29 Sixth Heaven
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フィリップは、スティーブンに遭遇し、瞬き一つのち、先程を思いだし気恥ずかしい感を覚え
2011/04/21(Thu) 07時半頃
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[スティーブンがチャールズを探している様子に 先程の不思議な伝言ゲーム状態を思い出しながら あれだけ取り乱した後故の気恥ずかしさを感じながら マーゴと共にレモン片手に説明する ……ペラジーは説明には参加しただろうか?]
先程は取り乱してすいません 今は2人で結論を出して落ち着きました。 ……なんだか、色々有りすぎて疲れたっすね。
[説明の後に、まず先程の非礼を詫び、 報告一つ付け加え。] [その後にもう一つ付け加えたのは疲労を示す言葉。 小さく欠伸をすればフィリップは 幾つか言葉を交わしたたかもしれないが、 方向転換し大部屋に顔を出さず 眠りに*取りに行く予定*]
(2) 2011/04/21(Thu) 08時頃
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フィリップは、スティーブンはがん見すると結構表情あるのな、と*話ながら翠は興味深げにしつつ*
2011/04/21(Thu) 08時頃
[夢を見る。
まだ、任に就くこともなく
笑っていた友人の夢。
だが、気づけば遠ざかり
閉ざされたモニタの向こう側に笑みのないかれがいる。
叫んでも声は届かない。
モニタの向こうには
コリーンが、トニーが、
先程向かったチャールズが、ベネットが―――居る、夢。]
「どちらの世界で生きるか、
ではありませんの?」
[パピヨンのこえ。]
「結論、出しました」
[フィリップの声。
泣いている子供がいる。
知るはずのない、巻き毛の少女。]
[泣いている少女が
こちらを見た。
―――あれは、ヘンリエッタだ。
何故か、確信がある。
瞬きの後、己の傍らにペラジーが居ることに気づく]
あ、――――
[少女の口が動く。
何か、謂っている。
聞こえない。]
な、に―――――
[聞こえない。
歩み寄ろうとすれば
―――ぱん
と
ひどく乾いた音がして
少女の体はどさり、倒れる。
光なくした眸がスティーブンを映した。
薄く、笑っているようにも見えるそれ。]
―――あ、
[呆然。
がくり、膝を折る。
ペラジーは、動かない。]
[少女の背後にひとつの影。
見上げる前に気づく]
ギル…―――
[27歳で死に、止まったままの記憶の中のかれがいる。
わらっていなかった。
ひどく思い詰めたような顔。
手には、銃を持って。]
ギル、やめろ
[愛称、もう長らく呼んでいない。
止める。止まらない。
彼は銃口をこめかみにあてる。]
やめろ、
[止めようと動こうとするのに、体は言うことを聞かない。]
[手を伸ばして、
止めたい、止めなければ、どうして死ななければならない。だめだ。いくな。ギル。]
「スティーブ。…俺は」
[引き金を]
や、
[弾く]
やめろおぉぉぉ!!!!
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― 少し、前 ― [リベラはそのまま連行されてしまった、が まぁ、嫌なことがあれば暴れて鳴き出すだろうし そもそも、ペラジーが綺麗な羽を 引っこ抜こうとしたりはしまいと。] [スティーブンから返る言葉には静かに頷く。 …………思うことが多すぎて] [マーゴが口にした問いにスティーブンは答えるが その言葉の中に有るペラジーは口を挟まない。 翠は紺より淡い青をその言葉の間見つめて。] ……ペラジーには、そういや、 まだ、芸見てもらってなかった、な [と、今は彼の腕の中にいる リベラと共にあらわれた時 約束したことを、ふと口にした。]
(28) 2011/04/21(Thu) 22時頃
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[そして、疲労もあり、口数はぐっと減っていたが 指摘に眉を寄せるのを見れば 屈託なく笑えて ”あんときはすいませんっした。色々撤回します”と]
……また、今度は拳じゃなくて お茶でも飲みながら話しましょ。
[ 等と口にして そうして、マーゴと二人……一人々 個室が用意されているのに、 また二人で、一つの個室を使った。]
(29) 2011/04/21(Thu) 22時頃
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― 個室 ― [室内のテーブルにレモンを置くと 仄かに香り、少し、気分が晴れる気がした。] ……………… [寝台に沈みながら その寝台に腰掛けるマーゴを見上げる。 頭脳労働により眠くて、 手は、寝台にも少し広がった 彼女の長い髪を緩くいじったまま。
幾つか、マーゴと話しているうちに 清々しい香りを感じながら、眠ってしまう。 腰掛ける彼女が眠れずにいるのを 気づくことも出来ないまま]
(31) 2011/04/21(Thu) 22時頃
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― 個室:アナウンス後 ―
…………あ、れ?
