い事はしやしないし 悪戯でもしたのだろうかと、少し想って]
お礼は、大事だけれど 夕ちゃん、せんせーに意地悪されたの?
[もしそうだったら、あのメガネを何処かに埋めてやろうとか そんな事を、想いながら]
(41) 2011/08/12(Fri) 04時頃
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…――――?
あんたがたどこさ、かな?
[狸を煮て焼いて食べたら、どうなるのだろうか それを言葉にするのは、少し女の子には恥ずかしい]
そっか、せんせー意地悪だね
[意味は、わかったようなわからなかったような 隠喩の部分を色々と考えてしまうからなのだろうけれど]
でも、あんたがたどこさ、はね 煮てさ 焼いてさ 喰ってさ うまかった で終わる奴もあるんだよ?
(44) 2011/08/12(Fri) 04時半頃
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折角の手鞠詩なのに、手鞠がないね
[夕ちゃんが歌う童歌を、にこにこと聞きながら 手鞠がないか、辺りを見回していて どうせなら、もってくれば良かったなとか、想いつつも]
あんたがた何処さ 肥後さ 肥後どこさ 熊本さ 熊本どこさ 仙波さ
[一緒になって、歌い始めた]
仙波山には狸がおってさ それを漁師が鉄砲で撃ってさ 煮てさ 焼いてさ 喰ってさ それを木の葉でちょいとかーぶーぜー
(45) 2011/08/12(Fri) 04時半頃
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[一曲では寂しい気がして、いくつか歌を歌いながら と言っても、童謡などそんなにあるわけではなく かごめかごめ、であるとか とうりゃんせ、であるとか 当たり前な歌を歌いながら、歩いた]
ずいずいずっころばし、ってなんだろう 胡麻味噌って、美味しそうだけれど
[最終的には、食べ物の話をしていた気もしなくもない 夕ちゃんは、何処に行くのだろう やはり、先生の私塾に行くのだろうか
彼女の行く所に、ついていこうと思う だって、夕ちゃんと一緒にいたいと言う事以外 特に、やりたい事などありはしないのだ 夕ちゃんと一緒なら、私はきっと そう、きっと、何にだって*なれる気がするもの*]
(46) 2011/08/12(Fri) 05時頃
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双子 朝顔は、メモを貼った。
2011/08/12(Fri) 05時頃
双子 朝顔は、メモを貼った。
2011/08/12(Fri) 13時半頃
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[村を歩けば、お祭りの準備に走り回る人達 どうして星が降ったらお祭りなのか、聞いた事があるけれど 私は、あまり詳しく覚えていない だから、どうして皆がお祭りを待ち遠しく想うのか わからなかったりも、するんだ]
…――――
夕ちゃん、お祭り、楽しみ?
[わからないから、聞いてみる 夕ちゃんが楽しみなら、私も楽しみにした方が良いのか、とか そんな事を、考えてしまうから]
(51) 2011/08/12(Fri) 13時半頃
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双子 朝顔は、メモを貼った。
2011/08/12(Fri) 14時頃
この辺じゃ、まだ知らないはずだしな。
ひひっ。
おいしいぞー。
[隠しきれない笑みが、表情に滲む]
しっかし、もうそろそろ帰る時か。
この一年、自由に過ごしてきたけれど
もう終わりか。
早いもんだなー。
[...は思いに更ける。
だがその思考は、体験学習の後に待っているレポート提出の事を思い出して、強制的に思考を切り替えた]
[ぶんぶんぶん]
あー、ちくしょう。
憂鬱だぜ。
ここがいいところだ!って言ってわかればいいんだけれどなー。
[その一言で終わらないのがレポートである。
...は、歴史体感授業の年代選択をお任せにして、この時代にやってきた。
他にもこの時代にやってきている者がいるらしいが、そいつらが同じような学生かは知らされていなかった。
同じ時代の者と行動していると、うっかり漏らしてしまう可能性がなんとやら]
ほんとに居るのかねー。
それっぽいやつなんていねーよなー。
[まあ、簡単にわかったらマズい。
一応情報端末で緊急時に連絡は取れるようになっているとの事だが、そんな事態も起こらないので使う必要もない。
だけど、このボタン。
とても押したい。
緊急時にだけしか押しちゃいけないと言われたら、押したくなってしまう]
ああー、押してー。
これほんとに作動するのか、知りてーな。ちくしょう。
[しかし、この時...はボタンを押すような緊急事態が起こるとは、考えにも及ばなかった。
〜勝丸のレポート冒頭より抜粋〜
/*設定については合わせなくても合わせてもどちらでも結構です。こちらはこんな感じです。朝よろしくね*/]
うん、嘘じゃねー。
オットーは立派な辛党になるな、うん。
[酒にも合うとか言っていたが、それはまだわからない領域だった]
双子 朝顔は、メモを貼った。
2011/08/13(Sat) 01時半頃
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―― ちょっと回想 夕ちゃんと二人 ――
そう…――――
見てみたいんだね、夕ちゃん
[お祭りは、なんだかんだで楽しみにしているようだ 私は、どちらかと言うと憂鬱なんだけれど いつも通りで良いのだ、私は 夕ちゃんと遊んで、お勉強して、お手伝いして それで、きっと十分なのに]
早く星、降るといいね 私も、どうなってるか見てみたいし
[心にもない同意をしつつ、私は歩く 少ししたら、遠くから人影が…――― 結構な勢いで近づいてきた]
(134) 2011/08/13(Sat) 01時半頃
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勝君…――――
[なんでこの子は、こんなに早いんだろう そして、どうして男の子を誘わないんだろう そんな事を想いながら、話を聞いていた どうしようかと、夕ちゃんが私に聞くから]
夕ちゃんの行きたい所、行こう? 私は、一緒に遊べたらそれで嬉しいんだもの
[そう、言ったけれど 勝君は、どうやらお勉強が嫌いらしい なんでだろう、楽しいのに、そろばん]
(135) 2011/08/13(Sat) 01時半頃
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