229 観用少年
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人
狼
墓
少
霊
全
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
サイモンが無残な姿で発見された。
噂は現実だった。血塗られた定めに従う魔物“人狼”は、確かにこの中にいるのだ。
非力な人間が人狼に対抗するため、村人たちは一つのルールを定めた。投票により怪しい者を処刑していこうと。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ないと……。
現在の生存者は、ヤニク、ハワード、ケイイチ、ガーディ、明之進、シメオン、ジョージ、オスカー、ミナカタ、直円、ナナオ、グロリア、リッキィ、サミュエルの14名。
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/* ↑ヤニク ↓パス かくにん
(-0) 2017/10/10(Tue) 00時半頃
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[ ── 持ち上げられた、経験は。 僕にとって決して少なくない。
皺だらけのベッドに投げられるとき、 ぬるい湯船に入れられるとき、 ……要は"そういう"、時。
身長に比べて、身体はきっと軽い。 直円さんの体力がどれ程かは知らないけれど、 持ち上げることは苦では無いだろう。 ]
(0) 2017/10/10(Tue) 00時半頃
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[ 僕の、すこぅし成長したすがたと、 軽い体重に比べて幾分か高い身長は、 …やっぱりひとりめの名残だ。
砂糖、ミルク。 そんな僕の生きる糧ではないものを、 口に入れてしまったのだから。
死した僕が生きているかの様に動く様。 ── 要は、入れたものを拒絶する姿も、 ひとりめにとっては、きっと、
…あい すべき にんぎょうのすがた、だった。 ]
(1) 2017/10/10(Tue) 00時半頃
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[ ゆら、ゆら。 持ち上げられた、僕の真白な脚が揺れる。 夢うつつの中で、馬、なんて声を聞けば。 ─── どうぶつえんに、いるのかな。
なんて。 こどものような、少年らしい、ような。 珍しくもそんなことを 思う* ]
(2) 2017/10/10(Tue) 00時半頃
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── 翌日 ──
[ きっと、次の日は。 新しく仕立てて貰った着物を着て、 ( …皺だらけでは無い其れに 落ち着かない気持ちはあれど、 ) 僕は玄関に立っている。 朝ご飯のミルクと砂糖も食べきって、 きちんと歯も磨いた。
にんげんらしく、直円さんを、… ── " "を、待つ。 歩いて行くのか、 話に聞く"のりもの"に乗るのか、 そんな風に、得た想像を、しながら** ]
(3) 2017/10/10(Tue) 00時半頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2017/10/10(Tue) 00時半頃
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[擦り寄せて、甘えていた彼が顔を上げる。>>1:290 小さな呟きから、昨晩の一件を嫌がらせと認識していなかった事を察する。──ああ、やっぱり。悪意を正しく、悪意だと理解していないから、こんな風に甘えて縋るのだろう]
分かっていなかったの?
あの部屋には僕しかいなかったのに。 迎えに来るとは言ったけど、此処へ置いて行ったよ。
[誤解が解ければ、今度こそ、彼の表情は恐怖に歪むと思った。この主人は、自分に危害をなす存在なのだと]
……は?
[──けれど予想は外れた。>>1:292 不安げに、此方を見上げる様子に、怪訝そうに眉を顰める。思いがけず低い声色に自分で驚き、表情を和らげた]
(4) 2017/10/10(Tue) 01時頃
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……そうだね。 確かに昨日は怒っていたかな。
でもジョージの姿が見えなくて、心配になって…… そう、気が動転していたんだよ。
[此方を窺う彼に、柔らかい笑みを浮かべてみせる。 もう怒ってないよ、ごめんね。優しい兄らしく、不安を払拭出来るような言葉を並べる]
ふふ、あんまり僕を困らせないでね? 母さんや、父さんの事も。
[そうして部屋に連れ帰ると、一つしかないベッドに下ろす。狭い場所ではよく眠れなかっただろうと、毛布を掛け 寝かし付けようとするが。 泣き腫らした顔を見つめ、想像するのは、やはり彼の怯えた顔だった。この人形は、主人の横暴を何処まで許せるのだろう──、そんな風に]*
(5) 2017/10/10(Tue) 01時頃
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オッサンは貧乏じゃなくて普通なんですぅ! お前の感覚で物を語るな!
いいか、お前は高級品なんだから、 お前を最初に買ったやつは金持ちなの。 しかもとんでもなく!
だから俺と比較されても困るんだよ。
[金銭感覚はどうしてもなれないと頭を抱える。 かれをどうにかして普通の金銭感覚にしなければと そんな使命感さえ浮かぶほど。
彼を着せ替えて楽しむなんてこともなければ、 その美しさを眺めて楽しむなんてこともしない]
……お前がそう言うなら、いいけどよ。
[見立ててほしいと言われたのならば、 その気持ちに応えてやりたくなるのはおかしいだろうか]
(6) 2017/10/10(Tue) 01時頃
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[なんでスーツとか燕尾服とか無駄に高いのばっかり チョイスするんですかねぇ、この坊ちゃんは! と、正直言いたかったけれど、却下の一言で 済ませた俺は偉いと思う、本当に]
何でも似合うって……よくもまぁ、自信満々に。 事実だからそうだとしか言えないけどな。
あ?うんうん、喜ぶ。 お前がぬくいと寝るとき丁度良くていいしな。
全部欲しいもんってわけにはいかないけど、 好きそうなデザインがあればそれにすりゃいいよ。
[彼が不意に聞いてきた言葉。 それが、いつもの生意気な口とは違って、 案外可愛らしいもんだからつい驚いてしまった]
(7) 2017/10/10(Tue) 01時頃
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[けれど、もしかしたら彼は今楽しいのかもしれないと そう思えば納得もいった。 相変わらず、分かっているようで分かっていないズレた男である。
彼が欲しいものを選んだのなら、値段に顔を渋くさせつつも、 それを買ってやっただろう。
カードの、分割払いで]*
(8) 2017/10/10(Tue) 01時頃
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俺は高級品じゃない最高級品だ。
[腰に手を当てて堂々と言い張る。 可愛げなど購入されて数ヶ月で置いてきた高級人形であった。]
まあ、アイツが金持ちなのは何となく気づいてんだけど。 んな直ぐ変わるかよ。
[浮かれていたのもあって最初の持ち主を ”アイツ”と呼んだことには気づいていない。
そういう風にカスタマイズされていることや 関係性がやや窺えるような呼び方。
南方は普通の金銭感覚にしなければと使命感を燃やしているようだが。 程々の年数は愛されていた 根っこを取り除けなかったので一朝一夕では無理だろう。
見立ててくれると言われれば嬉しそうなのを隠そうとはしない。]
(9) 2017/10/10(Tue) 11時半頃
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[何故かと問われれば解は一つ。最初の持ち主の嗜好。
オスカーはそうやって最初の持ち主に 刷り込まれたことを消去出来なかったから何度となく返品されているのだ。
却下の一言で済まされれば趣味では無いらしいとだけ思った。]
事実を堂々と言って何が悪いんだよ?
服っていうのは着せられるものじゃない、着こなすんだよ。
[但しサイズ違い。お前は別だ。]
(10) 2017/10/10(Tue) 11時半頃
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[生意気な口振りだが素直に告げる。 暖かい物と言えばどんなのか。 セーター、裏起毛のパーカー。ラフな格好が好きなようなのでジーンズ。
マイクロファイバーのパジャマも買うか、と ポイポイ買物カゴに入れたら5着目で渋い顔をされた。
文句は言わないがロウヒとか言うヤツだろうか。 昼のテレビで無駄知識が増えていくオスカーだった。]
んー、そっか。 暖かい物着りゃ、てめえのベッド潜り込んでいいなら着る。
……オッサン。 あとジャケット買ってくれるか?
[なお5000円である。 これでも安いのを選んだとしょんぼり顔をしていた。*]
(11) 2017/10/10(Tue) 11時半頃
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[わからない、と首を振った。>>4 親愛を寄せた兄に、悪意があったなんて知らない。そばに居てくれるのは、自分を好いたやさしい人だと思うから。はっきりその口で告げられたとして、彼の思うように認めはせず。 低い声に一瞬肩を震わせる。まだ怒っていただろうかと目を伏せ、けれどそれも柔らかい笑みに変わればすぐに気を緩めて顔を上げた。] うん、……次は気をつける。 [まだ少しだけ落ち込んだ調子。けど、内心では安堵していた。 ──ほら、彼がひどいことをするはずがない。 心のどこかで言い聞かせながら、ベッドに下ろされるなり彼の手を握る。] ねぇ、シメオン……ここにいて。 [小さな手の握力はその気になれば容易く解けるものだけど。それでも力を込めているとわかる強さで、赤子のようにぎゅっと掴んで。]
(12) 2017/10/10(Tue) 15時頃
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起きたらね、こんどは外がいいなぁ 鬼ごっことか、あと……虫とりとか、 ……前にも、遊んでくれたんだよ。 [なつかしいなぁ、と零して目を閉じる。 彼の表情は映すことなく、思い浮かんだのは遠く前のこと。やがて意識は薄れていき、微睡みに落ちる。それでも払われるまでは、手だけはそのまま離さずに。*]
(13) 2017/10/10(Tue) 15時頃
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[ハラワタが煮えくり返る、とはこういうことかと遅れて理解する。 怒りのままに殴りつけた壁に穴が空いている。 その拍子に皮膚を切ったらしい、ぽたり、と垂れるのは赤い血だ。 俄か従者がどよめくが、ケイイチの耳には入らない。]
……巫山戯た真似を。
[吐き捨てるような言葉は地獄の底よりまだ深くから響いてくる音色。 それから――それから刹那、ケイイチは目を閉じて、開く。]
今すぐに正装の準備と足の手配を。 国へ戻る。
[その言葉に更に従者のどよめきは大きくなる。 互いに顔を見合わせる者、何か言い返そうとして言葉に詰まるもの、視線をあちこちに泳がせる者―― けれど誰もが動き出せずにいる。 ケイイチは]
(14) 2017/10/10(Tue) 15時頃
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狼狽えるな! この程度で馬脚を現すなそれでも俺の従者か!
[腹の底から叫び、一括。]
お前達の長年の所業、気付いていない訳がないだろう! そしてお前達もまた、俺が「気付いている」ことを承知で側にいた、 そして俺はそれさえも承知でお前達を側に置いた―― 全ては承知の上で成り立つ茶番劇だ、違うか!?
[ケイイチは知っている。 人の心は一つではないことを。 国から、正室から命じられるがままに事を成す傍らで、ケイイチを悪とも思いきれず時に憐れむ心の弱さを。 信用ならない奴らと警戒するつもりが、それでもどこかで心を寄せずにいられない己を。 つまりは茶番劇。 互いに承知の上で知らん振りを決め込んだ、そよ風でさえ倒壊しそうなバランスを保ちながら今日の日まで生きてきた。
ケイイチは胸を張り声を張り、目の前にいる従者一人一人の瞳を見つめる。 上に立つ者の姿はそうでなくてはならないと知っていた。]
(15) 2017/10/10(Tue) 15時頃
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今回の件、お前達にも内密でのことと見える。 ならばつまり、正室の信頼は最早ここにもないと言うことだ。 その事に思い至り戸惑う者もいただろう。
[睨みつけるようにして見つめた顔が、慌てていくつか逸らされた。 ケイイチは咎めることなく言葉を続ける。]
俺を選べ、とは言わない。 だが覚えておけ。 お前達は王を、従う者を選ぶ権利がある。 民には王を棄てる権利がある。 覚えておけ。忘れるな。
そして――今一度言う。 今すぐに、出発の準備を。 ガーディを取り返す。
(16) 2017/10/10(Tue) 15時頃
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―後宮―
[男が部屋に入る。 人形は尚眠っているだろうか。見る間に枯れ始めたそれの身体を揺する。 意識が僅かでも浮上したのなら、男は一度その場を離れ、すぐに戻る。 もう一人、女を連れて。]
『随分と草臥れているようだけれど』
[冷たい目の女だ。 紅く塗られた唇から紡がれる音は硬い。 あからさまに豪奢なその様から、この女こそが主人であると知れるだろう。―ただし、思考がきちんと回路すれば― 女は腕を伸ばし人形の頬を掴むと、その顔を覗き込んだ。]
『まぁいいわ。直ぐに楽にしてあげる』
[そうして――その時だった。 慌ただしく部屋の扉が開かれる。何事かと叱りつける声を、震えた声がかき消した。]
『王子が!――ケイイチ様が戻られました!』
(17) 2017/10/10(Tue) 15時頃
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[女は息を呑み悲鳴を殺す。 部屋の空気は一変する。]
『何を……捕らえてしまえば、』 『できません!公用のための列車を動かしたのです!王族として戻られたのです!』
[女は、それに付き従った男は言葉を無くす。]
『っ……座を整えなさい!それに、今直ぐに人形の初期化を進めて!』
[ようやく生まれた言葉は感情を抑えきれないものだった。 そうして、バタバタと足音をたて、女は消える。 従者もそれに従って――部屋には、横たわる人形だけが残された。]*
(18) 2017/10/10(Tue) 15時頃
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/* うううううなんかこう………ウワーーーーーッッッッてなってしまったうぐぐぐぐ かんぜんに自縄自縛そして自爆…………
(-1) 2017/10/10(Tue) 15時頃
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ほわっ!? あ、捨てちゃ駄目だったんだね ごめんなさい……
[ 華麗に3ポイントシュート、をする寸前。>>1:262 ゴミ箱に入れようとしていた袋を手にしたまま止まり、 眉尻を落としながら謝罪の言葉を口にした。
してはいけないことをしたら、きちんと謝る。 誰に教えられたかは憶えていないが、 躾られたことは染み付いていた。
購入者には比較的恵まれていたものの 真に人の様に扱われたことは、ない。 だから、相手から謝罪の言葉が出ないことを 気にするそぶりもないけれど。
説明してあげれば良かったと、 人間が素直に非を認める発言は ……ちょっぴり。不思議な心地。]
(19) 2017/10/10(Tue) 15時半頃
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[ にこにこ、愛嬌たっぷりに笑顔を見せながら 片付けと洗濯の手解きを受けた。 テレビの棚ではない場所にDVDを仕舞う姿を 不思議そうに見つめたけれど、 無言でされた動作について問いかけることはしない。 ……知られたくないことかもしれないし。
洗濯はスタートボタンを押すだけと聞いたから 干すだの畳むだのといった意識はなく 洗濯機の中に入れたまま放置プレイしたが。 アラームが鳴っても動こうとしなければ 見兼ねられてかクローゼットに仕舞う迄の手解きも 同様に受けられただろう。]
教えてくれてありがとうー! 今度からはちゃんとするねっ
[ 最後には謝罪同様、きちんと礼を言う。 家事ってちょっと面倒臭いと、思わなくもないが。 あいされるための努力を、惜しんではいけない。]
(20) 2017/10/10(Tue) 15時半頃
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[ ぼくらにとって、何より必要なものなのだから。]
(21) 2017/10/10(Tue) 15時半頃
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[ キッチンに立つ彼のことは、 部屋に座ったまま見ていた。 火は危ないから、近付かないようにしていたし。 ついて回ると、鬱陶しいかも知れないから。 ミルクとお砂糖が運ばれてきて、 ぱぁっと、一際明るい笑顔を見せる。]
わーたべるー!
[ 氷砂糖を、口にしたことはなかったが。 主成分は同じ為、抵抗なく小さな口に含んだ。 少し硬いそれを口腔内で少しずつ溶かしながら ミルクと一緒に、頂いていく。]
はれ、充くんはほれだけらのー?
[ やけに質素な食事に気付けば、片頬を膨らませながら カップ麺に向かう彼を不思議そうに見た。 それだけで足りるのだろうか。]
(22) 2017/10/10(Tue) 15時半頃
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[ もっと人間は食べるイメージがあるけれど。 それでも、本人が納得しているなら、 これ以上言うこともない。 インスタント食品が好きなのかも、知れないし。 嗜好に口出しする権利を有さないのだ。]
電気消すね、充くん!
