84 ― 手紙 ―
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ジェフに5人が投票した。
ポーチュラカに1人が投票した。
ジョージに2人が投票した。
ミナカタに1人が投票した。
ジェフは村人の手により処刑された。
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ジョージ! 今日がお前の命日だ!
2013/05/28(Tue) 00時頃
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時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
ジョージが無残な姿で発見された。
現在の生存者は、ウェーズリー、アイリス、レオナルド、ポーチュラカ、プリシラ、サイラス、ミナカタの7名。
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良い教師になろうとしなくても 君は、ポーチュラカくんに、教え子に好かれる良い教師じゃないか。
表情のことは詳しく言ってくれるな。 トマトの酸味とヤキソバのソースの絶妙なハーモニーが甦ってきた。今、俺はひどいかおをしている。 ………さておき、俺が奢ることになるのを期待している。 刺身が好きだ。 生魚。
学術誌は中々本屋に並ばないからな… 複写を有難う、わざわざ手間取らせてすまない。内容によっては塾に並べるか、と思ったが、学生には少し早い内容だった。残念だ。
p.s. しかしサンドイッチの記述が長過ぎる。 ―――ミナカタ
(-0) 2013/05/28(Tue) 00時頃
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[蒲公英の散る薄黄色の便箋に あえて読み飛ばしたかのように、追伸に関しての触りが一切ない、解読のぎりぎり可能なインク文字が並ぶ。 そして、名前の横に、答えのように小さな猫――のようにも見える――動物の意匠。]
(-1) 2013/05/28(Tue) 00時頃
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[蒲公英に散らすには余りの、雑なインク文字を連ね 時折、便箋を覗き込んでは一人百面相を繰り返す。
書き終わる頃には 子猫が既に丸くなっているほど、時間が経っていて。]
花……… には、花言葉が在るんだったな。
[元教え子の手紙に目を落として、ぽつりと漏らした。 何度も書き直して薄汚くなった灰色に、溜め息を漏らす。 それを、旧友の手紙にも加えようとしたけれど 結局上手くことばに出来ず、]
……… 臆病なのは
[続く筈のことばは、飲み込んで。 ころり。子猫が寝返りを打った拍子に、奏でたおとに、かおも知らぬ送り主を思い出して、表情を弛めた。]
(0) 2013/05/28(Tue) 00時頃
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[
「幸運のナイチンゲール、どうかあの窓辺で歌って。 どうかどうか、皆が幸せになりますよう――」
少女は祈りを混め、青白い月光の下で一人祈った。 金色の光射さぬ明日などないと、ひたすらに希い。
組んだ手に震える唇をそっとつけて 夜明けが来るのを、待っていた――
]
(+0) 2013/05/28(Tue) 00時半頃
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[ガタン!
と、大きくテーブルは揺らめき、インク壷があわや滑り落ちそうになる。慌ててそれを押さえ、ペンを握り締め、肝心の原稿を抑える手はもうどこにもなかった。]
あ、ああ…… 汽車なんかで原稿は書くものではありませんね。
[車内の揺れがおさまると、インク壷から手を話し原稿を拾った。]
(+1) 2013/05/28(Tue) 00時半頃
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ああー、ジョージにもだ見落としてたすまない。
(-2) 2013/05/28(Tue) 00時半頃
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[それぞれを畳み、封筒に封をして、仕事鞄に放り込む。]
『もしも』
[自分が書いた文字と、昨夜の恩師の声が重なる。 今は出来るだけ聞こえない振りをして 草臥れたスーツから、何時ものシャツに装いを変える。
鞄の中身を郵便屋に手渡したのは 上の空で授業を終えた、夜。職場に態々出向いてくれたところで。]
これを。
[―――全て届くものだと、この時は信じていた。 差し出した手紙が懐に仕舞われるのを眺めて 郵便屋の背を見送ってから、一人、煙草に火を*点ける*]
(1) 2013/05/28(Tue) 00時半頃
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/* 手紙跨いだ…
(-3) 2013/05/28(Tue) 00時半頃
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―― 電話口にて・回想 ―― ――ジェフリー・キースです。 ……ご無沙汰しております。
『久しぶりだな、ジェフリー』
お手紙、ありがとうございます。
『突然すまなかった。 けれど君しか良い人選が浮かばなかったんだよ。 それで、どうだね?』
私でよければ、お受けしたいと……ええ、……
『それはよかった。最近は警校も人員の入れ替わりが多くてね、すぐにでも君に講師として来てもらえれば……』
