80 あの日、僕らが見た空は
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全
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
パルックが無残な姿で発見された。
噂は現実だった。血塗られた定めに従う魔物“人狼”は、確かにこの中にいるのだ。
非力な人間が人狼に対抗するため、村人たちは一つのルールを定めた。投票により怪しい者を処刑していこうと。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ないと……。
現在の生存者は、ペラジー、シーシャ、ゾーイ、トレイル、サミュエル、デメテル、ホリーの7名。
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[目を開けても、光はすぐに入ってこない。 何度か瞬いて背筋を伸ばすと、頭がごつんと何かに当たった。 壁から突き出た、板だか柱だか。 そんな木材の角で、たんこぶを作ったようだ]
……痛い
[家にはこんなのなかったのに。 家の中は、寒いし狭いけど、安全ではあった。
また数度瞬きをする。 何処か、昨日より遠い所で警笛が鳴った]
(0) 2013/04/21(Sun) 01時半頃
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/* あっ
びっくりした 更新明日かと
(-0) 2013/04/21(Sun) 01時半頃
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―昨日の次の日―
[目が覚めた最初は少しばかり爽やかな日だと思った。 どうやら上の、さらに上の方では >>1:79素晴らしく良いお天気らしい。 上層に近いと言えども、まだ空までは距離がある。
事務所の片隅に並べた椅子の上で 寝転がったまま伸びをして、遠い場所の天気予報を聞いた。]
ふ、ぁあ あ あー
[僕の仕事場兼住居は、通勤時間0分という素晴らしい物件です。 しかも三食の食事つき。 食事はミナカタさんが持ってくる、 どこで採れたものかよくわからないっていうことを除けば、 働く場としては申し分ない。んだろう、たぶん。]
(@0) 2013/04/21(Sun) 01時半頃
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[よれたTシャツの中に手を突っ込んで お腹をかきつつ、立ち上がった。 天気予報が聞こえる。 つまり唯一の上司はもう起きているらしい。 僕の食事も机の上に出してあるんじゃないかな。
て思ったら机の上には昨日もらったものが置かれていた。 マドカが、48番が持ってきたあの届け物だ。]
――……んー……
[あの後、48番はお客さんに連れられていなくなった。 僕は正直、買われていった商品がどこに行くのか知らない。 どうなるのかも、詳しく知らないけれどなんとなく想像がつく。 けれどそんなに興味はない。]
(@1) 2013/04/21(Sun) 01時半頃
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[ゆっくりと立ち上がる。 強張った身体を伸ばす特有の感覚も慣れたもの。 こっそりスカートをめくってみる。 起き出した視力。まだあくびをしているみたい。 でもほら、痛くない]
おにいちゃんの魔法だ
[同じ魔法をたんこぶにもかけてほしい。 スカートを下ろしながら周囲を見渡した少女は]
ありがと、おにいちゃん
[嬉しそうに微笑んだ]
(1) 2013/04/21(Sun) 02時頃
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[ミナカタさんの事務所 ――取引所と言った方が正しいのかもしれない―― そこが生き残れるのは隙間産業だからだと言っていた。 煙草の煙と一緒に吐き出されたから、 遠くて聞こえないものも多かった。 なにより僕は小さくて、 スプリングヒルズのことをよく知っているわけでもなくて、 その隙間産業が何を指しているのか、 分かっていなかったと思う。 今の僕ならば想像はできる。 おそらくきっと、のレベルであるけど。]
(@2) 2013/04/21(Sun) 02時頃
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[届け物の中身を検めて、新鮮そうな果物であることを確認して、 どうやらこれが僕の朝ごはんであると肩をすくめた。 一部が不必要に柔らかい。 昨日抱き着いてきたマドカみたいな柔らかさだと、 僕は申し訳ない連想をしてまた肩を軽く持ち上げた。
竜巻情報>>1:97が流れてくるまでの少しの時間は、 果物を切り分ける作業で埋められる]
(@3) 2013/04/21(Sun) 02時頃
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[裾をなおして少女は歩き始める。 空っぽの胃がしくしく痛むし、時折ぐぅ、と悲鳴をあげるけれど 都合のいいことに食欲はほとんどなかった]
空……何色?
[仰いだ空はまだ遠く、それでも少女は嬉しそうで**]
(2) 2013/04/21(Sun) 02時頃
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[果物を切ると、なんだかすうっとするような良い匂いがした。 ずいぶん久しぶりだ、こんな匂い。 ミナカタさん奮発してくれたんじゃないのこれ。 知らないうちにニマニマとしていたらしい僕に、 所長室から出てきたミナカタさんが、 さも気持ち悪いものを見たような顔で頭を掻いた。]
『おい、今日外でるなよ。 窓も閉めろ』
ん、え、 えっ? 缶詰? 軟禁? そういうのレイティングが許さないっていうか
[馬鹿かお前、と心底胸糞悪いものを見る目をされた。 扱いがランクアップしているのかダウンしているのか 微妙な視線だ。 冗談の通じない男はモテないですよミナカタさん。]
(@4) 2013/04/21(Sun) 02時半頃
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[けれど、外に出てはいけない、というのは 比較的辛い。わりと辛い。 窓も開けちゃいけないとなると 紙飛行機も飛ばせないかもしれない。 これから乗り越えなきゃいけない時間を思えば 果物の甘酸っぱさが舌に刺さるようだ。 僕は自然と寄っていた眉を 一層わざとらしく寄せて無言の抗議をした。
それに引き替え、ミナカタさんは 今日はなんだか口数が多い。 こういうミナカタさんは機嫌が当社比良い可能性がある。 もしかしたら、 大きな契約でも取り付ける途中なのかもしれない。]
(@5) 2013/04/21(Sun) 02時半頃
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チアキは、胸中でこそりと取引が失敗になるように祈った。
2013/04/21(Sun) 02時半頃
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『けほ。』
[幼馴染がひとつ、咳をした。 すこし風が、強い。]
ん。煙、吸ったか
[僕は立ち上がり、風上へと回った。 友はいやいや、と手を振って見せたが。]
(@6) 2013/04/21(Sun) 02時半頃
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[がらり。 瓦礫の欠片が鳴る。 坂と階段の中間のような道の半ばで、少年は一たび足を止めた。四角い空を仰ぎ見る。少しだけ。少しだけ、近付いたように思うのは、ほとんど錯覚に違いない。遥かなあの場所までどれだけかかるものか、全く予想もつかなかった]
[がりがりと。 不味い干し肉を齧りつつ。 がりがりと。 己の指先を齧りつつ。先へ先へ、歩を*続け*]
(3) 2013/04/21(Sun) 03時頃
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/* 神は死んだ!
(-1) 2013/04/21(Sun) 03時頃
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― 一つ上の階層へ ―
[トレイルと別れ、一人、自転車を漕ぐ。 途中、また知った顔を見た。 物の売り買いをするシーシャの顔は、いつも青白いように見えて、香辛料の買い付けに幾度か話したことはあるけれど、
彼もふらりと道を、上を目指して歩いているように見えた。]
――……上に、行くだが?
[その横で、自転車を一度止めて、そう話しかける。 そこで、どれくらいか会話を交わしたか。 ともかく、その横も過ぎ去っていくことになるのに変わりはない。]
(4) 2013/04/21(Sun) 08時頃
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>>3
[ただ、坂か階段がというような微妙な道では自転車を漕ぐことはできない。 降りて、それを押しながら登っていくことになるだろう。
もちろん、それが楽なわけはなく、
段々と、心臓の鼓動が大きくなってくる。]
(5) 2013/04/21(Sun) 08時頃
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どく どく どく
どく どく どく
どくどくどくどく
どくどくどくどく
(*0) 2013/04/21(Sun) 08時頃
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どくどくどくどく
どくどくどくどく
どくどくどくどく どくどくどくどく
どくどくどくどく どくどくどくどく
どくどくどくどくどくどくどくどく
どくどくどくどくどくどくどくどく
どくどくどくどくどくどくどくどく
(*1) 2013/04/21(Sun) 08時頃
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どくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどく
どくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどく
どくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどく
どくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどく
どくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどく
(*2) 2013/04/21(Sun) 08時頃
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どくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどく
(*3) 2013/04/21(Sun) 08時頃
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どくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどくどく
(*4) 2013/04/21(Sun) 08時頃
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あ………
[ふと、胸を抑えて、坂の上、止まる。 そう、ひどく、ひどい、違和感を覚えて……。
でも、同時に広がったのは、 一つ上の階層の景色だった。]
(6) 2013/04/21(Sun) 08時頃
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(あ……ここは、)
(もうすぐ、)
(と、君が呟いた場所。)
[誰の声だ?]
(*5) 2013/04/21(Sun) 08時頃
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サミュエルは、頭を押さえる。
2013/04/21(Sun) 08時頃
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いげね……。
[ぼんやりとした。 同時に、かちり、とまた、どこかで音が鳴る。
それは、急いているようだ。 早く、上に行けと、 早く、上に言って…。]
(7) 2013/04/21(Sun) 08時頃
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(早く上にいって)
(そして、 んでしょう?)
[聴こえる声。]
(*6) 2013/04/21(Sun) 08時頃
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サミュエルは、そのまま自転車にまた乗ると、ペダルを漕ぎ出す。
2013/04/21(Sun) 08時頃
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― 一つ上の階層の町『2』 ―
[そこは、下の階層と対して代わりがないように思えた。 だけど、違うことがあった。 そう、最初は気がつかなかったけれど、
よく見れば、壁、道路、店の看板、そして、表示等、ときには、道行く人の服にまで…。]
――……2?
[数字が刻まれている。 そのどれもが『2』もしくは、セカンド、TWO、時には並んだ二匹のカエル。左手と右手。 ともかくも意味するのは『2』だ。]
(8) 2013/04/21(Sun) 08時頃
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なんだ?2?
[しばらく考え込む。 すると、いつのまにか、横に誰か立っているような気がした。]
(9) 2013/04/21(Sun) 08時頃
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(ここは、一番下じゃない、と思っている人の町なのよ)
[もう聞きなれてきた声。 でも、誰だ?]
(*7) 2013/04/21(Sun) 08時頃
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>>1:@27
[一瞬見えた白い何かは、 もしかすると、と思えるような者でもあったかもしれない。
でも、幻影といえば、そうなるだろう。]
――……トリ?ヒト? なんだ?
