35 星降る海岸に纏わるエトセトラ
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もうすぐ――
もうすぐか。
[独り呟いたそれは虚空に吸い込まれた*]
双子 夕顔は、メモを貼った。
2011/08/12(Fri) 01時頃
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――朝・神楽邸――
今日も晴れたね。 志乃せんせにね、昨日、お使いの途中で会ったんだけど。 何かすごく一生懸命考えてたの。 きっと今日の議題だよ。
ね。朝ちゃんも、行かない?
[最後の一言は、双子の妹へ。 このところ、昼間もあまり構ってもらえない。 そんな気がするものだから。 眠気がするのは、朝顔のせいではないのだろうけれど。
昨日だって、せっかく自分の分まで団子を貰ってきてくれたのに、遅く帰ったからあまり話もできなかった。]
(20) 2011/08/12(Fri) 02時頃
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双子 夕顔は、メモを貼った。
2011/08/12(Fri) 02時頃
こちらは
じゅりえっと つー わん のべんばー ろめお ぜろ
星降る浜辺より
未来へ 未だこの地に生れぬ私の祖母へ
聞いていたら、交信おねがいします
受信します。どうぞ
[自分が発明にいそしむのも]
[子供たちに学問を手ほどきするのも]
[医者の真似ごとをしているのも]
[すべて、祖母の生れた未来をこちらへと引き寄せるため]
[祖母の生れる未来を、その時よりさらに良いものへと高めるため]
はろー CQ はろー CQ
こちらは
じゅりえっと つー わん のべんばー ろめお ぜろ
星降る浜辺より **
…――――
ああ、来てしまう
始まってしまう、お祭り…―――
[ぽつり、呟いた声は虚空に溶けて
涙の代わりに、一つ流れ星が落ちたのは夜更けの事]
もう、時間がないんだもの
私が朝顔で居られる時は、もう…――――
[だから、一緒にいたいのに]
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[朝顔の返事に、ぱっと笑顔になり。]
やった。 行こ、行こ。
[はっと後ろの屋内を気にしたのは、大声で騒いで注意を引いては、また何か用事でも言いつけられてしまうのではないか、と思い至ったから。
朝顔の手を引いて、庭にある塀の抜け穴へと。 ここはいつも、こっそり遊びに出る時の通り道だ。]
(35) 2011/08/12(Fri) 03時半頃
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双子 夕顔は、メモを貼った。
2011/08/12(Fri) 03時半頃
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[以前は簡単に抜けられた穴も、今では屈んで通らないといけない。 それだけ、二人が成長したことの証明だろう。
昔、日向がここを通ったときには、けっこう無理をしたのではないだろうか。]
ふふふ。 今日は一日遊べるね。 だって、昨日は――。
あのお団子、おいしかったね。
[いちばんに思い出すのは、けっきょくそんなことなのだけれど。]
(38) 2011/08/12(Fri) 03時半頃
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…――――
寂しいね、寂しいね
ここを離れてしまう時が、やって来るのは寂しいね
帰りたくないと言うのは、きっと我儘
帰らなくてはならないのは、きっと理
だけどね、私はまだ、ここにいたいのに
[手に伝わる、温もりを感じながら
私は想う、寂しいと、ただひたすらに]
双子 夕顔は、メモを貼った。
2011/08/12(Fri) 04時頃
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え。 お団子、せんせがくれたの?
[もうとっくに、食べてしまった。 今さら気づいても遅いのだ。 それに、ほんとうにおいしかった。
またからかわれるのではないかと思うと、笑顔は少し曇るけれども。]
そうだね。 お礼、言わなくちゃ……。
(40) 2011/08/12(Fri) 04時頃
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だってね。 せんせ、ひどいの。
狸を煮て、焼いて、食べたらね。 その後はどうなるだろうって。 どうして、葉っぱで隠さなきゃいけないのかなんて――。
[誰にも言わなかった葛藤も、朝顔になら言える気がして。 しかし果たしてその言い方で、意味が伝わるものだろうか。]
(42) 2011/08/12(Fri) 04時頃
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あ。 そうだ。 この歌知ってた?
