【人】 鉱滓地区 ワクラバ

――――――………　星に、手が届いたようだな……

(0) 2015/06/18(Thu) 00時頃

【人】 双生児 オスカー

――ああ、届いたよ。

(1) 2015/06/18(Thu) 00時頃

【人】 双生児 オスカー

[左腕はレーザーを喰らったが、まだ戦闘には支障なし。

むしろジークハルトの方が被害は大きそうだったのだが。]

行くか。
……最後の戦いだ。

(2) 2015/06/18(Thu) 00時頃

【人】 双生児 ホリー

[　　　　　ﾊﾞ　ﾁ ｨ　　ｨ　ｨ　　　ｨ………　　　　　]


――――ぐ、あぁ、ああぁ…………！


[>>4:216>>4:221灼熱の弾丸と白き雷と。
個々に空を切るそれは、重なりあい、混じりあい。

轟雷光・聖焔神巨砲《ｹﾗｳﾉｽ・ﾍｳﾞﾝﾘｨﾌﾞﾚｲｽﾞｶﾉﾝ》となり、女神を襲う。

闇の中央、虚空の直中に、風穴が開いて。]

(3) 2015/06/18(Thu) 00時頃

【人】 双生児 ホリー

[しかし。]


――――…………ふふ、ふ。

――――どうしたの？
――――貴女たちの力は、こんなものなのかしら？


[闇-ﾔﾐ-は徐々に塞がり。
更に膨れ上がる女神の力は、一層濃い気配を宿す。

世海の何処に居ようと伝わる、邪悪の気配として。]

(4) 2015/06/18(Thu) 00時頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ

………俺が誰だか、言ってみろ。


少なくとも、お前に心配されるような器じゃねえ。


[>>2視線から、言いたげな事を察した悪魔は
少年にそう告げながら、焼け焦げたスーツを払う。

―――――その時だった。]

(5) 2015/06/18(Thu) 00時頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ

[眼下に広がっていた始まりの海≪ﾏｸﾞﾏｵｰｼｬﾝ≫が
その勢いを殺し、熱を冷まし、活動を停止していく。
みるみる内に穏やかに、そしてその内、完全に鎮火する。]


…………　近い。

　真の涅槃≪ｴﾝﾄﾞ・ｵﾌﾞ・ﾆﾙｳﾞｧｰﾅ≫が
　　………すぐ其処まで迫っている。


[熱≪ﾏｸﾞﾏ≫が消えた後待ち受けるは、無。
それこそ、女神の望んだ道。]

(6) 2015/06/18(Thu) 00時半頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ

――――――お前は先に黒薔薇の元へ行け。


俺も直ぐ後を追う。


[そう、少年に声をかけると
悪魔がひとたび、視線を向けるは綺羅星が消えた痕。]

(7) 2015/06/18(Thu) 00時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

嫌…… 嫌、いやああああああああ！

[絶叫。
ミョンコの呑まれた闇と白き雷に目を奪われる。]

だって、まだ約束も果たしてないもの！
私の信じる道の、その先を見せるって！
貴方を、その先に連れて行くって……！

[続く言葉は、かつて轟雷光《ｹﾗｳﾉｽ》に告げたものと似て。
どうして、と声にならない声を絞り出した。

サクラと呼んでくれた人を失って、
『めるや』と『サクラ』の境目が、また融ける。]

(8) 2015/06/18(Thu) 00時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

　　　　　　　　　　[因子発現率、120％――]




　

(9) 2015/06/18(Thu) 00時半頃

【人】 双生児 オスカー

ああ、先に行く。

――そっちが追いつく前に倒してしまうかもな。

[そう言って笑うと、彼は女神の元を目指していく。]

雷龍《サンダードラゴン》
頼むぜ？

[龍に乗って目指すのはホリーの元だった。]

(10) 2015/06/18(Thu) 00時半頃

【人】 双生児 ホリー

――――神薙の女は還ったわ。
――――涅槃の彼方、闇の底へと。

[黒雷は、みょんこの姿を包み呑み込んだ。
>>4:222最期、一欠片の雷《ｷﾎﾞｳ》を遺して。]


――――…………ふふふ。

――――さあ、遊びましょう？　《めるや姫》。


[>>8>>9溶ける境界と重なる因子。
《めるや-ｵﾘｼﾞﾅﾙ-》をも越える《めるや-　　　-》に、優しい声音で呼び掛けた。]

(11) 2015/06/18(Thu) 00時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[すでにぼろぼろの包帯が切れて、落ちる。

包帯の下の膚は、黒く。
刻まれしはくろぐろとした《罪》と《咎》。
闇《病み》の影響と黒雷で焼けた皮膚。

腕も首筋も、もうほとんど黒く染まって。]


こんなもの、だなどと。
あのひとのことを、言わせはしません……

[女神を見据える薄金、そこに宿る光は。
被験体の少女のものでも姫のものでもなく。]

(12) 2015/06/18(Thu) 00時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[悪魔より託された黒宝が光を放つ。

故郷の花、故郷の風。
続いて『めるや』は、羽ばたく鳥の夢を視る――]


　

(13) 2015/06/18(Thu) 00時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[ずるり――と。


背を裂く。
生える。


それは、異形の翼。
体より大きなそれを構成するは、《罪》と《咎》。
引き受けると告げたそれは、背より伸びて。

黒く、細長く、鳥の羽よりは「翅」に近く。]

(14) 2015/06/18(Thu) 00時半頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ

………しかし奴は、何を言おうとしていた？



[>>4:211銀河色の蛾が舞い、星の夜に溶ける前。
武人は、何かを言おうとしていた。

熱≪ﾏｸﾞﾏ≫と、何度も口に出し
人間を、悪魔を、試そうとしていた武人。

その最後の言葉は――――世界を………？]

(15) 2015/06/18(Thu) 00時半頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ

　　　　『その熱《ｵﾓｲ》……決して冷ますな。』


　