[風というものをよくは知らないけれど、きっと風のようだと風を知っているものは言うだろう。 そして、それは、彼にしか見えない幻影。]
――……女神?
[そう、彼は一瞬、確かに、口はしをあげて嗤う女性の姿を見た。]
(10) 2013/04/21(Sun) 08時半頃
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(一番下じゃないから、安心って思っているヤツなんて、 下衆としか思えないわね。)
[その女神のような女が、言った。]
(*8) 2013/04/21(Sun) 08時半頃
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[だが、それはすぐに消え去る。 見えなくなった女の姿を探すように、また自転車を漕いだ。 やがて、その町の中心部につくと、いきなりぐるるると腹が鳴る。
雑嚢を開けて、おやっさんがくれた硬貨を一枚握った。 教えてくれたこと、金だけは、この中、どこでも共通に使えるのだと……。
一つの店の暖簾をくぐるけれど、 それが汁蕎麦屋だったのは、まだ、彼が彼でいる証であること、
先に知ることになる。]
(11) 2013/04/21(Sun) 08時半頃
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(そんなモノばっかり食べないで?)
(もっと、野菜とか果物とか摂ってほしいわ。)
[なんだろう、この頭の声は。]
(*9) 2013/04/21(Sun) 08時半頃
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[おやっさんとは違う味のどんぶうを平らげたあと、 外に出て、空を見上げる。
まだ、四角い空は遠くにある。**]
(12) 2013/04/21(Sun) 08時半頃
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/* その場所に帰ると記憶が蘇る。
一番てっぺんには、神様と呼ばれる場所がある。 最新のあらゆる医療をつくしている場所。 だけど、クローン技術は発達せず、緊急の手術時には、 この過密人口のどこからか、ドナーをひっぱってくる。 それは人買いのような形をとられることもある。
(-2) 2013/04/21(Sun) 09時頃
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/* ドナーと患者を合わせることはない。 だけれども、ミルフィは、心臓だけになってからも、少年に話しかけてくる。
異国からきたおぼっちゃんに、嫉妬と呪怨を込めて。
やがて呪いは、記憶を失わせ、少年を最下層まで追い込んだ。 そこはミルフィの故郷であり、そこにまで貶めたことを満足していたけれど、 もう一つの呪い。
また上を目指したいと思ったならば。 一番上についたとき、彼はそこから外へ飛び降りるだろう。
でるだめにと。]
(-3) 2013/04/21(Sun) 09時頃
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/*
自身の心臓を愛している。 自身を愛している。
でも、それと溶け合ってしまった少年もいつしか愛している。 心臓は恋して愛して、
そして……。
着いたとき、 誰もそばにいないなら、 きっとそのまま。
(-4) 2013/04/21(Sun) 09時頃
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/*
そう、ここで生まれた、 ミルフィの心臓は、ここで生まれた。
(-5) 2013/04/21(Sun) 09時頃
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[サミュと別れて、のんびり行くと やがて、長い長い階段に]
(…まさか、天国に?)
[そんなはずはあるはずもなく どれくらい登り続けただろうか?
たどり着いた街のあちこちに見えるは『2』]
(13) 2013/04/21(Sun) 10時頃
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…こっちは、天使? で、あっちは…女神?
[ふらりと迷い込んだ路地裏で 並ぶ二軒の看板に首を傾げて立ち止まる
片方は2人のラッパを吹いた天使が向かい合い もう片方は2人の女神が向かい合う
どちらも窓と扉は閉ざされていて 入るには躊躇われる]
…これ…店だよね?
[看板と佇まいを見るとただの家とは思えず]
(14) 2013/04/21(Sun) 10時半頃
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バタン!!
(*10) 2013/04/21(Sun) 10時半頃
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[突然、天使の方の扉が開き 中から弾丸のようにひとり飛び出す赤毛の少年
『トニー、待ちなさい!』
遅れて出てきたのは、少年のものと思われる名前 それを叫んで呼び止めようとする 女神のような女のひと―母親にしては少し若いか]
(15) 2013/04/21(Sun) 10時半頃
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[事情は飲み込めないが 飛び出た赤毛の弾丸少年をキャッチすると
女のひとはこちらへ「ありがとう」と礼をいい 少年トニーの目線に合わせてしゃがむ
『悔しいのは分かるわ…なら、どうしたらいいと思う?』 『難しいかしら…なら、大人になってもずっと考えて』
優しく囁かれたトニーは涙目でコクンとうなずいた 女のひとはトニーを促して先に行かせると
『お茶でもどうかしら…親切な旅人さん?』 『あたしはジェニファー、お名前訊かせてもらえる?』
そんな挨拶をしてきた 笑顔の口元のほくろが印象的だなと*ぼんやり*思う]
(16) 2013/04/21(Sun) 11時頃
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…じゃあ、行ってくるよ。
[煙草を投げ捨てて、僕は立ち上がった。
今日は少し下の区画で大きな市がある。 時折そこへ出かけて、生きるために必要なものを調達するのだ。 幸い、この街にはかつての住人たちが残して行ったものがまだあるから。それらを拾い集めて加工し、余裕のある連中に売りつける。目下、僕らの生きる術はそういったものだった。]
『生きて帰っておいで』
[毎度の冗談だ。実際はそう、危険でもない。 確かに闇市やら、ならず者の溜まり場やら、危ない場所はいくつもあるけれど。だからこそ自治自警は発達しているし、そういった場所さえ理解して避けていればそうそう危ない目に遭うこともない。…少なくとも、僕らはそう認識していた。]
(@7) 2013/04/21(Sun) 12時頃
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/* Σどくどく
(-6) 2013/04/21(Sun) 12時頃
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[背後から、足音ではない物音が聞こえてきた。特別狭い道でもない、故に避ける必要もないだろうと、足を止めないばかりでなく振り向いてみすらしなかった、が。横に止まった姿に、かけられた声に、立ち止まって其方を見た。 自転車に乗った、見知った姿]
…… 上に。 うん……そうだよ。上にね、行くつもりなんだ。 ……君も。行くの?
[サミュエルに、肯定してから問い返す。 同じように肯定が返ってくれば、頷いて]
行けたらいいね。
[そう短く呟くように言い、小さく爪を噛み鳴らした。 自転車と共に去っていくその姿を、少しの間立ち止まって見送る。また、とだけ言葉を加え]
(17) 2013/04/21(Sun) 12時半頃
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[それから、どれくらい歩いたか。 少年は――住処より一つ上の階層に辿り着いた]
……、
[街の景観を、行き交う人々を、立ち尽くして眺める。見慣れない、しかし特別に真新しくもない、それら。ただ、明確に違っているのは、異質なのは、あちらこちらに2という数字が刻まれているという事だった。 2。 黒い紙にそう白く描かれた張り紙に、ぺたりと掌を付け]
2。 2、…… 二番。二つ。二度。二人。ふたり、……ふたり……
[連想を、ぽつりぽつりと口に出す。そして、ふと、張り紙から手を離し、頭を押さえた。刹那、殴られたかのような強い痛みが走ったために。う、と呻き声を零し]
(18) 2013/04/21(Sun) 13時頃
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[二人。二人。二人。二人。二人。]
[頭の中をその短い言葉が駆け巡る]
[2 という数字が
ちらばって]
(*11) 2013/04/21(Sun) 13時頃
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[僕らが暮らしているのは幾重にも折り重なった要塞のようなこの街の、海と空とを見渡せる周辺部。ただ、半端な場所ゆえ、陸の孤島のごとく外部との接触が難しい地区だ。
毎日目にしていながら手にすることの出来ない空と海への憧れを募らせた結果、ある者は空を、ある者は海を、またある者はヒトとモノを求めて次々に生まれた街を捨てて行った。
そして時折、中央下層階からの旅人が現れる。彼らもまた、空への憧れを募らせているのだ。微笑む石の女神たちは、そんばないものねだりの人間を笑っているようにも、見える。]
(@8) 2013/04/21(Sun) 13時頃
|
|
……何、……何なの、……何だったっけ…… 何だっけ…… 2? え、そう……そうだけど、……そう、……
……何だよぉ……
[その場、古びた雑貨屋の脇の壁際に蹲り、がりがりと指先を噛み始めた。鈍く痛み続ける頭、脳裏を過ぎるなにか、それを、消し去ろうと努めるように]
……どうでもいいよ。……どうでもいいのに。 見なきゃ。空、 僕は、怖いんだ。……怖いんだよ。 だから、空、見に行かないと……
……痛い……
[指を噛む合間に呟きながら。 ぽろぽろと、幼い子供のように涙を流し]
(19) 2013/04/21(Sun) 13時半頃
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|
[また、空色の瞳が、思い浮かんだ]
[いつか、何処かで見たような。 いつか、何処かで、見たのだろうか?]
(*12) 2013/04/21(Sun) 13時半頃
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|
/* どこまで進んだ?
