250 ─ 大病院の手紙村 ─
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/* 一期崎さんしんぱい 書き途中ならいいんだけど
(-53) 2018/09/28(Fri) 00時頃
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[ 勘弁してほしい。 初診の患者に泣かれてしまった。 ただ泣くだけならば、よくあることではあるが、 いつまでも声を上げて泣き止まないことは稀だった。
慣れぬ場所に、独特な匂いは不安を煽るだろう。 それに加え、顔の怖い医者まで居たら、 泣きたくなる気持ちもわからないでもない。
最終手段として、 面を被ってみたが、それも駄目。 わざわざ啓之の顔面を確かめるのだから、 どうしようもない。 診察という診察はできぬままに、 患者の母親とのやりとりが主になってしまった。 泣けるなら、正直泣いてしまいたい。 ]
(67) 2018/09/28(Fri) 00時頃
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[ 大人になれば、挫折という経験にも何度も出会う。 特に仕事に関しては、 何度も啓之は挫折を味わっていた。
こういう日には、甘いものでも食べよう。 手軽に口にできる甘味を手に入れようと、 コンビニに向かう途中で、 誰かが歌うようにそれを呼ぶのが聞こえた。 リ・ジアンさま。リ・ジアンさま。と。
おそらく病院内に"居る"のだろう リ・ジアンさまを見つけようと、 目を凝らすもただの廊下が広がるばかりだった。 ]
(68) 2018/09/28(Fri) 00時頃
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[ あなたの元に届くのは真っ白な封筒。 表にはあなたの名前、裏返せば 海堂 航 の名が見える。 中に入っている青い便箋には整った文字が並び そうして、同じ便箋で折ったであろう、 青色の紙で折られた葉っぱが一枚入っている。
葉の裏には また会えますように と小さく書かれている。 ]
(-55) 2018/09/28(Fri) 00時頃
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そういえば、 返事を急かされてるんだった。
[ ふいに患者の一人からの言葉を思い出す。 今日はポニーテールに結われた髪を揺らしながら、 いちご、じょーずにできたんだからね! はやくせんせ、おへんじくれないといやだよ。 と伝えられたことを思い出す。
毎日変わる髪型は、 患者の母親が結っているのだろう。 あの子の髪を櫛で梳かす時、何を思うのだろう。
啓之は頭を振って、コンビニへと急ぐ。 また時間を見つけて、返事を書かねばならないのだ。 ]
(69) 2018/09/28(Fri) 00時頃
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/* でも表ソロルオンリーだと昨日みたいなリアル炎上デーはいくらでも調整効くから素晴らしいシステムだなって思った…なっさんありがとう…
(-56) 2018/09/28(Fri) 00時頃
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/* 一期崎さーん!(キャッキャッ
(-57) 2018/09/28(Fri) 00時頃
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[……気づけば、もう夕暮れ時。 そんなに、大繁盛!って程でもなかったのに 時が経つのが早いのは、暇な時間は全部、 明日おばーちゃんに食べてもらうケーキについて ずっと考えていたからだった。]
……ううん。どうしよう。 [あまりに私が悩んでいるものだから、 そんなに重く考えなくていいって、 おばーちゃんに笑われちゃったりもして。
悩みすぎて余計に疲れた体を、 カウンターの中の椅子に深く預けた。 一日悩んだものを、深いため息とともに吐き出せば 視界に見えたのはレジに、カウンターの引き出し。]
(70) 2018/09/28(Fri) 00時頃
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主観とは、正しくないものの代表格だ。
人間の視覚には脳の想像が紛れ込むように、 それぞれの世界にそれぞれの正答がある。
私が思うそれらの区別もこれに繋がることだ。
静かに死を迎えたいものには、 苦痛の朝を届ける眠りになる。 毎夜毎に息絶え、新しい自分が朝に目覚めると信じるなら それは当人にとって、死で違いないだろう。
己の主観すらも定められない存在ならば、 人間として未完成であると思う。
あなたが私の答えに不満を抱くのならば、 苦情はリ・ジアン様に向けるべきだ。
(-58) 2018/09/28(Fri) 00時頃
