248 冷たい校舎村6
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[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
ユエに1人が投票した。
ヤスリに9人が投票した。
ヤスリは村人の手により処刑された。
|
ユエ! 今日がお前の命日だ!
2018/08/26(Sun) 00時頃
|
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
ユエが無残な姿で発見された。
現在の生存者は、A、レン、ウツギ、ヨスガ、メイ、ニトカ、ノッカ、ポーチュラカの8名。
キーンコーンカーンコーン…………
(#0) 2018/08/26(Sun) 00時頃
──午前8時50分
変わらず、窓の外は果てしなく白いが、
同じ一日を繰り返す時の凍った校舎といえど、
ささやかな陽の光が知らせるように朝は来る。
何はともあれ、3度目のチャイムは鳴って、
君たちはまた新しい今日を迎えた。
耳慣れない物音と、聞きなれたチャイムが響いた後、
校舎はまた明るいだけの音楽に包まれていく。
(#1) 2018/08/26(Sun) 00時頃
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/* トシ君のロールにめっちゃ泣いた
泣いた
(-0) 2018/08/26(Sun) 00時頃
|
そして君たちは、
規則正しく鳴るチャイムの意味を知るだろう。
消えた仲間が二人と、身代わりが如く現れる人形。
黄楊 靖利と弓木 英司が見当たらない。 *
(#2) 2018/08/26(Sun) 00時頃
食養会 ユエは、メモを貼った。
2018/08/26(Sun) 00時頃
食養会 ユエは、メモを貼った。
2018/08/26(Sun) 00時頃
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/* ギリギリまにあったー けどメモは間に合わなかった まあ仕方ない
あと薬瓶が残されてる描写し忘れた……
(-1) 2018/08/26(Sun) 00時頃
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[ 話してみれば、意外なところがある男だ。 と、空木はそれを愉快に思ったものだ。
おとなしい性質なのかと思えば、 存外冗談を言って笑うし、 ときにはこいつ図太いな。とも思う。
途切れることもなく続く”次回”の約束は、 空木にとって心地よいものであったし、 それを途切れさせまいと、 よく知りもしない本を机に積み上げる。
もしかすると、本当に、 成績だとか、いろんなものを 交換してやれるなら、よかったのに。
紛れもなく現実に帰る気の良い友人は、 また空木の世界に欠けをつくる。]
(*0) 2018/08/26(Sun) 00時頃
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[ 偽のきょうだい。と言いはしたが、 嘘も真も、その間に大した隔たりはない。 ──と、空木は思う。思っていた。
またひとり、といなくなった校舎で、 たばこを吸いたいな。とは、 もう二度と思いはしないんだろうし、 うまくいけば一生禁煙できるかもしれない。
あわよくば欠けが出る前に、 家族そろって食卓を囲むなぞしたかったが、 ままごと上のきょうだいでさえ、 すぐにいなくなるんだから、家族とはままならない。
そのほうが幸せなんだったら、それでいいか。 と、空木が思えるのは、もう少し先になりそうだ。]
(*1) 2018/08/26(Sun) 00時頃
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[ 事故と聞いたか、自殺と知らされたか、 今となっては空木に知るすべはないが、
夜道を歩いている途中で、 空木はふと足を止めたのだ。
衝動的に家を出てきてしまって、 なにかを書き残すということをしなかったが、
なんとなく思い出したのは、 いつか見た中学生の連続自殺の報道だった。
同じ年ごろの子どもの死を、 空木はなんかかわいそうだな。と思ったし、 きっと、家か学校でやなことでもあったんだ。 と、ニュースキャスターが言うのを真に受ける。]
(0) 2018/08/26(Sun) 00時頃
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[ あの、衝撃的な事件と比べて、 ひとりが静かに死ぬことに、 ニュースとしての価値があるとは思えないが、
空木は、世間から見た自分というのは、 ひとりの高校3年生に過ぎない。と気づく。
……受験だとか、いろいろ。 忙しい時期に、きっとみんなの周囲は騒がしくなる。 それを、申し訳ないな。と思った。
それから、いつの日も学生の自殺には、 学校生活の問題がつきものだというのも思い出し、 そういうふうに言われるのは非常に不本意だ。と思う。
あのクラスであったことはいいことばかりだった。 それを、空木はきちんと正しく伝えるべきだった。]
(1) 2018/08/26(Sun) 00時頃
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[ ──液晶に、指を滑らせる。
なにも考えていなかったし、 伝えたいことといえば、 ありがとうとごめんなさいと、 きみたちのせいではない。 という三点のみであった。
実際文字にしてみれば、 ずいぶん漠然とした文面になったが、
空っぽで空気みたいのが空木なんだから、 最後だってとりとめもないのも仕方ないだろう。
これでいいか。と、 宛先をひとつずつ選択して、 いざ送るという段になって空木は思った。]
(2) 2018/08/26(Sun) 00時頃
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[ 彼らはなにと言うだろう。
例えば、このことが小さなニュースになったとして、 彼らはなにをどう語るのだろう。
ほかのなにも、怖いことなどなかったが、 空木はただそれだけが恐ろしかった。
ずいぶんと自分勝手なお願いだが、 できれば。と、空木は思う。嘘でもいい。 そのあとは、どんなに笑ってくれてもいいから。
当然彼らがそうしてくれる。 という自信など、もとより空木にはない。
一度は作成を完了した文面の、 最後に、再び言葉を打ち込んでいく。]
(3) 2018/08/26(Sun) 00時頃
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『 もしもなにか聞かれたら、 いい友達だった。って言ってください。 』
(4) 2018/08/26(Sun) 00時頃
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[ 一度の見直しだってせずに、 空木はかじかんだ親指で送信ボタンに触れた。
さて、これで最後の用も済んだ。 とばかりに、道の側溝にスマホを投げ捨てる。
このあたりで、一番交通量が多いのは、 やっぱりあっちの国道だろうか。
……少しだけ。ほんの少しだけ。 投げ捨てたスマホが惜しかった。 文化祭の日に戻れたらなあ。って空木は思う。 そうしたら、今度はもう少し利口にやるのに。 色々と、取り返しのつかないことが多すぎる。
そんなことを考えながら、 空木はまたふらりと歩き出す。一度も振り返らない。]
(5) 2018/08/26(Sun) 00時頃
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[ ────こんにちは。と、 道端ですれ違ったみたいに、そのメールははじまる。*]
(6) 2018/08/26(Sun) 00時頃
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― 昨夜のこと ―
[移動の最中、庄司を見つけたなら声をかけて、 茜を見つけたなら、教室で眠ると聞いただろうか。
それならわたしも一緒に教室で寝るよ、 と言っただろうけれど、その希望は叶っただろうか。 断られたならしょんぼりと保健室に戻っただろう。*]
(7) 2018/08/26(Sun) 00時頃
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─── 3度目のチャイムが鳴るまで
[ 彼処まで意地を張る必要はなかった。>>2:577 何となく何かにムカついてたから。 つまり、八つ当たりみたいなもんだ。 でも、マネキンの周りの海が、 本物の血だってことは理が言うまで、 アタシは知らなかったことだった。
それでも、引くに引けるわけがない。 ]
(8) 2018/08/26(Sun) 00時頃
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───……アタシはさ、 明みたいになんないよ。 つよい、からね
[ ヨスガも、連太郎も。>>2:611>>2:656 困ったような顔をしていて、 申し訳ない気持ちになってた。 逃げるように音楽室を出て、 正解だったと、思った。 ]
(9) 2018/08/26(Sun) 00時頃
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[ 別行動って言われた時は既に、>>2:578 互いに頭に血が上ってたんだと思う。 だから、呟いた単語を拾うことも、>>2:570 アタシには、できなかったのだ。
どんな意味を持つものだとしても、だ。 ]
(10) 2018/08/26(Sun) 00時頃
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──回想/お祭り──
やべえ、黄楊。 なんの才能隠し持ってんだよ。 実は兼業スナイパーだったり、する?
[ 空木は浮かれた声でそんなことを言う。 イエーイ、と。ハイタッチを求める。
1000円分のくじ引きがしたい。 と言った空木の望みは、 ある意味、かなえられたように思った。
黄楊への”ご褒美”を、 空木は心底おもしろいと思ったし、
ここはおれに任せろ。と、 腕まくりをして、気合を入れてくじを引く。]
(11) 2018/08/26(Sun) 00時頃
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[ 一人になったアタシは、 購買への道をまっすぐ進む。 開けたその場所は、当たり前のように無人だ。 レジの使い方を知らないアタシは、 銭入れにお金を置いてメロンパンを取る。
空腹を埋めるために、 すぐ封を開けて、食べ歩きをした。 ]
(12) 2018/08/26(Sun) 00時頃
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[ 夜の校舎で一人きり。 アタシは大きな水槽の中を泳いでいた。 そして、深夜の誰も使わない時間帯に。 恐らく、英司が使う前だろう。>>2:738 シャワーを浴びてから、 結局、定まらなかった行き先を、 教室へと決めて、一人向かったのだ。 ]
(13) 2018/08/26(Sun) 00時頃
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……やっべ、なにこれ。 黄楊ぇ、こんなんだけど、いいわけ?
[ なんの遠慮もなく、 出店の前で、空木は大きな声を上げて笑った。
安っぽいアクセサリーの類を、 空木は楽しみにしていたくじで引いた。
安っぽい土台に、大粒のラメの塗りつけられた、 ちいさな女の子ならば喜びそうな、 或いは、男の子が踏みつけて壊してしまいそうな、 品の欠片も感じない、ひたすらに白い蝶がある。
それに、ギザ歯のクリップをくっつけた。 空木でも分かる。接着剤で貼り付けた。]
(14) 2018/08/26(Sun) 00時頃
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[ それだけの品である。 空木は、この翅って折れるのかな。って、 薄っぺらいそれを、街灯に透かして見ている。]
(15) 2018/08/26(Sun) 00時頃
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クソだせえな。
[ しげしげと眺めたのちに、 空木はあっけらかんとそう言った。
白く、光を跳ね返しても、白く。 不気味なまでに鮮やかな蝶である。
そういえば、次の接点を作るための、 ほんの最初期の契約の際に、 黄楊に貸し付けた漫画で、街を食い尽くす超は、 こういう色合いをしていたかもしれない。
──と、空木は思う。
或いは、蝶と言って浮かべるのは、 「 そうか、つまり君はそんなやつなんだな 」 という、かの有名な一節であった。]
(16) 2018/08/26(Sun) 00時頃
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[ しかし、ルールはルールである。 ──と、空木は思う。
ざらりとした手触りのそれを、 空木は黄楊に、「 はい 」と、 ていねいでもない手つきで渡す。]
じゃ、これ。 おれだと思って大事にしてねん。
[ ぎゃはは。きしょい。と付け足すのは、 空木の癖のようなものだから、気にしないでほしい。*]
(17) 2018/08/26(Sun) 00時頃
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[ 自分の机の上に乗ったプリン。 冬だから、たぶん大丈夫だろう。 スプーンを埋めて、甘さに眉を顰めた。 ]
……あま、
[ 姉好みしそうな、甘さだった。 そして、ピンクのマフラーを巻いて 机に突っ伏して眠ろうとしていた。 もしも、誰かが呼びに来たのならば、 アタシは、此処でいいって伝えて、 その場から動こうとはしなかっただろう。 ]
(18) 2018/08/26(Sun) 00時頃
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[ そして、3度目の目覚めの合図。>>#0 聞き慣れた音はこの耳に届く。 ]*
(19) 2018/08/26(Sun) 00時頃
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[ある日、家に帰ると、 家の中が荒らされていました。
最初は、空き巣に入られたのかと思いました。 でも、すぐにそうでないとわかりました。
開け放たれ、空っぽになったクローゼットや引き出しは、 母が使っていたものです。
すっかりなくなっていたのは、既に数少なくなっていた、 母の私物でした。]
(20) 2018/08/26(Sun) 00時半頃
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[かつて、食べ物が乱雑に山にされていたテーブルには、 一枚の便箋がありました。 手紙ともいえないような走り書きには、 母が週に六日を過ごしていた人との結婚が決まったこと、 この家の家賃と光熱費は、来年の3月で打ち切ること、 今後は一切連絡不要だということ、 そんなことが書いてありました。 親の務めはもう終わった、女として幸せになりたい。 そんなようなことも書いてあって、 思わず笑ってしまいました。
何を言ってるの、お母さん。 あなたが、女のしての幸せを考えずに生きたことが、 今まで一度でもありましたか?
便箋の隣りには、まとまったお金がありました。 手切れ金なのだと思います。]
(21) 2018/08/26(Sun) 00時半頃
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[週に一度の家族の真似事。 家族団欒の娘役。 それが私に与えられた役どころのはずでした。
私はどうやら、お役御免のお払い箱のようです。 出番を失った私に、もう、出る幕はありません。]
(22) 2018/08/26(Sun) 00時半頃
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[別に私は、死にたいわけではないのです。 でも、もう生きていてはいけないのだと思います。 出番が終わった役者が、舞台に居座るのは迷惑でしょう?*]
(23) 2018/08/26(Sun) 00時半頃
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[ ふらふらと歩いていた時、 仁花とすれ違って、教室で眠ると伝えた。
一緒に、との申し出には遠慮はしたけど、 絶対にダメとは言えなかったから。 目を覚ました時には、 仁花の姿が見えたかもしれない。 ]*
(24) 2018/08/26(Sun) 00時半頃
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/* よるこさーーーん、かぶってごめんな!
(-2) 2018/08/26(Sun) 00時半頃
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/* やはり庄司さんといろいろと被ってて申し訳なさと なんか話したいなーって気持ちがな
(-3) 2018/08/26(Sun) 00時半頃
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でもおれ、 おまえのマネキンなんか、見たくねえよ。
[ と、空木は言った。]
(25) 2018/08/26(Sun) 00時半頃
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──夜──
[ 結局、もらいたばこを一本済ませて、 空木はひとつ伸びをして、 再び、当てのないひと捜しに戻る。
吸っている最中の灰は、 行儀悪く、窓の外から落としてやった。 マナーも躾もなっちゃいない。
そのくせ、万が一にも、 火事になったら怖いからと、
ほとんど躊躇もなく、 空木は校舎の壁にたばこの先端を押し付けて、 完全に火種の消えたそれを廊下のゴミ箱に捨てた。]
(26) 2018/08/26(Sun) 00時半頃
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まじめでいーこだから、 おれ、メッセンジャーしてくんな。
……男子は、あと、黄楊かあ。 見かけたら言っといて。 じゃ、またあとで。おやすみ。
[ 嘘で偽物でごっこ遊びの兄に、ひらりと手を振る。 明るいばかりで寒い廊下を彷徨って、 空木は結局、黄楊に会えたんだったか。
そうしたら、教室の黒板に記したことを、 同じように口頭でも伝えて、 空木からの用件はそれだけだった。*]
(27) 2018/08/26(Sun) 00時半頃
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──午前8時50分──
[ 自己PRであるとか特技の欄があれば、 空木は迷わず「 どこでも寝られる 」と書く。
そんな寝汚い人間であるからして、 早起きして部屋を出ていくひとにも気付かず、 たっぷり、チャイムが鳴るまでの時間、 ぐうすか音楽室で寝息を立てていた。
響き渡るチャイムの音に思うのは、 遅刻か。という、ただならぬ焦りであって、 身体を起こしてようやくのことで、 空木は自分の置かれている奇妙な状況を思い出す。]
(28) 2018/08/26(Sun) 00時半頃
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……お、はよ。
[ 寝起きの声はがらがらで、 息も絶え絶え、というふうに空木はうめく。
コンタクトケースや洗浄液。 を、空木は持ち歩く性質ではなく、 つけっぱなしで眠ったせいで、 むちゃくちゃに目が乾いている。
ごしごしと目を擦りながら起き上がり、 かすむ視界のその部屋の中に、 一体何人がいるのかも確認せず、 「 顔を洗ってくる 」とだけ残して、 ふらりと部屋を出ていった。*]
(29) 2018/08/26(Sun) 00時半頃
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―― 夜の話 ――
[縁日の教室を出ると、仁鳥さんと出会いました。>>7 聞けば、私と桜ヶ台さんを捜しに来てくれたそうです。 そういえば、お手洗いに行くと言いおいて、 ずいぶん1人でふらふらしてしまいました。 迷惑をかけてしまったと申し訳ない気持ちになります。]
ありがとう。 わざわざごめんね。
[そう言って、私は桜ヶ台さんを捜しに行く 仁鳥さんと別れたと思います。]
(30) 2018/08/26(Sun) 00時半頃
|
|
[保健室に戻った私は、けれど中には入りませんでした。 なぜでしょう? なんとなく、としか言いようがありません。 保健室の扉の横の壁にもたれて床に座ります。
廊下で寝るなんて馬鹿げています。 私だってそう思います。 それでも、私はそうしたかったのです。
うまく説明できません。 でも、多分、 弓木君たちが保健室にやってきた時に、 乃歌さんの不快よりも、弓木君の不快が正当だと 感じてしまったことと関係があるのだと思います。]
(31) 2018/08/26(Sun) 00時半頃
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[もし、乃歌さんや封都さんに気づかれたなら、]
見張ってるから、安心して休んで。
[なんて言い訳して笑ったと思います。 弓木君の不快を正当だと感じたのに、見張りだなんて。 私は嘘吐きの才能があったのかもしれません。**]
(32) 2018/08/26(Sun) 00時半頃
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―― 現在/職員室 ――
[――が、くんっ、と肩を揺さぶられる。
ゆらゆらと揺れる薄暗い視界の中、 阿蘇が何かを叫んでいる。
混乱した頭では、 阿蘇が紡ぐ言葉が正しくとも、 何をいっているのかわからない。 とうとう言語が通じなくなったか。
断片的に聞き取れた言葉だけ。 やはり、ぼそぼそと断片的に返した。]
(33) 2018/08/26(Sun) 00時半頃
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矛盾だらけだよ…… 俺はあいつじゃないのに あいつのふりをしてやってきたことが 全部俺の気持ちになってしまった
わからない、わからない 理解、できない、らしいんだ、俺は 多分そうなんだと思って理解する努力はした。 でも何もわからない。気持ち悪い。 心なんてわからない。でもわかれば何かできると思ってた。
抱える? 何を? 何もわからないまま助けられないまま生きてきたおれが いったい何を抱えるって? 悩みなんて上等なものもてる人間じゃない むしろ恵まれていると――大人は、言っていた
(34) 2018/08/26(Sun) 00時半頃
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──昨日/1階廊下──
[ 昨日は、同じ廊下を阿蘇と歩いた。>>2:708
いやいや、と否定する阿蘇に、 空木は、曖昧に笑っている。
かるうい調子で展開する会話に、 空木は別に、親しいから言いたくないとか、 そういうことを強く思う性分でもなかったが、
そのときばかりは、 今さら、しばらくごまかしてきた、 誰にも言っていない本当のことを、 よりによって今、言う必要もないか。と思う。]
(35) 2018/08/26(Sun) 00時半頃
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……なんで生きてるのかわからないんだよ……
(36) 2018/08/26(Sun) 00時半頃
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|
[ぐっ、と 肩をもつ手に力が籠もるのを感じる。 それで、ようやく エラーを吐き続けていた意識が浮上した。
一歩下がり、だん、と背中に壁が当たるのを知覚する。 阿蘇を見る目は、 いつもの学級委員長らしくなく、 動揺と戦慄で揺れていただろう。
今、俺は何を言っていた?]
(37) 2018/08/26(Sun) 00時半頃
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|
怒んねえよ、だれも。 うち、誰もいねえっつったろ。
[ だから、それだけ言って、 よく考えたからそうなのだ。とは、 言わないまま、平常通りの会話を続けた。*]
(38) 2018/08/26(Sun) 00時半頃
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[ ──いわく、正しくひとであるならば、 本当に大切なことは、忘れることをしないという。]
(39) 2018/08/26(Sun) 00時半頃
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――…… ご、 めん
……ごめん……
違う。 頼りに、してない、わけじゃない
[歯の根が合わなかった。 首を振る。]
きっと何でもないことだから 隠したい、わけじゃない。 どういえばいいかわからないんだ ――どういえばいいのか、 説明すればいいのか、わからない おかしいだろ。
(40) 2018/08/26(Sun) 00時半頃
|
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[桜ヶ台の言っていたことを思い出す。 諦めてしまえば、 きっと、なんとかなる悩みなのだ。
だから、 そんなに深刻そうな顔をしないでほしいと阿蘇を見る。 困った顔で笑った。]
……大丈夫さ、多分な。 でも、俺が自殺者でみんなを閉じ込めたんだったら すっごく困るから、それはないと思う。
[何が大丈夫なのかさえ不明だが、 とりあえず声は届いているし、阿蘇は見えている。
どうすればいいのかわからないのに、 悩みを聞いて欲しいということもできず さりとて、彼をふり払うこともできず]
(41) 2018/08/26(Sun) 00時半頃
|
|
……なあ。レン王子。 ちょっと、どっか走り出したりしないように 腕つかんでてくれないか。
[そう頼んだだろう。]
[用があったものを見つけ出せば、職員室に用はない。 毛布やら防災用具を手に手に、音楽室に戻る。
その最中保健室を見たなら、]
――男子禁制、だってよ
[ちょっと面白いな、と 苦笑をうかべて、通り過ぎるのだろう*]
(42) 2018/08/26(Sun) 00時半頃
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少女 Aは、メモを貼った。
2018/08/26(Sun) 00時半頃
|
― 回想・お祭り ―
知ってるよ。 でも、それとバレーの腕は別。
[ごめん>>2:693、の言葉に手を離す。 糸目だから分かりにくいとは思うが、 こんな顔でも、ちょっと、怒っているのだ。 けれど、いつまでもしょんぼりさせるのも嫌で、 自慢の腕前を披露することにする。 噴き出して笑ってくれたから、結果は上々。>>2:694]
そう、変わらないよ。 今だけゴロゴになりたいわ。
[いかつい顔の百発百中の暗殺者の名前を出して笑えば、 ほど近い腕前を黄楊くんが披露>>2:564するものだから、 思わず歓声の声をあげて拍手をした。 一色さんにプレゼントしているのを見て、 仲が良いなあ、と思う。]
(43) 2018/08/26(Sun) 00時半頃
|
|
[ほのかな恋心がそこにある>>2:702だなんて、 ひとかけらも気づかないまま。
優勝者の希望はくじ引き。>>2:704 しかも各々引くらしい。]
それでタイムカプセルでも作るの?
[なんて、茶化したりもしたけど。 一枚くじを引いて、ぺり、と剥がす。 該当するものの中から、一つを選ぶのだけど。 選べるものは色ぐらいなもので、 水色と白のマーブル模様のスーパーボールを選ぶ。 なんでその色?って。 ほら、バンドのイメージカラーっぽくて、 ちょっと格好良いから。]
(44) 2018/08/26(Sun) 01時頃
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黄楊くん、知ってる? ……。 これ、足裏マッサージができる。
[至極真面目な顔でもったいぶり、 生活の知恵を話してボールを渡したものだ。*]
(45) 2018/08/26(Sun) 01時頃
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/* PLも半分くらいヨスガが何いってっかわかんないんだよ。
(-4) 2018/08/26(Sun) 01時頃
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|
― 前日、夜 ―
[夜の学校を歩く、 なんてことははじめてのようで、 実ははじめてではない。 合宿で泊まることもあったから、 夜の学校は少しは見慣れている。
さっき驚かせてしまったから、 暗幕はくるくる巻いて小脇に抱え、 2人を探して校舎の中を歩く。 ひとつの教室から出て来た庄司さんを>>30 見つけて声をかければ、お礼が返ってきた。 次に見つけたカネさんは、教室で眠ると言う。 一緒に寝る提案は遠慮されてしまったから、 とぼとぼと保健室までの道を歩く。 保健室の前には庄司さんが座っていた。]
(46) 2018/08/26(Sun) 01時頃
|
|
庄司さん、どうしたの。 ふたりとも、もう寝てた?
[そう、聞いてみる。 見張りをすると聞いたなら、 別にいらないよ、と言いそうになってしまって。 不思議そうな顔をした後、 ぐるんと暗幕を巻きつけて、隣に座る。]
じゃあ、わたしもここにいる。いや?
[おなかはすいたままだし、 つかれたけど、どうせ眠れそうもない。 断られたら教室に行こうと決めて、 膝に顔を埋めた。*]
(47) 2018/08/26(Sun) 01時頃
|
|
/* メモとか落ちろるを見返しながら書くせいで、 ううっ……ってなって、なかなか先に進まない。 黄楊のちょうちょ、上手に広げられなかったなあ。残念。 ノートのことにまで触れてくれてうれしいし、 黄楊は、どうかなあ。ちゃんと生きてってくれそうでうれしい。 弓木が心の中で「やっす」って呼んでるんだとしたら、 それは死ぬほどかわいいと思う。 等幅になっている部分の文言がずっと好きだった。
(-5) 2018/08/26(Sun) 01時頃
|
|
──現在/一階廊下──
[ 昨日は阿蘇と歩いたそこを、 空木はひとりでよろよろと歩いている。
何度瞬きをしても、 痛みに涙がこみあげてきても、 コンタクトが目に張り付く不快感はそのままで、 空木は何度も、目を擦りながら歩いていく。
道中、誰かに会うことがあれば、 もごもごと、口の中で言葉を転がすみたく、 「 おはよう 」とは言っただろうが、 実のところ、空木は寝起きがあまりよくない。
たぶん、自堕落な生活を積み重ねたせいだ。]
(48) 2018/08/26(Sun) 01時頃
|
|
[ 覚束ない足取りで歩いて行ったその途中で、 空木ははたと歩くのをやめた。
目的地としていた男子トイレは、 もうすぐそこというところであったが、
かすみっぱなしの視界にも、 今、足元にあるものがなにか。
──或いは、よくないものだ。
ということだけは、よくわかる。]
(49) 2018/08/26(Sun) 01時頃
|
|
──現在/一階空き教室前──
[ ”なにか”。
なにも、あってはならない場所で、 空木は、じいっと立ち尽くし、
ただ、その教室と廊下の境を見つめ、 瞬きをすればなにか変わるかもしれない。
──というのを、空木はすでに二十回は繰り返した。
それなら、ゾンビになって還ってくれるほうが、 まだよっぽどましだ。というのは間違いない。]
(50) 2018/08/26(Sun) 01時頃
|
|
……勝手にいなくなってんじゃねえよ。
[ ────……って、空木は思う。*]
(51) 2018/08/26(Sun) 01時頃
|
|
[ ──文化祭の日。
一応、よかったら来て。って、 文化祭の案内は押し付けてあったんだけど、 当然のごとく、空木の家族は誰も来なかった。
というか、家に帰ったら、誰もいなかった。]
(52) 2018/08/26(Sun) 01時頃
|
|
[ あっそ。と空木は思う。
飯でも食いに行ってんのかな。と、 無人のリビングを闊歩する。
見慣れた四人家族ごっこ。 ──だって、所詮はままごとで、 空木はばかじゃん。って思う。
空木がリビングで寝起きするようになったのなんて、 ただの嫌がらせでしかなかった。
「 おはよう 」と「 ただいま 」を、 欠かさずにもごもごと口の中で呟くのも、 学校からの手紙を家族の荷物に忍ばせるのも、 一生懸命目をそらされるのが滑稽で笑えるからだ。]
(53) 2018/08/26(Sun) 01時頃
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[ ゴミ箱のひとつでもひっくり返しておいてやろうか。
そう思って部屋の中をうろついていたときに、 不意に、食卓の上に置き去りにされたものを見て、 空木はなんだか、とても冷たい気分になる。
自分から開いたこともない部屋のノブを握る。 ぬるつくのは自分の掌が汗ばんでいるせいと気付く。 開いた扉の奥、空っぽの部屋を見て、 掌ばかりが湿って、空木はなんだか白けた気分だ。
家族の寝室はもぬけの殻だった。 家電やリビングに置き去りの家具は、 空木の知らない場所で買い替えるのだろうか。
本当に、ばかじゃねえの。と、空木は思う。 ひとの住んでいた気配。ばかりする部屋が、 あんまり静かで、きいんと耳鳴りがする。]
(54) 2018/08/26(Sun) 01時頃
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[ ──せめて、書き残された数列に、 なんらかの意味合いでもあればよかったけれど、
1からはじまる組み合わせとは裏腹に、 空木の誕生日は6月の半ばだったし、 名前だって4桁の数字で表せるのに、 どうやら、ひとつの関係もないらしかった。
あっそ。と空木は思って、 黙ったままスマホを取り出す。]
(55) 2018/08/26(Sun) 01時頃
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『 一生許さない。 』
(56) 2018/08/26(Sun) 01時頃
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[ 文化祭、すんじゃなかったのかよ。
と、空木は誰ともなく腹を立てる。 なんていうかやっぱり、 かわいそうとか心配だとかより、 空木はむかつく。と思う。気分が悪い。
いらだっているのが、 突然にいなくなるにせものの兄に対してなのか、 この世界の不可解なつくりに対してなのか、 空木にもよくわからないままでいる。]
(57) 2018/08/26(Sun) 01時頃
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[ …………この世界の神さまは身勝手だ。]
(58) 2018/08/26(Sun) 01時頃
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[ 頭のてっぺんからつま先まで、 ぐらぐらするのは、たぶん怒りだ。
重いのが、耳だかなんだったか忘れたが、 重力に負けちまったように背を丸めてるうち、 空木はその場にしゃがみこんでいた。
どこまでいっても身勝手なのは、 空木だっておんなじことだから、
空木は、正直に呟く。むかつく、と呻く。]
(59) 2018/08/26(Sun) 01時頃
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[ ──しゃがみ込んだら、 視界が、ずいぶんと鮮明になる。
案の定、ポケットから覗いているものが、 昨日も見た白いたばこの箱だと理解して、
空木は何の気もなしに、手を伸ばした。
白くなった、兄だったもの。 と、同じように、水に深く沈めたように、 ずぶずぶに濡れたそれを、
空木は、指先で手繰り寄せるようにして、 右手の中に収めて、しばらく眺めていた。
誰かがやってくるまでのしばらくか、 或いは少しの間だけ、そうしている。**]
(60) 2018/08/26(Sun) 01時半頃
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―― チャイムが鳴る前 / 職員室 ――
[日夏がぼそぼそと漏らす言葉の半分も、 俺は理解することができなかった。>>34
ただ、最後にぽつりと呟いた 「なんで生きているのかわからない」>>36 という言葉だけが、俺の頭に強烈に焼き付いた。
日夏の瞳は、行き処ない夜風のように 移ろい揺れていた]
(61) 2018/08/26(Sun) 01時半頃
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[自分でも、何を言っているか分からないのだろう。 小さく首を振りながら謝罪する日夏の肩>>37を、 俺はただただ、強く押さえていた]
何でもないことじゃ、ないだろ。
[だって、おまえはこんなにも苦しんでいる]
(62) 2018/08/26(Sun) 01時半頃
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― 回想・残暑の厳しい日のこと ―
[わたしたちはその場のノリと勢いでできている。 …わけではないけれど。 結構、そういうこともしてしまうタイプだ。 少なくともわたしは。 無茶ぶりに空木くんは見事に答えてくれて、>>2:321 オモシロ写真がまたひとつ増えた。]
決行人数2人なら上々の出来でしょ。
[そう言って見やすいようにスマホを持ち上げた。]
姉は理不尽なものらしいよ? 妹でも駄々こねてる感じかなって。 うん、一緒にやろう。何する?
[きっかけはただの憂さ晴らし。 だけど、幼馴染が笑ってくれたらいいなあって。 理由なんてそれだけしかない。]
(63) 2018/08/26(Sun) 01時半頃
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おかしくなんかない。きっと。
[無理くりに笑う日夏の表情が あまりにも痛々しくて、>>41 俺はやるせない気持ちになってしまう。
“俺だと困るから、俺は自殺者じゃない”
なんという破綻した論理だと思う。 でも、その気持ちが分かってしまう。
俺だって 自分がみんなを閉じ込めた張本人だったら とても困る。大いに]
(64) 2018/08/26(Sun) 01時半頃
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[今度は私が指示を受ける番。>>2:322 けれど、泣くと言われて一瞬きょとんとしてしまう。 なんで、と聞くより先に空木くんの演技がはじまって、 とりあえず同じように、 ええんと手を目に当てて俯いた。 笑う顔、打ち込む文面に、 おお。と薄い反応をしてしまう。]
(65) 2018/08/26(Sun) 01時半頃
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[えーちゃん。 わたしが泣くイメージ、あるんだろうか。 なんとなくだけど、無い気がする。
まあいいか。お遊びだって、分かるし。 空木くんは、楽しそうだし。 そんな勝手な結論をつけて、 ふざけた電波は飛んでいった。*]
(66) 2018/08/26(Sun) 01時半頃
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[死にたいなんて思ったことはない。
日夏はそうやって自分が自殺者であることを 否定はしなかった。いいや、できないんだ。
だって、俺と同じで。日夏もきっと――……]
(67) 2018/08/26(Sun) 01時半頃
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[きっと難関大の数学の過去問と、 同じなのだと思う。
どこが分からないかが、分からない。 だから、分からないところを先生に 質問することもできない。
日夏の中に確かに悩みがあって、 けれどそれは上手く整理されてはいなくって、 相談することも、吐き出すことも、叶わないのだ。
だから俺は―――待つことに、した]
(68) 2018/08/26(Sun) 01時半頃
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……では、日夏姫。 わたくしめの手を離さないでくださいね。
[レン王子、と呼ばれた。>>42 ならば日夏が求めるのは、いつも通りの こういったふざけた反応なのだろう。
離れないように日夏の腕を掴み、俺たちは 職員室でお目当てのものを探したのだった]
(69) 2018/08/26(Sun) 01時半頃
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[毛布や防災用具を片手に、職員室を出て 音楽室へ向かって廊下を歩く。
保健室に掲げられた「男子禁制」の文字に、 一色の顔がよぎり、俺は微妙な顔をするだろう。
俺がいなくとも大丈夫だ。むしろ、いない方がいい。 彼女には、友人が多くいる]
女人禁制、は寺とかでたまに見るけど。 逆は新鮮だな。
[そう日夏に軽く返すことしか、できなかった]*
(70) 2018/08/26(Sun) 01時半頃
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─── 回想・お祭り
[ ゴロゴになるには、>>43 相当の訓練が必要そうだと、 互いの腕前を見て、思う。
それなのに、だ。 ……いとも容易く狙い撃つ。 そんなメンバーもいたから、 うわ、悔しいって思ってた。 ]
(71) 2018/08/26(Sun) 01時半頃
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[ 最終的な結果が出揃い、 勝者の要望を聞けば、>>2:704 アタシの腕の鳴りどころだと、 ぽきぽきと指を鳴らした。 ]
きっと、いいもの引いてあげる
[ 自信満々に胸を張って、 どれにしようかなで選んだくじ。 受け取ったものを、ぴらと広げて アタシは、いつもみたいに笑った。 ]
(72) 2018/08/26(Sun) 01時半頃
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うわ、懐かし
[ 小学生の頃、女子の間で流行ったシール集め。 それで集めるような、 うみのいきもの≠モチーフとした 可愛らしいシールたちだった。
勿論、カクレクマノミもいる。 くじらも、くらげも、桜色したタイも、 いろんないきものが台紙っていう、 小さな水槽の中に並べられていた。 ]
(73) 2018/08/26(Sun) 01時半頃
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これで、デコりなよ。ノートとか
[ タイムカプセルなんて言葉を聞いたら、>>44 仁花に乗っかって茶化して笑う。 はい、ってシールを手渡したら、おわり。 其処にある深い意味を、アタシは知らない。 ]*
(74) 2018/08/26(Sun) 01時半頃
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―― 幼少のころ/公園 ――
[投げつけたボールは、 ひゅ、とそいつの顔の横をすり抜けていった。 あたりもしない。チッ、と苛立たしげに舌打をした。 転がっていくボールは役立たずだ。>>2:718]
……、
[ぼんやりしたそいつを憎たらしく見つめて、 ボール、という単語に、 そうだよ、とか、拾えよ、と返さずに 「ひとりぼっち」と言ってやった。>>2:719 いくら幼いとはいえ、これが不快感を呼び起こすものだと それくらいの理解は及ぶ。 なのに、返って来たのは「まあね」という頷きだ。]
(75) 2018/08/26(Sun) 01時半頃
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[――施設の外で生きているのに 何故そんな風なのか、理解できなかった。 お祭りの少女と同じく。]
空気? なにそれ。
[別に、目の前の少年は透明でもなければ、 吸い込めそうなわけでもない。ただの少年だ。 お前何いってんだ――と睨んでいたら、 小さく笑われた。] 何笑ってんだよ。 ―― う
[威嚇するように唸った。 言葉はそのまま跳ね返る。 意地の悪い子供は、空気みたいな子供に言い負かされた。
しかも、遊んで欲しいの? ――とどことなく上からいわれる。]
(76) 2018/08/26(Sun) 01時半頃
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あそんでやる よ
[ので、上から目線でボールを拾って投げてやった。 ふわっ、と蒼いボールが浮く。]
おまえ空気なの? なんで空気なの? からだあるじゃん
[そんな馬鹿みたいな質問をしながら、 ぽんぽんとボールが飛ぶ。 意味わかんね、と思いながら遊んだ。 いつだって同じ年頃の子供の気持ちはわからなかった。]
(77) 2018/08/26(Sun) 01時半頃
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[――と、空気のようなそいつが、 空気らしくなく、どっからきたの、と聞く。
少し考える。 具体的には、施設から来た、なんだけれど。
そもそも自分は施設に至る前 どこにいたのだろうか。 施設のひとには「鳥さんが運んできてくれたんだよ」とか いわれていた。 さすがにそんなわけないとは分かっているが
単純に家族がいなくて施設から来た、 なんていいたくなくて]
(78) 2018/08/26(Sun) 01時半頃
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そら。空の向こう。
(79) 2018/08/26(Sun) 01時半頃
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[曇天を指差してやった。 ちょっとびっくりしただろう、と 暗そうな少年はにやりと笑って]
そーーれ!
[空気と名乗った少年の腹めがけて、 出来うる限り早い球を投げてやったのだった。*]
(80) 2018/08/26(Sun) 01時半頃
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―― 夜 / 音楽室 ――
[その日、俺は音楽室で夜を明かした。
寝るときに伊達メガネを外そうとして、 こんな物もういらないか、と 俺は気付くのだった。
ここに母はいない。 “阿蘇聡一郎”でいる理由はどこにも、ない]
日夏。この眼鏡、似合いそうだよな。 かけてみる?
