【人】 保険調査 ライジ

[>>5:+148肩を叩かれて、あんまんの匂いがフェードアウトしていく。

>>5:+145そんなことは、と言いかけて。
どうだったんだろう。あのとき。
俺は、香坂の不安そうな声を聞いて、それで、
——内なる獣の声を、聞いて。

俺は香坂をどうしたかったんだっけ。な。]

(0) myu-la 2016/09/24(Sat) 22時半頃

【人】 保険調査 ライジ

そうだよな。
……苦しい、よな。

俺だけじゃなくて、みんな。

[生きるも苦しい。だけど、死ぬのもやっぱり苦しい。
そんなこと、当たり前じゃないか。

死んで、俺は自分自身を消し去って、
それで楽になろうとしたなんて、馬鹿みたいだよな。
今更ながら、再認識するよ。

手術はもうそろそろ終わる頃、だろう。
急いで病院内へと戻ろうとしたところで。
>>5:+146彼女の両手が顔の近くまで上がったのを、見つめた。*]

(1) myu-la 2016/09/24(Sat) 22時半頃

【人】 営利政府 トレイル

　　─待合室─

[戻る手前。
篠崎の姿>>+137を見かけたような気がした。
待合室にいるのは確か、須賀と志水と田井と篠崎の四人だったと記憶していたのだが、今はどうなのだろう]

　　たい〜〜さやか〜〜。
　　ほら。あんまん。

[ゴソゴソと香坂から譲り受けたあんまんを取り出しながら餌のようにほれほれと揺らしつつ歩く。
おめあての大佐>>+143を見つければ、頭にあんまんを乗せよう]*

(2) 24kisouth 2016/09/24(Sat) 22時半頃

【人】 歌い手 コリーン

[　口が少し動いて、止まる。>>0
それをやっぱり、じい、と見ていた。]

　うん。
　安らかな、死なんて、どこにも、ないんだろうね。

[　死生観、なのかな。語ってみる。

　伸びた手は、拒まれることはないようで。
そのまま、来島の頬あたりに触れ、上に引き上げる。

　笑ってほしいな、って思う。
来島純を模った人形は、固くて冷たくて。
表情なんて、動きやしなかったから。]
　

(3) aki_nano 2016/09/24(Sat) 23時頃

【人】 歌い手 コリーン

　ね、来島。笑って。*
　
[　無理やり、笑わせようとしているのに、
なんだか無茶な注文だなあ、と思って、
私は、くすくす、笑った。*]
　

(4) aki_nano 2016/09/24(Sat) 23時頃

【人】 若者 テッド

　─ 病室 ─

[　　─── ぼうっと、する。

瞼を持ち上げると、眩いばかりの光が、
瞳に射し込んでくるのが、わかる。
頭が、鈍く、いたくて、からだが、重い。
瞬きを数度おこなえば、ようやく天井が、
おれの視界にはいるだろうか？

おれは、現実の世界に、]
　

(5) ゆら 2016/09/24(Sat) 23時頃

【人】 若者 テッド

[　　　　　　　　　かえって、きた。　　]

　

(6) ゆら 2016/09/24(Sat) 23時頃

【人】 若者 テッド

[　　　　─── 首を、絞めてよ。

そのとき、保健室に一緒にいたわるいおとなに、
おねだり、したんだっけ。
意識が飛んで、消えゆくのが、心地よくて。
何度もおねだりしたけど、中々。
殺しては、くれなかったから。
そいつが、いなくなったあと。]
　

(7) ゆら 2016/09/24(Sat) 23時頃

【人】 若者 テッド

[学校の保健室で、おれは、
　　　　　　　　………首を、吊った。


衝動的な行為だったせいだろうか。
結び目がきちんと結えていなくて、
意識が消失したあとに、綻んでしまったらしい。
床におちて、腕をぶつけて、
その場に倒れているところを、
おれは、偶然見つけられたらしかった。]
　

(8) ゆら 2016/09/24(Sat) 23時頃

【人】 若者 テッド

[胸部に貼り付けられたシールが、
痒くて少し、心地がわるい。
腕に繋がれた補液は、
筒の中でぽたりぽたりと一定のリズムを刻みながら
おれの血管の中へと流されてゆくのが見えた。ぽこぽこと、気泡を生み出しながら、
湿度を保ち続けては、呼吸を支えるマスクのゴムは、
サイズ感があっていないのか耳裏が、少し痛い。

ひゅう、と、呼吸を、する。
身体の中に取り込まれる酸素は、
体内のエネルギーへと変わるべく熱を持ちはじめる。

あつい。]
　

(9) ゆら 2016/09/24(Sat) 23時頃

【人】 若者 テッド

[もぞり、手足を動かそうとするけれど、
長い間、動けなかったせいだろうか？

思うように、動いてくれなくて。
身体の上に乗せられた、
真っ白なシーツの布団を、
避けることが、できなかった。]*
　

(10) ゆら 2016/09/24(Sat) 23時頃

【人】 聖歌隊員 レティーシャ

[篠崎を見送って、ぎゅって体を抱きしめる。
震えてるのは、怖いからじゃないんだってば。武者震いで、ちょっと寒くて……そんな感じ。そう決めた。
待合室は冷え冷えとしてて、寒い。冷える！あったかい救援物資はまだか！
手術室の扉と、玄関口の方を交互に忙しく眺めていたら]

はーい、はいはい。
清花さんはここだよー。

[待合室だから、あんまり大きな声は出せないけど。
フルネームで呼ばれて>>2ここですアピール。
救援物資が来たぞ！
わーい、ちょうだいって両手を差し出したのに、頭に乗っけられました。
頭皮が熱いよ！]

(11) takicchi 2016/09/24(Sat) 23時頃

【人】 営利政府 トレイル

　　半分ちょーだい。

[頭皮にあったかいが伝わればいいと思ってそのまま放置する。
バランス崩さないように頑張れよって言いつつ隣に腰掛け、がめつい希望もプラスした。

篠崎の姿が見えないことは心配だ。
ただの気分転換なら良いのだが。
そこに志水もいただろうか。
いたのなら、須賀と志水にもママの味を分ける。
甘いものを口にすると落ち着くのだとか。本当かは知らないが]

　　寒いの。田井。

[なんだか心持たない様子を眺めつつ、視線は赤いランプの先]*

(12) 24kisouth 2016/09/24(Sat) 23時頃

【人】 保険調査 ライジ

[>>3香坂の手の動きを、不思議そうにそのまま見ていた。
触れたいと思うことは数えきれないほどあった。
だけど、触れられたいと思ったことは、あまりなかったことに気付く。

そのまま、頬を摘まれて、引き上げられる。
うぐぐ、とかそんな感じの声にならない声を喉からただ出す。

さて、俺の表情はどうなっているだろうか。
>>4こちらを見る香坂が、笑っている。
>>2:439あの時と同じような距離。だけど、あの時とは全く違う笑みだ。

なんだか恥ずかしいし、表情筋は相変わらず動かし辛い顔だけど、リクエストされたなら。
バイトで客の注文を聞く時みたいに、応えてみせよう。]

(13) myu-la 2016/09/24(Sat) 23時頃

【人】 保険調査 ライジ

ふ、ふふふ、ふふ。

[頬が引き上げられてるから、口から漏れる笑い声は、変な感じ。
それでも頑張って笑おうと努めた。
できてるかな。今、すげー変な顔になってないか。
なあ。あんまり見るなって。やっぱり。