(16) 2015/06/18(Thu) 00時半頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ

[そんな、武人の最後の言葉が響く中。
悪魔は脳内で、ある仮説を立てていた。

彼の言う『予定』
そして、この世界をほろぼさんとした事―――……

それは、この世界の熱量が足りなくなってしまったから。
熱≪ﾏｸﾞﾏ≫を無くした世界を消す事が、彼の『予定』ではないかと]

(17) 2015/06/18(Thu) 01時頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ

[ならば、託された自分達にする事は見えた。


――――世界から、熱≪ﾏｸﾞﾏ≫を絶やさぬ事。


真の涅槃≪ｴﾝﾄﾞ・ｵﾌﾞ・ﾆﾙｳﾞｧｰﾅ≫へと至っても
その心に熱≪ﾏｸﾞﾏ≫さえ在れば
或いは、その先へ至れるのでは―――……？]

(18) 2015/06/18(Thu) 01時頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ

くく、……そういう事か。

(19) 2015/06/18(Thu) 01時頃

【人】 双生児 オスカー

[天に舞い、やがてホリーの元へとたどり着くのだが。
そこで彼の眼に入ったのは。

異形の翼を背から生やす“めるや”の姿だった。]

メルヤ！？

……これは。
いったいどうなっているんだ？

[戸惑うように視線を巡らせて。
探すのは女神の存在だった。]

(20) 2015/06/18(Thu) 01時頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ

[悪魔の左目にはまだ、綺羅星《ｳﾞｧﾎﾟﾚｯﾄ》が消える直前
放たれた、七筋のあの光が
【赤く赤く】輝く熱≪ﾏｸﾞﾏ≫のような光が
【牙】を剥かれた身体の痛みと共に、焼き付いていた。]

(21) 2015/06/18(Thu) 01時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

闇の底になど、行かせはしません。
そうさせないためにも、私は、この世界を――
死したひとびとも、生けるひとびとも、救ってみせる。

[女神>>11を静かに睨めつけた。
痛覚はとうに麻痺して、背にも傷にも痛みはない。


翅が広がる。

かつての《ニルヴァーナの鐘》の人間ならば、
今の女の姿をこう言うだろう。

反逆の天翅《ｾﾗﾌ・ﾄﾚｲﾀｰ》>>0:196――と。]

(22) 2015/06/18(Thu) 01時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

　

[その異名は、敵軍に囲まれた姫神子が、
背から翼を生やして戦場を逃れたとの逸話による。

歴史書には、後の創作だろうと記されているのだが――。]


　

(23) 2015/06/18(Thu) 01時頃

【人】 双生児 ホリー

――――あら。

――――遅いお覚醒《ﾒｻﾞ》かしら、反逆の天翅《ｾﾗﾌ・ﾄﾚｲﾀｰ》？


――――それとも…………《姫蝶-ﾊﾟﾋﾟﾖﾝ -》様とお呼びした方が、良いのかしらね？


[>>14蛹が羽化するように。 《めるや姫》の【器】より出でしそれは、真な る【媛蝶-ﾊﾟﾋﾟﾖﾝ-】。 元々の《四傑-ﾊﾟﾋﾟﾖﾝｽﾞ-》の由来でもある、姫という魂の、真なる姿。
>>22此方を睨めつける薄金の眼差しに。女神の声は、嘲笑う《ﾜﾗ》。]

(24) 2015/06/18(Thu) 01時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[名を呼ばれれば、空を舞う雷龍を見上げて。
オスカーには見覚えのあるであろう表情で頷いた。]


私の願いは、ただ、……ただ、
双縁の到達点　-Nirvana Link- へ至ること。
どうか、貴方も力を貸して。



だって、貴方は天乃武甕槌尊でしょう？

(25) 2015/06/18(Thu) 01時頃

【人】 双生児 ホリー

[そして。]

――――…………ふふふ。


――――お帰りなさい、オスカー。
――――……それとも、真の名でお呼びした方が良くて？


[>>20龍に乗り駆け付けた少年の前方。
巨大な闇-ﾔﾐ-の、山威-ﾔﾏｲ-。高く聳える漆黒は、女神の声音でオスカーを《呼んだ》。]

(26) 2015/06/18(Thu) 01時頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ

―――――――――何がどうなっている。

(27) 2015/06/18(Thu) 01時頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ

[悪魔は、女神の神殿を後にし
戦いの気配が濃い方へと、辿り着いた。


……その先で見たものは、想像していたものとは違う。

女神？

　―――――いいや、女神ではない。
　>>26その姿はまさに山、闇が覆い尽くす山…………]

(28) 2015/06/18(Thu) 01時頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ

―――――――……　ダークサウザンド・エベレスト



ついに人型を捨てたか
………いや、違うな。

人型では収まらぬ程のチカラを手にしたか……


[悪魔は、呟く。]

(29) 2015/06/18(Thu) 01時頃

【人】 双生児 ホリー

――――あら、貴方も来てくれたのね？　《煉獄王》。

[その呼び名は最早皮肉ではなく。]

――――人の形は、着飾るには良いのだけれど。
――――力の《器》には、不充分なのよね。

[>>29喚ばれし名に是を返すよう、笑う。
その声音は、風を、空気を震わせ。【山】は、揺らめく。]

(30) 2015/06/18(Thu) 01時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[【媛蝶-ﾊﾟﾋﾟﾖﾝ-】>>24――。
そう呼ばれれば、複雑な表情で女神を見やる。]


この姿を見せるのは二度目――でしたか。
『あのとき』のようにはいかない。
貴女の思惑通りには、この世界は進まない。

[黒き翅を羽ばたかせようとして、ふと。
ミョンコの居なくなった場所>>4:222を見やる。**]

(31) 2015/06/18(Thu) 01時半頃

【人】 双生児 ホリー

――――私の？

――――…………いいえ。これは、世海《ｾｶｲ》の思惑。
――――増えすぎた想いと命の、自浄機能。

[>>31くすり、くすり。
女神は世海《ｾｶｲ》を嘲笑う。
その質量故に、重く大地へと響く声音を揺らして。]

