173 冷たい校舎村 番外【突発R18 半身内】
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
全て表示
|
── 夜:保健室 ──
[女の子と眠るのは、緊張します。
たとえば、真っ先に眠った子が、 ひどいねごとを言ったとき。 歯ぎしりをはじめたとき。 かならず、残った誰かが笑うから。
悪意はなくても、 たとえ、気さくなからかいのようなものでも、 笑われるのは、ちょっと、慣れない、です。
さむい、と身体を丸めながら、 いっこうにあったまらない身体を、 ちいさく、縮こまらせながら。
それでも眠りに落ちたのは、 やっぱり、疲れ、ってやつなのでしょーか。]
(405) 2015/11/04(Wed) 23時半頃
|
|
[丸まっても、尚、 さっきの喜びがあっても、尚。
縮こまりながら、息は苦しいし、 考え事をすると、どきどき、胸が。 消毒液の中でさえ、胸がつかえてしまうのは。
あの夜のことも、この世界のことも、 これから先のことも、なにもかも。]
(406) 2015/11/05(Thu) 00時頃
|
|
[もう、考えたくないな、と思います。 だって、こんなにしんどいんだから。 みんなで帰りたいね、って笑っても、 ここにいる誰かは、きっと、 その身を捧げなきゃならない、から。
笑っても、何も解決しないし、 雛子のじじょーってやつは、 もう、どーしよーもありません。
ひやり。また、指先から凍えていく感覚。
そうして、雛子は、その夜、 息苦しい眠りにつきました。*]
(407) 2015/11/05(Thu) 00時頃
|
|
── 朝 ──
[目が、覚めました。メイクしないと。 って、思うのは、身に沁みついた習慣です。
メイクポーチ持って、誰も起こさないようにさ。 そろっと、部屋を抜け出すひとり。 あるいは、いってんごにん。ふたり、とも。
相変わらず、寒いなって。 スリッパ越しでも伝わる冷気に、 或いは、もうずっと雛子を蝕んでいるなにかに、 かじかんだ手を、吐息で暖めながら。]
(408) 2015/11/05(Thu) 00時頃
|
|
[ああ、これ寝るな。 多分、突っ伏して、朝までそのまま。
これじゃあ、寝袋敷いた意味が半減する。
中に潜ろうとして、そういえば指先には赤がついたまま。 無視しようか一瞬悩んで、手を洗いにトイレへと立ち上がった。]
(409) 2015/11/05(Thu) 00時頃
|
|
── 1F女子トイレ ──
[相変わらず、廊下は、 いろんなにおいに満ちていて。 顔色も白いままだけど、どーしよーもないから。
鏡の前にポーチを置いて、 コンタクトを、はじめに、入れよーって。 慣れた動作だもんね。右目。 それから、左目。に、レンズを入れるとき。 なにか、見えた気がしたんです。
── あれ?
あ、左目ちょっとずれちゃった。 ゴロゴロするから、やり直そって、 思った、そのとき、でした。]
(410) 2015/11/05(Thu) 00時頃
|
|
[蛇口を捻って、手を洗う。 手を流れた水が赤く染まっていく光景が遠い。 眠いのかな。疲れたのかな。 いや、ちがう。]
酔ってるのかな。
[ここの雰囲気に。 もしもそうなら、そのままでいいかな。
水を出し続ける蛇口を閉めて教室に戻ると、寝袋の中に潜り込んだ。*]
(411) 2015/11/05(Thu) 00時頃
|
|
[ ──── カラン、って、音、が。] .