頬を抓られている指の温度は、温かくて。
変だな、こうして触れられているのに。
藻掻けば振り払えそうなくらい、力の差はあるはずなのに。
ここから香坂にどうこうしようだなんて、思い浮かばなくて。

いつも腹の中に抱えてる欲望以外の感情で、少しだけ、満たされたような気持ちになった。
なんて、気のせいじゃなければ。*]

(14) myu-la 2016/09/24(Sat) 23時頃

【人】 聖歌隊員 レティーシャ

わわ、わ。

[あわあわしながらも頭の上からあんまんの救出には成功したよ！本当にもう。食べ物で遊んではいけません！
あったかいあんまんに頬ずりして、あったかさを堪能しながら、椅子に座りなおして]

半分？仕方ないなー。

[まあ、買って来てくれたし、お駄賃代わり？
朝比奈の要求>>12に、あんまんをふたつに割った。ほわっと白い湯気が上がる。
だけどね、私、あんまり器用じゃないんだよ。
綺麗に5:5には割れなくて、6:4くらいになっちゃった。
そしてしっかり、朝比奈には4の方を進呈します]

んー。ちょっと。
寒くない？

[あむって6の方にかぶりつきながらお返事。
ああそうか、全力疾走で汗かいた後、寒々しいところにいるから、汗が冷えちゃって寒いのかも。
ってことは私、汗臭い！？
じりじりと隣の朝比奈から距離をとって、みたり]

(15) takicchi 2016/09/24(Sat) 23時頃

【人】 歌い手 コリーン

[　声にならない声に、楽しそうに瞳が揺れる。
口角は上がってるけど、
笑顔検定2級不合格です来島くん。
やっぱり、自分で笑ってもらわないと。

　リクエストが受諾され、>>13
指の感覚から、表情筋が動くのがわかる。]
　

(16) aki_nano 2016/09/24(Sat) 23時半頃

【人】 歌い手 コリーン

[　精一杯頑張ってくれているんだろう。
今度は合格で、いいと思います。
携帯で、写真とってしまいたいなあ、と思う。
　ひとしきり、満足してから、
きちんと体温がある頬から手を離す。
さむず、あっぷ。
ふふ、と笑っていた顔を、引き戻して、
最後に一問い。]

　笑顔、御馳走様。
　───あの言葉は、
　わたしがいわせたんじゃない、よね。

[　どの言葉、だって言われても答えない。

そろそろ、宍戸の手術は終わってるだろうか、
なんて思考が過れば、
待合室まで行きましょう？と見上げた瞳に描いた。*]
　

(17) aki_nano 2016/09/24(Sat) 23時半頃

【人】 勧善懲悪委 アカリ

[ポケットの中の携帯が、
着信を知らせていることに気付いたものだから、
私は、田井さんやそこにいた人たちに断ったのちに、
どこか電話の出来る場所まで向かおうとしたと思う。

救援物資>>11があったのなら、ありがたく頂戴しましたが。

けれども、まぁ、
入り口を通って、外に出るには、
少しタイミングの悪い状況だというのは、
空気の読めない私なりに読み取った。

だから、病院内を見回して、
『休憩室』と書かれた案内板を頼りに、其方へと向かう。
小走りなのは、少しだけ目を瞑っていただきたい。]

(18) ふゆのひと 2016/09/24(Sat) 23時半頃

【人】 勧善懲悪委 アカリ

[恐らく、昼間は、家族と患者の憩いの場となっているらしいそこに、
人の影はない。
ただ、煌々と付いた電灯だけが、その部屋を照らしている。
何だか、あの校舎みたいだ。
そんなことを思いながら、私はようやっと携帯を手に取った。]

　もしもし、お母さん。

[どこからが夢で、どこまでが現実だったか。
夢の中での田井さんの疑問に、今の私なら答えられると思う。

あの日、朝にあったはずの母からのメールは、
この携帯のどこにも履歴が残っていなかった。
加えて、今の電話口の声からも、不機嫌そうな声色は伝わってこない。

成績ばかりは夢ではなかったようだけれど、
少なくとも、契約に基づいた義務を怠ることはしていない。
あのバイト先も、案外、居心地がいいのだ。]

(19) ふゆのひと 2016/09/24(Sat) 23時半頃

【人】 勧善懲悪委 アカリ

　仕送り、届いた？
　何に使うの？……そう。

[幸福になれると信じる女性の香り。
彼女はあれが随分と気に入っているようだ。知ったことではないけれど。]

(20) ふゆのひと 2016/09/24(Sat) 23時半頃

【人】 勧善懲悪委 アカリ

　成績は大丈夫。
　志望校は合格圏内だし、すぐに巻き返すよ。
　うん、勿論、仕送りも。大丈夫。

[私から電話の向こうに報告することは、それだけ。
あとは、彼女のマシンガントークが始まる。
どうでもいい話の中、有益な情報だったのは、
彼女が現在お付き合いしているらしい男性を、
私が父親と呼ぶことは、金輪際なさそうだ、ってくらい。

きゅっきゅと前の主人が会うことは、もうないのかもしれない。
彼は悲しむだろうか。それとも、素知らぬ顔で餌でも強請ってくるだろうか。
私としては、後者であってほしい。
母が何かしら言ったんだろうとはいえ、
共に過ごした家族を捨てた彼も同罪だ。私はそう思う。]

(21) ふゆのひと 2016/09/24(Sat) 23時半頃

【人】 勧善懲悪委 アカリ

[そうして、数分話したのち、電話の向こうがあわただしくなった。
どうせ、渦中の人のお出ましなのだろう。

唐突に通話が切れたスマートフォンが、黒い画面を取り戻す。
目を細めて、それを見る私は、
見ようによっては、わらっているようにも見えたかもしれないね。

頭に手を当てる。何となく、まだ、感触が残っている気がする。>>5:+133
私は無理なんてしていない。
楽あれば、苦あり。
苦あれば、楽あり。
しているとしたら、必要な投資に対してのみだ。]

(22) ふゆのひと 2016/09/24(Sat) 23時半頃

【人】 勧善懲悪委 アカリ

[美しいクジャクも、いつかは年老いていく。
内側ばかりが肥え太って、醜くやつれていくクジャクを、
丹精込めて養ってくれる人がいるといいね。

私から言えるのは、それくらいだ。

スマートフォンをポケットへと戻す。
何だか鼻歌でも歌いだしたくなるような気分だったけれど、ここは病院だ。
ほろびのうたを響かせることはなく、私は待合室に戻っていく。
さて、赤いランプは、まだ灯っていただろうか。**]

(23) ふゆのひと 2016/09/24(Sat) 23時半頃

【人】 営利政府 トレイル

[わたわた頑張っている田井>>15を横目にだいぶ炭酸の抜けたジュースを飲む。
喉奥に走るピリッとした痛みが、どこか心を軽くしてくれたのだが]

　　…………ほう。

[4:6の4。
ほかほか湯立つ6は大佐の手に。
強かでちゃっかりしているなと思いつつ、距離を取られてしまえば無理に詰める意地の悪さはここで発動しない]

　　…早く、会えるといいな。

[ただ、落ち着いた頃合いを測ったら一言それだけを落としてみよう。
まだ、校舎から脱出した四人を知らないけれど、何となく、この世界で四人分の足音が響いているような気がする。