――、ですが一つだけ条件が……
『出来るだけ考慮しよう』
(+2) 2013/05/28(Tue) 00時半頃
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――私をもう一度、 生徒として警察学校に入学させてください。
(+3) 2013/05/28(Tue) 00時半頃
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―― 汽車内 ――
[窓の外に、住み慣れた街の風景が見える。 遠く遠く、小さくなっていくそれを、目を細めて眺めていた。
自宅はまだ借り上げたまま、荷物も置いたままだ。 それ故に手紙が届かなくなることはないだろう。
――ただ、時折訪れてきてくれた小さな客人、ミナのために 窓辺に目印になるよう、一度首輪から外した喧しい音の鈴を引っかけてきた。]
(+4) 2013/05/28(Tue) 00時半頃
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[上官からの手紙の内容は、警察学校の講師として招きたいという誘いだった。 素行もよく、取り立てて派手さはないが着実な勤務態度を評価されてのこと、とても嬉しかった。
仕事は確かに、向いていなかったと今でも思う。 けれど誇りに思ったあの職業に、もう一度挑戦できるのなら。
しかし一度は警察官としての職務から逃げた身、 素直に講師として返り咲くことは自分自身許せない。 だからこそ、その条件を申し出たのだった。]
(+5) 2013/05/28(Tue) 00時半頃
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書き終わったら一度見ていただいて…… ああ、絵本のこともお話しなければいけませんね。
[だが青年は、小説を書くことをやめたわけではない。 ただでさえ厳しい警察の職務の中、それでも書き続けようと決心したのは 手紙を交わし、清かに友情を育んだ者たちへのせめてもの恩返し。
たとえもう二度と手紙を交わすことができなくなったとしても 本の内容で、跋で、感謝の気持ちを伝えるために**]
(+6) 2013/05/28(Tue) 00時半頃
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― 昨日のこと ― [例のジョージ少年から手紙が来た日は、 言葉通りに立ち寄ってくれた郵便屋に返事を渡して。
結局、一晩中まんじりともしなかった。 仕方なしに夜遅くまで論文集を読んでいたせいで、 朝からひどい顔をしていたに相違ない。]
――もしも本当に、僕とアマンダの子だったなら。
[それは、彼女が傍に居たころによく夢見たこと。 彼女譲りの豊かな栗色の髪に、薔薇のような頬。
彼女が居なくなる一週間前に「一緒に暮らそう」の一言を言えたなら、何か変わっていただろうか。]
(2) 2013/05/28(Tue) 02時頃
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[けれども、その可能性がそう高くないのも分かっていた。 「君のパパの万年筆は僕のものではない」と書けなかったのは、 そうしたら、もう手紙が来なくなるような気がして。
親にも内緒で出す手紙なら、複雑な事情があるのだろう。 そう思って、一緒にポストカードを同封したはみたが――
『先生、大丈夫ですか』
前列の学生のいぶかしげな声。 そのときに漸く、己が教壇に立っていることに思い至る有様だ。]
すみません、少し……立ちくらみがして。
[以後、淡々と続けたつもり……だったが、板書を五回は間違えた。その日の講義のゴシップが、学生の格好のランチの友になったのは言うまでもない。]
(3) 2013/05/28(Tue) 02時頃
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―今日のこと―
[少しの早起きと、朝の手紙の時間は日課。 珍しく共にあるハーブティーは貰い物で、手紙を書くときに必ずあるポプリとは違う新しい香りがする。
受け取った手紙の一つ一つに目を通し、それぞれに向けて返事を書いた。 買い貯めておいた便箋は、きっとこれで、尽きる。
残り少ない、淡いピンク色。 初めて見た“ポーチュラカ”の花の色とよく似た色の一枚を手にとった。]
(4) 2013/05/28(Tue) 09時頃
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ジョージさんへ
嬉しいと思っていただけるのであれば、 私も嬉しいな。 少し、文法がおかしいかもしれませんけれど。
実は、私の家は母が習い事や門限に厳しいので、あまり遊びにいけません。 けれど、もしもがあれば、その時は。
お話してみたいですね。
ポーチュラカ
(-4) 2013/05/28(Tue) 09時頃
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レティーシャさんと、ご姉弟さんへ
偉そうだなんて、とんでもないです。 とても嬉しかったです、本当に。
そうですね、きっと、これは私の大切な選択なのでしょう。 一生を左右する。 私は、立ち向かえているのか、分かりませんでした。 立ち向かうべきなのかも。
けれど私は、あることに気づきました。 多くの人に喜んでもらえる明るい道の横に、別の道があって、その道が私の本当に望む道だった。
きっと立ち向かわないと、後悔する。 だから頑張ってきます。 いい結果が出るように、応援しててください!