[ ご馳走様!と手を合わせて、 食事が済んだなら上着を脱ぎ、 当然の様に購入者の布団にもぞもぞと潜り込む。 出ていけと言われない限り添い寝を選ぶ。
そして何事もないようなら、布団に口許を埋めて。 今日はしないんだなぁ、なんて考えながら 寝顔を見つめていたのだろう。]
(23) 2017/10/10(Tue) 15時半頃
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[ あかん、このままじゃ枯れてまう。
――と、危機感を覚えるのは数日後か。
難なく与えられてきたもの。 其れがどんなものかも知らないヒト>1:265 とまでは、気付けないのだけれど。
愛情が欠乏していることは、 金の髪の手触りが大分悪くなったことから知る。
もしかして:ぼく充くんの好みじゃない。]
どうしよう……
[ 充くんが外出している間に、作戦を考えた。 好みを知るところからはじめよう。 いけないと思いつつ、そーっと家の中を漁る。]
(24) 2017/10/10(Tue) 15時半頃
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わ。……ふーん? 興味がないと言うわけでもないんだ……
[ そうして開いた机の引き出しの中に、 えっちなDVDを見つける。
ぼくのことを使ってくれないのはどうしてか? やっぱり、魅力がないのかもしれない。 人形として役立たずの烙印を押された気になる。
玄関に鍵を挿し込む音でも聞こえれば、 慌てて引き出しを元に戻そうとするだろう。 そうして、おかえりなさいっ!と。 貼り付けた笑みで迎えるはず。**]
(25) 2017/10/10(Tue) 15時半頃
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[彼が呼ぶ、"アイツ"。 それはきっと、元の主人なのだろう。 その呼び方からは、親密さが感じられる。
彼がその相手とどのように過ごしてきたのか、 それは分からない。 けれど忘れられないほどの日々を送ってきたのだろう。 記憶を消したくないと思う心があったのだろう。
……今はその事実が、少しだけ腹立たしい。]
(26) 2017/10/10(Tue) 16時頃
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……ジャケットかぁ。 まぁ、いいよ。
でもそれで最後な。 流石に貯蓄が減るのはもしもの時に困る。
[貯蓄とかしてなさそうな顔をして、意外と金は貯めてある。 職を失っても暫くは食べていけるくらいのもの。 彼が来てからは、たまにそれを崩しては物を買っている。
確かに、ここまで美しいのならばなんでも似合うのだろう。 でもそれは自分で言わないからこそ良い事実になるのであって。 堂々と言われると素直に頷きたくない現象をなんというのか、誰か教えて欲しい。
けれど、こんな生意気な口を聞きながら、 人の布団に入り込むためにと服を選ぶのだから狡い。 そういうところで、コイツに弱いと思う]
(27) 2017/10/10(Tue) 16時頃
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[家のことのためだけにいる存在。 人ではない、人形。
それなのに人として扱ってしまうのは、 こういう部分を見てしまうからなのだろう。
しょんぼり顔の彼に、大丈夫だと告げてそれらを買えば、 どっかで飯でもと言いかけて口を閉じる。 彼の食べられるものがここにある訳では無いのだ。
だから、そろそろ帰る?と言葉を変えて彼に問いかけた]*
(28) 2017/10/10(Tue) 16時頃
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/* >>24 アカンこのままじゃ枯れてしまうのに不覚にもwwww これツナさんだろくっそwwww
(-2) 2017/10/10(Tue) 17時頃
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[例えるならそれは波間に揺れる小船のようで、 ゆらりと揺蕩う思考は端から崩れて消えていく。
枯れるとはこんな感覚なのかと理解して、 痛みや苦しみがないことにひとつ息を吐く。
時間の感覚は緩く雨雲のように重い。 小さな吐息は細くなって、 身震いしたのが記憶に残る最後の仕草だった]
ぁ、ぅ
[揺すり起こされて、けふ、と咳込んだ。 肺が押されて零れた音に意味などなく、 起こした男を見上げて、見送った>>17]
(29) 2017/10/10(Tue) 17時頃
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[次に意識が現実へと回帰したのは顎を掴まれて。>>17 豪奢な衣装に血塗られたかのような唇が、 冷えた眼差しでその瞳に自分を映し出している。
この眼も知っていた。眼光の鋭さも。 嘗ての影の片割れ、女の側に向けられた眼差しだ。 憎悪のような、嫌悪のような、 言葉にできない負の感情を籠らせたそれが、 次に何をするのかも――
――記憶の疵は、磨ききれてはいない]
(30) 2017/10/10(Tue) 17時頃
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ケイイチ、……
[だから、反応できたのはそこだけだった。 縋るような響きは、焦る男女には届かなかっただろう。
寝台にまた転がるしかなかった人形は、 牢に飛び込んできた男が発した音だけを噛み締める。
そこに誰がいるかなど関係はなく、 そこに誰もが居なくなっても関係なく]
(31) 2017/10/10(Tue) 17時頃
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[そうして、幾らかの時の経過を意識した。
もう喉は震えず、咳すらでない。 視界は靄が掛かったまま晴れはせず、 それが瞼か目隠しの布かすら分からない。
慌ただしい人の気配が雑音と化し、 喉に何か流し込まれて、またあの音を聞く]
(32) 2017/10/10(Tue) 17時頃
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[ ざらざらと磨かれる、記憶の削られる不快な音。
逃れようと藻掻くことすら許されず、 手首を椅子の肘置きに縛られて、暗闇に沈む響き。
燈る雪洞の姿に浮かぶ青年が、 その端から砂糖菓子のように融け消えた。 幻だったかのように、あっけなく、儚く。
その雪洞の灯りまで、ゆるゆると消されて、
のこった
ものは
もう 、も]**
(33) 2017/10/10(Tue) 17時頃
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[南方が何を考えていたのかはわからなかった。 問われれば簡単に答えただろう。
飽きて捨てられたことも。 何でも望めば答えるけれど。
南方は多くを尋ねない。 オスカーはそれに気づかない。
どれだけ人間らしくとも、人形だからだ。 人形であることを誇りにさえ思っているからだ。]
(34) 2017/10/10(Tue) 17時半頃
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おう、オッサン気前いいな。 何かいいことあったのか?
[無自覚というのは実に恐ろしいものだった。 金に困るという事態さえ理解すれば完璧かもしれないが。
その辺りは根深く、すぐには治りそうもない。 大事な貯蓄を切り崩しているなど夢にも思っていなかった。]
何だよ変な顔して、惚れ直したか?
[有りもしない事実と余計な知識ばかり増えている。]
何言ってんだよ。 オッサンの服買いに行こうぜ?
[平然と告げている辺り庶民感覚はまだまだ程遠いのは鈍い南方も察しただろう。]
(35) 2017/10/10(Tue) 17時半頃
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たまにはオッサンもお洒落しろよ 今度は俺がコーディネートしてやるから!
[先程しょんぼり顔をしておいて 反省してもこの通りである。
きらっきらした目で貯蓄をまた切り崩しそうな顔をしている]*
(36) 2017/10/10(Tue) 17時半頃
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/* 駄目だwww何回見ても笑ってしまうwww
くっそこんなのでwww 君達!!いかがわしいDVD好きだなああ!
(-3) 2017/10/10(Tue) 17時半頃
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ボクたちは生き物だと思う? それとも人形カナ、……こたえは知りたくないけど。
[新品も中古も、その理由を知る日はきっと、壊れる日だ**]
(37) 2017/10/10(Tue) 18時頃
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[彼に多くを問わないのは、彼の口からその事実を聞きたくないからだ。 聞きたくないのは、嫉妬だとかそういった類のものではない。 それが、彼の心を抉るのではないかと、危惧しているからだ。
――――そんなことはないのだと、その事実を知らないまま]
(38) 2017/10/10(Tue) 18時頃
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気前がいいじゃねーよ。 お前ってやつは……いやいいんだけどよ。
[彼の言葉に再び渋い顔になる。 そういうことじゃないのだ。 そういうことじゃないのだけど、と思う気持ちを 彼に理解することはおそらく出来はしない。
だから、そのことには何も言わず。 惚れ直してないとぴしゃりと言い返した]
……俺の服は買わねーっつの! お前のだけで精一杯だ、チビ!
[とりあえずは、この金銭感覚をどうにかしなければ。 先程思ってからさして時間も経っていないのに 再び、そう思って頭を抱えた。
目をキラキラさせても、買えないものは買えないのだ]*
(39) 2017/10/10(Tue) 18時頃
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/* うーうーうー うーーーうーーううううーーーーー
(-4) 2017/10/10(Tue) 20時半頃
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[公用車を動かすとなれば、そう易々と行えるものでもない。 時間はかかった。 それでも、通常踏むべき手順をいくつも省略した結果、 驚異的な速度で事は進んだ。 けれど、ケイイチからすれば焦れてしまう程に遅い。
それでも――それでも、こうしなくてはならなかった。 他の誰でもない、一個人ではない、 あくまで王に連なる人間として 征かねば、ならなかった。]
(40) 2017/10/10(Tue) 21時頃
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|
お久しぶりです、父上。正室殿。
[そして――ケイイチは国王たる父と、その妻と対面していた。 久方ぶりに戻る城に大きな変化はなかった。 ケイイチがここを離れてもう十二年が過ぎたが、 国の歴史からしてみればたった十二年でしかない。 そのことを思い知って、けれど、だから何だと感傷めいた感情に蓋をした。
目の前に並ぶ、国王の表情は硬く、正室の瞳は冷たい。 ――だが、その向こうに潜むは怯えの色だ。 ケイイチは膝をつき、頭を垂れて拝礼した。 最上の礼の所作は、思い出さずとも染みついていた。]
先ずは突然の帰郷をお許し下さい。 何分、緊急事態でしたから。
[正装で上げた髪が、その鋭い夜色の瞳を隠すことなく晒している。 ケイイチはそれ以上言葉を紡ぐことなく、 まっすぐに二人を見上げていた。 ――先に音を上げたのは正室だった。]
(41) 2017/10/10(Tue) 21時頃
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|
『っ、さっさと用件を話しなさい! 一体どういうつもりで――』
どういうつもり?
[そして、返すケイイチの声は低く冷たい。]
それはこちらが伺いたい。 一体どのようなおつもりで私の住居に無断で立ち入り、 あまつさえ私の所有物を持ち出すような真似をしたのか。
何か国家において危機的状況となり あのような手段で外国に身を置く私に助けを求めたのかと思えば…… そういうことでもなさそうで?
[国王がちらりと正室に視線をやる。 正室の表情は硬く青いまま、ケイイチを睨みつけていた。 ケイイチはゆるり立ち上がり、吠えた。]
(42) 2017/10/10(Tue) 21時頃
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|
国を見ず人を見ず、心血を注ぐが落胤への嫌がらせとは情けない! それでこの国を守れるとでも?
正室殿――勘違いしているようだから言っておきましょう。 俺は王として生まれ十四年育ち、 僻地へ追いやられて尚王として振舞ってきた。 どう足掻こうと現王の第一子は俺だ。 王は俺だ。 今のその立場、そして我が弟の扱いは、 俺があくまで譲ってやっているに過ぎない。
国のため民のための機能であれぬのなら、その椅子、返していただこう。
(43) 2017/10/10(Tue) 21時頃
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『っ……!!』
[ケイイチの不遜な物言いに、白い顔を怒りで赤く染め上げた正室が立ち上がる。 しかし、それを制したのは隣にいる男だった。 頭上に輝く王冠、顔に刻まれた深い皺、瞳は真っ直ぐケイイチをとらえている。 王は玉座を降り、ケイイチのすぐ目の前まで歩いてきた。]
(44) 2017/10/10(Tue) 21時頃
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『……これは憐れな女だ。 身体が弱く、なかなか子を成すことができなかった。 その陰で色々と辛い思いをすることもあったのだろう。 こうして今尚苦しんでいる――……。 ……赦せとは言わぬ、謝罪もできぬ。 だが――今度こそ、違えぬよう、約束をしよう。』
テメェの女くらい、テメェで手綱握っとけって話だろ、父上。
[ニコリともせず吐き出せば、王もまた黙って頷いた。 正室は椅子に座り込んだまま、 悄然とした表情でどこか遠くを見ている。]
(45) 2017/10/10(Tue) 21時頃
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[結局は多分、呪いなのだと思う。 国という呪い。王という呪い。血という呪い。 それが己を、母を、父を、正室を、そして誰かを苦しめる。
そこから抜け出す術はなく、 そこから逃げ出す脚はなく、 そこから飛び出す翼はなく、
その呪いの中に生まれ落ちる前から組み込まれた男は、 きっと呪いの中で死んでいく。 ――そういうものだ、多分、そういうものだ。]
(46) 2017/10/10(Tue) 21時頃
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……それじゃあ、話しも終わったので。
私のプランツを返していただいて、失礼するとします。 何せまだ「見分を広めるための国外留学」の途中なので。
[ケイイチがにこやかにそう言えば、王も静かに頷いた。
正室に付き従う従者は何やらもごもごと口ごもっていたが、 それでも「早く」と急かせば黙ってケイイチを案内した。
そうして案内されたのは、一見通常の部屋にも見える座敷牢。 ――見覚えがある。 それは嘗て、正妻に子どもができたときケイイチが閉じ込められた場所だった。 ケイイチはフンと鼻をならす。 従者は、この中にプランツが居ると告げると足早に逃げていった。
一体何をそんなに慌てているのか。 疑問を胸に扉を開けて――]
(47) 2017/10/10(Tue) 21時頃
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……ガーディ?
[そこに、目隠しをされた一体の観用少年が居た。]*
(48) 2017/10/10(Tue) 21時頃
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[運動は不得手ではあるものの、 少年一人を持ち上げる程度の力はある。 >>1彼が背丈のわりには軽いのも手伝って、 布団へ少年を運ぶことに、何ら苦労はしなかっただろう。
馬が好きだ。 自分が乗ったことはないけれど、 それに乗った息子が、珍しく きらきらとした笑顔をしていたのは、 何年前のことだったか。
彼の笑顔の理由は知らない。 馬から離れた彼は、いつものように 父親と顔を合わせようとはしなかったから。
見る景色が新鮮だったのか、或いは。 その答えを知ることは、決してないのだけれど。*]
(49) 2017/10/10(Tue) 21時半頃
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―次の日―
よく、似合っているよ。
[皺だらけの着物では、格好がつかないから、と。 新しく仕立て直した着物を着た少年の姿に、 男は微笑んだ。 どこか落ち着かない様子に見えるけれど、 きっと、着るうちに慣れるだろう。
同じく、仕立て直した着物を纏った男は、 雪駄を履いて、扉を開く。 そこに在ったのは、一台のタクシー。
動物園では否が応にも歩くことになる。 楽しむ前に疲れるわけにはいくまいと、 男なりに考えた結果である。]
(50) 2017/10/10(Tue) 21時半頃
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[親子だとでも思ったのだろう。 「お父さんとお出かけかい?」 と話しかけてくる運転手と、少年を見比べて、 少年の答えがどうであれ、男は複雑な表情で、 二人を見比べたりもしただろう。
――こういう時のやり取りは、 大体、妻があしらってくれていたものだから。 男には、上手い受け答えの仕方が分からない。
とはいえ、それも長い時間でもなく。 一時間も走れば、目的の場所が見えてくる。 動物園と描かれたゲートの看板の向こうからは、 動物の鳴き声が聞こえてくるだろうか。]
(51) 2017/10/10(Tue) 21時半頃
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何か、見たい動物はいるかい?
[大人一枚、子供一枚。 二枚のチケットのうち、一枚を彼に渡しながら、 男はそう問いかけただろうか。**]
(52) 2017/10/10(Tue) 21時半頃
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和算家 直円は、メモを貼った。
2017/10/10(Tue) 21時半頃
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― はじまりの記憶 ―
オスカーが作られて最初に買われたのはもう随分と前のことだ。 黒い艶やかな髪。黒曜石をはめ込んだような瞳。白磁のような肌。
目が覚めた最初の持ち主は大層満足していた。
無垢な幼子のように。 すべてを自分好みに時間を掛けて作り上げた。
オスカーの不運の最初は 飼い主が少々変わった嗜好の持ち主であったことだろうか。
見目麗しい美少年は口が悪く性格も悪いが 愛情だけはたっぷり注がれるのが好みだった。
だからそのように育てた
(53) 2017/10/10(Tue) 21時半頃
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所謂。ペドフィリアに近かった持ち主は他にも様々なことを教え込んだ。
―――口は悪いが料理が出来たらいい。 ―――他の家事も出来たらいい。
完璧に自分好みに育て、長くは愛された。
だが人の嗜好は変わるもの。
年経るにつれてそんな風に育て作り上げたのに 持ち主の好みから外れていった。
南方と違い大資産家であった彼は ―――『愛せなくなった』人形を売り、新しい人形を購入することを決めた。
その人形はオスカーとは似ても似つかない。 金髪碧眼の人形なのを写真で見たことがある。
自分のことはきちんと人形師のことが忘れさせる。 また愛して貰える相手に愛されたらいいというのは持ち主のエゴであったか。オスカーに対する最後の、愛情というよりは親しんだ愛玩物≠ヨの情けであったかもしれない。
(54) 2017/10/10(Tue) 21時半頃
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だったら、全て忘れてやろう。 何もかも忘れられれば、こんな気持ちも忘れられる。
少しずつあいされなくなったことも。 その目が恋人を見るような類から、様変わりしたことも。
名前すらも忘我の果てにやろうと思っていた。 意地とかではない。
(55) 2017/10/10(Tue) 21時半頃
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それが持ち主の最後の願いだったから
―――…人形はただただ愛を乞う。怨みはない、憎しみも抱かない。
(56) 2017/10/10(Tue) 21時半頃
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オスカーの二つ目の不幸は、どこかに欠陥があったのか。 消去が上手にいかなかったことだ。
持ち主の顔と名前は忘れている。 過ごした日々はかすかに過ぎる程度。 そこに愛情は無い。引き取られた相手に向けられるが
教え込まれた全て。愛され方も愛し方も口調も性格もすべて 刷り込まれたままであった。
リセットが出来ていないと購入者達は即日に返品するのが通例だった。 それがどれぐらいの回数だったか。
それすらも覚えている。
(57) 2017/10/10(Tue) 21時半頃
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どうして忘れきれないのだろう。 どうして他の人形と違って欠如出来ないのだろう。
忘れることを望んでいた。嘘偽りなく、なのに忘れられない。 オスカーの学習能力は高いからその弊害であったかもしれない。
―――…南方に会った時にはもう諦めていた。 幾度人形師に施術されたか、数えるのも止めた。
だけどもう自分を変えられない かなしい人形は 愛されることはもう無いのだろうと思っていた。
どこかで朽ち果て枯れ果てるしか無いのだろう。
それでも愛されたかった。変わりたくても変われないのが歯痒かった。
(58) 2017/10/10(Tue) 21時半頃
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愛されるために生まれたのに 愛されることを諦めきれる筈がなかった。
そのままの自分を受け容れてくれた。
―――…見捨てないと言ったけれど。 人の気持ちの移りゆくのを知っている。
そうして。 どうしても。
同じではなくても 似たように愛したいのは
いけないことだろうか
(59) 2017/10/10(Tue) 21時半頃
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そのままでいいと言われた時に 灯った感情を知らないだろう。
どれ程か――――それが嬉しかったかも 伝え切れないはがゆさ、も。
(60) 2017/10/10(Tue) 21時半頃
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― 現在:ショッピングモール ―
[>>38>>39余計な危惧を抱いているとは露とも知らない。 持ち主の心人形知らずか。 人形の心持ち主知らずか。]
んだよ、何かおかしなこと言ったか?
[珍しく言葉を濁す南方に首を捻る。
南方の予想通り、現状のオスカーには理解しがたい。 少しずつ少しずつ染み込むように教え込ませる必要があるだろう。 それを南方が、理解しているかはまた別だが。
惚れ直してないという一言と自分の服を買わないの一言に]
(61) 2017/10/10(Tue) 21時半頃
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……あー愛情不足で枯れるー
[碌でもないことを呟いた後に、ま、仕方がないかとけろりとする]
じゃ、飯でも喰うか? 俺は見てるだけだけど。
オッサンはたまにゃ外で喰いたいんじゃねえ?