[だなんて、冗談めかして 寝る前に日夏に話しかけるだろう]
(81) 2018/08/26(Sun) 01時半頃
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いらないなら捨てるからいいや。
[そんな言葉が普通に出てきたことに、 俺は内心で驚いていた。 現実感のないこの世界で、 俺の中で何かが変わってゆくのを感じた]
……にしても。 こんな状況で即眠れるコイツはすげーよ。
[すでに寝息を立てている空木に目を移し、 羨ましいな、と呟いたのだった]
(82) 2018/08/26(Sun) 01時半頃
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[こうして、冷たい校舎の夜は更けてゆく]*
(83) 2018/08/26(Sun) 01時半頃
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―― チャイムが鳴る前/職員室 ――
[同級生がこう錯乱しては 困るだろう、という理解はさすがに及ぶ。 錯乱したくてしているわけではないが すまない、ともどこか他人事のように考えた。
それでも、肩に置かれた手の力は強く >>62>>63 飛んでいきそうなヨスガを とどめるようであったから ヨスガは、阿蘇の真っ直ぐな目をただただ見ていた。]
(84) 2018/08/26(Sun) 02時頃
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……そう、かな。 まだおかしくないか。
[狂っちゃいないさ。多分。 おかしいことをいってはいないさ。多分。 そう思う事にして、 困っていることを隠せていない阿蘇に、 苦笑を零す。>>64 ]
(85) 2018/08/26(Sun) 02時頃
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[未必の故意にせよ無意識にせよ もしもここに皆を閉じ込めてしまったのが 自分なら ――……自分なら。 どこにもやりたくないと考えるから この一瞬を永遠にしたいと考えるから やっぱり、自殺者が自分であっては困るのだ。
矛盾した思考が、すんなり紡がれてしまう。 ずいぶんといかれている。正気はどこにやったんだろう。]
(86) 2018/08/26(Sun) 02時頃
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…………、
[阿蘇は、それ以上何もいわなかった。 それがありがたくて、ごめん、を空気に吐き出す。 少し見ない間に 阿蘇の姿が、変わった気がする。 背が高くなった? ――そうではなくて。 まとう空気が、何か違う。]
眩しいな。……あ、や、なんでもない。
[――別に、お前の金髪のことじゃないから。 そう曖昧にわらって、レン王子とふざけて呼ぶ。 姫といわれて噴き出してしまった。 なるほど、そうなるか。]
(87) 2018/08/26(Sun) 02時頃
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――ええ。
どうか……、わたしをお導きくださいませね。
……ははっ、馬鹿だこれー。
[と、真面目に声も表情も作って 演技を挟んで笑ったりしながら、 その明るさに救われ、職員室で目当てのものを探す。]
(88) 2018/08/26(Sun) 02時頃
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[保健室を通るとき、阿蘇は微妙な顔をしていた。 ま、そりゃそうだろうなと思う。 誰がやったかなど、一目瞭然。 ああ、桜ヶ台が音楽室で教室にいくと言っていたのは、 もしかして、あれも関係しているのだろうか。 そんなことをぼんやりと考えた。
掴まれていないほうの腕で手で、つん、と 阿蘇の脇腹をつつく。]
(89) 2018/08/26(Sun) 02時頃
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……君、ここでマネキンになって死ぬ前に 一色さんに一回くらい会いにいけよ、
[野暮かもしれないけれど、 釘を刺すようにそんなことをいった。
――そもそも俺にかかずらっている場合かお前は。
とか、そんなことも思ったけれど。 それは、腕の温もりが嬉しかったから、 さすがに言葉にする事は控えておいた。*]
(90) 2018/08/26(Sun) 02時頃
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―― 夜/音楽室 ――
[朝方買っていたおにぎりを3年5組の教室に取りにいき、 それから、音楽室に戻る。
空木が教えてくれていたのか、 その頃には弓木や黄楊もいたのだろう。 これ、かけてみる? と阿蘇にいわれて 日夏は瞬き、これは? と問いかけた。]
君のめがね? ――いらないなら捨てるって…… [どういうことだよ、と苦笑して受け取った。
コンタクトを外していないから 酔う、だろうな、と思いながら眼鏡をかける。 ――何も視野の見え具合が変わらないことに驚いた。]
(91) 2018/08/26(Sun) 02時半頃
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……度、入ってないのか? これ
[家に置いたままの眼鏡を思い出した。]
捨てるならもらうけど。 ……てか、君、あれな。 あのでっかいピアスも取ったのな。
[脱皮、を思い出した。 むしろこちらが、元の阿蘇に近かったのか 少しずつ、けれど着実に姿を変えていく彼を ヨスガは眩しそうに見た]
( ……王子の衣装とか探したほうがいいかもな あと髪黒くするやつ)
(92) 2018/08/26(Sun) 02時半頃
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[眠っている空木を一瞥する。]
……ちょっと鼻塞いだら面白そうだよな。 いや、やらんが。
[すぐ眠れる空木がすごい、というのは同感で 半分鼻で笑いながら、冗談を飛ばした。 かけた眼鏡を外して、 割らないように自分のスペースに置く。 それから寝る支度を整えて、夢に落ちる。
一瞬、煙草に出て行く弓木の姿を見たが、 その時には意識は朧で、いってらっしゃい、と 小さく手を振ることしかできなかった。>>2:738]*
(93) 2018/08/26(Sun) 02時半頃
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―― 夜 / 保健室の前>>90 ――
ぶっは。 マネキンになって死ぬとか 不吉なこと言わないでもらえますー?
[明るい口調で日夏に返した後に、ぽつりとひとこと]
一色はさ、違うと思うんだ。 あいつが望む世界に、俺がいるわけがない。 だから、ちょっと安心してるフシはある。
[淡々と、なるべく感情を排して答える。 男子禁制と書かれた、保健室の扉を見つめた]
(94) 2018/08/26(Sun) 02時半頃
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泣かせちまった女の子に、 どんな顔して会えばいいか分からないっていうか。 会えるもんなら会ってるっていうか。
[真剣な顔をして答えてから、 滔々と話し続けている自分の姿に はたと気付いて]
本当にお節介だなあ、おまえは。
[なんて、恥ずかしそうに付け足すだろう]*
(95) 2018/08/26(Sun) 02時半頃
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―― 夜の話 ――
[どうしたの、と声をかけてくれたのは、 仁鳥さんでした。>>47 私は多分、いたずらが見つかったような、ばつの悪い顔を したのだと思います。]
その。 見張り?
[それは嘘でした。私にそんなつもりはありません。 どちらかといえば、むしろ逆だったでしょう。 私は廊下で寝ても、 万が一なんて起こらないと思っています。 自分でもよくわからないこの行動の理由は、 多分、そういうことだったのだと思います。]
(96) 2018/08/26(Sun) 02時半頃
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えっ。
[不思議そうな顔をした仁鳥さんは、 なぜか私の隣に座ります。 いや? と聞かれて慌てて首を横に振って、 でも、と思わず口に出しました。 中にいる乃歌さんたちを起こさないように、抑えた声で。]
でも、わざわざこんなところにいなくても。 遠慮しなくていいんだよ?
(97) 2018/08/26(Sun) 02時半頃
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[変わったことをしているのは私です。 別に私に気を使って、無理して合わせてくれなくても いいんです。
そう言いましたが、私がこんな変な行動に出たように、 仁鳥さんにも仁鳥さんの理屈があるでしょう。 それ以上私は何も言いませんでした。
本音を言うと、しいんと静まり返った夜の廊下で、 隣に人がいてくれるというのは心強いことです。 クラスメイトの万が一など疑っていなくても、 ひと気のない夜の廊下に一人でいると、 漠然とした不安のようなものがつきまといます。
そんなことをこっそり白状したりして、 二人並んで、廊下で夜を明かしたのかもしれません。**]
(98) 2018/08/26(Sun) 02時半頃
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少女 Aは、メモを貼った。
2018/08/26(Sun) 02時半頃
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[ 仲間を、探してたんだ。 一緒に、海で泳げる仲間を。 ]
(99) 2018/08/26(Sun) 02時半頃
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|
─── 朝
[ ちゅんちゅん、と鳥の鳴き声で、 アタシは目を覚ました。 ぐるり、と見渡した教室に、 他の誰かの姿はあっただろうか? ─── ぐっと、伸びをする。 身体が、痛い。 やっぱ、横になればよかったって後悔する。 ]
さくら、おはよ
[ 後ろの方。鳴いていた鳥に挨拶をする。 手を伸ばせば、いつかみたいに、 甘えるように擦り寄ってきて、 やっぱ、かわいいなって思った。 ]
(100) 2018/08/26(Sun) 03時頃
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|
[ 本当に大切なことは忘れないという。 思い出せないアタシは薄情なんだろうか。 もしくは、だ。 ふつうの人間じゃないのかもしれない。 ]
(101) 2018/08/26(Sun) 03時頃
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|
[ 首を、回した。 周囲の状況に変化はなさそうだ。 相変わらず空は 白い ままだ。 怪異とやらも現れはしないが、 打開策とやらを探す必要がありそうだ。 ]
………
[ 執事をすると落花に約束をした。 男子禁制、と書かれた扉をノックするのには、 幾分にも勇気が必要だったが、 朝ごはんになりそうなものを見繕って、 保健室の前までいこうと決めた。 ]
(102) 2018/08/26(Sun) 03時頃
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|
[ 神様はいつだって間違える ]
(103) 2018/08/26(Sun) 03時頃
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|
[ 階段を降りたところだった。 ]
……何してんの
[ 空き教室の入り口付近。 しゃがみ込む背中を見つける。>>60 会いたくは、なかったけれど、 床は、水浸しになっていたので、 バケツでもひっくり返したのか、 そう言葉にしようと近付いてた。 ]
(104) 2018/08/26(Sun) 03時頃
|
|
[ マネキンが、見えた。 境界線の間を跨ぐ、一体。 線引いたどちらにも行けないと、 迷う姿のようにすら、思える。
海に溺れ、水面に浮かぶ。 羽虫のなれの果て、のような。 ]
えーじ、
[ 彼にそっくりなマネキンだった。 瞳を細めて、理の隣にしゃがみ込む。 ]
(105) 2018/08/26(Sun) 03時頃
|
|
[ あかね はなりたいものがあった ]
(106) 2018/08/26(Sun) 03時頃
|
|
[ 明のマネキンは、この教室の奥。 其処に保管されているのだろう。 ちら、と扉の奥に視線をやった。
理に、謝った方がいいとは思った。 二つ目のマネキンを見て、漸く気づく。 意地を張った昨日のこと。 何にもないと言い切った癖に、 一人で教室に行くのは、 ちょっとだけ怖かったこと。
けど、喉はつっかえて言葉が出ない。 ]
(107) 2018/08/26(Sun) 03時頃
|
|
……帰れた、ってことでしょ
[ 喉から垂れる血を拭おうと、 履いていたなけなしのスカートを脱ぐ。 吸収性は激悪だけど、ないに越したことはない。 そして、手に持ったままだった、 桃色のマフラーを傷を隠すように巻いた。 ]
(108) 2018/08/26(Sun) 03時頃
|
|
[ 英司 みたいになりたかった ]
(109) 2018/08/26(Sun) 03時頃
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|
これってゆーのは、 この世界の主がやったことなの?
[ 深い溜息を吐いた後、 あかねは一人、疑問を言葉にした。 ]**
(110) 2018/08/26(Sun) 03時頃
|
|
―― 夜 / 音楽室 ――
やっぱりすっげーメガネ似合うな、日夏。 俺の見立て通りだ。
[日夏も眼鏡をかけることがある>>0:600のを 俺は知らなかったものだから、 ふふんと俺はドヤ顔をしてやったんだ]
そう、伊達メガネ。俺、目だけは良いんだ。 オシャレ用にもらってやって。
[満足げに「似合う似合う」を繰り返し 俺は腕を組んでふんふんと頷くのだった]
(111) 2018/08/26(Sun) 03時頃
|
|
……こっちの方が、俺らしいかなって。
[なんで似合いもしない伊達メガネをかけていたのか、 どうしてピアスを外したのか。 日夏には、説明しなくても何となく通じると思った。
だから曖昧に笑って、 気持ちよさそうに寝息を立てる空木に目を移す]
ホント良い夢、見てそうだよなあ。
[鼻を塞がれてふごふごする空木を想像して>>93 俺は意地の悪い笑みを浮かべるのだった]
(112) 2018/08/26(Sun) 03時頃
|
|
[その日、俺は夢を見なかった]*
(113) 2018/08/26(Sun) 03時頃
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夜笑国 メイは、メモを貼った。
2018/08/26(Sun) 03時頃
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―― 夢 ――
[ぼこぼこと泡の音がしていた。 水の中でクジラが打ち落とされていた。 竜宮? それともあの世? それとも、神社? オレンジ色の光が、いくつもてらてらと耀いていて、ぼこぼこと泡を吐き出していた。
吊り下げられた玩具のいくらかは、よくみれば古い漫画のキャラクターが印刷されているようだった。誰かに渡さなきゃ、と思いながらカードの一つを手に取る。 「金魚じゃなくてデメキンがいい」と誰かが語る。 目の前をいくつも魚が泳いでいく。端にクマノミが見えた。あれがラーとブーだろう。
店先で何をかおうと考える。キラキラしたブレスレッドは女ではないから買えないし、綿菓子は水の中で濡れてしまう。
――一人で遊ぶならヨーヨーが適当だろうと一つ、手にとった。 丁度隣でわたがしを待っていた少女が何かを呟いている。その顔は、金魚で一瞬隠れてしまうけれど――彼女は、確かに、]
(114) 2018/08/26(Sun) 03時頃
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「楽しいことをね、 ひとりでするのは、難しいんだ」>>2:683
(115) 2018/08/26(Sun) 03時頃
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[そう語っていた。]
[ここまでくるとこれが夢だと気づく。 祭りを基点とした夢だ。 きっと、授業中にうたたねでもしてしまったんだろう。 そう思いながら目を醒ます――――]
(116) 2018/08/26(Sun) 03時頃
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|
―― 朝 ――
[……華胥も胡蝶もなく、音楽室の白い天井を見る。
現実はまだ、精神世界の中らしい。]
[かさ、という音がして、 何だろうとぼやけた視線を彷徨わせた。
それから、そこに漫画があることに気づいて、 わ、と目を丸くした。]
(117) 2018/08/26(Sun) 03時頃
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|
……トシ君、起こしてくれてもいいのに
[妙に律儀なんだよなあ彼は。 庶務として働いている時も。 こうして物の貸し借りをする時も。
そう思いながら、ぺらぺらと漫画を捲ると きっちりと感想が綴られたメモがそこにはあって >>2:784 ヨスガはふふ、そうだろそうだろ、と頷いてしまった。]
やっぱアツいよな、 ブラッドブロッケイドバトルフロント! ……そういえば。
[どこにいったんだろう、と思いながら、身支度を整える。 コンタクトをつけて、少し悩んで眼鏡をかけた。 少し奇妙な按配だが、これでいい気がした。]
(118) 2018/08/26(Sun) 03時頃
|
架空惑星 レンは、メモを貼った。
2018/08/26(Sun) 03時頃
|
「たしかに、レン君らしいなあ ……眼鏡、おれに似合う? ほんとに?」
[昨晩、眼鏡を外した阿蘇に、>>111>>112 そういったことを覚えている。 対する自分は、この姿でらしいのか。 さて、わからなかった。 ただただしっくりときたことだけは確か。
チャイムが鳴っていたことにも気づかず 時計を確認すれば、8時50分で時間が止まっている。
……奇妙な校舎だ。 12時間ごとに時計の表示が切り替わるのか。 そんな事を思いながら、 楽しげな音楽が鳴る世界に足を踏み入れる。
向かった先は――3階だ。*]
(119) 2018/08/26(Sun) 03時頃
|
|
/* ブラッドブロッケイドバトルフロント
というか、血界戦線。
べつにトライガンでもよかったけどなんとなくイメージした漫画がこれだった。
(-6) 2018/08/26(Sun) 03時頃
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[階段を上りながら思うことは ここから落ちたら 飛び降り死体のようになるのかということと。 安藤はほんとうにここから落ちたのかという疑念。 それから、今朝方見た夢の中の少女のことだった。 あの声。金魚にすぐ隠れてしまったあの顔を、 ……ヨスガはどこかで見たことがある気がする。
――朧な記憶を掘り返していれば すぐに、三階にたどり着いてしまう。
何故三階に赴いたのかといえば 桜ヶ台が無事かどうか確認するのと ついでに阿蘇に王子の衣装でも見繕ってやろうかと そういう心算であったが
とうに本人の姿は教室になく 衣装を探すうち、ヨスガは空き教室に至る。 まるで蝶にでも誘われるように。]
(120) 2018/08/26(Sun) 04時頃
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[たどり着いたのは、三階の空き教室。 そこに何があるのか、最初は理解できなかった。
休憩所であるはずのそこはドアが開け放されていた。
雪の反射のせいかきらきらとカーテンに陰影が落ち それが舞う蝶のようだと、一瞬ヨスガは思った。 実際には、そこに蝶はいない。
――きらきらと蝶めいた雪が舞う窓。 その脇に、色を抜かれてしまったかのような モノクロのマネキンが倒れている。>>2:794
まるではかないその光景に、 ヨスガは目を見開いて そのひとであるともすぐにはわからないのに こう、呼びかけた。]
(121) 2018/08/26(Sun) 04時頃
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……トシ君。
(122) 2018/08/26(Sun) 04時頃
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[一歩。近づいていく。 己の影が揺らめく。 君の姿をしたマネキンが近づく。
――どうして、そんなに色がないのだろう。 祭りの屋台で見た時の君は、 あんなにも、頬を赤らめていたのにな。
――俺が何かをいうと、 たまに、何か返したそうに けれど何もいわずに曖昧に相槌をうつことがあった。
別に言ってくれてもよかったのにな。 けれど、今の君は何も語ることがない。
面白かった漫画の感想も言わないし、 何か言いたげに相槌を打つこともないし、 或いは黙々と仕事をすることもないし、 頬を赤らめることも、なくて。]
(123) 2018/08/26(Sun) 04時頃
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[ただ色を失ったマネキンがそこにある。 はかないそれにふれれば、ぴし、と 悲鳴をあげるような音を立てて、少し崩れるから
俺は驚いて、涙を堪えながら身を引く。 身元を確かめるように、 少しだけ抱えられたスケジュールを拝借した。 ぺらり、とページを捲れば 律儀に綺麗な字で、貸し借りのスケジュールが綴られていた。
確かに、君だ。]
律儀だなあ……
(124) 2018/08/26(Sun) 04時頃
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[死んだわけではない、らしい。 そう阿蘇は語っていた。
……声が聞こえるわけではない、 それはよくわかっている。
けれど、だから、ここからすぐに去る理由にはならない。 手帳をそっと戻して、 その傍に座る。あまり、その形を崩さないように。]
君と感想を言い合うの、好きだったよ。 ……目がさめたら、また会おうな。
(125) 2018/08/26(Sun) 04時頃
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[1000円分の、くじびきの品物。 それを君が欲したとき、 どうしてか 黄楊という人間が 遠く遠くにいってしまうような気がしていた。
――それを、どうしてか思い出していた。]
(126) 2018/08/26(Sun) 04時頃
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[ ……紫色の行方をまだ知らず **]
(127) 2018/08/26(Sun) 04時頃
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/* なんかもう命ばっかり聞いてたらトシ君だなぁ…って思って… あと遺体回収(回収するとはいってない)したくていったけどお呼びじゃなかったらベリーごめん
(-7) 2018/08/26(Sun) 04時頃
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― 回想・夜の公園 ―
[日中、あまり見えない咥内。 見せびらかすようにむけられるから、>>2:354 わずかに驚いて目を見開くけど。 あいにく、元が細いから分かりにくい。
太陽の光の下で探るように見つめては、 自分、気持ち悪いなと恥じてたけど。 夜の公園には、わたしたちしかいない。]
変えた?
[自分の唇に軽く指を当て、ちろりと舌を出す。 案の定、太くなっていると聞いて、>>2:355 得意げな笑い顔につられて微笑んだ。]
(128) 2018/08/26(Sun) 07時頃
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家までもたないんだもん…ありがと。
[大変、そう。大変ではあるんだ。 うん、と頷く。 遅い夕飯への突っ込みはつい言い返して、 おつかれさま、>>2:356にお礼を言った。]
一緒だね。私もわかんない。 でも好きなんだよね。
あー…約束してないのに会えたからかな。
[ラッキーの理由>>2:357を考えて、口にする。 ブランコ遊びに対抗して漕ぎ、飛び下りれば、 盛大な笑い声があがる。]
(129) 2018/08/26(Sun) 07時頃
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[見てろ、っていうから、少し離れて。 斜め前、周りの柵に腰掛けて、見てる。 立ち漕ぎからの飛び降りは危ない。 下手すると柵にぶち当たる可能性だって、 無いとはいえない。 ちょっとだけ、心配してしまったけど。 みごとに着地>>2:359するから。 歓声と共に立ちあがり拍手したあと、 立てた親指に自分の拳も同じように、 親指を立てて、空にあげる。 拳と拳を軽くぶつけられたなら、 歯を見せて笑った。]
そっか、散歩か。え、わざわざ? へー、そっか。ふーん。
[学校という箱庭の外側。 生活圏が同じでも、見つけて話してくれるのは、 偶然の奇跡みたいなものなんだろう。]
(130) 2018/08/26(Sun) 07時頃
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[無性にうれしくて、小さな子どもみたいに その場でジャンプして踊りたいような、 抱きつきたいような気分になるけど。 さすがにそれは、やめておこうって自重する。]
(131) 2018/08/26(Sun) 07時頃
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[差し出されたコンビニの袋。 一緒に食べよう、と誘えば軽く返事される。]
え、いいの?ありがと。
[遠慮なく大きい方をもらって、 甘いそれを口にした。]
やっぱ、にーちゃんとは違うなあ。 空木くんは、空木くんだ。 …みつけてくれて、ありがと。
[軽く肩をぶつけたいけれど、高さが違う。 頭を肩に軽く乗せて、お礼を口にする。]
(132) 2018/08/26(Sun) 07時頃
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ほんとはね、塾の日に一人で食べるの、 さみしかったし。 ちょっとだけ、怖かったんだ。 …この曜日、だいたいここいるから、 たまに、会いに来てくれないかな。 [ゼロ距離になって、 タバコのにおい>>2:360に気付く。 ああ、やってるんだなって。 深夜徘徊の文字が頭にちらついて、 気づけばそう、口にしていた。*]
(133) 2018/08/26(Sun) 07時頃
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― 前日、夜 ―
みはり。>>96
[おうむ返しにその言葉を口にして、 口をへの字に曲げた。 なにかするわけないじゃん。 と言えたら良かったけど、 後ろの部屋にいる2人のことを思えば、 そんなこと、言えるわけなくて。 ここにいる、と隣に座り込んだ。]
遠慮じゃないよ。 わたしがしたいから、してるだけ。
(134) 2018/08/26(Sun) 07時半頃
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…ゾンビーランドが開演したら、 大声あげて殴りに行くからさ。 庄司さん、悲鳴あげて逃げて?
[こんなところ>>97、という場所に、 どうして自分を置くんだろう。 いや、人のことはいえないか。 わざとそう茶化して、笑う。]
(135) 2018/08/26(Sun) 07時半頃
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[そこに居ることを許されたなら、 暗幕を広げて2人でくるまろうとした。 だって廊下だ。やっぱり少し冷える。 一枚、あるのと無いのとじゃ、 やっぱり違うでしょう。 えもしれぬ不安を告白>>98されたなら、 それはそうだろう、と笑って頷く。]
そりゃね、ひとりはこわいよ。 …ほんとはね、見張りもいらないと思う。 一緒に居たほうがいいと思う。けど。
[ひとりごとのように、静かにそう言う。 庄司さんの方へ顔を傾けて苦笑する。]
(136) 2018/08/26(Sun) 07時半頃
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しょうがないんだろうね。 嫌なものはいやだろうから。 許容できる範囲でやればいいよ。 そこはね、一色さん、頑張ってる。 わかるよ?学校来てるのが、その証拠。
[いきなりだったから、最初は驚いたけれど。 牡蠣にあたって過剰反応してる人みたいだ、 なんてわたしは思ったから。 今の一色さんを、今、一番嫌っているのは、 一色さん自身なんじゃないかな、って思う。 彼女の苛立ちに、そんなものを感じてた。]
(137) 2018/08/26(Sun) 07時半頃
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みんな、生きてるだけで花丸だよ。
[そんなことをぽつぽつと話しながら、 少しずつ夜は明けて行ったことだろう。**]
(138) 2018/08/26(Sun) 07時半頃
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― 朝 ―
[本来、仁鳥仁花の朝は早い。 早く寝て早朝の時間を勉強に充てているからだが、 時計を見て、もう良い頃合いかと立ちあがる。
覚えているラジオ体操をその場で行った。]
教室、いってくる。
[庄司さんにそう言って、 腕をまわし、身体をほぐしながら、 誰もいない廊下を歩く。 途中、洗い場で顔を洗って、 少し迷ったけれど、ハンカチでぬぐう。
窓の外は暗く、静かだ。とても。]
(139) 2018/08/26(Sun) 07時半頃
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― 3年5組、教室 ―
[教室に着けば、カネさんの姿が見える。 まだ眠っている彼女を起こさないように、 そっと自分の席に行き、 スマホを取り出して、深呼吸。 くるり、裏返してみた画面に新着の文字は無い。 起動させてメール画面を開いてみれば、 送信エラーで止まっている。]
…なるほど。
[聞く気がないのか、 はたまた送り先も同様に遮断されているのか。 判断は難しい。 充電用のコードを取り出し、 学校のコンセントから勝手に充電する。 今日は参考書とノートを取り出し、 黙々とノートにペンを走らせる。]
(140) 2018/08/26(Sun) 07時半頃
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起きた?おはよう、カネさん。
[動き出す人の気配に視線を向けることなく、 そう伝えて。 やがて教室を出て行く彼女を、 いってらっしゃいと見送った。**]
(141) 2018/08/26(Sun) 07時半頃
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──現在/1階空き教室前──
[ 声が降ってくる>>104。
廊下にしゃがみこんでいるのだから、 その声が訝し気なのは当然なのだが、 空木は、なんなんだよ。とさえ思う。
えいじ、と桜ヶ台が名前を呼んだ>>105。 隣に来たということもわかったが、 空木は何と言うべきかわからない。
けれど、まるで良いこと、のように言って、 弔いのように粛々とマフラーを巻く手つきに、 空木はやっぱり、納得もいかないし、 なんだか無性にむしゃくしゃする。]
(142) 2018/08/26(Sun) 09時半頃
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……いなくなったんだろ。
[ なにかを押し殺したような声で空木は言う。
右手の中、紙箱は水に濡れてひしゃげている。 弾いて開こうにもたわんでうまくいかないので、
桜ヶ台のこぼす疑問>>110にも、 投げやりな声を返すしかない。] ……知らね。 出てきたかったんじゃねえの。
[ ──怖くねえよ。と言った声が蘇る。
この世界の仕組みも、持ち主の正体も、 空木に分かるわけがない。って、空木は思う。]
(143) 2018/08/26(Sun) 09時半頃
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[ 不意に、空木は立ち上がる。
弔いのようなことをするべきか。 というのは、空木にはわからなかった。 簀巻きにされて転がされるのが嫌とも、 空木は聞いた覚えがなかった。
そもそも、そうする気にもならないで、 空木はたばこを握り締めたまんま、 ふいと体の向きを変えて、その場を離れる。*]
(144) 2018/08/26(Sun) 09時半頃
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/*
地元の養護施設なら封都で出資してそうだから 視察とかに落花ついていくって縁故も考えなくはないんだけれど。 うまくまとめられるかなー
(-8) 2018/08/26(Sun) 10時半頃
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―昨夜・保健室―
……この世界は誰かの精神世界らしい、って 夜子は言ってた。 ここで死ぬと、死体の代わりにマネキンが残る。 だから、安藤はもう 現実に帰ったんじゃないかなぁ、って。
詳しくは私も良く分かってないから 夜子に聞いた方がいいかもしれない、けど。
[アバターみたいなものなのかな、とか 落花の説明>>2:735に少し付け足しつつ 乃歌はシロップとフレッシュを紙コップに注ぎ込む。 黒が濁って茶色、肌色になっていく。]
(145) 2018/08/26(Sun) 10時半頃
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[探しに行ってくるよ、と踵を返す仁花に 慌てて自分も続こうとして。 それでも、手元の一杯のコーヒーを言い訳にして 続くことはしなかった。
万が一なんてない。そう思いたくても 足が勝手にすくんで、動けなくなってしまう。]
……ありがと。 いってらっしゃい。
[気を付けてね、という言葉は続かず、 『男子禁制』の張り紙にちら、と視線を遣っただけ。]
(146) 2018/08/26(Sun) 10時半頃
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[甘ったるいコーヒーは結局洗面台に流して 身支度を整えた乃歌は、電気を消してベッドに潜り込む。 廊下の光が窓から差し込んでくるので、 部屋の様子は分かる。 落花が眠っているだろうベッドに頭を向けた。]
安藤は、死ねば戻れるって知ってたのかな。
……安藤が仮に“アレ”だったとして、 自分で、そうなったのかな、って。
[冗談でも言っていいことじゃない。 悪戯に不安を煽るべきじゃない。 分かっていても、唇が勝手に言葉を紡ぐ。】
(147) 2018/08/26(Sun) 10時半頃
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[血だまりに沈むマネキンが頭に浮かぶ。 ただ単に足を滑らせただけなら兎も角、 誰かに背を押されて――]
……いや、ないか。 ごめん、忘れて。
[きっと、落花はもう寝ているだろう。 話しかけておきながら、聞こえていないことを乃歌は願った。]
(148) 2018/08/26(Sun) 10時半頃
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[仁花や夜子、あかねを待つべきかとも思ったけれど、 疲れているのだろう。眠気が瞼に圧し掛かる。 昼にも少し眠ったというのに。
彼女たちは未だ来ていない。 そのままでいい>>2:780と言われてはいたものの 結局、開け放っておくことも出来なくて 眠気に抗うことなく、枕に頭を埋めた。
怖いから、と。そう言い訳して、 助けてくれた相手を 思いやることすら出来なくなってしまった。
どうしてこうなってしまったんだろう。 どうすればいいんだろう。自分でも分からない。]
(149) 2018/08/26(Sun) 10時半頃
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[死ぬのは怖い。死ぬつもりもない。 それでも、日に日に、心が擦り切れていくのを感じる。 布に染み込んだ恐怖という色に侵されて、 自分がどんどん嫌な人間になっていくのが分かる。
毛布にくるまる。電気を消して暗くなった保健室の隅で 乃歌は一人ぐすぐすと鼻を啜った。]
(150) 2018/08/26(Sun) 10時半頃
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──回想/幼少のころ>>75──
[ 飛んでったボールを追う気配もない。 むちゃくちゃなやつだな。と空木は思う。
理解ができない。 ……と思ったのは空木も同じで、
そういう性格の悪いことをしてくるやつは、 空木の周りにはあまり、いなかったので、 明らかに”へんなやつ”を見る目を向ける。]
……あだ名。
[ 少年がなにそれ、というので、 空木はめんどくさそうに、そう答える。]
(151) 2018/08/26(Sun) 10時半頃
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[ ──あいつ、空気だから。
って、誰だって一度くらいは、 言ったこと、言われたこと、 或いは耳に挟んだこと。 あるんじゃないだろうか。
子どもなんて単純なもので、 ブーと言われりゃ豚かと笑うし、 神保さんには品のない渾名がつくのが常だ。 ブスの可憐ちゃんはたぶん幸せになれない。
だから、空気みたいな空木への、 子どもたちの気まぐれな意地悪は、 おおよそ十割、視えないフリ。に行き着く。]
(152) 2018/08/26(Sun) 10時半頃
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[ 奇特な少年は、自分から売った喧嘩を、 こちらが買えば獣みたいに小さく唸る>>76。
おもしろいな。と思って空木は笑った。 憎まれ口をたたくくせ、 空木の手元に、青いボールが飛んできた。
両手でそれを捕まえて、 空木はなんどか、それを地面について遊ぶ。]
……友だちいないだろ、おまえ。
[ えい、と投げ返したボールは、 緩やかな弧を描いて、空を飛んだ。
敵意もなにもない軌道を描いて、 相手の元までぽおんと飛んでいく。]
(153) 2018/08/26(Sun) 10時半頃
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知らないけど。 ごっこ遊びでしょ、ただの。
[ 事実、昨日はくうきだった空木が、 翌日はさとしだった。なんてこと、 当たり前みたいにある。とてもよくある。
身体がついてたって視えないこともあるし、 たぶん、空木がひとよりちょっと、 視えづらいだけなのだ。って、空木は思う。
母さんも、空木のことばかり忘れるが、 期待を背負った長男と、まだ赤んぼうの妹と、 比べれば、真ん中が抜け落ちることもあるだろう。
もう、うすうす気が付いている。]
(154) 2018/08/26(Sun) 10時半頃
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……たぶん、おまえも。 視えてないんだよ。ひとからは。
わかってるくせに。 だから、そんな意地悪する。
[ ふん、と空木は笑ってやった。 空木はよい子なので、そんなことはしない。
数度、ボールが行き来して、 空木は尋ねた。どこから来たのか。
少年は言う。”空の向こう”。
空木は数度瞬きを繰り返して、 細い目をさらに細めて空を見た。]
(155) 2018/08/26(Sun) 10時半頃
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[ 夕暮れ時のあたたかみのある朱色から、 夜の深い色に変わりつつある空を背負って、 青いボールを抱えて立っている少年がいる。]
(156) 2018/08/26(Sun) 10時半頃
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[ 少年はひとの形をしている。
空木でさえ、視えなくなることがあるのだから、 べつに、空からやってくるいきものがいたって、 なんら不思議なことではない。……と、空木は思う。]
……ふう、 ぐっ!
[ ふうん。と訳知り顔で頷こうとして、 飛んできたボールが腹にぶち当たった。
やっぱり、空木の周りにこんなやつはいないし、 こいつはひとじゃあないのかもしれない。と思って、
空木は恨めしそうな目をして、 思い切り、一直線に青いボールを投げ返す。]
(157) 2018/08/26(Sun) 10時半頃
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[ ──その後、 逢魔が時の冒険譚、ともいえる、 空気みたいなよい子の書いた作文は、
『 とても すてきな おはなしだけど、 さく文には 本とうのことを かきましょう 』
というコメントと、形ばかりの丸がつけられ、 朗読をする。ということを、誰にも許してもらえない。*]
(158) 2018/08/26(Sun) 10時半頃
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―朝・購買―
[チャイムの音>>#0が聞こえてから、 幾らか経った頃に、乃歌は漸く廊下へと足を踏み出した。
結局、昨日は碌に食事もとれなかった。 未だ重い瞼を擦りつつ、乃歌は購買のパンを手に取る。 イチゴジャムパンと、チョコスナックパン。 それから野菜ジュースを袋に入れて、 代わりにワンコインを置いておく。
釣りはいらねぇ、なんてかっこいい真似をしたわけではなく 単純に、アナログなレジの使い方が分からなかっただけだけど まぁ、それはさておいて。]
(159) 2018/08/26(Sun) 11時頃
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[再び保健室に戻ろうとして、遠くの人影が目に入る。 こちら側に歩いてくる影>>144を認めて、 乃歌の表情はみるみるうちにひきつった。
弾かれたように踵を返して、乃歌は階段を上る。 誰も、何も、悪いことはしていないというのに。 分かっていても、足は勝手に動く。 逃げなきゃ、と脳が警鐘を鳴らす。
ぱたぱたと軽い足音を響かせて、 逃げ込んだのは、最初に足を踏み入れた場所と同じ、 静かな、誰もいない家庭科室だった。**]
(160) 2018/08/26(Sun) 11時頃
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──現在/上階へ──
[ 荒っぽい足取りで、空木はその場を離れた。
行く当てなど考えていなかったが、 無意識のうちに、たぶん、 上階を目指していたのだ。
現れた人形は幻などではなく、 瞬きを繰り返したって消えやしない。
そのことをもう充分空木は知っているが、 非現実的な世界なら、或いは。と、 現実から逃避するようなことを考えるのも、 なんだかずいぶんと、滑稽な話だ。]
(161) 2018/08/26(Sun) 11時半頃
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[ 握り締めたたばこをそのままに、 ずんずんと廊下を歩いていた空木は、 もう、視界の翳みなど気にならなかった。
遠く、廊下の向こう側>>160に、 見知った人影があるのに気づいて、 空木は、声をかけようと思ったのだ。
──彼女の現状について、
空木は、一色が異性を悉く避けている。 ということくらいは知っているが、 別の言い方をすれば、それだけだ。
みるみるうちに表情を変える一色に、 なにも思うことがなかった。と言えば嘘になる。]
(162) 2018/08/26(Sun) 11時半頃
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[ ──ちょうど、空木だって上階を目指していた。
ついで。というのも、厳密にいえば正確でなく、 明らかに後を追う意思を持って、 空木は一色の駆けてったほうに歩いた。
駆け上る──或いは、踏み鳴らすように。 階段を上り、一色の駆け込んだ教室の前に立つ。
握り締めた白くもろい箱が、 握力にぐしゃりと負けて、いびつになる。]
──弓木も、いなくなったから!
[ 空木は言う。 扉越しでも聞こえないフリができないように、 空木は、大きな声で言う。不機嫌である。 耳を塞ぐんじゃねえぞ。と、思っている。]
(163) 2018/08/26(Sun) 11時半頃
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[ 安藤がいなくなり、弓木が消えた。
空木はそのことにひどく苛立ったけれど、 彼女にとっては、どうだか知らない。
直接聞いたわけでもないのに、空木は、 そりゃあ息がしやすかろう。と思う。]
(164) 2018/08/26(Sun) 11時半頃
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──次は、だれだろうな! そのうち、出てこれるようになるんじゃねえの!
[ 喚けば喚くほど、脳が膿みでもするように、 むかつく。ということばかりが占めるのだ。
感情に任せて、扉を蹴りつけようとして、 ──一度振り上げた足を、そのまま床に下ろす。
むかつく。と思って、頬の内側の肉を噛む。 むかつく。と思いながら、 空木に保てる自制心など、その程度のものである。]
(165) 2018/08/26(Sun) 11時半頃
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[ はあ、と大きく吐いた息は震えていた。
ろくに回っちゃあいない頭で、 咄嗟に「 ごめん 」という言葉は浮かばなかった。
空木は腹を立てているのに、 廊下では、陽気な音楽ばかりが流れている。
空木は、無言のまま踵を返す。 どこかに行こう。と思って、 足音を立て、扉の前から立ち去った。 どこかの廊下の隅にでも潜ろう。
八つ当たりならばいくらでもできそうで、 一方、空木は正しくひとのフリをしたかった。*]
(166) 2018/08/26(Sun) 11時半頃
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/* こんな最低なホストがこれまでいたか? という顔をしながら動かしている。
(-9) 2018/08/26(Sun) 11時半頃
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/* 理おこんないで;; 英司はその5倍現実でキレてっけど
(-10) 2018/08/26(Sun) 12時頃
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―― 幼少の頃>>151 ――
あだ名ァ?