1.まだテリトリー 2.そのつぎ 3.そのつぎのつぎ 4.むしろ逆 5.つぎくらい 6.つぎのつぎ
6 4
(-7) 2013/04/21(Sun) 14時頃
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|
/* じゃあシーシャのその先で
(-8) 2013/04/21(Sun) 14時頃
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|
[いつの間にか。 線引きはないけれど、綺麗な街に出た。 まだ空は四角いけれど、ほんの少しだけ広い。 気が、する。
…どうにも、落ち着かない。 ここには、きれいなものがたくさんあるけれど そのどれも、自分とは関わりがなかったものだから。 着古したシャツにジャンパースカート、履き潰したスニーカーでは この世界では異分子。
こそりと路地の裏に行けば、すこしは浮かないだろう。 そう思って、細い道を行く]
(20) 2013/04/21(Sun) 14時頃
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|
[裏は裏なりに、活気があった。 呼び声、掛け声。 それでも、自分のような子供はいないらしい。
声を掛けられたのは、そのとき]
ちがう。 迷子じゃないから。
[恰幅の良いおばさん。 いかにも親切そうに、半ば同情を含んだ目。 親がいないの?などと聞いてくる声を振り切って、駆け抜ける。
ああ、鬱陶しい]
(21) 2013/04/21(Sun) 14時頃
|
|
[たどり着いた先は、ゴミ捨て場。 適当に放ってあるだけのあの場所と違って、ある程度種類が違うらしい。
きれいなほうのゴミをあされば、袋の中から服を幾つか見つけた。
…なぜ捨てられるのだろう。 こんなにきれいなのに。
一箇所ほつれを見つけたけれども、それは少女にとってはまったくもって気にならないことだった。 すこし大きめだったが、着られるサイズのスカートとTシャツ、それにフードのついた服を羽織る。 パーカーなんて名前は知らない。
…普通の子供、のような出で立ちになれば、そこを離れる。 ゴミを漁るような“異分子”は、連れていかれてしまうから。 風景に溶け込まなければ]
(22) 2013/04/21(Sun) 15時半頃
|
|
[忘れていた、と、きていたポケットから取り出したのは、指輪。 すでにお守り代わりになったそれは、変わらずに鈍く光る。
あれ、と思う。 あの暗い路地裏、ランプにかざしたとき、これは赤だったはずなのに。 今、空がすこし広くなった、そこでは。 うっすらと緑に変わっている。
…気が、する]
(23) 2013/04/21(Sun) 15時半頃
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|
[その変化は僅かで、見間違いではないかとさえ思った。
…きっと気のせいだ。 色が変わる指輪なんて聞いたことがない。 スカートにはポケットがなかったので、パーカーのポケットに入れる。 すこしだけ急ぎ足で路地裏を抜け、表通りに出た。
やっぱりそこは、きれいな場所で。 ぱちりと瞬きをすれば、人の流れに沿ってレンガ道を進んだ]
(24) 2013/04/21(Sun) 15時半頃
|
|
[翌朝、遠く甲高い音が聴こえた。 学者たちと宿から出たばかりの時間だっただろうか。 「鳥の声」かと問う助手へ笑いながら]
…いいえ、多分…下層の何処かで鳴った汽笛かと さすがに…あんな声で鳴く鳥はここにもいませんから
[学者もこれは初めてだったらしく、なるほどと頷いていた。 「スプリングヒルズ」は離れ小島の巨大な建築物と外では認識されているようだが。 階層を超えての行き来をせずとも暮らしていける区域も数多く存在してるため、小さな都市国家というのが中にいると実感できる。 この中どころか、階層から出ることなく一生を終える者も多い。
この汽笛は―故郷の下層にあるクズ山から、誰かが組み立てて鳴らしたものなのを男は知っている]
(@9) 2013/04/21(Sun) 15時半頃
|
|
さあ、行きましょうか… 今回は翼を持った女神像のある階層でしたよね?
あそこは、寂れたところですし 住民もかなり分散して生活してますので …寝泊まりは、そこよりも下層階になるかと
[言外に「上層とは違う」というのを匂わせておいたが、大丈夫だろうか? 学者も助手も2人とも子どもではないとはいえ、何が起こるか分からないのが旅である。 少し強張ってしまったのを悟られないように、男は笑顔を絶やさぬようにこっそりと*頬を*触った]
(@10) 2013/04/21(Sun) 16時半頃
|
捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2013/04/21(Sun) 16時半頃
捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2013/04/21(Sun) 16時半頃
|
― 一つ上の階層の町『2』 ―
[食事を終えれば、そのまま、また自転車をひいて町の中を歩いていく。 2の女神、2の天使の看板も通り過ぎて、 上の階層にむかう道筋は、なんとなくわかった。]
ここ、どれくらい、上あるんだべがなぁ。
[一番てっぺんは、その四角い窓のまだまだ先なのだろう。 ともかく、先を急がねばと思う。
なぜ、そう思うのかはしらない。]
(25) 2013/04/21(Sun) 17時半頃
|
|
[島の中央にほど近い場所にある螺旋の階段を降り続け、ようやく目的の場所に辿り着いた。ここが、この近辺じゃ一番賑わいのある区画だ。 市場は活気に満ちている。やはり低い階層ほど、活気はあるような気が、する。生憎ここより下に降りたことがないからその先の様子はわからないのだけれど。
ここには上の方ではあまり感じない、潮の香りが漂っている。 その香りは、嫌いじゃなかった。
持ってきた荷を広げ、僕は広場の隅に陣取った。 金属片や、安っぽい石を加工した装飾品。場所によっては見向きもされないのだが、この辺りではこういう、生きることに直接関与しないものも受けが良い。余裕があるのは良いことだ、と、僕は思う。
品物を並べていると、かさりと小さな気配]
(@11) 2013/04/21(Sun) 17時半頃
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……ねえ、それ、なあに
(26) 2013/04/21(Sun) 17時半頃
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|
[僕よりずっと小さな女の子。 淡く浅い赤のワンピースは、この辺りの子にしては傷んで薄汚れていた。]
ほしいのかい。 ひとつ、銅貨4枚だよ。
[答えると、女の子はひどく悲しげな顔をして、ふいとそっぽを向いて駆けて行ってしまった。
女神さま、僕は少し悪いことをしたような気分です。]
(@12) 2013/04/21(Sun) 18時頃
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/* なるほど、 見物人でもはいっとくべきだったな。
まぁ、しょうがないけど。
(-9) 2013/04/21(Sun) 18時頃
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[ともかく早く行こう、そう気が急いている、 そして、階層の上にむかう道をただ、無心で自転車、は知らせ始めた。
そう、立ち止まると…。]
(27) 2013/04/21(Sun) 18時頃
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(早く行きましょう。 空がみたいんでしょう?)
(*13) 2013/04/21(Sun) 18時頃
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[押してくるのは誰だろう。 振り向いたら、羽根が散ったような感覚。
だけど、掴めはしない。
『2』の町で、気づいたのは、『2』の存在だけど、 きっと、それはまた上に行けば、はっきりしはじめるような気がした。]
(28) 2013/04/21(Sun) 18時頃
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[頭の痛みは、少しずつ薄らぎ――代わりに、胸元の十字が疼くように痛んでは、平常に戻っていった]
[少年はすぐ立ち上がりなどはせず、暫し蹲り泣き続けて*いて*]
(29) 2013/04/21(Sun) 18時半頃
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― 一つ上の階層の町『2』の端 ―
[その階層の端まで来ると、人が立っていた。 その先には、また、上がる道がある。 おそるおそる近づいてみると、上にいくのか?と問われた。 イエスと答えると、頭の先から脚の先まで、門番は眺めてから、道を開ける。]
(行くのは自由だ。 ただ、この上から15までは、特別生産地区になっている。 町はないし、人も少ない。 生産のために、12時間日が差し、12時間闇になる。)
[説明を受けて、頷いた。]
(30) 2013/04/21(Sun) 19時頃
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つまり3階がら15階までは、人があんまりいねぇっでごどだな? あと、生産って、野菜とがか?
[そう尋ねれば、いけばわかると言われたので、そのまま、門番の横を通り過ぎる。 そして、また階段のような坂のような道を登り始めた。
ただ、今度はそんなに長くはない。慣れたのか、それとも?]
(31) 2013/04/21(Sun) 19時頃
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― 3階〜15階、なだらかに続く生産地区 ―
[それは、スプリングヒルズの住民のどれほどを賄っているのかわからない。 ただ、どこまでも続く、それは、
田園や畑は、
最下層からきた者には珍しく…。]
(32) 2013/04/21(Sun) 20時頃
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/* 一人でえんえんソロールも恥ずかしいな。 自制するべきか。
(-10) 2013/04/21(Sun) 20時頃
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サミュエルは、まだ明るい田園の中、自転車を押して歩き始めた。**
2013/04/21(Sun) 20時頃
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[ジェニファーに案内されたのは 先ほどトニーが戻っていった天使の店
こじんまりとしたエントランスには階段と 奥へ続く廊下があって それを先へ先へと進んでいけば 丸いローテーブルを中心にソファの並ぶ応接間
(…何のお店?)
カーテンが開かれた窓の外から漏れるのは 金色をした午後の陽射しと 楽しげな笑い声が混じる幼い子らの遊ぶ声]
(33) 2013/04/21(Sun) 20時頃
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ここは…何のお店、ですか?
[今朝、発ったばかりの我が家―教会に似てる そう思ったのは、窓の外の庭の光景
トニーを始め、何人もの子どもたちが 駆けっこや取っ組み合いや、鬼ごっこをしてる
違いといえば部屋の内装が質素ではないこと 子どもたちが教会にいるきょうだいたちより小綺麗なこと それから―全体的に幼く人数も多いこと
トニーは十を過ぎたくらいだろうが 年長でリーダー格らしく、歳下と思われる子どもを世話してた
――自分は傍から見ればあんなだったろうか?]
(34) 2013/04/21(Sun) 20時半頃
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[大きな取引があるんだったら是非とも失敗してほしい。 仕事に戻るミナカタさんの背中に そんなことを思いながら、また果物にかじりつく。 鮮やかな橙色が溢れて手首を伝った。 半分切って、半分残った果物は、奇麗に包んで保存する。
そうやって果物を片づけた後の僕の手に 小さな、薄黄色の種が残った。 つまみあげて、掲げてみてみる。]
……ここらへんに、植えられるところ 無かった気がするなあ
[もっとずっと上の方なら、 日の光も浴びられる場所があるだろうに。 僕の手の中にある種は不幸なやつだ。]
(@13) 2013/04/21(Sun) 20時半頃
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[軽く水気を切った種を机の上において いつもの服に着替えた僕も仕事を始めるとする。 と言っても、今日はボイコットするつもり満々なんですけどね。 だって軟禁だし。 精神衛生上よくないし。 第一、この書類にどれほど意味があるのかさっぱりだし。
ほんの少しの御情け程度、 それっぽっちの事務書類を片付けた僕の前には 紙飛行機の形になる前の、真っ白い紙が広げられた。]
(@14) 2013/04/21(Sun) 20時半頃
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[事務机の灰色の中、飲み込まれないで浮かぶ白の上で くるくるとペンを回した。
いつもの紙飛行機は、ほとんど何も書いてない。 たまの気まぐれで3文字の名前がのっかるけど、たまの話だ。 仕事中に飛ばす物だから、そんなに書く時間もないし。
けど、今日はボイコットなので堂々と書き綴ってやろう。 手始めに数文字、黒いインクを刻んでみる]
「
拝啓、
(@15) 2013/04/21(Sun) 20時半頃
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[幼い頃、遊ぶところを見に来た大人たち 彼らの言葉を思い出す
『これだけ器量がいいのにもったいない』
『女の子だったら、よかったのに…』
『だって、そうしたら…お金が…』
彼らに笑顔で挨拶して去る時に聞こえたものは ―値踏みや品定めをするかのような]
(*14) 2013/04/21(Sun) 21時頃
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…もしかして、トニーは売り物…ですか?