(32) 2015/06/18(Thu) 01時半頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ

嗚呼、来てやった。
――――……あの時を思い出すな。

[>>30山の前に立つ悪魔もまた、以前とは違う。
煉獄王として魔界に立っていた時の、彼。]

その次は、空にでもなるつもりか。
……く、ぞっとするな。

まあいい、この際だ。
はっきりと聞いておいてやる。
　

(33) 2015/06/18(Thu) 01時半頃

【人】 双生児 ホリー

[>>3:45唱えるは、預言の第六節。]



――――涅槃へ至る道《nirvana-link》開かれり。
――――全ての火は消え去り、その道は無へと続く…………。



[そうして。]

(34) 2015/06/18(Thu) 01時半頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ

――――――お前の“目的”は、何だ？

(35) 2015/06/18(Thu) 01時半頃

【人】 双生児 ホリー

――――……そう。
――――今のこの身、この私こそが。


――――絶望の黒峰《ﾀﾞｰｸｻｳｻﾞﾝﾄ･ｴﾍﾞﾚｽﾄ》。

――――涅槃へ至る道《nirvana-link》よ。


[それは>>25希望の光、双縁の到達点とは異なる、本義としての《nirvana-link》。

闇の塊と成った女神は、その内側より漆黒の雷を吐き出した。
3つ。彼女に相対する気配を、真っ直ぐに穿つように**]

(36) 2015/06/18(Thu) 01時半頃

【人】 双生児 ホリー

――――“目的”？
――――あら、解りきった事を。

[>>35黒雷を放ちながら、女神は応える。]

――――私の望みは、全ての終焉。預言の成就。
――――全ての煩悩の火に、永遠の沈黙を。


――――永遠の、涅槃《ﾔｽﾗｷﾞ》を。


[最後の声音だけは、いやに優しく、静かな響きを以て**]

(37) 2015/06/18(Thu) 01時半頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ

[>>25そしてもう一つ、悪魔が視線を動かすは
>>14>>22異形の翅を背に生やした女の姿。]


く。

[悪魔は嗤う。
すっかり、先程の姿とは見違えた彼女は
その表情の中に、《姫》を飼い慣らしていたように見えた。]

(38) 2015/06/18(Thu) 02時頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ

……無事か、と問うまでもなかったな。


[彼女を護る、という任務の事は忘れていない。
彼女に襲い来るであろう武人を仕留めた事も
また、任務の内に入るのであろう。

しかし、B.A.B.E.L社員が居なくなって居る事から
悪魔は、光よりも早く状況を理解した。]

(39) 2015/06/18(Thu) 02時頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ

[>>36―――――――その時、　漆黒の雷が襲い来る]

(40) 2015/06/18(Thu) 02時頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ

ぐ、ぁ　　アァ　　ッ―――――――　……



[姫の方へと意識を逸らしていたせいか。
その雷は、悪魔の武装のしていない左腕を持っていく。

血が飛び散り、悪魔の呻き声が、山に響く。
…………が、次の瞬間]

(41) 2015/06/18(Thu) 02時半頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ

………く、　　　　く　　くく……



　　　　　―――――――これで、満足か……　？
　　　
　　　　　　　腕一本飛ばした程度で、俺を
　　　　　　　　……この煉獄王を止められると思うのか？


　

(42) 2015/06/18(Thu) 02時半頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ

―――――――否


[凜と、響く声]


双縁の到達点　-Nirvana Link- へ辿り着く。

　それがお前の、いや……
　　お前達、人類代表の願いであれば――――……
　　　　　　　　　　　　　　　　　

[>>25《姫》の願いに、導かれるように
悪魔は、焦がれた身体から闇を深く纏い]

(43) 2015/06/18(Thu) 02時半頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ

[　……――――――悪魔の右眼が、開く　]

(44) 2015/06/18(Thu) 02時半頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ

　


　　　　　　　　　　　全ての万象を見通す王の魔眼


　　　　　　イ　ビ　ル　ズ　　・　　ダ　ー　ク　デ　ス　ア　イ　







　

(45) 2015/06/18(Thu) 02時半頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ

[開かれた右眼は、全てを見通す。


此処に至るまでの全てを。
過去を、事象を、預言を。

この力があったからこそ
悪魔は、魔界で煉獄の王になる事が出来た。
奈落へ落とされた時、地獄の業火によって焼かれた筈の眼。]

(46) 2015/06/18(Thu) 02時半頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ

お前≪涅槃へ至る道≫を斃して
　到達点≪双縁の到達点≫へと辿り着く。


……その方法が、今解った。


[静かに、悪魔は告げる。
紅く光る魔眼をそのままに。

人間の強さを、弱さを知った悪魔が
その力を使って見たものは―――――熱≪ﾏｸﾞﾏ≫]

(47) 2015/06/18(Thu) 02時半頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ

良いか。

今の女神―――奴こそ
真の涅槃≪ｴﾝﾄﾞ・ｵﾌﾞ・ﾆﾙｳﾞｧｰﾅ≫
……そして、涅槃へ至る道《nirvana-link》そのものだ。

お前達の望む道は
奴を、斃した先に在る。
永遠の、涅槃《ﾔｽﾗｷﾞ》を越えた先にある。


[>>37その目的を、打ち砕かんとするように
悪魔は確りとした口調で、紡ぐ。]

(48) 2015/06/18(Thu) 02時半頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ

涅槃《無》の中でも、決して尽きぬ熱≪ﾏｸﾞﾏ≫


……それが、奴に
涅槃≪ﾀﾞｰｸｻｳｻﾞﾝﾄﾞ・ﾆﾙｳﾞｧｰﾅ≫に対抗する武器。

　　　　悪魔や女神の強大な力ではない、
　　　　　弱い人だからこそ抱く感情≪ﾏｸﾞﾏ≫を
　　　　　　……集める事が、出来るか――――？
　　　　　　

[>>18悪魔は、先程建てた仮説を確信し
その場の者に届く声で、告げた。**]