(412) 2015/11/05(Thu) 00時頃
|
|
[メイクポーチの隣に、ぽつん、って。 さみしげに置かれた果物ナイフ。 刃の部分が、かわいいハンカチで包まれた。
── あ。思い出しました。もうひとつ。]
(413) 2015/11/05(Thu) 00時頃
|
|
── の記憶 ──
[今度こそ、誰にも、言えませんでした。
でも、言おうとはしたんです。 バカな雛子。死ねなくなった雛子。 そのことに、気付く前の雛子。
凍えるよーに、寒い夜。 あの男の家に向かっていました。 ハンカチを刃に巻いた果物ナイフをお腹に隠して。
全部、打ち明けて、あの男を殺そーと思いました。 雛子も死のーと思いました。それが一番だと。
あの日と同じ、古ぼけたチャイムを押して、 出てきた男は、ボサボサの頭で、 めんどくさそーに、『何?』って、言いました。]
(414) 2015/11/05(Thu) 00時頃
|
|
[でも、そのあと、ふ、って笑って、 なに考えたのか、手を、伸ばしてくるから。
雛子は、バカです。自覚もあるバカです。 どーしよーもなく流されやすくて、軽薄で、 こーゆーとき、拒絶できない自分も、知っています。
だから。 飛び退いて。お腹に隠してたナイフ、握りしめて、
『バカじゃない?』って、言われました。そのとーりです。 『そういうつもりだったんでしょ』って。ごめんなさい。 そうでした。バカです。なんでこーも、失敗ばっか。
脱兎のごとく逃げ出して、『あ、』って、声、背中で聞きました。 あのときは、身軽で良かったなって思いました。 去り際、あの男の指が、髪を掠めた、から。
家に帰って服を脱いだら、お腹に小さな傷ができていて、 ピリピリしました。なんだか、泣きたくなりました。]
(415) 2015/11/05(Thu) 00時頃
|
|
[あのときの、ナイフです。 お腹に隠せるよーに、ハンカチで包んだの。
なんで、って。思いながら、顔を上げて。
息が、止まったよーな。ぐしゃ、と顔がゆがみます。
でも、鏡の中の雛子は。 ダサいカッコの、幼い顔した雛子は、 ちっとも目を逸らさずに、雛子を見つめるのは、 ── わたし、なんでしょーか。]
(416) 2015/11/05(Thu) 00時頃
|
|
[バカな雛子。おねーちゃんに救われたひよこちゃん。 きっと、中学からはなにもかもうまくいくって、 そう、信じていた頃の雛子、が。
けーべつしたような顔して、こっちを見ている、から。
あなただよ。って。 あなたが、信じて、進んだ道で、 あなたが、こんな、どーしよーもない人間になるんだよ。 わたしに、なるんだよ。 もう、手遅れなんだよ。
雛子は、泣きたいのに、 鏡の中のあの子は、目を逸らす気配もありません。
ねえ、って。鏡の中のひよこちゃん。 聞いてるの?聞いてよ。って、掴みかかりそうになって。 鏡なのに。向こうからも、手を、伸ばすから。]
(417) 2015/11/05(Thu) 00時頃
|
|
[ひゅん、と。何かが髪をかすめて、 背の高い影が、視界にうつったよーな、気がしました。 鏡の中のあの子も、静かに、こちらを見ていました。 許さない、という瞳を、していました。
だから、雛子は。 鏡の前のナイフを、ひったくるように、 握りしめて、そして、いつかと同じように、 身を翻して、走りだして。]
(418) 2015/11/05(Thu) 00時頃
|
|
[背後から、足音は、しませんでした。 なにかが、追いかけてきているのかさえ、わからない。
それでも、雛子は、走って。 階段を駆け上がって、 走りにくいスリッパ途中で脱ぎ捨てて、
だけど、だんだん、息ができなくなるのです。 気分が悪くて、お腹が痛くて。 裸足の足から、凍っていくように、寒くて。 いくら走ったって、内側から、凍えていくよーで。
どんどん、身体は重くなって、 視界が、霞んでいくよーです。]
(419) 2015/11/05(Thu) 00時頃
|
|
[春隣高校の生徒会室は、3階にあります。 見晴らしの良いところが、好きでした。
偉いひとの部屋は高いとこってそーばは決まってるもんね。 って、るぎくんは喜ばなかったかもしれないけど、 雛子は、そんなことを言って、喜びました。 バカだから、高いところ、好きです。
内緒のおべんきょーかいとか、おねーちゃんの話とか、 覆い隠してくれるところも、好きでした。 秘密基地みたいで、お気に入りでした。
だからでしょーか。 逃げこむように、飛び込んでしまったのは。]
(420) 2015/11/05(Thu) 00時頃
|
|
── 3F生徒会室 ──
[追跡者を拒むため、扉を、押さえつけるように閉じて、 すがるように、そのまま、へたりこみました。
血もなにも、出ちゃいないけど、意識が遠くて。 ただ、寒くて、凍えるように、寒くて。 視界が白くなっていく中、ナイフを握りしめていました。
雛子を殺していーのは、 雛子自身でも、あの男でもなくて、 ただひとり、おねーちゃんにだけ、 権利があると思うのです。
さむい。と呟こうとして、 くちびるがうまく動きませんでした。 おねーちゃん、と、呟くつもりで、空気が漏れます。]
(421) 2015/11/05(Thu) 00時頃
|
|
[みんな、どこにいるのでしょーか。無事ですか。 雛子は、へーきではなさそうです。 昨日、助言を断ってばかりで、ごめんなさい。