[空気があだ名って何だよ。と思った。 ”へんなやつ”って目で見つめ返す。
――ちょっとした意地悪を 「みんな」でやるやつの事なんか、 少年はその時も、それからも、 これっぽっちも理解できない。>>151>>152]
[異星人と異星人みたいだ。 どこか似ているのに。 ハロー、ハロー。こっちの言葉は通じてますか。 その笑顔にはどんな意味がありますか。>>153]
(167) 2018/08/26(Sun) 12時半頃
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[とん、とん、と蒼いボールが跳ねる。 ――友達がいない、といわれて、 ぎくっ、と音がするようだった。]
うっせぇ。いなくてもいーんだよ
[言い返す。ぽーんとボールが飛んでくる。>>154 ごっこ遊びといわれて更に意味がわからなくなった。]
ごっご遊びでやるのはヒーローか 悪のかいじんにきまってる くーきとか、ひまじゃん てか親とかいたらくーきじゃないじゃん
[へんなの。ってやっぱり思った。 兄弟なんかいないから、家庭という箱庭の中で 優劣や区別をつけられるという感覚を知らない。]
(168) 2018/08/26(Sun) 12時半頃
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[施設の中でそういうものはあったけれど 明らかに母数が違うから、 受ける印象はやっぱり違う、のだと思う。
目の前の少年よりも、 少年はガキで、悪い子だった。]
…………、
[わかってるくせに、と見透かしたように言われる。 なんだこいつ賢い。 ひとから見えていない―― そうなのかも、と 追いかけてこない大人を思い、考えて ……フンッ、と鼻を鳴らした。]
(169) 2018/08/26(Sun) 12時半頃
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今はおまえに見えてるから別にいーよ
[明日は? あさっては? その先は? ――――そんなの、関係ない。 ボールを投げて、落ちるまでのたった一瞬が 永遠になりえる子供なのだから。 そんな先のことは知らない。 今は、別に遊べているからいい。 そんな滅茶苦茶なことを思った。
……帰ればまた誰からも見えなくなると すぐに認めたくなかっただけ。]
[空の向こうから来たと騙る。 夜はすぐそこに足音を響かせていた。 普通のこどもは家に帰らなきゃいけない、 そんな時刻は近づいてきている。]
(170) 2018/08/26(Sun) 12時半頃
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少女 Aは、メモを貼った。
2018/08/26(Sun) 12時半頃
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[相対するおとなしそうな子供は、 ふわと沈んできた夜に馴染んで見えて だから、なんとなく、仲間だ、と思った。 施設の外にいるくせに。>>157]
(171) 2018/08/26(Sun) 12時半頃
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[――蒼いボールがその子の腹にぶちあたる。 ははっ、と性格悪く笑って 嬉しそうに笑顔をほころばせる、ひとでなし。]
――みたか! なかなかいー球……ちょ、 ……っでぇ!
[一直線に投げ返されたボールが顔面に当たった。 ぽーん、と飛んでいきそうなボールを慌てて拾う。]
おっまえやっぱくーきじゃねえじゃん!!!
[こんな自己主張の激しい空気はいない。 ぎゃんぎゃん吠えて、子供らしくげらげら笑って まっとうな子供の、親が心配する前に、 (自分は心配されると思っていない) 少年は公園を去ることにする。]
(172) 2018/08/26(Sun) 12時半頃
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たのしかったー。じゃあなー
[言い合ったこともさっき怒っていた事も けろりと忘れるように、少年はその場を立ち去る。 施設に帰ってから 「空気に会った」と、ぼそりと施設の大人に言ったが いつもどおり鼻で笑われ忘れられたので、 その奇妙な冒険譚は、 少年の記憶の中でしか綴られていない。]*
(173) 2018/08/26(Sun) 12時半頃
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[蒼いボールを持って、ただただあの公園へ赴く。 けれどあの日のように空気に出会うことはない。]
「……つまんね」
[少年は蒼いボールを跳ねさせて、 そのまま星を見て、どこかにいってしまう。
空気のごっこ遊びをしているうちに いつか溶けてしまったのかもしれない。 溶けてしまったやつってどう探せばいいんだろ? ――わからないまま、 公園にいくこともやめて、小学生の時は過ぎる*]
(174) 2018/08/26(Sun) 12時半頃
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──回想/夜の公園>>128──
[ 仁鳥は、ちろり。と小さく舌を出した。 唇に指をあて、示すような仕草に、 空木は、無性にうれしくなる。
舌を出した、だらしない顔のままで、 目を細めたのは、笑みのつもりだった。
ようやく、傷だってすぐに塞がる粘膜を、 口の中に戻して、機嫌よく言う。]
(175) 2018/08/26(Sun) 12時半頃
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仁花さんは、変。って顔しないで、 聞いてくれっから、うれし。
[ 好きなものを認めてもらえるのはうれしい。と、 ごく単純なことを、空木はしきりに感じる。
さっきちらりと見た舌は、 気のせいか、体格の差か知らないが、 空木のそれより薄っぺらそうに見えて、
ぶすり。と、 簡単に穴が開きそうだ。って空木は思う。]
……仁花さんも、やればいーのに。
[ と、それを良いものとしている空木は、 なんの他意もなく言って、屈託なく笑う。]
(176) 2018/08/26(Sun) 12時半頃
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[ 夜に会うとうれしい。ことの、 理由を仁鳥は簡単に言葉にする。
なるほど。と空木は思った。 夜に約束をする。ということを、 空木はしたことがないので、 偶然と必然に違いがあるのかは知らない。
ブランコから上手に飛び降りれただけでも、 あと数年でおとなになる空木は、 こんなにも単純に喜べる。
いえーい。と、こぶしをぶつけて>>130、 空木は、ばかみたいだ。と思って、 大きく口を開けて笑う。たのしい。]
(177) 2018/08/26(Sun) 12時半頃
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[ 兄ちゃんとは違う。と、仁鳥は言う。 そうだね。と、空木は言う。
何度寝起きしても、兄は兄のままで、 妹は妹のまんまだった。]
仁花さんは、仁花さん。 ……でも、偽物も本物も、大差ねえよ。
[ 肩に乗せられた頭>>132にどきっとしたのを、 柄にもなく。というのはおこがましい。
空木は、平凡な男なりに緊張し、 大差ねえよ。なんて、ちょっと尻すぼみになる。]
(178) 2018/08/26(Sun) 12時半頃
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[ ……家族なんて所詮、 複数の人間の集まりに過ぎないんだから、
本物も偽物も、嘘も真も、 ごっこ遊びも血のつながりも、 そこに、大して違いなんかない。
──って、空木は思っている。]
(179) 2018/08/26(Sun) 12時半頃
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[ ………………思っていた。 ]
(180) 2018/08/26(Sun) 12時半頃
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[ また同じ曜日に。って、 仁鳥が言って、それはきっと、 空木が夜の世界に交わした最初の約束だ。
その真の意図や目的なんて、 空木にはどうやったって知るすべはなく、]
……いーよ。 おれが、迎えにきてやる。
[ 数度、驚いたように瞬きをしたのち、 浮かれた顔で、はにかんだように笑う。*]
(181) 2018/08/26(Sun) 12時半頃
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―― 現在:三階・教室 ――
[足音をどこか他人事のように聞いていた。
階段を駆け上がってくるのが、 異星人だろうと怪物だろうと、 今ゾンビに襲われたところで 動けそうもなかったのだけれど
がらり、と扉が動く音。 それから、苛立たしげな声を断片的に聞く。
――……木も、いなくなったから。 ――……出てこれる、]
(182) 2018/08/26(Sun) 12時半頃
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[そう叫んでいるのは空木だろうか。 何をいらだっているのだろうか。
訝しく思って、 ……どうすればいいのかもわからないで、 ヨスガは着ていたブレザーをそうっと マネキンの形を崩さないように、かけておいた。
少し肌寒いけれど、まあ、なんとかなるだろう。 部屋を出る。 訝しく辺りを見渡して、廊下を歩む。]
(183) 2018/08/26(Sun) 12時半頃
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[そのうち、どこかに隠れるような 誰かさんを見つけられたなら>>166]
……どうした?
[怪訝そうに、そう訊ねはするのだろう*]
(184) 2018/08/26(Sun) 12時半頃
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──現在/三階廊下──
[ 廊下の隅で、壁に背を預けていた。
昨日、不良行為に勤しんだその場所に、 たばこを押し付けた痕はしっかり残っていて、 なんだかそれさえも腹立たしい。
当然、そこに誰かいるわけでもなく、 空木はひとりで座り込んでいたわけだが、
不意にかけられた声>>184に、 億劫そうながらも顔を上げる。]
(185) 2018/08/26(Sun) 13時頃
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……れんたろー、の、めがね。
[ 見上げた先に、めがねの男が立っている。 空木は、真っ先にそんなことを思った。
阿蘇のめがねをかけた男と、 阿蘇のピアスをつけた男とが揃って、
空木は、ウケるな。と、内心思う。
もう朝だからか知らないが、 深い夜の色を目をして、 日夏は人間の姿をして、そこにいる。]
(186) 2018/08/26(Sun) 13時頃
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……一階。弓木のマネキン。
[ 喚いていたのを知られているとも知らず、 空木は、やっと吐き出すみたいに、短く言う。]
……おまえこそ、 なんでこんなとこいんの。
[ そして、空木もまた訝し気に、 眉を顰めて、問いかけたのである。*]
(187) 2018/08/26(Sun) 13時頃
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/* 弓木の落ちろるを見たあとに、 昨日えんえんと聞いてた曲の名前が「ラヴソングに騙されて」だってのが無性に悲しくなり、 またずっと真夜中でいいのにに戻っている。
ラヴソングは、さびとかはさておき、 ”数分間で涙を流した/わたしはやさしいひとになる/言い訳のしようもない昨日はころした/数分間でステップを踏んだ/あしたはやさしいあさがくる/言い訳のしようもないわたしを投げ捨てたら”のあたりがとてもしっくりきてすきです。
(-11) 2018/08/26(Sun) 13時頃
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―― 夜の話 ――
[見張り、と鸚鵡返しした仁鳥さんの顔には、>>134 気に入らない、と書いてあるような気がしました。 私の考えすぎかもしれません。
隣りに座り込んだ仁鳥さんが 遠慮じゃないと言いました。>>134 それなら、私にはそれ以上何も言うことはありません。 そっか、と言って頷きました。]
(188) 2018/08/26(Sun) 13時半頃
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仁鳥さん、かっこいい。
[ゾンビが来たら、仁鳥さんが戦ってくれる そうです。>>135 頼もしいその言葉に、声を潜めてくすくす笑いました。 ゾンビが来る気はしませんが、 しいんと静まり返った夜の校舎は、 なんだか海の底にいるような気持ちになります。
朝は、コンビニで日夏君に会いました。 あの時日夏君に、2人で宇宙船に乗っているみたいだと 言われたことを思い出しました。>>0:67 あの時私は、恐れ多いなんて言ったのでしたっけ。]
(189) 2018/08/26(Sun) 13時半頃
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あ、ありがとう。
[仁鳥さんは暗幕に私も入れてくれました。>>136 お礼を言って、私は仁鳥さんに少し体を寄せます。
ひとりはこわい。そう言う仁鳥さんに頷きました。 コンビニでは日夏君と一緒で、 登校の時は乃歌さんと一緒で、 そして今、私の隣には仁鳥さんがいてくれます。 私は1人ではありません。 仁鳥さんは、私でいいのかな。そんな気持ちはやっぱり あります。 それでも私は、今自分が1人ではないことが、 とてもありがたいと思います。]
(190) 2018/08/26(Sun) 13時半頃
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そうだよね、私もそう思う。
[見張りはいらないと思う。 仁鳥さんのその言葉に、私は矛盾としか思えないだろう そんなことを言って、笑います。 それから、はっとしました。 そんなことを言ったら、私は見張りなんて必要ないと 思っているのに、乃歌さんや封都さんの安心のために 見張りを名乗り出たみたいです。 そんなんじゃありません。 私の行動は、そんな思いやりが動機ではありません。]
(191) 2018/08/26(Sun) 13時半頃
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違うの。 本当は、そんなんじゃないんだ。 見張りっていうのは、建前。
[しょうがない。嫌なものはいや。>>137 仁鳥さんのその言葉は、男の人を嫌悪する乃歌さんの ことを言っていたのでしょう。 乃歌さんががんばっている、そう続いたことからも 明らかです。 それでも私は、その言葉が、 保健室に入らない私のことを言われたような 気がしたのです。]
(192) 2018/08/26(Sun) 13時半頃
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乃歌さんががんばってるのは、知ってる。 今朝だって、具合が悪いなら帰る? って聞いたけど、 乃歌さん来たんだ。 乃歌さんは、すごくがんばってる。
……でも、男の子が傷ついてるのも、わかる。 何の心当たりもないのに、急に態度が変わって、 途方に暮れたり、理不尽を感じたりするのも、わかるの。 ……だから、私、今日はこの部屋に入りたくなかった。 見張りなんかじゃない。ただの私のわがままなんだ。
(193) 2018/08/26(Sun) 13時半頃
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[もしも、この部屋がただ“女子が使わせてもらうね” と取り決められただけだったなら。 男子も納得の上のことだったなら。 “男子禁制”なんて張り紙が貼られていなかったなら。 多分、私はこんな風な抵抗を覚えることはなかったと 思います。 一方的な宣言が、私には息苦しかったのです。]
(194) 2018/08/26(Sun) 13時半頃
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[生きてるだけで花丸だと仁鳥さんは言いました。>>138 そうなのかな、と私は答えました。]
いらない人間でも、 生きてるだけで花丸もらえるのかなあ……。
[うとうとしながらうっかり口走ったそんな言葉は、 きちんとした声にはなっていなかった気がします。*]
(195) 2018/08/26(Sun) 13時半頃
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──回想/幼少期>>167──
[ きっと、空木がそこで名乗れば、 空気が渾名。ってのが、 別に変でもないってことは分かったろうが、 空木にそんな気もなかったから、 ふん、と鼻で笑って流してやるだけになる。
友達などいなくともいい。 と言うのは、どうやら強がりに思えて、
空木は、目の前にいるのが、 ただの性格が悪い悪ガキなのか、 はるか遠くの空からやってきたいきものなのか。
ということに、頭を悩ませながら、 青いボールのやり取りを繰り返す。]
(196) 2018/08/26(Sun) 13時半頃
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[ ごっこ遊び、というと、 ヒーローか怪人が定石というが、
誰もやりたがらないグリーンか、 怪人の手下を押し付けられるから、 空木はそういうのもあんまり好きじゃない。
ふん。とまた鼻で笑って、 親がいたら、という子どもを見る。
親がいないのか。ということより先に、 こいつは知らないのだ、と教えてやることにする。 よい子はひとに親切にするものだ。]
(197) 2018/08/26(Sun) 13時半頃
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学校と同じじゃん。 仲いいクラスもあるし、 仲よくないクラスもあるし、 家族もいっしょ。
[ 世の中にはいろんな家族がある。ということを、 空木は知っている。よくよく知っている。
親がひとりしかいないやつもいれば、 ばーちゃんと暮らしてるやつもいて、
それはひとそれぞれなのだから、 ばかにしてはならない。ということは、 もうとっくに道徳の時間に習った。
クラスのように、家族は仲よくあるべきである。 ……と習わなかったのは、 きっと子どもにはどうしようもないからだ。]
(198) 2018/08/26(Sun) 13時半頃
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……うん、おれには視えてる。
[ 目を細めて、空を背負ういきものを見て、 別段深い意味もなしに、空木は小さく笑った。
楽しかった。と言って去る少年は、 地べたを歩いて帰ったし、
空木も、抜け出したことも知られていない、 住み慣れたわが家へと、歩いて帰る。
──その後、空木は一度だけ、 本とうのことをかきましょう。と言われ、 逢魔が時の公園に向かったことがあったけれど、
結局のところ、そこにそいつはいなかったし、 空木は気まぐれに生きているから、 これは、ただの記憶の話だ。*]
(199) 2018/08/26(Sun) 13時半頃
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――現在:三階廊下――
[煙草の残り香がする。 ――まるで焼香のようだと思った。 それは、ヨスガが喫煙者ではないからだ。 座り込んだ空木が億劫そうにこちらを見上げる。 そんな顔、見たことなかったな。>>185>>186 ……クラスメイトの知らない顔ばかり見る。]
そ。 捨てる、っていってたから貰った。 お前こそ、レン君の。
[耳、と、穴の開いてない己の耳を指差す。 アクセサリーなんだか、 鎖なんだか首輪なんだかわかりやしない。 そろいも揃って面白いなと思う。]
(200) 2018/08/26(Sun) 13時半頃
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[辛うじて人間の形を保ったミミズクは、 毛を逆立てるように威嚇するように 人間になりきれない獣を見下ろした。 座るのは、隣ではなく、前であった。 空木の前にあぐらをかいて、 やはりじっと、相手を見る。]
……エージ君。
[断片的な言葉でも、意味は通じる。 苦いものを飲み下して、息を吐いた。 少しだけ、視線を足元にやる。]
(201) 2018/08/26(Sun) 13時半頃
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そう、
[そう、としか返せなかった。 マネキンになって死んでよかったとも 心配だ、とも 無事帰っているだろうか、とも
きれいごとは何一つ言葉にならない。 問いかけにこう答えた。]
トシ君もマネキンになってたよ。 ……イラついた声が聞こえたから探しにきた。
[ヨスガは笑う。 いつもの大げさな笑みじゃなくて、 ちいさく零すように、笑う。]
(202) 2018/08/26(Sun) 13時半頃
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……チェアマン島だったらよかったなって思う。
お前 ……怒ってる? [みみずくはどうしてと野良猫に問うことにした。 哀しんでいる気もしたし 怒っているような気もしたし どちらか、わからなかったので。
隣に座るんじゃなく前に座って これじゃまるで尋問だな、と思いながら 空木の言葉に耳を傾けた*]
(203) 2018/08/26(Sun) 13時半頃
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──現在/三階廊下──
持ってろ。っていうから、 つけてる。けど、クソ重い。 ……形見分けじゃん、マジ。
[ ぎゃはは。と笑いながら言えば軽くとも、 表情と口調が伴わないのであれば、 空木はただの不機嫌な口汚い男であった。
それでも、はは。と小さく笑って、 目の前に座り込んだみみずくに、 眠いんだか、疲れたんだかみたいな仕草で、 ううん。と呻って自分の膝に顔をうずめた。]
(204) 2018/08/26(Sun) 14時頃
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……黄楊もいなくなったの。
[ うつむいたまま、なにそれ。と空木は呟いて、 そのときようやく、彼との約束を思い出した。
返すといって、前日にちゃんと鞄に入れて、 メールだってしたくせに、 空木はきれいにそれを忘れていた。
昨日の朝、教室でだって会ったのに。 昨日の夜、同じ部屋で眠りさえしたのに。]
……ノート。返せなかった。
[ ぐつぐつと腹の底で煮えるなにかを、 少しずつ吐息にかえて吐き出すみたいに、 空木は、低い声で小さく呟く。クソ。]
(205) 2018/08/26(Sun) 14時頃
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[ 息を吸って吐くことを繰り返す。 それ以外にすることも思いつかなかったが、
チェマン島ならよかった。という言葉に、 空木はようやく、しかめっ面のまま顔を上げた。]
わかんねえ。けど、むかつく。
[ 無人島ならよかったのに。と、空木も思う。 思うけど、たぶんそれは正しい発想ではなく、
穏やかに笑ってそう言った男を、 空木は”へんなやつ”って目で見る。*]
(206) 2018/08/26(Sun) 14時頃
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―― 朝 ――
[朝になると、仁鳥さんはラジオ体操を始めます。>>139 暗幕に包まったまま、半分寝ぼけて私はその様子を 眺めました。 「しあさっては、ラジオ体操しろ!」>>2:644 遠い記憶の中で、そんなことを言われたことを なんだか思い出しました。]
いってらっしゃい。
[教室へ行くという仁鳥さんを見送って、 私は顔を洗って、食堂へ行こうと思いました。 昨日の夜は購買で済ませたし、 そろそろ温かいものが食べたくなったのです。]
(207) 2018/08/26(Sun) 14時頃
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―― 食堂 ――
[食堂の利用回数は、そんなにありませんでした。 大体私はお弁当だったからです。 でも、まったくないわけではありません。]
ラーメンとか、絶対あったと思うんだけど。
[別に私は朝からラーメンが食べたいわけではありません。 でも、明らかに記憶していた食堂と、 メニューのラインナップが違っていて首を傾げました。 というか、この材料には見覚えがあります。]
……チョコレートシロップ、ちゃんとあるね。
[手にとって、私はそんなことを呟きました。]
(208) 2018/08/26(Sun) 14時半頃
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―― 回想:文化祭舞台裏 ――
[文化祭当日に書記としてのお仕事は特にありません。 雑用係に名乗りを上げて、 その時は宣伝ポスターの補修が終わって、 教室に戻ってきたところでした。 桜ヶ台さんから名前を呼ばれます。>>2:727]
はいっ!?
[頼んだよ! と桜ヶ台さんに背中を叩かれて、>>2:730 仁鳥さんにエプロンを押し付けられて、>>2:423 え? え? と戸惑っているうちに、 2人ともバックヤードを飛び出していってしまいました。]
(209) 2018/08/26(Sun) 14時半頃
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[何がなにやらよくわかりませんが、 一応実生活のおかげで料理はできます。 言われるがまま、せっせとメレンゲを作ったり、 アイスを盛り付けたり、 フルーツを飾ったり、 戦場と化したバックヤードで夢中で働きました。
マジ救世主と感謝された時は、]
ううん。これくらいお安い御用だよ。
[そんなことを言って笑いましたが、 私がへろへろになっていたのは誰の目にも明らか だったと思います。]
(210) 2018/08/26(Sun) 14時半頃
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/* そういえば、食材が文化祭のメニューオンリーなのは、 空木がそれ以外の料理がまったくできないからです。 そして、あくまで文化祭だからです。
(-12) 2018/08/26(Sun) 14時半頃
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―― 食堂 ――
[そんなことを思い出しながら、 ホットケーキを焼きました。 メレンゲを泡立てるような手間はかけません。 乗せるのもバターを一欠けだけです。]
うん、やっぱり普通だ。
[一日ぶりの温かい食べ物。 悪くはないのですが、やっぱりあの日食べた ふわふわパンケーキの足元にも及びません。
特別にしたのは空木君と聞いた時には>>2:733 空木君にそんなセンスがあったんだ!? なんて失礼な驚き方をしましたっけ。 私のために用意された、特別なパンケーキ。 多分、ずっと忘れることはないと思います。]
(211) 2018/08/26(Sun) 14時半頃
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[そして、AM8:50 チャイムの音が食堂にも響きました。*]
(212) 2018/08/26(Sun) 14時半頃
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[――仲いいクラスもあるし 仲よくないクラスもあるし 家族も、同じ。
そう意地悪で空気なやつに教えられて、 考えたことがある。
クラスにも、家族にも居場所がないのに 全うに家族がある子供のことを。>>198
――思うに、地獄であった。 なぜ抜け出さないのだろうと考えることもあった。 ……幼い思考*]
(213) 2018/08/26(Sun) 14時半頃
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――現在/三階廊下――
だろうな。耳辛そう。 ……いままでのレン君が死ぬってことなら まあ形見持っててやらんこともない て感じだな
[ウケる。そう小さく笑って、 テンションの高くない空木に笑い返す。
みんなが傍にいる時は、こうではない。 まるで犬のようであるのを、知っている。
眠いのか疲れたのか、膝に顔をうずめる空木に いつもの大きなイメージはない。]
(214) 2018/08/26(Sun) 14時半頃
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[全うな体の成熟した男子高校生―― ――……そんな意識は、今はヨスガの方にはない。
……ここにいるのは一羽と一匹。]
(215) 2018/08/26(Sun) 14時半頃
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なにそれ、だよな。 …………ノート借りてたんだ? そっか。
[俺も漫画貸してたよとか 感想言い合えなかったよ、とか そういうことは言わなかった。
空木の悔恨は別にある気がしたから。
上等に、呼吸が出来ているなら それできっと十分だ。>>206 何せ生きづらい。
ようやくしかめつらを見せた空木を、 ”へんな顔だな”って言うように、 ヨスガはちょっと笑って見る。]
(216) 2018/08/26(Sun) 14時半頃
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なんだそれ
[わかんないのにむかつくのかよ。 わかるような、わからないようなそれに みみずくは少し考える。]
…… なんで消えるか、わかんないから? 何もいわずにどっかいったから?
教えろよ ぐるぐるしてるそれ。 ちょっとくらい、俺によこせ
[すこし上から目線で言った。 性格の悪い小学生が顔をだしていることは あんまり自覚しないまま。]*
(217) 2018/08/26(Sun) 14時半頃
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―― 夜/保健室の前 阿蘇と ――
わはは。 死亡フラグは立てておくものだろう。 [あえて立てることで成立しなくなる死亡フラグも ある というし、 とわけのわからない理屈を並べてから、 ぽつりとひとこと言う阿蘇に瞬いた。]
……まあ、一色さんが自殺者なら そもそも世界に男を巻き込まないかもな
[そういう判断方法もどうかと思うが、 頷いて、それから。]
(218) 2018/08/26(Sun) 14時半頃
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…………。 ………………。 …………好きで焼いてるお節介だからよいだろ わはは
笑って会いにいけばいいんじゃないかな! しらねぇけど!
(219) 2018/08/26(Sun) 14時半頃
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[――泣かせた女の子に。 どんな顔して会えばいいか。 わからない。 ……だと……
すごい。 こんな青い春な言葉を 一生のうちで聴くとは思わなかった。 すごすぎて何もいえない。
時々、ヨスガは自分のいる世界が 一体全体どこなのかわからなくなる。
阿蘇連太郎という男は、眩しいのだ。 アクセサリで飾らなくとも。 そう思った。*]
(220) 2018/08/26(Sun) 14時半頃
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少女 Aは、メモを貼った。
2018/08/26(Sun) 14時半頃
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──現在/三階廊下──
……それもそだな。
[ ふ、と小さく笑った。なるほど。 縁起が悪いとばかり思っていたが、 そういう形見ならまあ、持っていてやろう。
そう思って空木は重たい耳に触れる。
いつか、阿蘇に言ったことを思い出し、 ほら言ったじゃないか。と空木は思う。
相手になんの得もないから、 つるむことはないだろうと言った男に、 どんな気持ちでめがねを渡したのだろう。
それは、想像すると確かに愉快だ。]
(221) 2018/08/26(Sun) 15時頃
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……わかんねえのは、わかんねえよ。
[ よこせ、と。ガキみたいなことを言う。
覗き込んでくる夜色の目を、 空木はなぜか知っている、懐かしい。と、 思ったが、毎日のように見ているのだから、 それは奇妙な勘違いだと思って、
野良猫もまた、少し考える。]
(222) 2018/08/26(Sun) 15時頃
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……わかんねえけど、 急にいなくなんのは、むかつく。 なんでかわかんねえのも、腹立つ。
[ でもたぶん、それだけだ。って、 空木は思うし、そう言う。それだけ。
また、大きく息を吐く。
空木にできるのなんて、軽い調子の、 適当なノリのやり取りくらいのもんで、 なにがどうとか、説明するのなんて苦手だ。]
(223) 2018/08/26(Sun) 15時頃
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……文化祭すんなら、 付き合ってやってもいいかな。 ──って、思ってたけど。
[ 空木の思ってたのは、こんなんじゃないし、
いれものばっかり整えられたって、 中身が伴わなきゃ意味がない。のは、 学校も、家族も、お祭りも。似たようなもんだ。]
……おれからすりゃ、 なんでおまえらが、そんな。
ひとの世話まで見ようとすんのか、 ……のほうが、意味わかんねえよ。
[ そこにいるのは昼間にも飛ぶどうぶつらしいが、 空木にはどうにも、それが人間に見えて仕方がない。]
(224) 2018/08/26(Sun) 15時頃
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……たぶん、今、 ろくなこと言えねえから、
ちょっと、落ち着くまで、 そのへん、散歩してくる。
[ うう、と呻って、 猫らしく伸びのひとつでもしよう。
いくらかやり取りをした後に、 そういって、空木は引き留められなきゃ、 夜の街──ではなく、明るい廊下に歩き出す。*]
(225) 2018/08/26(Sun) 15時半頃
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/* すごいへんなとこで誤字してるのに気づく。どこだよその島。
(-13) 2018/08/26(Sun) 15時半頃
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/* そういえば、子供の時の話に混ざりたいなーてしてたけど、うまく混ざれる気がしなかった。仕事のきゅけいなう。
(-14) 2018/08/26(Sun) 15時半頃
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―― 現在/三階廊下 ――
[わからないものはわからないと 野良猫は至極当然のことをいうが、 いーから、とミミズクはそのまま、 目の前に止まっていた。>>222
梟が首を傾げるように、すこしだけ首を傾げ 彼の言葉を聴く。>>223>>224 へたくそな説明を。]
(226) 2018/08/26(Sun) 16時頃
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ま、文化祭するのに 次々いなくなるんじゃあなあ。 付き合うも何もないよな。
[空虚なお祭りを、楽しむことはできない。 いれものだけがあっても心は騒がない。 明るい音楽が気分を明るくするわけじゃない。
ヨスガは、一拍を置いた。 遠く何かを思い出すように目を瞑る。]
お前ひとの世話なんかしねー、って顔してるけど。
桜ヶ台さんに 音楽室で寝たほうがいいとか言ってたの ひとの世話にはあたんねーの。 …………ま、いーや。
(227) 2018/08/26(Sun) 16時頃
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[すこし不思議だけれど、 そういうものなのかもしれない。]
俺さあ、お前のそれ、 中学の頃言ったことあるんだけど。
「クラスメイトだからだ!」とか 「仲間だからだ!」とか言われて よくわかんなかったんだよな。
[もう、声が思い出せない故人を思い出して 言われたことを思い返す。懐かしいなと思う。 わからない、という心情はわかるつもり。]
何でお節介焼くのかとかまあ意味わかんないよな。 焼いたところでいなくなるかもしんないのに。
(228) 2018/08/26(Sun) 16時頃
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……。
俺の場合は。 首輪つけてない野良猫が 車に轢かれたりしたら癪だからに落ち着く。
……勝手にどっかいったらムカつくじゃん。
っは、 なんつって ……きっっしょ
(229) 2018/08/26(Sun) 16時頃
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[とか言って、 昨日勝手にどっか行ったことは棚上げで笑う。
それから、どれだけのやりとりをしたかはわからないが あくびをして散歩に出るという空木の頭に手を伸ばし わしわしと撫でておいた。]
ん。 じゃ、またな。
[そんな軽いノリで、 簡単に「またな」を言う。 それから、ヨスガはふらりと空木と別方向に歩くだろう*]
(230) 2018/08/26(Sun) 16時頃
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/* やっと! やっとくじ引きの景品決まった!(ずっと悩んでた
(-15) 2018/08/26(Sun) 16時頃
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─── 朝
[ 目を覚ましたとき、仁花が居た。 仁花自身の席へ座って、>>140 書き物をしている時だったと思う。 おはよう、の声が聞こえるけど、 集中しているのだろうか? 此方を向いてはくれなかった。 ]
うん。おはよう、仁花
[ 邪魔をしてはいけない、 そう思いつつ、教室の扉から出る時、 彼女をちらりと見やってから、 やっぱり何も言えずにそのまま教室を去る。 ]
(231) 2018/08/26(Sun) 16時頃
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─── 空き教室前
[ 隣にしゃがみ込めば、>>142 視界の中に在るのはマネキンだけ。 理の表情なんか見えやしない。
この校舎から先に出ていってしまったらしい 英司のマネキンをこつんと突く。
英司が世界の主であるならば、 アタシたちだけ校舎の中に、 残されているのはおかしい。 だから、きっとコイツは違うんだろなって なんとなくぼんやりと思った。 ]
(232) 2018/08/26(Sun) 16時頃
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ふーん、
[ 何を押し殺してるのかなんて、>>143 アタシに分かるはずもない。 投げやりな返事に対しては、 アタシも投げやりに言葉を返す。 ]
出られたなら、いーじゃん 出たくないの?理は、
[ 返事が欲しいわけじゃない。 ただ、投げかけただけの問い。 ]
(233) 2018/08/26(Sun) 16時頃
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[ この世界から帰って待ち受けるもの。 思い出す現実にちょっと頭を抱え、 それでも、此処に居る自分が こっちのが良いのかって言われると 肯定は簡単にできっこなかった。
隣の人物が立ち上がるのを感じる。>>144 引き止める理由もないので、 立ち去る気配を感じていた。 首を回して、いなくなったのを確認したら、 マネキンを教室の奥に引きずって、 明の横に並べておくのだった。 ]**
(234) 2018/08/26(Sun) 16時頃
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―― 回想:お祭り ――
[日夏君は、やっぱり少し意地が悪いと思います。 男の子たちの勝負に参加しているつもりはなかった、 と主張する私を、本当に? なんて言って からかうんですから。>>2:609 本当の本当です。 そもそも私は何かを選ぶのが得意ではないのです。]
[ともあれ、優勝は黄楊君。 1000円の権利は無事黄楊君のものとなりました。 そして黄楊君のリクエストは、 みんなが引いたくじ引きの商品だそうです。>>2:704]
(235) 2018/08/26(Sun) 16時半頃
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え。私も? いいの?
[お祭りのくじ引きを私は引いたことがありません。 ただ一度の思い出の中のお祭りでも、 わたあめを買うのが精一杯でした。
そして、こう言っては偏見ですが、 夜店のくじ引きというのは大抵残念なものしか当たらない ものという印象がありました。 引くのが一番楽しいんじゃないでしょうか? そんな権利をもらってしまっていいのでしょうか?]
(236) 2018/08/26(Sun) 16時半頃
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[そんな風に思いましたが、優勝者の黄楊君の意向です。 異存はありません。
絶対くじの中には入っていなさそうな、 ほこりをかぶったゲーム機などが飾られている お店で、くじ引きを引きます。
私が当たったのは、プラスチックでできた、 小さな星座の早見盤でした。]
(237) 2018/08/26(Sun) 16時半頃
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こんなのでよかったかな。
[目盛りを今日の日付に合わせます。 時刻も合わせてから、黄楊君に差し出しました。]
これ、今の夜空だって。
[そう言い添えて。*]
(238) 2018/08/26(Sun) 16時半頃
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──少し前/一階空き教室前──
[ ふたり並んで>>232、 せせらぎでも覗き込むみたく。 血のにおいのする人形を見ている。
昨日の気まずさも残ってか、否か、 間を、投げやりな言葉ばかりが行き来する。
投げかけられた問いに、 視線をそちらに向けることもなく呟く。]
べつに出たくもねえけど べつに、出てもいいけど
[ どっちともつかないような、 どーでもいいようなことを言うけど、 ひとつだけ、分かったことがある。]
(239) 2018/08/26(Sun) 16時半頃
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おれはまだ、ここにいんのに。 いなくなんのは、ずるい。
[ だから、何と言うわけでもない。 責めていい理由もない。と、分かっちゃいるが、 単純に、空木はずるいと思う。むかつく。
結局のところ、苛立ちは収まらず、 空木はゆらりと立ち上がって、 振り返りもしない桜ヶ台>>234に、 去り際、返事が欲しいわけでもない問いを投げた。]
(240) 2018/08/26(Sun) 16時半頃
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おまえだって、 出たいほどの理由なんか、あんの。 指、噛み千切りそーなくせに。
[ 並んでしゃがみこんだとき、 弔うとき、見た指先>>1:83に、 絆創膏は、巻かれていなかった。*]
(241) 2018/08/26(Sun) 16時半頃
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──現在/三階廊下──
……あれは、
[ と、空木は言う。
あたらないのか>>227と問われて、 空木は、違う。と即座に浮かんだ感覚を、 なんと説明すればいいのか、 フライングで飛び出た一言をさておき、 空木は、至極まじめな顔で考えた。
言われてみれば、良いように捉えれば、 あのとき確かに、空木は心配、をしたが、 根本的に、全然、違う。と思う。
しばらく、開きかけた口をそのままに、 時間が止まったみたいに考え込んで、 空木は、ああ。と思う。わかった。]
(242) 2018/08/26(Sun) 17時頃
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目の前に、それしかなかったからだ。
(243) 2018/08/26(Sun) 17時頃
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[ どうして今ごろ気づいてしまうんだろう。 ────と、空木は思う。思った、気がする。]
(244) 2018/08/26(Sun) 17時頃
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[ ……気づかなければよかった。と、空木は思う。
思うが、どうしてそう思ったのかは、 頭の中、なにかがぐずつくようで、 なんていうか、よくわからなかった。
とにかく、無性にこみあげる苛立ちの、 ひとつの理由はおそらく、それなのである。
ガキの癇癪じゃねえか。と空木は思って、 どこか懐かしそうな顔をしているみみずく>>228を、 一方で、どこかぼんやりと、眺めている。]
(245) 2018/08/26(Sun) 17時頃
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[ 只管に、空木がわからないのは、 どうしてそうするのか。ではなく、 どうしてそれができるのか。であった。]
(246) 2018/08/26(Sun) 17時頃
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[ ──身勝手に生きてきた、空木は。 自分をおもしろみのない男だとは思えど、 特別下等ないきものだなどと、考えたこともなく。]
(247) 2018/08/26(Sun) 17時頃
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[ ……それでも、空木は続いた言葉>>229には、]
……はは、きっしょ。 ソートー、恥ずかしいね、それ。
[ と、冗談でも交わしたように、ちいさく笑った。
自分のために言ってくれているのだ。 ということは、嫌というほどよく分かり、 空木は、なんだか心配をかけて悪いな。と思う。
悪いな、と思って。
少し乱暴な手つきで頭を撫でる>>230、 その手を受け入れながら、笑い混じりに、 どこか、観念したように言う。]
(248) 2018/08/26(Sun) 17時頃
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……あのさ、大丈夫。 おれ、ぶっ殺したいやつはいても、 死にたい。とは、思ったこと、ない。
(249) 2018/08/26(Sun) 17時頃
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[ ──そうして、猫は気ままに廊下に消える。*]
(250) 2018/08/26(Sun) 17時頃
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──現在/食堂へ──
[ 気ままに、などと言いはしたが、 どうぶつの行動パターンなんて、 ある程度決まっているものである。
空木は、いったん教室に寄って、 自分の席から、買っておいたカップ麺を取り出す。
ついでに、黒板の前に立って、 またいびつな文字を重ねた。
『 いなくなった⇒安藤、弓木、黄げ 』
黄色の黄で、なにが”つ”だよ。と、 思った覚えがあったので、一文字目は記せたが、 やはり、最後が思い出せないので諦める。]
(251) 2018/08/26(Sun) 17時半頃
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[ それから、空木の欲したのはお湯だった。 それも、熱々の熱湯だ。 確か、食堂に電気ケトルが置いてある。
そう思って、行き先をそこに決めた。
しきりに握り締めていた紙箱は、 いまだに濡れている感触がしたが、 空木はお構いなしに、ポケットに突っ込む。
カップ麺ひとつばかりを手に持って、 何の気なしに、扉を開く。
そこにまだ先客の姿はあっただろうか。 そこに、とりたてて特徴のない背中を見た気がして、]
(252) 2018/08/26(Sun) 17時半頃
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──庄司さん?
[ と、空木は思わず、といった素振りで声に出す。*]
(253) 2018/08/26(Sun) 17時半頃
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―― 現在/三階廊下 ――
[それは――
目の前にそれしかない、と言い切るほど 桜ヶ台のことが気になっているのか
それとも、 それ以外が単純に思い浮かばなかったのか
理解が及ばないから、 ヨスガは「そうなのか」と相槌を打った。 ……打つしかなかった。>>243
経験を話しても、伝わってはいない気がした。 ……まあ、言葉にひとを動かす力はない。 ゆえに差し向ける言葉はすべて、 ヨスガ自身のエゴとなる。]
(254) 2018/08/26(Sun) 17時半頃
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[……感情も動機も何もかも 名前がついて生まれてくるわけではない 生じた情動、委ねる衝動
……そこに「優しさ」「思いやり」という 丸くて柔らかい言葉を当てはめられることを嫌った。]
(255) 2018/08/26(Sun) 17時半頃
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……恥ずかしいわ。 女子に告白したこともないのに こういうこと言わせるお前が悪いね
[肩を竦めて笑っておいた。
――お前のために言った? いや、基本的に俺のため。
そう言語化はしないけれど不遜に笑ったヨスガは ごまかすようにわしわしと頭を撫でておいた。]
そりゃあ、何より ……いや殺したいってのもどうかと思うけど!