[そんな風に誘い掛けるのだった。]*
(62) 2017/10/10(Tue) 21時半頃
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…おや、今日は不思議なことを聞きますね。 さあ、どちらでしょうね。 私は――
[こたえは知りたくない、 その言葉にゆるく唇の端を吊り上げて、 そしてその話題が再び紡がれることはなかったか。]**
(63) 2017/10/10(Tue) 22時半頃
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[ 似合うと。 そう言ってくれた声には、ゆるり頷き。 扉を開いた向こうに見たのは、 黒塗りの くるま、だった。
乗り込んだ先、 ( ──…嗅ぎ慣れないかおりがする。 ) 僕が色々と慣れずに、彼方此方。 視線を遣っていれば、
運転手 から、声がかかる。 ]
(64) 2017/10/10(Tue) 22時半頃
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─── ……、ええと。
[ 一瞬詰まった。 まさか生きた人形だとは言えまい。 僕はどう答えるか、答えるべきか悩んだ挙げ句、 …浅く 浅く、頷いた。
── 否定するのも可笑しな話だと思ったのだ。 端から見たら、親子だ、確かに。 それだけ、きっと。
ぼんやり窓の外を眺めて、 親子に見えるのか、という、 そんな客観を暫く捉えながら、──… ]
(65) 2017/10/10(Tue) 22時半頃
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── 動物園 ──
[ ……到着した目的地、鳴き声が聞こえてくる。 僕とそう変わらないくらいの、 それか、直円さんと変わらないくらいの "ひとびと"、を、 瞳をまぁるく開いて、眺め。
……親子というものは、 成程こういう場所にくるものなのか と。 そんな風に、知識として得ながらも。
チケットを受け取った。 ]
(66) 2017/10/10(Tue) 23時頃
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………馬?
[ 思い当たる動物が浮かばなかった。 龍がいれば龍と答えるのだろうけれど、 生憎それがいないことは理解していたから。 だから、にばんめに近いいきもの。 …は、いるのかな?って。 そんな風に* ]
(67) 2017/10/10(Tue) 23時頃
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[人の気配が遠ざかる。
人の気配が近づいてくる。
わかることはそれだけで、それ以上のことは何も]
[薄い布の幕の内側で瞼を動かしたのは、 呼びかけに反応してではなく、生体反応でしかない。>>48
唇は辛うじて枯渇に飢え枯れるには至らず、 艶を失いはしたもののふっくらとした感触が戻っている]
(68) 2017/10/10(Tue) 23時頃
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…………
[声の主の気配が近づけば顔を上げた。 僅かに首を傾げて、”目覚め”を知らせている。
足先が届かない椅子の上、揺れる脚を揃えて大人しく、 扱いやすい人形だと悟らせる術を]
(69) 2017/10/10(Tue) 23時頃
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[────悟らせる、術を]
(70) 2017/10/10(Tue) 23時頃
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[紡ぐ思考がそこで不自然に揺れて、途絶えた。 唇が動く。柔らかな淡桃が、何かを綴る。
溢れる音はなく、 唇が読めなければ伝わらないだろうそれは、 たしかに名前を、唄うように]
ケイイチ……?
[その名前の意味を知らないまま、不思議そうに**]
(71) 2017/10/10(Tue) 23時頃
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[寝台に彼の身体を下ろし、役割を終えた手が捉えられる。>>12 簡単に振り払える、離せと言えば大人しく従うだろうが。繋がれた手はそのまま。小さく息を吐き、寝台の端に腰掛ける]
…… ん、分かった。
[ついさっき痛い目に遭ったばかりなのに、人形は次の遊びの話をする。自分の知らない主人か、友人の話を引き合いに出され、黙っていた。>>13 やがて微睡んだ声が止み、規則正しい寝息を聞く。 暫くは留まってみたものの、握り締められた手指をひとつひとつ剥がす]
良いね、お前は気楽そうでさ。
[愛される事、幸せを享受出来る事。 それらを当然だと思っているだろう、穏やかで呑気な寝顔を一瞥し、立ち上がった。そのまま部屋を出て、階下に降りて食事を取る。お喋り好きな使用人達と話したり、書架の本を読んだり、普段通りに暇を潰していれば 陽も高くなる]
(72) 2017/10/10(Tue) 23時頃
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[そろそろ起きた頃かと、部屋に戻る。 彼がまだ眠っていたなら寝台の端に腰掛け、さも此処にいた素振りで振る舞うだろう]
ジョージ、よく眠れた? お日様が隠れるまでは、外で探検でもしようか。
[厨房からくすねてきた角砂糖と、ミルクを食べさせるのは忘れずに。小さな口に砂糖菓子をひとつふたつと入れ、彼の気が変わっていなければ外へ連れ出す。花の綺麗な中庭、近くの雑木林。子どもの好奇心を擽る場所は沢山ある]*
(73) 2017/10/10(Tue) 23時頃
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[嘗て、これほどまでの絶望を味わったことがあるだろうか。
髪は艶を失い、頬は青ざめてさえ見える。 ガーディが枯れかけていることは、傍目にも明らかだった。 だがそれよりもケイイチを絶望させたのは、 いつか、出会った時と等しく――大人しい人形の姿>>70 何故ああも、ここへ案内した男が怯えていたのか―逃げたがっていたのか― 今更、悟る。
消された、のだ。]
っ、は、はは……。
[唇からこぼれたのは乾いた笑いだった。 ぐらり、と地面が揺れるような気持がする。 どうやって立っていたのか、 どうやって呼吸をしていたのか、 わからない、思い出せない――]
(74) 2017/10/10(Tue) 23時半頃
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[そして、真っ白になりかけた男に ひとつの呼び声が意味を与えた>>71]
(75) 2017/10/10(Tue) 23時半頃
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……ガーディ……?
[バラバラに壊れそうだった。 もう二度と立ち上がれないかと思った。 歩むのを止めて俯いて伏せて、もう何も見ないで死んでしまおうかとさえ思った。
けれど、声は確かにケイイチを呼んだ。 ――前の主の記憶の消去が十全でなかったように、 今回も、また? ケイイチはゆらり一歩、少年に近づいた。]
…………。
[そっと、手を伸ばす。 けれど手は、いつかのように自分勝手に目隠しを外しはしない。 代わりに髪を撫で、頬に触れた。]
(76) 2017/10/10(Tue) 23時半頃
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……いっそ、このまま目覚めないで、 ちゃんと忘れさせてやって、 それで僕以外の誰かにもらわれたほうが―― 余程幸せかもしれないな。
[自分で言った言葉に自分で傷つく。 けれど――けれど、そうかもしれないと思う。
どうあったってケイイチの傍はややこしい。 誰もかれも呪われた生き方しか知らない。 今回は身内だったからまだいい。 でも例えば、ケイイチが外交先に目をつけられたら? そしてガーディを利用されたら? 不安はいくつだって浮かぶ。]
(77) 2017/10/10(Tue) 23時半頃
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[ケイイチは、その場に膝をついて少年を見上げるような姿勢をとる。 小さな手を握って、言う。]
……僕は、お前の幸せを願うよ。 お前にだって幸せを選ぶ権利がある。 僕がそれを守ってみせる。 お前が選んだものを、全力で肯定しよう。
……だから。
[手は知らず、震えていた。 けれどゆっくりその手を離す。]
後は、お前が選んで。 その目隠しを外すか、このままでいるか。 お前が選んで。
(78) 2017/10/10(Tue) 23時半頃
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選んで――僕を。 僕を、お前のケイイチにして。
(79) 2017/10/10(Tue) 23時半頃
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[瞳は涙にぬれていた。 声は震えて掠れて、呟きは儚く少年の耳に届いたかもわからない。 みっともない、情けない、
それでも、 それでも――目は逸らさない。
欲しいものを前に、目を逸らしてはならないと、 伝えた己が実行できずにどうする、と。
後はもう息さえ殺して、少年の答えを待った。]*
(80) 2017/10/10(Tue) 23時半頃
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/* わたしもめちゃくちゃ緊張しているぞこれ………
(-5) 2017/10/10(Tue) 23時半頃
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[手首の拘束がするりと解けて、掬われた。>>78 握られた体温は子供のように温かく、 柔らかで、何かを求めるような感覚に襲われる。
この手の主など知らない。 ──いや、知っている。
震えるそれが離れていくのも。 囁かれた言葉が思考を撫でていき、 漣のように広がり、染み入って来る感覚も]
(81) 2017/10/10(Tue) 23時半頃
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[ああ、そうだ。憶えている。 記憶の瑕を磨かれたのは表面のみで、 それが何故かも、理解が即座に及んだ。
急に呼び立てられて上段に物言いをされた不快感か、 或いは、涙の粒を眦から零すことでしか抵抗を示せず、 されるがままの拘束された人形に憐れみを憶えたのか。
あの店の老紳士の気配が近づいて、 磨かれた記憶で消されたのは……何かは分からない。 けれど、欲しいものが何かを奪われはせず、 大人しく迎えを待つよう囁かれたのだけは確りと]
(82) 2017/10/10(Tue) 23時半頃
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ケイ、……ぃ……ち …
[指先が上がって、自ら目隠しを脱ぎ捨てた。 途端に溢れる情を瞳に映してその腕の中に飛び込んで、 頬を寄せ、両手はしっかりと彼の背に回してしがみ付く。
色褪せた髪の色彩が僅かに戻り、 寄せる頬は柔らかく、吐く吐息は砂糖菓子の甘さ。 取り戻した何かを満喫するように深く息を吸い込んで、 顔は首筋に埋めたまま、息を吐き出しながら]
(83) 2017/10/10(Tue) 23時半頃
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……お腹、空いた。
[あれからどの位経ったのだろうか。 見知らぬ天井に、部屋に、衣服。
眠ったときと同じ服ではなく、 白いガウンのようなものを着せられている。
しかもベッドの上ではなく椅子の上で、 改めて見上げると濡れた瞳に小首を傾げる。
彼が何故泣いているのかを理解できない。 自分が何かした記憶も、された記憶もない。
だから、零れた一筋を指先で掬って、 宥めるように頬を撫でてから]
(84) 2017/10/11(Wed) 00時頃
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……ケイイチ?
[もう一度、その名を呼びかけ、見上げている*]
(85) 2017/10/11(Wed) 00時頃
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/* ガーディくん・・・・・・・・・・・・・ガーディくんよかった・・・・・・・あーーーーーーーーー(しとどなく)
(-6) 2017/10/11(Wed) 00時頃
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……あなたはどんな色が好き?
[>>1:283 別に好んでいたわけではないのに、 気付けばワードローブは黒ばかりで、少し恥ずかしい。問いを向けて答えが返れば、次に服を買う時はその色を意識してしまいそうだった。
>>1:284 他のプランツを見てはいないけれど、たとえばアンティークの家具、あるいは古い詩集や骨董、愛用され大事にされてきた物は年月を経てもそれとわかる。よく手入れをされていたのだろう、触れる髪は絹のすべらかさで]
お口に入ったら、大変でしょう?
[平気だよ、なんて言葉にはそう返す、納得はしてもらえたらしい。 砂糖菓子とミルクと愛情、それ以外のものを与えたらどうなってしまうのか、なんてことは知らないけれど]
(86) 2017/10/11(Wed) 00時頃
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『 ふくれっつらも可愛いわね 』
[>>1:287その顔が見たかった、と芙蓉の顔に書いてある。 でも確かに少女向けの衣装を着たら、とても可愛いだろうな、と思ったのは、内緒にしておこう。 お揃いも着やすいし、女の子の恰好をしていたら姉妹に見えるかもしれない。意外と利点があることに気づいてしまった。なんてことはナナには言えない。
>>1:289鳳凰の柄のチャンパオを選んだのは、緋色の髪が鮮やかな瑞鳥を思わせたからだ。最も、着せるよりも今の衣装を脱がせる方に神経を費やした。特にブラウスの繊細なレースはひっかけてしまいそうだし、タイツはタイツでやっぱり爪にひっかけて破けないか心配で、はたから見れば少年人形の服を脱がす妙齢の女性という非常に妖しい構図であったのかもしれないけれど、実際のところはいっぱいいっぱいだった。 だからなんとなく少年の視線に含みを勝手に感じてしまうのだろう、無論それが沽券にかかわる事態だなんて知らないけれど]
(87) 2017/10/11(Wed) 00時頃
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……それって逆じゃないかしら? 駄目よ、ちゃんとお世話する。
[面倒を見られる“飼い主”なんて本末転倒ではないだろうか。少しばかり意固地な風に零れた言葉はなんだかやけに子供っぽい響きになった]
(88) 2017/10/11(Wed) 00時頃
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アクセサリーだと思ってた、不思議ね。 不思議なお人形は不思議な花を咲かせるものなの?
[>>291 花冠は人形の頭上を彩る。 まだ頼りなげなけれど、瑞々しささえある緑。 今度はこわごわと触れても、揺れるだけ]
あなたが咲かせるのなら、 きっととても綺麗なお花なんでしょうね。 ……楽しみだわ。
[なんて、何も知らずに。 ただ鮮やかな色の花飾りを夢想して微笑んだ]
(89) 2017/10/11(Wed) 00時頃
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[ 傍を通り過ぎていく、父と、息子。 要は、"ひと"である親子と、 ── 僕と直円さんとは、似ていたのか、どうか。
…人形たる僕は、考えてはいけない気がして、 そっと、思考に蓋を した** ]
(90) 2017/10/11(Wed) 00時頃
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[お店で購入したミルクとティーセット、 人肌程度に温めたミルクをカップから、ティースプーンに一匙、少年の唇に運ぶ。初めてのことには誰でもどきどきするものだ。細い喉を嚥下するまで、息を潜めて見守ってしまう。
人間も簡易な食事をとった、 食事を作ってくれた友人も今日は泊まっていくらしい。『一緒にねるの?』とにやにやされれば、複雑な心境だ。おかしなことじゃないでしょう?と反論にならぬ反論をする。
そうしてナナの眠たげな顔が伺えれば、寝室のドアは閉ざされる。誰かと一緒に寝るのもこんなに早い時間に寝台に入るのも久しぶりだ。眠ることに特に楽しみはなかった、ここ最近夢を見た記憶はない。眠りはただの塗りつぶされた時間だ。そう早々と眠れる気はしないけれど、自分ではない誰かの温度がそばにあるのは心地いい。
ナイトランプがベッドサイドを照らす。おろした髪がさらりと零れて、緋色の、ナナの髪と混ざった。なんだか眠る前の童話を待つ子供のような気持ちになる]
……ナナ、子守歌は歌ってくれるの?
[きっと眠りに落ちるのは、人形のほうが先だろうけれど*]
(91) 2017/10/11(Wed) 00時頃
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/*
退席打たないとどうもむずむずしてしまって おきられず…すまない……!
(-7) 2017/10/11(Wed) 00時頃
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[物理的な距離が近くなってしまえば、 どうしたって慈しむみたいな気持ちになってしまう。
休暇をとっていた数日はマンションの敷地内で過ごした。最上階のラウンジは眺望がいいし、屋上のヘリポートの見学も出来る。本の揃えられているサロン、エントランスは緑が豊かで、カフェのコーヒーは意外と美味しかった。コンシュルジュはすぐにナナの顔を覚えた、この子たちにはきっと愛されることの才能のようなものがあるのだろう。
特に興味のなかったそれらの設備を、少年の手を引いて回っていくのは意外と新しい発見があった。そうして規則正しい生活を続けていく内に、少しばかり悩みの種が芽生える]
お留守番よりは、 連れて行ってあげたいのだけど、 ……やっぱりベッドが必要かしら。
[自分がオーナーを務める店は未成年厳禁の夜間営業なのだった**]
(92) 2017/10/11(Wed) 00時頃
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[嘗て、これ程までに心動かされたことはあるだろうか。
少年は――ガーディは、自らの意思で目隠しを取り、 そして腕の中に飛び込んできた>>83]
っ、ガーディ……! 僕のガーディ!