(49) 2015/06/18(Thu) 02時半頃

【人】 双生児 オスカー

――天乃武甕槌尊。

ああ、そうだな。

[そして視線をホリーへと向ける。
四傑《ﾊﾟﾋﾟﾖﾝｽﾞ》の力。

その全てを彼女の周囲から感じていた。]

ホリー、返してもらうぜ？
それは俺達《ﾊﾟﾋﾟﾖﾝｽﾞ》の力だ。

(50) 2015/06/18(Thu) 07時半頃

【人】 双生児 オスカー

永遠の安らぎ……ね。

[初めて出会った日>>36
あの日彼女が言っていた事を思い出していた。]

『入滅の瞬間に、煩悩の火を消す』

それが貴女だったな。
ホリー・ダークローズ。

(51) 2015/06/18(Thu) 07時半頃

【人】 双生児 オスカー

[は]　[は]　[は]

　[ら]　[ら]　[ら]

　　[り]　[り]　[り]

雪……な訳ないか。

[火口から溢れた熱《ﾏｸﾞﾏ》
そこから溢れた白灰が空から舞い降りる。

それはまるで……]

(52) 2015/06/18(Thu) 07時半頃

【人】 双生児 オスカー

鬼丞……あんたは。

[彼の真意までは分からないが。

それでも、あの時の総本山での戦い。
そして、最後の愉しみ≪Last Dance≫の時も。]

ありがとう、な。

[灰が降りしきる中。

彼の周囲には再び光と闇の力が渦巻いていく。]

(53) 2015/06/18(Thu) 08時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[>>38姿を表した悪魔と目が合う。
先刻とは打って変わった、まったき王の姿。
この世のものでない威圧感を伴う視線を受け止めた。

ただ、無事を問う言葉には少しだけ目を伏せて。]


彼女のおかげで。

[間もなく放たれる黒雷>>36。
翅が反射的に羽ばたき、身をかわし――寸刻、間に合わない。

左足の肉を抉る。
痛み以上に、痺れと電流の衝撃が動きを封じる。]


………ッつ、う……

[地に倒れ、黒い水をまた浴びた。]

(54) 2015/06/18(Thu) 18時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[『しばし、お眠りなさい――』

内なる因子《めるや》の声がした。

『全てが終わるまで、お眠りなさい。
　残った全ては、この身に代えても救済《ｽｸ》ってみせます。
　だから、もう……』

境目さえも曖昧なまま。
この声に身を委ねれば、もう苦しまなくていいのだろう。
痛みも悼みも忘れて、救済を待つことができるのかもしれない。

それもいいか――
ぽつり、そう独り言ちたとき。

伸ばした手が触れたのは、稲妻模したミョンコのピアス>>3:222。]

(55) 2015/06/18(Thu) 18時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[忘れないで――と耳に甦る。>>3:222
ここにいない者たちの想い。
ただ託されるだけでは、まだ全然返しきれていない。]

ああ、そうだ。
残った全てを救済《ｽｸ》うだけじゃ、全然足りない。

喪ったものさえ、すべて救済《ｽｸ》う到達点。
其処へ至る道を敷いてみせる……
私も、彼らと一緒に！

[オスカーの切り開く>>3:42涅槃の向こう。
そこに救済《ﾋｶﾘ》の道を繋げることがこの望み。
『では、ともに――』　頭のなかで声がする。]

だから、……見ていて。

[地に手をついて身を起こし、右耳にピアスをつけた。
女神を見上げる。]

(56) 2015/06/18(Thu) 18時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

永遠の涅槃《ﾔｽﾗｷﾞ》……



　　　　　　　　[ オォォ …… ン ――]

[世界を満たそうとする黒い水。
誰のものとも分からぬそれらは、一斉に嘆く。
倒れ伏し、半分ほど浸かった体に伝える。

無力を。哀しみを。怒りを。

滅びの引き金を引いたのもまた、人の感情>>1:249。
黒き水には、人の弱さが満ちている。]


……たしかに、喪ってしまえば苦しまずに済むのかもしれない。
苦しみのない涅槃は穏やかなのかもしれない。

でも。

(57) 2015/06/18(Thu) 18時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

覚えていることが苦しみを生むのだとしても。

[命を落とした姉を思う。
希望を託していったひとたちの表情を、約束を思う。
この胸はそのたびに痛み、軋む。けれど。]

それをなかったことにはしたくない、
させたくはない……！

[それと同時に胸に灯るもの。
挫けはしないと、何度でも立ち上がる力。

これもきっと、人だからこそ抱く感情≪ﾏｸﾞﾏ≫。
絶対の魔眼の見通すとおりの、弱き人の強さ。]

(58) 2015/06/18(Thu) 18時半頃

【人】 双生児 オスカー

絶望の黒峰《ﾀﾞｰｸｻｳｻﾞﾝﾄ･ｴﾍﾞﾚｽﾄ》にして涅槃へ至る道《nirvana-link》。

絶望と希望の交差線《ﾎｰﾌﾟﾃﾞｨｽﾍﾟｱ・ｸﾛｽﾛｰﾄﾞ》と言ってた頃とは別人だな。
それが……


[黒雷を片手で受け止めると、そのまま握りつぶしてしまう。

流石に自分の力を根源とする力であれば受け止められるというように。]

(59) 2015/06/18(Thu) 19時半頃

【人】 双生児 オスカー

おい、大丈夫か。
“める”……

[呼びかけようとして気が付いた。

いつまでも四傑《ﾊﾟﾋﾟﾖﾝｽﾞ》の因縁を引きづっているのは自分なのかと。]

(60) 2015/06/18(Thu) 19時半頃

【人】 双生児 オスカー

サクラ！

[反逆の天翅《ｾﾗﾌ・ﾄﾚｲﾀｰ》或いは媛蝶-ﾊﾟﾋﾟﾖﾝ-へとそう呼びかけて。]

あいつは……ホリー・ダークローズは俺が倒す。
だからその後の事は、任せるぜ？

[緑瓢紋《ﾐﾄﾞﾘﾋｮｳﾓﾝ》を掲げると黒い水を浄化していく。
少なくとも、自身と彼女の周囲からは。]

