278 冷たい校舎村8
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──現在・病院内──
うん、私もね 目が覚めたらおはようって言われたいな だからさ、しおりちゃんのこと みんなで一緒に、出迎えてあげたいよねえ 『 おはよう 』って。
あとはー…… しおりちゃんが幸せになれること、 一緒にかんがえたいな。
[ 彼の祈るような手へと、>>5:+188 傷つけちゃうよ、とでも言わんばかりに そっと掌を重ねていた。 ]
(41) panda_yuuu 2020/06/24(Wed) 20時頃
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[ あっ、8組のママだからって ママ活相手志望とかじゃないよ!(笑) ]
(42) panda_yuuu 2020/06/24(Wed) 20時頃
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ふふ、喜多仲くんは そうやって笑ってた方が好きだなあ
[ ただのくだらない世間話でも、 なんでもないような掛け合いも、笑顔も、 それは日常≠ノ帰ってくるしおりちゃんにとって かけがえのないものだといいなあって、 愛宮心乃は、思ってるよ。 ]
(43) panda_yuuu 2020/06/24(Wed) 20時頃
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[ ずっと一緒のクラスにいたのに、 何も知らないでいた。聞いてあげられないでいた。 でもね、やっぱり心乃は思うんだ。 愛はやっぱり与えるためにあるものだから。 しおりちゃんが帰ってきたら、
まずは、ぎゅーっと抱きしめてあげよう って。 あなたの味方は、ここにいるよ って。ね! ]
(44) panda_yuuu 2020/06/24(Wed) 20時頃
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[ 微笑みを深めたのなら、救急の扉が開くのを じ──っと、待っていた。* ]
(45) panda_yuuu 2020/06/24(Wed) 20時頃
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更なる前進 ココアは、メモを貼った。
panda_yuuu 2020/06/24(Wed) 20時半頃
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──現在・病院内──
……ふふ、こちらこそありがとう ちょっと照れちゃうね、これ。 私こそね、元気づけられたよ!
[ 隣に喜多仲くんが座っていてくれてよかった。 って、心乃もそう思ってた。>>115
表面上の励ましかもしれない。 うわべだけ、かもしれない。 でも、ほら、笑っていたらいいことありそう って思えないかな?私だけ? ]
(159) panda_yuuu 2020/06/25(Thu) 13時半頃
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[ そんなころ、だったかな。 ]
わ、若林先生!
[ すぐ反応したのは、喜多仲くんで。>>116 ふたりのやりとりにはらはらしながら、 こ、困ったなあって顔をして見守っていれば。
告げられる言葉に瞳が開く。>>117 しおりちゃん、助かったの? 確認する喜多仲くん、それに答える先生。 その後の叫び声は、まだ耳に残ってる感じがする。 ]
(160) panda_yuuu 2020/06/25(Thu) 13時半頃
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はー……、よかったあ…… わ、わっ、気を付けてね!
