人狼議事


158 Anotherday for "wolves"

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スティーブン! 今日がお前の命日だ!


[せんせいの持っていた燭台が床に落ちると
くすぶった臭いとそれから広がる炎。

きっとその時なら消せたんだろうけど]

地獄の炎に焼かれればいいんだ。

[興奮してたわたしはそう言い捨ててその場を後にしました。

それから家のベッドに潜り込んで窓から教会の方を
吹き上げるように燃える火を
眺めていました。]


─昨夜─

[村には活気が溢れているようでした。
それは決して、いい意味のものではなく。
喧騒、木の燃える、『人々』の声。
小さな彼女は無事に復讐を果たしたようです。]

 素敵な火柱。
 とぉっても綺麗ね。ふふっ。

[地獄の業火に焼かれていくのは、可哀想な(やさしい)『死神』。
私はただ、鈴を転がしたように。
もしくは、しゃぼんが割れるように。
あるいは、泡沫の夢のように。
くすくすと、笑って見ていました*]


[少女の呼びかけに応じて教会の十字架に細工をする。
根元への傷は牙や爪を使わず道具を使用した。

彼女の仇討ちは、
彼女の強い思いを受けての協力。

メアリーの事を、ルパートの事を、
グレッグの事を思うなら、
もう少し彼女と相談したほうがよかったのかもしれない。

それでも、強き思いを抱えたままでは苦しいだろう。
思いを抑えることの苦しさは身にしみていて
“味方”として協力は惜しむことなく、共犯の咎を負う。*]


─宿屋─

[泣きながら。
偽りの悲しみに泣きじゃくりながら。
私の裡側はただ、嗤っていました。
幼馴染みを目にしても、それは変わることなどありません。]

 悲劇のヒロインぶるのも、板についてきたかしら。

[くすくす、くすくすと鈴は鳴ります。
そう、昨日の教会でも。]


[教会へほどこす仕掛け。
優しくしてくれたお医者さんを見殺しにする、咎。
共犯を担い、重い命の星ひとつ背負いましょう。

細工は、ベネットさんと同じく人の道具を使いました。
それは私が『ひと』であるという主張。]


 悲劇のヒロイン……。
 みんな誰もが自分の世界ではヒロインだよ。

 マーゴもヒロインだったし、ラディスお姉ちゃんもヒロインだよ。

[と、何となく呟く。
わたしがヒロインの話はどんなだろう。
嘘と疑いと甘えで固められたお花の砂糖漬けを
摘まむような。
そんなお話なのかな。]


[狩り以外には己の爪も牙も使わない。
道具を使うはベネットにとってはそれだけの理由。]


[ラディスラヴァの声に反応するように
メアリーの言葉が聞こえる。]


――…ならキミもヒロインだね。
ヒーローはグレッグかな。

……とても大事に思われてる。


[グレッグの言葉を思いながら、ぽつ、と紡ぎ。]


 ふふ、私がヒロイン?
 やめて、ガラじゃないわ。

[幼い声が綴る声に、私は目を細めます。
私はただの『ヒロインかぶれ』。
やがてまたこたえるように声が聞こえたなら]

 そう。
 あなたみたいな可愛い娘が、ヒロインっていうのよ。

 素敵なヒーローもいるじゃない、羨ましい。

[側にいてやってくれと謂われたのだったでしょうか。
そうして、想われていることは。
とても羨ましいことでした。]


[誇り高い獣の彼も。
想う人が居るのでしょう。

手にかけたマーゴさんにも。
十字背負ったスティーブン先生にも。

みんな、私にはないものを、持っているから。]


キミもヒロインだろう。
幼馴染たちはヒーロー候補にならないのかい?


[ガラじゃないという彼女に意識を向ける。]


 謂ったでしょ、ガラじゃないって。

[グレッグくんには、メアリーさんが。
ドナルドくんには、きっとクラリッサさんが。
私なんかよりも大事な人が。
私なんかよりも似合う『人』が。
きっといるでしょうから。]

 いいのよ、私は。
 主人公になんてなれないから。

[その声はどこか、ぽかりと心を空洞にさせたような音で響くでしょう。]




そうやって諦めてしまうのかい?


[主人公になんてなれないという彼女の声
ゆるやかな声を向ける。**]


 諦める?

[ええ。]

 いいえ。
 元から望んでいないのだもの。

[緩やかな声に、私は。
ポツリと、落としていました*]


うん、わたしのお兄ちゃん、とっても優しい。
わたしのこと、「大丈夫」って励ましてくれる。

[ベネットの言葉に
嬉しさがこみ上げる。

が、続くラディスラヴァの言葉に
気まずそうに続ける。]

ふたりは、どこが『終わり』なの?

[あと何人殺したら終わるのだろう。
グレッグお兄ちゃんは大事。
何ものにも替えがたい
わたしの大事な家族。

きっとベネットにも同じように思う誰かが
他にいる。]


[じゃあラディスラヴァは?]

ラディスお姉ちゃんは守りたい人、いないの?


[問う声はどこか気まずそうに響きました。
いつ、終わるのかと。
これ以上殺すのか、と。
そんな風に問われてさえいるようで。

どこが『終わり』なのか。
きっと始まってしまった時からもう既に『終わって』いて。
だから全てが消えて、私が何もかも喪うことが
私の『終わり』。

或いは……]

 守りたいものなんて、私にはないわね。

[その言葉には、あなたたちも含まれていると理解したなら
あなたたちのペン先が綴る名前は、変わってしまうのかしら。]


 ……、そう。
 なんだか、悲しいね。

[それだけ口にして]

 ありがとう…。昨日は助かった。
 わたし一人じゃ仇討てなかったから…。

 ふたりは…わたしがいなくなっても
 元気でいてね。

[気まずい話題を変えようと。]


 なくすものがないのは、楽よ?

[悲しいといわれたなら、そうねと肯定を返して。
それから続くのは、「わたしがいなくなっても」
なんて言葉だったでしょうか。]

 ……謂われなくても。

[鈴はころころと響きます。
模造品が立てる音は、高く澄んだ音でした。]


[失われたはずの女の声
少しだけ困ったような笑みが吐息として漏れる。]


望まぬ者など本当に居るのだろうか。


[俄かに信じがたい旨が言葉となる。
彼女の言葉から推察出来る事はあれど
それを言葉とするは躊躇われ、飲み込む。]


[少女の声は嬉しそうに聞こえ
グレッグを慕っているだろうことが伝わる。]


いいお兄さんだね。


[相談しにきたグレッグがベネットに向けた言葉と
同じ意味の言葉を和む声で少女に返す。]


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