(61) 2015/06/18(Thu) 20時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

できる――いや。やるよ。

[>>49紅き魔眼《ｲﾋﾞﾙｽﾞ･ﾀﾞｰｸﾃﾞｽｱｲ》を見つめ返す。
まっすぐ覗き込む瞳に、躊躇いはなく。

呼応するように四宝が淡く光を放った。>>3:191>>3:192
四つの宝珠は浮かび上がり、黒き異形の翅に集まる。]

四宝を彩るのは、弱くも強き人の想い。
『防波堤』として、罪《弱さ》の奔流を包み、導くためのもの。

ならば。
願い《強さ》を掬って、届けることもできるはず。

(62) 2015/06/18(Thu) 20時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[>>60オスカーに呼びかけられた姫の名前。

一瞬、――一瞬だけ。
懐かしげで、どこか切なげな表情を浮かべて微笑んだ。
彼を勝手に「タケ」なんて愛称で呼んだ頃のかおをして。

けれど、そのまま口を噤む。]


いいの、何も言わなくて。

[ぽつりと尋ねた言葉は、内側のもうひとりに向けて。
しばし沈黙した後、ややあって。]

(63) 2015/06/18(Thu) 20時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

私だってできることはするつもり。
だから、その後もちょっとは手伝ってよ。

[>>61口の端を軽く釣り上げて、『サクラ』は応じた。
少しだけ考えてから、傍らの煉獄の王に。]

ねえ、ジークハルト。
あの依頼は、まだ有効？

ミョンコは……もうここにはいないけれど。

(64) 2015/06/18(Thu) 20時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

対価が足りないというのなら、
私の魂でも、それ以外の"モノ"でも。
なんでも持って行ってかまわない。

だから。

[彼らの流儀>>3:93を思い出し、言葉を紡ぐ。
決意の挙句になされる望みは、姉とは異なるもの。]

――力を貸して。

(65) 2015/06/18(Thu) 20時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[異形の翅を広げた。
黒き水に浸った翅に、>>60緑瓢紋《ﾐﾄﾞﾘﾋｮｳﾓﾝ》が力を与える。

それは決して、神聖でも清らかでもない罪《弱さ》の色。
だが、一枚に、一つ。四宝は黒を彩る。
異形の翅は――揚羽蝶《ﾊﾟﾋﾟﾖﾝ》の翅に似ていた。


羽ばたき、向かおうとする先は――滅びつつある世海。]

(66) 2015/06/18(Thu) 20時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[繋がる《Link》――繋げる《Link》。

双方向の縁を繋ぎ、時空を歪める《双縁-Link-》の鍵。>>1:296
それは、持ち主と涅槃に抗う者たちの縁を繋ぐ。
媛蝶の声は、姿は、望めば彼らにも伝わるだろう。

あるいは、希望を託して逝った者たちとの縁すらも――。


その代わり、女神の干渉をも断ち切れぬことをも意味する。
羽ばたき、空を舞う蝶とて、どこまでも山威《ﾔﾏｲ》の手の中。

けれど。]


　　　　　　　　　　信じています。
私は――
　　　　　　　　　　信じてる。

[彼は、彼らは守ってくれるはずだと――。*]

(67) 2015/06/18(Thu) 21時頃

【人】 双生児 オスカー

ああ、それも悪くないな。

この戦いが終わったら――

[まるで英雄譚だ。
この戦いが終わったら何かをしようって約束するなんて。

自分らしくもないし、今はそんな状況じゃないのかもしれない。

まあ、余裕を持ちながら戦うのは良いコトなのだろうけれど。]

(68) 2015/06/18(Thu) 21時頃

【人】 双生児 オスカー

[羽ばたこうとする媛蝶-ﾊﾟﾋﾟﾖﾝ-

それに付き従う蝶が三匹
彼らは彼女を護衛するかのように舞い踊っていく。

世海の中を飛びまわり。
そして、彼女は何を集めてくるのだろうか――]


……刻理の指揮者≪クロノス・コンダクター≫おもん。
来てくれたのか。

(69) 2015/06/18(Thu) 21時頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ

――――――……


[>>56其処には彼女《サクラ》自身の声で
嘗ての姫と同じように『全てを救う』という少女がいた。

生きている者も
死んでしまった者も

その全てを救いたいという彼女の想いが、
熱≪ﾏｸﾞﾏ≫が、今――悪魔の右眼に新たなヴィジョンを見せる]

(70) 2015/06/18(Thu) 21時頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ

[一つは、空中庭園の先の情景。


生ける者を破滅の預言から救うとされる
《防波堤》を完成させる為の、その場所。


>>4:152>>4:153結界解除を成した後
目の前の女神――涅槃へ至る道《nirvana-link》を
熱量≪ﾏｸﾞﾏ≫を持って打ち勝つ事で、開かれる道だ。]

(71) 2015/06/18(Thu) 21時頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ

[――――――……そしてもう一つ、悪魔に見えたのは


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　………　“真の鍵穴”]
　

(72) 2015/06/18(Thu) 21時頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ

………クライアントはお前だ。

[>>64依頼、と口にするその少女に反応するように
一度、悪魔の思考は此方へ戻る。]


力を貸せ、か。
………良いだろう。

その分の対価は貰うがな。


[そうして、悪魔は少女に手を翳し―――………]

(73) 2015/06/18(Thu) 21時頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ

お前は救済《ﾋｶﾘ》になると言った筈だ。

[悪魔は、少女から《対価》を貰い受ける。
其れは黒い、霧となって次第に悪魔に吸い込まれていく。
……するとどうだろうか、彼女の翅が、みるみる内に白く……]


ならば、此れ《罪と咎》は俺が持つ。
その絶望《ﾔﾐ》を纏うは、俺《悪魔》だ。

[反逆の天翅《ｾﾗﾌ・ﾄﾚｲﾀｰ》と呼ばれていた彼女の翅。
――――ああ、其れは今や白く輝き、まるで――――……]