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……そうだ。お返事、置いておかないと。 昨日私が書いたお手紙も、確かめないとね。 ["お返事を入れておけばまた勝手に届けてくれる" もう、すっかりそう思っていた私は、 なんの疑いもなく、引き出しを開けた。
引き出しの中には当たり前のように 私の書いた二通は無くなっていて。 代わりにまた二つ。 淡い色をした封筒が一つと、 星空の絵柄が可愛い封筒が一つ。]
(71) 2018/09/28(Fri) 00時頃
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[星が彩る夜空を描いた封筒に、揃いの便箋。 子供向けのデザインに対し、綴られる文字は大人のもの。 差出人の記名の無い手紙には、 代わりに最下部に幼い男児が二人描かれていた。 あまり、上手くない。]
(-59) 2018/09/28(Fri) 00時頃
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[私は、昨日書いてきたお返事を二通入れれば、 引き出しの中の二通を取り出して。]
思い詰めるのも、よくないよね。 休憩もしたいし……きっとまた、 私へのお返事って思うと、楽しみだな。 [これから読むお手紙の内容を思えば、 自然と笑みが零れて、一人笑って。 封筒を開けようとして、何かに気づいてしまう。]
(72) 2018/09/28(Fri) 00時頃
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[ 続けて新しい便箋をテーブルに置いて 薄黄色の手紙を読み返しながら 僕はようやく、あの人への手紙を綴る。
時折迷ったようにペンを泳がせながら ゆっくりと、時間をかけて まるで大好物のケーキを食べるみたいに。 ]
(73) 2018/09/28(Fri) 00時頃
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……あれ? そう言えば、私。 昨日は、おばーちゃんにお話しするので すっかりわすれちゃってたけれど。 店で配るアンケートの原案が確かポケットに…… [届いたお手紙と封筒はテーブルの上に置いて ポケットをまさぐるも、あるはずのものはない。 何度探しても、ひっくり返してもなくて。 少しの沈黙の後……思い至るのは。 リ・ジアン様が噂になった直後に いつの間にかなくなっていたメモ書きの件。]
(74) 2018/09/28(Fri) 00時頃
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リ・ジアン様だ………… …あああ、どうしよう。 またあの紙、私の恥ずかしい文字が…… [うだうだと悩みながら吐き出した言葉が 裏にそっくりそのまま残ったままの、小さな紙。
少しの間、恥ずかしさでテーブルに突っ伏して。 やがて、届いた手紙を読み始めるのだった。]
(75) 2018/09/28(Fri) 00時頃
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九 風香 様
名前も名乗らない僕の手紙に お返事をくださり、ありがとうございました。 素敵なお手紙、とても嬉しかったです。
そして、ごめんなさい。 九さんにはバレバレでしょうけれど Wは、僕は、あなたをよく知っているし あなたも僕を知っているでしょう。
最初にメモを受け取った時、 僕の名前があってびっくりして そしてちょっと恥ずかしくて 思わずあんな返事を出してしまいました。
これを書いている今も、 やっぱりちょっと、恥ずかしいです。
(-60) 2018/09/28(Fri) 00時頃
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秋の新作デザート、無事に完成したようでなによりです。 梨と苺のタルト、とても美味しそうで 僕のために作ってくれたのなら尚更 食べないわけにはいかないなって、思います。
お願いごと、九さんのその願いは つまらないなんて少しも思いません。 九さんらしくて素敵だし、 そして、きっともう叶っているだろうとも思います。
蜜蜂の、九さんが作ったものはどれもとっても美味しくて ほっとする温かさがあります。 お客さんへ向けるあなたの笑顔にも 元気をもらっている人はたくさんいるから どうかそのままの九さんでいてほしい です。
(-61) 2018/09/28(Fri) 00時頃
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僕の願いは、なんだろう。 ここ数日、いろんなことを考えていますが いざ何かを願おうと思うと うまく形になりません。 病気が良くなるように願えばいいのに それもなんだか、違う気がして。