口に含んだ半分こは甘い。
先程あたったペットボトルは痛かった。
甘さも苦さもどちらもある世界だけどもきっと、彼らが戻ってくるのを待っている。

そのための場所を用意する事くらいなら、きっと俺たちになら誰でもできて、俺たちにしかできない事だろう]**

(24) 24kisouth 2016/09/24(Sat) 23時半頃

【人】 保険調査 ライジ

[>>16笑顔検定２級はちょっと、初心者にはハードル高いと思います。
心の声で抗議しよう。

頬をここまで吊り上げるのは、バイト先での作り笑いくらいなもんだ。
あれも、心から楽しくてやってるわけじゃないから。
やっぱり固いんだよなあ、顔の筋肉。

>>17手を離されて、解放される。
夜の空気に触れた頬が、なんだか寂しい気がした。]

ご注文ありがとうございました。
またのご来店を。

[肩を落として、バイトの定型句を投げやりに放った。
頬の筋肉がおかしくなったのか、元の無表情にはなかなか戻らない。]

(25) myu-la 2016/09/25(Sun) 00時頃

【人】 保険調査 ライジ

あの言葉、ってのは、

[どれのことだ。頭の中をまさぐる。

さっき謝った、無責任な大丈夫という言葉のことではない、よな。
心当たりは無いわけじゃないが、具体的にどれを指してるのか。
探りで問いかけた冗談か、本能が抑えられずについ口走った一言か。
心臓の動きが動揺で早まる。

瞳を見つめれば、やっぱり答える気はないらしい。
それよりも今は、そうだった。
哲哉の手術がどうなったかを、見届けなければならない。
そのまま香坂と一緒に待合室へと戻ることになったか。*]

(26) myu-la 2016/09/25(Sun) 00時頃

【人】 聖戦士募集 ハルカ

　── 冷たい校舎にて ──

[ 手をつなごう、という申し出に、
　照れがなかったわけじゃないけど、
　恐る恐る手を出して、混ぜてもらう。

　ずうっと、閉ざされていた扉から出ていくのは、
　なんだか、未知なる世界へ一歩、みたいで。

　……だけど、不安はなかった、気がする。

　だって、隣には、クラスメート達がいて、
　ここは、大切な友達のつくった世界。

　恐れるものなんて、あるものか。
　これから待ち受ける世界が、
　決して、優しいだけのものじゃなくても。*]
　

(27) nabe 2016/09/25(Sun) 00時頃

【人】 聖戦士募集 ハルカ

　── 現実:自室 ──

[ 目が覚めたとき、亀井遥がいたのは、
　問題集さえ広げられていない机の前でも、
　朝整えたままのベッドの上、でもなくて。

　床の上に座り込んで、
　ベッドの上のクッションに、
　顔を埋めるよう、抱え込んでいた。

　寝ていた、というより、
　これは、寝落ちていた、というやつだな。

　って、思い出す。はじめから、全部。]
　

(28) nabe 2016/09/25(Sun) 00時頃

【人】 聖戦士募集 ハルカ

　── 夜 ──

　今日も酔って帰って来たママ。

　楽しいんだろうなあ、毎日。って、
　ごめんね、娘なのに、喜んであげられなくて。

　一家二人になったけれど、
　困ることなんて、全然なくて。
　大きな会社でバリバリ働く母。
　

(29) nabe 2016/09/25(Sun) 00時頃

【人】 聖戦士募集 ハルカ

　父じゃなかった人は、とにかく私達と縁を切りたいと、
　少しの慰謝料を、母に請求したけど、それだけ。
　どちらが悪かったか、をはっきりさせるためだけに。

　だから、今も、贅沢だってできる二人暮らし。
　だからこそ、かな。悪気のない、悪意を知らないママは、
　毎日、楽しそうに、生きていますね。

　だから、私も、責められずにいるの。
　あなたの娘だし、苦労もせずに生かしてもらっているし、
　あなたは、無邪気に笑って、無防備に、寝こけて。

　ねえ。
　

(30) nabe 2016/09/25(Sun) 00時頃

【人】 聖戦士募集 ハルカ

　その時、私は、キッチンを片付けていて、
　一通り、清潔な状態にあるのを確認して、
　布巾を丁寧に洗っているところだった。

　ねえ。
　お酒も入って、ぐっすりと眠っている母よ。

　アイロンをかけたきれいなハンカチじゃなくて、
　これなら、あなたの呼吸を奪うのだろうか。

　なんて、ふと考えてしまったことに、
　どうしようもなく、息が苦しくなって。
　

(31) nabe 2016/09/25(Sun) 00時頃

【人】 聖戦士募集 ハルカ

　死んでしまいたい。と思った。

　

(32) nabe 2016/09/25(Sun) 00時頃

【人】 聖戦士募集 ハルカ

　母が憎い。あなたのせいで、私は。
　何も知らないで笑っていられる、あなたが憎い。

　父が憎い。時間よりも、血を取ったあなたが。
　どうして、私を責めるの。頑張ったつもりだったのになあ。

　だけど、なにより、自分が。
　ずうっと、溜め込んだ怒りが。憎しみが。
　だんだん、せり上がってくるようで。

　どうして、人のせいにしてばかりなのかな。
　どうして、自分のことくらい、自分で背負えないの。
　今にも叫び出してしまいそうな、何かを壊してしまいそうな、
　そういう衝動を抱えた、自分が、憎い。

　死んでしまえばいいのに。
　

(33) nabe 2016/09/25(Sun) 00時頃

【人】 聖戦士募集 ハルカ

　だけど、そうする勇気もないから。
　顔を埋めて、呻く。人間じゃないみたい。
　クッションを、ベッドを殴ってみる。
　下の階に響いてないかしら。
　この期に及んで、そんなことを考えている。
　そのことにも、苛立つ。何もかも。
　

(34) nabe 2016/09/25(Sun) 00時頃

【人】 聖戦士募集 ハルカ

　あの夏を越えてから、
　時々、堪えきれなくなる。

　両親にとっても、学校でも、友人にも、後輩にも。
　誰にとっても、きちんとした人間でありたかった。
　良い子でいたかったの。正しい私でいたかった。
　もちろん、私にとっても。

　どうして、うまくいかないのかなあ。
　

(35) nabe 2016/09/25(Sun) 00時頃

【人】 聖戦士募集 ハルカ

[ ……そうして、気を失うように眠っていたことも、
　理想の自分 には、程遠くて、果てしなく、遠くて。

　どうしようもない、ってわかってるけど、
　ずっと、割り切れなかったんだ、亀井遥は。

　だからかなあ。ああ、おかしな夢を見た。

　って、素直に思えなかったのだ。
　ホラーは苦手だし、占いは本気にしないし、
　オカルトや超常現象、信じちゃいないはずなんだけど。

　ししど。ってつぶやいて、
　何かの痕跡を探そうと、スマホを開いた私。

　ビンゴ。受信しているメールを確認。>>4:+19>>5:+31
　須賀。連絡ありがとう。朝比奈、すぐ向かいます。
　それからさゆり。今かえりました。ただいま。
　どうしてあなたは同じメールを何通も送るかな。]
　

(36) nabe 2016/09/25(Sun) 00時頃

【人】 聖戦士募集 ハルカ

[ 返信を打ち込む時間も惜しくて、
　亀井遥は立ち上がった。

　タクシーを呼ぶ。
　亀井遥はもったいながりですが、
　そういう所にお金は惜しみません。

　化粧いらずの亀井遥は、
　タクシーが来るまでの間に、充分、
　髪を結って、制服に着替えるだけの身支度を済ませられる。]
　