(74) 2015/06/18(Thu) 21時頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ

[―――――救済の天翅《ｴﾝｼﾞｪﾙ･ﾌｪｻﾞｰ》の名が似合う]

(75) 2015/06/18(Thu) 21時頃

【人】 双生児 オスカー

行くぜ？ホリー・ダークローズ！

[光と闇の創剣《ﾌﾟﾘｽﾞﾑﾒｲｶｰ》を自在に振るい。
《山威-ﾔﾏｲ-》を切り崩していく


黒紗がこちらを絡め取ろうとしてくるが。
それを気にすることも無く。
黒雷は先ほどと同様に打ち消していくが――]

(76) 2015/06/18(Thu) 21時半頃

【人】 双生児 ホリー

――――ええ。
――――腕どころか、命を吹き飛ばしても、貴方は止まらないのでしょうね。

[>>42笑う声に応じるのは、嘲笑《ﾜﾗ》い声。]

(77) 2015/06/18(Thu) 21時半頃

【人】 双生児 オスカー

妙だな。

手ごたえが思ったよりも――

[それとも、自身の力が上がっているせいなのか。
そんな事を思いながら、《山威-ﾔﾏｲ-》に対するこちらの攻撃は止まらない。

そして、先ほど鬼丞を倒したあの技を放たんと。]

(78) 2015/06/18(Thu) 21時半頃

【人】 双生児 ホリー

――――世海は、熱《ﾏｸﾞﾏ》を喪った。

――――安寧の秩序に護られて、惰性の輪廻に囚われて。
――――最早、煩悩の炎でさえも取るに足らぬ火花ばかり。


――――そんな世海に。
――――私を滅ぼす熱《ﾏｸﾞﾏ》が、遺されているとでも？


[それは、>>49推測への肯定も兼ねて。
女神は嘲笑う。人を、命を、世海を。]

(79) 2015/06/18(Thu) 21時半頃

【人】 双生児 オスカー

天狼超新星《スーパーノヴァ・シリウス》！！

[再び放たれる奥義。
それは《山威-ﾔﾏｲ-》の中心を狙って放たれたのだった。]

(80) 2015/06/18(Thu) 22時頃

【人】 双生児 ホリー

――――……ふふふ。

[光と闇の創剣《ﾌﾟﾘｽﾞﾑﾒｲｶｰ》から放たれる剣撃にも、女神は動じることはなく。
ひらり、はらり。山威-ﾔﾏｲ-と化した黒紗を切り開かれるに任せ。]

――――面白い力ね。
――――この力で、あの旅人《ｳﾞｫｲｼﾞｬｰ》も討ち果たしたのかしら？

[輝く右眼に、翅を広げ祈る媛。
そして、>>80繰り出された奥義。
黒い死の水が飛沫を上げ、高圧のエネルギー体が女神の中核を襲う――――]

(81) 2015/06/18(Thu) 22時頃

【人】 双生児 ホリー

[――――だが。]



――――天狼超新星《スーパーノヴァ・シリウス》


――――再誕《リバース》



[闇の塊は、そのエネルギーを受け止めて。
易々と、同等の……否。それにも勝るエネルギーを、オスカーへと返す。]

(82) 2015/06/18(Thu) 22時頃

【人】 双生児 ホリー

――――面白い技だけれども。

――――熱《ﾏｸﾞﾏ》が足りないのよ。
――――コツさえ掴めば、簡単に、盗み取れてしまうほどに。

[――――ふわり。するり。

火山の雪灰は、女神の闇に煽られて。
刹那、オスカーの目の前に、微笑む女神の《幻影》が現れる。]

(83) 2015/06/18(Thu) 22時頃

【人】 双生児 ホリー

――――ねぇ、オスカー・ニルヴァーナチャイルド。


今ならまだ間に合うわ。
あの日と同じように、私の手を取れば。
世海の半分を、貴方にあげる。

私と貴方で、世海を統べましょう？

[>>0:20あたかもそれは、過日の再現。
但し。あの日と異なり、見慣れた女神の微笑みは、景色を透かす《幻影》に過ぎないのだが。]

(84) 2015/06/18(Thu) 22時頃

【人】 双生児 オスカー

――うぐっ！

[天狼超新星《スーパーノヴァ・シリウス》――――――再誕《リバース》

その圧倒的な力の奔流に巻き込まれ。
腹部からは鮮血が溢れていく。]


熱《ﾏｸﾞﾏ》が足りない――だと。

(85) 2015/06/18(Thu) 22時半頃

【人】 双生児 オスカー

[そして、あの日のように。
彼女が目の前に姿を現した。


あの日――彼女の手を取ってしまった事から。
この事態は始まってしまったのだろう。]

(86) 2015/06/18(Thu) 22時半頃

【人】 双生児 オスカー

――分かってるんだろう？
ホリー

[そう言って彼女に微笑んだ。]

本当に俺と一緒に行くんだったら本人が来てるだろうよ。

幻影のホリーって事は……俺の答えも分かりきってるだろ？

否《ノー》だ。

(87) 2015/06/18(Thu) 22時半頃

【人】 双生児 オスカー

世海を統べるのは、俺一人だけで良い。

(88) 2015/06/18(Thu) 22時半頃

【人】 双生児 オスカー

……ま、流石に冗談だ。

[しかし、幻影の彼女を打ち払っても。
それでもなお、彼女の潜む本体までは到達できない。

攻めあぐねていれば天狼星爆発《スーパーノヴァ・シリウス》再誕《リバース》が飛んでくるのだ。

それを喰らってしまう前に、こちらから仕掛けなければ――]

(89) 2015/06/18(Thu) 22時半頃

【人】 双生児 ホリー

――――……あら。
――――随分面白い冗談を云えるようになったのね？

[くすくす、と。
女神の《幻影》は、どこか満足そうな笑みと共に、消える。]

――――……そうね。
――――そんな陳腐な誘惑に掛かるなら、その場で八つ裂きにしていたわ。

――――見届ける結末がこんなものでは、詰まらないもの。


[>>0:39いつかの約束を匂わせて、女神は再び闇を震わせる。]

