15 ラメトリー〜人間という機械が止まる時
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/*
わー、ごめんなさい。
ち、違った。
え、ええと……。
よし、がんばろう。
とりあえず、マーゴは無事だった。
よし、降霊会、がんばろう
/*
…ポーチュ非王子、ラルフ非半狼……
ご、ごめんなさい…!!
流石に両方外してるとは…。
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[振り下ろした無骨な刃は、少女の長い髪を半ば削ぎ、
けれども、ただそれだけ。]
…ターリャ……… [刃物を振り下ろした勢いのまま、ふらりと傾ぐ身体。]
(0) 2010/07/22(Thu) 00時頃
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ベネットは、どさりと床へ倒れた。
2010/07/22(Thu) 00時頃
/*
まぁ、墓ひとりぼっちじゃない&ポーはアリーシャとはずうっと話せる。
なので、そこまで最悪ではないと思う。
ついでに交霊会。
うん、いける。
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[床に倒れたまま、周りの声に我に返る。]
…僕は……、なにを。 [取り落とした山刀が、からりと床に転がった。]
(13) 2010/07/22(Thu) 00時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/07/22(Thu) 00時半頃
『シィラ』
『ヨナ 悲しんでいるわ』
『さっきよりも、ずっと ずっと…』
[シィラに問いかける]
ギィ……
ギィ……
[シィラは棘をまた身体に仕舞い、
唸っている。]
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[身体の震えが止まらないのは、取り返しのつかない事をする所だったからか。]
だって、うたが。 うたが聞こえるんだ。
[頭を抱えて、微かな声で繰り返す。]
(29) 2010/07/22(Thu) 01時頃
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『シィラ、もう落ち着いた?』
『わたしは、いいけど』
『ヨナが悲しむから、ここでこの人達を襲っちゃだめよ』
[ヨナが見ていない場所であれば殺してもいいとも取れる言葉を]
[シィラは、紅の眼の光を落としていたが、
いもうと≠フ言葉に頷くかのように、その眼を点滅させる。]
[そう、シィラもまた、狂ってきている。]
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…僕は、罪を犯したから。 許せなくて赦されないから。
ターリャが、赤ちゃんが、責めるんだ。 だって、うたが聞こえるんだもの。
[半狂乱のうわ言は支離滅裂で。]
うたがずっと終わらないから、ぼくか彼女かどちらかが、死ななきゃいけないんだ。
(35) 2010/07/22(Thu) 01時半頃
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それに…
[鉱石瞳の右の目が、意識の無い少女の姿を映して震える。] きみは、寂しがりやだから、一人で死ぬ事も出来ないんだね。 でも…ぼくを連れて行ってはくれないんだ。 きみは、ぼくじゃない誰かのものなんだ…
(37) 2010/07/22(Thu) 01時半頃
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[差し出された手を不安そうに見つめ、]
…痛いよ、チャールズ……。 [赤い血を流し続けるそこを、鉱質の右手と生身の左手とでそっとつつんだ。]
(42) 2010/07/22(Thu) 02時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/07/22(Thu) 02時頃
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…ガストン。マーゴをお願い。 何処か安全なところに隠して。
[警戒するくまへと、必死な目で頼む。]
じゃないと僕は…きっとまた彼女を…
(45) 2010/07/22(Thu) 02時頃
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[その手を流れ落ちる紅。その穢れへとそっと唇を寄せて舐めとる。 代わりに背負うことは出来ずとも、ただ一時でも和らげてあげられたらと。
生きて欲しいとの願いには、答えを返すことが出来なかった。*]
(55) 2010/07/22(Thu) 03時頃
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[唇拭うその指に、ひくりと瞳の奥を揺らして。 咎める言葉に、ゆっくりと首を横に振る。]
僕の裡の方が、よほど罪に穢れているから…。
[体の奥が軋む、軋む。 無数の声なき声達が、産まれてきたいと呻くから。
胎を裂かれて殺された、産声上げぬ子のように。]
(96) 2010/07/22(Thu) 13時半頃
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…ねぇ、フィル。 血の匂いが、するよ。
[ぽつりと呟いて、彼を見上げる。]
だれか、死んだの?
僕も、あの子も、まだ生きてるのに。
(97) 2010/07/22(Thu) 13時半頃
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…ラルフ…… [目を伏せる。]
彼も、痛くて苦しい人だから、せめて楽になっていてくれれば…いいね。 [何処か近しいものを感じていたから。
フィルにかけられた言葉に、どんな顔をすればいいのか…わからなかった。 だから、ほんの少しだけ笑顔を作る。]
(100) 2010/07/22(Thu) 14時頃
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いいえ、ラルフは生きているの。
死んでなんかいないの。
こ ろ さ な い で
し な な い で
ラルフは約束を破ったりしない。
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[ふと見上げた、窓の外。]
…きみが、シィラ? [異様な、一つ目の瞳。
鉱石の瞳の奥、ぴしりと割れる音がした。 凍りついたように、動けない。*]
(105) 2010/07/22(Thu) 16時半頃
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しんでしまったの?
しんでしまったの?
しんで………
『だめ』
『お願い、否定しないで』
『わたしは生きてるって信じて』
『信じて』
『信じてくれなくちゃ』
『生きられない の
[どこかの学者が言っていた。
人格というのは、必要だから存在するのだと。
逆に言えば、必要がなくなれば消滅してしまうのだと]
[失った妹の記憶。
それを補うように造られた妹の人格は、
妹の記憶と、
妹の死を、
主人格が認めた時点でその必要性を失う]
大丈夫
あなたは生きている。
ちゃんとセシルに教えてあげる。
あなたが、セシルだけを想って、ここまでやってきたこと。
あなたが、セシルが悲しむからと、身体が滅んでも、死なずに、ここに意識を留めたこと。
あなたが、ここに囚われているのは……。
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