[その小さな背中に腕を回して、髪に頬を埋める。 不思議なもので、枯れかけていた花が再び色づくように―― 俄か、ガーディに鮮やかさが戻ったように見えた。 つまり、届いた、ということ。 そして不可視ではあるけれど、 ケイイチの心もまた色を取り戻した。 だってそうでなければ、こんなにも胸が躍って苦しくて、 でも満たされる筈がないから。]
(93) 2017/10/11(Wed) 00時半頃
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[そうして閉じ込めるように抱擁をしたけれど―― 声がすれば>>84ふと気付いたようにその腕を緩めて]
……うん、そうだな。 ミルクを温めよう。 砂糖菓子も、いっぱい買ったんだ。 だから――帰ろう。 帰ろう、ガーディ。
[ガーディは不思議そうにあたりを見回している。 先ほどは消されたように思えた記憶は、 それでもガーディの中にきちんとあるらしい。 一体どういうことなのか、疑問は後から湧いてくる。
何が起こったのか、気にならないわけじゃない。 ただそれを尋ねるのはガーディ本人にではない。 いかにも事情をしってそうな男が一人。 ケイイチは笑顔の裏で彼の顔を忘れないよう反芻していた。
とはいえ、今大切なのはそれではなくて。]
(94) 2017/10/11(Wed) 00時半頃
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[濡れた頬に柔らかい指が振れる。 見上げる瞳は不思議そう。
ケイイチは――]
……大丈夫。 もう、大丈夫だよ。
[笑った。 笑って、それからもう一度ガーディにしがみつくように抱きしめて――]
(95) 2017/10/11(Wed) 00時半頃
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……こわ、かった。
[忘れられていたら、 何か酷いことをされていたら、 枯れてしまっていたら、 もう二度とあえなかったら――
考えないようにしていたことが一度に噴出して、 ケイイチは暫く、ガーディを抱きしめたまま震えていた。]
(96) 2017/10/11(Wed) 00時半頃
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―数日―
[無事自宅に戻ったケイイチは、 ガーディにたっぷりのミルクと砂糖菓子を与えるだろう。
傍に侍らす従者は幾人か減ったが、残ったものとのやりとりは以前よりもずっと気安く信頼さえ透けて見える。 彼等から施しを受けるのは問題ないと、ガーディにも伝えた。 ――とはいえ余程の事が無い限りケイイチは自分で世話をしたがったけれど。
部屋のセキュリティがいくらか強化され、 王から定期連絡の申し入れがあった他は―個人的な連絡については固辞した。地雷原でタップダンスを踊る趣味はない― 大きな変化はなく。
小さな変化でいえば―― ケイイチのガーディに向ける視線が甘さを全く隠さなくなっただとか、 ガーディに対する笑顔が蕩けるようだとか、 共寝することを好むようになっただとか、 その程度のことである。 つまり、元からそうだったと言える程度のものである。]*
(97) 2017/10/11(Wed) 00時半頃
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[いったん目を閉じればすぐ眠りにつく。泣き疲れたままの昨日に碌な休息を取れたはずもなく、昼寝というには深く微睡みに落ちていた。握ったままの手も力は緩み、引き剥がされたところで気付きはせず。
いつもは主人の眠る床にいれば、すぐ側にいると感じられる。けれどやがて高く日が上れば、掛けられた毛布が暑苦しくなり寝返りを打った。] んう…… [ふいに現へ呼び戻され、ぱちりと目を瞬いて。すぐ、手の中にあった感触が無くなっていたことに気づく。部屋の中を見回して、彼がいないとわかり。 厠へ立ち寄っただけ、少し呼ばれただけ……、 そうは思ってもひとりでに寂しさを募らせてしまう。] ……シメオン? [また、置いていかれたんだろうか、と。]
(98) 2017/10/11(Wed) 00時半頃
|
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[静かな部屋で、ひとりきりの起床。 みんなはどこへ行ったんだっけ。思考の止まった寝ぼけ頭が回り、はじめての留守を任されたことを思い出す。 「夕方には帰るから。」
確かに、そう言っていた。目覚めたのは夜だった。 けど、どこにも家族の足音はなく、そのまま──… ……まだ天道様は高いところだ。それに、ここはあの家とは違う。わかってはいるのに、消しきれないままの、思い出したくもない記憶が過ぎる。]
(99) 2017/10/11(Wed) 00時半頃
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[ほんの少し、偶然いなかっただけかもしれないのに。 纏わり付いた心許なさは拭えず、握った手を閉じて開いて彼の体温を思い出す。 扉が開く音を聞けば、とっさに毛布へ顔を埋めた。 ほんの少し驚いただけの反射で、目をつぶって狸寝入り。 それほど違和感はなかっただろう。身じろぐ素振りで顔を出し、薄らと目を開けそれがシメオンだとわかる。 近くに腰掛けるのを見届け、ちょうど今目覚めたとばかりの、なんでもない振りで身を起こす。 どこへ行ってたの──そう、聞きたかったけれど。 少年の知るやさしげな声に、なんとなく憚られてしまう。]
(100) 2017/10/11(Wed) 00時半頃
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ん、……ほんとう?やったぁ!
[何ひとつ変わりない、弾んだ声と綻んだ笑み。世話をされるうちはただ嬉しくて、直前まであったはずの憂いは忘れてしまう。ありがと、と短く感謝を伝える。差し出されたミルクを飲んで、甘い角砂糖を口に含む。]
(101) 2017/10/11(Wed) 00時半頃
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ねえ、早くいこ? [簡素な食事を終えたなら、すぐに彼の手を引いただろう。 見慣れない、自然の豊かな外の世界にはなんでも興味をそそられた。 色鮮やかな花に、見たことのない植物に、木々に──案内されるより早く兄の手を引き、気の赴くまま歩き進んだ。
ただ、ふとした瞬間も繋いだ手を離そうとはせず。文句を言われたら少し駄々も捏ねてみたかもしれない。おにごっこ、などと自ら言い出すことはなく、ぴったりと傍を付いたままで。]
(102) 2017/10/11(Wed) 00時半頃
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[そうして休み休みに過ごしていれば、日が傾くのは思いのほかに早く。とはいえ動き回った身体は疲れ、すっかりお腹を空かせていた。 昨晩と同じように食事を取る。ミルクを片手に他愛ないおしゃべりをして、食器を動かす彼の手元を眺める。] シメオン、今日もおさんぽ行く? [取り残されるのは嫌だったから。 食べ終える前を見計らい、何気なく訊ねる。**]
(103) 2017/10/11(Wed) 01時頃
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/* めっちゃシメオン連れ回しちょる(ふるえ)
(-8) 2017/10/11(Wed) 01時頃
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[大丈夫と囁く声に不安は過るものの、>>95 彼がそう云うのなら疑問はさらりと崩れて砂と散る。
腕の中、微かな息を籠もらせ瞼を落とした。 笑う彼の表情が瞼の裏に焼き付いてしまうように、 記憶の中、震える彼を抱きしめ返す。
何を怖がったのか、人形には分からない。 つるりとした記憶に残るのは彼の姿だけしかなく、 夜に、”彼の寝台に潜り込んだ”のが最後。
だから彼の恐怖を理解はできない──、けれど。 背に回した腕をするりと上げ、黒髪をぽふぽふと撫でた。 子供らしい稚さにほんのひと匙、愛しさを籠めて]
(104) 2017/10/11(Wed) 01時頃
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─ 数日後 ─
[あむ、と食む砂糖菓子を口に含んで、 ミルクを流し込んで空腹を満たし、たっぷりと眠る。
専用の寝台は取り払われて、寝る時は彼と共に。 そんな微笑ましい夜を幾つか重ねて、 警備が変わったことと対応の変化を継げられ首を傾げた。
そも、攫われた記憶は磨かれている。 だから微笑む彼に甘さが増した理由を測りかねたが、 それさえも素直に受け入れるおとなしい人形だ。
今宵もまた眠る時間が近づけば、 彼には早い時間であろうと寝かしつけてくれる姿へ、 ふんわり笑いを零してその腕の中へ落ち着くと]
(105) 2017/10/11(Wed) 01時頃
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ケイイチ。 さわ、って……
[いつものように掌が頬を撫で、髪を梳き、 それが眠るまで続く幸福を柔らかくねだる。
代わりに自分も掌を伸ばし、 ぺた、と頬に触れて、稚く撫で上げて笑う。
彼が何を想うかを知りたくて双眸は向けたまま、 目を閉じろと命じられるまで、毎夜がそうだった**]
(106) 2017/10/11(Wed) 01時頃
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/* 可愛い……
(-9) 2017/10/11(Wed) 05時半頃
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[外に出た用事は自分に取って然程大事なものではないけれど。眠った相手の子守は退屈で、何より素直に願いを聞き届けるのは癪だった。 >>98 多少寝姿変わっていても、狸寝入りだとは思わない。嘘や演技が出来るほど器用ではないだろうと、高を括っているから騙される。 外へと誘う手は、目的地に着いてもなかなか解けない。木漏れ日が差すとはいえ薄暗い森より、開けた中庭をはじては遊び場に選んだが]
ジョージ、僕は此処で見てるから好きな物を見て来なよ。
[暗に手を離せと催促する。甘えたがりは元来だろうと思っているが、駄々を捏ねる仕草にようやく彼の不安を気取る]
……そんなにくっついてたら遊べないだろ。 鬼ごっこは良いの?
[とはいえ、他人と手を繋ぐあたたかさには鬱陶しさを覚える。引き剥がしはしないが、言葉で手指を解こうとする]
(107) 2017/10/11(Wed) 06時半頃
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[一通り外を見て、彼の気が済んだら屋敷に戻る。 大した運動はしていないが気疲れで、表情が抜けがちになった。探検の成果や感想を聞く気力はなく、黙々と食事を摂る。彼の声に始めは不思議そうな顔をしたた。>>103 普段は食事の後、出歩いたりしないから]
あぁ、……今日は別に良いや。 何で?
[昨晩の事を思えば、何となく彼の言いたい事は察せられたけれど。そう問い返して]*
(108) 2017/10/11(Wed) 06時半頃
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[最近のケイイチの健康生活っぷりといったらない。
何せ夜は九時過ぎに寝て朝は七時に起きるのが基本になっている。 今日日小学生でさえもう少し夜の活動時間が長い中で、 少しでも長い時間ガーディの傍にいる、ということを優先すれば、 自然、そうなった。 おかげで体調が信じられない程に良い。 身体は軽いし思考は穏やかだし髪や肌にハリと艶があり、 視力も心なし上がった気がする。 やはり健康な生活は睡眠と食事からであると実感していた。
元より、身の回りの些事は全て従者に任せることができ、 あせくせと働く必要だって全くない立場なのだから、 問題は全く無いのだけれど。
それでもあえて問題をあげるならば]
(109) 2017/10/11(Wed) 10時頃
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――、う、ん。
[共にベッドの中にもぐりこんで 囁くようなおねだりをされる>>106 伸びてくる手のひらは柔らかくケイイチの頬に触れ、撫でる。
正直に言えば心臓に悪かった。
けれどそれをおくびにも出さず…… 訂正、出さないように努力はした、出来ていたかは知らない! ガーディの頬を撫で髪を梳いて、 彼を眠りへといざなった。]
(110) 2017/10/11(Wed) 10時頃
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[あの後、正室の付き人に「優しく」状況を尋ねたところ、 やはり記憶の消去を試みていたらしい。 記憶を消し、送り返すつもりだったと。 ――まさかケイイチ自ら飛んでくるとは思わなかった、らしい。
消去を依頼したのはガーディを売った店の人形師だという。 急ぎ男とコンタクトをとったところ―
『お客様との守秘義務がありますので』
まったく、つれない返答であった。
取り戻したところで辛く苦しい記憶になるだろう。 呼び覚ましたいとは欠片も思わない。 忘れてたって構わないことは、忘れたっていい。 辛い経験を乗り越えたから頑張れるなんて、 辛い経験を正当化するための防御反応でしかないのだから。]
(111) 2017/10/11(Wed) 10時頃
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[ただ――一体、どこまで、消えているのか? それは、大いに疑問だった。
あれ以来、ガーディは夢に魘されケイイチでない他人を呼ぶことはない。 視線の奥にいつまでもまとわりついていた影も見えない。 何かに怯えた様子もない。
つまり、前の主人との記憶が消えているということか。 しかしそんなこと、起こり得るだろうか。 わからないし、まさか聞くこともできずケイイチは今日も悶々と夜を過ごす。 悶々と過ごすのは身体によくない。精神上もよくない。 近いうちに従者に夜の相手の手配をさせなくては、と思ってはいる。 思ってはいるが―― 前回の恐怖が脳裏にちらついて、行動を起こすことをためらわせる。
ケイイチにできることと言えば、 己がガーディを傷つけることのないよう、 必死に理性を保つことだけだった。]*
(112) 2017/10/11(Wed) 10時頃
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いーや、なんもねーよ。
[首をひねる彼に手を振って忘れろという仕草をする。 分かっていないのならば、言わない。 というか、今言ったところで理解できないだろう。
彼にじわじわと常識を染み込ませなければいけないと そう気付きつつはあるものの、 まだ完全には分かっていないオッサンであった]
あ?愛情不足で枯れるって……枯れる?
[その言葉は読んだ覚えがあったが、きちんと覚えていない。 ダメ男の体現とはこのことを言うのだろう。
きっと、自分の言葉に呆れたような素振りを見せるだろうが、 悪い悪いといつものように謝るだけに終わったかもしれない]
(113) 2017/10/11(Wed) 10時半頃
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飯なー……お前が食ってないと白い目で見られない?
[ミルクはあっても砂糖菓子なんてないだろうし。 うーんと悩んで、彼をちらりと見る。
彼の料理は美味しいし、満足しているから、 特に外で食べたいと思うこともない。 というより今は、外で食べる習慣すらなくなった。
けれど最終的に、たまにはこいつを休ませてもいいかと そんなことを思って。 ファミレスに行くか、とモール内にある レストラン街を目指すことにした]
(114) 2017/10/11(Wed) 11時頃
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[――――そのときだった。
久しぶり、と不意に声を掛けられて、 一体誰かと視線を向けた先に"アイツ"がいたのは。
忘れもしない。忘れられるわけがない。 それは昔自分を拾って、そして捨てた男だった。]
(115) 2017/10/11(Wed) 11時頃
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― ある夏の話 ―
[それは何年前のことだろうか。 最早、過ぎ去った日々を思い出すのも難しい。 それほどには、昔と言える記憶だった。
出会いは働き始めて数年経った頃。 彼は他社からの引き抜きで来た所謂出来る人間だった。 そして何の因果か、こちらの部署へ配属された。
酒や食の趣味、研究の興味。 それらが合致して、仲良くなるまではそう時間はかからなかった。 立場としては彼の方が上だったけれど、 そんなことは関係ないとばかりに交友関係を結んでいた。 自分の数少ない友人。身内のようなものだとすら思った]
(116) 2017/10/11(Wed) 11時頃
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[――けれどある日、その関係は崩れた。 彼に好きだと告白されて、流されるままにその関係は変化した。
元々はノーマルだと思っていたが、案外そうでもなかったらしい。 流されるままだったものが、だんだんと自分の意思を伴うようになり。 今まで知らなかったことをたくさん教え込まれた。
それは、……男同士の、営みも含まれていて。
すっかり彼に慣れきって、嵌まりきってしまったそんな時。 彼との未来を考えるようにさえなっていた頃。
唐突にその関係は、終わりを迎えた]
(117) 2017/10/11(Wed) 11時頃
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[結婚することになった、と当然のようにその男は言った。 どうやら、親同士の決めた結婚だったようではあったが、 しかし満更でもない様子でその男は語った。
お前との関係も楽しかったよ、と。 なんてこともないように言い放った。
そこには、何の感情も含まれていなかったように思える。 自分が彼に抱いていた気持ちはいったい何だったのだろう。 彼が自分に言った好きは、どんな気持ちだったのだろう。
簡単に捨てて言ったその男の心を、今でも自分は理解できていない]*
(118) 2017/10/11(Wed) 11時頃
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[体温が燈る心地良さが眠りを誘い、 気付けば腕の中で目が醒める日が幾日か続く。
主たる青年は何か探るような視線を時折投げたけれど、 その意味を話すことはなく、ただ同じ夜を過ごす。 陽が登れば以前より親しみを持って接してくれる、 青年以外の人間たちと穏やかに話す機会も増えている。 彼が伴わず出かける寂しさもそれで癒え、 お土産の砂糖菓子を口に運ばれる日常に、ゆったりと笑う。
それが日常。欲しかったもの。 甘えるように頭を擦り寄せ、きゅっと抱きついて、 お菓子を食べて、ミルクを飲んで、眠る。 だからこそ、気にするのは当然で]
(119) 2017/10/11(Wed) 13時半頃
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けー、い、ち
[今宵もまた何かを堪えるような青年に、 眠りに落ちる前にその瞳を覗き込んで詠うように囁いた。
問いかけにも満たない、呼びかけだけ。 両手が伸びて頬を挟んで、柔らかな感触に口端を上げる]
(120) 2017/10/11(Wed) 13時半頃
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ケイイチ、……ぼくに怒ってる?
[そんなはずはない。 愛情が伝播して失われた色彩は戻ったし、 髪は弾力を取り戻し梳く指を妨げない。
満たされているのに、それでもこの質問を投げるのは、 どうしたって視線を彷徨わせることのある青年の、 その奥にしまいこまれた真意を知りたいためで]
(121) 2017/10/11(Wed) 13時半頃
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どうすれば喜ぶ? 楽しい? ぼくに教えて、ケイイチ。
[自分は彼のモノだと彼が言ったのなら、>>1:28 それを拒絶する心もなく、そうしたいと願うまま。
問いかけは以前と同じく無邪気に。 まさか悶々としているとは思わない青年へ投げかけた**]
(122) 2017/10/11(Wed) 13時半頃
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/* ガーディくんかわいすぎてこれ逆にすけべできるのか問題
(-10) 2017/10/11(Wed) 14時半頃
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ん?
[呼びかけられれば>>120、答える声は短く けれどその一音にさえ多分に甘さは含まれる。 柔らかく頬を挟む両手のくすぐったさに目を細めて―― そして、]
えっ? 怒ってない、ぜんっっぜん! 怒ってない!
[続いた言葉があまりに予想外で>>121 眠りにつく前のベッドの中にはふさわしくない大きさの声が出る。
どうしてこんな質問を――と、 疑問が浮かんだのは一瞬で。 要するに己の不自然な態度にガーディが不安を抱いたのだと 思い至るのは早かった。]
(123) 2017/10/11(Wed) 15時頃
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……お前が傍にいてくれて、 一緒に話したり、ご飯たべたり、 それだけで嬉しくて楽しいよ。
[本当だ。 ケイイチの日々は今、かつてないほどに満たされ満ちている。
だから――柔らかく髪を梳いて、瞼を下ろすよう促す。 あの夜、ガーディが云った「我慢」の言葉が離れない。 髪を撫でた手は下りて、優しく背中を叩く。]
僕がちょっと変に見えても大丈夫。 ガーディにとって怖いことは何もしない。絶対に。 誓ってもいい。
[獣の欲求は人の理性で封じ込める。 でなければ何が人か、何が王か。 ガーディに気にさせてしまったことを深く反省しながら、 その日のケイイチは瞼を閉じて――]
(124) 2017/10/11(Wed) 15時頃
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―翌日―
と、言うわけだから、いっそ家に呼ぼうと思うんだ。男娼。
[ガーディから刹那離れ、ケイイチは従者の前で堂々言い放った。 この場に居ない従者は今、ガーディの相手をしている。 絶対に聞かせてはならない会話故に声こそ潜めているものの、 態度はあっけからんとしたものだ。 言われたほうの従者は、なんとも苦い顔をする。]
お前たちの言いたいことは解る。 言いたいことは解った上で――無視する。
[ケイイチはきっぱり言い放つ。 横暴、暴君、王様のへんたい、 そんな言葉が飛んでくるが、ケイイチの瞳に迷いは一点もなかった。]
(125) 2017/10/11(Wed) 15時頃
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最初ガーディ用にあてがってた部屋があるだろ、あそこを使おう。 夜九時以降に来てもらって朝七時までにお帰り頂く。 僕はスッキリできるし、ガーディに不安がらせることも減る―― うん、それでいこう。ていうかそれでいくから。 手配とかモロモロよろしく。
それとも、お前たちのだれかが相手してくれるのでも―― ……あー無理だな、全員男っぽすぎる。無理だ。抱けない。
[従者たちもまた冗談じゃないとばかりに首を横に振っている。]
セキュリティの問題とか身元の問題とかは、 ぜーんぶどうにかしてくれるよね? だって僕の従者だもんな?
