237 それは午前2時の噺。
情報
プロローグ
1日目
2日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
4
5
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
ホリーは投票を委任しようとしましたが、解決不能でした。
ホリーは紅客連盟 イスルギに投票した。(ランダム投票)
ホリーに8人が投票した。
イスルギに1人が投票した。
ホリーは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
全ての人狼を退治した……。人狼に怯える日々は去ったのだ!
名前 |
ID |
日程 |
生死 |
参加 |
役職 |
かみさま パルック
| master
| 2日
| 襲撃死
| 参加
| 村人陣営:村人 村人を希望
|
双生児 ホリー
| Muimerp
| 3日
| 処刑死
| 参加
| 人狼陣営:人狼 人狼を希望
|
MNU機関 ジャニス
| Lycoris
|
| 生存者
| 参加
| 村人陣営:村人 村人を希望
|
MI:18 エリ
| ヨキ
|
| 生存者
| 参加
| 村人陣営:村人 村人を希望
|
墓守 ヨーランダ
| katainu
|
| 生存者
| 参加
| 村人陣営:村人 村人を希望
|
地下鉄道 フランク
| G.G.
|
| 生存者
| 参加
| 村人陣営:村人 村人を希望
|
村娘 ラディスラヴァ
| udon
|
| 生存者
| 参加
| 村人陣営:村人 村人を希望
|
紅客連盟 イスルギ
| riddles
|
| 生存者
| 参加
| 村人陣営:村人 村人を希望
|
抜荷 錠
| minstrel
|
| 生存者
| 参加
| 村人陣営:村人 村人を希望
|
許婚 ニコラス
| moro
|
| 生存者
| 参加
| 村人陣営:村人 村人を希望
|
|
/* お疲れ様でした。 挟まり待機していたらうっかり寝こけました。 この度はご参加頂きありがとうございます。村建が一番落とせてなくて申し訳ありません。
(-0) Muimerp 2018/03/27(Tue) 02時半頃
|
|
/* おつかれさまでした、おつかれさまでした!!! むらたてもふもふ!
まだ猫を愛でたりないのと諸々のあれそれをやりたくてもうちょっと何かかこうのきもちです。
いや〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜眼福でした 皆の文章めっちゃ楽しく読んでました…
(-1) udon 2018/03/27(Tue) 03時頃
|
|
/* そしてひとりごとにもろるがあるじゃない… ううううううううううううううすき 好きを叫ぶ 後で細々とそれぞれ感想をいいたくりたい…
あと猫喜んでもらえててへへってなりました さんきゅう… エピ終わるまでにあと[[fotune]]発言は猫描写したいですね
(-2) udon 2018/03/27(Tue) 03時頃
|
|
/* あーるがない…
(-3) udon 2018/03/27(Tue) 03時頃
|
|
/* お疲れ様でした。チップをCO表に明記せず、すみません。ID違いますがkiroです。
とりあえずエピも、回想は灰に落としておけば、いいのでしょうか?平日なので鈍足なりに駆け足で進めたい……
猫可愛いよ、猫。**
(-4) minstrel 2018/03/27(Tue) 04時頃
|
|
お疲れ様でした。初参加の恐竜です。 皆様の語彙力と文章構成にただ感服しておりました。 後ほどログを読ませていただきます。猫可愛い猫
(-5) G.G. 2018/03/27(Tue) 10時半頃
|
|
/* お疲れさまでした。完全に寝落ちに負け続ける日々でした……停電入り遅くなりました件は申し訳なく。村建て様もふもふ。 同じ町の同じ時が舞台なのに、人によって画面の色合いや明度やBGMが全く違うのが楽しくて皆様のロルをわくわく拝見していました。
全然中途半端な所にいるので続きを書くんじゃよ…… ホラーやサスペンスの合間にもふもふする猫可愛いよ猫。
(-6) katainu 2018/03/27(Tue) 11時頃
|
|
/* もう一喉落とそうと思いつつ結局睡魔に負けてしまったブラン子さんですおはようございますお疲れ様です。ブラン子さん拾っていただいた方はとてもありがとう!そして猫ライブ見たかった……(みれない)
(-7) ヨキ 2018/03/27(Tue) 11時頃
|
|
/* ごめん野糞に笑ってしまったwwwwwwwwwwwwwwwwww
プランの一つに山にある神社にアヤ連れ込もうと思ってたの……真っ暗闇だからフンでしまいますねうんこだけに
(-8) ヨキ 2018/03/27(Tue) 11時半頃
|
|
アヤちゃんまでも臭くなってしまうのか……
(-9) G.G. 2018/03/27(Tue) 13時半頃
|
|
/*
灰と赤喉で真相が語られてる演出お洒落すぎィ! ブラン子さんのトリックはそういう事だったのね。やられました。 ちょこちょこ月刊マーが読まれてるの草
(-10) G.G. 2018/03/27(Tue) 14時頃
|
|
/* おはようございます。今の今まで寝てました。
村建もホラー路線で行こうとして被ったから急遽いじってずっこけたのは内緒の話。猫生見たかった見たかった。
(-11) Muimerp 2018/03/27(Tue) 14時頃
|
|
/* >>-10 /*←この記号はこれ中の人の発言なって印です。教えんの忘れてた。
エピローグ後の進行についてですが、スッキリまとめてしまうのが一番だと思いますので回想等もお任せします。
ですがなるべく回想は灰、現在軸は白にしていただけると喜びます。
(-12) Muimerp 2018/03/27(Tue) 14時頃
|
|
/* 停電の原因はパルックの輪っかが割れたからとか言おうとしてたのも内緒の話**
(-13) Muimerp 2018/03/27(Tue) 14時半頃
|
|
/* >>-11 教えられたけど忘れてた 停電の理由適当で草
青鳥の鍵外したので良かったらフォローしてくだされ〜 ブラン子さんは確保した
(-14) G.G. 2018/03/27(Tue) 21時頃
|
|
さんそって、すっぱそうと思わない?