(-5) 2013/05/28(Tue) 09時頃
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私もレティーシャさんのこと、応援しています。 もちろんご姉弟さんのこともね。 一歩を踏み出す勇気、私お裾分けしちゃいます。
ハンカチーフは使ってもらえるとうれしいです。 刺繍を綺麗にできたから、自慢の一枚です、 ケーキを食べる宝物みたいな夢の中で、あなたが使ってくれていますように。
(-6) 2013/05/28(Tue) 09時頃
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[微笑んで見つめる手紙の中に、二人の天使のイラストがある。 可愛らしさを真似しようとしたけれど、きっと上手く描けないだろうと思って手が止まる。
ただ四葉のクローバー程度なら、と慣れないイラストが控えめに、署名の横に描かれている。]
(-7) 2013/05/28(Tue) 09時頃
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お花屋さんへ
素敵なプレゼント、受け取りました。
植物を育てた経験がないので上手く栽培できるか不安ですが、 育て方を庭師に聞いてみたいと思います。
お花、ですよね? 咲いたら報告しますね。 今から楽しみです!
ポーチュラカ・オルブライト
(-8) 2013/05/28(Tue) 09時半頃
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[スズランの花言葉は知らずとも、押し花をそっと撫で、久しく足を運べていない花屋を思い浮かべる。
机の上の水栽培を待つ球根へと目をやった。 新しく出来た楽しみに、薄く微笑む。]
(-9) 2013/05/28(Tue) 09時半頃
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ミナカタさんへ
私の一番好きな色、薄いピンク色です。
忘れちゃうなんて! って、怒ったりしませんよ。 黄色や青色、緑色だって好きです。 でも唐突ですね、何かありましたか? やんちゃな猫さんと関係あるのでしょうか。
もしも、もしも、もしも。 大丈夫です。 私、しっっっかり、お母様に主張してきます。
(-10) 2013/05/28(Tue) 09時半頃
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その結果、もしかしたら、 これまでよりももっとお母様が厳しくなってしまうかもしれないけれど。 手紙をこうやって出すようなことも、出来なくなるかもしれないけれど。 でももしそうなったら、今度は家出してでも、私は抵抗します。
私はとても恵まれています。 それでも、私は私の人生を譲れないから我侭お転婆を貫きます。 私、一度決めたら強いんですよ。
っていう、ポーチュラカの決意表明でした。 ミナカタさんを、困らせていませんように。
親愛なる、やさしいミナカタ先生へ ポーチュラカ
(-11) 2013/05/28(Tue) 09時半頃
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[すべてに返事を書き終えて、ゆっくり、一度深呼吸をした。
もしもの未来を嬉しいと言ってくれた言葉に、 幸運を祈ってくれる二人の天使に、 楽しみをくれた優しいプレゼントに、 悩みながら綴ってくれた手紙に、感謝する。]
(5) 2013/05/28(Tue) 09時半頃
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[それから、この数日で幾度も開いた詩集へと向けて。]
……頑張ってきます。
[迷いなく、小さく、言葉を向けた。
学校からの帰宅し郵便屋に手紙を預けることが出来た、その後。 母親と新しい家庭教師を前に、少女は珍しく反抗した。
その結果、更に母親に自由を制限される結果になったとしても、言わずにはいられなかったのだ**]
(6) 2013/05/28(Tue) 10時頃
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[窓辺で風に揺れる花>>4:36。 届いた時に添えられていた手紙へ視線を落とす]
誰が届けてくれたのかな。
[差出人の名前は書かれていなくて、 思いめぐらせながら手紙に添えられた花を指先でなぞる]
……ちょっとだけ、あの子から届いたのかと思った。
[あまり花には詳しくないけれど、その白い花には見覚えがあった。優しく野の風にも揺れる優しい花]
(7) 2013/05/28(Tue) 19時半頃
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[新作入荷の荷ほどきをしながら息をつく。 シャッターをしめた店内は、もともとの敷地が狭い分余計に圧迫感がある。 それでも、自分で店を持てたことは小さな誇りでもあり。
ディスプレイが終われば簡単に掃き掃除。 そろそろ雨が降り出すだろうか、普段より遅く店をでた頃には、 すこし雨の匂いがした]
(8) 2013/05/28(Tue) 21時頃
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[家に戻って一息ついたころ、ぽつぽつと音がして雨が降り始めた。 次第に雨音は強くなり、ざあ、という音に変わった。
それをBGMにしながら、受け取っていた手紙を読む。 しばらく悩んだあと、レターセットを二つ選んだ]
(9) 2013/05/28(Tue) 21時半頃
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― 自宅 ― [昨夜は、手紙の差出人を眺めながら、寝台の引力に負けた。
朝起きて眠気覚ましのコーヒーを沸かしがてら、 シチュー鍋に向かう母親の背中へ声をかけてみる。]
母さん。 もしも僕に隠し子がいたら、どうします。
[彼女は目をまるくして振り向く。あらあら、いるの?]
