228 吸血鬼の宴
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[狩人を投げ飛ばした身は、横ざまに転がって立ちあがった。 彼我の軌跡は巴を描く。期せずとも対称を形作るシンクロニシティ。]
惜しいこと。 全て、飲み干してしまいたい。
[狩人の肩から溢れる命の流れを、視線で舐める。 甘露に当てられたように、黒柘榴の瞳は潤んだ。]
(*40) 2017/10/08(Sun) 21時頃
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[擦り合わされる鋼鉄の爪。 その先端に宿る青白い閃光。 燭の灯を圧して弾ける眩さに、視線が奪われる。]
オズワルド卿の───
それは、 ああ……
とても、───良さそうだ。
[荒々しい雷光が這いまわるさまを思い浮かべるだけで、膚がざわめく。]
(*41) 2017/10/08(Sun) 21時頃
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[獰猛な肉食獣めいて構えられた雷光の顎へ、誘い込まれるように一歩を踏み出した。 無防備ともみえる一歩。
けれどもそれは、瞬きひとつの間に疾走へと移る。 開かれた牙の間へ飛び込み、打ち破らんと試みる一撃。 重さを存分に乗せた右の拳は咢の奥、狩人の鳩尾を指す。
本来ならば人間の目には捕らえられぬ速さを持っていただろう攻撃は、未だ体内に残る毒に絡め取られ、動きを鈍らせていた。*]
(*42) 2017/10/08(Sun) 21時頃
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[自分よりも低い体温。 昂りが擦りあげられると、鼻にかかる音が洩れる。 重なる唇、もっと、と求めるように口を開きかけ、 視線感じて動きが止まる。 耳朶まで朱に染まるを見れば、はた、と一つ瞬いた。
自分がどんな表情をするか分からない。 驚きに揺らぐエドアルドの琥珀と金色に あまり見せない表情をしてしまったのだと悟る。 胸元へと伸ばされた手を拒むことなく、 食卓へと伏せさせようとする動きは半ばで止まり]
……聞かなくても分かるよ。
[諦めるような音が落ちる。]
(-131) 2017/10/08(Sun) 21時半頃
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…〜〜!!
[階下の茂みがクッションの代わりを 果たしてくれたとはいえ、やはり衝撃はそれなりに大きい。 痛みに耐えつつ先程自分が落ちてきた窓を見上げれば]
…!
[まさか、追いかけてくるとは>>194 窓を閉めてくれたよかっただろうかと 心中で失敗を悔やんだところでどうしようもない。
とにかく、逃げなければと思ったところで そう遠くない場所から、水音が聞こえた。 反射的に其方を振り返ると>>194]
(195) 2017/10/08(Sun) 21時半頃
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…、……。
[…そのときの心境は、 どう言葉に表せばいいのか、未だにわからない。 月灯りに浮かぶ、彼女の姿はとても美しいと思ったけれど]
……。
[恐らく耳まで赤く色づいたであろう顔を咄嗟に逸らした。 そうしているあいだにも、あの不定形の生き物が ずるずると窓枠から階下に落ちようと迫っているだろうか]*
(196) 2017/10/08(Sun) 21時半頃
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── 塔 ──
[ 自己意識の高さこそ、 此れを絶望足らしめる要因であり、 罪の赦しが在るのなら、 其の絶望の色は、薄くなる。
なれば、少年の罪の赦しとは …── ? ]
こんなところで、ッ……!
[ 母に関する遺恨さえ取り除けるならば、 古き血の恋う愉悦を与えることもなく、 朽ちる結末をも、超えられやしまいか?
( どんな未来としても、 遊ばれてしまうだけかもしれないが。 ) ]
(197) 2017/10/08(Sun) 22時頃
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[ 避けようと伸ばした爪先は縺れかけるが、 何とか重心を保った儘の己の眼前を、 一筋の閃光が走った気がした。 ]
ミルフィオリ、 アレは、お前たちの手先ではないのか?