何よ、突然。どうしたの。
ばあか、ちがうっての。
(-15) Lycoris 2018/03/27(Tue) 21時半頃
|
|
[独特な紙質が唇を擽り、自ずと浮かんでしまう笑みを外界から覆い隠した。程よい高さのテーブルの木目に沿って肘をつき、彼は短髪を揺らしながら顎を置く。ふ、と上がる口角は揶揄も、蔑笑の意をも含まない。その穏やかな笑みに、居心地の良さを覚える。 一冊の本と、グラスに閉じ込められた一杯の珈琲。目の前の彼から薦められ、席に着いた世界は一見さんを拒むような独特な壁は見受けられず、異端な私ですらも受け入れてくれるような、そんな器量を有する雰囲気を醸し出していた。まるで、そう。彼のように、温かな雰囲気の場所。]
どんな味がすんの、お前さんのそこにある空気は。
[文庫本を綴じ置いて、鼻穴を拡げ、辺りの空気を全て飲み干してしまうように、息を吸う。吸い込む。口腔を、喉元を通り過ぎて肺に溜まっていく。すいと目を細めて、────その味を、とくと噛み締めた。]
(-16) Lycoris 2018/03/27(Tue) 21時半頃
|
|
ん、とね。すっごく、……すっごく、あまいよ。
、、、、、、、、、、、、、、、 [ずっと、此処にいたくなるくらいに、その甘さに蕩ける。蕩け爛れて、堕ちていく。]
(-17) Lycoris 2018/03/27(Tue) 21時半頃
|
|
[何の予兆もなく暗闇に包まれて、混乱しかけたが、それも一瞬。直ぐにケトルが原因だと思い至り、後悔の小さな溜息をつく。やはり薬缶で沸かせばよかったのだ。 しかし、すぐ側に携帯を置いといてよかった。でなければ今頃は部屋の中を四つん這いで彷徨っていたことだろう。コップやケトルを倒さぬよう、全神経を指先に集中させて探ってみると、硬く平べったいものにぶつかった。ペタペタと触りながら、丸い窪みまで指を滑らせると、軽く押し込む。真っ暗闇に、彼女の笑顔が輝きだした。]
ブレーカーどこだっけ……
[確か玄関の方にあったはずだ。起動させた懐中電灯で足下を照らながら、摺り足で台所を抜け出し、玄関の方へ向かいかけた、その時だった。 ──がちゃり 静寂に、サムターンの回る音が、重く響いた。]
(-18) riddles 2018/03/27(Tue) 22時半頃
|
|
/*まだ終わってませんが、ひとまずお疲れ様でした。
(-19) riddles 2018/03/27(Tue) 22時半頃
|
|
[私は必死になって記憶の糸をたぐり寄せる。鍵はかけたか? ……いや、確かにかけた。そんな自信を嘲笑うかのように、闇の奥からキィ……と金属が擦れる音が聞こえてくる。このままでは入られてしまう。だが、手元にあるのは携帯のみ。身を守るのに手頃なものが、どこにあるのかも分からず狼狽えるばかり。 身動き取れないまま、息を殺して玄関の方を見つめていると、冷たく新鮮な空気と共に、白い閃光が目に飛び込んできた。ちょうど、私が手にしている携帯のライトのような無機質な光。]
誰だ……
[よせばいいものを、懐中電灯をドアの方へ向けてしまった。私がそれを照らし出すのと殆ど同時に、私自身も、白い光に包まれた。]
(-20) riddles 2018/03/28(Wed) 01時頃
|
|
きゃあああああああああああ
[闇の中にぼんやりと浮かび上がったのは、今にも魂を吸い取らんと開かれた大きな口だった。きっと、向こうにも同じものが見えていたに違いない。 時刻は午前2時過ぎ。マンション中に、絶叫が響き渡った。]
(-21) riddles 2018/03/28(Wed) 01時半頃
|
|
/*シメは水曜の夜にでも。その時は表ログでいいですかね? とりあえず灰でございます。
まだエリさんのしか読めてなくて、ああ〜追いつかないっすねぇ
(-22) riddles 2018/03/28(Wed) 01時半頃
|
|
/* 皆のお話みたいのとまったりしてるのとで延長をそっと希望しておこう!! [ウィキの延長は希望次第という文言を確認しつつ]
(-23) udon 2018/03/28(Wed) 05時頃
|
|
/* それではぽちっとな。 時間が取れると思ったら思いの外手こずってしまった……
(-24) Muimerp 2018/03/28(Wed) 11時頃
|
|
/* わあいありがとう!!!助かります!!!!
(-25) udon 2018/03/28(Wed) 12時半頃
|
|
/* 延長ありがとうございます!年度末の魔物を前にブラン子さんの無力な事……。 今日か明日にはふんわり〆られる気がします!
(-26) ヨキ 2018/03/28(Wed) 13時頃
|
|
「おや、そんなとこにいたんかい」 [暗闇の中、アヤと対峙するこの張り詰めた空気を貫くように、ぱっと一条の光が差した。]
(0) ヨキ 2018/03/28(Wed) 16時半頃
|
|
[それは……小さなおばあちゃんだ。 背負ったリュックに、財布に、携帯に、うざったいほど鈴を下げていて、一歩ずつアヤに歩み寄る度にカランカランと喧しく喚きたてる。これもまた鈴の下がった大きな懐中電灯を振り振り、おばあちゃんはアヤに厳しい顔を作って見せる。] 「こんな夜中に歩いちゃダメじゃろうが。 たまたま一人で山ン中入ってくのが見えたからいいけんど…… こっそり入って落ちても、だぁれも助けてくれんからな。」 [おばあちゃんは肩に下がった手拭いで汗を拭き拭きまくし立てて、どっこいせ、と肩に下がったずだ袋を地面に下す。 生え始めの筍やタラの芽、うど……春の緑のにおいがする。芽吹き始めた、命のにおいが。
おばあちゃんが彷徨わせる光は何度も私の身体を通りすぎていく。]
「この先は崖しかないよ」
[だから、さあ帰ろう、と。おばあちゃんはアヤの手だけを引いていく。]
(1) ヨキ 2018/03/28(Wed) 16時半頃
|
|
「一人で怖くなかったかい?」 ずるい。
ずるい 「そんな恰好で寒かったろが」
「お父さんとかお母さんに叱られっちまうぞ」 ずるい
ずるい 「腹は減っとるかい?」
[ わ た し は ま だ こ こ に い る の に ]*
(2) ヨキ 2018/03/28(Wed) 16時半頃
|
|
/* とりあえずエリが怯えた鈴の正体だけ明かして残りは夜……!**
(-27) ヨキ 2018/03/28(Wed) 16時半頃
|
|
[はあ……、公園のフェンスと思われる物体に背中を預け、虚空に息を吐く。ひやりとした夜の空気は溜息一つでは払うことも出来ずに、膝を抱えて座り込む体をゆっくりと冷やしていた。
すぐそこに有るはずの鍵は見付からない。 街頭は息を吹き返さない。 真っ直ぐに光を飛ばす車も走らない。 明かりを持って出歩く人などいるはずもない。
今は一体何時なのだろう。 自宅の時計の短針は0時を超えていた記憶はある けれど、詳しくなんて覚えていない。 闇に鎖された町は──世界は。まるで息を潜めて 活動を止めてしまったかのよう。
──仮死状態、或いは永い眠りに就いたような。
それとも、このまま緩やかに朽ちていく その始まりの瞬間に、いるのだろうか。
]
(3) katainu 2018/03/28(Wed) 18時頃
|
|
世界は、滅んでしまったのかな。
[いつかの夜明けの言葉を、呟いた。 今度は笑いなど出てこない。
自分の中にいくつも折り重なって眠っているであろう世界たちは、どれほど手探りしても、呼んでも、応えてはくれなかった。
何も無い。
無 、 だ 。
この暗闇の町のように、真っ黒に塗り潰された世界の揺り籠は、もう空っぽなのかもしれない。 存在しないから、どれだけ探しても、呼んでも、見付からないのだ。
暗く、静かで、芯まで冷やしていく闇の中、 ぎゅっと膝を抱えて小さくなる。]
(4) katainu 2018/03/28(Wed) 18時頃
|
|
[
見えないんじゃない。 見ようとしていないだけ。
世界は変わらずここにある。 世界は、ほら、ここにある。