[笑ってつっこみをいれてから、 ふらりとみみずくは違うほうへ飛んでいく。]
(256) 2018/08/26(Sun) 17時半頃
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[大丈夫という言葉が 信用ならないのはよく知っている。 お前は一体何が大丈夫なんだと思った。]
(257) 2018/08/26(Sun) 17時半頃
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[手を伸ばしても どうにもならないものがあるのもよく知っている。 深入りしていいかを躊躇った。]
(258) 2018/08/26(Sun) 17時半頃
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[勝手に轢かれないようにと言ったが 矛盾に満ちていて笑ってしまう。
実際空木には死なれたくないが 自分自身は既に生きていたくない。]
(259) 2018/08/26(Sun) 17時半頃
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――あー。
[矛盾に満ちたエゴイズムに吐き気がしそうだ。 やはり、昼の世界は息がしづらいと知る。]
(……メシでもくうか……)
[もやもやするこの感情は 野良猫から 勝手に奪ったということにしておこう。
自分のことに関しては、 もはや、阿蘇に吐露したように 自分でもどうしようもないから 考えれば考えるだけ虚無しか広がらないが 人のことを考えれば、まだそれなりに心は動く。 やはりそこでも、破綻していた。
降りていく。 食堂ではなく購買に寄り、いくらかパンを買った。**]
(260) 2018/08/26(Sun) 18時頃
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―― 食堂 ――
[ホットケーキを食べ終えて、私はコーヒーを入れました。 座っていた席に戻ると、 いつものように何も入れていないコーヒーをすすります。
一度目のチャイムで、校舎は文化祭になりました。 二度目のチャイムで、安藤君はマネキンになりました。 では、三度目は? また何かが起こったのでしょうか。]
(261) 2018/08/26(Sun) 18時頃
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あ。 空木君、おはよう。
[そんなことを考えていたら、 背後から名前を呼ばれました。 振り返って、私は朝の挨拶をします。
手に持っていたものを認めて、>>252 至極当たり前のことを聞きました。]
朝御飯?*
(262) 2018/08/26(Sun) 18時頃
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──現在/食堂──
[ ひとり穏やかな朝を過ごし、 庄司は言う。「 おはよう 」。
少し、面食らったような顔で、 空木もまた、もごもごと応える。]
……おはよ。 そ、腹減ったから、 昨日食い損ねた分、食べよーと思って。
[ 朝ごはん? という問いかけに、 空木は手の中のカップ麺を軽く持ち上げて見せた。
そのまま、身体がケトルのほうへと向かい、 カップ麺に湯を注いでから、 庄司の前の席へと座って、三分間を待つことにする。]
(263) 2018/08/26(Sun) 18時半頃
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[ ああ、こういう顔を以前にもしたな。 と、空木は少し、懐かしくさえ思う。]
(264) 2018/08/26(Sun) 18時半頃
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[ いつかの本屋で、 空木は驚いたような顔で庄司を見た。 囁くような声で返された言葉に、
数度の瞬きの後、丸くしていた目を、 笑むように細めて、眉を下げて笑う。]
……それは、
[ 分かるよ。とは、言えなかった。
ひとの心の裡など覗きようがないし、 空木にとっては、今さら認めてしまうのも癪だった。]
──見つかると、いいな。
[ 礼儀正しい店員に、「 また明日 」とだけ、言う。*]
(265) 2018/08/26(Sun) 18時半頃
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──現在/食堂──
……チャイム、鳴ったじゃん。 庄司さん、気づいてた?
[ 彼女があんまりにも悠然と、 食後のコーヒーまで楽しんでいるようだったので、 空木は、なんだか毒気を抜かれたような気分で、 割り箸をふたつに割りながら、苦笑する。]
……あ。あと、 結局、女子の寝床。どうなったの。 ベッドが足りないとか教室で寝るとか、 なんか、ぐちゃぐちゃ言ってたでしょ。
[ ぐちゃぐちゃ。という表現が定かかはわからない。 主にぐちゃぐちゃ言っていたのは空木だった。]
(266) 2018/08/26(Sun) 18時半頃
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[ そういえば、スマホを持ってこなかった空木は、 ちらりちらりと食堂の時計を見やりながら、 世間話をするような調子で問いかける。]
……そういえば、庄司さんさあ。
[ カップ麺がふやけるまでの三分間は、 この世の中に定められた三分間の中で、 最ももどかしい。と、空木は思う。
ちら、と蓋を開けて中を覗いたりしながら、 空木は、あの日気になって、しばらくして、 すっかり忘れていたこと。を、 不意に思い出したように、唐突に尋ねる。]
(267) 2018/08/26(Sun) 18時半頃
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……おれらじゃ、 ここじゃ、だめだったの。
[ なにが、と言われれば、 空木はその場で立ち上がり、 テーブルをまたぐように身体を乗り出して、 囁くように、三文字言ったことだろう。
そこで、三分が経った。
だから、半分引っ付いていた蓋を、 空木はべりべりと剥がしていく。
そう、あれは。文化祭の後のことだった。 と、空木はそういうことだけは、よく覚えている。*]
(268) 2018/08/26(Sun) 18時半頃
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―― 現在:食堂 ――
[空木君が“朝御飯”を掲げて見せてくれました。>>263 よく知っています。私はそれで育ったようなものですから。 だからこそ、今はあまり食べません。
朝御飯にカップ麺はあまり体によくないよ。
……なんてことも、当然言えません。]
うん。聞こえたよ。
[向かいに座った空木君にチャイムの事を聞かれて、>>266 私はこっくり頷きます。 チャイムとはそういうものです。学校のどこにいても 聞こえるもの。そうでなくてはいけません。]
(269) 2018/08/26(Sun) 19時頃
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8時50分になったら鳴るんだね。 何か意味があるのかな。
[何が起こったのか知らない私は、 コーヒーを片手に穏やかにそんなことを言うのです。]
(270) 2018/08/26(Sun) 19時頃
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……あ。寝るところ。 ごめんね? 女子で保健室確保しちゃって。 男子はどうしたの?
[空木君の質問にそう返しながら、 教室? ぐちゃぐちゃ? と首を傾げます。
そういえば、桜ヶ台さんは保健室に来ませんでした。 ということは、教室で寝たのは桜ヶ台さん? あんなところ、寝にくいでしょうに。 と、廊下で寝たことを棚に上げて、 私はそんなことを考えました。]
(271) 2018/08/26(Sun) 19時頃
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こっちは別に、大丈夫だったよ。 私と仁鳥さんは暗幕を拝借したし。 桜ヶ台さんには会ってないけど。 教室で寝たのって桜ヶ台さん?
[廊下で寝たというのは、わざわざ言わない方がいいと 思いました。 どうしてそんなことをしたのかと聞かれても、 うまく説明できる気がしません。]
(272) 2018/08/26(Sun) 19時頃
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[そういえば、と何気なく切り出された話題には、>>267 すぐには答えられませんでした。 意味を把握するのに時間がかかった、というのもあります。 でも、それだけじゃありませんでした。
ああ、と私は思います。 空木君の投げかける言葉は、何気ない風であればあるほど、 実は重たい気がします。 考えすぎでしょうか?
私が、重く受け止められないように、 なんでもないことのように本音を忍ばせることに 慣れてしまったから、空木君もそうじゃないかと 感じてしまうのでしょうか?
きっと、気のせいじゃないと思うのですが。]
(273) 2018/08/26(Sun) 19時頃
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くれるの?
[囁かれた三文字に、努めて軽く、 冗談めかして返したつもりですが、 きっと、重さは伝わってしまった気がします。]
(-16) 2018/08/26(Sun) 19時頃
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あのねー……。
[言葉を探しながら、私は食堂を見回しました。 食堂は特に文化祭仕様ではありません。 いつもどおりの食堂です。 それが、今は少し残念でした。]
あるのかなって、少しだけ思った。 文化祭の時は。
[あの頃は、やることがたくさんありました。 名前を呼ばれて、頼まれごとをしたり、 名乗り出て引き受けたり、 私は、文化祭を作り上げる場の一員として、 確かにそこにいたと思います。]
(274) 2018/08/26(Sun) 19時頃
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でも、文化祭、終わっちゃった。 それで、もうじき、卒業でしょ。 みんな、自分の道を行くでしょ。
[それは当たり前のことです。 責めることではありませんし、もちろんそんなつもりは ありません。 時間は進みます。否応もなしに。 こんな精神世界ですら、夜が来て、朝になるのです。]
(275) 2018/08/26(Sun) 19時頃
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そしたらきっと、なくなるでしょ。 私のことなんて、きっとすぐに。 いたっけ? 誰だっけ? ってなるんだよ。
[思い出はだんだん色あせます。それも仕方ないことです。 詳細な点が思い出せなくなって、 あの時は誰がいたかななんて、 思い出そうとしたら、だんだん名前が出てこなくなって。 そうしてきっと、忘れられる筆頭が私だと思います。 いるかいるのかわからない、空気のようなクラスメイト。]
(276) 2018/08/26(Sun) 19時頃
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[淡々とそんな話をして、私は首を傾げます。 カップ麺を食べる空木君に、そっちは? と 聞き返しました。]
空木君は?
[思い出すのは、夜の本屋さん。 自分のお金じゃないと笑って、大人買いする姿です。*]
(277) 2018/08/26(Sun) 19時頃
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ほしいもの、買えた?
(-17) 2018/08/26(Sun) 19時頃
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― 昨夜・保健室 ―
[ 仁鳥さんが探しに行ってくださるといいます。>>2:780 わたくしは、お願いしますといって、 お出かけになった後、鍵をかけました。 飲み終えた紙コップを片付け、 眠る準備を整えます。
暗くなった部屋で、目を閉じ 眠気に意識が沈みそうになる頃、 一色さんが話しかけていらっしゃいました>>147 ]
それはないと思いますし… ほかの誰かがということもないと思います…
だって、ここにいる方たちみんな、お優しい方ですから。
[ 眠いせいか口がうまく動きません。 一色さんにちゃんと聞こえたでしょうか。 確かめる間もなく、私の意識は闇に沈みました ]
(278) 2018/08/26(Sun) 19時半頃
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[ 眠ると、夢を見ます。 振り下ろされる拳を、 振り上げられるつま先を、 体に食い込む膝を、首に絡む指を、 夢は思い出させて、その度にわたくしは 荒い息で目を覚まします。
扉の外に人の気配がします。 誰かが戻ってきたようです。 入ってこないのでしょうか。 扉を開けて招き入れる気力もないまま、 どうか扉の外までうなされた声が聞こえないよう 願いながら息を整え、再び目を閉じました ]
(279) 2018/08/26(Sun) 19時半頃
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[ 夢の中でさえ、助けを呼ぶ言葉は音を持てない ]
(280) 2018/08/26(Sun) 19時半頃
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― 朝・保健室 ―
[ チャイムの音で目が覚めました。 うとうとしては跳ね起きていたので ほとんど寝た気がいたしません。 鈍い頭痛がいたします。
しばらくして、一色さんが外に出ていかれました。
わたくしは、のろのろと起き上ると 身支度を整えます。 制服にしわが寄っていますし、 髪もきれいにはとかせません。 何よりも、自分でもどうかと思うくらい 顔色が悪いです。朝食をとる気にもなれません。 ばあやが見たらみっともないと叱られそうです。 ]
(281) 2018/08/26(Sun) 19時半頃
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チャイムが鳴ったのですから、 おかしくなっているところを探しに行かなければ。
[ もし誰かがもう変更点を見つけていれば 教室の黒板に書いてくれているでしょうか。 けれど教室は誰かがいるかもしれません。 わたくしは、顔色を見られないように、 なるべく人のいないと思われる方へふらりと歩き出しました ]*
(282) 2018/08/26(Sun) 19時半頃
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|
― 回想:人の輪 ―
[ 幼いころわたくしのお仕事は お父様が出資しているところに顔を出すときに ついていくことでした。 娘思いの父親の演出だったのだろうと 今なら思います。
とある養護施設に連れて行かれたことがありました。 「ここにいる子たちはかわいそうな子なんだから 優しくしてあげるんだよ」 おとうさまはそうおっしゃいます。 「でもここにいるような子たちは危険だから、 近づいてはいけないよ」」 同じ口でおとうさまはそうおっしゃいます。
近づかないで優しくする方法がわからなくて わたくしは首をかしげますが、疑問は口にせず頷きます。 それがわたくしのお仕事の一つです ]
(283) 2018/08/26(Sun) 20時頃
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[ おとうさまが施設の方とお話をする間 わたくしは隅の方から子供たちが 遊んでいるのを眺めていました。 わたくしと同じくらいの年の方もいらっしゃいます。 その様子はとても楽しそうで、 かわいそうにも、危険そうにも見えませんでした。
遊んでいるのうらやましく思いながら、喧騒の外側から ただぼんやり眺めておりました ]
(284) 2018/08/26(Sun) 20時頃
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[ 小学校の頃はおとうさまの影響力が 強かったのだと思います。 わたくしのまわりには おとうさま目当てのひとがたくさんいて、 そしてそのだれもがわたくしをお嬢様だからと 気を使うふりをして区別をいたしました。 何もかもを遠ざけ、何もさせてくださいませんでした。 楽しく語らい合う輪の中にいても、 わたくしは異質で、ひとりぼっちでした。
中学校でも、それはほとんど変わりませんでした。 やはりわたくしは一人で ぼんやりと人のかかわりを 輪の外から眺めておりました ]
(285) 2018/08/26(Sun) 20時頃
|
|
[ おとうさまが施設の子供わたくしを区別したように、 周りの人がわたくしとほかの子を区別したように、 区別されることをに慣れて それを当たり前に受け取って生きてきたわたくしは 輪の中に溶け込む方法が、わからないのです ]*
(286) 2018/08/26(Sun) 20時頃
|
|
— 自宅 —
[目を覚ました。
……目は、覚めている。 見覚えのある天井が視界に入ってきたから、 これはまだ夢だと、そう思い込んで再び目を閉じた。
しばらくして、観念して身を起こす。]
(+0) 2018/08/26(Sun) 20時頃
|
|
……“あっち”が、夢だったか……。
[残念だ。溜め息を大きく吐き出す。 あんなに躊躇い無く死ねたのは、奇跡みたいなものだから、 現実で実行する勇気がまた出るかどうか。
ぼくはまだ、黄楊 靖利のままだった。 やはりあの世界で死んでも、外に出るだけで、 ぼく自身には何も変わりはないのだろう。
スマホに着信が届いている。 確認するのも億劫だったけど、……なんとなく、見なければいけない予感がした。]
(+1) 2018/08/26(Sun) 20時頃
|
|
[それは、あの世界の主が誰だったのかを教えるものだったから。 >>1:5>>1:6
空木 理。 遺書だという、このメールの送り主の名前が、 この現実ではハッキリと見えた。]
……なんで。
[質問をしても、誰が答えてくれるわけもない。 ぼくには何も分からないままだ。]
(+2) 2018/08/26(Sun) 20時頃
|
|
[いい友達だったかどうかなんて、 ぼくが答えてやる義理はないし、本当にそうだったかさえ分からない。
少なくとも、あいつと共に過ごした文化祭は楽しかった、 っていうのは自信を持って言えるけれど。]
……くそ。
[誰もいない自室で、悔しがるように、珍しく汚い言葉を吐いて、 もう1通、別に届いていたメールを開く。
それは、先にこの世界に帰還した安藤からだった。]
(+3) 2018/08/26(Sun) 20時頃
|
|
[空木が車道に飛び込んで撥ね飛ばされ、瀕死の重傷。 今は緊急手術中で、助かるかどうかは五分五分。 どうやら自分で身を投げたらしい。——と。
安藤らしく文面はテンパっていたけど、 内容を簡潔にまとめるなら以上だった。
送られてきた病院の場所を確認。 どうすべきかなんて分からないけど、向かうしかない。 ……ここでぼーっと待っているよりは、まだ、マシだろうし。
どうせ許可を取るべき家族はこの家にいない。 最低限のものだけ持って、家を飛び出した。]
(+4) 2018/08/26(Sun) 20時頃
|
|
[きっと他の皆にも安藤からの連絡が行っているのだとは思う。 それがいいのだろう。
……ぼくには、他の誰かに声をかけるようなことはできそうにないし。*]
(+5) 2018/08/26(Sun) 20時頃
|
|
/* >>276 いるかいるのかわからないって何(頭抱え
(-18) 2018/08/26(Sun) 20時頃
|
|
/* 今回ほんと、夜子が自分の気持ちに終始しすぎてて、 全然他の人を抉りにいけてない。 もっとこう、地雷を踏みたい! 何かを引き出したい! 問答ばっかりでこう、化学反応ができてなくて申し訳ない。 がんばる。がんばりたい。
(-19) 2018/08/26(Sun) 20時頃
|
|
―― 回想:大人の世界と子供の世界 ――
「やっぱりねぇ、問題のある子も多いですし 維持費のこともありますから…… 感謝してもしきれないのですよ」
[ひとごとのように、施設の大人は笑う。 その少しはなれた場所で、子供達は遊んでいた。]
(287) 2018/08/26(Sun) 20時頃
|
|
「何ひとりでつったってんの?」
[子供達の輪の、端にいた少年は、 自分より随分と身なりのいい少女に ボールを片手に言葉を投げかけた。]
(288) 2018/08/26(Sun) 20時頃
|
|
「遊ばないの?」
[社会的立場も、周りの目も知らず ただただ子供は子供だった。 まわりの大人が言う。]
「――その子は、みんなとは違うのよ。 怪我させたら責任がとれないのよ 万が一があったら困るのよ」
[そうあわてて引き離されて、少年は鼻を鳴らした。]
(289) 2018/08/26(Sun) 20時頃
|
|
──現在/食堂──
弓木と黄楊がいなくなったよ。
[ 意味があるのかな。と言う庄司が、 あんまり穏やかな、怯えのない調子で言うので、
空木はほんとうに淡々と、穏やかに、 昨日、月夜にみみずくを見たんだ。 っていうのと同じくらい、平和に答える。
さっきまではあんなに腹が立ったのに、 空木は、しようがない。とさえ思う。
庄司と話していると、空木は、 なんだか全部、あきらめるべきな気がする。]
(290) 2018/08/26(Sun) 20時頃
|
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男子は、音楽室で雑魚寝。
女子に保健室を譲るって発想が、 一番なかったのは日夏。 よく覚えといて。広めて。
[ 雑談に、プチ情報を滑り込ませて、 空木はふふん、と笑ってやった。 たぶん、このランキングは予想外のはずだ。] 暗幕って毛布の代わりになんの? なんつーか、ぶっ飛んでんな。
[ 暗幕を借りる。という発想は、 やっぱり空木にはないものであったので、 相変わらず、異文化交流。という顔をして、 空木はしげしげと、語る庄司を見ていた。]
(291) 2018/08/26(Sun) 20時頃
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「……意味わかんない」
[男の子は短い尻尾と スパイスとカタツムリで出来ていて 女の子は砂糖とリボンとレースで出来ていて
その上であのお嬢様は更に 上等なもので出来ているのかと。
それほど自分達と違うものなのかと 訝しく思いながら地面を蹴った。]
[ 少年は、ただ仲良くしていたいだけだった。
――いつだって。 *]
(292) 2018/08/26(Sun) 20時頃
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[ 話を聞くに、桜ヶ台はどうやら本当に、 ひとりで教室で寝起きしたらしい。
ばかじゃねえの。と思うのと同時に、 今朝の出来事も併せて思い出し、 結局のところ、奇妙な罪悪感がこみあげる。
もうずいぶんと長く、停滞したままの感情だが、 ふつりふつりと思い出したように、 空木の心の裡に湧き上がり、沈んでいくのだ。
あと。などと、軽い調子で話題にした以上、 空木は声のトーンを変えず、淡々と語るに努める。]
さあ。結局どうしたかはしんねえけど。 昨日はひとりで教室で寝る。っつってた。
[ マジでやったのかよ。と、あきれた調子で。]
(293) 2018/08/26(Sun) 20時頃
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──というより、なれなかったの? 俺らじゃ。
[ 庄司がやけに冗談めかして言うたった四文字。 空木はそれを、痛い。と思って、 努めて明るく、軽快な口調でそれに応える。]
(-20) 2018/08/26(Sun) 20時頃
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[ そうして、空木は、ああそうだ。と思う。 庄司にしたのと同じようなことを、 空木は別のひとに尋ねられて、 庄司と同じことを、別のひとに空木は言ったのだ。 ほんの軽い調子に乗せて、冗談みたいに。
そのとき、あいつはなんて言ったっけ。 ──「 いらね 」を……しねえよ。って、 そのとき、やっと思った。するかよ。
……それは、空木の心の中での、 非常に勝手な連想ゲームであった。
今、空木の目の前にいるのは庄司夜子で、 まるで、ままごとの役をすげ変えたみたいに、 空木は、今度はこちら側で笑っている。]
(294) 2018/08/26(Sun) 20時頃
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[ 庄司の欲しがったものを、 過去も、今も、空木にはやるとは言えなかった。
空木は、庄司の話を聞きながら、 ああ、そんなこと考えたこともなかった。 とさえ、思う。
穏やかに語られるのが、かえって苦しい。
そっかあ。と、空木は思う。 そういえば、空木の、みんなの人生は、 卒業したあとも続いていくのだ。
みんなと卒業する。ことが、 ゴールではないのだと、空木は思い出した。 あんまり、考えたことがなかった。]
(295) 2018/08/26(Sun) 20時頃
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[ ──だから、空木にかけられる言葉は少ない。
庄司の言葉を、まっとうだと思ってしまえば、 朝が来て、夜が来て、冬が明け、春が来て、 高校最後で平成最後の文化祭なんて、 すっかり過去の、遠く遠くの記憶になったとして、
そんな未来を語る庄司は、 なんだかそれを受け入れてしまっている。 ようにさえ見えて、空木はやっぱり、痛い。と思う。]
(296) 2018/08/26(Sun) 20時頃
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……そうかも。 おれ、卒業したあと、のことなんか、 なんも考えたこと、なかったけど。
[ もう冬はやってきてしまった。 ならば春も遠からじ。空木は思う。 そのとき、空木はどこにいるんだろう。 庄司は、どこかにいるんだろうか。]
……でも、おれ、こんなんだから、 おれも、文化祭のとき。とか、 みんなのとこしかねえから、 おれだけは、ずっと忘れねえよ。
[ おとなになる自分が想像できない。 と考えている友人がいたらしいが、 同じように、空木には、 高校を卒業したあとの自分が、想像できない。]
(297) 2018/08/26(Sun) 20時頃
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[ ──というより、 すっかり頭から抜け落ちていた。 忘れていた、というほうが相応しい。]
(298) 2018/08/26(Sun) 20時頃
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だから、なくなんねえよ。 たぶん、おれしかいねえけど。 ずっと同じとこで待ってる。
[ 語るに空しい。と、空木は思う。 空しいので、無心に箸を動かして、 少しのびてしまったカップ麺を啜る。
そうしていたら、庄司から、 不意に、質問が飛んできた>>277ので、 空木は思わず笑ってしまって、 麺をのどに詰まらせて、少しせき込む。]
(299) 2018/08/26(Sun) 20時頃
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庄司さん、知ってる? 大事なものって、基本的に、 金では買えねえらしいよ。
(-21) 2018/08/26(Sun) 20時頃
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[ なにがおかしいのかも分からなかったが、 そのやり取りが、空木は無性におかしかった。
変なとこに入った。と言って、 慌ててコップに汲んだ水を飲み干す。
ひとしきり笑って、息を整えてから、 空木は、そういえば。という風に言う。]
弓木は、一階。 階段の近くの空き教室んとこ。 ……黄楊、どこか、聞き忘れたな。
[ 人形を見ることに意味があるとも、 空木はさほど思ってはいなかったが、 今思えば、教室の伝言もずいぶん不親切だ。]
(300) 2018/08/26(Sun) 20時頃
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[ まあ仕方がない。と空木は思う。 空木はそこまで親切な人間でもない。
やつらが先にいなくなった。ことについては、 今でもやっぱり、腹立たしいと思う。
勝手にいなくなってんじゃねえよ。 と、手あたり次第にぶつけたいのは山々だが、
曰く、どうやら、 それは仕方のないことでもあるようだ。
淡々と語った庄司の顔をもう一度見て、 でも、と空木は付け足した。]
(301) 2018/08/26(Sun) 20時半頃
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こんなワケわかんねえことになったら、 たぶん、みんな忘れねえと思うよ。
[ そうだといいなあ。と、 死にたいとも思っていない空木は言う。
ワケわかんないことに巻き込まれて、 空木はこれを忘れようがない。と思うし、 12月になったら、このことを思い出す。
卒業後のことは、相変わらず、 漠然としたままではあるが、 これだけは忘れようがない。と空木は思い、 はじめて、少しだけ、この世界の神さまに感謝する。]
(302) 2018/08/26(Sun) 20時半頃
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[ そのころにはもう、 空木はすっかりカップ麺を食べ終わっていた。
ちょうどよく腹も膨れ、 空木はなにとはなしに席を立つ。
相変わらず、食堂はがらんとしており、 ただのがらんどうの学校みたいだ。
その場を離れようと、 空木はゴミをまとめ、椅子を引く。
最後に、本当になんの気なしに、 クラスメートを見下ろして尋ねる。]
(303) 2018/08/26(Sun) 20時半頃
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庄司さん、火。 ……持ってたりしねえよな。*
(304) 2018/08/26(Sun) 20時半頃
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―― 一階 ――
[弓木のマネキンを見にいくか、 いかないか、を、ぼんやり考えていた。
弔われても嬉しくはないんじゃないかとか 何を思いながら この世界からいなくなったのかなとか 答えを知ろうとしても、 窓の外に紫色の空すら見えない。 ここは白にとざされていて 赤も青も存在しなかった。
パンをもそもそと食べながら、 ヨスガは購買の片隅に腰掛けていた。 外はいまだ、雪が降っている。
……と、足音がしたので振り向いた。]
(305) 2018/08/26(Sun) 20時半頃
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封都さん?
[随分と顔色が悪い封都が>>282 こちらに気づいているのかいないのか ふらふら、と歩いているのを見かけ ヨスガは心配そうに声をかけた*]
(306) 2018/08/26(Sun) 20時半頃
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/* テンションの上下差……情緒不安定が過ぎる…… とは、中身も思っているのですが、 自殺するやつだから……って言い訳を心の中でしている。 たぶんまた鬱期もやってくる。
(-22) 2018/08/26(Sun) 20時半頃
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/* 普段別にそんなことないのに こいつさくさくマザーグース出すなぁ…って思ってる (RP村のおかげで覚えてるのを手癖でうってるから間違ってそうな気もしつつ)
(-23) 2018/08/26(Sun) 20時半頃
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/* 封都さんによばれた気がしていってみたけどお呼びじゃなかったらベリーごめん
(-24) 2018/08/26(Sun) 20時半頃
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[そうして、3度目のチャイムで俺は目を覚ます]>>#3
(307) 2018/08/26(Sun) 20時半頃
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―― 朝 / 音楽室 ――
[チャイムの音した。ここは、学校だ。 あれ、授業中に居眠りでもしてたっけ。 そんな不真面目なこと、俺は――……
寝惚けまなこを開けると、 飛び込んできたのは自室ではなく 音楽室の煤けた天井であった。
横を見ても、寝息を立てる母の裸体はなく 自分は未だ校舎に囚われたままだと理解する]
(308) 2018/08/26(Sun) 20時半頃
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……ねむ、
[空木のことを馬鹿にできたものではない。 チャイムが鳴るまで、俺は目を覚まさなかった。
普段だったら遅刻してたな、などと独り言ちて こんなところまで根は真面目かよと内心で自嘲した。
ぐう、と腹の音が鳴る。 昨夜寝る前に昼食用に買っていた弁当を 教室で回収して食べたものの、 すでに身体は空腹を訴えていた]
(309) 2018/08/26(Sun) 20時半頃
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/* 無邪気小学生時代→中学生でちょいグレるけど故人にひっぱられる→いろいろあって3人しぬ→故人の親にひきとられる→色々在る中で「おまえにはわからない」とかめっちゃいわれたのでわかろうとしてみる→存在がバグる
故人を忘れそうなのに故人のRPだけしてる自分に吐き気がするけど、年単位でやってたので今更はがすこともできない
そんなかんじ。
(-25) 2018/08/26(Sun) 20時半頃
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/* 阿蘇ーーーー!!!!!!
[呼んだだけ]
(-26) 2018/08/26(Sun) 20時半頃
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[音楽室を出ると、まっすぐと購買へと向かう。 伊達メガネ越しではない視界は、気分が良かった。 サンドイッチを手に入れ、さて出ようとしたところで。 誰かの足音が、購買に響いてきたのであった>>159]
……一色。
[なぜか、棚の影に隠れてしまう。 堂々とすればいいと自分でも思うのだが、 咄嗟に隠れてしまったものは仕方ない。
いくつかのパンを購入して 購買を去る一色を、黙って俺は見送った]
(310) 2018/08/26(Sun) 20時半頃
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なにやってるんだ、俺は。
[頭を掻きながら、棚の影から出る。
そうして購買から出てきたところで響いたのは、 ぱたぱたと一色が廊下を駆ける音と、160 続いて響く大きな空木の怒声>>163であった]
……弓木も、消えた。
[空木の言葉を反芻する。 そういえば、今朝は弓木の姿を見ていない。 弓木も安藤のように消えたのか。 まるで現実感なく、俺はその情報を咀嚼した]
(311) 2018/08/26(Sun) 20時半頃
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[いつもの空木では考えられぬほど、 不機嫌で威圧的な声>>165に 俺は少なからず驚いていた。
空木の知らぬ一面を覗いた気がした。 ふわふわと雲みたいに教室から浮いていて、 捉えどころのないのないやつ。 俺はこの友人を、そういうやつだと思っていた。
他愛ない話をして、馬鹿みたいに笑って。 そんな空木の姿しか、俺は知らなかった]
(312) 2018/08/26(Sun) 20時半頃
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/* かくれるな阿蘇ーーーーー!!!!!
[※ロル上しかたないと思います]
(-27) 2018/08/26(Sun) 20時半頃
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……君、ここでマネキンになって死ぬ前に 一色さんに一回くらい会いにいけよ>>90
(313) 2018/08/26(Sun) 20時半頃
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[しばし、俺は考え込んでいたらしい]
………………………。
[長い葛藤と逡巡のあと、 俺は一色がいるであろう家庭科室の扉の前に立つ]
一色、大丈夫か。
[こんこん、と。 控えめにその扉を叩いたのだった]**
(314) 2018/08/26(Sun) 20時半頃
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/*>>313 そ う だ よ!!!!!!!
(-28) 2018/08/26(Sun) 20時半頃
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/* ヤッターーーーー!!!!!!!!!!!!!
今後が心配ではあるけど!!!!!!!!
(-29) 2018/08/26(Sun) 20時半頃
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架空惑星 レンは、メモを貼った。
2018/08/26(Sun) 20時半頃
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― 現在 ―
[ どこから回ろうか考えながら歩いていたところ、 名前を呼ばれました。>>306 そちらの方を振り向きます。
知らない人に見えて、 ひ、と、一瞬息をのみました ]
…日夏さん、ごきげんよう。 それ、阿蘇さんのですか? お似合いですね。
[ 息を吐きだし、笑みを浮かべます ]
(315) 2018/08/26(Sun) 21時頃
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男子の方は不自由ありませんか? こちらはわたくしの対応がよろしくなくて ばらばらになってしまって…。 それに、その、わたくし一番起きたのが遅くて。 今しがたで。
チャイムが鳴りましたけど、 異変は起きてましたか? わたくし見回りしようかと思ったのですけど。
[ 首をかしげてお尋ねいたしました ]*
(316) 2018/08/26(Sun) 21時頃
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―― 現在:食堂 ――
え。
[8時50分の意味。 私の知らなかったその意味を、 空木君は知っていました。>>290 コーヒーカップを上げようとした手を止めて、 私は目を見開きます。]
(317) 2018/08/26(Sun) 21時頃
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弓木君と、黄楊君? どうして。
[理由など聞いても意味がないのに、 思わずそんなことを聞いてしまいます。 だって、やっぱり納得がいかなかったのです。
私がまだここにいるのに。 私がまだこの舞台から退場していないのに。 どうして? そんな風に思ってしまうのです。]
……変なの。
[コーヒーに目を落として、そんなことを呟きました。]
(318) 2018/08/26(Sun) 21時頃
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[男の子たちは音楽室で寝たそうです。>>291 偉大な作曲家たちに見下ろされながら寝るところを 想像してみました。]
え。 それ、不気味じゃなかった?
[小学生の頃、音楽室といえば 怖い話の定番スポットだった気がします。]
(319) 2018/08/26(Sun) 21時頃
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日夏君? ちょっと意外。
[プチ情報には、恐らく空木君の狙い通りの 反応をしました。 日夏君はそつがない人だと思っていました。 なんとなくそういうことを仕切ってくれそうな イメージだったのですが、認識を改めなければ いけないでしょうか。]
(320) 2018/08/26(Sun) 21時頃
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暗幕はわりと暖かかったよ。 仁鳥さんと一緒だったし。
[ぶっ飛んでるという空木君に、 場所が廊下だったと言ったらどんな反応をするでしょうか。 やっぱり言わなくて良かったと思います。]
(321) 2018/08/26(Sun) 21時頃
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なれたよ? ただし、期間限定。
[私の言葉の重さは、きっと伝わっていると思います。 それでも私は、なんでもないことのように、 軽く言うのです。 もはや染み付いた習性のようなものでした。]
(-30) 2018/08/26(Sun) 21時頃
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[遠くない、卒業後の話。 未来の話をしながら、私は少しおかしく思います。 当たり前のように、これからの話をしているのです。 まるで、私に未来があるみたいに。 一寸先に、闇も光もないことを、 私はよく知っているのに。
一寸先には、なにもないのに。]
(322) 2018/08/26(Sun) 21時頃
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そうかな。 だったら、嬉しいな。 でもね、思い出だけじゃ、駄目なんだ。
[忘れない、という空木君の言葉は、>>297 素直に嬉しく思います。 それがたとえ嘘だったとしても、 守られない約束でも、その気持ちは変わりません。
でもそれだけでは、私は生きていけません。 過去の思い出の中にあったとしても、 今の自分が持っていなければ、 やっぱり私は、生きていてはいけない気がします。]
(323) 2018/08/26(Sun) 21時頃
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待ってる、って。 ずっと同じところにはいられないよ。 空木君の時間だって進むんだよ。
[ずっと同じところで待ってる。>>299 そんなことはできないと思います。 もしもそうできたら、私だってそうしたいです。 思い出にならなければ、 ずっと同じところにいられるなら、 私だってきっと、生きていられるはずでした。]
(324) 2018/08/26(Sun) 21時頃
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わ。ごめん。 大丈夫?
[私の質問は唐突すぎたようです。 むせ返る空木君に、少し腰を浮かせて声をかけました。]
(325) 2018/08/26(Sun) 21時頃
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やっぱり? そうだよね。 そんな気がした。
[思い出すのは、テーブルの上。 私を用なしだと告げる走り書きと一緒に 置かれていた手切れ金でした。]
(-31) 2018/08/26(Sun) 21時頃
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[弓木君と黄楊君の見つかった場所の話には、>>301 そっか、と小さく頷きました。
私は多分、見に行かないと思います。 安藤君と同じなら、見に行く意味を感じません。 だってそれは、弓木君と黄楊君じゃありません。 ただのマネキンです。]
(326) 2018/08/26(Sun) 21時頃
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ああ、そっか。 そっかあ。
[こんなことになったなら、きっと忘れない。>>302 そっちの話題の方が、ずっと興味がありました。 私はうんうんと頷きます。
ジョバンニになれるなんて思っていませんでした。 誰かのカムパネルラになりたかったんです。
私はカムパネルラのように、誰かの命を助けて死ぬなんて ことはできません。 でも、死んだあとも、忘れないでいてもらえるなら。]
だったら、嬉しいなあ……。
(327) 2018/08/26(Sun) 21時頃
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[空木君が席を立ちます。>>303 私もそろそろ動こうと思いますが、 その前に使った食器を片付けなければいけません。 ホットケーキのお皿の上に、コーヒーカップを載せます。]
ひ?
[火、と言われて。>>304 ふと思い出したのは、文化祭準備期間のことでした。 休憩していた弓木君にも 火 と言われて、 私は意味が理解できなかったのです。
ああ、弓木君はもうこの世界にはいないんだ。
不意にそのことが実感を伴って 私の中で重みを増しました。]
(328) 2018/08/26(Sun) 21時頃
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持ってない。 コンロとか?
[あの時と違って、今の私は理解して、返事ができます。 コンロで煙草の火がつけられるものなのかは わかりませんが。]
空木君も吸うんだ。
[いいとも悪いとも言わず、 ただぽつりとそんな感想を呟きました。*]
(329) 2018/08/26(Sun) 21時頃
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―― 現在 封都と ――
[くるり、と封都が振り向く。 普段よりも少し乱れた髪がふわりと揺れて こちらに向けられるのは、怯えた目だ。]
わはは、ゾンビだと思ったかね。副委員長よ。 ごきげんよう。 そうそう。捨てるというからね。
[もらったのだ、と笑って、 そっと眼鏡を外して、手元においた。 いつもどおりの顔をして封都に笑う。]
不自由は、ないよ。 保健室を使ってるんだっけ? うん、うん
(330) 2018/08/26(Sun) 21時頃
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[仁鳥や庄司が廊下で寝たことを知らないから 知っているのは桜ヶ台のことだけだ。 委員長は副委員長から、 いつものように、状況報告を聞く。]
いきなり集団生活なんて難しいことだし …そもそも、そちらを何もいわずに 任せたのはおれだし それは、封都さんのせいじゃないと思うぞ。
それに顔色が悪いんだから 無理はしないほうがいい
[それから、異変、には いいづらそうに笑った後、]
(331) 2018/08/26(Sun) 21時頃
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……うん。 弓木君と黄楊君がマネキンになってしまった。 黄楊君のは三階の空き部屋にあるんだけど 崩れてしまいそうだから、運べなくて。
どうもチャイムが鳴るごとに 人がきえていくようだな。
[エージ君、トシ君、と呼ばず わかりやすく苗字で状況を知らせつつ そう静かに彼女に告げた*]
(332) 2018/08/26(Sun) 21時頃
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[強いて言うなら、舌から覗くピアスには 文化祭の前から苦手意識があったというくらいだった。
乃歌もお洒落は好きだ。それでも、痛い思いをしてまで 着飾りたいとは思っていなかった。 だから、彼の耳や舌に着けられたそれを直視することは出来ず、 何となく、目を逸らしたい気持ちになった。
理解出来ない、が、嫌悪に代わったのは、 間違いなく、文化祭の後だったけれど。]
(333) 2018/08/26(Sun) 21時頃
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―現在:3F家庭科室―
[空木について、乃歌は良くは知らない。 休みがちだったのが、最近は学校に来るようになったとか、 普段はもう少し のんびりした立ち居振る舞いだった気がする。 それくらい。
だから、後ろから付いてくる苛立たし気な足音>>163に、 乃歌は顔を真っ青にして、家庭科室へと逃げ込んだ後も 隅の方でぶるぶると震えていた。
不機嫌さを隠そうともせず、彼は叫ぶ。 聞きたくなかった。緩いウェーブがかった髪が ぐしゃり、乱れるのも構わず、耳を塞ごうとする。 それでも、彼の言葉は容赦なく乃歌を突き刺した。]
(334) 2018/08/26(Sun) 21時頃
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[―――「少なくとも、みんな普通の人間なんです。 それがいざという間際に 急に悪人に変るんだから恐ろしいのです。」]
(335) 2018/08/26(Sun) 21時頃
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やめ、て、 やめてよ……!