[ハッと気づいて問うてみれば 紅茶をいれ終わったタイミングのジェニファーは
『察しがいいわね』
と、肯定の意を表してから 深く長いため息を
『ついでに、隣は"女神"が売り物よ』
それから、ソファに座るように手招きをした メランコリックな*女神*よろしく頬杖をついて]
(35) 2013/04/21(Sun) 21時頃
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」
[困ったことに、僕のペンは全く進まない。 最初はてらてらと光っていた黒インクが乾いて 白い紙の上にしっかり馴染んでしまっても、 それに続く言葉は出てこなかった。]
……なぁに書けば、いいのかなぁ
(@16) 2013/04/21(Sun) 21時頃
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[唇をとがらせてみた。 唇の上の所と鼻との間にペンを差し込む、 至って古典的なスタイルで、 僕は全身全霊をもって書くべき中身を探す思索にふける。 うんとこしょ、どっこいしょ。 それでもなんにも浮かびません。]
[助けを求めて、窓の向こうを眺めやる。 けどそこにあるのもいつも通りの風景で、 違うと言ったら、強風にあおられてぶつかってくる砂煙だった。
そういや結局、昨日聞こえたあの音はなんだっただろう。 埋まらない白からの逃避行に選んだのは昨日の音。 エアシップの振動音ともまた違う、あの音。 48番は何か言ってたかしらん。]
(@17) 2013/04/21(Sun) 21時半頃
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『チアキちゃん、あたしはずっと、 ずぅっといろんなこと知ってるんだから』
[買われるまでのわずかな間、僕を話し相手と定めたあの子は いろいろなことを話してくれたような、 そうではないような。 少しばかりは覚えていることもあるけれど、 その大部分は申し訳ないことに忘れてしまった。 いまごろあの子の体はどこに行っているのかな。]
(@18) 2013/04/21(Sun) 22時頃
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ふーん いけなかったんだ、怖くて
[うろ覚えの会話は、48番の一方的な声ばかり浮かんできた。 僕はきっと、こう返しただろう、と思える言葉を 僕の中から掘り返してきて、それでリテイク。 記憶にもう一度放り込む。]
『違うよ、行っちゃダメって言われたからだもん!』
(@19) 2013/04/21(Sun) 22時頃
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― どの階層かわからないけど、一面のパセリ畑 ―
[明るさは、そのまま続いていく。 最下層にいたときは、夜は薄暗くなっていた。 しかし、真の闇というものは知らない。
だから、唐突に、闇が訪れた時、 心底、びっくりした。]
(36) 2013/04/21(Sun) 22時頃
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(ああ、暗い。 でも、
あたしはもう、永遠の闇の中に閉じ込められてしまった。 それに比べれば、貴方なんて…。)
(*15) 2013/04/21(Sun) 22時頃
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[僕はもう少し、きちんとした会話を したほうがよかったのかもしれない。 でもしょうがない。 僕はたいてい思ったままを言って生きてるのです。
それでも、僕の見たことを、 48番が見れなかったものを話しても良かったかもね なんて、ほんの少しだけ感傷に浸ってあげることにした。]
(-11) 2013/04/21(Sun) 22時頃
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『下だとね、たまに、何かの鳴くような音が聞こえるんだよ』 『すっごいよく通る大きな音で、 だからきっと大きな怪物がいるんだって』 『でも、あたしの住んでたところよりも 下から聞こえたから』
[そうそう、48番はこういったんだ。 だから、ああ見たことないんだなって、思ってそれで、 「行かなかったんだ」って、引き取ってあげた、ンだと思う。]
(@20) 2013/04/21(Sun) 22時頃
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拝啓、まだ見ぬ怪物さんへ
[とりあえず一行、埋めてみた。 それ以上はどうしても埋まらなくて、諦めてペンを投げる。 そもそも僕が何か書くなんて無理無理。無理。 話すべき中身がないない、ないです。あっきらめた。 だから代わりに、セロハンテープで種を張り付ける。 丁寧な字で名前を綴る。3文字の名前は下部に。
そのままの状態で飛行機にしてみれば 種のせいで余計な線が何本も入ってしまった。 まあでもいいよ。どうせ落ちる途中でもっと汚くなるだろうし。]
(@21) 2013/04/21(Sun) 22時頃
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[僕の手は最後に折り目を付けることろで止まった。 そっと書き足したいような、そんな感傷があって、 僕の手はもう一度ペンをとった。 けど、僕にだって右手が何を描きたがっているのか 理解が出来なかった。
僕は何が言いたいのかしらん。 なにか、言いたいことがあるのかしらん。
――はは、ないない。そんなもの。]
(@22) 2013/04/21(Sun) 22時頃
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|
[それから急いで、 ミナカタさんにばれないうちに窓から投げなくちゃ。 こんなに風が強かったら、もしかしたら、 いつもとは違う場所に落ちていってくれるのかもしれない。
風が事務所に入ってこないうちに、 僕は控えめに窓を開け、力いっぱい紙飛行機をぶん投げた]
(@23) 2013/04/21(Sun) 22時頃
|
チアキは、窓を閉める前に力んだ分の呼吸が漏れて、盛大に咳き込んだ**
2013/04/21(Sun) 22時頃
|
うあ……。
[何も見えない。 感覚もわからない。
真の闇は、また心臓を高鳴りさせる。
どくりどくりと、明らかに動揺を示している。]
(37) 2013/04/21(Sun) 22時頃
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(あんたの心臓じゃないくせにね)
(*16) 2013/04/21(Sun) 22時頃
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は?
[響いた、どこかの声に瞬いた。 でも、瞬いても、闇は変わらない。 目を開けているか閉じているかもわからない。
だから、段々とぱちりぱちりとしてた目の感覚もうすらぼんやりになってきたけれど。]
あ……
[ふと、その中で一つ、月明かりのように白い何かが舞った。>>@23 それが、誰かが投げた紙ヒコーキだなんて、最初わかるわけがない。 でも、それしか見えなかったら、それに手を伸ばしたけれど、 掴めたかどうか、また闇が迫ってきたから、わからなくて。]
(38) 2013/04/21(Sun) 22時半頃
|
|
――……けったいだべ……。
[闇の中、結局もがくように、身体は倒れて、 青臭い臭いのパセリ畑の中へ。
そのまま、もう、一時期どうでもよくなって、 目を閉じる。
闇は、眠りには、ひどく優しい。*]
(39) 2013/04/21(Sun) 22時半頃
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─ とある農夫のお話 ─
[食糧プラント労働者の朝は、早い。 闇の中動き回るのは、偽りの朝に目覚める前に、野菜たちが眠っているうちに収穫を終わらせるため。 摘み取られたことすら気づかぬままに、野菜たちは人々の糧となる。 赤外線ゴーグルをかけた農夫は、声ひとつ発することなく育てた作物を収穫していく。 植物も動物も、分け隔てなく。]
(@24) 2013/04/21(Sun) 22時半頃
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[壁の外には、昼と夜がある。 かつて人々は、昼に働き、夜は眠った。 植物たちも昼に育ち、夜に眠り、 動物たちも最初は、昼に動き、夜は眠っていた。 弱い動物が、強い動物が眠っている間に動くようになり、 弱い動物たちが動き出す時間に強い動物も狩りをするようになり、 そして昼と夜の境目は、あいまいになった。
昼働いた人々を歓待するために、人を迎える人は夜働くようになり、 人を迎える人を、迎える人たちがさらに遅くまで働き、 そして昼と夜の境目は、あいまいになった。
日の射さぬこの場所の方が、よほど昼と夜の境目がはっきりしている。]
(@25) 2013/04/21(Sun) 22時半頃
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[赤外線ゴーグルの奥の目が、予期せぬ闖入者に見開かれて瞬く。
しばしのち、肥料袋のビニイルが、布団の代わりに少年にかけられるだろう。**]
(@26) 2013/04/21(Sun) 22時半頃
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フランクは、野良仕事が終われば、癒しの女神になけなしの金をお布施する、そんな日常。
2013/04/21(Sun) 23時頃
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─ 地の底の、鉄の淑女が眠る場所 ─
[それはきっと、種の重みがうまい具合に翼の角度を安定させるバラストの役目をしたのだろう。
いつもより強い風に乗って飛んだ紙飛行機は、鉄屑と揶揄される動かぬ機関車に凭れて眠る、泥酔した男の額をこつりと突いた。]
……んぁ?