良くご覧。 月明かりで、星の瞬きで 闇のその先が、見える事に──気付いて。
]
(5) katainu 2018/03/28(Wed) 18時頃
|
|
────…朝を、待とう。
*
(6) katainu 2018/03/28(Wed) 18時頃
|
|
/* 現在イズいつ……と迷って停電後なので白に……
延長ありがとうございます。 ここ暫く身内の病院沙汰のサポートで、多忙という程でもないけど休まらない状態が続いていたのでとても有難いです。ゆっくり、ゆっくり…。**
(-28) katainu 2018/03/28(Wed) 18時頃
|
|
/* 延長ありがとうござます。ゆっくり書こう
(-29) riddles 2018/03/28(Wed) 19時半頃
|
|
助手席のドアが開く音で、浅い眠りから目を覚ました。 長時間の待機は30を過ぎた身体には応える。背中を伸ばすと骨が面白いように鳴った。大きな欠伸をして滲んだ目を擦るとカーナビに表示されている時間が見える。助手席に入ってきた女性は雑にレジ袋を置いた。
「まだ動かないんですか〜?」
レジ袋から眠気覚ましの栄養ドリンクを一気に飲み干すと、六掛紫乃は仕事帰りに一杯引っ掛けた中年のような声を漏らした。
「一條の件、凄い騒ぎになってますね」
あの日、斗都良町で起こった奇妙な事件。三割方が撮った写真と六掛の書いた記事によって一條聖司の悪事は世間へ暴かれた。調子に乗った六掛が二郎系ラーメン特盛並みに嘘を盛ってしまったため、結局三割方がまたも徹夜で改稿する羽目になったというオチ付きだが。 このスクープが発端となり、一條の横暴は次々と明るみに出た。先日とうとう一條は逮捕され、世間は大騒ぎとなっている。
(7) G.G. 2018/03/28(Wed) 21時頃
|
|
「私たち、センテンススプリングキャノンなんて言われてますケド、どう思います?」
六掛はバックミラーを見ながら髪をかきあげて冷えピタをおでこに貼った。三割方は煙草に火をつけて、
「知るか。糞食らえだ」
煙と共に愚痴を吐いた。 六掛は助手席の窓を開け、コンビニで買ってきた雑誌を捲る。月刊マー。オカルトを中心に取り上げる月刊誌だ。背表紙には『怪奇!?斗都良町の停電!』と恐怖を煽るような赤いフォントで書かれている。
「お前まだこんなもん読んでるのか」 「いいじゃないですかぁ〜! 趣味なんですよ」 「オカルトなんて7割が嘘じゃねえか」 「あれ、2割下がってません?」
三割方は口を閉ざす。実体験を元に、少しだけオカルトを信じるようになってしまったと言ったらバカにされるに決まっている。
(8) G.G. 2018/03/28(Wed) 21時頃
|
|
「あっ、来ましたよ!」
六掛は正面のフロントガラスを指差す。アタマツでお馴染みの人気のお天気アナウンサーが通りを横切った。 慌ててシートベルトを外し、カメラを片手にドアレバーに手をかける。
「……三割方さん!」
六掛が三割方を呼び止めた。振り返ると、六掛は澄んだ瞳で三割方をじっと見つめている。瀕死の三割方に寄り添っていた時と同じ瞳だ。
「私達の仕事って、意味があるんですよね?」
この歪んだ世界に生きるパパラッチ。 人のありのままを晒し上げ、ロクでも無いものをフィルムに収める。長時間の張り込み。でっちあげの記事。どこまでも腐った仕事だ。 だが、腐っても根っこはある。世間を出し抜きスクープを撮るのは、人が真実を求めるからだ。例えロクでも無いものだとしても。 彼等は褒められることも、讃えられることもなく、世間の罵声を浴びながらカメラに真実を追い求める日々を繰り返す。
「……三割は、な」
(9) G.G. 2018/03/28(Wed) 21時頃
|
|
「さんそって、すっぱそうとおもわない?」
…… 。
「ばあか、ちがうっての。」
……────、 。
[彼女の名を、噛み締めるように呼び続ける。呼応する声も、息すらも無い。平行線のまま滑り落ちていく音がただただ空しく響いた。]
(10) Lycoris 2018/03/28(Wed) 22時半頃
|
|
[明かりを取り戻した病室の一角で、彼女は穏やかに微笑む。何を呼び掛けても、しゃがみ込んで彼女を射貫いても、交差することの無い眼差しの中で笑っていた。
叫び声が団地中に木霊したのだと、湿布を張り付けた腕を摩りながら小太りの女性は真っ青な顔で吐く。 手探りで駆け付けた先にあったのはゆらゆらと揺れている濃い影。泣き声が高らかに、何かを探すように蠢いていた。 大丈夫、と肩を触った大家を錯乱した彼女は投げ飛ばし、その先には小さな命が無防備に晒されていて────
ぐしゃり。
何もかもが遅すぎたのだ。もう一つの影を見つけるのも、救急車を呼ぶのも、俺自身がその事態に気付くのも。 ごめんなさい、ごめんなさい。肩を震わせながらそう紡ぐ大家を、攻めることなどできやしない。 あ、タクシーがあるじゃないっすか! ……、彼女を、そしてあの子を掬う可能性を潰したのは紛れも無く俺自身だと、記憶が刃を出して責め立てた。]
(11) Lycoris 2018/03/28(Wed) 22時半頃
|
|
[果たして、彼女はその瞳で何処まで見ていたのだろうか。 腫れぼったく赤みの冷えないその目には、最期、何が映っていたのだろうか。 彼女の心の内を知る術は無く、ただ光を失ったカセットテープが延々と流れていく。再生、一時停止、そして、巻き戻し。無限回廊の中で外の世界から閉じ籠るかのように、その規則性は崩れることは無い。]
なぁ。どんな味がすんの、お前さんのそこにある空気は。
[頬へと宛がった指先が流れる血潮の温かさを覚える。無機質なそれとは異なる、柔らかな肌の中に温度を保ったまま彼女は座っていた。彼女は、ヒトだ。紛れも無く、何の変わりも無い、彼女は彼女だということを教えてくれる。 なのに、]
(12) Lycoris 2018/03/28(Wed) 22時半頃
|
|
「…………、さんそって、すっぱそうとそうおもわない?」
[噛み合わない会話。いや、言葉の押し付け合いに近い何かの果てに、頬を伝わり自身の手先を濡らすものがあることが一つの救いなのか。それとも、一つの絶望なのか。自身には、分らない。 根を張り巡らす後悔と共に、その矮躯を抱き締めることしか、出来なかった。覚えのあるそれから、随分と細くなった彼女は腕を寄せることなく、「ばあか、ちがうっての。」と残酷に嗤うのだ。*]
(13) Lycoris 2018/03/28(Wed) 22時半頃
|
|
[ 暗い空の雲の色がわかるくらいにはあかるかったから、ちゃんと公園にたどりつくことができた。ひざこぞうがまだじんじんして、しくしく泣いているみたい。 やっぱりお気に入りの服はやめておいた方がよかったのかもしれない。だけど、とびっきりのことをお願いするときはとびっきりの服で、したかったんだ。
ちょっとすてきなおかしを食べるときに、かわいいお皿を準備したくなるみたいに。 とくべつなことは、とくべつにふさわしく。
たとえばわるいことだったとしても。]
(14) Muimerp 2018/03/29(Thu) 03時半頃
|
|
[ 「さくの中にはいってはいけません」の看板を乗り越えて、止まった花時計の「5」のところまで歩いていく。そこに、むかし、埋めたんだ。みんなで未来にねがいをこめたタイムカプセル。……未来におねがいごとをした。何を書いたのか、まだちゃんと覚えてる。
あのときのわたしは、タイムカプセルってものをちょっと勘違いしていたと思う。未来のその時に開けるために埋めるものなのに、そのまま未来のわたしに届くような気がしていて。 ちょっとだけ、いまも、そうだったらいいなって思っているけど。
ぱっと笑う時を楽しみにしてるつぼみをひとつ、ふたつ、引きちぎって棄てる。ぶち、ぶちぶち。お花がかわいそうだなんて言うような優しさをもてないあたり、わたしはただいい子のフリしたわるい子なんだって、自分でわかる。 ………あれ?