[弱弱しい叫びは、きっと彼には聞こえない。 彼が何故そこまで苛立っているのかも、 乃歌には分からない。考えられない。
死んじゃえ、と>>1:461 そう叫びそうになったことはあった。 それでも、本当にいなくなってほしいなんて 思っていなかった。
……本当に勝手な話だ。 自分でも、分かっている。分かっているのだ。
言葉や態度だって、過ぎればただの暴力だ。 理不尽にもたらされるそれの苦しみは、 自分でも良く分かっているというのに。]
(336) 2018/08/26(Sun) 21時半頃
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[それでも、責め立てるような空木の声>>165に 乃歌の身体はすくんだように動かない。 がちがちとみっともなく歯が鳴る。 早く、何処かに行って欲しい。
或いは、あの時みたいに、 早く、ここから逃げ出して――]
(337) 2018/08/26(Sun) 21時半頃
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[―――あれ?]
(338) 2018/08/26(Sun) 21時半頃
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[あの時、私はどうやって逃げたんだっけ。 あの恐ろしいほどの力から、どうやって逃げ出せたのか。
悪夢のような記憶は、頬を殴られた場所で止まっている。 気が付けば、夜子に助けを求めていた。 その間が、靄がかかったように思い出せない。分からない。]
(339) 2018/08/26(Sun) 21時半頃
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[記憶の隅で、小さな鋏の銀色が光る。]
(340) 2018/08/26(Sun) 21時半頃
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[ ――「一色乃歌さんですね。」
穏やかに笑った警察官に呼び止められた乃歌は 踵を返して駆け出した。]
(341) 2018/08/26(Sun) 21時半頃
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[どのくらい、そうしていたのだろう。 足音が去って、>>166 誰かと空木との話声が聞こえて>>184 それすらも聞こえなくなった頃。
こんこん、と>>314控えめに鳴った音に、 再び乃歌は身体を強張らせた。
大丈夫か、と、問う、聞きなれた声に、 ぶわ、と涙が溢れる。 乃歌自身にも分からない。 それが恐怖か、別の何かなのか。分からない。
うずくまったまま、乃歌は目元を擦った。 ブラウンのアイシャドーが 指先できらきらと鈍く光っている。]
(342) 2018/08/26(Sun) 21時半頃
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……だい、じょう、ぶ。
[引き攣る喉の奥から、それだけを何とか吐き出して 電気すら付いていない部屋の隅で 乃歌はずびずびと鼻水を啜った。 みっともない、と自分でも思った。]
(343) 2018/08/26(Sun) 21時半頃
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[出会った時とは、まるで真逆だ。*]
(344) 2018/08/26(Sun) 21時半頃
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― 回想:名前も知らない男の子と ―
[ 近づかないようにという言いつけを守って 遠くから見ていたわたくしの前に いつの間にやら男の子が立っていました>>288
自分からは近づいていないのですが これはおとうさまのお言いつけを 破ったことになるのでしょうか ]
ええと、その、 遊んではいけないといわれていますの。
[ 遊びたいという気持ちが漏れて しょんぼりした声音になってしまいました。 だって皆様とても楽しそうなんですもの ]
(345) 2018/08/26(Sun) 21時半頃
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でも、こえをかけてくださって ありがとうございます。
[ スカートをつまんで膝をおってお礼を言います ]
つぎにこちらにくるときは あそんぶきょかをもらってきますから、 あそんでいただけますか?
[ 引き離されていく男の子に わたくしはそう声をかけました。
ですが、おとうさまについて その施設に行くことはその後、 一度もありませんでした ]*
(346) 2018/08/26(Sun) 21時半頃
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──現在/食堂──
……いや? 不気味。っていうか、 ……そもそも、おれ一番に寝たしなあ。
[ どこでも寝られる。文字通り。 路上でも、たぶん、偽の兄の家だって、 空木は平気で寝てっていい? と聞いたろう。
不気味、という発想は空木になく、 肖像画の視線とか、不意に鳴るピアノとか、 そういうものが思い浮かぶこともない。
空木が寝たあとに、黄楊や阿蘇や日夏や弓木が、 肖像画の視線が怖い。などと言ったとして、 空木が知ることはなかった。
相変わらず、聞かれてることの意味が。 ってふうに、空木は首を傾ぐばかりだ。]
(347) 2018/08/26(Sun) 21時半頃
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[ 雑談は広がり、予想通りの反応>>320に笑い、 仁鳥が一緒だったと聞いて、 空木は少し、わかる気がする。とさえ思う。
そんな雑談に交えて投げられる、 冗談めいた言葉を、空木は同じように、
「 そっか 」と、笑って受けるしかない。]
(348) 2018/08/26(Sun) 21時半頃
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……だめかあ。
[ と言ったときも、空木は笑っていた。
思い出だけではだめ>>323と、庄司は言い、 時間は進む。>>324と、空木に説く。]
そりゃそーなんだけど。 なんつーか、気持ちの問題?
みんながおとなになっても、おれは、 あんときは楽しかったね。って、 ずうっと言ってる気がする。
[ 少し、照れ臭そうに空木は言う。 なんていうか、みんなと卒業したい。と、 言うのが気恥ずかしいのと、同じような話だ。]
(349) 2018/08/26(Sun) 21時半頃
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[ 庄司が、空木の言葉でなにを思い出したかなんて、 空木は知らないけれど、そうなんだよ。と肯く。
結局のところ、庄司との会話は、 大きな進展も後退もないまま、 静かに終結したように思うけれど、
最後、納得したような反応>>327が見れて、 空木は、それがなんだかうれしかった。]
(350) 2018/08/26(Sun) 21時半頃
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……や、弓木の。拾った。 吸うなら持ち歩くって。
[ たぶん火つかないけど。って、 空木は、知られてないなら。って、 そんな調子で、会話に嘘を綯交ぜる。]
でも、コンロで火つけんの、ウケる。
[ 別に、その問いに深い意味もなく、 あればいいな。ってだけだったから、 不良行為は適当に擦り付けておく。
食堂で必死にたばこを吸おうとする自分を想像して、 それがあんまりばかばかしいから、 空木は結局、笑って食堂をあとにした。*]
(351) 2018/08/26(Sun) 21時半頃
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― 現在:委員長と ―
ゾンビというか…ええと、ふふ、お化けかと?
[ 気を使っていただいたのか、 眼鏡が外され、いつもの日夏さんになります。>>331 わたくしは小さく胸をなでおろします ]
よくお似合いですから、 つけたままでも良いと思いますよ。
[ 大丈夫です。眼鏡をかけた日夏さんも きちんと見分けられます ]
この状況ですもの。 女子の方をわたくしが引き受けるのは 言われなくても当然だと思います。
顔色…やっぱりそんなに悪いですか。 いつもの寝不足なので気になさらないでください。
(352) 2018/08/26(Sun) 21時半頃
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[ そして、異変について、 弓木さんと黄楊さんがいなくなったと 教えていただきました ]
そう、ですか。お二人が。 さみしくなっていきますね。 崩れてしまいそうってことは 安藤さんのとはまた別の… 帰り方、ですね。
[ 死因と、口にしてよいのか 逡巡してわたくしは違う言葉を選びました ]
ここにわたくしたちを呼んだ方は 何を求めていらっしゃるんでしょう。
[ 頬に手を当てて首をかしげました ]*
(353) 2018/08/26(Sun) 21時半頃
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―― 回想:お嬢様と ――
なんで遊んじゃいけないの?
[本気で理解できないというように 少年は首をかしげた。
しょんぼりとするくらいなら 混ざればいいのに、と 手を引こうとして 大人たちに止められる。]
[スカートをつまんでするお辞儀なんか 絵本の中でしか見たことはなかった。 遊ぶ許可を得てから遊ぶ、なんて それもやっぱり、お話の中でしか見たことなくて――]
(354) 2018/08/26(Sun) 22時頃
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……いみわかんねーけど つぎここにきたらあそべるんだな
[わかった、と少年は頷いた。 それを律儀にも信じ、少女から離れる。
――けれど少女は、その後、現れることはなくて きっと違う世界にいってしまったんだと そう思うしかなかった *]
(355) 2018/08/26(Sun) 22時頃
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―― 現在:食堂 ――
[音楽室で、一番に寝たらしい空木君は、>>347 不気味という感覚がぴんと来ないようでした。 男の子ってそんなものなのでしょうか。 そんなことを考えて、内心で首を振ります。 女の子しか不気味に思わないのなら、 学校の怖い話の定番スポットになったりは しないはずです。]
強い……っていうか、空木君、たくましいんだね。 どこでも生きていけそう。
[睡眠は生存に欠かせません。 どこでも寝れる空木君は、生命力が高い気がして、 思わずそんなことを言いました。 どこでも生きていける。 なんて無責任な言葉でしょう。]
(356) 2018/08/26(Sun) 22時頃
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[軽く言った言葉の重みを、 きっと空木君は気づいていると思うのに、 空木君は、軽く流してくれました。>>348>>349 流してくれたことをありがたいと思います。 真剣に受け止められたら、 私は申し訳ない気持ちになって、 ますますなんでもないことのように振舞うしか できなかったでしょう。]
あの時は楽しかったね、か。 うん。それなら、わかる。
(357) 2018/08/26(Sun) 22時頃
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[もし、まだ舞台に私の出番があったなら。 きっと思い出を懐かしんで、大切な宝物みたいに 時々取り出して眺めたりするのだと思います。
でも、出る幕がもうないのなら。 取り出した思い出はくすむでしょう。 あの頃は楽しかったのに。確かに私はみんなの中で 役目があって、ここにいてもいいと思えたのに。 それなのにどうして。 そう思って嘆くでしょう。 私はそんなことをしたくないのです。 大切な思い出を汚してしまいたくはないのです。]
(358) 2018/08/26(Sun) 22時頃
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同窓会とか。 みんなでまた集まって、楽しかったねって そんな話ができたらいいね。
[笑って私はそう言いました。 そんな未来があればいいと思います。 きっと私はそこにはいないのでしょうけど。 そうして、私のことも覚えていてもらえたら 嬉しいなと思います。]
(359) 2018/08/26(Sun) 22時頃
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[煙草は弓木君のもの。>>351 ちょうど弓木君のことを思い出していた私は、 その説明に納得して頷きました。]
そっか。 吸うなら、ライター持ってるよね。
[弓木君はなぜか持ってませんでしたけど。]
あ、コンロってやっぱり駄目?
[コンロ案は却下されました。 空木君は結局吸わないまま、食堂の出口へ向かいます。 なんとなくその背中を見送ってから、 私は食器を洗おうと席を立ちました。*]
(360) 2018/08/26(Sun) 22時頃
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―ー 現在:副委員長と ――
わはは!
この恨みはらさでおくべきか〜 つってな [笑ってから、 わざとお化けの真似をして手をゆらり、と振る。
似合っているからつけたままでもいい。 とはいわれたけれど さて、どうしたものかな、と 眼鏡は手元でかちかち音を立てるだけ。
――振り向いたときの封都の表情がひっかかっているから やっぱり、かけないことにする。]
(361) 2018/08/26(Sun) 22時頃
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いつも寝不足なんだ……? それは大丈夫じゃないな。
[それは気にするよ、と苦笑した。 いつもの寝不足ということは 寝不足になる原因があるということだ。
お嬢様である封都が 夜更かしでゲームをするわけもなし すこしひっかかりを覚えながら、異変を伝える。]
そうだなあ。元々寂しい校舎ではあったが。 ……そういえば、帰り方は違うんだな。
[帰り方、と口にしたので、そのまま言葉を拝借する。 死に方、というにはあまりにも現実感がないから これはこれで正しい言葉なのかもしれない。]
(362) 2018/08/26(Sun) 22時頃
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――どうだろうな。 文化祭の時にもどりたい、って思ったから 巻き戻ってしまった……とかじゃないのかなあ
[それは、深刻さを帯びない声のトーンで きみならどう思ってこうする? と意見を問う。]
閉じ込めるんでもなく いずれ帰れてしまうなら、 おれには想像がつかんのだよなあ。
封都さんがこの世界の主ならどう思う? *
(363) 2018/08/26(Sun) 22時頃
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/* 空木君の発言数が私のほぼ倍(まがお
(-32) 2018/08/26(Sun) 22時頃
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/* 封都さんにふれそうなえんこが皿を割るくらいしか思い付かず、文化祭当日はハッピーに終えたいな……と思ってる間に今日。
(-33) 2018/08/26(Sun) 22時頃
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― 現在:委員長と ―
うまく寝られないだけですし。 本当に、大丈夫ですのよ?
[ 心配されないようにお伝えしたのに 寝不足を気にされてしまいました。 なぜでしょう。 これ以上言うと余計に心配されそうな気がしましたので 異変の内容についてお話を進めましょう ]
帰り方は呼んだ方が決めているわけでは ないということかもしれませんね。
(364) 2018/08/26(Sun) 22時半頃
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わたくしがこの世界を作ったら…ですか? わたくしはこの世界の主ではありませんので 想像になってしまいますがよろしいでしょうか。
[ 主であることはきっぱりと否定します。 ここはわたくしの世界ではありませんから。 少し思案して、口を開きます ]
(365) 2018/08/26(Sun) 22時半頃
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自分が一番楽しかった時を、 もう少しだけみんなと一緒に過ごせたらうれしいです。 そう思ってお呼びいたします。 閉じ込めたいわけではなく、 少しでも長く一緒にいたいだけです。 帰りたいなら帰っても仕方がありません。
そして、帰りたくなくても、 …帰したくなくても、生死の境をさまよっているから、 死に近くなると、維持できる数が減ってしまう …というのはどうでしょう。
[ 顔の横で人差し指を振り振り、お答えいたしました ]
日夏さんでしたら、どうなのですか?
[ そして、聞かれた問いをそのままお返しいたしました ]*
(366) 2018/08/26(Sun) 22時半頃
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/* >>361 中の人的にはずっとメガネかけててほしかったです
(-34) 2018/08/26(Sun) 22時半頃
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― 回想:夏祭り ―
[ 黄楊さんが射的の商品に選んだのは、 皆様でのくじ引きでした。>>2:704 わたくしも引いてよろしいらしいです。 景品のあたるくじを引くのは初めてなので、 わくわくいたしました ]
あの、黄楊さん、 くじ引かせてくださってありがとうございます。 わたくしこういうくじ引き初めてでしたの。
それで、あたったのがこれなのですが。
[ わたくしの手に、親指でもぐるぐる回りそうな ピンクのハートのついた おもちゃの指輪がのっています ]
(367) 2018/08/26(Sun) 22時半頃
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ほんとうにこれでよろしいのですか?
[ 疑問に思いながら、わたくしは それを黄楊さんに差し出します。 黄楊さんはあまり背が高くないので、 そこまでこわくないのです。 ですから、手渡ししてもこわばった態度を 取らずに済んだことでしょう ]*
(368) 2018/08/26(Sun) 22時半頃
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― 昨晩、保健室の中で ―
ここが誰かの精神世界らしいっていうのは、 わたしも黄楊くんから聞いた。 けど、…… 階段から落ちても、あんなふうにはならないよ?
[一色さんの補助説明>>145に少し考えて言葉を口にする。 あのマネキンは、どうみても尋常な状態じゃなかった。 高いところから落としたような、 あらぬ方向へ曲がった手足。 ひび割れから流れる血。 自殺か他殺か。それは分からないけれど、 とても高いところから落ちた人の様に見えた。]
(369) 2018/08/26(Sun) 23時頃
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[あの場所の高さなんて、たが知れてるのに。]
(370) 2018/08/26(Sun) 23時頃
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漫画みたいにさ、別の空間に飲み込まれて。 その場所でマネキンと交換された、とかかな? 安藤はその場所をたまたま見つけた、とか。
[思いついたことをそのまま口にして、 首を横に振る。]
…データが足りなさ過ぎる。 解答に辿り着かない想像は仮定も出来ないね。 ごめん。忘れて?
[考えたところでその場所は見つけられないし、 よしんば見つけたとして、 何をすれば帰れるかわからない。 こんな話は彼女を無駄に悩ませ、 不安にさせるだけだと打ち切る。
探しに行くと伝えれば、 いってらっしゃいの声。>>146 少し笑って手を振った。]
(371) 2018/08/26(Sun) 23時頃
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[心配するような言葉はかからない。 そりゃあそうだ。 わたしはあの子みたいに可愛くないから、 気をつけるようなことなんて、なにもない。 過度の情を持たれることなんて、 起きるはずもない。 嵐の空の下、穏やかな深海を泳ぐ魚の様な心でいる。*]
(372) 2018/08/26(Sun) 23時頃
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/* 仁花さんはかわいいよ!!!!!!!
(-35) 2018/08/26(Sun) 23時頃
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―― 現在:副委員長と ――
[話題が移るのであれば、 そちらに集中するだろう。 ――心配ではあったけれど。]
そう、なあ…… 呼んだひとが決めたんじゃないのかもな
[であれば。 どういう基準なのだろう、とは思う。
封都がこの世界の主人ならどうするのだろう。 そう、訊ねてみると 主であることをきっぱりと否定された。>>365 死にたいと思ったことはないのか、とか そんなデリカシーのない事は、聞けないのだけれど。]
別にいいよ。おれも想像で話しているし。
(373) 2018/08/26(Sun) 23時頃
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[相槌を打って、その話に耳を傾けた。 帰したくなくとも、 生死の境をさまよっているから 死に近くなると維持できる数が減ってしまう。 それを聞いて、少し困ったように眉を下げる。]
……もしそーだったら、 みんないなくなる頃にそいつは死ぬんだなぁ。
[それも寂しい話だと、苦笑した。 けれど否定することはなかった。 何しろヨスガは真実を知らないのである。
封都の小さな人差し指が揺れている。]
(374) 2018/08/26(Sun) 23時頃
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おれは、言ったとおり想像がつかんよ。 けれど死に近くなるごとに人が消える…というのは まあ、しっくりくる話だなと思った。
あるいはこれは 大いなる思い出作りかもしれん。 楽しかった思い出をもう一度――と それだけのことなのかもしれない。
……ま。 どっちに、せよ。だ。 少し安心した。 おれは、封都さんにも死んでほしくはないから。 ――世界の主かもしれない、っていわれたら
……すごく、困っただろうと思う。
(375) 2018/08/26(Sun) 23時頃
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[腰掛けていた場所からぽんと降りる。 副委員長がいる、だけなのに なぜか遠い遠い昔を―ー 施設に身なりのいいお嬢様が来た時を思い出して ぱち、と瞬いた。
思いつきのようにこういう。]
どうせなら遊んで帰ろう。 おれと、でなく、女子だけで、でもいいんだ。
ここには大人がいない。 受験戦争に煩い先生も 何かと面倒な親(モノ)もいない。 ならば、少しくらいは楽しんで帰りたいもんだ。 封都さん、真面目だから遊べてないだろう? 副委員長だから、って頑張らなくていいんだぞ。
(376) 2018/08/26(Sun) 23時頃
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あ、それから……
[陳列棚を一瞥して、 ほら、と甘い桜色をした菓子パンと牛乳さしだした。 ヨスガは笑う。封都に心配げな笑みを向ける。]
……さすがにその顔色で何も食べてないなら、 食べたほうがいいと思う。 代金は払っとくから。
[向けるまなざしは、 ただただ、彼女の身を案じているだけで そこに下卑た男の下心などありはしない。]*
(377) 2018/08/26(Sun) 23時頃
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─── 空き教室前
[ せせらぎ、なんて清らかなもんじゃない。>>239 鉄錆の臭いは不快だし、マネキンも気味が悪い。 気まずさも不快だし、謝るのも気味が悪い。
ずるい、って駄々をこねるみたいな、 そんな呟きを耳にして、視線は更に下を向く。 ]
………
[ また吹っかける言葉しか浮かばない。 だから、むっとして黙っておいた。 ]
(378) 2018/08/26(Sun) 23時頃
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[ 溺れそうな部屋の中を思い出す。 おもいだして、何も言えなくなる。 ]
……うるさい、ばか。
[ 指摘されて、親指を見た。>>241 青い痣が残ってる、みたい。 むかつく、って思ったら、 悪癖は止めらんないものだったので、 ギリィ、と親指の爪を噛んでいた。 ]
(379) 2018/08/26(Sun) 23時頃
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[ 此処から飛び出た現実に、 果たして何が待っているのだろう。
思い出すだけで、気分は下降する。 しかも、だ。 伝染病みたいにむかむかが移ったみたいで、 とにかく苛立ちを抑えようと、 アタシは勢いよく階段を駆け上がった。
別に、理の行き先なんて見てなかったし、 後を追いかけた訳なんかじゃなかった。 ただ、ストレス発散法みたいなやつ。 すぐ、じゃなかったから鉢合うこともない。 ]
(380) 2018/08/26(Sun) 23時頃
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[ すると、家庭科室の前に立つ、>>314 随分と悩んだ後らしき、 れんたろー王子の姿を見つけた。 呼んでいる名前が聴こえてきて、 咄嗟にアタシは、柱の影に隠れた。 ]
……修羅場?
[ 男と女。 彼らが並んでいるのは、苦手じゃない。 それでも、やっぱりちょっとだけ苦しくなる。 ───鼠はアタシか、なんて。 盗み聞きが趣味な訳じゃないから、 そっと、その場を離れていった。 ]
(381) 2018/08/26(Sun) 23時頃
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[ 向かったのは、もう一つの3年5組 扉を開けて中へと踏み入れれば、 当時の記憶が、わって思い出される。
バックヤードに顔を覗かせれば、 アタシがその日身を包んだ衣装が、 ひっそりと保管されているのが見えた。 ]
……チャーミング王子、ね
[ 内緒にしてね、と話してくれた 乃歌の理想の王子様。>>2:261 笑うなんてことする筈もなくて、 かっこいいね、って同意を示していた。 ]
(382) 2018/08/26(Sun) 23時頃
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[ きっと、この衣装はアタシよりも、 もっと相応しい王子様がいるんだろうなって、 苦虫を噛み潰したように笑って、 ]
……アタシじゃやっぱ、 高望みだったんだよなぁ
[ って、自らを嘲笑った。 いつだってアタシは無謀にも、 ジャイアントキリングを、狙う。 そんな、性質の持ち主だったのかも。 ]
(383) 2018/08/26(Sun) 23時頃
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[ 王子様衣装に着替えるでもなく、 悔しいから、その衣装を広げて手に持った。
──── 横に手を引けば、 びりびりと破けてしまいそうな そんな、持ち方をしていた。 ]*
(384) 2018/08/26(Sun) 23時半頃
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[使った食器を洗ったら、 さて、お勘定はどうしようかと思案します。 コーヒーはともかく、 ホットケーキは本来食堂のメニューにありませんでした。]
パンケーキ、いくらだったっけ。
[文化祭での我がクラスのパンケーキを思い出します。 私の食べたホットケーキは、あのパンケーキの 足元にも及びません。 ならば、パンケーキ代を払っておけば十分でしょう。
本屋さんのアルバイトでレジの扱いは慣れています。 お会計をして、食堂を後にしました。]
(385) 2018/08/26(Sun) 23時半頃
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[そして、はて、と考えます。 さて、どこに行きましょう。
多分、保健室というのが正しいのでしょう。 昨日の夜から乃歌さんと顔を合わせていません。
けれど私の足は、なんとなく教室の方へと向かいます。 食堂と同じ2階というのもありましたが、 1人で教室で寝たという桜ヶ台さんのことが 気になったのです。 その場所にもう桜ヶ台さんがいない可能性は、 頭からすっかり抜けていました。*]
(386) 2018/08/26(Sun) 23時半頃
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夜笑国 メイは、メモを貼った。
2018/08/26(Sun) 23時半頃
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/* 皆からたくさんの変な景品を続々ともらっている……ありがとうやで
(-36) 2018/08/26(Sun) 23時半頃
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[保健室の廊下で夜明かしする。 ぽつぽつと話す言葉は他愛も無く、 ひそめた笑い声は優しかった>>189けど、 見張りについて同意>>191と、焦ったような声。>>192 体育座りの膝の上。置いた腕に顔を乗せて、 丁寧に話す、庄司さんを見る。>>193]
うん。大きな分母に分けられて、 レッテルを貼られたようなものだよね。 ……あ。入りたくなかったんだ。
[文化祭を境に変わった一色さんと庄司さんの関係。 今、裏側に複雑な気持ちがあると知って。>>194 わたしは「庄司さんの好きにしたらいいと思う」 とだけ伝えた。]
(387) 2018/08/26(Sun) 23時半頃
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んー…もらえるよぉ…。 人間のいるいらないって、…ふぁ、さあ。 最終的に誰かじゃなくて、…自分が、決めるものでしょ。 自分に、まるをあげる、のも、ばつをつける…のも、自分だよ。 わたしはそう…思う…なぁ…。
[張り詰めていた気が徐々に緩み、 まどろみへの誘いが訪れる頃。 聞こえた声>>195へ、あくび交じりにそう話したけれど。 根落ちる寸前に話したことなんて、 あんまり覚えてたりはしないものなのだ。*]
(388) 2018/08/26(Sun) 23時半頃
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― 現在:委員長と ―
[ 思い出づくりという言葉を なるほどと聞いていましたら つづいた言葉にわたくしは 目をぱちくりと開きました ]
え? 死んでほしくない…困るのですか。
[ どうしましょう。 わたくしが死んで 悲しむ人はいないと思っておりましたが、 困るという人が目の前におります。 こちらが困ってしまいます ]
(389) 2018/08/26(Sun) 23時半頃
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[ もしも現実に帰ったら 死に場所を探しにいきましょうなどと 考えておりましたが、 日夏さんを困らせるのは本意ではありません。
副委員長としての仕事が 全部終わった後だったらよいでしょうか。 少し考えましょうとわたくしはひとり頷きます ]
(390) 2018/08/26(Sun) 23時半頃
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遊んで帰ろうといわれましても。
[ そして、異変の話は終わったのか、 突然出てきた日夏さんの言葉に わたくしはうろたえてしまいます。
なぜか遠い昔、みしらぬ男の子に、 遊ぼうと誘われたことが思い出されます ]
わたくし、禁じられておりましたから あまり同年代と遊んだことがありませんので、 どうやって遊ぶのかわからないのです。 頑張ってるつもりもありません。
[ むしろ、いま、遊べと言われることの方がよほど 頑張らなければならない高い壁に感じております ]
(391) 2018/08/26(Sun) 23時半頃
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[ 混乱した状態で渡されるパンと牛乳。 反射的に受け取ってしまいます ]
…ありがとうございます。 食べられそうになったら、いただきます。
[ どんな味なのかわかりませんが、 パンが桜色でかわいいです。 少しだけ、食欲が出てきた気がしました ]*
(392) 2018/08/26(Sun) 23時半頃
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― 朝・教室 ―
[計算式に向き合っていると、頭がクリアになる気がする。 起きだした気配におはよう>>141と声をかければ、 おはようの声が返る。>>231 いつかの合宿の日みたいだ。少し微笑む。 やがて教室の扉の開く音に顔を上げて。 いってらっしゃいと告げたけれど。
カネさんの視線や心の内なんて、ひとつも気付かない。*]
(393) 2018/08/26(Sun) 23時半頃
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―― 教室 ――
[思えば、昨日の朝、飛び出した乃歌さんを 追いかけて以来、教室には戻ってきていませんでした。 教室に、桜ヶ台さんの姿はありませんでした。 きょろきょろと中を見回して、 どうやってここで寝たんだろう、と思います。
仁鳥さんの姿はあったでしょうか。 まだ教室にいたなら、 「桜ヶ台さんが教室で寝たって聞いて、気になって」と 覗いた理由を説明したでしょう。
それから、黒板を眺めました。 封都さんの字で連絡事項が綴られています。]
(394) 2018/08/26(Sun) 23時半頃
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[廊下に出ると、隣の教室から物音がした気がしました。 一瞬どきりとして、すぐに気を取り直します。 今この校舎にいるのはクラスメイトたちだけのはずです。]
誰かいるの? ……わ。
[隣の教室の扉を開けて、私は目を瞠ります。 目の前に広がるのは、文化祭の時の3年5組でした。]
(395) 2018/08/26(Sun) 23時半頃
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なに、これ。 コピー?
[3年5組が2つあるなんて。意味がわかりません。 混乱しながら、ふらふらと吸い寄せられるように 中に入って、]
桜ヶ台さん!? なにしてるの。
[そこでようやく、桜ヶ台さんに気づきました。 そして、その手に持っているものに 思わず声を上げてしまいます。*]
(396) 2018/08/26(Sun) 23時半頃
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[私は、この世界の主ではないと思います。 もし私が遺書を書くとしたら、 あんな遺書にはならないでしょう。
それでも、思うのです。 もし私が死のうとして、 そして、精神世界に誰かを呼んでしまうとしたら。
やっぱりそれは文化祭で、 ここにいるみんなを呼んでしまうのではないかって。
私がみんなを呼ぶとしたら、 その理由は――――。*]
(397) 2018/08/27(Mon) 00時頃
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― 3年5組、元の教室 ―
[教室の門番みたいに自分の席に陣取って過ごす。 計算ミスが多いのは空腹と、睡眠不足がたたっているからだろう。 目を擦り、ノートにペンを置くけれど、 ぐるぐると式がまわって、答えは形にならない。 やがてぱたんと倒れるように机に顔を伏せ、 すうすうと寝息を立てて、眠る。
誰かが教室にやって来ても、気付くことはない。 眠って、眠って。 ああ、問題とかなきゃ、と目を覚ました時、 頭は随分とすっきりとして、黒板に文字が増えていた。>>251]
……え?
[安藤君があのマネキンなら、2人はどうしたんだろう。 同じようにマネキンとすり替えられたのだろうか。 黒板に場所の表記は無い。誰の字かは、分かる。]
(398) 2018/08/27(Mon) 00時頃
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/* 封都さんが最初に男子禁制の張り紙を貼った時は、 夜子は感謝してるんですよね。 それがどんどん心の中の抵抗感が大きくなっていったのは、 具合が悪くて保健室に来た乃歌さんが回復するまでの 一時措置だと思ってたんですよね。 それがそのままずっと採用になって、 それは何か違うんじゃないかなって思うようになった という感じです。
(-37) 2018/08/27(Mon) 00時頃
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探すしかない、か。
[立ち上がろうとして、立ちくらみを起こす。 机に手をつき、息を吐いた。]
ぁ……。
[そういえば丸一日以上、何も口にしていない。けれど。]
おなか…すいた、けど。 べつに、すいてないな……
[矛盾した感覚が、自分でも分からない。 どこかふわふわとしたかんじのする地面を歩き、 教室を出て行く。*]
(399) 2018/08/27(Mon) 00時頃
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─── 3年5組
[ アタシたちの夢のような文化祭、 其れはもう、とっくの昔に終わっていて まるで再現するみたいなこの部屋は仮初めだ。
此処にあるこの衣装は偽物で、 本物だとしても、王子様としての出番はない。 ]
……わ。
[ 教室の扉が開く。>>395 音に驚いて、思わず声が漏れた。 ]
(400) 2018/08/27(Mon) 00時頃
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ああ。夜子、昨日はよく眠れた? 仁花も、落花も、……乃歌も。
[ 瞳に入る人物の姿に、 大きな声を上げる彼女とは対照的に、 苛立ち続けていて不機嫌だった顔は、 柔らかな表情を浮かべて問い掛けた。 男子禁制の保健室、其処に居た筈の彼女たち。 ベッドに並んで寝られたに違いない。 ]
(401) 2018/08/27(Mon) 00時頃
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[ 出番が終わった役者が、 舞台に居座るのは迷惑でしょう? ]
(402) 2018/08/27(Mon) 00時頃
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[ ─── ビリ、と亀裂が入る。 手にしていた衣装の上の方へ。 ]
なに、って。 出番を失った衣装は、 もうお払い箱でいいでしょ?
[ なんて。悪びれもなく言葉にする。 もう、二度と着ることのない衣装だ。 なくなったって、何も構いやしない。 ]*
(403) 2018/08/27(Mon) 00時頃
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―― 現在:副委員長と ――
うん、困る。
[自分は生に執着がないくせに ヨスガという男は簡単に ひとが死ぬのは困る、という。
――誰かが何もいわず死ぬのは それはもう耐えられないことであるから あたりまえ、といわんばかりに頷いた。
そうだ。ここに困る者がいるのだ。 そんな顔をしていた。>>389>>390]
(404) 2018/08/27(Mon) 00時頃
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[そんなに唐突だっただろうか――と 困惑する封都に瞬いた。 男子というのは女子から見て阿呆らしいので すぐ遊ぶという発想が出てくるのは許されたい。
そのタイミングでパンを渡すと、 だいぶ困惑しているのか受け取ってもらえた。
普段の封都は書類を渡さないといっても 頑としてきかないので これはしたり、と委員長はちょっと笑った。 言わないけれど。
……それから、さすがにボールを手に キャッチボールをするわけにはいかないので。
代わりに、少し考えて、こう言うだろう。]
(405) 2018/08/27(Mon) 00時頃
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封都さんは、文化祭で給仕の服着るの、 すっごく楽しみにしてただろう? それから、お祭りにいく、ってなった時も いけるとなると嬉しそうに笑っていただろう。
遊ぶって、楽しいことって、そういうことさ。 気の許せる同性と共に散歩するだけでも それは遊ぶというものさ。 よろしいかな、封都さん。
――おれも適当に遊ぶ。きみも、楽しむのだ。 これ委員長から副委員長への課題ね。
[そう語って、ヨスガは歩き出す。 ふらふら、蝶に誘われるでもなく、 一階の教室の探索に向かう*]
(406) 2018/08/27(Mon) 00時頃
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/* 面と向かって口汚い英司が消えたことによってからかしらないが みんながぎすぎすし始めたように思える(自意識過剰) というより、落ちが本格的に始まったから、疑心暗鬼なんだろー 灰も読みたい。ひーん。
(-38) 2018/08/27(Mon) 00時頃
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[ たん という水滴がシンクへ落ちる音で 夢を見ていた英司は目覚める。 肌寒い。 現実には水に溺れる教室など無く ただ別れた筈の 身体 だけがあった。 ]
……
[ 妙に痒いような心地であったので 爪先で何度か喉を掻けば、力加減を誤り ほんのすこしだけ肌を突き破った。 汗でないもので ぬめる肌を指の腹で撫でながら 英司は恐らく寝ぼけていた。 ]
(+6) 2018/08/27(Mon) 00時頃
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[ 夢は夢であり現実とは混ざらないので 妙な夢を見た と起き上がる。 洋祐の気配は無い。 恐らく何処かに飲みに行っているか ギャンブルに明け暮れているかである。 女を連れ込まれるより幾分マシだ と 英司はリモコンへ手を伸ばす。
生産性 と古い話題を話すアナウンサーに 死ね、と思いながらチャンネルを変えた。
隣の局では交通事故のニュースが流れ、 近くであったらしい其れを聞きながら グラスに水道水を満たしていく。 ]
(+7) 2018/08/27(Mon) 00時頃
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[ 画面の奥で赤いランプが点滅している。 人が撥ねられたらしいようで、 幾つか切り替わるうちのひとつに 見覚えのあるスマホがそれに照らされた。
ケースなんて何処にも売っているのだし 理 のと同じじゃん と思いながら シンクに寄りかかり喉を潤す。
英司は虫でなく人間なので コップ一杯の水で溺れたりはしなかった。 ]
(+8) 2018/08/27(Mon) 00時頃
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[ 問題はその後であった。
あと何時間眠れるのか と携帯を手に取り 遺書と自殺の知らせを受け取る。 ]
…… は ?
[ 一人きりの家で声を発することなど 虚しさを空間に開け放つだけであるので 英司は中々行うことが無いのだが 此の時ばかりは現実を信じられずに 意識して発声する ということをした。 ]
(+9) 2018/08/27(Mon) 00時頃
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…… 寝にくそ
[ 床が硬い、と 理 は言うので>>2:643 毛布であるとか寝袋であるとか そういった道具が与えられることを願った。 或いは、体育館にマットがあったはずで 高跳び用のそれなどは寝やすさは兎も角として 保健室の敷布団より柔らかいとは思われる。
ひゅう と英司の背後から 雪の混じった風が煙を攫って行く。 ]
(+10) 2018/08/27(Mon) 00時頃
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[ 窓枠の金属は氷の様に冷たいために 英司は自分が生き物であると確認できる。
其処から少し離れて 触れば熱いだろう火を 弟 の煙草の先に灯してやる。 吸う姿を じろじろ と見たりはせずに 視界に気配を感じては 阿呆っぽ と思った。 ]
お前が 軽いのばっか 吸ってるからじゃねえの
[ 一度吸った煙を思い出したのならば ベリーの香りが仄かに肺に広がった気がする。 理 は向かいに凭れて 話しかけてきた為に 英司は漸くその時顔をちゃんと見た。 ]
(+11) 2018/08/27(Mon) 00時頃
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怖くねえよ 死んだって、戻るだけだろ
[ と、英司は言った。 ]
(+12) 2018/08/27(Mon) 00時頃
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…… 殺してんじゃ、ねーよ
[ 一音一音区切るように空気を揺らしては 声が怒りに震えていることを感じる。
このときの英司の感情と言うのは 筆舌に尽くし難いものであった。
動揺や悲しみ、驚き、恐怖、疑問、 そうしてそれを全て飲み込んでしまう 泥のような腹立たしさ というものが 脳みそ全てを支配した、と言う感じだ。 ]
(+13) 2018/08/27(Mon) 00時頃
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[ であるから、嫌なのであった。
へらへら と笑う二人のクラスメイトを思うに 恐らくそれが英司の 好み なのだろうが ああいった人種はすぐに親しく振舞うのに そいつから見れば自分は親しくは 無いのだ。
勝手に家族の囲いに引きずり込んだのに 結局 やつは自分を追い出していった。
兄 と呼ぶのであるから 男と疑いもしなかったろうに 半端者であってもでなくても、 奴のなかの英司の席は ぽい と棄てられた。 ]
(+14) 2018/08/27(Mon) 00時頃
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「でもおれ、 おまえのマネキンなんか、見たくねえよ。」
[ と、理 は言った。]
(+15) 2018/08/27(Mon) 00時頃
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[ どの口で言ったんだ、と 煙草を片手に持った なんてことない顔の 空木 理 を思い返しては 吐きそうである。
その名前から送られて来た こんにちは なんて英司が決して口にしない 挨拶から始まる遺書を思い出し 不快である。 ]
(+16) 2018/08/27(Mon) 00時頃
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真面目でいい子 とか …… 何処がだよ
[ 教師が見たら発狂モンだな と 壁に押し付けられた煙草の痕を見る。
英司は世界の主人とやらが 腹に一物も二物も抱えて居そうなヨスガか 明らかに変わった乃歌辺りであると思っていた。
なので当然これからも行えると思っていた為に あの校舎でまともに交わした会話は それが最後きりであった。 ]
(+17) 2018/08/27(Mon) 00時頃
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…… クソ
[ 単純な罵倒が口から零れる。 手本の様に頭を抱えて瞼を閉じては 広がる暗がりが ちかちか と点滅する。
初恋の人 かもしれないやつと 最期に交わした会話があんなものであるか。 だけれども、たとえ今あそこへ帰ったとしても 英司は上手い言葉などかけてやれないし、 綺麗な言葉で別れられる とも思えやしない。
結局英司は 理 のことなどほとんど知らない。 吸っている煙草の銘柄とか、それくらいである。 偽物の家族は、ただの同級だ。* ]
(+18) 2018/08/27(Mon) 00時頃
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/* 乃歌ちゃんの>>339 れん王子が拾わなかったら、拾いたいなーて思ってる。 だめでも、覗き見する。鼠かー
(-39) 2018/08/27(Mon) 00時頃
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/* あと、仁花の。どっかのやつ、拾いたいなって思ってたのどこだったっけかな
(-40) 2018/08/27(Mon) 00時頃
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/* 封都さん的に更新前にどこと絡んでおきたいかによるけど 追いかけてきても追いかけてこなくとも 屋台ある部屋とかでめっちゃ遊ぶぞおれは
(-41) 2018/08/27(Mon) 00時頃
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/* 封都さんちははよお兄様セコム呼ばないといけないとおもうんだよね。
(-42) 2018/08/27(Mon) 00時頃
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―― もうひとつの“3年5組” ――
あ、えっと……おはよう。 私は……うん、ちょっと肩凝ったけど、大丈夫。 封都さんと乃歌さんとは今日まだ会ってないけど、 眠れたんじゃないかな。
[壁にもたれて座って寝る、なんて初めてだったので、 やっぱり少し体がぎしぎしときしむような気はします。 でも、大したことはありません。]
(407) 2018/08/27(Mon) 00時頃
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[顔を合わせていない封都さんと乃歌さんは、 きちんとベッドで寝たはずなので、大丈夫でしょう。 そう思って、桜ヶ台さんにそんな返事をして、 問い返しました。]
桜ヶ台さんこそ。 教室で寝たって聞いて。 ちゃんと眠れた?