[ 深い溜息が零れる。 緊張の糸が解れたように、身体の力が一気に抜けた。 隣で勢いよく立ち上がる彼をみても安心した。 勢いのままのハグを受け止めて、 若林先生の嫌そうな顔には笑ったりして。
喜多仲くんの背中に声をかけて 走っていく様を見送っていた。* ]
(161) panda_yuuu 2020/06/25(Thu) 13時半頃
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[ それでもこの痛みは、——生きている証明だ。 ]
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──現在・病院内──
[ 喜多仲くんの喜び方を見れば、>>210 病院の中なんだから、走っちゃだめだし 大きな声を出しちゃだめだよって注意するのも 水を差すようだったし、何より自分自身も それぐらい気が抜けていたんだと思う。
彼を見送るように手を振って一人になれば ふぅと息を吐き出して、背凭れに身体を預けていた。 いまでは、1.5席分ではなく2席分も占領していた。
あ、ほら、看護師さんが急いでやってきてる。 たぶんうるさいよって注意されちゃうのかなあ。 なんて、ぼんやりと病院内を眺めていた。 ]
(311) panda_yuuu 2020/06/26(Fri) 13時頃
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[ ブーブーっとポケットから振動音がして、 スマフォを取り出してみて見れば、 親からの心配するメッセージが届いている。
そういえば、何も言わずに出てきちゃってたなあ、 こんなでも、いちおう娘だものね。って思う。 ]
いま、病院にいます クラスメイトが、 搬送されたみたいで、……
[ 心配かけてごめんね、って打った文字を消す。 消して、『 もうすぐ帰るよ 』と打ち直した。
うん、送信! ]
(312) panda_yuuu 2020/06/26(Fri) 13時頃
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[ すると、足元が視界に入り画面に影ができる。>>234 ]
あ、阿東くん、 うん、私もさっき先生から聞いたよ しおりちゃん、帰ってきてくれてよかったね
[ 阿東くんが私を見下ろしていて、 私が阿東くんを見上げている。 いつもとは逆の立場だなあって思いながら、 喜びを共有しようと微笑み返していた。>>235 ]
(313) panda_yuuu 2020/06/26(Fri) 13時頃
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きっと他のクラスメイトのみんなも、 心配してると思うから、 ……委員長として、音頭とってくれる? クラスからってお見舞い、何か考えなきゃね
[ ここには居ない、あの校舎の中にも居なかった 大勢のクラスメイトたちを思い浮かべて、 ちゃんとした副委員長はちゃんとしている委員長へ クラス委員らしくとりまとめをお願いしていた。* ]
(314) panda_yuuu 2020/06/26(Fri) 13時頃
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──現在・病院内──
[ 心の中では、叫びたいし飛び上がりたいくらい。 だけど、思いのように高ぶる感情を示すことはないし これから先も恐らく変わることはないのだろう。
だから、いつもと同じ。 ゆったりとした微笑みを浮かべていれば、 普段より少しハイテンションに見えていた彼も いつもみたいにちょっと落ち着いたように見えた。 ]
……うん また会えるの、嬉しいね あのままお別れなんて、嫌だったもの
[ 片頬を覆うように掌を添えていた。 ]
(531) panda_yuuu 2020/06/27(Sat) 05時頃
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どこまで伝わるかはわからないけれど、 きっと入院していることは おのずと伝わっちゃうんだろうねえ
よろしくね、阿東委員長。
……あの校舎で?
[ 学校を休めば、きっと噂になるだろう。 何せクラスメイトには噂話好きが沢山だ。 瞬く間に広がるだろうから、 ある程度先手を打てるとよいような気がする。 心乃の速度では、追いつけないかもしれないけれど。
それから、あの校舎のことは。>>316 ]
(532) panda_yuuu 2020/06/27(Sat) 05時頃
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[ 頭にはてなマークが浮かんだ。 しかし、続く言葉に合点がいったように>>317 傾きはじめていた頭は、真っすぐと垂直へ戻る。 ]
……お礼、そんなにおかしかったかなあ 私にとっては、心配りしてくれたって事実が 十分助けられたから、お礼いっただけだよ こちらこそ、お礼なんていいのに──
(533) panda_yuuu 2020/06/27(Sat) 05時頃
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掃除、あのあと続けてくれてたの? ありがとね、まさかやってくれるなんて…… ふふっ、私もね終わるとは思ってなかったよ
[ 自分が帰った後の続き、を知らなくて その話を聞いたら、流石にちょっと心乃はびっくり。 校舎丸々一個と、増え続ける教室たち。 たったふたりぼっちの人間が掃除したって、 どうこうなるわけなかったの、知ってるよ。
ちょっと離れて阿東くんが座ったことで>>317 幅を取りすぎていることに心乃はようやく気付いた。 ]
(534) panda_yuuu 2020/06/27(Sat) 05時頃
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わ、場所とりすぎだね…… 隣すわってもいいよ?