柔らかい土に膝をついて掘り起こしたらすぐに見覚えのある缶がでてきた。ほんの何年か前に、ここに手紙を入れた。躊躇いもなく目張りされたテープを剥いて柵に張り付ける。土だらけの手を簡単に払って、缶の蓋を捩じる。]
(*0) Muimerp 2018/03/29(Thu) 03時半頃
|
|
「未来のわたしへ。 お元気ですか。未来はどんなふうですか。 パパは元気ですか。ママには会ってますか。 おとなをゆるせましたか。くるしくないですか。 パパとママ、どちらについていくのが一番いいこと だかわかりましたか。 さみしくないですか。かえでくんとは友だちになれ ましたか。
わたしはおとなになりたくないです。 だけど自分じゃどうしようもないこともあるってわ かってます。だからしあわせでいてください。 ママがいなくってもちゃんとしたおとなになれるっ てしょう明してください。 ぜっ対にしあわせになってください。
7さいのいつきより」
(-30) Muimerp 2018/03/29(Thu) 04時頃
|
|
[ 八つ当たりじみた手紙を抜いて、ポケットにしまっていたもう一つの手紙を取り出した。なんとかいっしょの封筒に押し込んでまた封をする。はやくしないと、いつ電気がつくかわからない。電気がついたらとけいがうごきだしてしまう。そうしたら、そしたらもう埋められないし掘り出せない。 それに、 ]
「何してんの」
[ うしろから、 こえが、きこえて、 しんぞうが、 プールまえのシャワーのときみたいに ひっ、 と、 ちぢみあがった。]*
(15) Muimerp 2018/03/29(Thu) 04時頃
|
|
/* ぼくがしめにまにあいませんね、これ。 そしてジャニス、ジャニス、うわあ、じゃにす…… **
(-31) Muimerp 2018/03/29(Thu) 04時頃
|
|
[―――― ぷつっ]
あっついた
[地面に這うような体制のまま、背中に猫を乗せている。 目の前には音の鳴るボール、ふさふさした新しい猫じゃらし。ああそういえば、生放送の為に用意したんだっけ。あ〜わすれてたわすれてた、そうだったそうだった。 ぺたんとそのままうつ伏せに寝そべった。ラディは背中の上で座りなおした。なぁお、と鳴き声がする。ああ〜こんな時でも鳴き声がめちゃくちゃに可愛くってそのいつもはごろごろとなる喉から出るなめらかな声は人に出せるような音ではなく「ぬ」と「な」の間辺りの発音で、ぬなぁ〜お。みたいな、そんな感じで。凄く可愛く綺麗な声なのに、その声にもどこかごろっとした音が混じっていて更に愛しい。はあ〜〜可愛い。私もう猫のベッドとして生きる。生きたい。人生の目標。 でもまず猫が人間を家具としか思ってないような気がしてるのよね。のぼるし寝るし爪とぎするし。生きている家具。人間椅子。意味合いが変わる?江戸川乱歩は趣味じゃないから室尾犀星にしておいて。 ちなみに愛読しているのは梶井基次郎の「愛撫」なので皆さん読みましょうね。ああ、話がずれた。]
(16) udon 2018/03/29(Thu) 08時半頃
|
|
[窓の外を見ると、まだ暗いようだった。
ペット可、のマンションだからこそ、温度変化に弱い動物を飼っている家が多く、その家では専用のヒーターやクーラーが常に稼働しているだろう。だからマンション自体に予備電源があるらしかった。実際、それがあるかないか、は住むかどうかの決め手になるらしい。 まあうちは猫だから、そこまで気にしないけど。 確かに爬虫類や小動物やらは大変よね、夏場とか冬場とかだったらさらに。]
すごおい… まあっくら
[猫を両手に抱えながら窓の外を見おろす。]
(17) udon 2018/03/29(Thu) 08時半頃
|
|
ほら、ラディ見て 外は真っ暗よ、ああでもちらほら、 あのあたりも予備電源とかかしら?
車のライトは見えるけど
[外からはサイレンの音が聞こえる。 火事?事件?なんだろう。窓の外を覗いても、ただ赤い光が道をたくさん走っていく様子が見て取れるだけだった。]
物騒ねえ、停電の時くらい、 静かにしてればいいのに…… ああ、停電だからかな?
ぶっそ、…
(18) udon 2018/03/29(Thu) 08時半頃
|
|
はっ あ、 あああ?!!? ぱそこんっっ 待って私保存ちゃんとおしたよね? っていうか生放送、生放送!!そっちが先!
[もう明るいのだ、スマホがどこにあるかも解るしパソコンだってつく。だけども有線ではまだネットにはつながらなくってぐぬぬとなった。とりあえずスマホだ。]
(19) udon 2018/03/29(Thu) 08時半頃
|
|
「ご、ごめんなさい。 諸事情で生放送遅れてます。今日は出来ないかもしれないのほんとうにしんどい。かわりに撮りたてのラディの写真をたくさん載せますね。」
[ラディの写真×4]
(20) udon 2018/03/29(Thu) 08時半頃
|
|
[ラディの写真×4]
(21) udon 2018/03/29(Thu) 08時半頃
|
|
[ラディの写真×4]
(22) udon 2018/03/29(Thu) 08時半頃
|
|
[ラディの写真×4]
(23) udon 2018/03/29(Thu) 08時半頃
|
|
[ラディの写真×4]
(24) udon 2018/03/29(Thu) 08時半頃
|
|
「仕切り直しの日程はまた後日お伝えします! はやめにできるといいな〜〜!(=^・・^=)」
[ラディの動画(絨毯の上でころんころんとひっくりかえりながらカメラ目線。した後にまたころんとひっくりかえって前足で顔や耳をくしくしとおこない、その前足を舌でざりざりと舐めた後、またころんと今度は丸まって尻尾をぱったんと一度音をたてて上下に大きく揺らした後、床の上でする〜りするりとその長い尻尾を揺らしている動画。1分。)]
(25) udon 2018/03/29(Thu) 08時半頃
|
|
[ふう、と一つ息をつく。 社長に連絡する事なんてとっくに頭から消えうせた。
抱いているラディに頬擦りすると猫の短い毛がほっぺたに直であたってもしょもしょしてとても気持ちいい。猫飼いにはお風呂に入る前に裸で猫を抱きしめるのが趣味という人もいるけど正直気持ちはわかる。とても解る。やりたくなる気持ちもわかる。やらないけど。 ぬぇー。と少し情けない鳴き声をあげて、てちっと頬を猫の前足で押された。はああああああああああっ 肉球スタンプっっ。ありがとうございます!!!嫌がってるの解るけどこの嫌そうな顔がまたぶっちゃいくでかんわいいのよね〜〜んふふふふ。猫の表情すっごく豊か。いや解らない顔もあるんだけど。無みたいな表情多いし。でも解りやすい表情をしてる時の可愛さは本当に異常だからこれからもどんどんかわいい顔を見せてほしい。本当に可愛い。
これはもうらぶ。らぶよ。まるで私の名前みたい。]
(26) udon 2018/03/29(Thu) 08時半頃
|
|
[猫愛に溢れヤバいくらいで結婚秒読みと言われるひとつのアカウントがあった。まあ実際ひとつくらいじゃなくって数多にある猫好きアカウントの一つなんだけど。この世の中にどれだけ猫を心から愛する人がいるというんだろうか! そう、でも実際に、大勢の中の一人で良いのだ。 皆が猫を愛する世界が好きなのだから。
そのひとつのアカウントの固定ツイートは、いつもこうだ。
「猫が好きです。うちのラディは世界一。 でもよその子だって誰かの世界一。
不定期で猫生活の配信やってます。 気が向いたら生放送、見に来てね。」
そのアカウント名は、 ――――― * ラディ’s LOVER *]
(27) udon 2018/03/29(Thu) 08時半頃
|
|
/* よしっしめたきもちになっておこう!! 三割方さんの事件はさすがにパトカー出動するやろとおもってサイレン聞いてるけどなかったら別の事件って事でも。もも。
そういや名前褒めてもらってたありがとうううう。こういう名付けですよね!嬉しい!