[重い頭を持ち上げて、開く目は赤外線ビジョンのような白黒画像。 この視界から色が失われてから、何年たったろう。]
なんだぁ…これ。
[酔ってでもいなければ、こんな酔狂になど付き合わなかったはずだ。 白い紙飛行機に包まれた小さな種と、奇妙な手紙。]
……くくく、ハハハハハ!!! なんだよ、怪物さま、って。 俺か?それともお前のことか?シゴナナさんよぉ。
(@27) 2013/04/21(Sun) 23時頃
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[機関車の胴をぱしぱし叩いて、しばし笑って。 それからもう一度、その小さな種を真顔で見つめる。]
こりゃあ、贈り物かぁ? お前さんへの貢物だってよ、シゴナナ。
こんな地の底で、育つわけなんざねぇってのに。
(@28) 2013/04/21(Sun) 23時頃
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[ジェニファーの手招きに一瞬ドキッとしていたら いきなりぷっと吹き出しお腹を抱えて笑われて 裏の意味などないとようやく気づく]
ジェニファーさん…涙流さなくても
[そこまでおかしかっただろうか? と、思いつつも少し複雑な気持ちなったりも]
(40) 2013/04/21(Sun) 23時頃
|
|
[それでも、何を思ったか。 ふらりと足を向けるのは、空の真下の終着地。
昼間の短い時間だけ日が射すのか、僅かに緑の苔がむす場所を、 油まみれの節くれた指で掘り、小さな種をそこへ埋め込む。]
ここで芽吹くなんざ、まるで夢物語さな。
[それでも、飲みさしの茶を少し掛けて、種を植えた土を軽く均した。]
(@29) 2013/04/21(Sun) 23時頃
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サミュエルは、ビニールの重みに気づくのは、朝明るくなってからだ。
2013/04/21(Sun) 23時頃
サミュエルは、暗いうちは、こんこんと眠り続けた。**
2013/04/21(Sun) 23時頃
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[21(0..100)x1秒ほど彼女は笑っただろうか 指先で目尻の涙を拭いながら
『ごめんなさい…反応が可愛いくて、つい』
そんな明け透けな言葉で謝られてしまえば こちらも毒気を抜かれてしまう]
(41) 2013/04/21(Sun) 23時頃
|
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[何度も何度も瞬きをする。に そ知らぬ顔で道端に立って、道行く人影に挨拶をして。
変な街だな、と首を傾げた。 知ってる人がいない]
私も誰も知らないし 誰も私を知らない
[変な街だけれど、それは自分じゃないから。 それでもいいかな、と。やっぱり足を進めることにした。 歩くことしかできない。 薄汚れた黒い服は、幸いあんまり変には見えないようで。 振り返る人はいない]
空気みたい
[小さく笑い声をもらして、今一度、空を仰いだ]
(42) 2013/04/21(Sun) 23時半頃
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…どうせ、子どもですから
[少し拗ねた口調になっていたかも知れない そう思いつつも 今さら、取り繕ったところで彼女にはお見通し そんな気もしたので無駄な抵抗は諦めた
『うん、お姉さん…素直な子は好きよ』
ぎゅっと抱きしめられて、頭を撫でられてしまえば 外で遊ぶトニーと同じなのだろうと思わざるを得ない
しかし、何故か嫌な気持ちではなく 久しぶりにホッとしたような すると、空であるのを思い出した胃袋は主張を始め]
(43) 2013/04/21(Sun) 23時半頃
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ぐるぐるぐるぎゅ〜っ!!
(*17) 2013/04/21(Sun) 23時半頃
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[大きな音で鳴き出して再び彼女を笑わせた
『よければ今晩、ここに泊まる?』
話によれば、ここからしばらく上は 穀倉地帯含む農畜産物を生産する階層が続くという もちろん、ひとは住んでいるし集落もあるのだが 農村なので宿は民家に泊まる以外はほぼないらしい]
(44) 2013/04/21(Sun) 23時半頃
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[返事を少し躊躇うと
『もちろん、ただじゃないわよ?』
話を促してみたところ
『あたしも明日は仕事で上に行くし…』 『少し、協力して欲しいことがあるの』 『悪い話じゃないと思うわよ、空を目指す旅人さん?』
何故、そこまで見抜かれてしまったのか? 首を傾げていると
『よその街から来たこどもの旅人が他にあるかしら?』
うふふと笑いながらそう返される 旅に出て早々手強い道連れが出来てしまった 女の勘は侮り難し]
(45) 2013/04/22(Mon) 00時頃
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/* 地形の認識にもかなり差があるのか。 なるほど、文字だけの伝達には限界がありそう。
色々、良いデータとれてます有難う有難う。
(-12) 2013/04/22(Mon) 00時頃
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トレイルは、コクンと頷く以外、出来ることはなく*
2013/04/22(Mon) 00時頃
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/* ねdねねねむい
(-13) 2013/04/22(Mon) 00時頃
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[知らぬうちにあがっていた階層。 そこらじゅうに溢れかえるサインに、少女は気づかない。 もののわからぬ、幸せとも悲しみともいえない、ただの無知。
隅を、隙間を選んで少女は歩く。 ほとんどなめされていない皮の靴だけれど、厚みだけは十分。 擦り切れるにはまだ遠そうで、それには少しだけほっとした。
狭い狭い隙間。階段ともいえない、斜面。 階層を隔てる壁のつぎはぎをすり抜けて、少女はまた、先へ進んだ。
昨日から何も口にしていない喉ははりつくようで、 道の先、風の渦がしかめっ面で此方を見ていた]
(46) 2013/04/22(Mon) 00時頃
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……ぁ
[低い天井も少女にとって苦になることはない。 はりついた喉から声を絞り出した。
休みたい。今すぐ眠りたい。
けれど足を止めたら、もう動けないような気がした。 今日、歩き始めてどれくらい経った? 今日って、いつ?]
(47) 2013/04/22(Mon) 00時半頃
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[収穫は十分。 これでひとまず、しばらくの命を繋げる。 僕は荷物をまとめて立ち上がり、ズボンの埃を払った。 幸いにも、今回の品物はいつもより高く売れた。腕が上がったのかもしれない。良い傾向だ。
帰る途中で野菜と果物を調達しよう。普段は加工品ばかりでそんな日持ちのしないものは買わないのだけれど、もうすぐ幼馴染の誕生日なのだ。その日だけは、特別。特別なひとの、特別な日なのだ。少しくらい特別なことをしたって罰はあたらないだろう。
広場の向こうに、さっきのワンピースの女の子がまだうろうろしているのが見えた。あちこちの店を覗いては追い払われながら、くるくると辺りを駆け回っている。迷い子だろうか、変わった子供だ。
僕は女の子を横目に見つつ、市場を後にした。]
(@30) 2013/04/22(Mon) 01時半頃
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/* デメテル→迷走が可愛い ゾーイ→生意気盛りなこどもみたいな シーシャ→躊躇っぽい感じ ホリー→ここが一番着地点見えないけど…大丈夫かな? 設定はかなり詰めてあるだけに回収が駆け足になりそうで心配
サミュがやっぱりダントツで設定から流れ 先に進みたい焦燥感が出てるし、先が見たいキャラ あと、PCの目的がはっきりしてるよね
トレイルは…序破急の破のとっかかりくらい? PL的には次のステップの想定と旅の裏の目的もあるから進められるけど 綺麗なお姉さんとのお別れで、破が終わる感じかなあ…急どうする? なるようになる、でいきそうだけど(
(-14) 2013/04/22(Mon) 02時頃
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― 女神像の街 ―
『今日は、見かけない方ですね?』
[細い声ががらんどうのホールに響く。 青白い肌をした華奢な体躯の青年は、異邦人の一行に声をかけた。 その声には、僅かに警戒が滲んでいる。
この区画に余所者が訪れることは滅多にないし、彼とその幼馴染、ことに、彼自身は、他者の訪れを待ちわびているわけでもない。]
『何か、御用ですか?』
[友に話すそれとは違う丁寧な口調には、ほんの少しの棘が見えたかも知れず]
(@31) 2013/04/22(Mon) 03時半頃
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―――………………………
[女神像の前で、少女は立っていた。 不思議そうな眼で真っ白に固まった彼女を見る、視る、観る。 しっかりと地を踏む足の指、風に揺れているような布、胸の膨らみ、そして…]
――羽?
[こてり、首を傾げる 背中に生えるその存在が、ただの綺麗な女性ではないことの象徴だと言ってるように聞こえた]
(48) 2013/04/22(Mon) 07時頃
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[…本当に、こんな姿の人がいるの? 聞いてみたいけど、答える人はいない。だから自分で答えを探さなきゃ。
もし本当に羽を持つ人がいるのなら、羨ましい。 だって、すぐに空へ飛んでゆけるもの。 もしかしたらこの人は、空へ行こうとしたのかな? 本当は石じゃなくて、白く固められた人間なんじゃないかな?]
――……………………
[そっと、触ろうとして手を伸ばした]
(49) 2013/04/22(Mon) 07時半頃
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― 生産地区 ― >>@26 [突然そこは明るくなる。 人工的な光は、それでも太陽光に似せられたものなので、突然の昼にたたき起こされた。 同時に、かけられてたビニールがぐしゃと音を立てて、なお、ビビリつつ、パセリの中、ちょっと大変あnことになっていた。]
ぶわ……。
[ようやく起き上がって見回すけれど、そこは、明るく、畑がただ広がった場所。]
(50) 2013/04/22(Mon) 08時頃
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サミュエルは、パセリまみれになりつつ、転がった自転車を確保している。**
2013/04/22(Mon) 08時頃
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(ようやく起きたのね。 早く、行きなさいよ。)
[声にまた驚いてそちらを見る。 すると、金髪の長い髪、そして、羽根を生やした少女がこちらを睨んでいた。]
(*18) 2013/04/22(Mon) 08時頃
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[がらんどうなホール―まるで寂れた神殿のような建物の中にたどり着き。 学者と助手を案内していると青白い肌の青年に声を掛けられた。]
>>@31 『今日は、見かけない方ですね?』
[警戒心露わな様子に下の街で聞いてきた"守人"のようなものなのだろうと推測がつく。]
『何か、御用ですか?』
[鍵も掛からず出入り自由な場所だとはいえ、こちらが侵入者なのは違いない。 その反応はされて当然のことでもあったため、学者と助手には手出し無用と囁いてから。 自分よりも華奢な体躯の彼に一歩近づいた。]
(@32) 2013/04/22(Mon) 08時半頃
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…失礼、ミスター 私はジェフリー…ジェフと呼んで欲しい あちらの2人を案内している あの2人は"外"から来た客人なんだ
…騒がせてしまったのなら申し訳ない
[笑顔でひとこと詫びてから、話を切り出すことにした。]
ところで、相談なんだが …実は私もこちらの女神については 全く不案内の素人なので 詳しいことを誰かに聞きたいと思っていたところでね
[さらにもう一歩近づいて、体格差を見せつけながら続けた。]
(@33) 2013/04/22(Mon) 08時半頃
|
|
…私たちを案内してくれないだろうか? もちろん、タダとはいわない…これはビジネスだ
[彼らの調査方法に関して、かいつまんで説明をしてみる。]
まず写真をいくつか撮らせてもらえないだろうか 像には決して触れたり損なうことはないようにする
それから…出来るだけ詳しく聞かせて欲しいが これに関しては、出来る範囲でかまわない
この場で君が「像について知ってること」「思っていること」 それを含めて彼らの質問に答えてくれればいい
…悪い話ではないと思うけど、どうだろう?
[努めて穏やかににこやかに。]
(@34) 2013/04/22(Mon) 09時頃
|
|
あと、私は下層の出身で…荒事には慣れっこなんだ なるべくなら、平和にことを終わらせたいかな?