いえ、……例えばの話です。
[思案げに目を伏せる息子に頓着せず、彼女はシチュー鍋をかき混ぜる仕事に戻った。うーん、としばし首をかしげて。]
(10) 2013/05/28(Tue) 22時半頃
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[珍しく男は店の外に居た。 店に立てなくなる時に番を頼む友の家だ。]
引き受けてくれる?ありがとう。
[品評会の間の店番は確保できたから、出かけても大丈夫。 気がかりなのは、手紙を直ぐに返せなくなることだけ。]
じゃあ、明日からで、時間はいつも通り。 入荷は止めてあるからあるものだけでよろしく。
待てる注文なら、 日には戻るから。
[あれこれと頼み込んでから、寄り道をして喫茶店へ。]
(11) 2013/05/28(Tue) 22時半頃
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[席に案内されて注文をし、持ってきていた手紙を開く。 名前の無い手紙に首を傾げて、どうしたら良いかと少し迷い。 コーヒーを飲みながらさらりとした文字を綴る。]
(12) 2013/05/28(Tue) 22時半頃
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[『そうねえ。吃驚仰天するでしょうけれど、 孫の顔を見られるのは悪くないかもしれないね。
だってこのままじゃ見込みが薄そうじゃないの』
彼女は、呑気に笑う。]
そうか……そうですね。
[つられて笑みをこぼしたそんな折、表からした声に]
ああ、郵便屋さん。今日もご苦労様です。
[数通の手紙を受け取って、自室に戻ることにした]
(13) 2013/05/28(Tue) 22時半頃
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[昨日、ジョージはレターセットを使い切りました。 ジョージはその手紙に御伽噺を書きました。 嘘ではありません。 夢に見るような、望むこと。素敵なこと。 けして本当にはならないこと。 それらを少しだけ、紡ぎました。 いっぱいは書けませんから、 綺麗な便箋が一枚、余ってしまいました]
(+7) 2013/05/28(Tue) 22時半頃
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ここまできて、この時代のこの国(どこ?)では扱わないような花を出してしまっていることに気づいてあばばばばば。
ファンタジーです。
(-12) 2013/05/28(Tue) 22時半頃
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[思い切って開いたもう一通。 ああこれがパパの文字なんだ、って 僕はパパと同じものが好きなんだ、って
そうジョージの目は語っていました。 すぐにお返事を書こうと私を手にして、そして 最後の便箋に一文、書いたのです]
(+8) 2013/05/28(Tue) 22時半頃
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[まずは、昨日の手紙。 住所間違いの返送の礼のようだった。]
随分と律儀だな。…ふむ、K大学の卒業生。
[コーヒーを一口。 大学からそれなりに近い住所のようだから、そういうこともあろう…とは思っていたが。
さすがに「ミナカタ」の名前を見つけたときは、盛大に噎せた。]
ミナカタの教え子か……! ふふ、矢張り、慕われているのじゃないか。
(14) 2013/05/28(Tue) 22時半頃
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ママはもうずーっと前に死にました
(-13) 2013/05/28(Tue) 22時半頃
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明らかにアジア圏の植物だったわーーん。すまん。
時代考証もまるでしていないしな!