あんたがたどこさ 肥後さ 肥後どこさ 熊本さ 熊本どこさ 仙波さ ――
[道を行きながら。 昨日覚えた歌を口ずさみ始めた。**]
(43) 2011/08/12(Fri) 04時頃
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双子 夕顔は、メモを貼った。
2011/08/12(Fri) 04時頃
この辺じゃ、まだ知らないはずだしな。
ひひっ。
おいしいぞー。
[隠しきれない笑みが、表情に滲む]
しっかし、もうそろそろ帰る時か。
この一年、自由に過ごしてきたけれど
もう終わりか。
早いもんだなー。
[...は思いに更ける。
だがその思考は、体験学習の後に待っているレポート提出の事を思い出して、強制的に思考を切り替えた]
[ぶんぶんぶん]
あー、ちくしょう。
憂鬱だぜ。
ここがいいところだ!って言ってわかればいいんだけれどなー。
[その一言で終わらないのがレポートである。
...は、歴史体感授業の年代選択をお任せにして、この時代にやってきた。
他にもこの時代にやってきている者がいるらしいが、そいつらが同じような学生かは知らされていなかった。
同じ時代の者と行動していると、うっかり漏らしてしまう可能性がなんとやら]
ほんとに居るのかねー。
それっぽいやつなんていねーよなー。
[まあ、簡単にわかったらマズい。
一応情報端末で緊急時に連絡は取れるようになっているとの事だが、そんな事態も起こらないので使う必要もない。
だけど、このボタン。
とても押したい。
緊急時にだけしか押しちゃいけないと言われたら、押したくなってしまう]
ああー、押してー。
これほんとに作動するのか、知りてーな。ちくしょう。
[しかし、この時...はボタンを押すような緊急事態が起こるとは、考えにも及ばなかった。
〜勝丸のレポート冒頭より抜粋〜
/*設定については合わせなくても合わせてもどちらでも結構です。こちらはこんな感じです。朝よろしくね*/]
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>>51
みんな、楽しみにしてるよね。 でもほんとに、星が海に降ってくるんだと思う? ほんとにほんとうなら、見てみたいなあ。
[知っている祭の日の風景は村の中のことばかりで、海で何が起きているのかなんて、一度も見てはいないのだ。 そんなに近くに星が来るなら、きっととてもきれいだろうと思う。]
(59) 2011/08/12(Fri) 18時頃
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双子 夕顔は、メモを貼った。
2011/08/12(Fri) 18時頃
うん、嘘じゃねー。
オットーは立派な辛党になるな、うん。
[酒にも合うとか言っていたが、それはまだわからない領域だった]
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勝っちゃん、はやいっ……。
[後ろから声を掛けられたと思ったら、もう本人に追い越された。]
せんせのところ、行くの。 たぶん、志乃せんせもいるの。
でも、猿梨も、楽しそうだね。 どうしよっか……?
[朝顔のほうを窺いながら。 山の奥まで行ったら、途中で疲れてはしまわないだろうか。 今日は一緒にいたいのに。]
(70) 2011/08/12(Fri) 19時頃
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[威勢よく喋ったかと思ったら、走り出した勝丸はもう角を曲がって見えなくなってしまった。 見送る、という余裕もない勢いだ。 少し呆れた顔で。]
元気だなあ。 勝っちゃん。
今日は賑やかになりそうだね。
[祭りの準備、見慣れない作業をしている村人もいるのだろうか。 珍しげに眺めながら、歩いていく。]
(75) 2011/08/12(Fri) 20時頃
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――鳩渓堂前――
[いつも子どもたちが集まる空き地のほうを覗き込むと、志乃は見慣れない男の人と話していた。 そこに入っていって良いものか。 少し迷う。]
……朝ちゃん。 知らない人がいるね。
[昨日会った源蔵の知人だと、朝顔は教えてくれるだろうか。]
(91) 2011/08/12(Fri) 22時半頃
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夕顔は、朧に、ぺこりとお辞儀をした。
2011/08/12(Fri) 23時頃
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[手を振ってくれた人は片手に木刀を持って、この辺りでは珍しい、すらりと姿勢の整った佇まいだ。 武道を嗜む人の隙のなさ、とでもいうべき雰囲気を、うまく表現する言葉はまだ知らないけれど。]
……格好いい人だね。
[隣にいる朝顔に、小さな声でささやいた。]
(105) 2011/08/12(Fri) 23時頃
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>>103
おはよございます。 志乃せんせ。 ……やっぱり、早かったかな。
[誰に教えられるともなく、志乃のことはそう呼ぶものだと思っている。 だって私塾に来る子やら、来ないはずの子たちまで集めて、いかにも尤もらしく、その日の問題を出しては喧々諤々の議論を整理する、そういう人はやっぱり先生と呼ぶものではないだろうか。]
(109) 2011/08/12(Fri) 23時半頃
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でもみんな、せんせって呼んでるもの。
そ。 今日は二人なの。
[幼い頃はほんとうに、いつだって二人だったのだから。 前ほどは二人でいない、と思うのだけれど。 ほかの人たちから見れば、やはり双子はいつも二人、というふうに見えるのだろうか。]
(117) 2011/08/13(Sat) 00時頃
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仲……。
[仲が良いのか、悪いのか。 きっと、良い、のだろう。 ほとんどけんかなんてしたことはない。
でも――何だか以前のようではない。 そんな気もするのだ。 それをどういう言葉にすればいいのか、は知らないけれど。]
うん。 仲いいの。
[心に射した影への反発の現われか、答えはやけにきっぱりした声だった。]
(118) 2011/08/13(Sat) 00時頃
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