そして、あ〜〜〜あ〜〜〜〜〜〜じゃにすう 三割方さん うううううん いおりちゃんかわいいね、かわいいね…。
あとね〜〜〜〜〜〜エリのメモがほんっとすきだったんだよね。物語の進行と共にすすんでかわっていくあの狂気。あ〜〜すき。 そして本当恨み節愛しい…結婚したい…できない…。
(-32) udon 2018/03/29(Thu) 08時半頃
|
|
/* 愛を語りたいと叫びながら時間もないので沈むのです、ぶっくぶく!
*締め間に合わないなら延長したらいいじゃない!(軽率)*
(-33) udon 2018/03/29(Thu) 08時半頃
|
|
/* んぐっっっ 一発言抜けてる、や、ヤダァ……しかし書き直す時間がなかったのでまた後で……………ウッウッ……**
(-34) udon 2018/03/29(Thu) 08時半頃
|
|
/*にゃんかわヨ
(-35) riddles 2018/03/29(Thu) 09時半頃
|
|
/* にゃんかわユ
(-36) ヨキ 2018/03/29(Thu) 11時半頃
|
|
/* ラヴァねえさまにとても好いていただけて物凄い嬉しい。 設定上個人情報明かせないのでとても悩んでこういう書き方になりました。
本当は、会話から察せる家族構成で「パパ」と「お父さん」が存在するとか、ちょっとずつ違和感を増やしていこうと思ったのだけれどそんなことは難しすぎた……。
そして!!〆れて!!!ない!!!!頑張る!!!!
(-37) ヨキ 2018/03/29(Thu) 12時頃
|
|
/*にゃんかわヤ
(-38) Muimerp 2018/03/29(Thu) 13時半頃
|
|
/* エンツィオも吝かではないのですが、更新を伸ばしてもぼくの時間が増えるわけでもなく……でも許されるのなら延長したいです(本音)
(-39) Muimerp 2018/03/29(Thu) 13時半頃
|
|
/* にゃんかわワ
エンッツィオ ゆるされっつぃお………(訳:私は全然問題ないです)******
(-40) udon 2018/03/29(Thu) 14時半頃
|
|
/* 園長はお任せるですーあったら他の方の行く末もゆっくり見届けたい。
そして進行中落としたはずの灰が落とせてなかった。
皆様の行く末は全員分にやにやわくわくしてたんですが、個人的にジャニスさんの文章にとてもトゥンクしてました…すきです。
(-41) ヨキ 2018/03/29(Thu) 14時半頃
|
|
/* ジャニスカワヨ
(-42) G.G. 2018/03/29(Thu) 16時半頃
|
|
───…ふ、と。 あかりが落ちた気がして緩慢に顔を上げれば、 視界の端に緑色のものが掠めたように見えた。 パチパチと瞬いて、薄ぼんやりとしたその緑色に 焦点を合わせると、それは看板だった。 座り込んだ地面から、民家の屋根や樹木らしき 陰の向こうに見え隠れする、発光するその板は 恐らく、総合病院の看板、だろう。
(28) katainu 2018/03/29(Thu) 18時頃
|
|
「……そうか、非常用電源。」 機器のほんの一瞬の停止が生死を左右する病院は 独自の発電設備を備えていたのだろう。 闇に灯った「色」を目にすると、その場に立ち 上がり、くるりとゆっくり周囲を見渡した。
「生きてる……、滅んでなんかなかったんだ!」
遠くに見える縦に連なる灯りは、数年前に建った ばかりの新しいマンションだろうか。 冷たく澄んだ夜の空気を割いて、どこかで車が アスファルトを踏みしめていく音が聞こえる。 周囲の民家の窓の奥にも、電池が生む白い光や 揺らめく炎の灯りがぼんやりと見える気がする。
(29) katainu 2018/03/29(Thu) 18時頃
|
|
世界は滅んでなどいなかった。 世界はまだここにある。
私が見付けた、私の見つめる、私の世界。
(30) katainu 2018/03/29(Thu) 18時頃
|
|
……くっだらない。
[抱えた膝に肘をつき、掌で支えた頬を皮肉に歪める。 暗闇の中で自身の怯えを煽り、孤独を突き付けた、幼稚な想像たち。紡ぐ言葉すら稚拙なのはこの状況に疲弊しているから。
────けれど。
そこには確かに、この闇から生まれた自分を取り巻く世界、が広がっていた。
遠くに逃れて掴めなくなったと思った 深くに沈みこんで眠りから目覚めなくなったと思った 求めた「世界」が、闇の中には踊っていたのだ。]
(31) katainu 2018/03/29(Thu) 18時頃
|
|
……あ、あった。
[妄想の自分がそうしたように、闇の向こうを見通そうとじっと見つめ、そうすればゆっくりと暗さに目が慣れていき、僅かな月明かりが視界に影の濃淡を付けていく。
見ようとしないから、見えない。 見る気になれば、輪郭くらいは掴めるんだ。
ゆっくりと黒に馴染ませた目で足元を丹念になぞれば、僅かに色の薄い小さな物──銀色の鍵を、見分けることが出来た。 ほっと息をついて拾い上げる。 どうやら落として転がした内に、どうにかなってキーホルダーは外れてしまったようだけれど、この際仕方ない。明るくなったらヨムマジロくんを探しに来てあげよう。
今は、兎に角自宅へと戻らなければ。 世界を描く工房へと戻り、誕生日や手紙に添えて贈られたキャンドル、棚の飾りとなっているあれらにオレンジの帽子を乗せて。 ゆらゆら頼りない光の中でも雰囲気が出て良いのではないだろうか。
暗闇が寄越した世界の影を、 真っ白の紙へ映してやらなければ。]
(32) katainu 2018/03/29(Thu) 18時頃
|
|
[こつり、とペンの落ちる音。 じわりと滲むインクの黒。
いつだって、それが世界の始まり。
落としたペンは紙を滑り、すらりとインクが伸びていく。 これが美しい物語を描くのか、ただ泣きじゃくるだけの子供の叫びになるのかはまだ分からない。 けれど確かに、生まれようとしているのだ。
闇に閉ざされた町。 夜よりも深い夜。 やがて訪れる朝を待つ、あわいのとき。
さあ、産声を上げよう。]
(33) katainu 2018/03/29(Thu) 18時頃
|
|
それは、午前2時の──── *
(34) katainu 2018/03/29(Thu) 18時頃
|
|
[
/* [ えいちえー えぬえー えすえいちあい まる ]
[ こんとろーる、えす ]
[ カチャ、小さな音。
浅く沈む、薄い鍵。
いつだって、それが世界を結ぶ。 ]
]**
(-43) katainu 2018/03/29(Thu) 18時頃
|
|
/* おしまい。