(37) nabe 2016/09/25(Sun) 00時頃

【人】 聖戦士募集 ハルカ

[ 玄関に向かおうと、通りがかったリビングで、
　母は、まだ、すやすやと寝息をたてていて、
　私はなんとなく、仕事帰りの格好の彼女に、
　ブランケットをかけてやることにする。
　
　眠りこけている母からは、当然お礼もないけど、
　安心しかない寝顔を数秒眺めて、家を出た。*]
　

(38) nabe 2016/09/25(Sun) 00時頃

【人】 歌い手 コリーン

[　その抗議は受け付けません。>>25
次回の1級検定まで、笑顔の練習してください。]

　次はいつ、来店していいんですか。
　店員さん。

[　寂しい両手は、どうしようもないので、
右手だけ、服の裾を掴もうと伸ばす。

　口角があがったままの顔を見上げて、
どうですか、と視線を投げた。
ファミレスから、笑顔見せ屋に、
転職ならぬ転バイトでしょうか。]
　

(39) aki_nano 2016/09/25(Sun) 01時頃

【人】 歌い手 コリーン

[　さあ、どの言葉でしょう。
耳はいい方ですが、生憎心臓の音までは拾えないから、
素知らぬ顔をで、歩こうと。

　待合室に戻れば、告げられるだろうか。]
　

(40) aki_nano 2016/09/25(Sun) 01時頃

【人】 歌い手 コリーン

[「宍戸哲哉の手術は無事成功した」
と。

　おかえり、宍戸。
あの世界で、一人残らないで、本当によかったと、
思います。おかえりなさい。]
　

(41) aki_nano 2016/09/25(Sun) 01時頃

【人】 聖歌隊員 レティーシャ

[4の方を渡したのは、当然朝比奈にばれた。何か言いたげな呟き>>24はあーあー聞こえなーい！
だってほら、スポンサーだからね！大きい方食べるよね！あ、まだお金払ってないけど。
にじにじ、ってとった距離は53^(0..100)x1センチくらい？これくらいで汗臭いのがどうこうなるのかはわかんない。わかんないけど、なんていうか。精神の安定的なあれだよあれ！]

……きっともう、すぐだよ。

[あんまんをもぐもぐしながら、朝比奈に返す。
だってね、宍戸はわんこキャラだから。あんまり長い時間、じっとしてられるはずないんだよ。
きっと我慢できなくなって、ぽーん！って飛び出してくるって。
私は、そう信じてるんだ]

(42) takicchi 2016/09/25(Sun) 01時頃

【人】 保険調査 ライジ

[>>39無茶言わないでください。
そこまで言うなら、練習にでも付き合ってください。
なんて、心の声が聞こえたら冗談でも飛ばす感じで。]

お客様が寂しい時は、年中無休24hいつでもお待ちしております？

[店員さんと呼ばれたならば、バイト先で使ってるキャッチコピーをもじって、
うまいこと返そうとしたけれど。はてなマークをつけて、首を傾げて。
そこまで責任持てるかなあ、俺。自信ねえや。
軽はずみなことは言わないって、あの校舎で学んだはずなのにな。

ファミレスはまあ、しばらく辞めるつもりはないから、
転バイトっていうか兼バイトになりますかね。]

(43) myu-la 2016/09/25(Sun) 01時半頃

【人】 保険調査 ライジ

[どの言葉だったかは相変わらず特定できないけど。
服の裾を掴まれれば、あの校舎の中でもだったなあと、また思い返す。

裾を掴まれるもどかしさに、少し身を捩らせながら、だけど拒みはしない。
心がなんだかくすぐったい。

お猫様には一生敵わないんだろうな、これからも。
まあ、それも、いいか。

そんなことを思いながら待合室へと。
>>41そこで告げられる、良いニュースに、胸を撫で下ろすことだろう。

おかえり、哲哉。*]

(44) myu-la 2016/09/25(Sun) 01時半頃

【人】 歌い手 コリーン

[　講習料が掛かりますが、>>43
それこそ年中無休でお付き合いします。笑顔の練習。]

　──じょーだん、じゃなければいいのに。

[　責任を持つことを請う声を小さく呟く。
聞こえて欲しいような、聞こえて欲しくないような。
視線は伏せられ、靴先に。

　バイト先、特定できました。
来島くんの成績のことは知りませんが、
本業が疎かにならない程度に兼バイト頑張ってください。]
　

(45) aki_nano 2016/09/25(Sun) 08時頃

【人】 歌い手 コリーン

[　服の裾を掴むと、少し安心する。
隣に誰かいてくれることが、裾を通してわかるから。
　今、隣に人が、来島が、
いてくれてよかったなあと、思います。
あの世界でも、もちろん。>>44*]
　

(46) aki_nano 2016/09/25(Sun) 08時頃

【人】 営利政府 トレイル

[田井との距離は53センチ>>42
今思えば何故彼女は俺を避けていたんだろうか>>3:305
いや、ただ単に鳥飼と仲が良かったからかもしれないが、などと考えつつ。
結局、その距離を埋めようと20センチ程俺からにじり寄ることにした]

　　もうすぐ、か。
　　俺、犬じゃないから待てとか苦手なんだよな。

[あんまんを口に含みながら嚥下する。
哲哉も甘いもの、好きだったっけ。どうだっただろう。

いつも通り、おはようと言えたら、どんなに素敵なことだろう。
信じて待つ他ならないのは分かっている。
だけどこんなに心細いものだとは、思わなかった。

でも、同じように待つ人達がいる。
俺ちと同じ時間を過ごした哲哉が帰ってくるのを待っている人達がこんなにもいる。

空いた心の隙間に流れ込んでくる仲間の情が、信じて待ちたい、笑顔で出迎えたいという心を奮い立たせてくれた]

(47) 24kisouth 2016/09/25(Sun) 08時半頃

【人】 営利政府 トレイル

[待合室に揃う面々。
そこに見かけなかった新しい顔を見つけたら手を上げ出迎えよう。

やがて赤いランプが消えた時。
医師から告げられた言葉。

孤高の気高い狼様ではなく、
みんなに愛される宍戸哲哉のご帰還に両手拳をグッと握りしめて俺にしてはデカい声を出して喜んだ。

おかえりはまた後で。
哲哉が目覚めた時に映る世界がほんの少しでも優しいものであるように]**

(48) 24kisouth 2016/09/25(Sun) 08時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[ゆるやかに、意識が浮上する。見上げた先には見慣れた天井。
ああ、帰ってきたのか、と思った。夢、だとは思わなかった。だって、繋いだ手の感触が、まだ残っている。
スマホを見れば、何件かのメール。>>3:+2>>4:+19>>5:+12
それらを開いて、勘違いなどではなかったことを確信する。
返信をしようかとも思ったけれど、やめた。きっとみんな病院にいるのだから、直接話したらいい。
着の身着のまま、部屋を飛び出して。玄関を通りすぎようとしたら、ちょうど帰ってきた母親と鉢合わせた。]

ごめん、母さん！ちょっと出かけてくる！

[そのまま走りぬけようとして、一瞬立ち止まる。]

ちゃんと、帰ってくるから。待ってて

[安心させるように笑みを向けて、家を出た。]