(-14) 2013/05/28(Tue) 22時半頃
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[ぽつんと書かれたその文章を、ジョージはずーっと見ていました。
机の上には封をしたあの子あての手紙。 本が一冊。 それに便箋一枚と私。 それだけ。
机の中には何もありません。 部屋の片隅には、ジョージがちゃんと一人で持てるくらいの、小さな鞄が転がっていました]
(+9) 2013/05/28(Tue) 22時半頃
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―――今日―――
[酒自棄でも、二日酔いでもない 不快感とも異なる胸のもやつきに、朝早く目が醒めた。 カーテンの隙間から覗く空は、曇り空。
ベッドの隅で、子猫が小さく丸まっている。 起こさないように起こさないように、毛布を抜け出して 外履きを踵で潰し、玄関を開ける。 ―――遠く耳に届くのは、小学校の喧騒。それだけ。]
届いたかな。
[すっかり見慣れて仕舞った郵便服は見当たらない。 昨日渡した手紙は、何処まで届いたろうかと、考える。 書き直したい、ことばを足したい、結局口下手は治っていないじゃないか。]
(15) 2013/05/28(Tue) 22時半頃
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[ジョージを呼ぶ声がします。 こんなに嬉しそうな叔母さんの声は初めて聞きました。 息子がテストで良い点でも取ったのかしら?
……違うことくらい、私はもう、わかっています]
はい!
[大きく返事をして、ジョージは鞄を抱えます。本を入れて、私を胸にさして、封筒に手を伸ばして 最後の便箋一枚は、くしゃりと丸めてポケットに入れました]
(+10) 2013/05/28(Tue) 22時半頃
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[薄茶色の便箋――弟宛の手紙に目を通す。 仕舞いまで読み終え、笑みをこぼした。
くまの絵本が好きだというのは、嘘ではない。 好みの違う弟と自分が共通して好きだった、数少ない一冊。]
……ジェフリーさんらしいな。
[仕事で扱う作家は苗字で呼ぶが、親しみを込めてそう呼んだ。
人となりは、手紙と作品で知っているだけだ。 けれども、文章から滲む誠実さと最後の一行の朗らかさは、彼の小説に出てきた少年少女たちを思い起こさせる。そういうところをジョージ少年も気に入っているのだろうか…とふと思う。]
(16) 2013/05/28(Tue) 22時半頃
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[家の中には誰もいません。 叔母さんは手続きとかで一緒に行ってくれるそうです。外で待っています。 従兄弟は学校です。
一階に下りて廊下を進むジョージの耳に、ぴちゃん、と水音が届きました。どうやら蛇口がちゃんとしまっていなかったみたい。慌ててジョージは流し台に近寄ります]
(+11) 2013/05/28(Tue) 22時半頃
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[一瞬、「嘘」というのはどの部分だろう……と考え込むが]
いや、きっと無粋かな、それは。 書かれていることを信じることにしましょう。
[きっと、そうすることで幸せになれる嘘なのだろうから。
返信不要の文字を見て、机の引き出しに丁寧に仕舞って。 閉める前に、そっと]
貴方の新作に、いつか出会えるように。
(17) 2013/05/28(Tue) 22時半頃
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……溶けるかな
[指先を濡らして、ジョージは呟きました]
なくなるかな なかったことに、ならないかな
[御伽噺です。 魔法みたいなお話です。 文字にした出来事が、紙が溶けて消えるみたいに、なかったことになるなんて]
(+12) 2013/05/28(Tue) 22時半頃
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[けれどね、ジョージ。 綺麗に整えられた便箋は、そう簡単に溶けないの。
ああほら、冷えて固まって、きっととても重くなってしまった。
もう行きましょうジョージ。 貴方が手紙を受け取ることはもうないでしょうけれど。私はずーっと傍にいるから。
手放さないでね。 私が代筆した想いを、忘れないでね]
(+13) 2013/05/28(Tue) 23時頃
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[ さま。]
[この花はトベラといいます。 街角にたまに生えているものです。]
[小ぶりの花びらをいくつもつけているのが可愛くて 花のあと赤い実をつける姿も私は好きです。]
[日々の何気ない所にある花ですので特別ではありません。]
[そんなところがとても愛しい。]
[それではまたいつか。]
[通りすがりの押し花好き]
(-15) 2013/05/28(Tue) 23時頃
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[ジョージに向けて綴られた言葉がこれからも生まれても、暫く私がお返しすることは出来ないでしょう。
その代わりに、見た目だけは整った文字で、そっけない手紙が戻ってくるかもしれません。
ジョージはもういないから、手紙は金輪際出さないでくれ、って。