ドラマは始まらず劇的に終わりもしない。 ただ自分を見つめてさぎょりに戻っただけの内向型作家でした。 「自作」を織り交ぜつつ、闇の中で現実と虚構がぐちゃんぐちゃんになるのをやってみたかったんですが、いかんせん技量が足りませんでした。 複雑なお話は皆様のを眺めて楽しむ専にしておきます。
にゃん かわ 。
(-44) katainu 2018/03/29(Thu) 18時半頃
|
|
/* やりたいことをやりきるのがいいと思うのでエンツィオさん用の座布団敷いておきますね。[ふぁさっ]
ジャニスさんでうぁぁぁ……した後ラヴィちゃんでふにゃぁぁぁ……させて頂きました。文章もカメラの送り方もなんて綺麗。
「自作」は無から生み出すのは辛すぎたので過去の自分のあれこれそれを要素に拾ってきています。再演じゃないから出しゃばりすぎないようにひっそりこっそり……
(-45) katainu 2018/03/29(Thu) 18時半頃
|
|
[名もなき誰かが、スマホの画面を撫でている。 気紛れに上下行き来する指は、ゴシック体の上で止まると、一度だけ、軽く跳ねた。]
(35) riddles 2018/03/29(Thu) 20時頃
|
|
[元交際相手の家で寛ぐ 住居侵入容疑で男逮捕
元交際相手の女性宅に侵入したなどとして、警視庁斗都良署は住居侵入の疑いで、元記者で無職、石動角美容疑者(30)を逮捕した。女性が帰宅したところ、女性の衣類を身に付けた容疑者と鉢合わせた。悲鳴を聞きつけた近隣住民の通報により、駆けつけた警察官が取り押さえた。 同署によると、石動容疑者は20代女性宅に合鍵を使って侵入した疑い。 石動容疑者は、女性と1月まで約2年間交際していた。調べに対し容疑を認め、「女性のことが忘れられなかった。よりを戻したかった」と供述している。]
(36) riddles 2018/03/29(Thu) 20時頃
|
|
「そんなオバケなんかよりも人間のほうが怖いんだぜ」
[遠い記憶の中で、カナモリくんが笑ってる。まあるい頬に作った、大きな青痣を庇うようにして、ぎごちなく。
完]
(37) riddles 2018/03/29(Thu) 20時頃
|
|
/* くう疲でございます。 イスルギの設定というか、彼女について。 久美って名前でした。「○○た」って愛称を使いたかった。あとエリだったかな? 未読無視ってのはその通りで、まぁブロックされてたよね。当然だよね。
(-46) riddles 2018/03/29(Thu) 20時頃
|
|
/* 回想出演なのにカナモリ君が気になって仕方なかった。 斜に構えた子だと思ってたけど、青痣を拵えながらの台詞だと思うと、なんか違って見えるな。
(-47) minstrel 2018/03/29(Thu) 20時半頃
|
|
/*くみたそ〜〜〜
まぁカナモリくんが正しかったわけだね。あくまでイスルギ視点では。まだまだ彼の知らない世界はいっぱいある。(エリちゃんとか)
(-48) riddles 2018/03/29(Thu) 20時半頃
|
|
アヤ。 [思いのほか震える声が出た。バカみたいだ、今になってまた一人に戻るのが怖い。 泣いているアヤに向かって手を伸ばす。ブランコの上で所在無げにしていた時と同じように、握手を求めるように。 でも、アヤはおばあちゃんとわたしの間で、小さな子みたいにわんわん泣いていた。 ……泣けるなんて、泣いて助けを呼べるなんて、やっぱりずるい。 アヤの髪を梳く皴だらけの手はきっと温かい。 小さくてがりがりで可愛くなくて誰からも愛されないアヤは、この先できっと幸せを掴んでしまう。 守ってくれる大人に出会って、理解してくれる人に出会って、愛される人になる。 ……そんなの、ずるい。絶対わたしには許されない未来。]
(38) ヨキ 2018/03/29(Thu) 20時半頃
|
|
[ふと、泣いてばかりのアヤが、嗚咽に合間に呟いた。] 「ほんとうは、わたしなんか、しんでもいいとおもったの……」 [わたしからはアヤの横顔しか見えない。アヤはこっちを見ない。 それはおばあちゃんへの返答なのか、それともわたしへの返事なのか……どっちもなのかな。
もし、本当にわたし達が友達になる道なんて、あったんだろうか。 死にたいからわたしとお友達になるのか、死んでもいいから友達になりたかったのか。
おばあちゃんが泣きじゃくるアヤをそっと抱きしめる。 痩せた背に回された手が握る懐中電灯は、わたしをそっと照らす。 けど、ただそれだけ。]
(39) ヨキ 2018/03/29(Thu) 20時半頃
|
|
[そして、春の匂い、鈴の音を引き連れて、みんなどこかに行ってしまって……
静かな森と、私だけが残ってしまった。
そうして、大人に内緒のわたしの冒険は終わってしまった。]
(40) ヨキ 2018/03/29(Thu) 21時頃
|
|
[真っ暗な森に飲まれそうになりながら、わたしは目的の場所を再び目指して歩く。寒い風も、顔に当たる枝葉も、足を滑らせようとする腐葉土も、身体を持たないわたしにはまるで関係がなかった。
何にも干渉できない存在、嫉妬する他ない存在、 大人には見えないし、家族もいない、家もない、
……そう、昼間の星みたいな存在。]
(41) ヨキ 2018/03/29(Thu) 21時頃
|
|
[さあ、手の届かない星に会いに行こう。 そうして夜を過ごしたら、また生きてるふりをしに行こう。
公園で遊ぶ子供の横に ベランダで紫煙を燻らすあなたのそばに ペットと戯れるあなたの真上に パン屋で朝ごはんを選ぶあなたの背後に
わたしは、いる。そこにいるのが見えないだけで。]
(42) ヨキ 2018/03/29(Thu) 21時頃
|
|
[そうして寂しさが募っていったら……
そう、夕暮れの公園に行こう
友達にするならひとりぼっちの寂しい子
絶対差し伸べた手を拒まないような
夜の公園で、ひとりでブランコに乗っているような、子。]**
(43) ヨキ 2018/03/29(Thu) 21時頃
|
|
/* おばけとかブラン子さんとかって言うなよーーーっ!!って言いながらも、友達になってくれそうな子が結局ブランコにいるという。そんなひとりぼっちエンド。
そしてなんとなくイメソンを貼るhttps://youtu.be...
(-49) ヨキ 2018/03/29(Thu) 21時頃
|
ホリーは、河童が出てきた……
Muimerp 2018/03/29(Thu) 21時半頃
|
/*私もカッパだった。笑った。
(-50) riddles 2018/03/29(Thu) 23時頃
|
|
/* いめそんは……かっぱだった……? UMA!!!