(49) xcocoaxtk 2016/09/25(Sun) 14時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[雨はもう上がっていただろう。
そのまま走って、病院へ向かう。哲哉も帰っていると、知っていたから。焦りはなかった、けれど、少しでも早く、現実でみんなに逢いたくて。さすがに息が続かなくて、途中歩いたりもしたけれど。
待合室まで辿りついた時、そこにはみんな揃っていただろうか。まずは哲哉の帰還が最優先、としれっと混ざって見守るだろう。
自分のことでいっぱいいっぱいで、周りが見られない市宮慶太は、冷たい校舎に置いてきたのだ。**]

(50) xcocoaxtk 2016/09/25(Sun) 15時頃

【人】 保険調査 ライジ

[>>45講習料はおいくらですか。デザート現物支払いでもいいですか。
なんて。そんな感じで遊ばせていた思考が止まったのは、
小さな呟きを耳にしたから。]

……え？

[それはしっかり聞き取れたような、聞き取れなかったような。
まさか俺の脳内で都合良く補完してやしないかな。
戸惑う表情を浮かべながら、聞こえないフリ。表情に出てるから何の意味もないフリ。

靴先に視線が落とされれば、香坂の頭がこちらに向く。
その透き通るような長い髪に手を置いて撫で回したい、とか。
髪の隙間から覗く可愛い耳に触れてくすぐりたい、とか。
しなやかな肢体を思いっきり抱き締めて掻き乱したい、とか。

一瞬にして膨れ上がるいつもの煩悩も、それはそれとして、
並列して冷静に働く思考を飲み下そうと、音を立てて息を呑む。]

(51) myu-la 2016/09/25(Sun) 15時頃

【人】 保険調査 ライジ

[他人と関わり、責任を持つこと。
自分の言葉に、行為に、それが齎す全てのことに。

そっか。それだけでいいのかもな。
香坂が尋ねてきたらいつでも出迎えられるように。
お客様のために、常に店内は綺麗に保っておく。常識だった。

責任を持とう。約束は守ろう。
使い古されて手垢だらけのお約束が、今になって染み入る。

そうすれば少なくとも、自分のやったことを放り出して逃げて、
母を、俺を、苦しませただけの、クズ野郎とは決定的に違う大人になれるんじゃないか。]

(52) myu-la 2016/09/25(Sun) 15時頃

【人】 保険調査 ライジ

[そうだな。
自覚を抱いて、もう終わりにしよう。

俺は人間だ。これからも間違いなく。
自分自身に責任を持ち続ける限りは。

なあ、考え得る限り最悪の、父親未満の獣よ。
俺はもう、お前には縛られてやらない。

俺の中で死ね。ばーか。]

(53) myu-la 2016/09/25(Sun) 15時頃

【人】 保険調査 ライジ

うん。
待ってるから。いつでも。

[お返しにと、小さな小さな声で。今度は冗談じゃないつもり。
心の鍵を少し緩めて、お客様のご来店をいつでもお待ちしております。
一度入ったら死ぬまで出してやんない、なんて言いませんので。どうぞお気軽に。

彼女にだって、大切な人間関係や、
もしかしたら付き合っている彼氏がいるかもしれないから、
俺の居場所がそこにあるなんて思い上がっちゃいない。

だけど、求められる限りは、応えたくなるじゃないか。]

(54) myu-la 2016/09/25(Sun) 15時頃

【人】 保険調査 ライジ

[>>46服の裾を掴まれているもどかしさに耐えつつ、歩き始める。

——いつか、耐えられなくなった時に、
衝動に任せて香坂を襲ってしまうことがあるかもしれない。
だって、なあ。ぶっちゃけ、可愛いだろう。可愛いんだよ、こいつ。分かるだろ。

だけど、それに怯えて関わりを持たないのはやめてしまおう。
彼女に笑顔を提供できて、自らも笑える人間になろう。

少し歩いて、香坂のほうへ手を伸ばす。
ほとんど無意識に、彼女の頭を撫でようとした。
それは悲しく空を切ったか、それとも髪の柔らかさを感じられたか。

……やっぱり、せめてこれくらいは、って、中途半端に意地汚く考えてしまうのは、
割り切れない獣の本能なのかそれとも、健全な人間のオスの思考なのか、さてはて。

ポケットの中に突っ込んだまま握り締めていた右手も、
優しく開いて人に向けることができればいいな、なんて。*]

(55) myu-la 2016/09/25(Sun) 15時頃

【人】 聖歌隊員 レティーシャ

[さりげなかったつもりの53センチは、我ながら全然さりげなくなかった。やりすぎた。
避けてるとか思われちゃうかな。そういうつもりじゃないんだよ。ただちょっと私が汗臭い疑惑があるがゆえの乙女心なんだよ！なんて主張するわけにもいかない。
仕方ない。そのまま私はなんでもないような顔をしてあんまんとお茶をいただく。あったかいお茶が美味しい。

そういえば、朝比奈と二人だけにならないように、ちょっと避けてたなって思いだした。
聞かれたくないことがあった。誰からも聞かれたくなかったけど、朝比奈には特に。
だけど多分、聞かれなければ、私はもっとずるずると引きずって、前に進もうとしなかった気がする。
前に進むって、痛い時もあるんだね]

(56) takicchi 2016/09/25(Sun) 15時半頃

【人】 聖歌隊員 レティーシャ

[そんなことを考えてたら、朝比奈が距離を詰めてきた。>>47
あむってあんまんにかぶりつきながら、横目でちらりと見る。汗臭くても知らないよ！なんてことは、やっぱり言えない。
っていうかほんとに私、汗臭くない！？大丈夫！？
汗臭いの伝わっちゃったらすんごい嫌なんだけど……でもなんか、距離が近づいたのは、嬉しいような、気もして。自分から距離とったのに、なんなのさって感じ。
落ち着かない気持ちを誤魔化すように、口を開く]

おなかぺこぺこの方がご飯だって美味しいじゃん。
待った分、嬉しい気持ちもいっぱいになるよ。

[宍戸にはキッチリ埋め合わせしてもらうけどね！なーんて。
そうだよ。宍戸にはいっぱい心配させられた埋め合わせをしてもらわなきゃいけないんだよ。
宍戸は、みんなにいっぱいいっぱい心配かけたって思い知らなきゃいけないんだよ。
だからさ、とっとと帰っておいで。

私は、宍戸がちゃんと帰って来てくれるって信じてる。
その気持ちは、病院に新たな面々が駆けつけてきた時に、間違ってなかったって証明されるんだ]

(57) takicchi 2016/09/25(Sun) 15時半頃

【人】 歌い手 コリーン

[　とびきりあまあくて美味しいデザート、
用意しておいてください。>>51
　戸惑いか、驚きか。声が上から、降ってくる。
耳には届いてしまったみたい。
どんな言葉が続くか、正直、怖かった。
じょーだんに決まってる、とかだったら、どうしよう。
それなら、聞こえない方がよかったのに。
唇を噛めば、当たり前に、痛い。

　香坂さゆりは、自分の言葉を音にするのには、
躊躇することは、あまりなかったはずで。
場面とかは流石に、選ぶけれど。]
　

(58) aki_nano 2016/09/25(Sun) 21時半頃

【人】 歌い手 コリーン

[　スニーカーの爪先、汚れちゃってるなあ、
と、下ばかり見ているせいで、
来島の戸惑いの浮かぶ表情は、瞳に映らない。
煩悩と、決意が渦巻く心のうちも、>>52
新たな自覚が生まれたこと>>53も、知らず。]