(90) 2015/06/18(Thu) 22時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[救済の天翅《ｴﾝｼﾞｪﾙ･ﾌｪｻﾞｰ》は空を舞う。
三匹の金色の蝶>>69を引き連れて――

純白の翅は、降り積む灰にも汚れることはない。


預言の成就で太陽を失い、黒き水と瓦礫と灰に沈む街。
路頭に迷ったわずかなひとびとは空を見上げて囁き交わす。

「もうお終いだ。どうせ何をしても助からない」
「B.A.B.E.L.だって教団だって救ってくれなかった」
「新たな女神様の神殿に行ったやつらも死んだってよ」

その様子を眺めながら。
まずは、B.A.B.E.Lの中心に降り立った。]

(91) 2015/06/18(Thu) 22時半頃

【人】 双生児 オスカー

喰え、光と闇の創剣《ﾌﾟﾘｽﾞﾑﾒｲｶｰ》！！

[しかし、彼女の闇を喰らいきれるわけもなく。
押し合っていく力と力は。

不協和音となって使い手たるオスカーへと返る。]

ぐっ……

[口から流れるのは一筋の鮮血。
先ほどの腹部も応急的に力で修復したが。

それでも、押さえきれない部分のダメージはあるのだ。]

(92) 2015/06/18(Thu) 22時半頃

【人】 双生児 ホリー

――――どうしたのオスカー？
――――もう、終わりかしら？

[女神の声は微笑む。
>>91滅びの世海を舞う天翅を、>>92目の前で己の力に喰われる戦士を、嘲笑うように。]

(93) 2015/06/18(Thu) 23時頃

【人】 双生児 ホリー

――――太陽と星々が 675384回の旅を巡 り、 この世が生ける者達の《罪》と《業》に充たされた時。

――――大地は滅びの御祓に曝され、全てが原初の海に沈む。

[>>0:193そうして、女神は紡ぐ。
滅びの預言を。《予定》された、災いを。]

(94) 2015/06/18(Thu) 23時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

― B.A.B.E.L.の方舟にて ―
[Beginning Ark for Brilliant Era Leading Cooperation。
　　　　　　《輝く時代へ導く原初の方舟》

それは、偽りの方舟《ﾋｶﾘ》。
この世すべての毒を載せた、幻の救済。

だが、同時に。
幾千、幾万もの技術者たち、社員たちの願いは本物だ。
切なる救済への祈りを込めて、ここに在る。

B.A.B.E.L.を恨んだこともあった。憎んだこともあった。
それを教えてくれたのは。]

ミョンコ――　見ている？

[超硬質耐熱合金《ｱｰﾃｨﾌｨｼｬﾙ･ﾐｽﾘﾙ》の巨大な船体に触れて――]

(95) 2015/06/18(Thu) 23時頃

【人】 双生児 ホリー

――――人々の《罪》と《業》に、熱《ﾏｸﾞﾏ》を奪われた、哀しい世海…………

――――……疲れたでしょう？

――――だから、終わらせてあげるわ。
――――世海が世海の様相《ｶﾀﾁ》を保てる、今この時に。

(96) 2015/06/18(Thu) 23時頃

【人】 双生児 ホリー

――――原初の海へ。
――――【闇】へと、沈みなさい。


[言い終わるや否や、女神は咆哮する。
世海中の闇を、揺り起こすように。

声に応え、闇は予兆にさざめく。
手近な生命《ｲﾉﾁ》を呑み込むよう、ゆっくりと、少しずつ、その範囲を拡げながら。
止まるのならば恐らくは、女神の消えるその時。それを、誰もが当たり前のように【識る】だろう。]

(97) 2015/06/18(Thu) 23時頃

【人】 双生児 ホリー

[――――あたかも【波】の如く。

世海を揺らし、闇は目覚める。]

(98) 2015/06/18(Thu) 23時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

まだ、……まだ、間に合う。闇には沈ませない。
この世界には、光も熱もまだこんなに残ってる……！

[呼応するよう、緑宝が眩く光を放つ。]

ニルヴァーナの鐘の、B.A.B.E.L.の、雷槌《ﾐｮﾙﾆﾙ》の。
方舟に込められた救済の願い《ﾋｶﾘ》よ、届け――

[三匹の蝶の一匹を指先ですくい上げる。
そのまま、力を託して時空の歪みへとそっと離す。

秩序の守護者そのものの如き、勇気の翠。
それは、奇しくもかつて明之が求めた宝玉>>2:72。
蝶は英雄《オスカー》の手にしたその武具へと止まり、融け合い。

そのまま、流れこむ――！]

(99) 2015/06/18(Thu) 23時頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ

――――――――――その通りだ。

(100) 2015/06/18(Thu) 23時半頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ

― B.A.B.E.L.の方舟にて ―

[>>99悪魔の声が響くは
《方舟》に乗る少女が、その力を託した所。]


………哀れだな。

誰の罪か、咎か。
その毒と絶望《ﾔﾐ》で満たされ

――――……“誤りの鍵穴”とされた《方舟》


[悪魔は眼を細め、その舟に手を当てて、呟く。
其れは確かに、救済の願いを込めて創られたものであったのに。]

(101) 2015/06/18(Thu) 23時半頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ

[その舟は、何故こうなったのだろうか？


>>1:266>>1:267その中に巣くう毒、そして絶望《ﾔﾐ》
本来ならば乗せる筈だった“人々”の代わりに
絶望《ﾔﾐ》が乗り込んでいるからこそ、誰も救う事が出来ない。

そしてその状態で鍵を開けてしまえば
その毒達が飛び出すように、災いがこの世界に降り掛かる。]

(102) 2015/06/18(Thu) 23時半頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ

――――――………　くく、なら答えは簡単だな


　　　　　　[―――――――　ゴ、　ォ　ｫｫ………　ッ！！！]