私もかなもり最初に出てきたときから、おっおっとおもってました。ああ〜〜すとーかー。すとーかーだ。逮捕されてる……。生放送中に一行広告がでてきてその文言が流れたりするんだ……。
えりの子供特有の感性みたいなのがひたすらにつぼだったのよね。 じゃにすの空気感もほんとうにやばかった。すごく透明感がある文体ではあああってなってました。 独り言までの徹底っぷりも感服しかない……。 よらのまざりこむ作中文章も本当に楽しかったしそれを織り混ぜた思考の流れがめっちゃすきだったんだけど、このしめ たまんねえな……。いいな……>>34 すげえきれい……
(-51) udon 2018/03/29(Thu) 23時半頃
|
|
/* じゃにすのこめんとに愛を感じまくっている……。 わかるぼたんをえいえいえいと押していきたい。
ぶらんこさんじょーくwwwww ああ〜〜〜たまさんか〜〜〜〜ああ〜〜〜〜すき……
(-53) udon 2018/03/30(Fri) 00時頃
|
|
/* ようやくお家に帰れたら盛り上がっていてすてき。
都合上ぼくの〆は間に合うか間に合わないかってとこですが、他の方は大丈夫でしょうか……錠さんとか心配なむらたてです。
(-54) Muimerp 2018/03/30(Fri) 00時半頃
|
ラディスラヴァは、いっそ延長をしよう、と提案をするぞ
udon 2018/03/30(Fri) 01時半頃
ホリーは、ふええと言って毛布にくるまった
Muimerp 2018/03/30(Fri) 01時半頃
ラディスラヴァは、あざとい!!だがそこがいい!!
udon 2018/03/30(Fri) 01時半頃
|
/* ニコラスさんも気になりますし、待っていたいところではありますが。 どちらにせよ年度末日は皆様お忙しいでしょうし、エンツィオは押しつぶしつつ、自由解散とさせていただきます。
(-55) Muimerp 2018/03/30(Fri) 01時半頃
|
改めまして、ご参加くだすった皆様に厚く御礼申し上げます。
本当にありがとうございました。
(#0) 2018/03/30(Fri) 01時半頃
|
/* ありがとうございます、をおきながら! 他の方の文章が見れたら幸せですもおきながら! (でもお忙しそうだし無理もせずもおきながら〜〜!)
村たても本当におつかれさまでした。 むらたてはいます……よろしくありがとうございました!! た〜〜のしかった!!! といいつつまた沈むのでした!
(-56) udon 2018/03/30(Fri) 01時半頃
|
|
/* エピ後のご挨拶が遅くなりすみません。 進行中も進められず、せっかく一席頂いたのに申し訳ないです…! 各々で進んでいく物語を眺めつつ、偶に同じ場所に住んでいるのだなぁと思えるような繋がりの描写を読みながらほっこりしていました。 参加させていただきありがとうございます。 完結は難しいですが、お話は読んでいました。
またどこかでお会いできたらよろしくお願いいたします。
(-57) moro 2018/03/30(Fri) 02時頃
|
|
/* 間に合わないと思ったら延長ありがとうございます…! 明日少し書き進めます。 今日はこれにて…*
(-58) moro 2018/03/30(Fri) 02時頃
|
|
/* 延長確認しました。お疲れ様でございます。
(-59) riddles 2018/03/30(Fri) 09時半頃
|
|
/* うへえ……すみません、村閉じ迄には何か形にします。 延長ありがとうございます。助かりました。
(-60) minstrel 2018/03/30(Fri) 21時頃
|
|
/* 村とじぎりぎりだ〜〜!! 欲を言えばもうちょっと猫と戯れたかったです!!
割と時間がなさげなのであれでそれなんですが、 終了間際にどっとログが増えたら僕は幸せだなっておもうけどむなさんむりはせず!!!!
本当に皆さんのお話どれもたのしくて進むたびにふふふってなってました。らぶ。これはらぶよ!!どのかたのろるもすてきだったのでまたどこかで遊べることを願いつつ! 同村ありがとうございました〜〜! いつきちゃんはむらたてありがとう!!!た〜んのしかったです!!!
それでは!議事では使えないけど[[udon]]でした!!
(-61) udon 2018/03/31(Sat) 01時半頃
|
|
[ 斗都良駅周辺の道すがら、大小様々な影法師を引き連れる人達とすれ違う。世間の休日とは無縁の戦士らしいサラリーマン、買い物袋に母の手を盗られても、お構いなしに戯れつく子、くたびれたユニフォームが眩しい部活帰りの野球少年集団。 すれ違いざま彼等と肩を並べ、輪の一員となる。前後不明の会話の断片が耳に焼き付くが、通り過ぎた瞬間、他人に戻る。
等間隔に空いた街灯はまもなく、夜の帳を打ち消す ]
(-62) minstrel 2018/03/31(Sat) 02時頃
|
|
[ 夜の訪れに急かされた子供達が、駆けていく──… ]
(-63) minstrel 2018/03/31(Sat) 02時頃
|
|
[ 階下に轟く無邪気な笑い声が次第に近付き、いよいよ看過出来なくなって、重い腰を上げた。 「廊下は走るな」。 目に映る全てが興味の原石になり得る子供を、その一喝で引き留めるのは無謀だろう。あいつらは止まったら死ぬ。採点途中のテスト用紙の上に、放った赤ペンが転がる。がらりと保健室の扉を勢い良く開くと、騒音の犯人達の肩が跳ねた ]
「こら、静かにしなさい。ここで寝てる子も居るんだから」 「……はぁーい」
[ 睨みを効かせ注意を飛ばすが、効果は薄い。間の抜けた返事を置き、台風は自由をふかして走り去る。後に残ったひとときの静寂に、落とした溜息が溶け入った。あいつらうるせえなぁ。白いカーテンの奥に同意を求めるが、返る声は無く、独り言になる ]
(-64) minstrel 2018/03/31(Sat) 02時頃
|
|
[ 僅かに開かれた紗幕の向こうで、唇を引き結んだまま、少女は俯いている。校庭から吹き込んだ風が、カーテンを揺らした。控えめに頷くように。 際立った沈め黙は、ぬるい春風に柔らかく混ぜられ、中和する。土と青草、それから消毒薬の香りが一緒になる。ふと、ベットサイドに視線を移すと、あまり手のつけられていない給食が残っていた ]
「プリン食わないのか?それ美味いぞ。教室だったら食べ盛りに盗られてる──…」 「二抜先生、ちょっと」 「……ん、何ですか」
[ 聞き慣れた声と共に、袖を引かれる。その声は、耳馴染み良く浸透し、静かに波立つ夜の湖畔にも似た穏やかさで共鳴する。されど今は、居心地の良いはずの漣も胸騒ぎのように思え、その透過性が恐ろしい。罪悪感という副作用か。しかし培った意固地はそう簡単に抜けるものでなく、やや低い声色を意識し、落ち着き払った調子で視線をやる。と、彼女──養護教諭は首を振る ]
(-65) minstrel 2018/03/31(Sat) 02時頃
|
|
[ 彼女は棒立ちの男の横をすり抜け、病人然とした青白い少女の俯き顔へ、優しく囁きかける。無理しなくて良いのよ。ぼんやりと寸劇を瞳に収め、ようやくと何を咎められたのか知る。登校しても教室へ行かない生徒に、給食泥棒は笑い話にはならないのだと。 結局余ったプリンは、ステンレス製の盆に載せられ、残飯と共に撤去される。白の要塞から離れ、少女の耳に届かない部屋の外で、彼女が口を開く ]
「気をつけて下さいよ。これくらいの年頃の子は、先生が思ってる以上に、繊細なんだから」 「すみません。私はどうやら、そういうこと≠ノ疎いみたいで……」
[ 教師として軽率な言動を恥じたが、生憎演者でない男には、憂苦は映し難い。含ませた自虐に、口先だけの謝罪を嗅ぎ分け、耳聡く女の瞳が動く ]