[懐に手を当てて、武器の所持を示した。 そうでなければ、案内人など勤まるはずもない。]
…そこのお行儀の良さそうなお嬢さんもご一緒にどうかな?
[>>49視界の端をかすめた少女にも声をかけてみた。 華奢な青年への警告もこめて。**]
(@35) 2013/04/22(Mon) 09時頃
|
捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2013/04/22(Mon) 09時頃
|
/* パチンコ=スリングショット所持らしい…φ(.. )
(-16) 2013/04/22(Mon) 09時半頃
|
|
[どこか遠くから幼子たちの声 それから、バタバタ走る音が少しずつ近くなり 薄ぼんやりな眠りの世界とさよならで]
(ああ、夢か…)
[一瞬そんなことを思ったが 寝ている布団の感触がいつもよりも滑らかで まるで天使の羽に包まれているかのよう
―その違和感でハッと目が醒めた]
…天使の店か
[あれから、子どもたちと一緒に夕餉を摂って トニーと共に子守に追われたり ジェニファーや他の大人の手伝いをしたり]
(51) 2013/04/22(Mon) 10時頃
|
|
…結局、あまり違いがなかったとか ちっとも冒険じゃないし
[ちょっと、そんなことをつぶやくが ベッドにダイブしてきたトニーにぶち壊される]
もう、起きてるってば…痛いじゃないか 悪戯する子はこうしてやるぞ!
[抱きかかえて頭をげんこつで軽くぐりぐりすると 痛いといいながらも、笑みがこぼれるところは やっぱり、子ども同士のじゃれ合いで]
(52) 2013/04/22(Mon) 10時頃
|
|
[久しぶりに出会った年上のこども 彼にとって自分とはそんなものであるらしい 一宿一飯共にして 何となく打ち解けていって
気がつけば、してることが日常の延長で
だけど、この後からは 空を見に上に行きたい自分 上に売られていくトニー 彼を運ぶのに用心棒が欲しいジェニファー
この3人で店を発つことになる]
(53) 2013/04/22(Mon) 10時半頃
|
|
[昨日、あのあと>>35ジェニファーへ 女神の店に新しい女の子が来たかどうか
記憶を頼りに描いたメアリーの絵を見せて 尋ねてみても芳しい返事はなく
『妖精みたいな可愛い子だけど、彼女?』
と、逆に質問攻めにされてしまう始末 すぐに違うと首を横に振り「姉貴だよ」とごまかした
嘘はついていない、嘘はついていない]
(54) 2013/04/22(Mon) 10時半頃
|
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[しばらく、その絵を見ていた彼女は ふと、考えこむようにつぶやいた
『本当にこれくらいの美人さんなら…』 『結構、上の階層に売られたんじゃないかしら?』 『トレイルは絵心あるわね…もったいないかも』
お腹がふくれる訳でも、お金にもならない特技だし 下で暮らしているのに役に立たない能力だから 面と向かって褒められると、照れる以外できず]
(55) 2013/04/22(Mon) 10時半頃
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看板書きくらいできるかな?
[どれくらいのお金になるのか分からないけど 少しでも生活の足しになる能力ならば 使い途を探すのもありかなと
『えっ…ああ、そうね…トレイルは"下"から来たから』
ハッとしたジェニファーは慌てて説明を
『もっと"上"にいくと"絵描き"という職業もあるわ』
描いた絵を売ることでお金を稼ぐ仕事らしい 場所によっては広場で似顔絵描きで日銭を稼いだり
『それか、パトロンがいれば生きていけるわね』
それはどんな生活か想像がつかなかったが]
(56) 2013/04/22(Mon) 11時頃
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…それって、どんなもの? 売られていくのと違うことなの?
[売られていくよりお金になることなのか 単純にそれが知りたくて問うてみると その顔はにわかに曇り
『…籠の鳥のところは同じかも知れないわ』
何だかいけないことを聞いたような そんな落ち着かない気持ちになる]
(57) 2013/04/22(Mon) 11時頃
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…ごめん、嫌なこと訊いちゃったみたい?
[どこか苦くて辛そうな表情 自分の他愛ない質問で 彼女の痛いところをついたのかと
どちらが大人で子どもだか分からないが とにかく、この話題は触れない方がいいのかと そう思って、慰めようとして]
(58) 2013/04/22(Mon) 11時頃
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ジェニファーって…"上"のこと詳しいんだね …ここの大人ってみんなそうなの?
(*19) 2013/04/22(Mon) 11時頃
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[深い意味もなく尋ねてみる 今まで自分の周りにいなかったタイプの大人だし それは、この階層ならみんなそうなのかなと
ただそれだけだったのだが 何だか慌てて取り繕っている感じがしたのは どうしてだろうか?
『油断ならないわ…恐ろしい子』
とか、理不尽ないわれようをされてしまった 大人はやっぱりよく*分からない*]
(59) 2013/04/22(Mon) 11時頃
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/* ルールがややこしい。『』の台詞の主はグラフィックが全くサイモンじゃない。『』のない一人称のサイモンは多分サイモン。
複数動かすの好きだけど面倒ではあるのよな(笑
(-17) 2013/04/22(Mon) 12時頃
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/* 名前出さないのは議事チップで想定していないからです。 言うとこのサイモンもショーじゃね?とか、思っていたりする
(-18) 2013/04/22(Mon) 12時頃
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『…別に触るのは、構いませんよ。 遺跡、って程のものでもありませんし』
[異邦人の威嚇に、青年は肩を竦めた。それから無数にある像のうち、腕の無い一体を示し]
『それを作ったのは、僕の祖父です。石工が手慰みに作ったものもたくさんあります。まあ、外から運び込まれたものもあるから、中には古いものもあるかもしれませんが。殆どが、ここの歴史よりは古くありませんよ』
[彼はつまらなそうに言い、見るならどうぞお好きに、と呟いて一歩退いた。早く帰ってこればいいのに。そう小さく呟いた声は、きっと誰にも届かない。]
『…それ、固定されてないから気をつけて。 下手に触ると、倒れるよ』
[遠くで女神に手を伸ばした少女には、よく通る声で注意を促した。]
(@36) 2013/04/22(Mon) 12時頃
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/* ショーゼノ…(まほうのことば
チップから作るキャラと、キャラから選ぶチップがあって、今回は完全に後者。というか、最初の深層の男をやりたくてサイモンだったんだが、今の子らはサイモンじゃだめだな(笑
まあ、ぎりぎりいけてるからいいか。
(-19) 2013/04/22(Mon) 12時半頃
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― 生産地区 ―
[それから、自転車に乗って、行こうとしたけれど、 乗るとがっこんがっこん……。
どうやら妙なひん曲がり方をしたらしい。 乗ることはできず、でも、一応おやっさんからの借り物だと捨てることもできず……次に町に行って直せるところを探すことにした。
だが、そう思って、引いて歩いているのに、
いつのまにか湧いて出た、いや、棲みついたのか、頭の中の誰かがうるさい。]
(60) 2013/04/22(Mon) 12時半頃
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(なんで早く行かないのよ。 このグズ、バカ、根性なし!)
(*20) 2013/04/22(Mon) 12時半頃
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うるさいべ、おまー一体誰だべ。
[そう、答えるけれど、 本当はその声の主を知っているようでならない。]
(61) 2013/04/22(Mon) 12時半頃
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(誰かですって? は!何言ってるの?
貴方せいであたしはこうなったのよ。 ふん、都合のいいことばかり覚えて、 嫌なことを忘れるなんて、最低ね?)
(*21) 2013/04/22(Mon) 12時半頃
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[頭の中のうるさいヤツは、 時にいきなり目の前で具象化する。
それは、いわゆる女神と呼ばれるような姿。 だが、表情はそれとはいえぬほど、きつくこちらを睨みあげてきた。]
――……うるせぇだ。
[頭を振って、映像を押し出し、また歩き始める。**]
(62) 2013/04/22(Mon) 12時半頃
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/* いろいろ具体的にしないのは、具体的にしてしまうと整合性取らないといけないから です
此処が何処なのかなんて、どうでもいいことなのさ。 ほんとどこにいるんでしょうね僕ら…
(-20) 2013/04/22(Mon) 13時半頃
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/* というかあれですね わたし本当にグラ見てないんだなあと 再確認
(-21) 2013/04/22(Mon) 13時半頃
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[>>@36青年の語るのを聞きながら、学者を見る。 彫刻などの造詣もそれなりに深いのか、青年の祖父の作品を丹念に眺めながら「出来がいいね」と呟いていた。
助手の方を見れば「触れてもいい」といわれて安堵したのか、恐る恐るといった体ではあったが、他の像の感触を確かめていた。
他には石工の手慰みや、どこからか運び込まれたものもあるとのこと。 それらを置いておく場所だということは、倉庫なのだろうか? 芸術には疎いので、並ぶ像などの評価はせずに様子を伺うばかりで。
もしかしたら、ここのどこかにかつて盗難されたものなどあるのかも知れない。 これという根拠はなかったが、可能性としてはあり得る話。 青年が何を理由としているかは定かではなかったが、あまり歓迎してない様子から察するに。
ひっそり暮らしたいだけか、詮索されたら困るものがあるのか。 その2つが考えられた。
最も、自分の今の仕事は学者と助手の研究のために、この「スプリングヒルズ」調査の案内をすることで、彼らを無事に戻すこと。]
(@37) 2013/04/22(Mon) 15時頃
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[彼らが心ゆくまでこの層の調査を終えた頃合いを見計らい。 声をかけて下の街へ連れて行っただろう。]
…お邪魔したね、ミスター これは気持ちばかりのものだけどよければ受けとって欲しい
[青年にそう伝えると、その手に1枚の銀貨と。 それから、飴の入った紙袋を差し出した。 サイダーの味がする>>0:56透き通った薄青色の丸い飴玉が30粒入っていたが。 それを知る者は、多分ここには*いない*。]
(@38) 2013/04/22(Mon) 15時半頃
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/* [[1d30 ]]のマックス出したとか…ラ神飴玉好きですね(
(-22) 2013/04/22(Mon) 15時半頃
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/* あと、飴玉を勢いで出したんだけど… これ、トレイルに絡んじゃってるかなとかとか思いますのよ。
となると、ウェーズリー経由の飴だから…ジェフはウェーズリーとの縁者になる可能性が出てくるということでいいのかしら?