[にっこり笑顔で言い放てば、重い溜息が人数分返ってきた。 とはいえ言いだした時点でケイイチが引き下がる気がないのは明白で、 故にその作戦は密かに動き出すのだった。]*
(126) 2017/10/11(Wed) 15時頃
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/* ふぉ……これはいったいどう返せばいいんだろう 目撃すればいい??
(-11) 2017/10/11(Wed) 15時頃
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[問いかけに過ごす日常を返されて その言葉に納得するかといえば別だった。>>124 日常を過ごしていて夜の不審さは、 けれどそれに意を返すほど人形に勢いはない。
促され、瞼を鎖した。 背を叩かれて膨らみかけた頬は平常に戻ったけれど、 それで眠れるかといえば――
彼の寝息が聞こえたなら瞼を落としたまま不安に揺れる]
……どうしよう
[小さな音はくぐもって腕の中で掠れて消えて、 不安の発露が届かないことを祈り、指先を彼の髪へ]
(127) 2017/10/11(Wed) 15時頃
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[ゆるゆると撫でて満足するには遠い意識を、 宥めて、誤魔化し――その理由を知らないまま眠りへと]
(128) 2017/10/11(Wed) 15時頃
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― 翌日 ―
[一番仲がいい、というよりは、 主人の姿に似ている従者を宛がわれて不満顔だった。>>125
何やら察しているらしき男は何も言わず、 両腕で抱いたテディベアを撫でて気を紛らわせてはくれる。 けれど求めるものはそうではなく、 じっと半眼で男を眺めて、幾度目かの質問を投げつけた]
(129) 2017/10/11(Wed) 15時頃
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ケイイチは?
[家にいるのは分かっている。 だからこその言葉は後半にいくにつれ揺れて、 まるで泣いているかのような趣に変化していきながら。
慌てる従者にテディベアを押し付けて、 椅子から滑り落ち、部屋を出ようとする。 探しているのは勿論ケイイチで、部屋の外にいる筈なのだ。 小さな身体は留めようとする従者の手をすり抜けて、 そうして、扉を開きかけ聞こえてきた声に>>125]
(130) 2017/10/11(Wed) 15時頃
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だんしょうって何?
[問い詰めること幾度も、幾度も。 その話し合いを最後までは聞き取れず、>>126 途中で扉から引き剥がされはしたものの。
望む答えが返ってこなくとも、決意を秘める]
(131) 2017/10/11(Wed) 15時頃
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[つまりは、ケイイチ以外の人間から施しを受けない。 それを護ってさえいれば――
夜9時を過ぎても、眠らなくても怒られない。
大事な約束を守ってさえいれば、笑ってくれる。 だから、これは――きっと]
(132) 2017/10/11(Wed) 15時頃
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/* そういえば第三者と致してる描写は秘話でするべきなんですか!? どうなんですか村建てさん!!村建てさん!!! むらた…… しんでる……
(-12) 2017/10/11(Wed) 16時半頃
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[その日もまた、いつも通りに過ごした。――日中は。 ミルクを与え共に本を読み話をし、 優しく髪を撫で抱きしめて、 夜になれば共に寝具に入る。
けれど、いつも通りはそこまでだ。]
……ガーディ?
[夜九時を過ぎて暫く。 ケイイチは不意に目を開けると、小さな声でガーディに呼びかける。 念のため頬までつついて、 それでも無反応なことを――つまり、眠っていることを確認すると 音もなくベッドから抜け出した。]
(133) 2017/10/11(Wed) 16時半頃
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[部屋の外には、従者が既に待機している。]
準備は?
[潜めた声で訪ねれば、問題ないという返事。 ケイイチは満足気にひとつ頷くと、 まずはシャワーを簡単に済ませた。 それから、従者を下がらせ、 ガーディの部屋にしようと思っていた空き部屋に向かえば―― そこに居たのは、身体の細く女とも見紛うような容姿の男娼。 ――ガーディにはあまり似ていない。 誘惑するための薄い肌着に身を包み、 ケイイチの姿を認めれば目を細めて笑った。 ケイイチもまた、己の獣の部分を隠さず笑う。]
今日はわざわざすまないね。 それじゃあ――はじめよう。
[ベッドに乗り上げてそう言うと、 男の髪を梳いて、早急に唇を重ねた。]
(134) 2017/10/11(Wed) 16時半頃
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[重ねた唇の隙間から舌を絡める。 男の手がケイイチの服を脱がせようと這うのを好きにさせてやり、 ケイイチもまた男の肌を撫でた。
肩を押して白いシーツの海に沈め、 触れさせて、触れる。 愛ではなく、ただ欲を満たすために。 人ではなく、獣の心の赴くままに。
――ただ欲を満たすことに夢中になっていた。]*
(-13) 2017/10/11(Wed) 16時半頃
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おい、てめえ。
[枯れるにクエスチョンマークが付いているのが ありありとわかって呆れ果てるやら怒ればいいやらわからない。>>113
尤も重要事項なのに気づいて無かったのか。
一層、見上げた根性だとも思う。 あと自分が今までよく枯れなかったと自分で自分を褒めたかった。]
……枯れるっつーのはいいや。また今度な。
[ダメ男の覇者は悪い悪いと平謝りをするだけだった。 もう一度言おう。最重要事項だ。
何故今まで枯れなかったのか本当に不思議だとさえ思った。]
(135) 2017/10/11(Wed) 16時半頃
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店にミルクがないのが悪ぃ。 ま、細かいこと気にすんなよ、ハゲるぞ。
[悩んでいる南方がこちらを見下ろしてくる。 実際には一瞥しただけだろうが身長差のせいだ。
外で食べても特にオスカーは何も言わなかっただろう。 最初の持ち主は南方が言う通り大層な金持ちだった。
その為、オスカーにはよくわからない会食やら、コース料理やらを 食べに行くのに連れて行かれたりもした。
庶民の味に餓えていたことにだけは感謝すべきだろう。 オスカーが作る料理は庶民のものだ。]
(136) 2017/10/11(Wed) 16時半頃
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[その時、他人が親しげに南方に話し掛けた。
それだけで気分を少し害したのは 誰かと会ったらおとなしくしているように言われたせいもあるだろう。
面白く無さそうに南方の後ろから黙って二人のやり取りを聞いていた。 不意にその視線が自分へと注がれる。
艶やかな黒髪、黒曜石のごとき瞳、白皙の美貌の少年。 一見してわかる者にはわかるのか、もしくはどこかで自分を見掛けたのか。
あろう事かその男は自分を観用少年《プランツ・ドール》だと見破ってきた。
―――…俺と別れた後で、とか。 ―――…趣味が変わったのか、とか。
大枚はたいてどんな風に仕立ててるのか、という声で限界だった。]
(137) 2017/10/11(Wed) 16時半頃
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コースケに野卑たこと言ってんじゃねえよ。
[黙っているようにという言いつけすら守れないのだ。]
俺は中古品の粗悪品≠セよ。 前の持ち主に刷り込まれたことデリート出来ねえ。
……間違えて買われただけで家事以外求められたことねえよ。
[人間に悪感情を覚えるのも、矢張り欠陥しているのだろうか。]
コースケから俺に”そういう意味で” 触ってきたことなんかただの一度もねえのに
[ぎりっと歯噛みした敵意は明かだったろう。]
何も知らねえ癖に……
(138) 2017/10/11(Wed) 16時半頃
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てめえ何ぞがコイツを貶めてんじゃねえよ!
[ガンッと蹴ったのは男の隣の壁だ。 口と態度の粗暴さと射殺すような視線で男が呆然とする。
人間を害することが出来ないことは知らないらしい。]
おい、帰るぞ。
[こんなところ一秒足りとて居たくない。 南方が呆けている間に彼の腕を掴んで無理やり駐車場の方へと向かう。
南方を貶めるような発言は絶対に許せない。 さっきまで楽しかったら尚更苛立たしさが増す。気づけば無言で車の前。
さっさと車の鍵開けよ、と視線だけで告げた。 口を開けばろくなことを言いそうにない。だから、声が出せなかった。*]
(139) 2017/10/11(Wed) 16時半頃
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/* やだー、男前。惚れそう(棒)
(-14) 2017/10/11(Wed) 16時半頃
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[本来は従順な人形だ。主人に何か言われれば、素直にそれに従っただろう。……今だって、先のことが無ければ。 大した理由ではなかったとしても、ひとりで目覚めたのが偶然だとしても、靄がかった内心に素知らぬふりは出来なかった。手を離したら、ひとりで走って行ったら──何気なく振り返った途端、またいなくなっているんじゃないか、と。] んー…、やっぱり今日はいいや。 [信用していなかった訳では無い。今朝だってそう、昨日は怒っていただけで、ちゃんと迎えには来てくれたんだし。 ただ勝手に不安がっているだけ。そんなもの、口にしたって仕方ないから。子どもの気まぐれのせいにして、誤魔化す。]
(140) 2017/10/11(Wed) 17時頃
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[それでも、遊びはせず外を見るだけに終わっても、少年の記憶には鮮明に残る時間だった。教えてもらった花のことや、雑木林のこと。相手の気も知らず、楽しかったのを思い起こすように喋りかける。疲れたような顔は見て取れたかもしれないけれど、察するには至らず。 不思議そうな顔に、小首をかしげ同じような表情を浮かべる。行かないのだと聞けばどこか嬉しげに、そっか、と返して。] ううん、なんでもない ねぇ、じゃあさシメオン! 今日はいっしょに寝られるよね? [がたんと音を立て、行儀悪く席を立ち詰め寄る。昨日はダメだったから、と、さも当たり前のように期待を滲ませて。*]
(141) 2017/10/11(Wed) 17時頃
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[眠りに落ちるのは簡単だった。 瞼を落として意識を揺らせば自然と落ちていく。 揺籠に安寧を抱いて委ねて、 そこで揺蕩えば次に瞼が開くときは陽に包まれている。
そう、落ちる意識を堰き止める意思さえなければ。
陽の昇るだいぶ前――黎明も遠い夜の闇の中。 頬を突かれる感覚よりも、 隣の体温が息を殺して消えたことで瞼を開いた]
…………
[冷たいシーツに指を這わせて息を吐く。 そうして同じように音もなく寝台から抜け出して、 裸足の足で入口の扉を薄く開くと]
(142) 2017/10/11(Wed) 17時半頃
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[見渡しても人の気配は遠く、姿は見えない。 普段ならば入口の傍にいる従者の姿もないことに、 人払いする理由が思い至らず小首を傾げた。
寝室の隣が嘗ての自分にあてられた部屋なのは記憶にある。 だから自然と人の気配がするそこへ導かれ、 そっと扉を開いて中を覗き込み――……]
……わぁ
[――縺れ合うふたりに思わず声が出た。
彼らが何をしているかの理解はなく、 ただ、少なくとも、……その光景に釘付けのまま。
瞳は真っ直ぐにケイイチを射抜いて、 どうして、ともつかない唇の動きだけが驚きを示している*]
(143) 2017/10/11(Wed) 17時半頃
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[愛が無くとも欲を満たす行為は心地良い。 縺れるように重なって、 いよいよその熱が男を穿つという、瞬間――
ふと視線を感じ入り口に視線をやって]
えっ!?
[酷く、素っ頓狂な声が出た。 そこに居たのは間違いなくガーディだった。
さぁ、と血の気の引く音がする。 不思議そうに見上げる男娼を慌て起こしシーツを纏わせると、 自身もバスタオルで腰回りを覆い隠し、入口へ――ガーディの下へ向かった。 昂ぶっていたはずのものは、衝撃にゆるく萎えてしまっている。]
(144) 2017/10/11(Wed) 17時半頃
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ガ、ガーディ……? どうした?眠れない、のかなー?
[尋ねる声は不自然なまでに明るくけれど震えている。 汗をかき情欲の消え切らない身体で無闇に接近するのは躊躇われて、 中途半端に距離をとったまま、]
は、腹でも減った? ミルク温めるか? あ、眠れないならアイツら呼ぼうか?話し相手に……。
[そうやってしどろもどろの態度で、 ガーディが何か言うまで必死で言葉を投げかけ続けた。]
(145) 2017/10/11(Wed) 17時半頃
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/* オスカー激おこぷんぷん丸 オスカーは南方めっちゃ好きだからこれでも!
(-15) 2017/10/11(Wed) 18時頃
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/* シリアスなんてものは存在しないのだwww
(-16) 2017/10/11(Wed) 18時頃
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[薄明りだけの室内に浮かび上がる景観は、 まっさらな記憶には刺激が強いわけでもなく。
その光景が見知らぬものであるという、 ただ、それだけの事実。
けれど不思議と沸き起こる不安めいた衝動に、 驚きのまま開いた唇を近づく彼へと向けて>>144]
……どうして?
[どうして隣に寝ていないのか、も。 どうして知らない人間と遊んでいるのかも。
裸であったことも、声が震えていることも、>>145 彼の問いかけに答えているようで、答えずに問いかける]
(146) 2017/10/11(Wed) 18時頃
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ケイイチがいい
[子供のような我儘だと認識したのは言葉にしてから。 誰かを呼ぶと弁明する彼に、ふるりと首を横に振る。
答えを待つことはなく、足が勝手に寝台へと動いた。 寝台の上でシーツを纏う男に不思議そうにしたものの、 彼の隣にいるのは自分だといいたげに空いた場所に腰かけて]
一緒に、いる。
[膨らんだ頬を隠すこともなく、 梃子でも動かない雰囲気を醸して、ふいっと視線を逸らし]
(147) 2017/10/11(Wed) 18時頃
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[実際、抱き上げて運ばれればそれまでではあったけれど。
生まれて初めて我儘を押し通すつもりの人形は、 不貞腐れた表情を押し込めて、にこりと笑ってみせた*]
(148) 2017/10/11(Wed) 18時頃
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/* ガーディくん可愛いが過ぎるのかよ………………………(大の字)
いやまってこんなのかわいすぎる…………むり……………かわいい……………………かわいい……………………………………………………はーーーー……………
(-17) 2017/10/11(Wed) 18時頃
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/* ガーディくんのかわいさがやばい ガーディくんの可愛さで宇宙やばい やばい………………………まってこんな……………はーー!ー!!まって…………まってむり……………………
(-18) 2017/10/11(Wed) 18時頃
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[頭が真っ白になった。 彼に会って、何を話していいのかもわからなかった。
あれからこんなにも時間が経ったのに。 別れを告げられたその時に戻ったような心地がした]
あ、あー……と、久し、ぶり。 ん?今?相変わらず独り身だよ、あぁ。
[まるで過去に何もなかったかのように話しかけられ、 引き攣った笑みで答える。 上手く話せない、何を言っていいのか分からない。
自分が何をしゃべっているのかもわからない。 彼の口から語られたのは、結婚後の話。 けれどそれも頭には入っていかなくて。
それに彼も気が付いたようで、ふいに視線が自分ではなく 自分の後ろ――――オスカーに向いたのが分かった]
(149) 2017/10/11(Wed) 19時頃
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[彼がオスカーに向けて、否、自分に向けて。 話したことは何だっただろう。
少なくとも、それがいい言葉でないことはすぐに分かった。 彼が観用少年について知っていたことは驚いたが、 そういえば、そこそこいい家の出だったなと思った。
趣味が変わった。 大枚はたいて。
そんな言葉が耳を通り去って、心に突き刺さった。 そう思っているのか。 自分がそういう人間だと、思っていたのか。
なんだかそれが、異様にショックだった。
彼は自分のことをよくわかっていると、 そう思い込んでしまっていた。]
(150) 2017/10/11(Wed) 19時頃
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[そんなことを考えていたからだろう。 次の瞬間に起こったことを認識するのに、数秒遅れた]
オ、スカー、お前……
[まるで自分が貶されたかのように怒る少年。 いつもの、自分に対しての怒りとは別物だった。 アレはまだ優しいものだったのだと気付いた。
激昂する彼。 蹴られて音が鳴った壁。 目の前の男の呆然とした顔。
全てが他人事のようにさえ思えた。 けれど、状況は自分が当事者であることを ひしひしと伝えてくる。]
(151) 2017/10/11(Wed) 19時頃
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あ、あぁ……
[帰る、そう言って自分の腕を引っ張る彼へ、 馬鹿みたいに惚けたままついていく。 周りの視線と、彼からの刺さるような視線。
どちらにも居たたまれないと思えるほどには 意識があったのは幸いか。
車の置いてある場所へと着けば、 視線の告げるままにドアを開けて。
車の中へと乗り込めば、彼に一言。 すまんと、つぶやきような声で告げた。 笑顔は作れなかった。]*
(152) 2017/10/11(Wed) 19時頃
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[浅く示された肯定>>65に、運転手はけらりと笑う。 けれども、沈黙もサービスのひとつという 人種だったらしいのが幸いか。 それ以上、少年に話しかけることはしなかったと思う。
着物という揃いの出で立ちもあって、 成程、親子に見えるのだろう。 ……もしも、今。隣にいたのが“ ”なら、 さて、彼はどう言ったのだろう。 答えのない仮定に想いを馳せ、 男は車外を見遣る。
天気は悪くない。 とはいえ、風は、少し厚めの雲を運んできているらしい。 どうか、雨が降らないよう。 天候に対して男に出来るのは、内心で祈ることくらいだった。]
(153) 2017/10/11(Wed) 19時頃
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―動物園にて―
馬は……少し奥の方らしいね。 どうせなら、色々見ながら行くのが いいかもしれないね。
[もらったパンフレットを指でなぞる。 馬だとか、シマウマなどがいるらしい場所は、 園内の奥まった場所らしい。
中々に広い場所だ。まっすぐ向かうより、 多分、その方がいい、と。 しゃがんだ男は、パンフレットを少年にも見せる。]
(154) 2017/10/11(Wed) 19時頃
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途中に、ライオンにパンダ、 ゾウなんかもいるみたいだ。 ……サルへの餌遣り体験もあるらしい。
[何にせよ、時間はたっぷりある。 百聞は一見に如かず、と。 少年の方を振り向いた。]
人が多いからね。 迷子にならないようにね。
[手を差し出す。その手は取られただろうか。 どちらにせよ、ふたり並んで 園内を回ることになっただろうか。*]
(155) 2017/10/11(Wed) 19時頃
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[疚しいところがある時、人は口数が多くなると言う。 御多分に洩れずケイイチもまさにその状態で、 けれどガーディの短い問いかけは>>146 ケイイチの唇を閉じさせるには十二分な威力を持っていた。 答えられずに立ち尽くしていれば、 ケイイチがいいというこんな状態でさえなければ嬉しい言葉>>147 その上さっと横を通り抜けて向かった先に、 ケイイチはもうこの場で蹲って叫びたいような気持ちだった。
一先ず、一番の被害者はこの男娼だ。 ケイイチは彼をベッドから下ろすとすまないが今日は帰って、と告げ有無を言わせず部屋を追い出した。 枕元に置いていたスマートフォンで連絡し、 従者達に後の面倒を頼むことも忘れない。
それから――それから、 今度は酷く臆病に、ガーディが腰掛けるベッドへ、 少し距離をあけて座った。]
(156) 2017/10/11(Wed) 19時頃
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えぇ、と……起きたらいなくて、びっくり、させた?