[ 跪くのは、…… 黒き影だった。>>192 根源を確かめるかのように、 振り向いた先にいた姿を見る。 鋭い硝子に霧散させられた影は、 其の場から離脱するように、 揺らめきをもって消えた。 ]*
(198) 2017/10/08(Sun) 22時頃
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シーシャ
[私は、彼に貸し与えた愛称を口にした]
ソレと闘い呑まれるか、私に手折られるか 選ぶかい
[眼を逸らす必要はない。私はこの体は美しく保たれていると感じていた。 手首に絡まる銀鎖が裸身に触れぬよう、胸の前に腕を持ち上げて注意も払っている]
(199) 2017/10/08(Sun) 22時頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2017/10/08(Sun) 22時頃
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─ 塔 ─
[硝子の花弁は、月より零れし歪んだ影を裂いて霧散させる]
危なっかしいわねぇ。
[口をついたのは、素の感想。 それから、花硝子は問い投げる少年>>198に視線を向けて]
アレは月の戯れ。 月光が添える、宴の彩りってヤツね。
そして別に、アタシの手先って訳じゃあないわ……アタシもさっき、同じのにお痛されたからねぇ。
[どこまでも軽い口調で紡いだ後、緩く、首を傾いで]
(200) 2017/10/08(Sun) 22時頃
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短い間に、イロイロあったみたいだけど。 ……進むべき『先』は、見えたのかしら?
[彼の血族に追われた後であれば、何事もなかったとは思い難く。 その事と、他の贄と連れ立っていない事からの推測を交えて問いかける。
向けるのは先の、贄に対する狩人の眼差しとは異なる─ ─花の騎士たる者のそれ。 口調だけは変わっていないが。*]
(201) 2017/10/08(Sun) 22時頃
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/* ひとりルナティックごっこする。 ろる落とせる気がしないけど5に遭遇したらしい。
(-132) 2017/10/08(Sun) 22時半頃
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[ 弛く傾く其の髪は、>>200 月明かりを此方へ跳ね返すよう。 狂い月のお戯れ、とは、 幾分にも酔狂なことだと思う。 慣れたような軽い口調を耳にし、 問われる言葉に、睫毛を伏せる。 ]
…… その、お前たちは、 ああいうのも、いとも簡単に、
[ 騎士たる凜とした視線を浴び、口噤む。 しかし、地面を、己の掌を、 胸元に隠した母を、空に浮かぶ白き穴を、 目の前に佇む、ひとりの騎士を、 この濡羽に、映し込む。
─── … そして、 ]
(202) 2017/10/08(Sun) 22時半頃
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俺に、強さを教えて欲しい。
[ 揺るがぬ音を、はっきりと紡ぐ。 揺れていた眸は、もう揺れることはない。 ]*
(203) 2017/10/08(Sun) 22時半頃
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[優位ばかり取られているのが癪なのもあり。 腹を擦りつけが倒錯的な印象をもしも与えていたとしても気づかない。]
…っ、なんだ……
[瞬く様子に、何か、不思議そうに思われるようなことをしたか、といぶかし気。顔の赤きは棚に上げる。 拒まれず、掴んだ手はかすかに震えた。]
……―― っ莫迦に、するなっ
[後ろを向かせようとするのを拒み、 真正面から向かい合って。]
(-133) 2017/10/08(Sun) 22時半頃
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─ 塔 ─
[睫毛を伏し、言いかけた言葉の途中で口紡ぐ少年の姿>>202に、花硝子は僅かに目を細める。 月の光の下、落ちるは静謐。
やがて、上げられた濡羽がこちらへと向いて]
……あらま。
[揺れぬ眸、揺らがぬ声。>>203 最初に対した時と似て、けれど、どこか違う響きに花硝子は微か、笑む]
強さ、ねぇ。 ……一言で言うけど……アナタが望む『強さ』って、何かしら?
(204) 2017/10/08(Sun) 22時半頃
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何が立ちはだかっても退ける強さ? それとも、何があっても折れぬ強さ?
……己が弱きものと認めたのだとして。 その上で、アナタはどんな強さを求めるの?
[紡ぐ口調は甘やかに、けれど、声音は静かに騎士としての問いを投げ、それから]
ついでに……アタシのような手合いに何かを求めるならば、相応の対価も必要なのは……わかってるかしら?