[目を覚ます。完全に1人で目を覚ますのは 普段リベラがいて、ここに来てからは リベラだけでなくマーゴもいて…… 要は、1人っきりの目覚めは珍しく。
……翠を伏せ、暫く考えた後 適当に身支度を整えると ひとまず大部屋へと向かう。 まだ、新しい接続が完了したと、知らぬまま]
(33) 2011/04/21(Thu) 22時頃
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― 待機施設:大部屋 ― [そこにはスティーブン、ムパス、パピヨン…… 他に人影は有るだろうか? ただ、少なくてもマーゴの姿は、ない。] [ムパスの視線が投影される映像に向かっている。 そこに、映し出されるものを見て 翠は、一つ瞬く]
……接続があったんっすね……
[投影される映像はぼんやりとしたもの。 ただ、それでも人影が増えているのはわかった]
(36) 2011/04/21(Thu) 22時半頃
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[肩にリベラもおらず、隣にマーゴもいない 起きた時あったのは、清々しいレモンの香りぐらい。] [投影される映像を前にし ぼやけた映像に言葉を零す スティーブンが振り返るのを見た。]
………ああ、じゃあ、 とりあえずは、上手く、まとまったんすね……
[濃紺の隣に青はあっただろうか?なかっただろうか? ただ、聞こえる音声は……眉を顰めた。 ……マーゴが今、ここにいなくて良かった。]
…………辛そうっすね…… ……見続け、ますか? 何も出来なくても
[映像が投影された壁に軽く手をつく…… 溜まっていた、 それが一気に流れ込んだのだろうと想像はつきながら 時折スティーブンの様子も、見る]
(38) 2011/04/21(Thu) 23時頃
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…………確かにそうっすね…… [聞こえる声、重なる音。 ぼやけてはいるが、何が起きているか、想像はつく そしてやり取りからは同意の言葉しか出なかった。]
…………10年間、見続けるんすか……? そうは、いかないでしょう…… ……お互い、とりたい選択肢から考えれば 張り付いて見ていたって…… その真実に関わるところは、見ることが出来ない……
[この前は、フィリップが感情的なことを口にした。 けれど、今は………… 両の腕を組み白い壁に凭れる。]
とは言っても、止めはしませんけどね……
(41) 2011/04/21(Thu) 23時半頃
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[布が裂ける音。コリーンがトニーを誘導する声。 トニーがコリーンに尋ねる声。 …………チャールズの言葉。 フィリップは唇を噛んで、それを聞く。]
…………申し訳ないと思う心、 どうにかしたいと思う心…… でも、何も出来ない……
[罪悪感。その言葉に、翠は目を伏せ 息を吐き言葉を零す。 罪悪感が持つ心、今の心境。 これから先、ずっと、この心を抱え続ける。 それでも、己は選択した、たった一人の少女を。]
…………スティーブンはさ 知りたくて、知って……悔いて…… アンタの友人を殺したシステムを拒絶して ……その先に、何を、見たいんすか……?
(49) 2011/04/22(Fri) 00時頃
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[この前部屋で聞いた言葉を 思い出しながら濃紺を見る。 心翻弄されても彼がその先に思うのはなんだろうと?]