ジョージの名前を見るのも嫌なのでしょうね。 受け取って転送することだって、思いつきもしないのでしょうね。 ジョージ、ねえジョージ。 どうか、幸せになってね。 どうか、どうか――]
(+14) 2013/05/28(Tue) 23時頃
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[寝直す気分にもなれなくて 崩れそうな天気を気にしながら、近場のカフェに足を運んだ。 片仮名の並ぶメニューを眺めて、サンドイッチを注文する。
此処は件の有名劇場ではないが 友人から送られた複写に影響を受けたのは、確かだ。 ―――味は、残念ながら、]
普通だ………
[損をしているわけではないのに、眉を顰めた。
『何が』と声を掛けられたのはそんな折りで 数日前に顔を突き合わせた恩師の姿が、そこに在った。]
(18) 2013/05/28(Tue) 23時頃
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ミナカタせんせーへ
わぁ、生徒さんが? なんかこそばゆい感じです。
そうですよ、全部取り扱ったことがあるものです。 今は置いてないものとかもありますけど。 ぜひいらしてくださいね、今からいろいろ見繕っておきます。 駅からまっすぐいったところなのでわかりやすいと思いますよ。
(-16) 2013/05/28(Tue) 23時頃
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だめじゃないですかー青身の脂は猫に良くないんですよ! あとタコとかイカもだめですからね。好きらしいですけど。 食べられるようなら煮干しとかかつお節とか。 気の赴くままに食べさせていると病気になっちゃいますよ。
いいなぁ、猫…。一人暮らしなので大変かなと思ってたんですけど、せんせーが飼えるなら大丈夫かしら。なんて。 実家の子が子猫のとき迷子になって大変だったんですよ。 いい人に保護してもらえたので良かったですけど。 せんせーも逃がさないように気をつけてくださいね。
では。
アイリス
(-17) 2013/05/28(Tue) 23時頃
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[シンプルな白い背景。 水色で囲まれた枠の上に、黒い猫が寝そべっていた。 封筒の隅にわずかに紅茶のシミができていたのはご愛嬌]
(-19) 2013/05/28(Tue) 23時頃
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/* ひじょーーにねむい
(-18) 2013/05/28(Tue) 23時頃
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[作家への手紙は、猫の知る家へと問題なく届けられる。 言葉を持たない猫は、窓辺に引っ掛けられた鈴に鼻を寄せるだろうか。前足で鳴らしてみせたとしても、作家がそれを聞くことはない。
郵便屋が最後に彼へ送った言葉は]
続きを楽しみにしています
[自らも読者であることを示すものだった]
(19) 2013/05/28(Tue) 23時頃
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お元気で
[それは、遠くへ行く少年へ向けられた一礼。 届けられるかもしれない、少年への手紙は、そっくりそのまま「ジョージはもういないから、手紙は金輪際出さないで欲しい」という一筆と共に送り主へと返されて 郵便屋がこの家を訪れることは、もうない。
少年の家ではなかった、ただの家は、想いのやり取りとはとうとう無縁になってしまった]
(20) 2013/05/28(Tue) 23時頃
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ああ、まだこちらにいらしていたんですか。
挨拶回りに? 相変わらず、お忙しそうで。
[任期を終えたのだと、耳にした言葉がより現実味を帯びる。 晴れ晴れとした恩師の口から毀れるのは、また、あの話だ。
迷いが表情に浮かんでいるのを、自分自身自覚した。 長年世話になった職場での立場と、昔からの夢。 ――あまり長くは返事を待てないと言う。 代わりを探す時間が必要だと言う、その言葉も尤もだった。]
もう少しだけ、待ってもらえますか。
[知らずに、膝の上で拳を強く握り締めていた**]
(21) 2013/05/28(Tue) 23時半頃
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|
[もう一通、弟宛。 ギターを弾く猫の絵に、眉尻を下げた。]
形が変わっても、絆は消えない……か。
[しばし考えて、ボールペンを取る。 彼女からの問いかけには、家にいたころの弟がよく言っていたことを思い出しながら。]
(22) 2013/05/28(Tue) 23時半頃
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レティーシャへ。
今日は、三年前に作ったバラードを歌いました。 一人で歌うのは、とてもいい気持ちだよ! 知らない人たちの中で、俺が誰でもないみたいで。
7人きょうだいなんて予想外だ。びっくり。 俺の母さんなんて、男二人でも手一杯だってよく言うよ。
確かに似てるかもしれない、君のお姉さんとうちの兄貴。 きょうだいの一番上だとそうなるのかも。 もしかしたら、俺と君みたいに友達になれたりしてね?