[悪魔がその右手を舟に翳すと
>>74先程、少女にしたように
その中に巣くう、ありとあらゆる毒が！絶望《ﾔﾐ》が！！

悪魔の身体に吸い込まれていく！！！！]

(103) 2015/06/18(Thu) 23時半頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ

開けば、絶望《ﾔﾐ》が溢れ出すなら
その前に、俺が喰らい尽くす。

　
　　　　　―――――………来い。

　　　　　　お前達の絶望《ﾔﾐ》の力を
　　　　　　　俺《王》が熱《ﾏｸﾞﾏ》に換えてやる。


[王の器は、どれ程巨大な絶望《ﾔﾐ》であろうが
その身で余すことなく抱き留める。
流れ込む黒き絶望は止めどなく、しかし悪魔は揺らがない。]

(104) 2015/06/18(Thu) 23時半頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ

[――――――――――――カ　　ｧｯ　　………　]

(105) 2015/06/18(Thu) 23時半頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ

[そうして、絶望《ﾔﾐ》を全て取り除いた後に残るは



　　　　　　　　　――――――……真の鍵穴≪-Nirvana-≫]


　

(106) 2015/06/18(Thu) 23時半頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ

[B.A.B.E.Lによって創り出されたその《方舟》は
選ばれし者を救う《方舟》ではなかったのかも知れない。


だが、これは間違いなく“救いの舟”


それが完成した時、その舟は
冥府の川に堕ちた者達を救い上げる――――……]

(107) 2015/06/18(Thu) 23時半頃

【人】 双生児 オスカー

……終わらないさ。

終わらせてなるもんか、なあみんな。

[少年は口の端から鮮血を流しながら。

尚も光と闇の創剣《ﾌﾟﾘｽﾞﾑﾒｲｶｰ》を起動して闇を喰らっていく。]

(108) 2015/06/18(Thu) 23時半頃

【人】 双生児 オスカー

一つだけに染まる世海なんてあってはならない。

光と闇が均衡を保つからこそ。
世海は美しんだ――

[自身のその言葉に呼応するように光と闇の創剣《ﾌﾟﾘｽﾞﾑﾒｲｶｰ》が煌めく。
それはきっとその剣に込められたリツの想いか――]

(109) 2015/06/18(Thu) 23時半頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ

[　―――――――――……《救助船》と成るのだ　　]

(110) 2015/06/18(Thu) 23時半頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ

[全てを救いたいという少女の願いに反応して
悪魔の右眼が見せた二つのヴィジョンは

>>71生ける者を救う《防波堤》と
>>72死せる者を救う《救助船》だった。]


…………　悪いな、此れも仕事だ。


[そのヴィジョンは恐らく
“全てを救う”と願う者全てにリンクし、脳内に直接現れるだろう。]

(111) 2015/06/18(Thu) 23時半頃

【人】 双生児 ホリー

――――入り乱れる色は、熱《ﾏｸﾞﾏ》無き世海には過ぎたる毒よ。、
――――だから…………、…………？

[>>109オスカーの剣が纏う煌めきに、>>99翠色の蝶が重なる。
光の白、闇の黒、命の翠。あたかもそれは、鮮やかな揚羽蝶の如き、色彩の渦。]


――――…………まさか。


[>>106方舟の絶望《毒》もまた、喰らわれた事を悟る。
遺されていない筈の熱《ﾏｸﾞﾏ》が、次々と、女神の前に蘇る。]

(112) 2015/06/18(Thu) 23時半頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ

[その身体に絶望《ﾔﾐ》の熱≪ﾏｸﾞﾏ≫を携えて
女神と少年が対峙する場所まで戻り着けば―――……]




……………　ぐ、　ッ……


[>>97波が
闇色の波が世海を、浸食していく。
果たして、これで熱量は足りるのか。
悪魔は胸を押さえ、女神を見据えたまま呻く。]

(113) 2015/06/18(Thu) 23時半頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ

[――――――――しかし、その時　………　！　]

(114) 2015/06/18(Thu) 23時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

　　　　　　　　[ キ ｨ ―― ン ……]

(115) 2015/06/18(Thu) 23時半頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ

　　　　　　　　　　　　　………　ク……ルト　　！


　

(116) 2015/06/18(Thu) 23時半頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ

　　　　　「ジークハルト！」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「ジークハルト！」
　　「ジークハルト！」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「ジークハルト！」
　　　　　　　　　「ジークハルト！」

　　

(117) 2015/06/19(Fri) 00時頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ

………休め、と言ったのが聞こえなかったのか。
あいつらは。


[聞こえ来る声は、ゲヘナ社員のもの。
誰の入れ知恵か、社長の巨大銅像まで出動させたらしい。

しかし、それに隠された力よりも何よりも
彼らの声――――社長である悪魔に力を与えんとする
その熱≪ﾏｸﾞﾏ≫が、悪魔の身体に吸い込まれていく―――！！！]

(118) 2015/06/19(Fri) 00時頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ

………嗚呼、世界の熱≪ﾏｸﾞﾏ≫が足りないと、言ったな。



　　　　　　　　此れを聞いても、そう言えるのか？


[>>79嘲笑う女神を思い出し、言う。
悪魔は冥府から、双縁の力で声を響かせる彼らの熱≪ﾏｸﾞﾏ≫を

はっきりと、届かせる――――――！！！]

(119) 2015/06/19(Fri) 00時頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ

　　　　『　何をだらけておる！　小僧！　』


　　　　　　　　　　『…もう、一度だけ

　　　　　　　　　　　　　貴女の、救済《それ》を、信じます。』

　

(120) 2015/06/19(Fri) 00時頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ

　　　　　『どうか。B.A.B.E.L.《彼ら》を……

　　　　　　　　全てを《世海》を、救済《ｽｸ》ってあげて。』

　
　

(121) 2015/06/19(Fri) 00時頃

【人】 双生児 オスカー

どうしたホリー！

これが世界の人々の力だ。

[自分だけでなく。

世海そのものへと働きかけていく。]

世界の熱≪ﾏｸﾞﾏ≫が足りてなければ。
それがその分は現出させていく。