(408) 2018/08/27(Mon) 00時頃
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[何してるの、という私の言葉は、 制止のつもりだったのですが、むしろ桜ヶ台さんの 背中を押すことになってしまったのでしょうか。>>403
びり、と生地の裂ける音がして、 思わず首をすくめました。]
でも、
[言葉を探します。 桜ヶ台さんの言い分に、間違ったところはありません。
もう着る機会なんてないでしょう。 それに、桜ヶ台さんの衣装です。 持ち主がどうしたって自由なはずです。
それでも、生地が裂ける音が、 まるで悲鳴のように聞こえて。]
(409) 2018/08/27(Mon) 00時半頃
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でも、 乃歌さんが桜ヶ台さんのために作ったものだよ。 着る機会なんてもうないだろうし、 ずっと大事に取っておいてなんて言えないけど、 でも。
捨てるにしたって、そんな捨て方しなくても、 いいんじゃないかな。
[文化祭の日、王子様の衣装を来た桜ヶ台さんは、 とても素敵に見えました。 その衣装が、ぼろぼろにされて捨てられる。 なんだかまるで、思い出に傷をつけられたような、 そんな気持ちがしたのです。]
(410) 2018/08/27(Mon) 00時半頃
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[生地の裂ける音は、衣装の悲鳴に聞こえました。 でも、それだけじゃなく、 なんだか、桜ヶ台さんの悲鳴のようにも聞こえたのです。*]
(411) 2018/08/27(Mon) 00時半頃
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― 朝、教室 ―
[扉にむかった背中、耳元を音が掠める。 ぴぃ、ぴぃ、と小さな声と羽音。
――…ああ、そういえばいたっけ。
ここにいるよ。 そう、必死に言っているようで。]
うん、なに?さくらさん。 [鳥かごの前に戻り、そう問いかける。 インコは人の声を真似するらしいけれど、 この子が繰り返し聞かされた言葉は、何だっけ? クラスメイトの鳥へのアプローチは、 記憶に残っていない。]
(412) 2018/08/27(Mon) 00時半頃
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待ってて。
[鳥かごの鉄柵を指先で撫でて、 また背を向け教室を出て行く。
鳴き止む事を忘れたように、声は消えない。*]
(413) 2018/08/27(Mon) 00時半頃
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──現在/三階空き教室──
[ 食堂を出て、空木は当てもなく校舎を彷徨い、 無事、当てのなかった探し物を見つける。
行き着いたのは、三階の教室で、 空木が扉を開けて見たのは、 制服のブレザーを被った、 色の抜け落ちたマネキン人形だった。
……そのとき、そういや。 日夏はこの寒い中、薄着だった。と思い、 おそらくこれは日夏のものだろう。と考える。
色味を失った人形は、 なんだか、ここにさえない。 ように、空木は思って、手を伸ばす。]
(414) 2018/08/27(Mon) 00時半頃
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[ マネキンのその指先に触れた折、 触った個所がはらりと崩れるのを見て、
これを見つけたのが自分でなくてよかった。 ──と、空木は心底思う。
怒りに任せて人形を粉とかえす、 自分の姿があまりに容易に想像できて、 空木は、それ以上は触れないようにと、 人形から一歩遠ざかる。
ノート。と、またも空木は思うが、 こんなものの前に供えたって仕方がないだろう。
そう思って、空木はその教室を後にする。*]
(415) 2018/08/27(Mon) 00時半頃
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/* 命に嫌われている。 と あの夏が飽和する。 がしっくりくる感。 あと終末じゃない かなぁ… あの夏に関しては聞いてからヨスガの過去つくったしね…。
(-43) 2018/08/27(Mon) 00時半頃
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/* 旧姓は江西ヨスガ。 死んだ旧友は日夏アサヒ。 かなあ。
(-44) 2018/08/27(Mon) 00時半頃
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──現在/3年5組──
[ おそらく、仁鳥と入れ違いになる形で、 空木はふらりと教室に戻った。
目的は定まっており、 まっすぐに自分の席へと向かう。
置きっぱなしにいている鞄の底を、 さらうように、空木は中を探る。]
(416) 2018/08/27(Mon) 00時半頃
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[ 黄楊に借りたノート。 は、すぐに見つかった。
忘れないようにと、 前日に鞄に入れたのをよく覚えている。
……今、ここにあるものが、 現実世界でどうなっているのか。とは、 空木に知りようのないことであり、
肌身離さず持ち歩きでもすれば、 いずれは持ち帰れるのだろうか。と、 漠然と空木は考え、それを机の上に出す。]
(417) 2018/08/27(Mon) 00時半頃
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[ アタシは、女の子だった ]
(418) 2018/08/27(Mon) 00時半頃
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[ ──もうひとつは、 空木にも、あるかさえ確証がなく、 ほとんど鞄の中身をひっくり返したところで、 空木は小さく、「あ。」と呟く。
……いい加減な生活をしていてよかった。
とさえ思って取り出すのは、 半透明の、ちゃちなつくりのライターで、 空木はそれを、ポケットにねじ込む。
片手にノートを持てば、用は済み、 空木はまた、廊下に出ようかと扉に向かった。**]
(419) 2018/08/27(Mon) 00時半頃
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─── 幼少期
[ いつも姉と一緒に居た。 公園の片隅で、可愛らしいフリフリを着て、 お人形さんで遊んだりお花を摘んだり、 長い髪を風に揺らしてることが多かった。
公園にはヒーローごっこしたり、 ボールを空に高く飛ばしたり、 泥まみれになって遊んだり、 木登りしたりする男の子たちが居た。
いいなって呟いたら、 姉は行ってきたら?って言う。 でも、って、アタシに勇気なんてなかった。 ]
(420) 2018/08/27(Mon) 00時半頃
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[ くうき とか以前にアタシは、 同じ舞台に、立っていなかったのだ。 ]*
(421) 2018/08/27(Mon) 00時半頃
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─── もうひとつの3年5組
[ 夜子と仁花が、どんな風に夜を過ごしたのか。 アタシは知らなかったから、 ベッド固かったのかなって思った。>>407
合宿の朝みたいに、>>393 仁花は早起きで迎えてくれてたのは、 何も違和感がなくて、気付けなかったけど。 ]
そ?アタシとお揃いじゃん。 アタシも、背中痛いから次はもっと工夫する
[ って、笑いながら答えた。>>408 ]
(422) 2018/08/27(Mon) 00時半頃
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[ 後押しのような言葉によって、 亀裂の入った思い出の品。 続けられる言葉を聞いて、 アタシの眉は顰められた。 ]
どうせ、すぐ忘れるでしょ なにしたっけ?これなんだっけ? ─── ……って。
[ 言い訳みたいに言葉を並べる。
思い出はだんだんと色褪せる。 蓋を開ける行為ができるのは、 鍵みたいなものが必要なのだと思う。 でも、片方だけの記憶に残るぐらいなら、 最初からなかった、みたいにした方がいい。 ]
(423) 2018/08/27(Mon) 00時半頃
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[ 別に、悲鳴なんてあげちゃいない。 ]
……どんな捨て方なら、いいの
[ アタシにはわからないので、 夜子にそう問いかけていた。 この時のアタシの顔が、 なんて情けないものだったのか。 忘れてくれたら、うれしい。 ]*
(424) 2018/08/27(Mon) 00時半頃
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─── 回想・文化祭当日
[ 教室に戻って来たばかりの夜子を、>>209 アタシは王子様衣装のままに捕まえた。 戸惑う夜子への迷惑も考えてなどいなかった。 ]
よろしくね!夜子にしかできない!
[ 印象的な背中を叩いて、 アタシは自らのポジションへと帰る。 そして、終わってから本当に助かったと思った。 勢いのままだったのに対応できてしまう 夜子の能力の高さもだったし、 自分自身の采配についても一人胸を張った。 ]
(425) 2018/08/27(Mon) 00時半頃
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[ そして、仁花の真似して、マジ救世主!メシア! って、頭をははーっ!て下げる。 ]
……ほんとは、いやだった?
[ ただ、へろへろな様子を見て、 無理強いしすぎたかなって、 ちょっと反省して疑問を問い掛けていたっけ。 答えがどちらにせよ、お礼させて! って、アタシは夜子の時間が欲しいと、 お願いしたこともあったっけ。 ]*
(426) 2018/08/27(Mon) 00時半頃
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/* 最終日用の文章を書いていたら、どうしたら許してもらえるかな。ということで頭がいっぱいなんですが、歴代ホストは、何言われたら帰るかな、とかを考えてた気がする………… 空木、本当にろくでもないの、帰れる気がしない。
(-45) 2018/08/27(Mon) 01時頃
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[次は、と桜ヶ台さんが言います。>>422 ということは、今夜も桜ヶ台さんは、 教室で寝るつもりなのでしょう。
そんなところで寝なくても、と言いかけますが、 一緒に廊下で寝ようというのもおかしな話で、 私はそれを飲み込みます。]
ベッド、余ってるのに。
[代わりに、そんなことを言いました。 私も仁鳥さんも使わなかったので、 まだベッドは余っています。 だから保健室に来ればいい、とは言えなかったのは、 自分が入るのをためらう場所に誘うのはどうなんだろう、 なんて考えてしまったからでした。]
(427) 2018/08/27(Mon) 01時頃
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[すぐ忘れると桜ヶ台さんは言います。>>423 それは、私がいつも思っていることで、 私はぐっと言葉に詰まります。
私のことなんか、きっとすぐに忘れられてしまう。 顔があやふやになって、 名前があやふやになって、 顔と名前が一致しなくなって、 あの時いたっけって言われるようになって、 そんな人いたっけって言われるようになって。
でも、私は首を横に振りました。]
(428) 2018/08/27(Mon) 01時頃
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忘れないよ。 だって、誰かの精神世界に閉じ込められるなんて、 そんな経験ないじゃない。 ここでの体験込みで、忘れないよ。 忘れられないよ。
[それは、食堂での空木君の受け売りでした。 その言葉に、私は少し救われた気持ちがしたのです。 だから桜ヶ台さんにもおすそ分けしたくなったのでした。]
(429) 2018/08/27(Mon) 01時頃
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[どんな捨て方なら、と桜ヶ台さんは言います。>>424 いつもにぎやかで、クラスのムードメーカーだった 桜ヶ台さんが、とても静かに、見たことのない顔をして。]
どうしても、捨てなきゃいけないの?
[現実で、処分に困るというならともかく、 精神世界で、衣装を処分しなければならない理由は なんでしょう。 残しておきたくない理由が、 桜ヶ台さんにあるのでしょうか。]
(430) 2018/08/27(Mon) 01時頃
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思い出の品は、写真に撮っておいてから処分するとか 聞いたことがあるけど。 そうだなあ……。
[もし、思い出の品を手放さなければならないとしたら。 少し考えて、私はひとつ頷きました。]
1つだけ捨てるって考えたから寂しくなったのかな。 私だったら、みんなまとめて火をつけたい、かも。 キャンプファイヤーみたいに。
[さっき空木君に火を持ってるか聞かれたから、 こんなことを思いついたのかもしれません。 でも、みんなまとめて山にして、そして火をつけたら 寂しくないような、そんな気がしました。**]
(431) 2018/08/27(Mon) 01時頃
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少女 Aは、メモを貼った。
2018/08/27(Mon) 01時頃
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/* 何かというと思い出を燃やしたがるタイプ。
(-46) 2018/08/27(Mon) 01時頃
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/* どうしたら許されるかを考える夜だが、その前におれの校舎燃やし尽くされる……?
(-47) 2018/08/27(Mon) 01時半頃
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―― 現在 / 家庭科室へ ――
[大丈夫、と。>>343 家庭科室の中から微かに返ってきた一色の声は、 嗚咽混じりのものだった。
―――ぜんぜん大丈夫じゃ、ないだろ。
ぐ、と拳を握りしめる。 それからしばしの逡巡のあと]
……ごめん、一色。中に入るな。
[俺は意を決して、家庭科室の扉を開けたのだった。
あんまりにも緊張していたものだから、 桜ヶ台がそんな俺たちの様子を見ていた>>381ことに 気付く余裕なんて、俺にはなかったんだ]
(432) 2018/08/27(Mon) 01時半頃
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“大丈夫?けが、した?”>>0:930
(433) 2018/08/27(Mon) 01時半頃
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[電気の点いてない真っ暗な家庭科室の片隅で、 一色は涙を啜っていた。
――――あのときの、俺みたいだ。
校庭の隅で、みっともなく鼻水を啜っていた 小学生の頃の自分を、そのとき思い出した]
(434) 2018/08/27(Mon) 01時半頃
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“ほら、行こ? れんたろーくんのすきなことしよ!”>>0:934
(435) 2018/08/27(Mon) 01時半頃
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[日陰にいる俺を、明るい場所へと連れ出してくれるのは いつだって彼女だった。
小学生の頃も。そして文化祭の役職決めのときも。 一色は隅っこにいる俺の手を引いて、 表舞台へと引っ張り上げてくれたんだ。
だからこそ、きっと。 本来ならば今度は、俺が彼女の手を引く番なのだ]
……ノカ。涙、拭いて。
[懐かしい呼び名で、彼女を呼んだ]
(436) 2018/08/27(Mon) 01時半頃
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[学生鞄の中から、 先程失敬したサンドイッチ>>310や財布を 掻き分けて取り出したのは、 可愛らしいハンドタオル>>0:527だ。
長い間、返しそびれていた>>0:556それを、 あのとき彼女がそうしてくれたように>>0:930 俺はそっと一色へ差し出したんだ]
(437) 2018/08/27(Mon) 01時半頃
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ずっと返したかったんだ、これ。 遅くなって、ごめん。
[ハンドタオルが受け取ってもらえたかは、分からない。 一色の答えがどんなものであっても、 例え激しく拒絶されたとしても、俺は]
……すこし、傍にいていいか。
[そう言って、家庭科室に居座ろうとしただろう]**
(438) 2018/08/27(Mon) 01時半頃
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/* こうしんボタンがおせなくなった。不具合
(-48) 2018/08/27(Mon) 01時半頃
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架空惑星 レンは、メモを貼った。
2018/08/27(Mon) 01時半頃
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/* 休日のログの伸びヤバい!!!!!! ごめんなさい土日毎週こんな感じで……ぴえ……。 平日の方が村覗けるという、人々と逆行する感じが、こう……!!!
(-49) 2018/08/27(Mon) 02時頃
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/* 明日がんばりまする……ぴえ……。ごめん。
(-50) 2018/08/27(Mon) 02時頃
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[ ベッドが余っていたとしても、>>427 男子禁制と書かれた扉を開くことはできない。 廊下で門番をするのだったら、 まあ、できなくはないかも。って思う。 ]
ベッド、動かせたら一番いいけど
[ 教室に持ってくるとか。 できるわけないけど、男子も、 背中痛めるかもしんないし。 って、言葉を付け足しておいた。 ]
(439) 2018/08/27(Mon) 02時半頃
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[ あやふやで、ふやふやで、 ふにゃふにゃで、ふわふわで、 記憶の中の揺らぎを思い出すことは、 大切だと思わなければ残らない。
誰の受け売りとか、わからないけど。 おすそ分けされた言葉を聞いて、 アタシは、うーんて唸った。 ]
……こんなとこに閉じ込められた記憶 たしかに、忘れられないかもね。 だったら、………
[ 破っちゃえば記憶に残る? なんて、思って口を閉ざした。 ]
(440) 2018/08/27(Mon) 02時半頃
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[ 捨てなきゃいけない理由はある。 コレがあったら、アタシは諦めきれない。 ]
うん。
[ 諦めたら、とヨスガに言った。 でも、簡単に諦められる問題なら、 最初からこんなに悩まなかった。 諦めることができていたなら、 積もり積もった小さな違和感なんて無視して、 アタシはアタシとして生きて来れたのに。 ]
(441) 2018/08/27(Mon) 02時半頃
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|
[ でも、諦めきれてない。 ]
……キャンプファイヤーって、 思い切ったこと、すんね? やば。そんなら校舎ごと燃やしちゃう?
[ だから、提案って顔して告げられたら、>>431 アタシは目をまんまるくさせて笑う。 この時の顔は、アタシらしい笑顔だ。 校舎ごとなくしたら、寂しくない?って。 ノートに丁寧に刻んできた青春の1頁も全部、 まるっとすりっとごりっと、無くなる気がした。 でも、それはそれで、寂しい気がして、 うんともすんとも、言えなかった。 ]**
(442) 2018/08/27(Mon) 02時半頃
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|
― 1階、空き教室 ―
[扉の開いたままの教室は、 安藤くんが消えた階段と程近い。
水びだしのマネキン。>>2:774
誰か、なんて。誰に言われなくたって、分かる。
血が流れていくのは、喉仏。 身体の中の、ほとけさまがいる部分。 海外なら、アダムのりんご。 そっと指先で撫でた。]
えーちゃん。
[横に座って、子どもの頃みたいに手を握る。 出口を見つけたなら、教えてくれるはずだ。 絶対、わたしを置いていくわけがない。]
(443) 2018/08/27(Mon) 03時半頃
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[仁鳥仁花には後悔がある。 幼い頃の無知と非力。 周りに流されて傍からいなくなったこと。 あわせるように、呼び名を変えたこと。]
(444) 2018/08/27(Mon) 03時半頃
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……ほんとはね、ずっと。 昔みたいに呼びたかったって言ったら、笑う?
[男の子はくんづけ、女の子はさんづけ。 カテゴライズされた枠に合わせた呼び名。 君を自由に呼べない世界なら、 ほんともう、どうでもよかったから。 いっそのことと、全て同じ型に押し込めた。]
わたし。 みんなと友達みたいになりたかった。 みんなを友達みたいに呼びたかった。 カネさんとか、一色さんとか。 羨ましかったし、ずるいって思った。 自分でそうするって、決めたくせにね。 ……馬鹿って言って。
[きっと言わないだろうなあ、と思う。]
(445) 2018/08/27(Mon) 03時半頃
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[えーちゃんはわたしに暴言を吐かない。 その理由が、仁鳥仁花にはわからない。
手を握ったまましばらくそうしていたけれど、 濡れたマネキンは冷たく濡れたまま。 やがて立ち上がり、その場を後にする。*]
(446) 2018/08/27(Mon) 03時半頃
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― 3階、空き教室 ―
[しらみつぶしに教室の扉を開けて、 覗きこんでいけばそこにもたどり着く。>>2:787 閉じられた扉の群れの中、開かれたままの扉。 特に変わったところの見られない教室の中、 床に白が転がっている。>>2:794
手帳>>2:795に見覚えがあって、 しゃがんで手を伸ばすけれど。 マネキンの腕に触れて、そのモロさに手を引く。]
……黄楊くん?
[返事はない。 顔をあげて教室の中を見回す。]
(447) 2018/08/27(Mon) 03時半頃
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教室内。休憩所。 文化祭より通常の教室に近いかたち。 血痕なし。 ……共通点はマネキンだけ、かな。 性質は異なる。
[触っただけで割れてしまいそうなマネキンなんて、 準備できないし。 先ほど見た一階のマネキンが、 どうしようもなく、本人だと脳に訴えかける。 そこに理屈なんて無い。
情報を整理し、数秒目を閉じた。 立ち上がって、その教室を出ることにする。*]
(448) 2018/08/27(Mon) 03時半頃
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/* ニトちゃんほんとすきだなー。すし。
(-51) 2018/08/27(Mon) 03時半頃
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/* すしは食べたいが……すきだ。
(-52) 2018/08/27(Mon) 03時半頃
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― 回想・夜の公園 ―>>175
聞くよ?聞きたいから。 最初は驚いたけど、今は結構好き。
[その結果、興味深く観察してしまったのだけど。 嬉しいならよかったと、単純に思う。
やればいーのにと言われると、>>176 心の内を見透かされたようで、 小さく肩を跳ねさせた。]
ええー?痛いのは嫌だよ。 それに、わたしには似合わない気がする。 空木くんもそう思わない?
[持って生まれたこの地味顔。 ハードなアイテムが不釣合い、この上ない。]
(449) 2018/08/27(Mon) 05時頃
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[真夜中の公園で、子供がするような遊びをする。>>177 それがなんだかバカみたいに楽しい。 子供の頃を思い出す。 あの頃よく遊んだえーちゃんは、 しょっちゅう熱を出す子だったから、 気をつけなくちゃいけなかった。
今なら何の遠慮もなく遊べるのだろうか。 ふたりじゃなく、三人で。 いや、もっと、たくさんの人数で。
そんなことを思うけれど、多分言えはしないだろう。]
(450) 2018/08/27(Mon) 05時頃
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[ニセモノもホンモノも大差ないと、>>178 空木くんは言うけれど。 歩くときに腕にじゃれるとか、手を繋ぐとか。 テレビ見てるときに意味無くかにばさみとか。 そういう本当の兄弟のじゃれあいは、 偽者の兄弟たちにはしたことがない。]
(451) 2018/08/27(Mon) 05時頃
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[このニセモノの兄弟たちは餓えてるんじゃないかって、 ずっと、気になってた。 擬似的な兄弟ごっこは足りないものを埋めるようで、 本当は家族を欲しているんじゃないかって、 ずっと、気になってた。
でもそんなこと聞けないから、 このごっこ遊びに付き合った。 哀れんでなんかいない。 その関係は何故か、わたしにも心地よかったから。]
(452) 2018/08/27(Mon) 05時頃
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[でもね、本当の兄弟にはなれないよ。 君たちに家を、わたしは与えられない。]
(453) 2018/08/27(Mon) 05時頃
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[夜に少し越えた、距離感のライン。 しみこんだような、煙草の匂い。 成人の証が無ければ買えない嗜好品は、 誰かに提供されなければ得る事は出来ない。
この人を悪い友達に取られたくないと、思った。]
(454) 2018/08/27(Mon) 05時頃
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[気まぐれでよかったのに。 迎えに来るなんていうから、少し驚いた。>>181 身を離して顔を見れば、嬉しそうに見えたから、 つられて微笑む。]
じゃあ、塾終わったらメールする。
[そうしてやり取りしたひとひらのメールたちは、 どれくらい積み重なっただろう。]
(455) 2018/08/27(Mon) 05時頃
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[そんな関係にも、いつかは終わりがくる。]
受験終わったら、こうしてるのも終わりだね。
[そう話したのは、つい昨日の事のように思える。**]
(456) 2018/08/27(Mon) 05時頃
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/* 人との関係はいつか確実に終わってしまうことに、絶望とかしてくれないかなあ、とかそんなことを思ってたりする。(ひどい)
はい、その為だけに積み重ねました。
(-53) 2018/08/27(Mon) 05時頃
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/*
>>404 現実戻ってから自殺するのに釘さされたー 日夏さんの意地悪
(-54) 2018/08/27(Mon) 09時頃
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―現在:家庭科室―
[家庭科室の扉が開く。>>432 差し込んだ光に、乃歌は身体を縮こませて。 それでも、隠れる場所なんてない部屋だ。 彼の足音が、少しずつ此方に近づいてきていた。
乃歌は、まさに恐る恐るといった表情で 少し離れた場所に立つ来訪者の顔を見上げた。]
(457) 2018/08/27(Mon) 09時半頃
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[あの時は、確か真逆だった。
泣いている阿蘇を乃歌が見下ろしていて、 そうして、彼の手を引いたんだった。]
(458) 2018/08/27(Mon) 09時半頃
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[彼の髪の色こそ金ではあったけれど、 眼鏡とピアスを外したその姿と、 懐かしい呼び名に、また、視界が滲んで。
それでも乃歌は、草むらで見つかったウサギのように その場から動けずに、じっと、彼の方を見ていた。
ややあって、鞄の中から取り出された何かに 乃歌はびくりと身を震わせて、 ……見覚えのあるそれ>>437に 目をぱちくりと瞬かせた。]
(459) 2018/08/27(Mon) 09時半頃
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[クマの刺繍が入ったハンドタオル。 長い間乃歌自身も忘れていたし、 正直、捨てられただろうと思っていた。 恐る恐る、それを受け取って、
――ぶわ、と堰を切ったように涙が溢れた。]
う、うぇぇぇぇ……!!
[自分でも良く分からないままに、 嗚咽は号泣となって、 暫しの間、乃歌はわんわんと泣き叫んでいただろう。]
(460) 2018/08/27(Mon) 09時半頃
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[どれくらい、泣いていただろうか。
目と頭がずきずきと痛む。 涙の跡が付いたハンドタオルに視線を落として 乃歌は、ぽつ、と口を開いた。]
空木は何も間違ったこと言ってない。 だから、私が勝手にびっくりしてただけ。 ホントに、大丈夫。
……その、ハンドタオルも、ありがとう。
[ここでようやく思い出したようにお礼を言って、 小さく息を吐く。未だ喉は震えていたけれど 乃歌は言葉を紡ぐのをやめなかった。]
(461) 2018/08/27(Mon) 09時半頃
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……レンタローだって、悪いわけじゃない、の。 何も、悪いことしてない。私が、ただ、 勝手に無視してた、だけ。メール。
[校舎に来る前に届いたメールは覚えている。 その前に、何回も届いていたことを。 乃歌は、どれに対しても返事をすることはしなかった。
そこに悪意はない。分かっていても、それを拒絶した。]
(462) 2018/08/27(Mon) 09時半頃
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分かってるの、皆悪い人じゃない、って。 ここに居る奴らも、優しい奴ばっかりだって。
でも、駄目なの。男が、怖い。 また、殴られたり、怒鳴られたりするんじゃないかって。 怖くて、怖くなって。動けなくなる。
[自業自得だろ、なんて笑った兄の顔が浮かぶ。 また、視界が潤んで、 乃歌はハンドタオルに顔を埋めた。]
(463) 2018/08/27(Mon) 09時半頃
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信じたい、のに、怖い。 何考えてるのか分からない。
ここだって。 死にたいと思ってる奴がいたなんて そんなの、考えたこともなかった。
[善人だと思っていた客が悪人であったように、 乃歌に他人の善悪を見極める目は備わっていないらしい。
だから、恐ろしい。 理解出来ないことが、何よりも恐怖であった。]
(464) 2018/08/27(Mon) 09時半頃
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レンタローのこと、信じたいのに。 誰よりも、信じていたい、のに。
(-55) 2018/08/27(Mon) 09時半頃
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[ずび、と鼻水を啜る。 多分、お姫様とは程遠い表情で 泣きべそをかいていた。] 信じられないで、逃げてる自分が嫌になってくる。 ……ホント、最低だよね、私。
[軽蔑されても仕方ない。 散々睨みつけて、怒鳴って、喚いて。 理不尽に振る舞ったことは事実なのだ。
どうやったって、前みたいに戻れるはずもない。 乾いた笑いを零して、乃歌はまた視線を落とした。
今なら、文化祭に戻りたいという気持ちが分かる気がする。 クマの刺繍に、ぽとりと雫が落ちた。]
(465) 2018/08/27(Mon) 09時半頃
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[例えば、の話。
何があったのか。誰がそんなことを。 そう問われたとて、乃歌には答えられない。
思い出したくない。知られたくない。それもある。 けれど、一番の理由はそうじゃない。
アイツは既に、十分に罰を受けている。 少なくとも、乃歌は心のどこかでそう思っている。
理由はよく、分からない、けど。**]
(466) 2018/08/27(Mon) 09時半頃
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― 現在:購買 ―
給仕のお洋服…ええ、確かに。
[ わたくしはうなずきます。 確かに一色さんが作ったお洋服を着るのは 楽しみでした。
お手伝いにはいって、早速お皿を割って お客様ではなくクラスのみなさまの悲鳴が聞こえたり ええ、その後はお皿に触らせてもらえませんでした。 わがやのお皿くらい何枚割っても問題ありませんのに。
注文もうまく取れず、 テーブルの間を移動しようとすると 他の方にぶつかりそうになるので、 結局はいってきた方にいらっしゃいませを いうだけの役目でしたけど、 皆様と一緒に働けて楽しかったです ]
(467) 2018/08/27(Mon) 09時半頃
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[ お祭りだって、行けてうれしかったのです。 皆様と一緒に、学校から歩いて、 楽しそうに騒いでいらっしゃるのを眺めて、 景品をおねだりしたり おそろいのものを買ったり。 とても楽しかったのです。
でもそれは、皆様がいたからで ]
日夏さん、お待ちください。 遊び方が分からない私をほうっていくなんてひどいです。 楽しめとおっしゃるなら、 責任持って、私を楽しませてください。
[ 楽しむのが課題といって 去っていかれた後姿を追いかけました ]**
(468) 2018/08/27(Mon) 09時半頃
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/* 落花助けてっていって絶望して落ちれそうな気がしてきた。
(-56) 2018/08/27(Mon) 11時半頃
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―― 現在:もうひとつの“3年5組” ――
[ベッドを動かせたら、と桜ヶ台さんは言います。>>439 私は少し考えて、口を開きました。]
桜ヶ台さんがベッドを運びたいのは、 教室に思い入れがあるから? 保健室に抵抗があるから?
……どっち?
[背中を痛めるという話なら、 無理してベッドをここまで持ってくる方が、 その途中で体のどこかを傷めてしまいそうな そんな気がしました。 大体、男の子たちの寝る場所は、 教室ではなく音楽室です。]
(469) 2018/08/27(Mon) 12時半頃
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[どうしても捨てなきゃいけないのかという質問を、 桜ヶ台さんは肯定します。>>441 精神世界で王子様の衣装を捨てなければならない理由は、 私には想像もできません。 置き場所に困るから、もう着る機会なんかないから、 そんな理由でないことだけは確かですが。
桜ヶ台さんにとって、 その衣装はどんな意味があるのでしょう。 しげしげと見つめても、 やっぱり何もわかりませんでした。]
(470) 2018/08/27(Mon) 13時頃
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変? かな? でも、キャンプファイヤーなら、 燃やした火も全部、思い出になるかなって。 大きな火、みんなで眺めるのも、 きっと楽しいかなって。
……あ。
[自分で言って、自分で気づきます。 “みんなで”と言ったこと。 キャンプファイヤーは、1人でするものじゃありません。]
(471) 2018/08/27(Mon) 13時頃
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[もしかしたら私は、 もう使うことがないからと 破り捨てられようとしている衣装に、 自分自身を重ねてしまったのかもしれません。
ひっそりと破られて、ゴミとして捨てられるのは悲しい。 それならいっそ、火をつけてくれた方がいい。 燃えていく火も全部、思い出にしてもらえたら。 そんな風に思ってしまったのかもしれません。
だって、もし私が死のうとして、 精神世界に誰かを呼んでしまうとしたら。
やっぱりそれは文化祭で、 ここにいるみんなを呼んでしまうと思うのです。
最後の最後、死ぬ時くらい主人公になりたい。 そんな理由で。 モブにだって、 散り際に見せ場があったっていいじゃないですか。]
(472) 2018/08/27(Mon) 13時頃
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[そんなことを言ったら、桜ヶ台さんが 校舎ごと燃やすなんて言い出したので、>>442 私は目を丸くして、それからぷっと噴き出しました。]
桜ヶ台さんの方が、よっぽど大胆じゃない。 でも、この校舎から私たち出られないし。 私たちがキャンプファイヤーになっちゃうよ。
[そんなことを言いながら、それも悪くないかも、 なんて少し思ってしまったのは秘密です。 寂しいとは思いませんでした。 燃えてしまってもなくならない。全部焼き付けるだけ。 そんな風に感じたからです。]
(473) 2018/08/27(Mon) 13時頃
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まるで、心中みたい。
[実際は、そんなロマンティックなことには ならないでしょう。 燃え盛る校舎から逃げ惑って、でも逃げられない。 そんなことになるのがオチだと思います。 現実なんてそんなものです。]
(474) 2018/08/27(Mon) 13時頃
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校舎の外には出られないし、今はちょっと無理だけど。 桜ヶ台さんがどうしても捨てたいなら、 現実に帰ってからなら、燃やすの付き合う。 色々、持って来る。 宣伝ポスターとか、テーブルクロスとか。
[そう言って、どうかな? と私は首を傾げます。 それから、慌てて付け足しました。]
その、もちろん、私なんかでよければ、だけど。**
(475) 2018/08/27(Mon) 13時頃
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/* う…落ちたからか寝てしまう…日付超えるまでには病院に…着きたいね…?
(-57) 2018/08/27(Mon) 13時頃
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[そうそう、そんなこともあった。 思い出すようにヨスガは笑って、 文化祭やお祭りがあった日々を思い返す。
封都さんは派手に皿割ったなぁ――とか あの裏で地味な仕事大変だったなあ、とか おおよそそのあたりのことを、だ。
人がいないレジで会計もさらりとして 歩き出したヨスガの後ろから、声がする。 責任をもって楽しませよ、と。]
わはは、責任? とらないとらない。 おれには王子様の素養はないのだ。 せいぜいのんきに遊ぶガキの素養しかない。
[責任、だなんて大問題だ。 これはそんな重い話ではないのにと 元悪ガキは笑って一階の探索へと向かう。]
(476) 2018/08/27(Mon) 13時半頃
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[そういやぁ、文化祭は まわる暇はあんまりなかったな、なんて そんな懐かしいことを思い出した。 唯一いけた部屋は―― ――ああ、あれか、と思い出す。]
(477) 2018/08/27(Mon) 13時半頃
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[封都が己を見失わない速度で けれど先行する形で、 ふらりとヨスガは一つの部屋に入る。
封都がその教室に入り込むならば、 眼前には黒いカーテンがかかっていて 「進行方向→」という文字が煌めいている。 そのそばには鉛筆と、ビンゴゲームの紙のような 解答用紙がいれられた小箱があって 「ひとつずつお取りください」と記されている。
入り込むならば、 いつも以上に仰々しい言葉遣いで どこからかこういう声が聞こえる。]
(478) 2018/08/27(Mon) 14時頃
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さあ、迷い込んでしまったお嬢さん! これなるは小さなクイズの城。 英知を見せ抜け出すこと叶えば、報酬を授けよう。 されど抜け出せなければ…… 君はこの城に食われてしまうだろう!
はっはっは! ――出口までたどり着けるかな?
(479) 2018/08/27(Mon) 14時頃
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[どこからか、というか。 教室に入ると一瞬死角になる扉のそばで ヨスガが適当にセリフを呼んでいる。
それは簡易な迷路であった。 けれど道中クイズが六問と ボールの数が決められた簡易な的あてがあって
それらをすべてこなした後抜け出すと 回答数に応じて報酬があったりなかったりする出し物であった。]
(480) 2018/08/27(Mon) 14時頃
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さて、 それじゃあ遊ぼうか パンと牛乳が邪魔になるなら持っていてあげよう
おれはこの城で4問題正解したが、… 副委員長は委員長を越えられるかな!
[もしも彼女がこの迷路を進むのであれば ヨスガは従者のごとく付き従おう、
されどヒントは出さないつもり**]
(481) 2018/08/27(Mon) 14時頃
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―― 回想:文化祭舞台裏 ――
[なんだかよくわからないまま、無我夢中で目の前の 仕事をこなしていたら、出かけていたらしい仁鳥さんが、 ビニール袋を提げて教室に飛び込んで来ます。>>2:423]
おかえりなさい。 大丈夫?
[こちらも忙しいですが、バトンのようにビニール袋を 調理班の誰かに手渡した仁鳥さんは、 ぜーはーと息切れしてそれはお疲れのようでした。]
(482) 2018/08/27(Mon) 14時半頃
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お疲れ様。何か飲んで少し休んで。 こっちはまだ大丈夫だし。
[そんな声をかけました。 ビニール袋から取り出されたのはチョコレートシロップで、 早速開封されている様子に、ああ緊急だったのだなと 思います。]
(483) 2018/08/27(Mon) 14時半頃
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[一段落して交代すると、仁鳥さんにも桜ヶ台さんにも 拝まれてしまって慌てました。>>426]
嫌じゃないよ。 その、何がなんだかよくわからなかったから、 ちょっと疲れちゃっただけ。
[あらかじめ段取りをきちんと把握していれば、 きっとこんなに疲労困憊することはなかったのですが、 何しろ私は調理班ではないので、勝手がわからなくて わたわたしてしまいました。 へろへろの半分くらいはそんな余計な気疲れです。]
(484) 2018/08/27(Mon) 14時半頃
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そんな、お礼なんて。
[確かに私は調理班ではありませんが、それを言うなら 桜ヶ台さんだって同じです。 それに。]
それに、もうもらったよ。
[その言葉の意味は、きっと桜ヶ台さんには わからなかったと思います。 え、いつ? なんて悩ませてしまったかもしれません。 でも、桜ヶ台さんの言ってくれた、 私にしかできないという言葉>>425 それが、調子のいい頼み文句だったとしても、 私には何より嬉しかったのです。**]
(485) 2018/08/27(Mon) 14時半頃
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少女 Aは、メモを貼った。
2018/08/27(Mon) 14時半頃
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─── もうひとつの3年5組
[ どっち?って言葉に、>>469 アタシの喉に何かがつっかえて、 空気をうまく、震わせることができない。 手に持っていた衣装は亀裂が入った儘で、 腕はぱたりと、力なく落ちる。 ]
……どっちも
[ 煙草なんて吸ったことないけど、 周りに纏わり付く煙みたいに苦い。 こんな感じ味わって楽しいの?って思う。 ]
(486) 2018/08/27(Mon) 14時半頃
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変、ていうより独創的!て感じ。 ……ま、確かに今燃やしたら、 みんな一緒に塵屑になっちゃうよね
[ 燃えゆく焔さえも思い出になるのなら、 コンロに火をカチッと灯すだけで、 ライターの火をカチッと灯すだけで、 合図となって記憶が溢れてくるのだろうか。 その中心で燃える、何かの記憶と共に。 ]
(487) 2018/08/27(Mon) 14時半頃
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[ ロマンティックな言葉には、>>474 瞬きの回数は多くなる。 ]
心中、か。 囚われの姫を助けることができなくて、 後追いする哀れな王子様ってやつになる前に、 ………なぁ、
[ この世界での死が、現実に帰ることだとして。 本当の世界の死は、何処に還るのだろう。 同じ時に消えた命は、 同じ世界に留まり続けるのだろうか。 例えば、この校舎みたいに。 楽しい、思い出の中に浸るみたいに。 ]
(488) 2018/08/27(Mon) 14時半頃
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[ 記憶に残ったら諦めきれないじゃん。 って、思ったけど口にはしなかった。 代わりに、ゆったりと首を縦に振る。 ]
………、……… そのときはもちろん、喜んで。 夜子にしか、お願いできないよ ほかのみんなには、内緒ね?