　うん。

[　待ってるからの、言葉に、ほうと息をつく。
靴先を見るのは、おしまい。
前を向けば、髪がさらりと揺れる。
規定の位置に戻らない髪は、耳にかけておく。]
　

(59) aki_nano 2016/09/25(Sun) 21時半頃

【人】 歌い手 コリーン

[　年中無休24hr待ってくれるのが、
冗談、じゃないなら、それでいい。
時々、私の前で笑ってくれたら、それでいい。

　一定のリズムで歩く。
途中、手が伸びてきたのを感じる。
左手の圧を感じて、猫であったならば、
ごろごろと鳴きだしそう。
あの世界の喫茶店で頭に触れられた時より、
長く撫でてくれると嬉しいです。
いつかは、両手で、撫でてくれたら、嬉しいです。
ああ、それから、
猫と仲良くなる方法も覚えてくれると、嬉しいです。*]
　

(60) aki_nano 2016/09/25(Sun) 21時半頃

【人】 営利政府 トレイル

[乙女が気にすること>>56を気にしないわけもなく。
俺だって汗臭い？と尋ねられたらそれなりに気にしただろうけど。
53センチに隠された秘密は知らなかった。

だから横目>>57に含まれた意味も分からない。
分からないけども困っている様子を何処となく察すれば、このまま33センチに居座ることに決めた。
理由は割愛するけども]

　　なんだ。肉まん買えばよかったか。

[からかいつつも彼女の言葉と、香坂の言葉と篠崎の言葉も積み重なっていく]

　　覚悟しといてもらわないとな。

[腕を組み、足も組む。
謎のポーズを取りながら眺める赤いランプ]

　　気付いて欲しいし見ていて欲しいな。
　　宍戸哲哉の帰りを待ってるやつがいるってこと。

(61) 24kisouth 2016/09/25(Sun) 21時半頃

【人】 営利政府 トレイル

　　だから田井。お前そんな避けるなって。取って食べたりしないから。あんまん。

[ちらりと視線をやった時。
寒そうに身体を抱えていた田井>>11が落ち着いているといいなと思った]

(62) 24kisouth 2016/09/25(Sun) 21時半頃

【人】 営利政府 トレイル

[しばらくして集まる面々。
その中に幼馴染の姿>>50を見つければ目をまるまるにする。
20センチ程離れた小さな頭が。

今は少しだけ遠く、見えて。

甘やかすために伸ばそうとした腕は止まり、口元にゆるい笑みを浮かべるだけ]**

(63) 24kisouth 2016/09/25(Sun) 21時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

　─　現実：自室　─

[　──ガタン。

大きな音と共に、俺は意識を浮上させる。
痛い。回る視界。頭を打った。というか体ごと。
床に、叩きつけられた。

嗚呼、先生、おはようございます。

そりゃあ机で寝んのは行儀良くねえけど。
椅子蹴り倒すのは、どうかと思う。

シャーペンも消しゴムも参考書も、床に散ったようだ。
あー、消しカス、床に落ちてないと良いんだけど。
絨毯の毛、長いから、掃除面倒だなって。

こんなに煩く音を立てても何も反応が無いと言うことは、母さんは不在なんだろう。
腹に蹴りを入れられて蹲れば、今度は背中を踏みつけられる。
痛いって。　]

(64) sa13ichi 2016/09/25(Sun) 22時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

[　勉強道具同じく、机の上から落ちたらしい携帯が目に入った。
誰かからのメールを受信したのか、画面が光る。
何故か「メールが受信される」というごく当たり前の事に違和感を感じる。

それにしても、頭がぼんやりとする。
寝ていたからか、喉も渇いていて、眼も熱くて。
まるで、泣いた後、みたいな──。

瞬き。
思い出す。

こんなこと、されてる、場合じゃねーってこと。　]

　センセ、

[　彼の動きが止まる。
まーね、驚くだろうね。
アンタが殴ってる間無言だったように、俺も殴られてる間無言だったし。　]

(65) sa13ichi 2016/09/25(Sun) 22時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

[　その顔を、目を、見る。
ああ、そんな顔してたんだ。
殴られてる間は、どんな顔してるか、ちゃんと見たこと無かった。
だって、“仲良かったセンセ”じゃない、“俺を殴る男”の顔、知りたくなかったから。

戸惑うような、困ったような顔をしていて。
やっぱりアンタのこと、恨みきれないよなあ、って思う。

殴られても、蹴られても、嫌悪感が湧いても。
何も知らなかった頃、学校の出来事とか、勉強のアドバイスとか、そういうことを楽しく喋ってた記憶は、笑いあってた記憶は消えなくて。

当惑したような表情から、ぐっと眉が顰められる。
拳が振り上げられて、俺は先生に初めて顔を殴られた。
口の中、血の味が広がる。
アンタの拳は父さんより弱いけど、けど、痛いなあ、と、思う。　]

(66) sa13ichi 2016/09/25(Sun) 22時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

[　多分ずっと、先生からは、逃げようと思えば逃げられた。
それが出来なかったのは、代わりとして弟が殴られたら、という心配と。
そして、同情、だったのだろうか。

先生は、俺を殴ったきり動きを止めてしまって。
俺は起き上がって、携帯と、財布と、上着を持つ。　]
　
　センセ、俺、行くとこあるから。
　……いってきます。
　
[　自室を出れば、誰も居ない静かな廊下。
目の前に見える弟の部屋の扉からも、何の物音もしない。

お前のこともちゃんと、知りたいって思ってるよ。
死んでくれって言われるかもしれないけれど、ちゃんと、思ってるから。

息を吸って、吐いて。
そうして、玄関の扉を潜る。
弟がもう随分潜っていないその扉を、潜る。　]

(67) sa13ichi 2016/09/25(Sun) 22時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

[　走る。走る。
腹も、背中も、頬も、痛むけれど。
地を蹴る足は、決して止めない。

大通りに行けば、タクシーを拾う。
自分の足で、なんて言ったけど、病院まで走んのはキツイ。
というか、早く連絡取りたくて。

幾つか届いていたメールに目を通す。
やはりあの校舎での記憶は、ただの夢では無いということ。
哲哉が自殺を図ろうとしたのは、事実だということ。

なあ、でも、大丈夫だ。
もう、大丈夫なんだよ、って。

校舎に招かれた皆へ、メッセージを送信する。
文字にしてしまうと、どうしようもない程の現実感が襲ってきて。
街の明かりが流れ込むタクシーの中で、俺はほんの少しだけ泣いた。　]

(68) sa13ichi 2016/09/25(Sun) 22時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

───────────
To:
From:茅原　臨
────────────
ちゃんと全員で帰ってきた

ただいま
────────────*

(69) sa13ichi 2016/09/25(Sun) 22時半頃

【人】 保険調査 ライジ

[>>60髪の感触が手に伝わる。
あの校舎の喫茶店で、軽く触れた時よりも長く、
心地良さを感じながら慈しむようにゆっくりと撫でる。

照れくささを伴うこの感情はさて、何だろうな。
果たして恋なのか愛なのか、そういうやつでもないのか。
生憎、俺の辞書は薄いのでしっくりくる言葉が見つからない。

今知ったのは、頭を撫でるというだけの行為でも、
心の飢えは凌ぐことができるのかもしれない、ということ。

またこうやって撫でてもいいのなら、今度は両手で、遠慮なく。
お猫様と仲良くなる方法は、なんだっけな。
まずは撫でて、心を開いてもらって、ええとそれから？>>2:93