(50) 2011/04/22(Fri) 00時頃
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[その頃リベラが、珍しく目覚めて最初に見たのが フィリップ以外で、少し戸惑うように 青を丸い目で見つめていたけれど。]
[そして、リベラの相棒フィリップは翠を瞬かせる。]
[はっきりした”負の感情”を、眼前で見る。 ただ、それは、昔見たそれとは違う、静か、な形。]
物騒、っすね…… ………多くが死に、もし、死んだ縁故が アンタのことを知ったら、 アンタと同じように、 アンタとアンタの行動を、憎むかもしれませんね……
[淡々と口にしたのは、負の連鎖]
(57) 2011/04/22(Fri) 00時半頃
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……システムを公表すれば 初めは……負の感情がない世界です それはいけない、と言う風に 動くんじゃないか、とは思ったっす
ただ…………
[このシステムは壊そうとするほど、 それが進むほど、システム崩壊に歯止めが掛かる。 器、なくした負の感情が 人々を利己的行動に走らせるだろう、から]
……ただ、拒絶するよりも いろんな意味で茨。 叶っても、叶わなくても 大厄災と呼ばれるでしょう……
[フィリップはとっさに思う範囲で 思いついたことを口にして。 ただ、言い終われば屈託なく笑うけど]
(58) 2011/04/22(Fri) 00時半頃
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……その覚悟が有るなら、 オレは止めません、けどね。
(59) 2011/04/22(Fri) 00時半頃
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でも、ペラジーが頷いたら アイツが自分で動けるようになるまでは 殺されないで、欲しいっす……
[微温湯 その言葉は、今この場にいない スリルシーカーを思い出させながら。 ……そんなにすぐに世界は変わらない と、思いながらも、今はいない彼より 淡い青のことを思い出して ……まだ、1人で生きるのは、難しい青を]
……正しさって、すっげー主観的、だと思うっす。 視点が変われば、すぐひっくり返っちゃうばっかりで ……何が正しいとか、きっとすべて後付ですよ。
[利己的と口にするスティーブンに 己は好きな少女のことしか考えていないと笑って ただ、ああ、そうか……と、 スティーブンの言葉で、一つ、気付いた。]
(67) 2011/04/22(Fri) 01時頃
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…………ここを、出たら、 また、吸い上げられてしまうんですかね…… 馬鹿な感情でもあるけど…… ……それは、ちょっと、いやだなぁ……
[システムのない世界は、少なくても今はなくて。 だから、今抱えている感情も システムの判断によっては、 また、取り上げられてしまう]
(68) 2011/04/22(Fri) 01時頃
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[画面に映し出されるトニーの食欲に 翠は目を瞬かせる……その食べぶりは 以前、ここで見たのとは、あまりに違う]
……連れて行けるといいっすね……
[それは二重の意味で。 ……ペラジーの生き永らえと スティーブンの行動の重石と、して。 伏せる濃紺を見つめながら。思う。 ……まだ治る気配のない傷は痛々しく見えた。 それが残るのを望んでいるとは知らぬまま。]
でも、今が本来、ならば。 今までは、何だった、んでしょうね
(76) 2011/04/22(Fri) 02時頃
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[吸い上げられるのを厭いながらも そんなことも口にする矛盾。 大切なもののくだり、には 照れくさそうに目を細めて ……その大切な少女が今、何をしているか知らぬまま]
……にしても、マーゴ、こないな…… オレ、ちょっと探してきます。
[ひとしきり話しても、いつもの足音は聞こえない。 この狭い空間で、個室とここ以外で 何処にいると言うのだろうか? フィリップは緩く首をかしげ、心配になる まだ、目が覚めてから一度も会っていないのに。 フィリップはそう口にすると スティーブンに頭を下げて大部屋を後にした。]
[色々なことに*気がつけない、まま*]
(77) 2011/04/22(Fri) 02時頃
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フィリップは、廊下を少女の名を呼び、*歩く*
2011/04/22(Fri) 02時頃
例えば此れで
私が死んだら
お前は怒るだろうか。
呆れるだろうか。
軽蔑するだろうか。
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― →廊下 ― [楽園に関して口にするスティーブンを見上げる その言葉を翠は見上げて。]
……教会で聞いた楽園のお話も オレからしたら、食べちゃいけないもんがあったり 今ある知恵がなかったり、歪んで見えるけど…… 追い出される絵では オレ達の始祖ってのは嘆いてました、ね……
[居眠りしながら聞いていた記憶は朧気ながら、 楽園の単語に刺激され、ふと、口にする]
……自分で、選べたら、良かった、のかな
[独り言のように呟き立ち上がる。 マーゴを探しに行く、その言葉に返る声には、笑って手を振った] [その、笑顔は、廊下の先で凍りつく]
(84) 2011/04/22(Fri) 13時頃
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― 廊下行き止まり→ ― [行き着いた先、それまでに会えなかったことに 首を傾げたのもわずか。] [壁に付着した血痕は真新しい。 ただ、新しさもさながらながら その血痕は小さな手、その小指側につく血が 壁についた形を示して。 記憶にある小さな手は探している少女の手。]
………マーゴ!?
[自傷の結果とは考えに及べない。 彼には気づけない。]
[血の臭いはすぐに辿れた。 細く開く戸は個室03の入り口。 戸を開ければ2人で使う部屋に香る清々しいそれではなく 鉄錆び、古い記憶を刺激する、それ。]
……マーゴ、いるのか?
(85) 2011/04/22(Fri) 13時頃
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