[尋ねる声はひどく慎重だ。 瞳に嫌悪が宿っていないか、 無理をさせている様子はないか、 確かめたいけれど恐ろしくて、 視線も言葉も中途半端に彷徨った。 先ほどの笑顔がどういう意味なのか――>>148 わからないから、未だ距離も開いたままで。
ケイイチは、迷って悩んで唸って、 けれど――けれど、観念した。 だって多分、外でかここでかは不明にせよ、 この先も似たような行為を繰り返す。 ガーディに我慢を強いることはしたくない、 けれど灯った熱は欲にも形を変えるとなれば、 これ以上の手段は無いはずだ。 だから]
……ガーディ。
(157) 2017/10/11(Wed) 19時頃
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僕も同じだ。お前がいい。お前のそばに居たい。 でもお前を傷つけたくないし、怖がらせたり我慢をさせたいわけでもない。
だからこの先もこういうこと――えー、 お前の知らない人と仲良くしたりとか、夜中ちょっと居なかったりとか、 そういうことは、ある。
でも、さっきも言ったけど、お前を傷つけたり怖がらせたりしないためだから、 …………だから、
[そこまで言って、ケイイチはガーディの肩をがしりと掴む。 瞳は真剣だが俄かに濡れて眉は下がりその表情は情けない。 震える唇を数度開閉させ、そして、]
(158) 2017/10/11(Wed) 19時頃
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き、らわないでね……。
(-19) 2017/10/11(Wed) 19時頃
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[――ケイイチは確かに覚悟をしていた。 けれどそれはガーディに冷たい目を向けられる覚悟なんかではなく、 全てのプライドをかなぐり捨て彼に泣きつく覚悟だった。]
(159) 2017/10/11(Wed) 19時頃
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/* >>151 え?(オスカーくん、コースケに怒ったことないよのかお)
(-20) 2017/10/11(Wed) 19時頃
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[>>152怒髪天を突いていた オスカーには周囲の様子などわからなかった。
胸の辺りがムカムカする。 車のロックが外れれば無表情で車に乗り込む。 助手席に座ってやや雑に荷物を後部座席に投げた。
小さな呟きが聞こえたのは、その直後。]
何でコースケが謝んだよ。 てめえは何一つ悪くねえだろうが。
誰だか知らねえけどな 誰だろうがてめえを悪し様に言うヤツは許さねえよ。 それだけは直せって言っても直せねえ。
てめえにそんな顔させるヤツ、大っ嫌いだ。
[どんな顔をしているか、南方はわかってないだろう。 面目無さそうな―――…だけど何故か少しだけ傷ついたような顔。]
(160) 2017/10/11(Wed) 19時半頃
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研究とかで関わるヤツでも謝らねえからな。
[知らないだろう、いつも見ているからわかる。 知らないだろう。
―――…南方がどれだけ自分を救ってくれたかなど。]
……あー! 晩飯の買物し損ねた、くそが。
[もの凄く腹立たしい。 何なんだ、あの男はってブツクサ呟いた。*]
(161) 2017/10/11(Wed) 19時半頃
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[裸にシーツを巻いたまま追い出される姿に、>>156 心が痛むものの芽生えた欲に逆らえず無言のまま。
慌ただしい彼の様子を眺め見て思考を巡らせる。 絡み合う仕草を思い浮かべては眉を寄せ、 距離を開いて座るその距離感も不満を露に。
震える声も、怯えた様子も、 何かを探るような視線も含めて不審だが、 それよりも開いた距離の方が気にかかる]
(162) 2017/10/11(Wed) 19時半頃
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……どうして? 仲良くするのはぼくじゃ駄目なの?
[傷つくなどあるはずもない。 目覚めて抱く情は根付いて咲けば、 何をされようとその感情は変わることはない。
肩を掴まれ、対面で視線を向けたまま、 切実な言葉に返す反応はこれまでと変わらずに]
(163) 2017/10/11(Wed) 19時半頃
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ケイイチと一緒にいる。
[繰り返す言葉を重ねて、腕の中に潜ろうと―― 肩を掴まれ届かず、腕だけがばたばた揺れる。
痛い、と呟けば離してくれただろうか。 解放と同時にバスタオル姿の彼に飛び込んで、 素肌に頬を擦り寄せながら]
(164) 2017/10/11(Wed) 19時半頃
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一緒なのは僕だけがいい。
[今宵は我儘を押し通すと決めた。 だから一歩も引かず、小さな身体は腕の中から離れない*]
(165) 2017/10/11(Wed) 19時半頃
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/* あーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーー ガーディくんとうとい・・・・・・・むり・・・・・・かわいいしんどい・・・・・・・・・かわいい・・・・・・むりかわいい・・・・・・・・
(-21) 2017/10/11(Wed) 20時頃
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そうかなぁ? でも、そうして貰えるのも気分がいいね。
[>>88 少女の様な響きの混じる音は どこか可愛らしくて、ほんのり笑みが零れた。 意固地な言葉も嫌な気分にはならない、 懐かしさすら感じるほどだ。]
お花が咲くときが、 俺たちが一番美しく育った時って言われるんだよ。
[>>89 壊れ物を扱うようなその指先で、 翠は淡く煌めいて。未だ蕾も成らぬその冠が、 いつか彼女の愛情で満ちる時が来るといい。 そう願いながら、呟いた。]
(166) 2017/10/11(Wed) 20時半頃
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―――うん。楽しみだね。
[一番素敵な自分を見てもらえるのは、嬉しいことだ。 人形と人の価値観はきっと少しだけ違っていて、 だからこそ伝え忘れた事もあったと気付くのは。 もう、暫くしてからの話。]
(167) 2017/10/11(Wed) 20時半頃
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[>>91 息を潜めてこちらを見やる鮮やかな青。 先ほど自分が彼女を見詰めたとき 少し言葉に詰まっていたけれども、 成程これは、そういう気分なのだとようやく自覚した。 思わず苦笑を零したけれども、 期待は裏切らないようそっとティースプーンに口付ける。
なぜ彼女に惹かれて目覚めたか、 それは自分でも未だ不思議なままではあるけれど――。 彼女から時折覗く、少女めいた部分に きっとその答えがあるのだろう。
そんな思いで芙蓉とグロリアの応酬を 面白さ半分呆れ半分で眺めるうち、 やがてほんのり瞼が重くなってきて。]
(168) 2017/10/11(Wed) 20時半頃
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[ナイトランプの柔らかな灯りの元、 シーツのさらさらとした感触を楽しむ。 ふと、冗談でいったつもりの子守歌をねだられた。 まさか本当にねだられるとは思ってもいなくて、 ふわふわとした心地のままに、緩い笑い声が零れる。]
―― あは、本当に歌おっか。 お話でもいいよ、してあげる。
[そうして彼女の望むがままに、 夜毎語るのは古い古い童謡やお話の数々だ。 きっと、グロリアの幼い頃の記憶にない物もあるだろう。
語りなれた柔らかな声音で語るそれらは、 確かに子守歌といってもいいほど優しく響くもので。*]
(169) 2017/10/11(Wed) 20時半頃
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[新しい日々はあっという間に過ぎていく。 家のある建物は本当に何でも揃っていて、 どこに連れていって貰っても退屈をする事はない。
サロンの本は家族向けに様々な物が揃えてあった。 動き回ることも好きだけれど、本も好きだ。 図鑑や専門書で知らない事を知るのは面白い。 空想上の物語だってわくわくする。
そう思っているはずなのに、 いざ手にしたのは明らかに子供向けの絵本。 数ページ捲っては見たが、やはり退屈で 何故こんなものを手にしたのやら、 首を傾げて本を閉じた。
グロリアは相変わらず少し不思議で、 案内した筈の場所なのに、自分驚いている様な時もある。 顔にはあまり出ていない様に見えるけれども、 幸いそういった事は察しやすい質だ。]
(170) 2017/10/11(Wed) 20時半頃
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[冷たい視線はなかった。 拒絶もなかったし怯えもなかった。 それに酷く安堵して、けれどガーディが抱いた疑問にうっと言葉を詰まらせる>>163 さて何と言ったものか、と、思考を巡らせていると ――どうやら抱き着こうとしたらしい、身体に力が入ったのがわかって、 とっさにケイイチも肩を掴む手に力を込める。
だって今、ケイイチは上半身裸だし下もバスタオルだけという頼りない状況なのだ。 こんな状態で抱き着かれたりしたら――困る。 それはもう大いに困る。
それなのに、痛い、という声が耳に入れば]
えっ、ごめっ
[咄嗟に手を離す。 そして]
(171) 2017/10/11(Wed) 21時頃
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っ〜〜〜……!! ガー、ディ…………。
[遮るものの何もない素肌に、柔らかい頬が触れている。 艶やかな髪に擽られ、ぴくりと背筋が跳ねた。 爆発しそうに鼓動する心臓の音は、 きっとガーディにも届いてしまう。
じりじりと脳の奥で理性の焼ける音がした。 このままじゃまずい、と思いながら、身体は固まって動けない。 どうにかしなきゃと思考ばかり焦り、 心臓は逸り、そして――]
っ……!
[僕だけがいい>>165 ガーディの願望。わがまま。 ぷちん、と、理性が切れる音がした。]
(172) 2017/10/11(Wed) 21時頃
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ガーディ、上、むいて。
[そう言いながらも小さな顎を掴み上を向かせると、 唇を重ねた。 小さな唇に、吸い付くように。 角度を変えて何度も何度も唇を落として―― それからほんの少しだけ離すと、じっと瞳を覗き込んで、言った。]
……嫌だ、とか、怖い、とか思ったら 素直に言うこと。 できるよな?
[問いかけにガーディが肯定を示すまで、じっと待つ。 そして答えが得られたのなら、 再び、唇に吸い付いた。]
(-22) 2017/10/11(Wed) 21時頃
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べろ、出して、
[そう言って自らもべっと舌を出してみせる。 吸い付いて熟れたようになった唇の隙間から舌がのぞいたのなら、 重ねて、絡めて、食むようにして上下の唇ではさんで、 それから舌の隙間を伝ってガーディの口内へ侵入してゆく。
いつか、千々になりそうな心のまま吸い付いた時よりも甘く感じる。 あの時のような不安はない、 怯えもない、ただ胸がいっぱいで苦しくて幸せで切なくて――
――ああそうか、好きな人とキスをすると、こうなるのか。
優しく髪を撫でながら、 ケイイチはうっとりとそれを味わっていた。]
(-23) 2017/10/11(Wed) 21時頃
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[ラウンジから町を見渡すのは楽しいし、 ヘリポートは空が近くて気持ちが良い。
些細な暮らしの楽しみは沢山転がっていて、 それらに無頓着な彼女はどこか危うくも見える。 芙蓉が何かにつけて訪ねてくるのは、 きっとそんな彼女を気にしての事もあるのだろう。
毎度毎度、新調した女子向けの衣装で からかってくるのはやめて欲しくもあるけれど。]
んー、なあに?明日もお出かけ?
[>>92 なんて考えていた矢先の事、 何やら悩む様子の彼女へと声を掛けた。 何故ベッド。とは思うけれど、 どこかに連れて行ってもらえるのは楽しみだから。
期待を込めた視線に彼女は弱い。 それを分かった上で、じっと彼女を見詰めるのだ。**]
(173) 2017/10/11(Wed) 21時頃
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そんな顔って、どんな顔だよ。 ……ん、ありがとな。助かった。
[彼の言う、そんな顔とはどんな顔なのだろう。 自分の顔も、感情すら今は怪しい。 けれど車のミラーで確認するのもなんだか嫌で、 それはしないまま苦笑する。 彼の怒りが、今は心を安らげる気がした]
研究に関わりは、あー……するけど。 今は俺よかずっと出世してるし。 わざわざ直接俺になんかするほど暇でもないだろ。
……晩飯の買い物は、スーパー寄ってやるから。
[彼の文句を聞きながら、宥めるように頭を撫でてやる。 俺の代わりに怒らなくてもいいのだと 言ってはやりたいけれど、それを言っても無駄だろう。
だからさっさと行くかと声を掛けて、車を出しただろうか]*
(174) 2017/10/11(Wed) 21時頃
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冷蔵庫にあるもんで作れなくねえよ。 今日はもう帰りてえ。
[むすっとした顔で我が儘を述べる。 誰が見ても不機嫌を絵に描いた顔だったが黙り込むと様になっていた。
そんなつもりは無いのだろうが。 あの男を庇うような口振りが全く面白く無かった。
宥めるように撫でる手は甘んじて受け容れても。 釈然としないものを抱えて普段よりも口数は少ない
代わりに怒ったつもりなどない。 持ち主が、南方が愚弄されて黙っていられる性格ではない。
全くおとなしくない性分なことを嫌という程思い知る。]
(175) 2017/10/11(Wed) 21時半頃
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―自宅― [ほとんど言葉を交わさずに家へと戻り 家にあった物で味噌汁、カボチャの煮物、炊き込みご飯をさっと作る。
普段なら隣に座ってミルクを飲むが 対面に座っていた。
何がこんなにムカムカするのかわからない。
―――…浮かぶのはあの男の何気ない だが確かに南方を疵付けた許せない言葉の羅列。]
(176) 2017/10/11(Wed) 21時半頃
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[もう疲れたので寝ると言い出したのは南方だったか。 よくわからない拗ね方をしているなりに
新しい服に袖を通す。 暖房器具扱いしたがる南方がベッドで疲れたように横になるのを 間近で見下ろした。]
オッサン。 あの野郎は前の恋人ってヤツか?
[引っ掛かっていたのはそれだ。 自分を指して趣味が変わったと告げていた。
前の持ち主も趣味が変わったから自分を――捨てた。 あの時。後ろから伺った南方は
困惑をしていたことぐらい見ればわかった。 ただの知り合いではないだろう。
後はここ数ヶ月で昼間のドラマで得た無用な知識の賜物で吹っ掛けただけだった*]
(177) 2017/10/11(Wed) 21時半頃
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あ?そーか、そんならいいけど。 ……そんなむすくれた顔すんなって。 綺麗な顔が台無しだぞ。
[むすくれた顔をしたところで、その造形が 劣ることなどあるはずもないのだが。 そう言って、車を発進させた。
本当にいいんだな、と一応スーパーのことは 念のため聞いて。 彼が頷いたのなら、そのまま通り過ぎて自宅へ着いたか]
(178) 2017/10/11(Wed) 22時頃
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― 自宅 ― [家に着いて、彼の荷物を片づけてやろうか少し考えたけれど、それは逆に迷惑になると思ってやめた。 なんとなくまだ機嫌の悪い彼をちらりと窺いながら、 肩身が狭い気がして、ソファーで丸くなる。
……あのショッピングモールでの出来事が、頭を離れない。 先程までは頭が追いついていないせいもあり あまり考えてもいなかったが、今は夕食まで時間がある。 時間があれば、嫌でも考えてしまう。
少し老けてはいたが、あの男は何も変わっていなかった。 態度も、物言いも昔からあんな感じだった。 自分を呼ぶ声さえ、同じだった。
人を簡単に傷つけるような言葉の羅列は正直意外だったが それ以外は本当にそのままで、何とも言えない気持ちが胸を包む。
別にもう、彼を好きだと思う気持ちはない。 けれど、自分にとって彼が特別であることは変わらなくて。 思い出しては、ため息が出た]
(179) 2017/10/11(Wed) 22時頃
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[結局、彼の作った夕食も半ば上の空で食べていた。 今日は楽しかったはずなのに、最後のあの出会いで 一気に体に疲れやら何やらが募ってしまって。 もう疲れたから寝る、と彼に力なく伝えただろう。
ごろりとベッドに横になって、早く寝て忘れてしまおうとそんなことを考えて、やっと嫌な出来事だったと気付く。 ……できることならば、二度と会いたくなかったのに。 そう思っていることに、漸く気が付いた]
お前、そういうのどこで…… そうだよ。昔の恋人。
[目を閉じて、もう眠ってしまおうと思った矢先、 上から降ってきた言葉に薄っすら目を開ける。 どこからそんな知識持ってきたんだと思ったけれど、 普段は自由にしているから、どこからでも 情報は取ってくることはできるだろうと考え直す。 だったらなんだ、となんてことのないように問い掛けて。 答えがないのならばもう寝るぞ、と声を掛けたか]*
(180) 2017/10/11(Wed) 22時頃
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[ 目線が合う。 しゃがんだ直円さんに、 パンフレット を、見せて貰いながら、 僕は暫し考えた。 ……ライオン、パンダ、ゾウにサル。 目的地までに巡り会うらしい、 その、どの生き物も見たことは無い。 元より興味という感情の薄い僕だったから、 見られずとも文句を言うことは無いだろう。 でも、 ]
(181) 2017/10/11(Wed) 22時半頃
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……肉を食べる。笹を、食べる。 そういうのは、見てみたい。
[ 僕に食べられないものを食べる生き物。 ひととは、また異なる生命。 こどもらしい興味とは、また異なる意思を向け。 直円さんの手を取った* ]
(182) 2017/10/11(Wed) 22時半頃
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──…… 雄と雌で違うんだ。
[ そうして先ず、巡り会った生き物は、 丁度餌を与えられている肉食動物だった。 …ライオン、と、書かれたプレートがある。
うなり声と、その大きな体躯と。 爪に、牙。揺れる尻尾を、柵の向こうに見て。 ぽつり、零したのは、 かっこいい!とか、そういうものじゃあなかった。 ( …隣の"こども"は、 がおー、と真似をしている。 ) ]
(183) 2017/10/11(Wed) 22時半頃
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………、… あなたの こどもは、 ……もっと喜んでいた?