ひまちゃん。心配してくれたのにごめんね。余裕がなくてごめんね。
あらたくんも。心配かけてごめんなさい。ひどいことを言って。いつかあなたがなくしものを探して困っているなら、手伝いたいなと思います。
はるなも、あのときはごめんね。また、アイスとかおごるね。
ひめちゃん。そのリボン、どこで買ったのか、おしえてください。かわいいから。衣装、おつかれさまでした。すごいと思いました。
そうだ、みさきちゃんも。装飾担当なのに、調理手伝ってたって聞いたよ。フレンチトースト、おいしかったです。りくに言うのシャクだし。みーちゃんに。
りくは、刺されないように気をつけてください。わたしとカンケーした男の中で、一番わたしを見る気のなかったひと。
檜山は、あ、つばさが結構ガチめにタイプって言ってました。ちょっと怒りっぽいけど、いい子だよ。わたしよりずっと。……いろいろ、ありがとーございました。ごめんね。]
(422) 2015/11/05(Thu) 00時頃
|
|
[めーちゃん。とうとうわたし、前に自慢気に話した先輩とも別れちゃいました。何度もくっついたり別れたりしたけど、もうなさそうです。また話聞いて下さい。
るぎくん。おとーとくんとは、仲良くしたほうがよいと思います。おとーとくんは、ここにはいないよ。えーっと、つまり。帰ったほうがいいんじゃないかな、ってことです。
これ、そーまとーってやつでしょうか。 雛子は死ぬのでしょーか。 ……いえ、たぶん。元に戻る、のだと思います。 ……ああ、さむい、な。
凍えるように。視界が、白くて──、]
(423) 2015/11/05(Thu) 00時頃
|
|
[あのね。 魔女は、いじわるな家族は、わるものは。 勝手に死んじゃ、だめなのです。 生きなきゃ。罰されるそのときまで。 生きて、罰を受けなければ。
ごめんね。わたしなんかで。 おねーちゃんじゃなくて。わたしで。
しかるべき処置をしたら、 おねーちゃん、あなたの望むとーりにします。 うんとみじめでも、生きて、そのときを待っていますから、 どうか、あなたの手で、罰してください。]
(424) 2015/11/05(Thu) 00時頃
|
|
[雛子のことなんか。恩知らずの雛のことなんか。 忘れても、ずっと、恨んでいてもいいから。
おねーちゃん、しあわせになってください。
ごめんなさい、おねーちゃん。ごめんなさい。 おねーちゃん、あなたがすきでした。 おねーちゃん、あなたがすき。]
(425) 2015/11/05(Thu) 00時頃
|
|
[結局、何も、追いかけてきちゃいないなんて、 雛子は、最後まで知ることはありませんでした。
雛子の物語は、これでおしまいです。 ハッピーエンドともバッドエンドともつかないし、 結局、ひよこが何になったのか、なんて、 だれにも、雛子にさえもわからないまま。
ただ、ひとつ、確かに言えるのは、 現実世界での問題は、 そこでしか解決できないってことでした。
だから、雛子は、帰ります。]
(426) 2015/11/05(Thu) 00時頃
|
|
── 午前8時50分 ──
[── そして、チャイムが鳴ります。
朝日の差しこむ3階、生徒会室。 その扉を開くのは、はじめ、少し苦労するかもしれません。 入り口に、もたれかかるように、ひとり? いいえ、一体のマネキンが、ナイフを握りしめて。 お腹を守るようにして、うずくまっているから。
明るい髪色とはちぐはぐに、 野暮ったい指定のセーターを着ていても、 スカートの丈が、長くても、 その子が気にしていたふわふわの髪が、ボサボサでも。
どんなに見慣れない格好をしていても、 それが、遠野雛子です。あなたたちのクラスメート。 バカで、軽薄で、サイテーな女の、成れの果てです。]
(427) 2015/11/05(Thu) 00時頃
|
|
[血も流していないマネキンですが、 左足にうっすら、火傷の痕と、お腹に、ちっちゃな刺し傷。 ──もっとも、そんなの、見えないでしょうし、
そんなことより、冷蔵庫にでも入ってたかのように、 そのマネキンの身体は、冷えきっています。
あの子が、さむい、と身体をさすっていたように。 凍えるよーに、冷えきった、からだ。]
(428) 2015/11/05(Thu) 00時頃
|
|
/* やっぱすげーな。遠野さんのロル。きれいだし、すごいわ。
(-98) 2015/11/05(Thu) 00時頃
|
|
[ ── それでは、一足お先に、あの忌々しき現実へ。** ] .
(429) 2015/11/05(Thu) 00時頃
|
|
/* 檜山「あー。悪い。俺、たぶんその中だとミキが好み。>>274のあたりで、思った」
うるせえ 残留してしまえ
(-99) 2015/11/05(Thu) 00時頃
|
|
/* ひなこちゃんすげえ 引きこまれた
(-100) 2015/11/05(Thu) 00時頃
|
|
/* 最後まで好き勝手やりまくってしつれいしました!
マネキン発見しづらいやつで大変申し訳ない
(-101) 2015/11/05(Thu) 00時頃
|
|
/* うーわー 初っ端から2人ともがつんとかましてくれるなぁ……こういの見ると、ダサい最終日は出来ないね。がんばろう。残留しましょう(拘る
(-102) 2015/11/05(Thu) 00時頃
|
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る