人狼議事


15 ラメトリー〜人間という機械が止まる時

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 シィラ……さっきの声はなあに?
 どこか苦しいの?

 それとも、何か、



             あったの?


[もぞり]

            [のそり]

 『出たいの……』


       『わたしを見てほしいの……』


 [どんどんどん]

         [どんどんどんどん!]


  『開けて』
                   『ここを開けて』
         『わたしを出して』

   『あなたの妹は、わたしなの。他の誰でもない、わたし!』


[ひっく、ひっく、と女のような泣き声。
それはどこから聞こえるのか。

――近づけば、勘のいい者にはわかるかもしれない。


その泣き声が、 このヴァイオリニストの


         なか    から


  聞こえることに]


   『わたしは いるのに』

   『あなたに望まれて、あなたのなかに、生まれたのに』

   『出してよ』 『あなたの内蔵(なか)から』 『わたしは出たいの』


『なんで聞こえないの』
 『わたしはここにいるの』

[どん、どんどんどんどん]

    [叩く。"妹"は"なか"から、抗議の声を上げて、叩く]

『もう、探さないで…
   あなたの本物の妹が万が一…万が一現れてしまったら……


 わたしは、誰になってしまうの?』

[どん、どんどん、
          叩く。 叩く叩く。 内臓(なか)から、叩く]


『コリーン』

["妹"も、同じように反芻する。飲み込むように、覚えるように]

『きれいな歌声。
 わたしもそんな声がほしかった。
 そうしたらきっと、セシルに気づいてもらえたのに』

[くすくす]
             [くすくす]

 『泣いてちゃだめね。
   セシルは可愛らしく笑う妹を望んでいるんだもの。
 笑わなきゃ。    くすくす』


【人】 本屋 ベネット

―古城・小倉庫―

[うつらうつらと、未だ夢の中を漂う。
時折痛みに小さく呻くのは、内側から少しづつ喰われているからか。

借り物の大きな外套にくるまって眠るその前に、手のつけられていない未開封の缶詰が二つ。
中身が何かは、開けてないので判らない。>>0:@53]

(42) 2010/07/18(Sun) 00時頃

本屋 ベネットは、メモを貼った。

2010/07/18(Sun) 00時頃


【人】 本屋 ベネット

…いまの、なに?
[寝ぼけた声と共に、みじろぐ。
開けた右眼は、深い深い色の宝石のように変性していた。]

(51) 2010/07/18(Sun) 00時半頃

ベネットは、フィリップを見上げて、ぱちくり。

2010/07/18(Sun) 00時半頃


【人】 本屋 ベネット

そうかな。よく聞こえなかったけど、胸に刺さるような音だった。

…君も、雨宿り?
[問い掛け、掠れた彼の小さな声を聞き逃さないように耳を澄ます。]

(55) 2010/07/18(Sun) 00時半頃

【人】 本屋 ベネット

雨、止んだんだ?

[少し安堵したような笑みを浮かべて、窓の外を見上げる。
ガス雲越しに空を赤く染める陽射し。]

良かった。雨は怖いしね

(61) 2010/07/18(Sun) 00時半頃

【人】 本屋 ベネット

…あ、それ。

[思い出したように、缶詰めを見る。
]

ヨナが、くれたんだけど電子部品缶切りがないんだって。

(73) 2010/07/18(Sun) 01時頃

ベネットは、電子部品なんてあるはずがなかった。

2010/07/18(Sun) 01時頃


【人】 本屋 ベネット

…うん。
[缶詰めを手渡し、彼がどうするのかを興味深そうに見守る。]

(81) 2010/07/18(Sun) 01時半頃

本屋 ベネットは、メモを貼った。

2010/07/18(Sun) 02時頃


【人】 本屋 ベネット

僕は、ベネット。…物書きだ。

[鉱晶化した右手をついて体を起こし、缶の中身を覗き込む。{2}

よかったら、半分食べてよ。
こんなにたくさんは一度に食べられない…

(88) 2010/07/18(Sun) 02時頃

【人】 本屋 ベネット

魚なんて…久しぶり。
海が濁る前に作られたのかな?

[小さな油漬けのいわしを、指先でつまんで口へ運ぶ。]

フィルは、どこから来て…何を見てきた?
聞きたいな、君の話。
聞いて…書き残すんだ。

(91) 2010/07/18(Sun) 02時頃

【人】 本屋 ベネット

ん、何でもいいんだよ。
…僕が見てないことなら、それだけで価値がある。
僕一人が見てこれることには限界があるけど、目が増えれば増えるほどたくさんの物を見てこれるじゃない。

[骨まで柔らかくなった小魚をゆっくり噛み締め、指先を舐める。
彼が話してくれるなら、ペンと手帳を取り出してメモを…]

(95) 2010/07/18(Sun) 02時頃

本屋 ベネットは、メモを貼った。

2010/07/18(Sun) 02時頃


  『ラルフ』
           『ふしぎな ひと』

[くすくす]
                    [くすくす]