(-66) minstrel 2018/03/31(Sat) 02時頃
|
|
「……もう、子供じゃないんだから」
[ 呆れ混じりの溜息は、思いの外乾いていた。
丁度、1週間前の──付き合って数ヶ月目の記念日だった、あの日。将来の顛末を予知し身構えた男と、当然の展望を描く女の願望が食い違った。よくある話だ。身軽な若者ならまだしも、三十路のいい大人が付き合えば、結婚という通過点は誰しも考えることであるのに ]
(-67) minstrel 2018/03/31(Sat) 02時頃
|
|
[ ──…美しいばかりの硝子箱に、しなやかな手を置き、うっとりとした視線を投げ掛ける瞳を、縁取る長い睫毛。その片顔は、宝飾店の背景によく溶け込んでいた。
漠然と見据えていた未来が、何の前触れもなく、唐突に具体性帯びる。愛される要素しか持たない彼女を目の前にして、怖気付いていたのだろう ]
(-68) minstrel 2018/03/31(Sat) 02時頃
|
|
[ 愛はある。 だが、ありあまるほどあるかと言えばそうじゃない。彼女に、家族に、友人に、生徒に、同僚に、上司に、名も知らない誰かに、施しを受けたいくつもの温情のお陰で、生かされた体は口渇は感じないが。それ以上に搾取されては、干上がる気がして恐ろしいと、本能的に、直感的に、そう思った。思ってしまった。
そして未来は無数に枝葉を付け、選択肢があるようでいて──、初めから決められていた一本に帰結するのだろう。湾曲した道を選んでも、先回りした彼女が一切を知らぬような顔で待ち構えている。雪だるま式に膨れた妄想が、人知及ばぬ筈の世界の手触りを捏造し、……しかし確かに触れた気がして、反射的に手を引いて、
彼女から距離を取った ]
(-69) minstrel 2018/03/31(Sat) 02時頃
|
|
[ 渡り廊下の一本道が、いつも以上に長く感じる。会話がない所為か。空気の比重が大きくなり、沈黙が腹に溜まる心地がする ]
「俺は子供だよ、生憎と」 「何よ、それ」
[ ふっと彼女が、力の抜けた笑いを零す。 そういえば俺達は喧嘩をしていたつもりで、実はそうでなかったのかもしれない ]
(-70) minstrel 2018/03/31(Sat) 02時頃
|
|
[ 赤ん坊が手の届く物は何でも口にしたがるように、無垢な瞳に映る、この世界のなんと真新しいこと。子供の頃に持ち合わせていた繊細でしなやかな感性は、紆余曲折の思春期を経て、ゆるやかに衰退する。色褪せたのだと悟る間もなく、何の感慨も抱く事のないまま、タイムカプセルの蓋を閉じ、降り積もる日々に埋もれ、二度と開く事はない。大人としての優しさとズルさを身に付けた私達は、何でもない道端の小石に躓き、膝小僧を擦りむいて泣くような、青い痛みを上手くやり過ごす術を学んだ。
と同時に、一見硬質な鎧は、大人を弱くする。 一度本気で傷付け合えば、生じた亀裂は埋めようもなく、地底に到達する溝がお互いを別つなら。俺達の距離感は、道を違えたと呼ぶには半端だった ]
「……私だって、……」
[ 何かを言いかけて、彼女が口を噤んだ。堰き止めた言葉の先が気に掛かったが、分岐点に差し掛かる。昼休みが明ける時刻、俺は担任を務める教室に、彼女はまず食べ残しの片付けをしなければならない。目的地の違う者同士は別れる他なかった ]
(-71) minstrel 2018/03/31(Sat) 02時頃
|
|
[ ─────… ざぶ ん、]
(44) minstrel 2018/03/31(Sat) 02時頃
|
|
[ 斗都良駅周辺の道すがら、突如、視界が黒に呑まれた。田舎町を細々と照らす灯火は、見渡す限り潰えたようで、夜の帳を打ち消す街灯も、今は無力にも夜闇を野放しにしている。
職場の送別会が、名残惜しさと今日限りの別離を言い訳に、二次会、三次会、四次会と長引いたおかげで、正しい夜の訪れに立ち会うが。脳髄までしっかり酒精が回った頭では、碌に事態が飲み込めない。
ただ頭上に明滅する無数の星を瞳に収め、天を仰ぐ。 綺麗なもんだ。悪くない、と吐き出した息の酒臭さに、少々目が醒める。上手く切り取れる気はしないが、出来心で夜空の写真でも撮ろうかと、ポケットを探り──…ない。
スマホがない。一気に酒が抜ける。あちこち叩いて、ある筈の機体の膨らみを探し当てんと願うが、手応えはない。入れた覚えがないのだから、当然鞄にもない ]
「はぁ、何やってんだ……」
[ 呆れと、諦観の入り混じった溜息が、忽ち夜に取り込まれる。端末の画面光も、連絡手段も絶たれ、暗闇と孤独に対抗する術を失う。星が降ろした電信柱の影から、眠りについた三両編成の電車の車体から、静寂が顔を覗かせる。月光が悪人を洗い出すかのように、一筋此方に差し向けた ]
(45) minstrel 2018/03/31(Sat) 02時頃
|
|
「……先生?」
[ か細い、昼間の喧騒の中であれば捉え損ねる程の、小さな声を拾い上げる。遮断機の向こう側で、背に月明かりを受け立ち尽くす子供。見覚えのある白い肌が、夜との対比で一層際立つ。早春にしては薄着の袖のないワンピースと裸足が、はっきりと輪郭を持ち、丑三つ時に取り込まれる事なく存在している。昼の間、保健室で眠り姫然としているのが、納得出来る程に ]
「お前、こんな時間に何を、…………あっ?!」
[ 違和感は幾つもあるが、少女の手の内にある物を見て、声を上げる。長方形のシルエットだけで、小さな手が握り締めているのは、自分の探し物だと早合点する。が、見止めたと同時、少女が身を翻し、駆け出す ]
(46) minstrel 2018/03/31(Sat) 02時頃
|
|
「おい、……待てって!何処行くんだ!」
[ 引き止める大声が、アスファルトを打ち路地に響く。反射的に追い掛けようと足が動き、踏切を越える。坂道に差し掛かり、運動不足の心臓が暴発しそうな程に痛むが、立ち止まることも出来ず、千鳥足に鞭を打つ。やがて世界が回り出し、足場を失う浮遊感に襲われる。視界に踊る白いワンピースだけが道標だった。
大人の脚力が開いていた距離を次第に埋め、もう一息だと伸ばした手は、空を切り、落ちる。後を追う速度を態と緩めたのは、少女が笑っていたからだ。長い黒髪が夜に棚引く。すれ違う夜風は少女を見逃し、誰も彼も、あの子を捕える事は出来ない ]
(47) minstrel 2018/03/31(Sat) 02時頃
|
|
[ ──大人になれば、自由が手に入ると思っていた学生時代。苦渋に耐え、机に向かう事しか出来ないでいた。現実は、柵に行き場を失くし、背負う物が増える日々。
青年は時折、生きにくそうに笑っていたのを思い出す ]
(48) minstrel 2018/03/31(Sat) 02時頃
|
|
[ 夜を駆ける、少女の今が、この子の本質だとするなら、保健室で俯いていた子供もまた抑圧されていたのか。棒切れのように動かなくなった足を素直に止める。
俺の負けだ、と口に出した途端、力が抜け座り込んだ。振り返った少女が、廊下を騒がした悪餓鬼達と似たような、いい笑みで笑った。斗都良の町は未だ闇の中であるのに、この一本道に静寂の気配はない。そうしてこの身体を縛る気怠い不自由が、なんだか愛おしく、思えて、薄く笑って身を任せた ]*
(49) minstrel 2018/03/31(Sat) 02時頃
|
|
/* ちょっと何が言いたいか、書きたいか、全くスマートじゃないし、〆られてないですが、〆にしてください。お疲れ様でした。皆様のロルは後で美味しくいただきます。
(-72) minstrel 2018/03/31(Sat) 02時頃
|
1
2
3
4
5
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る