笑顔の練習のついでに、ゆっくり自習していってもいいかな。
そのうち覚えるんで。そのうちさ。*]

(70) myu-la 2016/09/25(Sun) 22時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

[集まるみんなにそっと近付けば、こちらを見る零>>63と目が合った。
胸に飛び込んでしまえば、また甘えてしまう、気がして。伸ばされた手を、ゆるりと握る。ゆるい笑みを、返して。]

ただいま、零。

[そっと、一言だけ告げた。言いたいことはたくさんあったはずなのに、言葉は出て来なかった。]

(71) xcocoaxtk 2016/09/25(Sun) 23時頃

【人】 聖歌隊員 レティーシャ

[こっそり窺ったつもりだったのに、こっちの視線はばればれだったらしい。>>61
って、なんで肉まんの話になるの！？私、そんなに食いしん坊認定されてる！？ああそうですよ！]

なぜばれたし！

[ということにしておこう。うん。
いやいや、だけどあんまん美味しいよ。
甘いあんまんとあったかいのお茶の組み合わせは最高だよ。
あったかさを堪能しながら朝比奈の話に相槌を打つ。
覚悟しといてもらわないとな。うんうん。
気づいて欲しいし見ていて欲しいな。本当にね
……なーんて感じだったので、続く言葉>>62にもうっかり相槌を打ちかけた]

うんう……ん？

[ちょっと待った！今のなし！今のはうんうんじゃない！！]

(72) takicchi 2016/09/25(Sun) 23時頃

【人】 聖歌隊員 レティーシャ

[私は、確かに朝比奈を避けてた。っていうか、朝比奈と二人だけになるのを、避けてた。
しっかりばれてた！っていうのもあるけど、いや、あれはもう済んだ話で、今は別に避けてるわけじゃなくて！
っていうか、やっぱりあんまんか！私はそんなに食いしん坊キャラなのか！]

……べ、つに。

[くん、って鼻を動かしてみた。あんこの甘い匂いしかしなかった。
あー！もう、いいや！]

避けてなんか、ないし。

[朝比奈との距離、33センチ。
こっちから2センチくらい詰めてやった]

(73) takicchi 2016/09/25(Sun) 23時頃

【人】 聖歌隊員 レティーシャ

[それから。
誰かが駆けつけるのが先かな。それとも、おとーさんからメールが届くかな。>>69
どっちにしても、メールには返信しないよ。きっと、こっちに向かってると思ったし。
おかえりは、直接伝えたいからね！]

(74) takicchi 2016/09/25(Sun) 23時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

―ほんの少し未来の話―

[冷たい校舎から帰ってきた、翌日。
放課後に、零を捕まえる。話したいことがある、と。
頭の中でちゃんと整理した、筈だけれど、本人を目の前にすればまた思考はぐるぐるし始める。
おそるおそる、口を開いた。]

……俺は、お前が思うほど、弱くないから。
"頼れる幼馴染"がいなくたって、生きていける。
けど、そういうの、関係なく。
傍に、隣に、いたい。
無理に言わせようとしなくたって、頼りたいって思ってもらえる俺に、なりたい。

――零のことが、好き、だから。

[恋愛感情なんて信じていないし、この気持ちがそれに属するのか、友情なのかもわからない。
けれど、頼りたいとか、頼られたいとか、そういうのを全部ひっくるめて、当てはまる言葉がこれだった。
この先の関係がどうなるか、それは零の返答次第だろうか。
どちらにしても、ひとまずは。歪んだ幼馴染関係に、終止符を。**]

(75) xcocoaxtk 2016/09/25(Sun) 23時半頃

【人】 営利政府 トレイル

[何故バレたか>>72
お前の幼馴染に聞いたんだよなんて口が裂けても言えなかったので漢の勘だと適当なことを抜かしておいた。
他意はない。田井だけに]

　　……………定規いる？

[兎を思わせる仕草>>73はしげしげと興味深そうに眺めておこう。
来島に誓ったのだから。田井派には揺るがされないと。
ただまぁ、ローファーのかかと分くらい縮められた距離にはやっぱり茶化すしかなかった。

それくらいの元気が戻ってきたと知るのはまだ先の話だけど]

　　………そ？
　　なんか兎みてえ。怖くない。怖くない。

[最後に悪ふざけをしてさらに15センチほど詰めてやろうとしたがやめといた。
それはまたみんな揃ってからやればいい。
それだけ跳ね除ける元気があるなら寒さだってきっと感じていないと信じていよう。
………多分、一番怖いのはきっと]*

(76) 24kisouth 2016/09/25(Sun) 23時半頃

【人】 営利政府 トレイル

[メールが届いたなら>>69
頼りにした甲斐があったと目元を和らげた。
頭を撫でることは出来ないので文字を指で撫でつければ、返信をしようとして悩んでたった一言]

(77) 24kisouth 2016/09/25(Sun) 23時半頃

【人】 営利政府 トレイル

[おかえりはまだ言わない。
全員が帰ってきた時にそれは伝えればいいだろうから]*

(78) 24kisouth 2016/09/26(Mon) 00時頃

【人】 営利政府 トレイル

[そろそろ全員の顔が見えてきた頃だと思う。
まさか手を掴まれてしまうとはさすがに思っていなかったため>>71、
不思議そうに目が丸くなったのは許して欲しい]

　　………おかえり？

[何か変わったような気がする。
尋ねようかと思ったけども、今はそれ以上に言葉を重ねることはしなかった。

冷たい校舎が幼馴染に齎したものを最後まで見届けることが出来なかった俺は知らないけども。
皮膚越しに伝わる温度はマネキンじゃ出せないものをきっと伝えてはくれるだろう。

とりあえず今はもう片方の宙ぶらりんの腕を所在なくゆるく握りしめていた]**

(79) 24kisouth 2016/09/26(Mon) 00時頃

【人】 聖戦士募集 ハルカ

　── 道中にて ──

[ タクシーを降りようとした頃、
　握りしめていたスマホが震えました。

　メールを受信しました。>>69
　と、律儀にそれは教えてくれる。

　あの、校舎のことを、夢とは思えず、
　だからかな。急いではいるけれど、
　そうも焦っちゃいない亀井遥も、
　さすがに、何かあったのか、って、
　少し、緊張して。

　指先でそっと、そのメッセージを、開いてみたんだけど。]
　

(80) nabe 2016/09/26(Mon) 00時頃

【人】 聖戦士募集 ハルカ

　その文面が、何もかも、
　全部、肯定してくれた気がして、
　夢なんかじゃない、って。
　不安なんて全部吹き飛ばして、
　ああ、もう大丈夫。って。信じられる。

　ただいま。ああ、うん。ただいま、だなあ。
　だけど、やっぱり、おかえり を言いにいかなくちゃ。
　

(81) nabe 2016/09/26(Mon) 00時頃

【人】 聖戦士募集 ハルカ

　── 現在:病院 ──

[ こんな時間に、制服姿の亀井遥は、
　白い光を湛えるその建物へとたどり着いた。

　きっと、皆そこにいたのでしょう。
　ただいま。って、一歩、踏み込む。*]
　

(82) nabe 2016/09/26(Mon) 00時頃

【人】 聖歌隊員 レティーシャ

[えいって詰めたつもりだったけど、2センチだった。ヘタレか私！]