     『あの刃に映れば、出られるかしら』
         『でもそれって、セシルが斬られるってことだわ』

 『それはだめね』

       『別の方法を考えなきゃ』

                    [くすくす]


/*

どうも、ヨナです。
ええと、迷ってしまったので、素直に中身でききます。
妹さんの声は、ヨナ赤は聴こえていいのかな?>セシル

それと、あと一人お仲間さん潜伏中ですよね。
どなたか楽しみにしておきます。**


/*
ヨナへ。
紛らわしくてごめんなさい。
妹の声は聞こえても聞こえなくてもどちらでも構いません。
「遠距離でも聞こえる」とか「物理的にセシルの近くにいないとだめ」とかいう設定もこちらでは特に決めてませんので、お好きにどうぞ。

そうですね。どなたがいらっしゃるのか…。
楽しみです。*


【人】 本屋 ベネット

─ 古城 小倉庫 ─

…うん、僕たちもそうだった。
水が濁ったら…もう……
[フィルの語る彼の話を、熱心に聞き、書き留める。]

君や、ヨナや…シィラってひとも…この泉を守ってきたのかな?
この泉もダメになったら、もう他に…人間が生きて行けるところなんてない…し。

(125) 2010/07/18(Sun) 13時半頃

【人】 本屋 ベネット

書いてきたのは…僕が見てきたものや、僕があった人の見てきたもの。

…ここまで来るときには話のできる人にはあんまり合わなかったけど…

海が真っ赤に染まった日のことや…時計塔に大きな花が咲いて、時間が止まった日のことや、

…仲間がみんな、砂の柱になってしまったこと…とか……

[侵食されて鉱石と化した右目は涙をながすことが出来ず、ただふるふると中に湛えた光を揺らしていた。]

(126) 2010/07/18(Sun) 13時半頃

【人】 本屋 ベネット

怖がらないで…?
[シィラについて言われ、不思議そうに目を上げる。]
あぁ、そうか…こんなご時世だし。
僕の周りにもいろいろあるから、気にしないよ。
むしろ、色々出てくるかも知れないけど、ほとんどは無害だから気にしないで…ほっといて。
暴れるようだったら、潰しちゃって構わないけど…。

[時折、痛みに小さく身を震わせて小さく呻く。
塞がりかけの傷口を裂いて紫色の豆の蔓が生えて、また風化していった。]

(129) 2010/07/18(Sun) 14時半頃

【人】 本屋 ベネット

[肩を撫でる手に、フィルを見上げる。ざらついた声が、痛々しかった。]

思い出すと…やっぱり、少し痛いかな……。
けど、忘れちゃいけないと思うから。

目を逸らしたいことも書いて残すのが、僕の生きる意味だと思う。

(130) 2010/07/18(Sun) 14時半頃

【人】 本屋 ベネット

…そろそろ、閉じても大丈夫…なはず。
大きいのが中に溜まってる時は、出し尽くしちゃわないと腫れて痛むから。
厄介なんだよ。…中で増えて暴れるから、痛くてしょうがない。
[小さく肩をすくめて苦笑い。]

背中だとうまく届かないから…手伝ってもらえると助かるんだけど、
薬も包帯も、もう持ち合わせが無いんだ。
…チャールズが、探しに行ってくれてる。

(132) 2010/07/18(Sun) 15時頃

【人】 本屋 ベネット

…うん。
チャールズがもどるまで、ここで待ってる。
[こくんと頷いて、床に身を丸める。
蛇、と言われて、ぱちくりと両目を瞬いた。]

あれも…僕の子供ってことになるのかな?判らないけど…
みんな消えてくから、ちょっとでも覚えててもらえる分あの子は幸せかもね。

[出て行く姿を、気をつけて…と送り出した。]

(134) 2010/07/18(Sun) 15時半頃

シィラの鳴き声。

それは悲しくも聴こえると同時に、異質にも聴こえた。


あの足で……



             またどこに行くというの?

 もう、ここで、最期の時を迎えたらよいのに。

[マーゴの背を見つめながら…。]


[そして、また泉の傍にたたずむ。

 聴こえてくる、声がある。]




 ――……?


 それは笑い声
 それは少女の


 聴いたことがあるようで、ないようで、
 首をかしげた。


 そう、まるで、あの、
 あの時、死んだ女の子の声を
 思い出すようで……。


 でも、一人でも大丈夫なんていうなら、



                それは
                     嘘だと思う。


 『セシルっ』

[内臓で、妹は手を伸ばす。
暫くすると、どろり、と、先程舐めとったものがいくつかの消化器官を経て、妹の上に落ちてきた]

                    『おいしい』

        『セシルにとってこれは毒でも』
  『わたしにとっては栄養なの』

                     [くすくす]

        『いっぱい食べて大きくならなきゃ』


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