そのあたりは、トレイルに拾ってもらおう、そうしよう。
(-23) 2013/04/22(Mon) 15時半頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2013/04/22(Mon) 15時半頃
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/* Σ…飴玉拾われてるし?! ウェーズリーさんに飴送ってたのはこのひとってことかな?
これはウェーズリーさんの息子にしてはでかいように思いますががが まあ、手紙宛先のひとりなので縁故つけるのは問題はありません(
ウェーズリーさんを教会の出身にしてジェフの弟分みたいにすればいい? それとも…ジェフを教会の牧師の息子にしておいて、トレイルの記憶にうっすら残っているお兄さん? その両方にしてみるのはありかも知れない
そして、昔々教会は子ども売って暮らしてたんや…とか? ジェフはそれが嫌で飛び出して、今に至る感じとかもありかも知れない 広げられればそこくらいまで考えてもいいかも知れないなあ(ひどい
(-24) 2013/04/22(Mon) 16時頃
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[暫くを蹲って過ごしていてから、少年は目元を擦りつつ立ち上がった。それから、近くの店を、広場を、歩き眺めていき――留まる事なく、すぐに2の街を後にした。 飴を齧りながら、ふらふらと、上層へ向かい――]
[――辿り着いた場所は、暗闇だった]
…… 凄惨、? ……生産。……生産地区?
[疲労でぼんやりとした頭で、門番の説明を復唱し、頷いた。 門番は少年のコートに付いた沢山のポケットを、中に入れられた様々な品を、一つ一つ検めていった。そして、幾つかの品を持ち込み禁止だとして押収していった。少年はそれに文句を付ける事はなく、只管無言でいた]
……、
[食物が生育されるその一帯は、先の街とは異なり、最下層とは全く異質な、相違なく真新しいものだった。 今は「夜」なのだというその場所を、小さな懐中電灯一つを点し、少年はあてなく進んでいき]
(63) 2013/04/22(Mon) 16時半頃
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[そのうちに、糸が切れた人形かのように、前触れもなくその場に頽れ落ちた。手足を伸ばして転がり、仰向ける。辺りは、一面のライ麦畑だった。闇の中でも薄らと金色に光るようなそれを、横目に眺め、暗い天を仰ぎ見て]
……――
[そのまま、静かな寝息を立てて、少年は眠りに*落ちた*]
(64) 2013/04/22(Mon) 16時半頃
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/* ジェニファーは上層階の貧しい家の出身で 美声から売りに出されパトロンのところで飼われていた そんな少女時代を過ごしていて ある日、死に場所を求めて最上層を目指していて そこで知り合った誰かがジェフとか?
…そこまで妄想した、それと飴玉と教会と上手く噛み合うと トレイルを補完出来ないかなあ?
ただ…村建てさんがどんな想定でいるのかが分からないので PLとしてこれがベストなのか分からない不安
ほら、なつかさんソロールとNPC動かしが多い癖がありますし(
(-25) 2013/04/22(Mon) 18時頃
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/* トレイルはPCでありながら、NPC的動きになっている感は否めないかな ただ、この子…自分の出来ること出来ないことしたいこと、その他諸々を探りつつ 何者かにはなりたがっていて、その障害が住んでる環境と周囲の大人の価値観 そこへの理不尽さ、怒り憤りを感じていて けど、その打開策や他の選択肢が見えていない、その手段能力を得ていない そんな自覚はあるような気はする
それを探す旅なんですかねえ←
(-26) 2013/04/22(Mon) 18時頃
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[「気をつけて」の声>>@36に、びくりと反応し、おずおずと手を引っ込めた。 少し遠くで離しているはずなのに、2人の声はよく聞こえる。]
――そふ…………?
[小さな小さな独り言。 そふ、ってなんだろう。 嗚呼また疑問が湧いてしまった、どうせ答えなんて見つかりっこないのに]
…………………………………
>>@35怖そうな男性に声をかけられた。 実際、見慣れぬ格好をした彼等がどんな人なのか興味もあったから こくんと頷いて一歩あるきだそうとしたその時]
(65) 2013/04/22(Mon) 19時半頃
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――近付いちゃ、ダメだ!
(*22) 2013/04/22(Mon) 19時半頃
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――っ………!
[また、あの、聲。
さっき聴こえた時より、僅かだけれど音が明瞭になっている気がした やっぱり私、この聲聞いた事ある…
遠くから男の人達が怪訝そうな眼でコチラを見てるのがわかったけど 『聲』に従えと内なる私が言うので、じっとその場から動かない事にした …暑くないのに、汗が流れる]
…………………………………
[やがて身なりのいい方の男の人が「そふ」と言った彼に何かを手渡した あの袋の中に何が入ってるのか無性に気になって。 3人がその場を立ち去ってから、袋を持つ彼に近付いた 彼から2歩離れた所で立ち止まって、下を向いて、息を吸いながら顔をあげて]
――あの、
(66) 2013/04/22(Mon) 20時頃
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――尋ねても、どうせ『答え』は教えてくれないよ
(*23) 2013/04/22(Mon) 20時頃
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………………、………………
[開いた口は、何も言葉を紡がないまま閉じられた。
そう、何を聞いたって、無駄なのに。 自分で答えを探す為に、下から出てきたのに。
その場にいるのがなんだか気まずくなって くるりと向きをかえて駆け出し 腕の無い女神像の横で膝を抱え、そこに顔を埋めた*]
(67) 2013/04/22(Mon) 20時頃
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>>64 [消えたり出たりするわがままな女神。 その気配がふっと消えた時、見れば、そこに広がるのはライ麦畑。
そして、そこに落ちているのは、シーシャ…。]
――……人のことはいえないだが……。 でも、そこは寝床じゃないっぺ。
[ライ麦畑で就寝中のシーシャにそう声をかける。]
(68) 2013/04/22(Mon) 20時半頃
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つか、おまーも上、目指してるんだっぺなぁ。 なんがごご、いきなり暗くなったりどが危険だべ。上に向けるまで一緒にいくだが?
[そんな誘いをしたのは、 危険という建前の理由と、
そして、頭に響く女の声を紛らわすため。]
腹減っでるだが? そこらの野菜、ごで、勝手に食うとやっば怒られるだべよなぁ。
食うけど。
[しばらく行ったあと、生ってるトマトを引きちぎる。]
(69) 2013/04/22(Mon) 20時半頃
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サミュエルは、自転車引きつつ、トマトをかじっている。
2013/04/22(Mon) 20時半頃
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[さて、シーシャが一緒にきたかどうか。 ともかく、彼は、先を進む。
そのうち見えてきたのは、巨大な円柱。 小さく見えたけれど、近寄るにつれ、段々と大きく……。]
こで……なんだべ?
[そこにたどり着けば、見上げる。 遠くに□窓の空、それと同じ方向に、伸びる円柱。 巨大な、生産物を運ぶエレベーターである。]
(70) 2013/04/22(Mon) 20時半頃
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― 生産地区・巨大運搬エレベーター前 ―
[なんだろうと、思う。ぐるり回って、覗き込んで。 どれくらい、探索をしていたか、
やがて、疲れて、その傍に座っていると、 遠くから、何か、モーター音が聞こえてきた。
それが、本当にいっぱいのとうもろこしを詰んだ自動制御らしき運搬車であることを見れば、そっとその成り行きを見守り……。
エレベーターのドアが空き、その大量のとうもろこしを積んだトラックがエレベーターの大きな口に吸い込まれる。]
(71) 2013/04/22(Mon) 21時頃
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[夢を、
見た。]
(72) 2013/04/22(Mon) 23時半頃
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[誰かが笑ってきている、手招いてきている、夢を。 見た事のないその姿には、しかし何処か見覚えがあるような気がした。何処かで会った事があるような、気がした。 綺麗な、空色の、瞳――]
(*24) 2013/04/22(Mon) 23時半頃
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[天使の店を発ったのは、まだ日が昇ってすぐのこと ジェニファーが用意した足は小さな車 それにどうにか3人乗ってゆるゆると先を行く
階層を上るごとに見える景色は異なって 緑の葉を繁らせる野菜畑、金色の穂を揺らす麦畑 見たことのないものだらけで トニーと2人、言葉も尽きるほど驚きの声を出す]
(73) 2013/04/22(Mon) 23時半頃
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[――目を、覚ました時には。 見た夢は残滓すらなく、すっかり忘れてしまっていた]
…… ? ……、サミュエル。……おはよう。
[傍らに在る姿に、不思議そうに瞬きつつ挨拶し]
うん。空まで……行かないと、…… そう、暗かったし……疲れたから。寝てたんだ。 うん……一緒に、行こう。
……食べる?
[誘いには頷いてから、干し肉やよくわからない固形食糧を差し出してみせたりした。サミュエルが先へ向かえば、その後をふらりとついていって]
……あのさ。下の……街。 2が、沢山あったの、見たでしょう。
(74) 2013/04/23(Tue) 00時頃
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ねえ、あれは…何?