[ そそくさと、身を縮めるけれど1.5席分は変わらない。 ───これ、1人分に収まる日くるのかな。 ]
(535) panda_yuuu 2020/06/27(Sat) 05時頃
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あの、校舎の中ね ……しおりちゃんの心の中だったのかなって こっちに帰ってきてから気づいて思ったんだけど
ただ、汚れてたわけじゃなかったのかなあって。
だれかの心の中だったなら、 もしも私自身の心の中だったなら、って つらくて苦しくて、片づけられないのかな、って だったら、私が片づけてあげようって思ったの。
[ もうずいぶん冷えているおしるこの缶を握る。 あたたかいうちに飲めなくてごめんね、 って、心の中で謝っていた。 ]
(536) panda_yuuu 2020/06/27(Sat) 05時頃
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[ 冗長的で、前置きが長い?知ってるよ。 ]
気持ちを格納したり整理したりするところで 他人が勝手に手を加えていい場所じゃあ 決して、なかったのかなって、思ったら。
……やっぱり、あの行為はね 自己満足だったのかなあって、ちょっとね ちょこーっとだけ、思っちゃったな。
[ 私のマネキン、が最終的にどうなっていたのか。 ……っていうのは、あずかり知らぬものなので、 具体的な感想を告げることは難しいけれど。
ただ、ひとつ言えることは。 ]
(537) panda_yuuu 2020/06/27(Sat) 05時半頃
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いま、ここに生きてる私の身体は 傷ひとつもなければ痛みも何もないよ
(538) panda_yuuu 2020/06/27(Sat) 05時半頃
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それにね、生きててよかったなあ
(539) panda_yuuu 2020/06/27(Sat) 05時半頃
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……って、思うんだ。
[ あ、ひとつじゃなかった(笑)
ちゃんとした副委員長としては、 ちょこっとずれてはいるかもしれない。
心が晴れたか晴れてないかといえば、 答えは曖昧なグレー色ではあるんだけれど。 そうだなあ、悪くはない。のかもしれない。 ]
(540) panda_yuuu 2020/06/27(Sat) 05時半頃
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……阿東くんは? あのあと、どうだったの?
[ どうだった、というのは 戻るのに同じような体験をしたのだろうと思ったから。
落ちる視線に気づけば、彼の視界に入るよう もみじまんじゅうのような掌を、 阿東くんの前にひらひらと振りながら、問う。
ちゃんとしているままの印象の委員長。 それが崩れることは将来あるのかどうか 不透明ではありますが、いまは。 委員長は、つらくなかったかなあと思うのでした。 愛宮心乃にとっては、ちょこっとだけ重かったな。 あの十字架は。 ]
(541) panda_yuuu 2020/06/27(Sat) 05時半頃
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───愛宮心乃は、 幸福 ≠ナした
(542) panda_yuuu 2020/06/27(Sat) 05時半頃
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[ 愛宮心乃は悪魔と対峙した。 それなのにまだ、命がある。
いのちがのこされている。
これはきっと、神さまからの試練である。 神さまに愛宮心乃を認めさせるための、 自らの悪意を受け入れるための、 与えられた時間なのだと、悟った。 ]
(543) panda_yuuu 2020/06/27(Sat) 05時半頃
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愛宮心乃は、与える側の人間ではない ましてや、与えられる側の人間でもない
(544) panda_yuuu 2020/06/27(Sat) 05時半頃
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思考は言葉に、言葉は行動に 行動は習慣に、習慣は性格に 性格はいずれ、運命に変わる
(545) panda_yuuu 2020/06/27(Sat) 05時半頃
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[ いまは、幸福だといえなくとも、 これから幸福になるから
だれかと比較してしまっていても、 比較する必要もなくなるから
嘘で塗り固められている人生だとしても、 すべて真実に塗り替えてみせるから
きっといつか、胸を張って これが愛宮心乃ですと言える日が来るだろう。 ……くるといいなって思ってる。 だからいまは、偽善でもいい。 私は私の手の届く範囲内でいいから、 愛宮の 愛 ≠みんなに届けられたらいいなあ。 ]
(546) panda_yuuu 2020/06/27(Sat) 05時半頃
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