[付け加えるのは、吸血鬼としての、問い。*]
(205) 2017/10/08(Sun) 22時半頃
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/* そうなったか。 うん、シメオン君にはどうか強く生きてほしい。
(-134) 2017/10/08(Sun) 22時半頃
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[誇りを傷つけられた気がした。 それ以上に、――そんな顔をさせるのが、辛くて。]
……――見たって平気だ。 奉仕、は、その、……しない、が、
[と、たどたどしい乍ら伝えた言葉は、伝わっただろうか*]
(-135) 2017/10/08(Sun) 22時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2017/10/08(Sun) 22時半頃
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[武具を失った吸血鬼は、その身に備わった拳を握って、戦闘継続の意志を示した。 淫微な口調ばかり気を取られがちになるが、彼の行動は芯が通っていた。
命を賭して向き合う相手に敬意を払えるのは幸運なことだ。]
俺は、
[喜びの高揚と同時に、迷いもまた生じた。
自分の目的は、彼が奪っていったものの奪還である。 それは相討ちで叶うものではない。
己の心を覗き見れば ── ]
(*43) 2017/10/08(Sun) 23時頃
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おまえが 欲しい
(-136) 2017/10/08(Sun) 23時頃
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[生きんとする覚悟か、欲望か。
吸血鬼はすでに動いていた。
身体の中央へと伸ばされる拳。 稲妻の壁でそれを絡めとりながら、顎門に迎え入れる。]
(*44) 2017/10/08(Sun) 23時頃
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奪ったのも、
奪われたのも、
あなた
(-137) 2017/10/08(Sun) 23時頃
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[倒錯的な行為でもよくなる事は出来そうなものの 彼は見るも見られるも好ましくないのだと思っていたから 見えぬ体勢にする方がよいのだと考えて。
掴まれた手に伝うは微かな震え。 誇り高くあるエドアルドはいつも堂々として 快楽にのまれるでもない限り、震えとは無縁の印象。 向かい合い、むけられる言葉に、肩が竦む。]
……莫迦にしてるわけじゃ、
[ない、と言い訳するような音色で綴る。]
平気、って……、エドアルド、 これから、奉仕以外の何をしようとしてるか、分かってる?
[掴まれぬ手で頭痛に堪えるかのようにこめかみを押さえた。*]
(-138) 2017/10/08(Sun) 23時頃
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[ 甘やかで華やぐ微笑みに、 漸く意思を得た濡れた羽は、 僅かに覗くよう、薄められる。 ]
俺が求める強さ、……それは、 すべてを、受け入れる強さ≠ェ欲しい。
[ 喪ったものは二度と還らない。 受け入れ、前を向けるだけでいい。 唯、其れを手に入れるのに、 幾らか、乗り越えるべきモノがある。 ]
(206) 2017/10/08(Sun) 23時頃
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[彼の気遣いを台無しにしてしまった事には気づかない。 肩を竦ませるトレイルをじっと見つめる。]
……、…――何、って、…
[分かっているのか、と謂われると言葉に詰まる。 この先のこと、吸血鬼は分からないまま啖呵を切ってしまっているのが明らかだ。]
何だ、その仕草は……。
[――眉を寄せて、平気だと、示すつもりであったの、だが*]
(-139) 2017/10/08(Sun) 23時頃
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[ ひとつ、呼吸を置いて。 ]
…… だから、貴方の力を借りたい。 相応な対価を、用意もしよう。
[ この覚悟だけは、揺いではならない。 差し出すものは、…… 白百合の調べに流れる紅き威厳 無論、臨まれるならば、この命、 一度貴方の掌に預けることさえ、厭わない。 ]*
(207) 2017/10/08(Sun) 23時頃
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/*
4 そういえば振ってなかったなぁ、と。
(-140) 2017/10/08(Sun) 23時頃
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[琥珀に見詰められ、翠を細める。 毒気を抜かれた男は、ふ、っと、困ったように笑った。*]
(-142) 2017/10/08(Sun) 23時頃
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/* シメオン君格好良いなぁ(ほっとした)
さて、私はどうしようか。 というか、過去設定を出し切れずに終わってなんというか申し訳無いな。
(-141) 2017/10/08(Sun) 23時頃
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