だけど、ひとつ思うのは 寂しいときには寂しいって 痛いときには痛いって 会いたいときには会いたいって ちゃんと伝えられるような そんな人になりたいって、思います。 母さんにも父さんにも、先生にも もっとたくさん、言わなくちゃいけないことがある。
(-62) 2018/09/28(Fri) 00時頃
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[随分と考え、それでも思うままに綴った。 相手が呆れてため息でもつかなければいいのだが。
そして、私は対峙する。 残った緑色、手紙とも言えなさそうなそれに。 まるで枝に縋る最後の一枚の葉を攫ってしまうみたいに。]
(76) 2018/09/28(Fri) 00時頃
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本当は、直接お話しに行こうと思いましたが どうしても照れてうまく話せない気がしたので。 これで、最後の手紙にします。
早く元気になって、九さんに会いたいです。
海堂 航
(-63) 2018/09/28(Fri) 00時頃
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[瞬間、目を見開いて。]
(77) 2018/09/28(Fri) 00時頃
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[ひゅっ、と 喉から木枯らしのような音が漏れた。]
(78) 2018/09/28(Fri) 00時頃
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しあわせに、 なってください
(-64) 2018/09/28(Fri) 00時頃
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[君に返るのは折られてもいない星空の柄の便箋だ。 ほんの一言の文章は、何故か文字の大きさはまちまちで。 震えて、真っ直ぐ書けてすらいない。 君の見覚えはない筆跡であり、 まず誰のものか読み取れるようなものでも無かった。]
(-65) 2018/09/28(Fri) 00時頃
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[木の葉の主には、確かに返事が届くだろう。 だが、それを読んだ時の私は直ぐにペンを持つことも無く 綴られたのはずっと後のことになる。
私は────]
(79) 2018/09/28(Fri) 00時頃
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/* うおお。お返事をもう一通ぐらい…と思っていたらもうあと10分! 昨日来たお手紙お返事したかった……! もうあと数分なので昨日今日で貰ったお手紙についてにこにこしたことを。
メイちゃんはほんととても可愛くて。今回のお手紙は「こんにちは」で始まるのが、いいよね……!是非お返事で、昨日来てくれた時のことを書きたい。ハートと蜜蜂、絶対可愛いんだろうな…!
(-66) 2018/09/28(Fri) 00時頃
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…………変じゃないかな…
[ 大きく息を吐きながら、書き上げた手紙を読み返す。 言葉は選んだけれど、思うままに文字を並べたそれは 素直な自分の気持ちで。
きっとこの手紙も、届くだろう。 僕の想いを文字に乗せて。 ]
(80) 2018/09/28(Fri) 00時頃
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/* 伊政さんの、「ストーカーと間違われてないか」っていうのはとても笑いましたw毎日病院に居るっていう話をしてくれたのも嬉しかったなあ。そして文面から、今まで結構食べに来てくれてるってのがわかるのも素敵。ナッツについては諸々の理由で真剣に検討したい。
あと、今日貰った祝宮さんのお返事。めっちゃかわいくないですか。リラックスできる場所について、喫茶店の中の場所を書いてくれるあたり、風香ちゃん的には滅茶苦茶嬉しい。今までの表のロルでちょくちょく思ってたけど可愛い。いちじくは真剣に検討したい(にかいめ)
あと、っと、もう時間!!!本編おつかれさまでした!
(-67) 2018/09/28(Fri) 00時頃
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リ・ジアンさま リ・ジアンさま
(81) 2018/09/28(Fri) 00時頃
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/* 海堂君……!!!
(-68) 2018/09/28(Fri) 00時頃
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