[ 隣に居るだろう直円さんを見上げた。 独り身で、僕を求めた彼を。 どうぶつえん、に、似つかわしくない話題でも、 僕は言ってしまうんだ。そんなものだ。 …このひとのこどもには成れることは無い。 ただ、それでも 周りと比べて、 単につくりの問題以外に "違う"ところが見られてしまえば、 …聞いてしまうじゃあ ないか* ]
(184) 2017/10/11(Wed) 22時半頃
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/* 寝そ……うっ
(-24) 2017/10/12(Thu) 00時頃
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[金の鬣が揺れる。餌の時間だろうか。 肉を食いちぎる獣の様子に、 柵にかじりついた子供が歓声を上げている。 人混みの中に紛れつつ、 着物のふたりは、遠巻きにそれを見ていたと思う。
そうして、ふと、問いかけられた言葉>>184に、 男の表情は強張る。 人の波の中、子供の笑い声も、真似る声も、 どこか、遠い。]
(185) 2017/10/12(Thu) 00時頃
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そう、だね。
[片方の手で握った、小さな手。 金属だとか、氷のように冷たいわけではない。 それでも、何故だろう。 その温度に、喩えようもない違和感を抱いた。]
こういう場所に来たことはないけれど、 ……そうだね。きっと、喜ぶんじゃあないかな。
[妻と、息子。 二人が出かける背を、窓から見送ることは多かったけれど、 その隣に並んだのは、ただの一度だけ。
馬に乗って、満面の笑みを浮かべていた姿を思い出す。 あの子がここにいたら、どんな顔をしていただろう。 そんな何でもないことですら、 確信を持って答えることも出来ないのだ。]
(186) 2017/10/12(Thu) 00時半頃
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|
[彷徨う視線を、檻の中の動物へと向ける。 餌を食べ終わったのだろうか。 鬣を揺らした獣は、満足そうに地面に伏せた。 腹が膨れたら寝てしまえ、というやつだろうか。]
……他の場所に行こうか。
[眠っているところを見るのも悪くはない。 けれど、時間は有限だ。 何となく、気まずい空気を振り払うように、 男は、次の場所に向って歩き出そうとするだろうか。**]
(187) 2017/10/12(Thu) 00時半頃
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[羽で擽られるような笑い声、 不思議な物語、知らないのにどこか懐かしい歌。
夜毎の子守歌が習慣づけば、 寝台は夢の世界への舟のようだった。 それは眠りの中に見る夢ではなくて、夢想の世界だ。
鮮やかに色付いていくような、 鮮やかに色付いていたような。
思い出せそうで思い出せない。 記憶の扉の鍵が、開きそうな予感を齎す。 それは楽し気なナナを見ていても同じだ。
――町を見下ろすのも、空が近いのも、 残念ながら足が竦んで楽しむことは出来なかったけれど。 それ以外はきっと、一緒に楽しんでいたのだろう。 傍からそう見えるか見えないかはわからない。わからなくても、隣のこの子が知っていてくれればいいのかもしれない]
(188) 2017/10/12(Thu) 00時半頃
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薔薇は赤い すみれは青い お砂糖は甘い……、だったかしら?
[プランツ用の綺麗な細工の砂糖菓子を指先に、 >>173 じっと見上げるおねだり上手の少年の唇についとひと欠片を押し込む。 爪はもう短く整えられていて、部屋に呼んだネイリストには勿体ないと言われてしまった。けれど、短い爪は丸い硝子めいた艶やかさでこれはこれで悪くない。
数日前捲っていた子供向けの絵本>>170、 その絵本とは違うだろうけれど、マザーグースの一綴りは、 なんとなく口に出てしまっていただけで。
けれどその歌の続きのように、あなたも甘い、とはいかない。砂糖菓子ひとつでは、さすがに誤魔化されてはくれないか]
甘い……。
[お砂糖の花びらを一つまみ、 大人の舌には少しばかり甘すぎて、苦い]
(189) 2017/10/12(Thu) 00時半頃
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お仕事なのよ。 ……そうね、けれど遅い時間からなの。 だから貴方は眠くなってしまうと思うわ。
[おねだりには観念する。 職場は少し青少年の教育には悪い。 ――悪いけれど、 ナナは見た目ほど子供には感じられなくなっていた。聞いているとどこか自分が幼い気持ちになる寝物語のせいだろうか、そもそもナナがどれだけの時を過ごしたのか、知らない]
それに、そうね。 なんというか、大人の社交場なのよ。
……かといって、 あなたに一人でお留守番なんてさせられないし。 とりあえず芙蓉にも、来てもらう様にお願いしましょうか。
[それはとても怖く思えた、どこか不安がある。 最初に感じた枯らしてしまうことへの、不安感。 この感情がどこから湧いてくるのかはわからない]
(190) 2017/10/12(Thu) 00時半頃
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曲がってないわね。 大丈夫ね?
[真剣な顔でタイに向きなおる。 自分のではない、ナナのリボンタイだ。 相変わらず器用ではない指先は、丹念に皺を直す。
黒いスーツ、なんて準備していたのは、つまりは芙蓉はお見通しだったのだろう。芙蓉は今日も着てはもらえない女の子用の可愛いドレスを持参してる。ナナが嫌そうな顔をするのを見て、満足そうににっこり笑っていた]
とりあえず、 眠ってもしまっても大丈夫なように、 毛布は持っていきましょうね。 [そんな女も今日はしっかり化粧をしている。 常よりも濃いルージュは、黒いチャイナドレスの差し色に合わせた華やかな色だ。それでいて決して派手すぎない品の良さがある。同じ色のヒールを合わせれば、誰が見てもわかるだろう。夜の世界の住人だ。]
(191) 2017/10/12(Thu) 00時半頃
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[ふわりとした上昇感に足元が揺らぐ。高速エレベーターはあまり得意ではない。かといってナナの手を握ったのは、怖かったから、ではない]
あなたと一緒だと…… 慣れた場所でもなんだかどきどきする。
[女の赤い口唇は愉し気に弧を描く。 もちろん心配ではあったのだけれど、 新しい場所へのナナの反応はそれはそれで楽しみで、その表情を見ていたい。
エレーベータ―がフロアに着けば、 深々とした礼と共に出迎えるのは黒服だ。 ギリアンのような強面の男たちがぞろぞろとついてくる]
私が来ても、することなんて余りないのだけれど。 [天井は高く、造りは豪奢だ。 夜の魔法のまやかしめいて薄暗い店内の灯りは、瀟洒なシャンデリア。大理石のテーブルに、天鵞絨のソファ、贅を尽くしていながら落ち着いた社交の空間に、耳に留まらずながれていくピアノのアルペジオ。着飾った夜の蝶たちがひらりと舞う。統一感のない猥雑な街も見下ろしてしまえば、その夜景は宝石箱のようだ]
(192) 2017/10/12(Thu) 00時半頃
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[クラブの奥まった一角で、 夜のお城の女主人の仕事といえば、 何かしらの黒服の耳打ちに応じるような程度だが、 自宅で過ごしている時のように、ぼんやりとは出来ない]
ナナ、ごめんなさいね。
退屈だったら、 そこの人たちに遊んで貰うといいわ。
[と、強面の黒服の一人を指さしたりもするのだ。 挨拶に顔を出す先もあり、席を外すことにもなれば、 少しだけ不安が顔に出てしまう]
(193) 2017/10/12(Thu) 00時半頃
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[強迫観念というほど強くはない、ただ。 離れている間に、何か取り返しのつかないことが起こる。 そんなことは何度もあった、ような気がして]
……ちゃんと待っててね?
[他愛のないお願いだ。 ただ少しばかり戻りが遅くなる可能性を、 きちんと考えていなかった、それだけで**]
(194) 2017/10/12(Thu) 00時半頃
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[ "間違ったこと"を言ってしまったとき、 ひとりめは僕を荒く抱いた。 ]
(195) 2017/10/12(Thu) 00時半頃
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[ 髪の色までは覚えていない。 都合良く、顔は忘れてしまったらしい。 …少なくとも、金色では無かった気がする。 捕食する。 肉を 喰らう。
─── 物言わぬ食べ物だ。 とっくに、死んでいる、かたまり。 ]
(196) 2017/10/12(Thu) 00時半頃
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[ 結局僕だってあれとまるで変わりゃしないのだ。 ]
(197) 2017/10/12(Thu) 00時半頃
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……そう。
[ こども、に。 今まさに、隣ではしゃぐ ひと のようになるには、 果してどうすれば良いのだろう。
握る先、大きな手は、 僕と何処か近い様に思えた。 ……直円さんは人形じゃあ無いのにな。
柵の向こうに、 ひとりめと いちどめの僕を 幻視して。 呟く。 ]
(198) 2017/10/12(Thu) 00時半頃
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[ 其処に悲しみも何もないけれど、 腹が膨れて眠る姿さえも、
ひとりめが ぱち、と ちらつき、 ]
(199) 2017/10/12(Thu) 00時半頃
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[ 緩慢に瞳を閉じた。 同時に、頷く。── 他の場所に行こう。 ]
直円さん。 砂糖を食べるいきものはいるのかな、…
[ いないなら、ミルクでも。 何処か仲間を探すように、 ── ある種、親にねだる子のように。 僕は前を歩む背に告げた。 行き先が何処になるかは、分からないけれど** ]
(200) 2017/10/12(Thu) 00時半頃
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[椅子を鳴らして、ジョージが立ち上がる。>>141 何処か嬉しげに声と期待を弾ませ、傍に寄った彼に淡く微笑んだ]
── ふふ、本当にジョージは甘えん坊だな。 いいよ。 今日も∴齒盾ノ寝ようか。
[昨晩は一緒に居た事になっている。さり気無く訂正を加えておくが、明日も明後日も……そんな未来の隠喩にも聞こえる]
(201) 2017/10/12(Thu) 07時半頃
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[約束通り、眠る時間になれば共寝をする。枕を並べ、先にベッドに潜り込む。隣を手で叩いて示し、おいでお柔らかい声で呼び寄せる]
……二人で使うと案外狭いな。
[まだ大人達は起きている時間だけれど、灯りを落とすと夜の静けさが際立つようだ。暗闇に慣れていない目で天井を眺め、そう呟く。屋敷に使われていない部屋は沢山あるが、兄弟部屋は同じであった方が良いという両親の配慮だった。おかげで眠る時すら、気が休まらない]
誰かと眠るなんて久しぶりだ。 お前はそうじゃないだろうけど。
[寝返りを打ち、隣を向いた。寝息が届く距離は向かい合えば一層近く感じる。仮に生きる人形に温度がなくても、あたたかいと錯覚するほどに]
(202) 2017/10/12(Thu) 07時半頃
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[以来、それなりに仲良くやっていたように思う。無垢で無自覚な言動に煽られたとしても、苛立ちは黙殺しただろう。少なくとも出会った日のように、何処かへ置き去りにする事はなかった。あの人形に対して、悪意は意味のないように思えたから。
……屈折していない好意を心地良いと感じていながら、それを受け入れたくない。そんな防衛本能が邪魔をしている事に、気が付ける程大人ではなかった]
『ジョージを育てて≠燉ヌいと思うんだが……、』
[けれど、敵対心の淡い雪解けも。ある夜、偶然耳にした会話で簡単にふりだしに戻る]
(203) 2017/10/12(Thu) 07時半頃
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……なんで……、
[人形には喜怒哀楽がある。 主人の言葉に振り回され、昔を懐かしむ心がある。 そんな生きている彼らと唯一違える部分は、永遠に美しい美術品である一点だと信じていた。だからこそ踏み止まる為の何かを、崩された心地になる。
けれど、両親に嫌だと言える筈もなく。一緒に眠る時間になっても部屋には帰らず、何処かの部屋で座り込みぼうっとしていた]*
(204) 2017/10/12(Thu) 07時半頃
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/* 不親切なレスしか出来な……
(-25) 2017/10/12(Thu) 07時半頃
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[鼓動はまるで早鐘のように、 体温もまた脈動のたびに跳ね上がる。
頬から伝わる体温は平常とは遠く、 顔を僅かに上げてから、誘う言葉が降ってきた。 指に顎を囚われ視界が影に覆われるのを、 意識できたのは僥倖だろうか]
け、ぃ
[部屋に響いた高音は、一点の濁りもなく]
(205) 2017/10/12(Thu) 12時半頃
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[綴ろうとした言葉は唇に呑まれて消えた。 薄く開いた小さな唇は触れられるたびに蕩け、 接触を阻むことなどなく、されるがまま。
降り積もる質感の狭間で零す吐息に拒絶はなかった。 微かに息を継ぐと、 覆う影の黒い瞳にこくんと頷く仕草を映す]
(-26) 2017/10/12(Thu) 12時半頃
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なら……こわく、ない
[喉は震えたが言葉に迷いはなく、 誘いに従い赤い舌を唇から覗かせた。
その柔らかな質感が唇を濡らし、 奪われるのと同時に掌は彼の素肌にぺたりと落とし、 男娼と彼の縺れあうあの光景を思い出しながら。
ぬる、と絡む舌が食まれて呑まれ、 口腔を蹂躙される息苦しさに瞼を落として耐えて、 素肌に触れた掌を擦り込むように滑らせた。
それを胸板で留まらせ、 キスの狭間、息継ぐ吐息と共に唇は戸惑いの形へと]
(-27) 2017/10/12(Thu) 12時半頃
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怖く、ない……けど …… あつい…… 、……?
[奥底からせり上がる熱が何かを理解しきれず、 素直な言葉を唇から洩らして不安に揺れた。
だから、次の動きの理由は単純で、 いつもは逆ではあるけれど、安心できる姿勢へと。
つまりは膝の上へ跨って、 常なら背を預ける胸板へぺたりと頬を寄せ、 柔らかな吐息で擽るのも気が付かず息を整えて]
(-28) 2017/10/12(Thu) 12時半頃
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ケイイチ、……すき …だよ ……
[たどたどしく、密やかに。 愛情を求めるぶんだけ抱く情を音にし、響かせた**]
(-29) 2017/10/12(Thu) 12時半頃
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[>>180夕食を食べる時も南方は気もそぞろな様子だった。 それが非常に面白くない。
楽しい時間を声を掛けられた程度で破られたこともあったが 明らかに様子が違えている南方を黙り込んで見つめていただろう。
未練があるのだろうかと思えば胸が痛んだ。 あんな風に怒鳴りつけたのを、呆れているのかもしれないとも思った。]
[確信めいた問い掛けは 男≠ェ居ただろうことを薄ら気づいていたからだ。
疲れたから寝ると力無く呟く声にさえ未練が宿っているような気がした。 >>180が決定打を告げると胸に燻るどす黒い感情に支配される。]
(206) 2017/10/12(Thu) 13時半頃
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何で、あんなヤツ。
[呟くは低い。―――…こんな醜い感情すら芽生えるのかとも思った。 前々から抱いていたものが決壊した過ぎなくても、だ。
刷り込まれた愛され方を――愛し方を変えられない。 叩きつけた粗悪品という単語は自虐も伴ってじわりと心に燻る。
数ヶ月。関係は良好だった。 頭を撫でる手が心地良かった。
満たされているから、満たされないなど南方は勘付かなくても。]
なあ、コースケ。
[ギシリ、寝台が軋む。片足を乗せた。 その瞳は人形とは思えぬような感情と
声音は睦言めいてすらいた。]
(207) 2017/10/12(Thu) 13時半頃
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……溜まってんだろ? アイツの代わりでも俺はいいよ。
[僅か浮かべた自嘲の笑みが暗闇で南方に届いたかわからない。]
(208) 2017/10/12(Thu) 13時半頃
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[気づけば南方に覆い被さるように乱暴に唇を奪っていた。 持ち主に劣情じみたものを抱くこと自体間違っているのかもしれない。
だけどそう刷り込まれたものが抜け落ちないから。 欠陥品で粗悪品‐
コースケが、子どもの俺が嫌なら 飯喰えば成長≠セってするんだぜ…?
コースケの好み、教えろよ。
[どこまでも持ち主の好みでありたいと願うのだ。 そのままであることを望まれても 満たされない僅かの部分がヒタヒタと衝動を駆り立てる。]
(-30) 2017/10/12(Thu) 13時半頃
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[唇を貪るようにして舌を差し込む。深い口付けは以前と変わらぬもの。 手は滑り込むように衣服の中を這っていた。
上顎や舌を、まるで昔の男の名残を消すように上書きするように執拗に責め立てる。]
コースケは…舌吸われるのに弱いよな?
[間近で囁くのは閨の貌 南方には未だみせたことのない蠱惑的な笑みを浮かべて間近で囁いた*]
(-31) 2017/10/12(Thu) 13時半頃
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[こわくない、そう伝える言葉に恐怖は見えず、 自然、口角が上がった。
唇を重ね舌を絡ませるかたわら、 不意に触れてきた手のひらに身体がぴくんと反応する。 その上、それが肌の上を滑れば―― 先ほど、驚きのあまり一度散った熱は未だ身体の中にあり、 あまりにも容易く呼び起こされる。]
んっ……ふぅ……。
[鼻にかかったような甘い声が自然、漏れて、 腰の辺りがぐっと重くなる。 唇を離し、息を整えていれば、 ガーディは戸惑ったように告げた。]
(-32) 2017/10/12(Thu) 16時頃
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ん……それは、
[悪いことじゃない、と、大人ぶって伝えようとした。 微笑みなんか浮かべながら、いかにも手練れらしく―― けれど、ケイイチが何かを言うよりも先にガーディが膝の上に跨ってきたから]
えっ、ちょ、ガーディッ……!!