(-20) 2013/05/28(Tue) 23時半頃
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離れても絆は残る……か。ほんとに、そうだといい。 実は俺、ちょっとした事情で兄弟と離れるかもしれなくて。 それでも、彼は俺のことを覚えていてくれるのかな。
それじゃあ、また!
セシル・マクガイヤー
追伸: かわいい絵に、路上演奏と同じタイミングで君が聖歌を歌っていることもあるのかも…なんて想像してみました。俺、昔からよく手紙をくれた人や友達のことを思って歌ってるんだよ。
(-21) 2013/05/29(Wed) 00時頃
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アイリスさんへ
今日はおうちの窓辺でお返事を書いています。 お空が今にも泣きだしそうな曇り具合。 私もとっても元気だから、私とアイリスさんの元気がお空にも伝わればいいのにね。
学校ではいよいよテストの内容が発表されて、ちょっとずつノートの見直しを始めています。 先生や家族に言われると逃げ出したくなるのに、こうやって手紙でアイリスさんから「頑張ってください」って言われると、やらなきゃいけない気がするから不思議ね。なんて、聞いたら先生が泣いちゃうかしら。 アイリスさんに聞いてもらえるなら、ますますしっかり練習しなきゃ! テストが終わったら思い切り歌えるように、今だけでもちゃんと勉強しようと思います。
(-22) 2013/05/29(Wed) 00時頃
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[レオナルド様へ。]
[お返事ありがとうございます。]
[押し花は上手く出来たでしょうか、楽しみですね。]
[お父上との不思議な縁がなにか導いてくれたのかもしれません。 バーベナはいろいろな色がありますし、 見ていて華やかな気分にさせてくれます。]
(-23) 2013/05/29(Wed) 00時頃
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[ご質問の件ですが、 やはり見栄えが良い花が人気が高いかと思います。 ただし色の好みや香りの好みもありますし、 一概にどうとも言えないのが現実です。]
[送られるのでしたら季節に合わせて選ぶの良いでしょう。 ないしは花言葉に併せて。]
[よく選ばれるのはガーベラ、バラやヒマワリ、プラスかすみ草。 しかし組み合わせは多すぎますので飛び抜けてこれが、 というものは正直に申しますとありません。]
[情けないお返事で申し訳ありませんでした。]
[花屋 サイラス]
(-24) 2013/05/29(Wed) 00時頃
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[今日の押し花はツユクサ。青い花びらが綺麗に開いている。 花言葉は、尊敬。]
(-25) 2013/05/29(Wed) 00時頃
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レースのついたハンカチ!とっても素敵ね。 それを持って気取ってる妹の姿を想像したら、誕生日が待ちきれなくなっちゃいました。 猫の刺繍が入ったハンカチなんてあったらぴったりね。あちこち探してみようと思います。 アドバイスありがとう! プレゼントって貰うのも嬉しいけど、贈るのも楽しいものね。
絵を褒めてくれてありがとう。 あら、アイリスさんの猫さん、とっても素敵よ! クローバーの柄に猫さんの絵の組み合わせってとっても可愛い。 私も自分の誕生日には、可愛いレターセットをおねだりしてみようかな、なんて思います。
それでは、アイリスさんもお体に気をつけてね。
[最初の頃と全く同じオフホワイトの便箋。 ちょっとでも華やかにしようと、クローバーのラインと、歌う天使のイラスト描き添えて]
(-26) 2013/05/29(Wed) 00時頃
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ポーチェへ。
まずは、ありがとう。
それから、本当に驚きました。 そう思ってくれることは、とても嬉しい。僕は必ずしも最良の先生ではなかったが、君にとっては良い導き手であれたのでしょう。
君は待たせないと言ったけれど――僕は、君が大人になるまで待ちたいと思います。 君の気持ちがほんとうのものでないと思っているわけではありません。ただ、世間を見て、たくさんの人やものと関わって、それから判断するべきだと――そう思う。 (数年後には、僕が「はげ」になっているかもしれないしね。)
そのときにも気持ちが変わっていなかったなら、もう一度聞かせてください。
(-27) 2013/05/29(Wed) 00時頃
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