[ 片手を差し出して、ニッと笑った。
夜子は人の隙間に入り込む、 魔法使いなんだろうか? って、ちょっとだけ思った。 ]
(489) 2018/08/27(Mon) 14時半頃
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[ そして、差し出した手に掌が重なれば、 ぐっと引き寄せてから、耳元で囁いだ。 もう一度だけ、内緒だよって言葉を添えて。 ]*
(490) 2018/08/27(Mon) 14時半頃
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アタシね、乃歌のことが、 ……好き、だったんだ。
(-58) 2018/08/27(Mon) 14時半頃
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―― 現在 / 家庭科室 ――
[受け取って、もらえた。ハンドタオルを。 堰を切ったように泣きだす一色の横に、 黙って俺は腰を下ろす。>>460
そうすることしかできなかった。
震える声でありがとう、と 言葉を紡ぐ一色に]
どういたしまして。
[優しく言って微笑むくらいしか、 俺にはできなかったんだ]
(491) 2018/08/27(Mon) 15時頃
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[どれくらい、 電気の消えた家庭科室でそうしていただろう]
(492) 2018/08/27(Mon) 15時頃
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[やがて、ぽつりぽつりと 一色は言葉を漏らし始める。>>461 その嗚咽混じりの声を聞き逃すまいと、 俺は言葉を挟まずに、 最後までそれを静かに聞いていたんだ]
最低じゃ、ない。 そんなにつらそうなのに、 こうやって自分の気持ちを俺に、 話してくれたろ。
[ようやく、俺はそう答える。 それからしばらくの逡巡のあとに]
(493) 2018/08/27(Mon) 15時頃
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昨日、おまえに “信用してないくせに”って言われて。 そのあと、色々考えたんだ。
……確かに、そう思われても仕方ない言動を 俺はしてたのかもしれないって。
だから、おまえに信じてもらえるように、 すこし話を聞いてもらって、いいか。
(494) 2018/08/27(Mon) 15時頃
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何を考えてるかわからない男じゃ、 信じて、もらえないだろ。
ノカに、信じてほしいんだ。
(-59) 2018/08/27(Mon) 15時頃
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……もしかしたら、ノカは 俺に幻滅してしまうかもしれないけれど。
[それが枕詞だった。 今度は、俺が語る番だった。
派手な金髪も、伊達メガネも、大きなピアスも。 失踪した父を真似て、 母に無理矢理させられていた格好だということ。
家では“連太郎”ではなく、 父の名で呼ばれていること。
夫婦ごっこを、させられていること]
(495) 2018/08/27(Mon) 15時頃
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相談したら、 気持ち悪いって避けられると思った。 だから、誰にも言えなかった。
[一気に語り終えると 俺はまっすぐに一色を見つめた]
ノカが怖いっていうなら 怖いままでいい。
まだ信じられないっていうなら、 信じられないままでいい。
だけど―――……
(496) 2018/08/27(Mon) 15時頃
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俺は泣き虫だけど、意気地なしだけど、 諦めの悪い男だから。
おまえが大丈夫になるまで待つことを どうか許してほしい。
頑張って、ノカに信用されるような人間に なってみせるから。
[にっと、一色に笑いかけたんだ]**
(497) 2018/08/27(Mon) 15時頃
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架空惑星 レンは、メモを貼った。
2018/08/27(Mon) 15時頃
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―― 現在:もうひとつの“3年5組” ――
[私は、そんなに難しいことを聞いたつもりは ありませんでした。 でも、桜ヶ台さんにとっては、 そうではなかったのかもしれません。>>486]
どっちもかあ。
[鸚鵡返しして、私は少し考えます。 どうして? と聞くつもりはありませんでした。 私だって、廊下で寝た気持ちをどうして? と聞かれても、 上手に説明できる自信はありません。]
(498) 2018/08/27(Mon) 15時半頃
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じゃあ、私も今日はここで寝ようかな。 桜ヶ台さんの迷惑じゃなかったら。
[そう言えば、桜ヶ台さんを戸惑わせてしまった でしょうか。 私は少しいたずらをする子どもみたいな顔で 言ったでしょう。]
昨日は廊下だったし。 廊下よりは教室の方がまともじゃないかな。
(499) 2018/08/27(Mon) 16時頃
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[そんなことを言う私は、 何事もなく今日もこの校舎で眠るのだと、 なんとなく思い込んでいました。 その前に8時50分が来ることなんて、 すっかり頭から抜け落ちていたのです。
いつか来るだろうことを、 今来ると考えることは案外難しいのかもしれません。]
(500) 2018/08/27(Mon) 16時頃
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[独創的という桜ヶ台さんの感想は>>487 思わぬものでした。 そもそも、私は意見を求められるのが苦手なのです。 大勢の人に埋もれる、個性のない“その他大勢” それが私だと思っています。 そんな私が独創的? なんだか胸がどきりとしました。]
なんとなく、この世界って、ミステリー小説みたいだな って思ってたんだけど。 火がついて、みんなで逃げ惑うことになったら、 パニック映画になっちゃうね。
(501) 2018/08/27(Mon) 16時頃
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[昨日、仁鳥さんにゾンビが来たら殴るから逃げてって 言われたことを思い出しました。
この世界が映画だとしたら、 ハッピーエンドなのでしょうか? バッドエンドなのでしょうか?
この世界の主人公は、 どんな結末を望んでいるのでしょう。]
(502) 2018/08/27(Mon) 16時頃
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[私は、桜ヶ台さんの手の中にある、王子様衣装を 見つめました。 私たちのクラスの出し物は喫茶店でした。 でも、もしも演劇だとしたら。]
……似合わないよ。
[ぽつりと私は言いました。 私たちのクラスの出し物が、心中で終わる悲劇なんて。 桜ヶ台さんの王子様が、 後追いをする王子様なんて。>>488
そんなのは似合わない。 私はそう思ったのです。]
(503) 2018/08/27(Mon) 16時頃
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[私でよければ、という申し出に、 私にしかお願いできない、と桜ヶ台さんは 言ってくれました。>>489 ぎゅっと胸が締め付けられるような気がします。 私がほしい言葉を選ぶのが、 桜ヶ台さんは上手だと思います。]
うん、内緒。 約束する。
[思い出の品を火をつけて燃やしてしまう悪巧み。 二人だけの秘密。 きっと、また私は少しばかり悪い顔をしていたでしょう。 指切りのかわりに、まるで取引成立のような握手を 交わそうとして、囁かれたもうひとつの秘密に 私は目を見開きました。**]
(504) 2018/08/27(Mon) 16時頃
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……それなら、余計に、 引き裂いて捨てちゃったりしたら、駄目だよ。
[その言葉の意味がわからないほど、 私は馬鹿ではありません。 誰かへの想いなんて、叶うよりも叶わないことの方が多いと 思います。 それでも、だからといって、 ぼろくずのように捨ててしまっていいものでは ないはずです。]
燃やしたら、きっと綺麗だよ。
[燃え尽きて、やがて灰になってしまうとしても、 それは綺麗なもののはずでした。]
(-60) 2018/08/27(Mon) 16時頃
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[ わたくしは小走りで日夏さんを追います。 時折こちらがついてきていることを確認しては 追いつける速度で先に進まれてしまいます。 白いウサギを追いかけるアリスになった気分です。
そうして追いかけた先、 たどり着いたのは大きな穴、ではなく、 ひとつの教室でした。 何の出店だったのでしょうと首をかしげて中に入ると どこからか声が聞こえてきて、 驚いて飛び上がってしまいます ]
…わたくし、白いウサギを追っていたはずですのに 本当はチェシャ猫だったようです。
(505) 2018/08/27(Mon) 16時半頃
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それにしても、 教室を迷路にできるのですね。 すごいです。
[ 壁を触ってみました。 ぐらりとゆれました。 ダンボールのようです。 わたくしはあわてて触らないように距離をとりました ]
(506) 2018/08/27(Mon) 16時半頃
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では、おねがいいたします。 ふふ、わたくし、日夏さんに荷物を預けてばかりですね。
[ パンと牛乳をお渡しして、 わたくしは解答用紙と鉛筆を手に持ちました。
中にはいってみますと、 通れるところと通れないところが 一目では分からないように 上手に通路が区切られています ]
(507) 2018/08/27(Mon) 16時半頃
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[ うろうろして、最初の問題が見つかりました。 『パンはパンでも食べられないパンは?』
なにをいっているのか分かりません。 わたくし、首をかしげて日夏さんをみてみます。 じぃっとみつめますが、 なんだか楽しそうにしてらっしゃるだけです。 ヒントくらいくれても良いと思います ]
日夏さんの意地悪。
[ ぷくっと頬を膨らませてしまいます。 この問題はあきらめましょう ]
(508) 2018/08/27(Mon) 16時半頃
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[ 二つめの問題は学校に関することでした。 これはわたくしでもわかります。 三つめはこのクラスの担任の方の趣味についてでした。 四択問題ですので適当な番号を入れておきます。 四つめも最初と同じようななぞなぞでした。 日夏さんはヒントをくれません。 やっぱり意地悪です。むぅ ]
(509) 2018/08/27(Mon) 16時半頃
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[ くるくると何度も行き止まりに当たりながら進みます。 適度な距離を持って日夏さんが こちらを見ていらっしゃいます。 お祭りのときに皆様が遊んでいるのを 眺めていたわたくしのように。 だんだん楽しくなってきます。 なるほど、これが遊ぶことで楽しいことなのですね。
5つ目の問題は、これまでと毛色が違って茶道の問題でした。 茶道部の方が作ったのでしょうか。 6つ目は数学の問題でした。 これをクイズに混ぜてはだめだと思います ]
(510) 2018/08/27(Mon) 16時半頃
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─── もうひとつの3年5組
[ 鸚鵡みたいに返される言葉に、>>498 困ったようににへへってする。 気持ちを言葉にするのは難しくって、 うまくいかないことだらけ、なんだと思う。
ただ、悪戯っ子みたいな提案をきいて、>>499 アタシはぱちくりと瞬きを繰り返した。 ]
……それは、こまるな。 女の子に廊下で寝られちゃ困る。
[ だから、夜子が眠りやすいように、 教室を綺麗に整えておこうかなって、 アタシはぼんやりと考えていた。 ]
(511) 2018/08/27(Mon) 16時半頃
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あはは、パニック映画か。そりゃいいや。 アタシ、ミステリーとか得意じゃないから パニックみたいな行き当たりばったりの方が どっちかっていうと得意だよ
[ ゾンビが来たら、仁花より先に殴りに行く。 ここは、アタシに任せてって言う。 そんくらいの王子様、というか、 ボディガード的なのならできそう。 ボールがあったら、仁花と協力しよう。 ]
(512) 2018/08/27(Mon) 16時半頃
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[ ─── もしも。なんて幾らでも考えた。 喫茶店だった出し物が、演劇に代わることも、 考えたところで、あり得ないけど。 でも、夜子が呟いだ言葉を聞いて。>>503 ]
……ありがと。 アタシも、そう思う
[ 同意を示した。 ]
(513) 2018/08/27(Mon) 16時半頃
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[ 新たな秘密結社の結成の握手を交わす。>>504 後ろ姿が印象的だった夜子の、 とーっても悪い顔は、忘れられない。
これは、きっと。 アタシと夜子だけの秘密だ。 吐露した想いも、約束も、時間も。 空が 茜 から 夜 に傾くように、 あかね の物語には、 夜子は自然と存在していた。 ]*
(514) 2018/08/27(Mon) 16時半頃
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[ そして最後にたどり着いたのは、 少しだけ広くなったところでした。 城の門を模した壁に、いくつか的があります。 どうやらボールをあてて、 門を開けて出口へと行くという趣向のようです。
わたくしは制服のポケットに解答用紙と鉛筆をしまい、 用意されていたボールを手に取りました ]
(515) 2018/08/27(Mon) 16時半頃
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[ 駄目だよって言う声に、 アタシはそうかなって答えた。 綺麗だよって言う声に、 アタシはそうだねって答えた。
ぐずつきそうになる鼻を鳴らして、 アタシは夜子の手をきつく握りしめる。 ]
……諦められるかな?
[ 綺麗な思い出として、 自分のアルバムに収められるなら、 きっと、諦めきる ことが できた証なのかもしれない。 ]*
(-62) 2018/08/27(Mon) 16時半頃
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/*
ヒントの出しようもないだろうなと思うのでさくさく進んじゃいました。
的に当たるかあたらないか→2 1→あたる 2→あたらない
(-61) 2018/08/27(Mon) 16時半頃
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[ わたくしが投げたボールは へろへろとしか言いようのない動きをして、 的の前にぽてんと落ちました。 的は大きいし、距離も短いし、 当てられないほうがおかしいです。
ボールを全部投げても、 ひとつもあたりませんでした ]
日夏さん、もう一回、 もう一回やってもよろしいですか。
[ わたくしはそうして、 あたるまで何度もやらせていただきました。 腕が痛いです ]**
(516) 2018/08/27(Mon) 16時半頃
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/* 桜ヶ台さんとも落ちる前に お話しときたかったけど 時間なさゲーかな。
(-63) 2018/08/27(Mon) 16時半頃
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[真剣な眼差し>>494に、物言いに、 敵意を恐怖を向けることなんて出来ない。 交差した目線を逸らしたくなる気持ちを抑えて、 乃歌は何かを言うことなく、静かに頷いた。
時々顔色を青くしたり、白くしたりしながらも、 彼の話を座り込んだまま、じっと聞いていた。
そうして、話がひと段落して。 乃歌は、はぁぁ、と 長く、深いため息をついたことだろう。]
(517) 2018/08/27(Mon) 18時半頃
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……やっぱり、優しすぎるよ。
[些かの呆れすら込めた呟きと共に、 乃歌は自分の膝に顔を埋めた。
逃げればいい、突き放せばいいと思うのに、 優しい彼はその手を振り払うことが出来ない。
今だってそうだ。
散々冷たくされてきたのに、 あっさりと乃歌の話を受容れて さらに、自分を信じてほしいなんて言うのだから。
幼い頃と同じだ、なんて考えて、 乃歌はひとり、口元に穏やかな笑みを湛える。 少し、ぎこちなかったかもしれないけれど。]
(518) 2018/08/27(Mon) 18時半頃
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正直、まだ、怖いって思う。 レンタローというか、男の人は。
お母さんとの話も、その、なんというか ……飲み込みきれてはない、けど。
[こうやって話していても、何となく身構えてしまう。 少し空いた距離を詰めることも出来ない。
それでも。 冷たくなった指先を祈るように組んで、 彼の方に視線を向けて、乃歌は微笑んだ。]
(519) 2018/08/27(Mon) 18時半頃
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でも、幻滅なんてしてない。 話してもらえて、安心した。
レンタローは、レンタローのまんまで、 私の知らない、誰かになったわけじゃなかった。
[ちょっと意気地なしだけど、真面目で、 優しい“阿蘇連太郎”のままだった。
そのことに、酷く安堵を覚える。
止まっていた涙が零れかけて、 乃歌はまたハンドタオルに顔を埋めた。
悲劇のヒロインじゃああるまいし、 泣いてばっかりはいられない。]
(520) 2018/08/27(Mon) 18時半頃
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むしろ、私の方こそ、ごめん。 隠し事をしてるから信じられない、なんて。 [小さく頭を下げる。 言いたくなかったであろうことを、 彼は乃歌の信頼の為に、打ち明けてくれたのだ。]
(521) 2018/08/27(Mon) 18時半頃
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信じて、話してくれたんだもん。 私だって、それに応えたい。
訳もなく怖がったり、見下したり 変に疑ったりするの、自分でも嫌になる。
[謝らなきゃな、と思う。浮かんだ顔は、 クラスや、部活の後輩の男子のものだ。
許してなんてもらえないかもしれない。 そもそも、理由もなく敵意を向けていたのだから、 同じことをされても仕方ないだろう。
それでも、自分で蒔いた種だ。 これだけは、自分で片を付けなきゃならない。]
(522) 2018/08/27(Mon) 18時半頃
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私も、頑張らなきゃ。
[ぽつ、と呟く。阿蘇の顔を見上げた。 金色だけは、未だ眼に痛い。
そういえば、いつの間にやら、 彼の事を、子供の時の呼び名で呼んでいたことに はたと気付いて、乃歌は少しだけ赤面した。
いや、そんな、付き合ってるとかじゃなくて!
子供の頃の冷やかしの言葉>>1:96が聞こえた気がして 誤魔化すように頭を抱えて――]
(523) 2018/08/27(Mon) 18時半頃
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[子供用の、小さな鋏。]
(524) 2018/08/27(Mon) 18時半頃
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[白いシャツに、銀色が食い込む。 じわ、と。夕暮れよりも濃い、赤色が滲んだ。]
(525) 2018/08/27(Mon) 18時半頃
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あ、
[多分、朱が差していた頬は、一転して真っ青になっていた。 わななく唇を両手で押さえて、乃歌はきつく目を閉じた。]
……ごめん、ちょっと、具合が悪くて。 トイレ、行ってくるね。
[立ち上がる。一目散に扉に向って駆け出した。
一度だけ彼を振り返って、考えたことは、 どうか、優しすぎる彼が、自分のこの行動を、 嫌悪或いは拒絶と誤解しないでほしい、と。 それだけだった。]
(526) 2018/08/27(Mon) 18時半頃
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[頭の中、白昼夢の隅に、赤色が滲んでいく。 獣のような異臭に、鉄錆のそれが混ざっていくような そんな、気がした。**]
(527) 2018/08/27(Mon) 18時半頃
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/* これ書くのに1時間半かかってるの遅筆にも程があるな!?
黄楊のくじ引きと落花との夜の会話も〜拾いたい〜
(-64) 2018/08/27(Mon) 19時頃
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/* 黄楊が多分HNみたいな本名のアーティストが好きっぽいのとか もっと色々拾いたかったんだけどな 筆の速さが欲しい
みんなの文章の綺麗さと速度見習いたい……爪の垢煎じて飲みたい
(-65) 2018/08/27(Mon) 19時頃
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/* [[AorB]]
(-66) 2018/08/27(Mon) 20時半頃
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どの道を行ったって、 きっといつか辿りつけるさ! ――とでも言えばいいかい?
[チェシャ、といわれたのでおかしくてくすくすと笑った。 みみずくだったり兎だったり猫だったりと忙しいものだ。
芝居がかった言葉遣いでアリスをエスコートするヨスガは 自分が作ったのでもないのに少し自慢げに、 「すごいです」という言葉に「だろう?」と笑う。]
おっと、崩しても直してくれる兵士はいないからね
[気をつけて、と、 撓んだダンボールと少し離れる封都を見て言う。>>506]
(528) 2018/08/27(Mon) 20時半頃
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そういう役割なんだろうさ。 重いものを預かる役割なのさ。
[特にパンを崩さないように預かってから 解答用紙と鉛筆を手にとり クイズを解いていく封都を少し離れながら見守る。]
――さあ、なんのパンかな。 いちごパンじゃないぞ。 いちごパンは迷路を抜けた後な。 ははは。
[意地悪といわれるなら、そうだとも、と笑い返した。 けれどこういうなぞなぞにも首を傾げる封都を 少し、微笑ましくも、不思議にも思う。 何せ小学校の頃読んだ なぞなぞ本に出てくるレベルのクイズだから。>>508]
(529) 2018/08/27(Mon) 20時半頃
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[ぷくっと頬を膨らませる封都は愛らしい。 兄弟はないが、 妹がいればこのような感じだろうかとも思った。 ヨスガは世の中の兄弟姉妹問題には疎い男である。]
[そうしてひとつ、ふたつとクイズを解いていく封都は 次第に迷路を楽しんできているようにも見え、 ヨスガはそれを微笑ましく見つめる。
クイズの答えは知っているから それ自体は楽しみではないが 悩む封都の姿は楽しい。>>510]
(530) 2018/08/27(Mon) 20時半頃
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お。 最後の難関だね、アリス?
[わざわざ仰々しくアリスと呼んで、 赤薔薇と白薔薇が伝う城門を その的を見た。]
おやおや、なかなかあたらないようだ。 ――えぇ? ほんとうはこれっきりなんだよ? ……仕方ないなあ。 [ほら、と、ヨスガはボールを拾って ひょいと封都に一つ投げ、 残りを元々入っていたバスケットにいれてやる。 まるで部活の球拾い――
いや、遠い昔、 身なりのいい少女相手にできなかった キャッチボールみたいだなと そんなことを思った。]
(531) 2018/08/27(Mon) 20時半頃
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[―― 的にもいくつかボールが当たれば 「やった!」と笑うこともあっただろう。 腕が痛くなった封都が投げるのをやめて 最後の関門を抜ける時、 そこにあったのは黒いテーブルクロスをかけられ 「結果採点」と記された机と いくつかの景品がおかれたゴールだ。]
(532) 2018/08/27(Mon) 20時半頃
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さて、採点しようか。
[ヨスガはそこにおもむろにおかれた回答用紙を拾い、 封都の回答用紙を受け取ろうとするだろう。
――もしも、採点がかなうのであれば
その答えが間違っていたなら 「いや、むむ、これはこれで正解だな!」とおどけ その答えがあっていたなら、 「さすがだな」と笑って――
結局、そこに出来上がるのは 花丸の採点結果だけなのだ。 迷い道を進んできたアリスへの花丸。]
(533) 2018/08/27(Mon) 21時頃
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[採点できても、できなくとも、 ヨスガは景品に手を伸ばす。
勝手にひとつ品物を選りすぐって、 桃色の、学生ががんばって作ったような レジンアクセサリーを
……ここを出れば手元に残るかさえわからない 小さなネックレスを、 彼女に手渡そうとするだろう。
けれどそれは、他ならぬ副委員長への真心であった。]
――ゴールおめでとう。封都さん。
(534) 2018/08/27(Mon) 21時頃
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[……副委員長の仕事を終えて、大人になっても、 楽しかったことを覚えていてくれればいいと思うから。*]
(535) 2018/08/27(Mon) 21時頃
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/* >重いものを預かる役割なのさ。
具体的にはひとの命とか遺言とか。
(-67) 2018/08/27(Mon) 21時頃
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/* しかし20時20分に帰宅して書きはじめて40分にロルを落としはじめる己を少し褒めてもバチはあたらないのではないか
つって ごめんね残業回避できなかったやごめんね封都さん…
(-68) 2018/08/27(Mon) 21時頃
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―― 現在 / 家庭科室 ――
本当に俺が優しかったら、 きっとおまえをそっとしておいてやると 思うんだけどな。
[優しすぎる、と一色に称されれば>>518 小さく首を振ってそれを否定した。
どこまでも俺は自分本位で、身勝手な人間だ。 それは1番、自分がよく分かっている。
信頼してほしいと言いながら、今も俺は 自分の事情を彼女に押し付けているじゃないか]
(536) 2018/08/27(Mon) 21時頃
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(―――――あ、)
(537) 2018/08/27(Mon) 21時頃
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[一色と、目が合った。>>519
それは数ヶ月ぶりに俺に向けられる、 彼女の笑顔だった。 文化祭の日以来、失われていたそれが 確かに今、俺の目の前にあった。
―――そうだ、俺は 一色のこんな顔を見たかっただけなんだ。
しばし俺は、その笑顔に見惚れていた]
(538) 2018/08/27(Mon) 21時頃
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―― 現在:もうひとつの“3年5組” ――
[ぱちくりと瞬きする桜ヶ台さんに、>>511 私はなんだかいたずらが成功したような気持ちに なりました。]
割と楽しかったよ。 仁鳥さんも一緒だったし。
[なんて、さりげなく仁鳥さんのこともばらします。 1人で廊下に寝たというより桜ヶ台さんが安心するかと 思ったのです。]
(539) 2018/08/27(Mon) 21時頃
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俺は、俺だよ。
[別の誰かになったわけじゃ、ない。
俺は“阿蘇連太郎”だ。 どんなに格好を真似たところで、 父になれるわけではない。 ……なりたくも、ない。
この凍った校舎で 俺の中の何かが変わろうとしていた]
(540) 2018/08/27(Mon) 21時頃
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[私だって、それに応えたい。>>522 そう呟く一色もまた、彼女の中で 何かが変わろうとしているのだろう。
文化祭の日から止まっていた時間が、 確かに進み始めた気がしたんだ。
―――そんなとき、だった]
ノカ?
[急に一色の顔色が、変わった。>>526 震える唇を押さえて、一色は立ち上がる]
(541) 2018/08/27(Mon) 21時頃
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[具合が悪い、と言い残して 引き留める間もなく、一色は駆けだした。 あとには、ぽつんとひとり 暗い家庭科室に俺だけが残された]
……ちくしょう、バカか。 追いかけることもできないのかよ、意気地なし。
[自分自身の不甲斐なさに、舌打ちをする。 あーーーーーー、と低く呻ってから 金髪をわしわしと掻き乱した]
(542) 2018/08/27(Mon) 21時頃
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[パニック映画が得意だと笑う桜ヶ台さんに、>>512 頼もしいと私は笑います。]
私も、ミステリーは全然なの。 だから、この精神世界の主が誰なのかも、さっぱり。 でもパニック映画も自信ない。 役立たずだね。
[きっとパニック映画なら、 私の役どころは逃げ惑う群集のエキストラでしょう。
ミステリーなら最初の被害者、と思ったのですが、 なぜか私はまだマネキンになっていません。]
(543) 2018/08/27(Mon) 21時頃
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昨日まで、まともに話せなかったんだ。 すげー前進じゃん。 ゆっくりでいいんだ、ゆっくりで。
[自分に言い聞かせるように呟いて、 俺は音楽室の天井を仰いだ]
そーいや。 腹、減ってたんだった。
[学生鞄の中身を漁る。 購買で手に入れたサンドイッチの包装を毟り、 もきゅもきゅと口に含んだ]
(544) 2018/08/27(Mon) 21時頃
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なんだこれ、しょっぱ……
[嬉し涙なんだか、悲し涙なんだか 自分でもよく分からなかったけれど。 そのときのサンドイッチはやけに、塩辛かったんだ]
(545) 2018/08/27(Mon) 21時頃
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(やっぱり俺は、あのときの同じ 泣き虫レンタローのままだったよ)**
(546) 2018/08/27(Mon) 21時頃
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[似合わないという私の主張には、 同意の言葉が返ってきました。>>513 うん、と私は頷きます。]
この世界の主がどんな結末にするつもりなのかは わからないけど、 この世界の終わりも、バッドエンドは似合わないよね。
[3年5組にバッドエンドは似合いません。 私はそう思います。]
(547) 2018/08/27(Mon) 21時頃
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[ぎゅっと握手をした時の、私の悪い顔は>>514 忘れてほしいとは言いませんが、 秘密にしてほしいと思います。*]
(548) 2018/08/27(Mon) 21時頃
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[諦められるかな、という桜ヶ台さんに、 私はそっと首を横に振りました。]
諦めなくていいんだよ。
よく言うじゃない、忘れよう忘れようって 意識してる間は、忘れられないって。 諦めることだって、きっと同じだと思う。
[それは、桜ヶ台さんの望んでいる答えではなかったかも しれません。 “諦められるよ”って私は言うべきだったのかも しれません。 それでも。]
(-69) 2018/08/27(Mon) 21時頃
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忘れることはなくても、思い出って形が変わるじゃない。 脚色されて美化されたり、色褪せたりする。 桜ヶ台さんの気持ちだって、 なくならなくても、いつか形が変わるかもしれない。 それはきっと、悪いことじゃないって思う。
[私はそんなことを言って、想像します。 きっとそれは、綺麗な結晶の形をしている。 なんだかそんな気がしたのでした。*]
(-70) 2018/08/27(Mon) 21時頃
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架空惑星 レンは、メモを貼った。
2018/08/27(Mon) 21時頃
少女 Aは、メモを貼った。
2018/08/27(Mon) 21時頃
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/*
れんたろがあまりにも青春 みててまぶしい
(-71) 2018/08/27(Mon) 21時頃
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/* めっちゃ言い訳すると、 時間的余裕がマジでなかったのです…
Xジェンダーかーどうするんだろうなー ってめっちゃ悩んで、 お、喉って喉仏か。わかったわかった。 って思って、書きたいもの書いててすぱーんっと抜けました。 ほんとにごめんなさいー…
(-72) 2018/08/27(Mon) 21時頃
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― 迷路の先で ―
チェシャ猫に最後といわれると 逆に信用できないのですけど。
[ アリスと呼ばれるほどにわたくしは 好奇心が強くはありませんし。 ですが、チェシャ猫はなんだかんだアリスを助けるもの。 ボールが何度もわたくしの持つかごに入れられます。
そうして、励まされたり、にやにやされたり、 ほめられたりもしながら門を抜けると、 そこは採点スペースでした。 信用してよかったようです ]
(549) 2018/08/27(Mon) 21時頃
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[ わたくしは、手にしていた解答用紙をお渡しします。 あっているの半分、といったところでしょう。 なぞなぞは解けませんでしたし、 一問目に至ってはへんにょりした文字で 「ぱん〜?」と書いてあるだけです。
ですが、その解答用紙に 日夏さんは花丸を付けてくださいました。
わたくしはその解答用紙を 丁寧に折りたたんで、ポケットに入れます ]
(550) 2018/08/27(Mon) 21時半頃
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景品もいただけますの?
[ 差し出されたのは桃色のネックレス ]
ふふ、わたくしの好きな色、 覚えていてくださったんですね。 ありがとうございます。
[ わたくしはスカートをつまんで膝をおり、 頭を下げます。 そのまま、膝をついて、 ]
つけてくださいます?
[ 髪をよけて、首筋が見えるようにいたしました ]*
(551) 2018/08/27(Mon) 21時半頃
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/* つけるとこまでかくていしなくてよかったです
(-73) 2018/08/27(Mon) 21時半頃
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/*
首をさらすの落花的にはとても怖い。 んだけど我慢してます。
(-74) 2018/08/27(Mon) 21時半頃
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/* おれがね!!(さいしょつけるとこまでかくていしてた
(-75) 2018/08/27(Mon) 21時半頃
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─── 現在・もうひとつの3年5組
[ 仁花も、と話す言葉に、>>539 夜子の思惑とは異なって、 益々と心配な気持ちが募る。 ]
仁花も?……あのばか。
[ 遠慮、して追い返した昨夜。 てっきり、保健室で寝ていると思ってたのに。 朝の様子からも何も気付けなかったことに、 アタシは後悔の念を抱くのだ。 ]
(552) 2018/08/27(Mon) 21時半頃
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[ そして、夜子の言葉に首を振る。 ]
……役立たずなんかじゃないでしょ、 すくなくとも、……そう、 少なくともアタシは、ね。 これ、破らずに済んだんだし? パニック映画でパニックになってるアタシを 諭す役目があるでしょーが!
[ ぱしん!といつかみたいに背中を叩いた。 適任は君しかいない、任せたよって。 死亡フラグを立てるのは、 むしろアタシの方な気がするし。 ]
(553) 2018/08/27(Mon) 21時半頃
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そーだね、似合わないよな ハッピーエンドを迎えてこそだ。
[ 二度目の同意を示す。>>547 世界の主の思惑も、祈りも、願いも、 なーんにも、わからないけれど。 力強く交わした夜子の思いから、 彼女の未来はハッピーエンドだろうと、 確信めいた何かを感じていた。 ]
(554) 2018/08/27(Mon) 21時半頃
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[ 悪だくみ顔は、茜の向こう。 夜に隠してしまって。 重ねた秘密を、共有した。 ]
(555) 2018/08/27(Mon) 21時半頃
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そっか。
[ 振られた首に瞬いて、 告げられた言葉に口を閉ざした。 ─── それでも。 続けられた形には笑う。 ]
(-76) 2018/08/27(Mon) 21時半頃
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ありがとう、夜子。 ……夜子もさ、アタシたちとの文化祭、 形が変わっても、覚えててくれる? アタシのこの気持ちがたしかにあったことも、 忘れないで、知っていて、くれる?
[ って、おねだりをして。 ]
(-77) 2018/08/27(Mon) 21時半頃
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[ それから、夜子との密会を済ませて、 アタシは手にしていた衣装を、 いまだけ、隠すように押し込めた。
そして、ひとつ空になった皿を見て、>>2:589 テーブルに残されたものに視線を向ける。>>2:425 順繰りにもう一度、夜子の方を見て。 ]
アタシ、もうすこしこの世界のこと、 調べてくるよ、夜子はどうする?