いらないし！
ちょっと、座り直しただけだし！

[ということにしておこう、うん。
怖くない怖くない>>76って、もしかしなくても子ども扱いされてる！？それとも迷子のタヌキリス待遇？
確かにうさぎは好きだけどさ！愛してるけどさ！]

私はうさぎじゃないですよーだ。

[だってさ]

(83) takicchi 2016/09/26(Mon) 00時半頃

【人】 聖歌隊員 レティーシャ

[ああ、おかしいな。
さっきまで、冷え冷えしてて寒かったはずなのに。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　なんか今は、顔が熱い、な？]

(84) takicchi 2016/09/26(Mon) 00時半頃

【人】 歌い手 コリーン

─ 病室 ─

[　この病院に足を踏み入れるのも、二度目。
誰かが自殺未遂したとしても、
クラスメイトがその人の精神に取り込まれたとしても、
世界は変わることなく、回る。

　さて、いつのころでしょうか。
面会遮断が解除されたころ、落ち着いたころ。
香坂さゆりは、
自分を精神世界に呼んだ人物のもとを訪れる。]
　

(85) aki_nano 2016/09/26(Mon) 00時半頃

【人】 歌い手 コリーン

[　茅原、あたりにでしょーか。
宍戸の病室はどこだか聞き出して、
学校帰りに病院に寄る。
ここは現実だから、赤なんて見当たらない制服で。]

　こんばんは。

[　ふかふかなタオルを見舞い品に、訪れた。
当人は起きていたかな、どうだろう。
言いたいことがあるから、寝ていてもそのまま。
　その病室は何人部屋だったかな。
他の人にあまり聞かれないような声量で。]
　

(86) aki_nano 2016/09/26(Mon) 00時半頃

【人】 歌い手 コリーン

　宍戸、おかえりなさい。
　帰ってきて、嬉しい。

　ねえ、
　なんであの世界が文化祭だったか、思い出せた？

[　わからないことは、
考えるようには、している、つもりだけど。
当人の気持ちは当人にしかわからぬことだから、
ずうっと聞いてみたかった。*]
　

(87) aki_nano 2016/09/26(Mon) 00時半頃

【人】 若者 テッド

[　…───鈍い痛み。
光を取り入れた眸は、ゆっくりと数度瞬いて。]


　　の、ど。かわい、た………


[嗄れる声、自分が思っていたよりも、
上手く音を紡げなくて、心の中で苦笑。
さっきまで見ていた夢は、何処か心地よくて、
永遠に其処にいたい、と思ったものだ。
けれど、夢は結局、ゆめ。

死に切れなかったおれは、
こんなところでさえ情けないことに、失笑。]
　

(88) ゆら 2016/09/26(Mon) 00時半頃

【人】 若者 テッド

　　……こー、や。ごめんな、


[あの夢が夢だったとして、
おれのただの願望だったとして、

お前には、やっぱ。
おれの居場所は、あげらんねーや。
だって、おれには、やっぱり。]
　

(89) ゆら 2016/09/26(Mon) 00時半頃

【人】 若者 テッド

[じわり、視界が、滲む。
おれ、散々ゆめの中で泣いたってのに、
おれのただの、願望だってのに、なんで。


　　　　　………みんなに、会いたい。]
　

(90) ゆら 2016/09/26(Mon) 00時半頃

【人】 若者 テッド

[滲む視界の中で、かあさんがなんか言ってた。
でも、なに言ってんのかわかんねーや。
見下ろすその瞳には、誰が映ってるんだろ。

なあ、洸哉は、どこ？
洸哉の姿は、見えなくって、
謝りたいのに、謝れなくって。
おれ、失敗して、ごめんな。

………天井を向いたまま。
おれは、ぼろぼろ涙を流し続けてた。]
　

(91) ゆら 2016/09/26(Mon) 00時半頃

【人】 若者 テッド

[母さんは、携帯を触りながら、
おれに何か声をかけて、扉の外へでてくのがわかる。
そのあとは、ナースが様子を見に来たり、
なんか上の方で、弄ったりしてるのがわかる、だけ。

のどかわいたのに、水くれねーし、
あついのに、布団どけてくれねーし、
おれの希望は聞いてくれないんですか。
看護師サン？　　]*
　

(92) ゆら 2016/09/26(Mon) 00時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

[　携帯を両の手で包み込み、瞬きと共に涙を落としていれば、受信を知らせる振動が伝わってくる。
零からの、メール。>>-193

そーだよ、俺は、やればできんの。
上から褒めるような言葉の列をなぞっては、緩く笑う。

袖で目元を拭って、深呼吸。
少しの間しか泣いていないから、目は赤くも、腫れてもいないだろう。
零や、皆に泣き顔を見られるのは、恥ずかしいし。

ああ、でも、哲哉や慶太、それに遥には見られたんだった。
そう思うと、頭を抱え込まずにはいられない。
女子居る中で、俺が一番初めに泣き始めるって。
情けないにも程がある。　]

(93) sa13ichi 2016/09/26(Mon) 02時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

[　タクシーはやがて病院に着いて、代金を払う。

大丈夫ですか、お客さん。
運転手に言われて、目を丸くした、けど。

殴られた頬。無言で泣き出す。行先は病院。
いや、そうだよな。勘違いするよな。
思わず、ちょっと笑った。
違うから、俺よりもっと大変なことになってる馬鹿に会いに来ただけ。

此方を見る瞳は、心配したそれで。
平気です、ありがとうございます、って返す。

不意に触れた優しさは、酷く甘かった。

辛くて、苦しくて、逃げ出したくって。
でもこの世界は、それだけじゃあねーんだよなあ。
だからお前も、生きてけるよ、きっと。　]

(94) sa13ichi 2016/09/26(Mon) 02時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

　─　→病院　─

[　夜の病院は、恐ろしい程静かに思えた。
靴底で濡れたアスファルトを踏みしめて、灯りを漏らす白い建物に近づく。

アイツは、哲哉は、まだ眠っているだろうか。
そう考え込んでいたから、病院の、その壁に凭れ掛かっていた人物を見た時、とても驚いた。

背も、顔も、髪型も、宍戸哲哉にしか見えなかったのだから。

驚愕の声を上げそうになって、思い出す。
見た目だけそっくりな弟、居るんだって。
ああ、コイツか。コイツが、哲哉の。　]

　──……、

[　足音を隠そうともしないで、ソイツの元へ歩み寄る。
此方へ気付いて顔を上げる彼の元に立ち止まって、俺は。

──その頬を、引っ叩いた。　]

(95) sa13ichi 2016/09/26(Mon) 02時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ

[　そりゃあさ、いきなりこんなことするつもりは無かったけど。
我慢とか、出来そうになくて。
哲哉にしたときとは別、腹底から湧き上がる感情。
怒るって、多分、こういうこと、なんだろうな。　]

　お前の、せいで……大変だったんだからな。

[　噛み締めて、吐き出しても、胸のもやもやは消えなくて。
当たり前だ。
哲哉にとっちゃあ大事な弟かもしんねーけど、俺にとっては他人だ、他人。
たとえ、学校祭で入れ替わっていたとしても。
大事な仲間を傷つけた原因で、あの世界でマネキンにした原因で。
そして、哲哉を殺し掛けた原因なのだから。
腹立たねえほうが、可笑しいだろ。

けど。　]

　これでチャラにしてやるから。

[　お前の居場所も作ってやるって、俺は約束した。　]