[収穫物を積んでるらしき車が向かうのは 空に向かって伸びていく大きな円柱>>70
『あれは…運搬用のエレベーターよ』
引率する教師よろしくジェニファーは説明する 向かう車は無人で動いていくのだとか]
(75) 2013/04/23(Tue) 00時頃
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|
それ見て、僕…… その、2ばっかりなの、見てたら。 いきなり、頭が痛くなったんだ。 それで……何か、思い出しそうになったんだよ。
思い出しそうになったような……気がしたんだ。 何か。…… ……どうでもいいんだけどね。……どうでもいいんだよ。
[歩きながら、ぽつりぽつりと、そんな事を呟いた。話しかける態ながらも、半ばは独り言のように、返答を求める風でもなく]
……、……
[やがて、巨大な円柱――エレベーター――の前に辿り着けば。サミュエルから少し離れた後ろで立ち止まり、その外観を、動作する様を、黙って見つめた]
(76) 2013/04/23(Tue) 00時頃
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[巨大なオモチャが動くような光景と これまで見てきた畑の長閑な風景
それらはまるで物語めいた不思議なもので ただただ驚くばかり]
(77) 2013/04/23(Tue) 00時頃
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双生児 ホリーは、メモを貼った。
2013/04/23(Tue) 00時頃
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――所長の一日―― [語るべき日の前日、ひどく咳き込む音の後に、重いものがぶつかる音と一きしりの罵詈雑言がミナカタ事務所に響いた。が、それは特段記述するべきことではないので省略する。
その喧噪から12時間以上が経ち、新しい朝を迎えた頃、件の事務所をミナカタは後にした。その日は下層に出、新たな商品を仕入れる日であったからだ。普段であれば残していくものなどなかったが、偶々その日、近所の人間が文庫本を押し付けてきた。近くに住む選択婦か何かの、体格のいい女がわざわざ呼び止めて、薄くはない本を手渡し、あれに渡してやってくれ、あたしは読めないから、というものだから。ミナカタはわざわざ狭い通りを戻り、乱暴に開けた事務所の扉から問題の文庫本を投げいれる羽目になった。]
『くっそ面倒なことさせるな馬鹿が』
[渡した洗濯婦にではなく事務所の中に毒づき、ミナカタは今度こそ本当に下層へ降りていった。]
(@39) 2013/04/23(Tue) 00時頃
|
|
『……。』
[溜息をついた。
触らないでくれ、僕らを放っておいてくれ。勝手に捨てて行ったくせに。 そんな思いを視線に乗せかけて、青年は一度瞼を閉じた。 小さく首を振り、男らに背を向ける。完全に無意味だ。彼らは自分たちを捨てて行った大人ではないのだから。
それから、蹲る少女に歩み寄り、少し間を取って、自分も腰を下ろした。]
『――中途半端でしょう、これ。全然完成していない。 でも僕は、このままでいいんだと、思う。』
[先刻少女が触れようとした、ひび割れた腕の無い像を見上げて呟く。 返答を求めたわけではない。なんとなく、口をついただけ。
それは半端な場所で半端に生きる彼らの、ある種の諦めであり、覚悟であったかも知れず。]
(@40) 2013/04/23(Tue) 00時半頃
|
|
[車のラジオから流れるのは"空の名前" 今日の天気と風向きが雑音混じりで聴こえる
窓から入る風を頬に受け 車のエンジン音と遠く響く機械の音
それらが旅の音楽代り
見上げた空はまだまだ小さな四角い穴の向こう]
(78) 2013/04/23(Tue) 00時半頃
|
|
[調査とやらが終わり、渡された銀貨と紙袋。 男らが去った後、袋を覗いて、小さく舌打ちする。 子供じゃねえんだよ、と、青年は口の中で呟いた。
それでも銀貨は大事そうにポケットにしまい、紙袋は…]
(@41) 2013/04/23(Tue) 00時半頃
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|
少女に全部渡してやるつもりで、彼は*振り返った*。]
(@42) 2013/04/23(Tue) 00時半頃
|
|
[闇と光の繰り返しを、最初は意識していたけれど、 少しずつ、その移り変わりは瞬きと同じように思えてきた。
目を瞑れば暗くなる。 目を開けると明るくなる。
ねえ、そうでしょう? それは、みいんな一緒だよね?]
……だよね?
[爪先に問いかける。 うん、て力強く地面に向かって頷いてくれた]
(79) 2013/04/23(Tue) 00時半頃
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/* 女性なら多分こっち?
Have you been to Scarborough Fair? Parsley, sage, rosemary and thyme, Remember me from one who lives there, For he once was a true love of mine.
(-28) 2013/04/23(Tue) 00時半頃
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/* 男性視点なら冒頭かな?
Are you going to Scarborough Fair? Parsley, sage, rosemary and thyme, Remember me to one who lives there, For she once was a true love of mine.
(-29) 2013/04/23(Tue) 00時半頃
|
|
[あんまり頷きすぎたのか、 爪先からはとうとう指が飛び出してきてしまった。 もう、それくらい歩いたって証に見えて、少女は小さく笑った。 けれどやっぱり、小さくて汚れた足だから。 もう一度前を向くことにした]
あれ ……なあに?
[大きな大きな柱。 円柱なんて言葉は知らなかったし、本当はあんなにまっすぐ滑らかな柱なんて見たこともなかったけれど]
あれが、空を支えているのかな
[からっからの喉で、そう呟いた]
(80) 2013/04/23(Tue) 00時半頃
|
|
――所長の一日:下へと向かう道中――
[前日の事もあり、砂塵が中間層より下を舞っているかと、ガスマスクを首にぶら下げ降り立ってみたところ、別段健康を害するレベルではないことを知りミナカタの機嫌は一層悪くなるようであった。 電話連絡のあった商品の確保と、それから道中で良い品質のものを見つけられれば買い漁るつもりで出てきたミナカタの所持金は、下層であれば一年以上は優に暮らしていける金額だった。それに見合うように、彼の腰には黒光りする武器が下げられている。もっとも、下層へ赴く途中で掘り出し物を見つけられる確率が低いのと同じくらい、自身が襲撃される可能性は低いと考えていた。]
『――……』
[新たな煙草に火をつけ、燻らせながら歩みを重ねる。より下層へと、より適切である意味安全な、金のかかる方法を使って移動し]
(@43) 2013/04/23(Tue) 01時頃
|
|
[そうして歩みを止めたのは、欠けた女神の乱立する階層の、一つ上だった。]
――所長の一日:女神の上に立つ階層――
[そこは人間の流れが絶えず一定量ある場所であった。そのせいか、市場は活気あふれ、大通りと思しき通りにはわざわざ人工大理石を用い、見せかけの清潔さを纏う場所であった。 なんの劣等感か、見せかけなのは清潔さだけでなかった。割合高めに作られた大通りの天井には、色とりどりの傘が掛けられ、自然の空色が見えない薄汚れたコンクリを誤魔化している。]
[ミナカタは、勢いだけのある喧噪に疲れた顔色を隠さなかった。 大通り沿いではあるが、下の階層に近い、さびれた色合いのある屋台でホットドックを注文し、口に運んだ。]
(@44) 2013/04/23(Tue) 01時頃
|
|
[ラジオから、音楽が聴こえてくる 昔々の何処かの国でずっと歌われてきた ほろ苦い気持ちがするメロディ
ぷつぷつ途切れがちな音を埋めるかのように ジェニファーはその歌を口遊む]
(81) 2013/04/23(Tue) 01時頃
|
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Have you been to Scarborough Fair? Parsley, sage, rosemary and thyme, Remember me from one who lives there, For he once was a true love of mine.
(*25) 2013/04/23(Tue) 01時頃
|
|
[順番待ちのトラック。その荷台へとよじ登った。 エレベーターまではまだ遠く、少女の視力では、そこに見知った顔があっても――そも、誰かがいたとしても、見えず]
…………おなか、すいた
[生のとうもろこしをひとつ取り、大口あけて齧り付いた。 そんな少女を乗せて、トラックはエレベーターへと近づいていく]
(82) 2013/04/23(Tue) 01時頃
|
|
ジェニファーって、綺麗な声だね ラジオの声よりずっと歌も上手いし …俺、好きだな
[そういえば、話す声も風のように清々しい よく通るものだったよなあと思う
それに対する彼女の返事は短く]
(83) 2013/04/23(Tue) 01時頃
|
|
『昔取った杵柄よ…歌を忘れた金糸雀だから』
(*26) 2013/04/23(Tue) 01時頃
|
|
[動きを止めないトラックのうえ、飢えた少女はとうもろこしを貪った。 人心地ついて、汚れた口元を拭うべく顔をあげれば]
あ おにいちゃん、だ
[柱の前、佇む二人に瞬きをして、それでもたらずにごしごしと目を擦った]
おにいちゃん おにいちゃん おにいちゃん
(84) 2013/04/23(Tue) 01時頃
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…………会いたいよ
(*27) 2013/04/23(Tue) 01時頃
|
|
[どこか仄昏く虚な響きの声色と 深い穴の奥底を見つめるような眼差しは
明るい彼女とは別人かと思うほど 似つかわしくなかった
見てはいけない一面を垣間見たような気がした]
(85) 2013/04/23(Tue) 01時頃
|
|
――所長の一日:ホットドッグ屋台にて――
[彼が足を止めたのは、もちろんその場所のホットドッグを好んでいたこともあったが、その階層の、奥まったところに行きつけの店があったからだ。 更に下層から運ばれた商品が一度集められる場所だ。一層下層に近しい雰囲気を持つ店に、商品が連れ込まれ、さらなる発送を待っている。商品管理の視点からこの店は環境を整備する必要がある、とミナカタは低い評価を下していた。けれど下層から得る商品は大概、質が悪い。安いものを求める顧客にはそれでもいいが。顧客に渡す商品は一定以上の水準で管理されるべきであるとするミナカタには、確かに、金払いのいい顧客がつく傾向があった。]
『なんだ、今日は混んでるな。』
[押し出されたマスタードを舌で受け止めながら、屋台の店主にミナカタは聞いた。 『そんなこたないよ、いつもと同じだ。 ああでもきっと、そろそろ生産地区からのが届く時間帯だから』 肉付きのいい、ソーセージを思わせる指で鉄串を回し、店主が答えた。 ふうん、と興味もないような返答を、加えた肉の隙間からミナカタは押し出す。また反対側からケチャップと混ざったマスタードが漏れた。]
(@45) 2013/04/23(Tue) 01時半頃
|
|
そうだ、次行くところって、どんなところ?
[今度はしくじらないように話題を変えてみる 生産階層を過ぎれば、再び街がある―そんな話だったような
さらにその上には何があるのだろう?
期待に満ちた眼差しでジェニファーに話をせがむと すっかり元に戻って快活なお姉さん]
(86) 2013/04/23(Tue) 01時半頃
|
|
[高くよく通る声でガイドよろしく説明を
『次は市がたくさん立ってるところ』
そして、ぽつりと付け足すように
『それから…トニーとはお別れよ』
つまり、そういうやり取りもある市もということで 運ぶ彼女の仕事もそこで終わり
再び、ひとり旅に戻るということでもあった]
(87) 2013/04/23(Tue) 01時半頃
|
|
[しっかり覚醒している部分からは目を瞑って トラックはそのまま、自動制御でエレベーターへと乗り込んだ。 訪れる闇。 稼動音。 重く、どこか甘ったるい空気]
おにいちゃん
[エレベーターの底から、腐った匂いがのぼってくる。 腐ったのは、穀物や野菜や果物、それらの破片。 もしくは、そう。意識のある――]
(88) 2013/04/23(Tue) 01時半頃
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