[ 夜子と共に過ごす夜のことを思えば、 教室の整備もする必要がありそうだ。 だから、アタシはそう告げて、 歪な、もうひとつの3-5から離れた。 ]*
(556) 2018/08/27(Mon) 21時半頃
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―― 迷路の先で ――
ええー。
[そこは信用してくれたまえ、と チェシャ猫はけたけたと笑う。
ええ、そうですとも。 首をちょんぎられた所で、 チェシャがアリスを助けるのにはかわりがない。 故に。やがて、アリスは迷路を抜けるのだ。]
(557) 2018/08/27(Mon) 21時半頃
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[へんにょりした字の「ぱん〜」には 少しだけ笑ってしまった。>>550 渡した解答用紙を、折りたたみ、 ポケットにいれる封都の姿を微笑ましく見守り
手にしたのは桜色のネックレス。 ――もちろん、彼女の好みは覚えていたから。
それから、彼女の身振りと、 その言葉に少しだけ驚いてしまった。>>551
やっぱりまるで、絵本の中みたいだ、と どこか懐かしい気持ちにかられながら、 あらわになる白い首を見て、 少し気恥ずかしそうにヨスガは笑う。]
(558) 2018/08/27(Mon) 21時半頃
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夜笑国 メイは、メモを貼った。
2018/08/27(Mon) 21時半頃
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……おれがつけるのかあ。
うん、わかった。
[けれど、ひとつ呼吸をおけば、 ひとつ、瞬きをすれば 従者のように礼儀正しく、恭しく傅いて そうして、 ヨスガは桃色のネックレスを封都の首にかける。 きらきらと光るネックレスを見下ろし、 力を振るうこともなく、 蝶の羽ばたきよりもそっと彼女から身を離すと]
(559) 2018/08/27(Mon) 21時半頃
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......よく似合ってるよ。桜色。
[そういって、柔らかく笑みを浮かべた。 一歩、身を離すと、 そこにはやっぱり元通りの 意地悪なチェシャ猫が立っていて]
ここにいる間 それつけてたらいいと思うぞう。副委員長。 花丸の証だ。
[と、くすくす笑うだろう パンと牛乳も忘れずにね。*]
(560) 2018/08/27(Mon) 21時半頃
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[ 空木の毎日帰る家は、 深い水の底。みたいに静かで、 なんだか呼吸がしづらい。毎日しづらい。
──と、空木は思って。 その夜もふらりと家を出る。]
(561) 2018/08/27(Mon) 22時頃
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──回想/夜の公園>>449──
マジ? 尚更、やればいーじゃん。 いいと思うけど。仁花さんのベロにピアス、 ちらちら見えてんの。かっこいいじゃん。
つか、おれだって、べつに、 似合うと思ってあけたわけじゃねえよ。
[ ウケる。と空木は笑った。 空木だって、去年は地味な頭をして、 今とおんなじありふれた顔をしていた。]
まあ、痛いのやなら、そっかあ。
[ 仕方ないな。という風に空木は言った。]
(562) 2018/08/27(Mon) 22時頃
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[ ──或いは、本物の兄であったなら、 そんなこと、ふつうは勧めないのかも。
生憎、空木は兄らしい振る舞いなど知らないので、 ピアスを勧めるし、元気に遊具で遊びまわる。
兄の腕にじゃれついた記憶はないし、 妹の手を引いてやった覚えもないので、
ごっこ遊びでなにかを知ったような気にもなる。]
(563) 2018/08/27(Mon) 22時頃
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[ 空木の兄はどうにも奇妙なやつで、 春になってもまだ受験生をしていた。
勉強ばかりが取りえの兄の後追い、仇討は、 どうにもお気に召さなかったらしい。
ならば、と部活に精を出し、 不良の真似事をはじめてみようが、 許してくれなどしなかったくせ、
空木が元気に学校に通い始めたとなると、 簡単に機嫌を損ねるのだからずるい。
ただそれは、そいつがずるいのであって、 兄という生き物についての話ではない。]
(564) 2018/08/27(Mon) 22時頃
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[ ──そもそも、兄と呼ぶのも腹立たしい。 今となっては、ただ憎いばかりのいきものだ。]
(565) 2018/08/27(Mon) 22時頃
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[ その夜以降、決まった曜日に届くメールを、 待ち受けては、空木は夜を歩き、 或いは元より公園で時間を潰した。
それが当然。のようになったところで、 ”受験が終わったら”>>456と言われ、]
……そっか。そうだよなあ。
[ そういえばそうだった。くらいの調子で、 空木はなんだか、意外なものを見たように言う。
所詮はままごとなので、 日が暮れたら遊びは終わる。みたいに、 そういう日が当然来るんだな、と。
空木が思ったのは、ごく最近のことである。*]
(566) 2018/08/27(Mon) 22時頃
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──現在/三年二組──
[ 別に、どこだってよかったのだけれど。
会話に些細な嘘を織り交ぜた手前、 廊下で堂々としている、というのも居心地悪く、 空木は深い考えもなく、数個離れた教室に入る。
そこでやっていたのは、 どうやら簡易なプラネタリウムのようで、
教室の壁中にべたべたと貼られたゴミ袋は、 非常にやすっぽいけれど、夜だ。と空木は思う。
……上映自体は、真ん中にぽつんと置かれた、 お手製のドームでしていたのかもしれない。
ふうん。と空木は思って、 窓際のほうへと歩み、暗い部屋の壁にもたれる。]
(567) 2018/08/27(Mon) 22時頃
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[ ノートを小脇に抱えたまんま、 空木はポケットから湿った箱を取り出し、 いつもみたく、弾いて蓋を開けようとする。
ふにゃふにゃになった紙箱は、 当然、ぐにゃりと形を変えるだけだったので、 やっぱむりだな。って思いながらも、 空木は湿ったたばこを一本くわえた。]
……マズ、
[ 咥えた時点でもうまずい。
濡れたのを乾かしたたばこがまずいってのは、 空木だってなんとなく知っていたけど、 濡れたまんまでも、それはどうやら同じらしい。]
(568) 2018/08/27(Mon) 22時頃
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[ ぱちんと押し込むだけのライターで、 先端に火をともそうと試みるがうまくいかない。 仕方がないので、火のつかないたばこを口にして、 空木は、ぼんやりと教室の隅に佇んでいた。
渋い。苦い。辛い。 ……いろいろと過るが、 実のところ、空木は味音痴の節があり、 その味に名前を付けられず、 しょっぱい。とさえ思う。*]
(569) 2018/08/27(Mon) 22時頃
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[ ネックレスをつけてくれとお願いをしたものの、 無防備なくびを差し出していることに体が勝手に震えます。 わたくしは祈るように手を握りしめ、 日夏さんがネックレスをかけてくれるまで 逃げないように押さえつけておりました ]
ありがとうございます。 最後にとても良い思い出ができました。
[ つけていただき終えると、 わたくしは顔を上げて、立ち上がり、 もう一度お礼を言います。 これで、わたくし、未練など持たずに済みそうです ]
(570) 2018/08/27(Mon) 22時頃
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パンと牛乳もありがとうございます。 わたくし、保健室で食べてきますので。 おつきあいありがとうございました。 楽しい時間が過ごせました。 では、ごきげんよう。
[ 預けておいたパンと牛乳を受け取って わたくしは、保健室へと戻りましょう ]*
(571) 2018/08/27(Mon) 22時頃
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[封都の様子は、神にでも祈るように見えた。 ――何故なのか、 それをヨスガが問うことはできなかった。 最後の、の意味も、よくわからなくて>>570 そっか、と笑う。]
こちらこそ、遊んでくれてありがとう。 うん、いってらっしゃい。 またな。
[封都は保健室で食事をしてくるという。 ならば、追いかけるわけにもいくまい。 ヨスガは彼女に食事を手渡して、 ごきげんよう、といった彼女に手を振る。>>571]
(572) 2018/08/27(Mon) 22時頃
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[そのまま、少しの間その後姿を見て、 廊下の向こうに封都の姿が消えた頃。
ヨスガはふらりと、また歩き出す。*]
(573) 2018/08/27(Mon) 22時頃
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─── 現在
[ 冷めたものを食べるのは、 ちょっとやめて置いた。 一度、ほんとの教室を覗いたら、 増えている文字に、眉を顰めた。>>251
身体、弱かったし。長く此処にいるよりかは、 ……って考えたところで、 さっきまでの、夜子との会話を思い出す。 ]
………
[ 思考を振り払って、腹拵えでもしよう、と。 再び購買へと足をのばした。 ]
(574) 2018/08/27(Mon) 22時頃
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[ ど・れ・に・し・よ・う・か・な! と、手に取ったのは、焼きそばパン。 アタシは、こーゆーののほうが好き。
焼きそばパンを頬張って、 いちごパンに平たいメロンパン、 そして、あんぱんピザパンと、 大量に両腕に抱えて、 あてもなく廊下を歩いていた。 ]*
(575) 2018/08/27(Mon) 22時頃
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何があったかはわからないけど…… 怯えなくても大丈夫だぞ
[そう、ネックレスをかけて、体を離すときに呟いた言葉は 彼女に届いているかどうかはわからなかった*]
(-78) 2018/08/27(Mon) 22時頃
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/* あと、そう。日夏が阿蘇を「セーシュン!」って言っていたが、 空木は日夏にも「セーシュン!!」って言うからな。覚悟しておいてくれ。
(-79) 2018/08/27(Mon) 22時頃
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/* >>339 これ拾っていいのか不安になってきた。。。 ささいごに乃歌ちゃんのおちろるみる頃までに開放されてなかったら、拾いたいな。ひろい、た……うーーん(悩む女
(-80) 2018/08/27(Mon) 22時頃
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―― → 縁日の教室 ――
[……それから。 気まぐれに踏み入った教室では、 縁日が出し物のようだった。
あたりをくるりと見渡して、 屋台を模したセットのいくつかに、 懐かしさに目を細める。
外は、雪だ。 白く閉ざされた雪だ。 ……文化祭の時に巻き戻るというなら、]
(576) 2018/08/27(Mon) 22時頃
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――花火くらいあってもいいのにな。
(577) 2018/08/27(Mon) 22時頃
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[ヨスガは小さく呟き、 射的ゲームを模した店の前。 ゴム鉄砲を拾って―― 猫のぬいぐるみへ、標準をあわせる。>>2:499]
[ ――当たるか 当たらざるか
1 ]
(578) 2018/08/27(Mon) 22時頃
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はは、めずらしいことがあるもんだ。
[照準はブレずに済んだらしい。 ぽん、と落ちた猫をそうっと戻して、 封都が一色と買っていたようなアクセサリや わたがし機なんぞありはしないかと探してみた*]
(579) 2018/08/27(Mon) 22時頃
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/* 表記はぶれてるけど
ははっ 草 …体温計かってこよかな…
(-81) 2018/08/27(Mon) 22時頃
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/* タイミングもう少しずらしてたらもうちょいエンカ振れる人いたな!!! さあどこいこ。 仁花さんも弓木のたばこ吸うかな。ってなんとなく思ってたんやけど。
(-82) 2018/08/27(Mon) 22時頃
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— 病院 —
[冷えた空気の中、しっかり呼吸をして、 夜道を泳ぐように目的地へと向かう。
受付に用件を伝えれば、 手術室前で待つことを許可してもらい、 夜間の病院の廊下を歩いて行く。]
安藤。 ……ただいま。
[先に待っていたのは彼一人のようだ。 こういう時は行動力あるの、ちょっと尊敬する。]
(+19) 2018/08/27(Mon) 22時頃
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[急いで来たため、乱れている息を整えながら。 ぼくも、赤いランプを見つめてじっと待つことにする。
……まだ、運命は分からない。*]
(+20) 2018/08/27(Mon) 22時頃
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―― 現在:もうひとつの“3年5組” ――
[あの馬鹿という桜ヶ台さんの呟きに>>552 余計なことを言ったかも、という気持ちになりますが 手遅れでした。 仁鳥さんごめんなさい、と心の中で謝っておきます。]
そっか。 そうだね。
[破らずに済んだ。>>553 それは、私が無理やりそうさせたのではなく、 桜ヶ台さんが破らない方がいいと納得してくれたようで、 私は嬉しくなって、うんうんと頷きました。]
(580) 2018/08/27(Mon) 22時半頃
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ふふ、私が「待って」って言ったら、 桜ヶ台さん、止まってくれる? 弾丸みたいに飛び出して行っちゃうような気がするけど。 ……あいた。
[役目がある。私にも。 じんわりと胸の中が温かくなります。 冗談めかしてそんなことを言ったらぱしんと背中を 叩かれて、思わず笑ってしまいました。]
(581) 2018/08/27(Mon) 22時半頃
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[私の居場所はどこでしょうか? 正直、まだよくわかりません。 私の出る幕はあるのでしょうか? それも、まだわかりません。
でも、約束をしました。 秘密を交わしました。 だから、もうちょっとがんばってみてもいいかなって。 なんだかそんな風に思うのです。]
(582) 2018/08/27(Mon) 22時半頃
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[桜ヶ台さんのおねだりに、もちろんと頷きます。]
忘れないよ。 文化祭のことも、 この世界のことも、 桜ヶ台さんの気持ちのことも。
形が変わったとしても、 あったことがなくなるわけじゃない。
[そんなこともあったねって、懐かしめる日がきっと来る。 私はそう思います。 そんな未来があるのなら、がんばれる気がするのです。]
(-83) 2018/08/27(Mon) 22時半頃
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[引き裂かれずに済んだ衣装が隠されるのを見守って、 私は少しし思案します。]
私は一度保健室に戻ろうかなって。 かばんが置きっぱなしなんだ。
[保健室でなく教室で寝るのなら、 いい加減荷物が置きっぱなしになっているのが 気になりました。 またあとでね、と軽く手を振って、 桜ヶ台さんと別れて、保健室へと向かいます。*]
(583) 2018/08/27(Mon) 22時半頃
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/* よかった庄司ちゃん
(-84) 2018/08/27(Mon) 22時半頃
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― 保健室 ―
[ 遊び終えてわたくしは保健室に戻って いただいたいちごパンを ちょっとずつちぎって食べておりました。 保健室の中はわたくしのほかに人がいませんでした。 なので扉は開いたままです。
きっと皆様、安全地帯など必要ないのでしょう。 わたくしは最後のひとかけらを牛乳で飲み込むと、 扉についていた『男子禁制』の紙を 外して丸めて捨てました ]
(584) 2018/08/27(Mon) 22時半頃
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/* お返事お待たせしてごめんなさいいいい。 落ちロルの修正が必要になったので、修正しつつ整合性を取ってた……! 孤独なまま死ぬつもりだったんです。 桜ヶ台さんとしゃべったあとも、燃やす約束を果たすまで延期くらいのつもりだったのに、思った以上に救ってもらってしまった! 桜ヶ台さんありがとうー!
(-85) 2018/08/27(Mon) 22時半頃
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[ 怖いけれども今ここにいる人たちくらい わたくしは信じてもよいのかもしれません ]*
(585) 2018/08/27(Mon) 22時半頃
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―回想:昨夜の保健室―
[昨日の夜のことだ。
数度、目を覚ました気がする。 人が動く音がして、乃歌はその度に 毛布の下で身を固くしたのをおぼろげながら覚えている。
苦痛に耐えるような荒い息と、魘される声に 乃歌は覚えがある。 一人暮らしを――巣に籠ってからというものの、 ベッドの中で嫌な夢を見ることは多かった。 何度も、何度も。悪夢を見た。]
(586) 2018/08/27(Mon) 22時半頃
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[ベッドを抜け出した乃歌は、 落花のベッドの傍らの椅子に腰かけて、 彼女の頭に手を伸ばした。
嫌がられなければ、数度、その頭を 優しく撫でようとしたことだろう。 どうか、少しでも眠れますように、と。]
(587) 2018/08/27(Mon) 22時半頃
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[彼女の苦しみの片鱗を、乃歌は知っている。 同じような傷痕を抱えているだろうということも。
それでも、死にたいと思う程に苦しんでいながら、 級友を疑うことをしない>>278彼女を見る度に 乃歌は、自分が酷くちっぽけな人間のように思えるのだ。
信じたいと思いながら、何も踏み出せない自分が。 恐れ、拒絶してばかりの自分が、嫌になる。*]
(588) 2018/08/27(Mon) 22時半頃
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―現在:3Fトイレ内―
[そうして、今。 ちっぽけな人間の乃歌は、ちっぽけな個室の中で、 胃の中のものを吐き出している。
購買で買った朝食は、 そっくりそのまま家庭科室に置いてきてしまった。 吐き出すようなものなんて、何もないというのに。
ぐるぐると吸い込まれていく水を眺めながら、 乃歌は拳を握りしめた。
思い出したくない記憶の中に、 何かが埋まっている、気がする。 知りたくない、けれど、知らなきゃいけない。 そんな気がした。]
(589) 2018/08/27(Mon) 22時半頃
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[そうしなければ、どうなっていたか分からない。 考えたくもない。
だから、仕方なかった。
それが正しいことなのか、乃歌には分からない。**]
(590) 2018/08/27(Mon) 22時半頃
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少女 Aは、メモを貼った。
2018/08/27(Mon) 22時半頃
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― 2階、3年5組文化祭教室 ―
[文化祭の教室へ移動する。 昨日作った料理はそのままだろうか。それとも。 覗きこんだ教室の中、 一つのテーブルに載った3つの皿は、 今は2つに減って>>2:589、 飲み物が添えられている。>>2:581 空木くんか、それとも誰かが準備したのか。 お話の中で友達と引き裂かれると共に、 固く友情を結ばれるきっかけとなったものだ。 ぬるくなったいちご水の上部は透明で、 沈殿した赤があの濡れた赤を思い出させる。]
(591) 2018/08/27(Mon) 22時半頃
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― 回想・1階、空き教室でのこと ―
[マネキンが巻いたマフラーを見て、 唇を真一文字に結んだ。 誰のものか、わからないわけない。 カネさんのマフラーだって、直ぐに分かった。 濡れた全身と異なり乾いた部分のあるマフラーは、 後から誰かが巻いたものなのかもしれない。
そのピンクが誰かの押し付けの様に思えて、 なんだか不機嫌な気持ちになり、手を伸ばす。]
(592) 2018/08/27(Mon) 22時半頃
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[マフラーを剥ぎ取りながら、 これも押し付けなのかもしれないと思う。 だけど、多分。 えーちゃんはこういうの、嫌いだと思う。
ピンクが、じゃない。 人にぶつけられるもの、そのすべてが。]
(593) 2018/08/27(Mon) 22時半頃
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[だから、いつでもわたしは示した。 わたしがしたいからしているのだと。 そしていつも差し出していた。
――選ぶ自由と、選ばない自由を。]
(594) 2018/08/27(Mon) 22時半頃
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[そのことが正しかったのか、間違っていたのか、 今でもわからないままだ。 解いたマフラー>>108の下には、赤が滲む。 そこで漸く、これを隠そうとしたのかと思い至る。]
……。
[小さく口を開いて、また閉じる。 きっとそれは、優しさなんだろう。]
(595) 2018/08/27(Mon) 22時半頃
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[だけど、決めないで欲しいと思った。
わたしのことはわたしが決めるように、
君のことは、君が決めればいい。]
(-86) 2018/08/27(Mon) 22時半頃
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― 2階、3年5組文化祭教室 ―
……たべたのかな。
[あの時の視線の意味を、 正しく聞き取れたとは思わない。 きっとまた、なにかを間違えて見落としている。 ひとつ開いた席、また一つを埋めて。 この世界を受け入れるように 乾いたブレックファーストを口にして、 いちご水で流した。
出来たてだけがとりえの文化祭メニューは、 ぱさぱさして、あまくて、ちっともおいしくなかった。*]
(596) 2018/08/27(Mon) 22時半頃
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[食事を終えてついでに片付けも、 と、バックヤードへ行けば、 そこには同じように食べた後の食器があった。 黙って重ねて、 たらいの中に入れて手洗い場にもって行く。 文化祭当日は何枚か溜めて、 調理室まで移動して洗っていたけれど、 今は気にする必要が無いから、 廊下の洗い場を使う。]
あとでエサ、やらないと。
[ぽつりと口にして、違和感に手が止まる。 あれ、何にエサをやるんだっけ。 そもそも、どうしてそう思ったんだろう。
自分の思考が奇妙で、おかしくて、ぞっとする。 はやく教室に帰りたかった。*]
(597) 2018/08/27(Mon) 22時半頃
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―― 廊下 ――
[2階にある教室から、1階の保健室に向かうべく、 私はたんたんたん、と足音を響かせて階段を下ります。
階段を降りきって、床をじっと見つめました。 そこは、安藤君のマネキンが倒れていたところで、 でも今は、何もなかったように綺麗です。 弓木君と黄楊君が掃除をしてくれたのでしょう。
その2人がもうこの世界にはいないなんて、 なんだか嘘のような気がしました。 私は2人のマネキンを見ていません。 だからそう思うのでしょうか。]
(598) 2018/08/27(Mon) 22時半頃
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私も帰る時、死ぬのかな。
[この世界でも、死ぬのは痛いのでしょうか。 痛いのは嫌だな、なんて思って、 私は少し笑ってしまいます。 ずっと、死ななければならないと思っていたのに、 痛いのは嫌なんて。 ずいぶん虫のいい話だと思います。*]
(599) 2018/08/27(Mon) 22時半頃
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/* 時間軸がぐるぐるする。
(-87) 2018/08/27(Mon) 22時半頃
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[縁日の部屋を出て、またあてどなく歩く。
歩いていると、 庄司夜子とすれ違い その言葉のひとかけらを聞き取ったヨスガは]
……痛いのは困りそうだなあ。 せめて帰った後生きてないと困る。
なんつって。
[冗談だと笑って、また歩いていく。
通りすがりの、ちょっとした会話でしかないから きっと、すぐに離れてしまう。*]
(600) 2018/08/27(Mon) 23時頃
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/* たぶん、アタシと夜子がでてったあとに、仁花は文化祭の部屋にはいったんだな。そうに違いないということにする
(-88) 2018/08/27(Mon) 23時頃
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―― 現在 / 3階廊下 ――
[家庭科室で食事を済ませたあと ひとり廊下に出た。
窓の外の銀世界を見遣って ほう、とため息をつく。 息で曇った窓ガラスに映ったのは、 眼鏡もピアスも外した自分の姿だった。
指で窓硝子をなぞり、 片仮名で「レンタロー」と文字を書く]
(601) 2018/08/27(Mon) 23時頃
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……俺は、連太郎だ。 父さんじゃない。
[はっきりと口に出したのは、初めてだった。
あんな男に惚れた母。そして置いて行かれた母。 最初はただただ、不憫だと思った。
だけど、どうしようもなく俺は俺で。 きっと俺が“父”でいることは、 母にとってもよくないことなのだ。
母はいつまでも、前に進めずにいる]
(602) 2018/08/27(Mon) 23時頃
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“聡一郎さん、あなたがいなきゃ死んじゃうの”
(603) 2018/08/27(Mon) 23時頃
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|
[呪いの言葉が、頭をよぎる。
俺が家を出ていったとき、 果たして母はどうなるのだろうか。
本当に、母は父なしでは生きていけないのだろうか。 俺のせいで―――死んでしまうのだろうか]
……やめよう。
[小さく、首を振る]
(604) 2018/08/27(Mon) 23時頃
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|
[きっと、この世界の主は俺じゃない。
俺がいなくなったあと、 母が自分の後を追うさまを見てみたい、だなんて。
自分がそんな恐ろしいことを考える 性格の悪いやつだったなんて、 俺はどうしても思いたくなかったんだ]*
(605) 2018/08/27(Mon) 23時頃
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[ 目的地、一階じゃん、って。>>583 途中まで一緒に降りていったかも。 そしてまたあとで、と手を振ったのかな。
あてなく彷徨うアタシは、 ]
……男子禁制、じゃなくなったんだ?
[ 保健室の扉を見て呟いだ。>>584 閉められた扉の向こう側を思い、 手に持ったパンを幾つか置いて、 こんこん、とノックしてから、 見つからないように走って逃げていった。 ]
(606) 2018/08/27(Mon) 23時頃
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架空惑星 レンは、メモを貼った。
2018/08/27(Mon) 23時頃
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わ。 びっくりした。
[独り言に返事が来るとは思いませんでした。>>600 私は床から顔を上げて、日夏君の姿を認めます。]
生きてるよ。 みんな、無事に帰ってる。
[生きてないと困るという言葉を受けて、 真面目にそう返事しましたが、どうやらそれは 日夏君流の冗談のようでした。]
(607) 2018/08/27(Mon) 23時頃
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|
……“なんつって”は、ちょっとダサいというか、 おじさんくさいと思う。
[何しろ日夏君には折に触れて意地悪をされているので、 これくらい言ってもいいと思います。*]
(608) 2018/08/27(Mon) 23時頃
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|
[ そして、結局のところ教室へ帰る。 夜子との約束もあるので、 整備でも、……と思っても何ができるのか。 机を並び替えて、広く場所を作って、と 考えながらに廊下を歩いていれば。 洗い場にその姿が見えた。>>597 ]
あ。仁花、 エサ、って……さくらのこと?
[ 近づいて、彼女の手元を覗き込むのだ。 ]*
(609) 2018/08/27(Mon) 23時頃
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夜笑国 メイは、メモを貼った。
2018/08/27(Mon) 23時頃
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/* あかねさん。めっちゃ反復横跳びしてる。うける。
(-89) 2018/08/27(Mon) 23時頃
|
|
[ 保健室でぼんやりしていたわたくしは ノックの音で扉をあけました。>>606 けれど見回しても誰もいませんでした。 足元にはパンが置いてあります ]
…かさこ地蔵…?
[ いえ、お礼をされるようなことはしていませんから 何かの間違いでしょうか。 それともどなたかが食事を用意したのかもしれません。 わたくしはパンを保健室の中に持ち込み、 机の上に置いておきました ]*
(610) 2018/08/27(Mon) 23時頃
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|
/* ほんとうは!!!!!落花ちゃんにその桜色のネックレスかわいいねって言いたかったけど、おちろる落とす瞬間だし控えたほうがいいのかなって
(-90) 2018/08/27(Mon) 23時頃
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|
お、びっくりされた。
[ねごとに返事をやってはいけないというが 独り言に返事をしてはいけないと誰が決めた。 というわけで、返事をして日夏はけらりと笑った。
みんな無事に帰ってる、といわれて、 そうだよな、と頷く。] そうでなくちゃ。 ……おじさん?! えー。おじさん。そうかなあ。
[不服そうに口を尖らせて、笑った。>>608]
(611) 2018/08/27(Mon) 23時半頃
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|
/*
……落花、それどうしたの?
[ 首元に輝く桜色のネックレス。 それをひとつ指差して、笑う。 誰かにもらったもの、ならば、 彼女にはもう、王子様がいるんだなって。 アタシは精々、執事役……にもなれない、 掃除夫程度のものかなあって、ぼんやりと思う。 ]
(-91) 2018/08/27(Mon) 23時半頃
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|
/* みたいなやつ。
(-92) 2018/08/27(Mon) 23時半頃
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じゃ、なんていったらいいか教えてくれたまえ。
[――絶対困る、と思ってそういう。 なぜならヨスガは意地の悪い男だからである。 通りすがるとき、 きいてもいないのに、こんなことを言っただろう。]
お祭りをやっているクラスがあって、 文化祭の時を思い出した。
射的があってな―― やってみたんだよ。
そうしたらなんと! おれの腕前でも射的があたったのだよ、庄司さん。 すごいだろう。
また今度、スナイパー夜子さんの前で披露しよう。
(612) 2018/08/27(Mon) 23時半頃
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|
[はは、と笑って、 勝手に約束をとりつけるようにして立ち去る。 向かう先は、音楽室であった。*]
(613) 2018/08/27(Mon) 23時半頃
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|
― 薄闇の向こう ―
[ ややしてわたくしは遊ぶという課題のために、 ほかの教室を見て回ることにしました。 けれどわたくし一人では、 楽しく遊ぶのは無理なようでした。
いくつかの教室をのぞいたころ、 薄闇の向こうにどなたかが 立っておられることに気づきました ]
(614) 2018/08/27(Mon) 23時半頃
|
|
[ 迎えが来てしまったのだと、わたくしは悟ります。 影の向こう、朧な姿。あの方だと思います。 けれど、わたくしはやはり薄情なのでしょう。 そのお顔がどうしても思い出せません ]
待ってください…もう少しだけ、 こちらで過ごさせてください。
[ お願いは聞き入れられるはずがありません。 手がこちらへ伸びてきました。 反射的にきびすを返してわたくしは走り出します。 どこまで逃げればよいのかもわからないまま ]
(615) 2018/08/27(Mon) 23時半頃
|
|
[ ひたすら影より遠くへと走り、 辿り着いたのは昇降口の前。 外へと逃げようと扉に手をかけますがびくともしません。 そうでした。扉は開かないのでした。 もう一度どこかへ逃げましょうか。 いいえ、すでに息が上がっていて、 これ以上走れそうにありません
――後ろから伸びた手がわたくしの肩をつかみます ]
おやめください。…………。
[ 口を開いて、閉じます。ああ、なんてことでしょう。 わたくしはこの場でも あの方のお名前を思い出せないのです ]
(616) 2018/08/27(Mon) 23時半頃
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|
/* こげなぎりぎりでまじごめん庄司さん おわかれしときたかったのだ…
(-93) 2018/08/27(Mon) 23時半頃
|
|
[ 弱弱しくも抵抗しようと身をよじれば 殴られ、胸元が引きちぎられました。 わたくしは、あらわになった首にかかったネックレスを 壊されないように手で押さえます。 髪を引っ張られ、引き倒され、床に押さえつけられました。 ポケットからスマートフォンが零れ落ち、 床で大きな音を立てました ]
ひぃっ…いやです、 だれかたすけて…助けてくださいっ
[ 思わず声が出ました。 どんなに叫んでも、助けなど、 一度たりとも来たことはありませんでした。 わたくしは逃げられない。 誰も助けになど来てくれないのだと、身にしみています。 それでも叫ばずにいられませんでした。
広いこの校舎ではわたくしの小さな叫び声は 聞こえはしなかったでしょう ]
(617) 2018/08/27(Mon) 23時半頃
|
|
[ でも、もし聞こえていたら、 誰か助けてくれましたか? ]
(618) 2018/08/27(Mon) 23時半頃
|
|
[ ぎしりと身体に重みがかかります。 わたくしは諦めて、目を閉じ、 体から力を抜きました。
だってそれが、一番早く終わります。
滲んだ涙が一筋、頬を伝っていきました ]
(619) 2018/08/27(Mon) 23時半頃
|
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[ チャイムが鳴った後。
昇降口の前に、一筋涙の痕を残し、 小さな桜色のネックレスののぞく、破れはだけた胸元。 めくれ乱れたスカートの裾。 あきらめたように四肢を投げ出したマネキンが転がっています。
かたわらには画面にひびの入ったスマートフォンと 砕けた桜のストラップが転がっていました** ]
(620) 2018/08/27(Mon) 23時半頃
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──現在──
[ 結局のところ、 不良行為もままごとに終わる。
つまらない。と空木は不服に思うが、 しけってんだから仕方がない。
ふらりと部屋を出て空木が向かったのは、 再度、偽物のほうの3年5組で、 そこでまた、探し物を済ませてから、
空木は手がかりもヒントもなく、 どこにいるんだろう。と思いながら廊下を歩く。]
(621) 2018/08/27(Mon) 23時半頃
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──現在/三階廊下──
あ。いた。
[ そう言って声をかける空木は、 やっぱりのんびりとした調子だし、
すこうし前の一幕を見られているなど、 知りやしない上、
ついさっきまで機嫌を損ねていたことも、 ほとんどすっかり頭になかった。
だから、堂々と廊下を歩き、 見つけたそれを片手に握ったまんま、 廊下にひとり立っている阿蘇>>601に声をかける。]
(622) 2018/08/27(Mon) 23時半頃
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/* おにいさまセコムはよ、はよ
(-94) 2018/08/27(Mon) 23時半頃
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/* ぴゃーーーー 空木が来てくれた、うれし
(-95) 2018/08/27(Mon) 23時半頃
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連太郎。
[ 衣装だなんだがあったのだから、 絶対、どこかにはあると思ったのだ。
見つけ出した、黒いラベルのスプレーは、 空木は使い方などもよく知らないが、 なんでも、髪の色を変えるらしい。]
……あったよ。
[ 空木は静かに言って、 どこか得意げにさえ笑ってやる。*]
(623) 2018/08/27(Mon) 23時半頃
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/* りっかちゃんはほんまおにいさま呼ぼう… れいぷは犯罪…
(-96) 2018/08/27(Mon) 23時半頃
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[“なんつって”に駄目出ししたら、 代わりの言葉を要求されました。>>612 こうやってことあるごとに私に意見を求める、 日夏君はやっぱり意地悪だと思います。]
そこは、「なんてな、冗談だ」くらいにしておけば いいんじゃないかな。
[そして真面目に代案を提案する私も私だと思います。]
(624) 2018/08/27(Mon) 23時半頃
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[お祭りをやっているクラスには、 私も心当たりがありました。]
私も行ったよ、そのクラス。 割り箸ゴム鉄砲の射的のところでしょ。
[それなら、私も当たりました。 お相子だね、と言いかけて、思い出します。 そういえばお祭りでやった射的は、 日夏君は割と残念な感じでした。]
(625) 2018/08/27(Mon) 23時半頃
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/* ネックレス……ぐすっ……
(-97) 2018/08/27(Mon) 23時半頃
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ふふ、おめでとう。 じゃあ今度は、くじ引きの景品、日夏君にあげるね。
[それは、約束でしょうか。 それともただの軽口でしょうか。 そんなこと、確認なんてできません。 立ち去る背中を見送って、私は保健室に向かいました。*]
(626) 2018/08/27(Mon) 23時半頃
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カネさん。 あー……。うん、そう。 今日、誰もあげてないよね?
[後ろからかけられた声に振り返る。>>609 洗い物はすすぎに変わって、もう終わり間近。 窓の外は暗く、夜の気配がしている。 ふきんでお皿を拭きながら、話す。]
変なんだ、わたし。 あの子のこと、しょっちゅう忘れちゃう。 おかしいよね? クラスのみんなで飼ってた子なのに。
[自分でもわけが分からなくて、首を傾げる。*]
(627) 2018/08/27(Mon) 23時半頃
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/* あ、昇降口! かぶっちゃった! 修正するううううう
(-98) 2018/08/27(Mon) 23時半頃
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[なんだかんだで意見をいってくれるので、 聞いてしまうのだ。 といえば呆れられるだろうから黙っておこう。]
……なるほど。覚えておこう。
[縁日のクラスに庄司も行ったときけば、 そうそう、と嬉しそうに声を跳ねさせる。 おめでとうと言われればにこと笑って、 景品に関しては、こう言っただろう。 そして、振り返らずに歩き出す]
そいつは楽しみだ。 ――ありがとう。
*
(628) 2018/08/27(Mon) 23時半頃
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[ もう洗い終わる頃。>>627 洗い場越しの外は暗くなってて、 だいぶ更けてきているのがわかる。 ]
そうかも、アタシもあげてない。
[ ごくん、とパンを一欠片飲み込んで、 アタシは手元のパンをみる。 これ、食べるのかなあって思う。 ]
(629) 2018/08/27(Mon) 23時半頃
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[ ちいさな違和感は、広がる。 首を傾げる仁花と同じ方に、 アタシも同じように首を傾けた。 ]
……実はアタシも、変なんだ。 さくらとよく戯れてたんだけど、 教室にいるの、わすれちゃう。
[ あかね って一生懸命に、 名前を覚えさせてた気がする。 結局、呼んでくれたんだったか。 それすらも、曖昧な記憶だった。 ]
(630) 2018/08/27(Mon) 23時半頃
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ねえ、本当にみんなで飼ってたっけ?
[ ちいさな違和感は、広がり始めた。 ]*
(631) 2018/08/27(Mon) 23時半頃
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[結局のところ、 私はただ寂しかっただけなのかもしれません。 必要とされたかったんです。 居場所がほしかったんです。]
(632) 2018/08/27(Mon) 23時半頃
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[朝ごはんに、と買ったパンを食べないまま、 どうやら夜の帳が下りようとしているらしい。 少し暗くなった窓の外を見遣る。変わらず雪は降っていた。
家庭科室に戻ろうとして、 けれど、話しているらしい姿>>622>>623を 見つけたものだから、 乃歌は何も言うことなく、階段の方へと身を滑らせた。
会話の邪魔をしたくないというのも勿論ある。 けれども、一番は 未だ、苛立たし気な声を思い出す度に これ以上なく逃げたくなる、というのが大きい。
間違ったことは何一つ言っていないといえ、 それと恐怖は、また別の問題だ。 足音をなるべく立てないようにして、乃歌は階段を下っていく。**]
(633) 2018/08/27(Mon) 23時半頃
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―― 銀河鉄道の夜 ――
[保健室を出て、教室に向かっていた私は、 ふと廊下の窓に目を留めて、あれ? と思いました。 ガラス窓の向こうに、星空が見えた気がしたのです。 いつの間にか雪が止んだのでしょうか。
私は窓に歩み寄って、 ガラスに両手をつけて外を覗き込みます。 そして、息を飲みました。
窓の外には、一面の星空が広がっていたのです。 まるで、校舎が星空に浮いているみたいでした。]
(634) 2018/08/27(Mon) 23時半頃
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[ガタン。]
(635) 2018/08/28(Tue) 00時頃
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[不意に足元が揺れて、地震かと私はうろたえます。 窓から視線をはずした私は、目を疑いました。]
(636) 2018/08/28(Tue) 00時頃
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[ガタン、ゴトン。]
(637) 2018/08/28(Tue) 00時頃
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[いつの間にか廊下が、列車へと姿を変えていました。
対面の4人掛けの椅子が並んでいます。 そして、ちらほらとお客さんらしい人が座っていました。 そして……“お客さん”はみんな、 のっぺらぼうのマネキンでした。]
(638) 2018/08/28(Tue) 00時頃
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/* あわ。。。。。。銀河鉄道の夜。。。。。
(-99) 2018/08/28(Tue) 00時頃
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[ガタン、ゴトン。 きょろきょろと辺りを見回す私のことなんかお構いなしに、 銀河を列車が走ります。
ガタン、ゴトン。ガタン、ゴトン。 列車は、走って、走って、不意にスピードを緩めました。
ガタン、ゴトン。ガタン、ゴトン……ゴトン。 そして、停まります。 どうやら、どこかに到着したようでした。]
(639) 2018/08/28(Tue) 00時頃
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え……?
[のっぺらぼうの乗客たちが、立ち上がります。 そしてぞろぞろとどこかへと向かいます。 ふらふらと私はそのあとを追いかけて、 そして、息を飲みました。]
開いてる。
[考えてみれば、当然のことなのかもしれません。 列車の扉が開いていました。 開いた扉からぞろぞろと乗客たちが降りていきます。 やがて、列車に残ったのは、私ただ1人になりました。]
(640) 2018/08/28(Tue) 00時頃
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[扉の外には星空が広がっています。 そして、ぽつんとプラットホームが浮いていました。 灰色のプラットホームに街灯がひとつだけ灯っています。
ホームに降り立った乗客たちは、 そのままどこかに歩いていきます。 そして、じわじわと輪郭を失って、 やがて星空に溶けるように消えていきました。
そうして、誰もいなくなりました。 けれど扉は閉まりません。]
(641) 2018/08/28(Tue) 00時頃
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[不意に、汽笛が鳴りました。 まるで、催促するような音でした。 そうして私は悟ります。 “ような”ではありません。 私は、催促されていたのです。]
(642) 2018/08/28(Tue) 00時頃
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そっか。 私、ここで降りなきゃいけないんだ。
[私は、ジョバンニではありません。 そしてやっぱり、カムパネルラでもありませんでした。 名前を持たない登場人物の出番は、 どうやらここまでのようです。 のっぺらぼうの乗客たちと同じに。]
(643) 2018/08/28(Tue) 00時頃
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[私は置いていくのでしょうか? 私は置いていかれるのでしょうか?
重要人物ではないモブに、そんなことはわかりません。 私にわかるのは、私の切符で行けるのは ここまでということ。 ただそれだけです。
私はそっと、列車の中を振り返ります。 でもまあ、私にしては、少し長めの乗車だったんじゃ ないでしょうか。 ミステリーの第一被害者、パニック映画のエキストラ。 そんな役どころよりは長い出番をもらった気がします。 後のことは任せましょう。 ハッピーエンドを信じて。
私は深呼吸をして、それからひとつ頷くと、 外へと足を踏み出しました。]
(644) 2018/08/28(Tue) 00時頃
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[非常口の扉の向こう。 決して開かないはずの扉の先に、マネキンが倒れています。 何の変哲もない、女子生徒の格好をしたマネキンは、 消去法でなら庄司 夜子だと気づいてもらえたでしょうか?
誰かに必要とされたい、1人では生きられない、 孤独だった少女のマネキンは、 誰の手も届かない場所に横たわっています。**]
(645) 2018/08/28(Tue) 00時頃
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少女 Aは、メモを貼った。
2018/08/28(Tue) 00時頃
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―― 現在 / 3階廊下 ――
……わ、空木か。
[背後から空木に声を掛けられて、肩をびくつかせる。 俺は慌てて窓硝子の結露を指でなぞって書いた 「レンタロー」の文字を、掌でぐしゃぐしゃと消した。 なんとなく、恥ずかしかったからだ。
空木が俺に差し出したのは、>>623 黒いラベルの貼られたスプレーだった。
1日だけ髪を染められるタイプのもの。 使うと髪が異様にギシギシとして、 シャンプーを使えば簡単に取れてしまう、あれだ]
(646) 2018/08/28(Tue) 00時頃
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まじかよ。本当にあったんだ。 空木、天才か。
[空木からひょい、とスプレーを受け取る。
文化祭のときに使ったスプレーと、 まったく同じタイプのもの。
もはや懐かしくもあるそれを、 俺は感慨深く見つめるのだった]
(647) 2018/08/28(Tue) 00時頃
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……さんきゅ、空木。 なんか、本当に文化祭って感じだな。
[どこで髪を染めようか、なんて そのときの俺は呑気にニヘラと笑っていたんだ。
異常事態に慣れてしまったのかも、しれない。
弓木のマネキンも、黄楊のマネキンも 見ていなかった俺は、 クラスメイトが消えていく現実感が まるでなかったんだ]*
(648) 2018/08/28(Tue) 00時頃
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/* 夜子ちゃん綺麗だなあ…
でも手とどかないのな…!!!
(-100) 2018/08/28(Tue) 00時頃
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/* 夜子ちゃんのおちろるきれい…… 落花ちゃんのがすごいえぐくて、ああ……てする みんなすごいなー
(-101) 2018/08/28(Tue) 00時頃
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/* 修正しておいてアレだけど、別に昇降口のままでも良かったような気がしなくもないw まあいいか。 銀河鉄道の夜子、にしかけてダサいと思ってやめました! それではお先に行ってきます!
(-102) 2018/08/28(Tue) 00時頃
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[ 閉ざされた校舎の世界の中で その世界の主人が ずぶずぶに濡れた 英司の煙草を咥えていたことも知らず、 現実の世界で紫煙をくゆらせる。
明 が既に帰っていたことを思い出し 「おい」とメールを送れば すぐに「なに?」と返信が来る。
「お前、どうやって死んだ?」
帰れる と分かっており仮説も立っていた以上 精神世界の出来事を夢だと否定しなかった。 ]
(+21) 2018/08/28(Tue) 00時頃
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[ 病院には 靖利 のみが居るらしく、 可能性として考えていた 安藤 と 主人 以外の生徒が 一斉に脱出したわけではないらしい。 ]
…… はあ
[ 死にかけた身体を見に行ったとして 一体何が出来るのだろうか。 あの世界に居る人間に全てを託すしかない。* ]
(+22) 2018/08/28(Tue) 00時頃
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──現在/三階廊下──
おう、おれだよ。 ……なにやってんの?
[ 慌てた様子で窓をこする姿>>>646は、 どうしてなかなか、愉快である。
しかしまあ、唐突で謎めいた行動に、 空木は首をかしげて見せたし、
それでも、予定通りに探し物を差し出す。]
(649) 2018/08/28(Tue) 00時頃
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マジであったね。天才なんだろうな。
[ 想像通り。と言うべきか、 軽い調子で称えられ>>647、 空木は気分をよくしてふふんと笑った。
文化祭って感じ。と阿蘇は言う。 空木もそう思ったので、うなずく。
空木は、黄楊のマネキンも、 弓木のマネキンも、知っていたけれど、
おんなじように、へらりと笑って見せる。]
(650) 2018/08/28(Tue) 00時頃
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……文化祭なんだろ、たぶん。 戻りたかった。って書いてあんだから。
[ 他人事のように、空木は言った。 遺書。のことを、指していた。
その後も、いくつか。 阿蘇と言葉を交わしたかもしれないが、
直に、空木は「 あ 」と、小さく呟いた。 ちょうど、校舎に聞きなれた音が鳴り響くのと、 おんなじ頃合いのことだった。*]
(651) 2018/08/28(Tue) 00時頃
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/* ねえちょっとまって うつぎくんロルが早すぎる!!!!!!!!!!
(-103) 2018/08/28(Tue) 00時頃
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/* みんな三階いくのでおれは遺体を回収する
(-104) 2018/08/28(Tue) 00時頃
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/* ロル落としてから返ってくるまで5分弱!?!?!? 嘘でしょ……ぴえ……
(-105) 2018/08/28(Tue) 00時頃
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