[全ての企みは散って、情けない慌てたような声だけが響く。 胸に寄せられた頬の柔らかさ、そしてかかる吐息に神経が集中する。
身体の中心、熱を持って持ち上がる箇所の傍には、 コットン地のパジャマに包まれたガーディの脚がある。 これは良くないとガーディを膝から降ろすべきか、 いや不安がっているようなのでまずは払しょくさせるべく抱きしめるべきか―― 思考は纏まらず、 抱き締めるでも降ろすでもない中途半端な腕がガーディの二の腕の辺りに触れていた。
――けれど]
(-33) 2017/10/12(Thu) 16時頃
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……う、ん。 僕も、好き。 僕も……ガーディが、好き。
[密やかな言葉に返すは、熱く、情に塗れた言葉。 迷っていた腕は小さな背にまわり、 身体をより密着させるための拘束になる。 熱にガーディの身体が触れたのならぴくりと身体を動かして、 けれどもう、堪えはきかない。
パジャマを引っ張り首の辺りを露出させると、 誘われるようにその白い首筋に唇を寄せた。 きつく吸い付けば、そこに鮮やかな紅い花が咲く。]
(-34) 2017/10/12(Thu) 16時頃
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っ、は……ガーディ、可愛い……。
[吐く息は熱く、ガーディの首元を擽って、 紅に目を細めては、一つ、また一つを唇を落とした。]*
(-35) 2017/10/12(Thu) 16時頃
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……? [一瞬きょとりと首を傾げる。昨日はいっしょだっけ……ふと頭の中で疑問が浮かびはしても、深く考えることはなく。なんとなくそういうことにして、弾んだ声で頷いた。 食事を終えて部屋へ戻り、眠るには早い夜の時間は両親から贈られた絵本を眺めて過ごした。そうして寝支度を整えたなら、呼ばれるままふかふかの布団へ潜り込み。]
うん、でも、あったかい [遠く聞こえる大人たちの動く音を耳にしながら、内緒事でもしているような気分になって小さく笑う。妨げになることなど構わず身を寄せ、昼間以上に甘えんぼうの顔で。]
……ぼくも久しぶりだよ?
[彼が振り向けばいっそう距離は近くなる。ほんの少し闇に慣れた目が、彼の瞳を映した。少し考えてから潜めた声で囁いて。眠る前、いつか誰かにして貰ったように頬へ親愛のキスをする。]
おやすみ、シメオン。 ……明日も、またあそんでね
(209) 2017/10/12(Thu) 17時半頃
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[アイツの代わり、そう聞こえて 彼がなにか誤解をしていることは分かった。 けれどそれを正す前に唇を奪われていた。
3ヶ月前のあの時のように]
ちょ、待てって、お前、勘違……っんん!
[別に成長してほしいとは思っていない。 好みとか、そんなものも考えてはいない。 けれど今はとにかく、やめさせなければと思った。 勘違いしたまま推し進められても困る。
そう思うのに、快楽に弱い身体は いとも簡単にその行為を受け入れる。 上顎も舌も、弱い部分だ。 興奮が嫌でも募るというのに、 手が身体を這えばびくりと反応した]
(-36) 2017/10/12(Thu) 17時半頃
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うっせ、いいから、やめろって……っ
[舌が弱いのも、彼にはバレバレだったようで。 そのことを指摘されれば、つい言い返してしまう。
今の彼の表情を、自分は見たことがなかった。 そんな顔をされたら、――嫌でも、疼く。
彼に抱かれたいと、そんなことを思ってしまう]*
(-37) 2017/10/12(Thu) 17時半頃
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勘違い、と告げながら反応は従順だ。 他を知らない。元の持ち主がどうだったか、記憶は薄い。
だが。肉体的な交わりは普通なら男女で交わされると知識を得た。 南方の反応はそれを裏切っている。]
……そういう割には、しっかり感じてるじゃん。 いいよ、俺。
目を閉じてアイツを思い浮かべてりゃ。
[過ぎったのは極上の笑みだ。 気に入らない相手だろうと代わりでもいい。 愛されたかった。愛したかった。
植え付けられた疼いた衝動を我慢していたのだと知る。]
(-38) 2017/10/12(Thu) 18時頃
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…………。
[声を出してしまえば台無しだろう。 あの男がどんな風にしていたかわからない。
ただその反応はオスカーの満足を刺激するのに十分だった。
首筋に舌を這わせながら徐々に耳朶へと耳を這わせる。 耳殻に舌を這わせて行為≠連想させながら服の下から這っていた手が器用に胸の突起を擽る。
最初は焦らすように周囲に触れ、唐突に突起を柔く抓みあげ捏ねた。]
(-39) 2017/10/12(Thu) 18時頃
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[隙をついて脚の間に膝を割り入れる。 膝で擦りあげれば僅かでも固くなってきているのに
愉悦の笑みと息を耳朶に吹く。]
……コースケ、反応してんじゃん。 嫌なら突き飛ばせよ?
[耳朶を吸い上げながら低く囁く。 吐息ごと耳の奥から身体に染み込ませるように。
ぺろりと唇を嘗める。自分も随分昂奮しているのがわかった*]
(-40) 2017/10/12(Thu) 18時頃
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[それから、新たな主人はすっかり大好きな兄となった。 気の向くまま遊びに誘い、雨の日や夜には字の読めない絵本を持ち寄って。食事時も、珍しく両親連れられ出かけた日にも傍を離れることはなく。 人の気を知らないのは相変わらず、けれど仲睦まじい兄弟として過ごしていたある日のこと。] シメオン、シメオンっ [トレーで塞がった両手の代わりに、部屋の前で声を掛ける。彼が扉を開いてくれたならお礼を言って、ふたり分のおやつをローテーブルに運んだだろう。一人分のオレンジジュースと少しの角砂糖と、皿に「ふたつ」並んだケーキと。]
(210) 2017/10/12(Thu) 18時頃
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あのね、おやつだって。 「いっしょに食べてね」って言ってたよ
[言付けをそのまま口にすれば、好物を心待ちに落ち着きない様子で、テーブルの傍に腰を下ろすなり角砂糖へ手を伸ばす。一粒口へ放り込みつつ、視線はふとケーキに乗った赤い果実へ向けられて。] ……ねえ、シメオン。 これってどんな味がするの?
[いくつもの粒が張り付いたそれが「イチゴ」だということは絵本の中で知った。別段食べたいと思ったわけでもない。けど、人形が口にすることのないそれはどんなものなんだろうかと、好奇心で問いかける。*]
(211) 2017/10/12(Thu) 18時頃
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……っ、だから、そういうことじゃ、
[せめて、喋らせてほしい。 残念なことに、この身体は快楽に大層弱く。 これだけしか触れられていないのに、 言葉よりも先に出るのは矯声である。
首を這っていた舌が、だんだんと上へと上がってきて、 ぞくりと背筋に震えが走る。 耳朶を嬲る様なその動きに、声がまた零れる]
(-41) 2017/10/12(Thu) 20時半頃
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あっ、ちょ、そこは、……っひ、
[一緒に蠢いていた指が、ダメだと口に出す前に 焦らすように動き、悲鳴が出る。
そこだって、あの男に開発されきっている。 触れられたらすぐに、ぐずぐずになってしまう。 昔の経験から、それをよく分かっていた。
柔く抓られれば、口から漏れる声は留まることを知らず。 羞恥で死にたくなるような気分になった]
……や、だけど、むり、
[ぼろりと、涙が頬を伝った。 何かすれ違ったままこんなことをしたくないと思う時点で、 彼に抱かれることを受け入れてしまっていることには まだ自分自身も気が付いていない。]
(-42) 2017/10/12(Thu) 20時半頃
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[ずっとずっと、あの日から。 誰にも抱かれず、そういう触れ合いからも遠ざかっていた。 けれども、疼きは確かにあった。 抱かれ慣れたこの身体は、誰かにどうにかして欲しいという 願望が確かにあった。
それを押し込んで、知らないふりをして。 自分の心に蓋をしていたのに。
彼に全てが暴かれてしまいそうで怖かった]*
(-43) 2017/10/12(Thu) 20時半頃
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[南方の嬌声を耳にすればぞくぞくと這い上がるのは教え込まれた。 雄としての快楽だった。
身体は従順で飢えていたのだろうことはわかる。 もう一度熱い吐息を耳に吹きかけ、胸の突起への反応が悦いのいいことに責め立てた。 ぐりぐりと押し潰すようにすればどうしただろうか。]
コースケ。
[艶やかな声とは異なる、嗚咽を殺した声音に手が止まった。 組み敷いたまま、見下ろす。 ――――普段とは逆に見下ろした。 濡れた頬に唇を寄せて眉を下げて悲しげに呟く]
俺とは…やっぱり嫌? ……どうしてもアイツがいい?
[泣かせた癖に泣きそうな顔を浮かべる。 拒まれたと思うと急に息苦しくなった。 代わりにもならないのが、辛くて悲しかった。]
(-44) 2017/10/12(Thu) 21時半頃
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俺の方が絶対気持ちよく出来るのに。
[余計な一言と謎の自信は忘れない。]
……いっつも、いっつも。どんな気持ちで一緒に寝てたか知らない癖に。 俺は愛玩人形だけど。だけど。
誰かを悦ばせる側だ。 コースケを犯したくて堪らないのずっと我慢してた。
だって、コースケが……そんなことしなくていいって言ったから。
(-45) 2017/10/12(Thu) 21時半頃
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[だけど、どうしても満たされない。 求められ、貪るように犯すことに慣れてしまっていた。
組み敷かれた事もあったが拒絶反応がひどくて修復する程叩かれたこともある。]
俺のこと可哀想だと思って抱かれてくれたらそれでも…いいんだ。
俺に抱かれろよ、コースケ。 たぶん、このままだと俺は枯れるから。
[それが愛され方で愛し方だと教え込まれていた。
異質だとは知らずに教え込まれてどうしたらいいのかわからない。
こうして彼の優しさを抉るような真似をしてでも抱きたくてたまらないのだ。]*
(-46) 2017/10/12(Thu) 21時半頃
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[あぁ、悲しそうな顔が見える。 今にも泣きそうな、彼の顔が見える。
泣かされてるのはこっちだというのに。 待てと言ってもやめないで好き勝手やって。 それなのに、そんな顔をするなんて狡いにもほどがある]
だから、聞けって言ってんだろうが……っ、
アイツのことはもう、好きとかないから、 別に代わりとか、そんなこと、思わなくて良くて、
あぁ、くそ……なんて言ったらいいんだよ。
[何を言えばいいのか、要領を得ない。 快楽で溶かされているせいだと、そんな言い訳を自分にする。
自分は彼にどうされたいのか。 そんなことは、考え悩まずとも分かっているくせに]
(-47) 2017/10/12(Thu) 22時頃
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|
……お前の、せいだ。
今まで、散々我慢してきたのに。 それが全部、台無しだ。
お前に触られなきゃ、こんな気持ちにならなかった、のに。
抱けよ、オスカー。 俺は…………おまえに、
[抱かれたいんだ。 そう続けた言葉は消え入りそうで、掠れていた。 言葉になんかしたくなかった。 自分の欲望に気付きたくなんかなかった。
それなのに、彼が強引にそれをこじ開けた]
(-48) 2017/10/12(Thu) 22時頃
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|
お前を、枯らす気もないし。 もういい、諦める。
……我慢するのを、諦める。
[だから好きにしていいと暗に告げて。 彼に身体を阿るように力を抜く。
手を伸ばして、頬を撫でて。 大丈夫だと笑った]*
(-49) 2017/10/12(Thu) 22時頃
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/* ※なお、枯らすの意味はあまりちゃんとわかってません
(-50) 2017/10/12(Thu) 22時半頃
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|
[自分はそもそも、人付き合いも人との接し方も普段からこんな感じである。 謝罪の言葉は出ないが、非があれば認める。 だから、リッキィに対しての接し方も 人形と思ってるからという訳でもなく、寧ろ普通に"少年"と思ってはいる。 そういった事も全く表情に出ないが、スケベDVD……失礼、えっちなDVDを目に入らない所へ移したのは一応その表れ。 つまり良い意味でも悪い意味でも特別扱いはしていないのだ、今のところは。
閑話休題 掃除や洗濯の仕方を実際にやりつつ教えた訳だが、洗濯完了のアラームが鳴ってもリッキィは動く気配なし。>>20]
(あっ、後の事も教えないといけなかったか)
[そう思い至ったのはアラームが鳴ってから数秒後。 これに関しても怒る事はなく、リッキィに声をかけて洗濯機に向かい 干し方と、少々雑ながら畳み方まで教えた上でクローゼットに仕舞えばいいと伝えた。 ちなみに洗濯機には乾燥機能が付いていたりするのだけど、今回使っていない。 というかいつも忘れて、一通り作業が終わった後で思い出すのだ。 機種を選んでくれた妹が聞いたら絶対怒る。 『何の為に乾燥機能付き選んだと思ってるの!? いい加減ちゃんと覚えて!!』なんて。]
(212) 2017/10/12(Thu) 22時半頃
|
|
[あれ説明しながら結構自分で全部済ませちゃったぞ?]
………うん
[お礼なんて言わなくていいのになとも思ったけど、返す言葉はそれだけ。 次からは頑張ってくれるらしいからそれで充分かなと。 口煩く言うのは性に合わない。]
(213) 2017/10/12(Thu) 22時半頃
|
|
[黒曜石のごとき瞳が困惑の色をする。 自分のせいだ、と詰る南方はどこか弱々しくみえた。
悪いことをしたのだろうかと不安が過ぎって
――続く言葉に目を丸くした。 我慢するのを諦める。どうして我慢していたのだろうか。
わからない、わからないけど。 頬を撫でる仕草が余りにも柔くてすべてを受け容れられる気分になったから。]
人間ってめんどくせえな。 てめえだけがめんどくせえのかわからねえけど。
(-51) 2017/10/12(Thu) 22時半頃
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|
取りあえず、脱げよ。
[体格差が顕著なのでじっと見つめる。
中途にしか脱がせそうにないから要求した。 手は首元を擽るようにするのは愛撫のようにして。
てめえが脱いだら俺も脱ぐって甘く囁いた。 睦言めいたそれは
年相応には似つかわしくない艶然とした笑みを口元に浮かべていた。*]
(-52) 2017/10/12(Thu) 22時半頃
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[そんなこんなを済ませての食事時。 リッキィには牛乳と氷砂糖、自分はカップ麺を食べる事に。 氷砂糖は特に嫌な顔もせず……それどころかおそらく今までで一番いい笑顔を見せてくれて、口にしてくれた。>>22 この様子なら大丈夫そうだと、自分も出来上がったカップ麺を食べ始める。]
うん、元々そんなに量食べないから
[不思議そうにこちらを見るリッキィにはそう答えたけれど、早い・美味い・安い、これに限る。 安いはそこまで重要ではないが、細かい所は置いておこう。
そして食事が終わり後片付けが終われば後は寝るだけ。 いつものように電気を消そうと思ったが、その前にリッキィが消してくれるとのこと。>>23 なら任せようかと頷いてみせたが、そういえばと寝床問題が頭を過る。 寝る必要があるのなら床に毛布を敷くなりすれば大丈夫だろうか……とか考えている間にリッキィが動いていたのだが]
………まぁ、いいか
[当然一人用のベッドだから広くはないが、小柄なリッキィぐらいなら一緒に入っても大丈夫かなと大して考え込まずに判断。 のっそのっそとリッキィの隣に入り……そのまま何もせず、なんとなく視線を感じながら眠りについた。]
(214) 2017/10/12(Thu) 22時半頃
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[誰かと寝るのはいつぶりだったか 不思議といつもより安心出来て、暖かかった。*]
(215) 2017/10/12(Thu) 22時半頃
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[あかん、このままじゃ溜まってまう。
……と半分冗談に考えてたり考えなかったりしたのはあれから数日経った頃。
いや、本当に考えていたのはリッキィについて。 牛乳は毎日欠かさず三回、氷砂糖も週一ペースをなるべく守りつつ多過ぎず少なすぎずで欠かさず与えていたし 粗雑に接しているなんて事も一切ない。 しかし案の定というか、やはりもう一つ与えるべきもの─ 愛情 ─を与えられていないようなのだ。 触った事は未だないが、リッキィの髪の質がここに来た頃より悪くなってきているのになんとなく気付いて漸く危機感を覚えたのが現段階での話。]
(枯らせるつもりはないんだけど)
[分からなければ対処しようがない。 出先からの帰路で一人そう考えたって何も進まない。 だがしかし、観用少年の存在を教えてくれた人物からアドバイスのようなものはもらった。 『やってもらって嬉しい事、やってもらえたら嬉しかっただろうなって事をしてあげたらどうか』 ……だそうだ、牛乳と砂糖菓子に出払ったついでにわざわざ聞きに行った意味は一応あったか。]
(216) 2017/10/12(Thu) 22時半頃
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[本当に望んだものは自分で諦めて 終ぞここまで得られなかったけれど 小さな喜びがいくつかあったのも、覚えている。]
(217) 2017/10/12(Thu) 22時半頃
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[その相談した人物から 『そんな事聞くって事は佐伯くん本当に観用少年買ったの? 見に行ってもいい?というか見せてお願い!!』 とかなんとか言われたりもしたが即お断りして、牛乳と砂糖菓子とついでの弁当入りの袋片手に夕方帰宅。 玄関の鍵を開けて中に入れば、おかえりなさいと笑顔で出迎えてくれるリッキィの姿が。>>25]
……うん、ただいま
[出迎えなんてされた事がなかったものでなんとも不思議な感覚に包まれはしたけれど、相変わらずの空っぽの目で見つめてそう返す。
いつもと違ったのは、リッキィの傍まで近寄り頭や頬を撫でようとしたことだろう。 やってもらって嬉しかった事、そう言われて思い付いたのはそれくらい。 そして、それを他の人が同じように嬉しく思うとは限らない。 だから少しでも嫌そうにしたらやめるつもりで、金の髪に手を伸ばしたのだ。]
(218) 2017/10/12(Thu) 22時半頃
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ごめんね、リッキィ 枯れさせたい訳ではないんだけど よく分からなくてさ、愛情って
[ちょっと遅い、いや大分遅いとは思うけど! リッキィを撫でられたにしろ撫でられなかったにしろ ここに来て漸く重要な告白をした。 それを伝えたところで出来る事があるかと言われると……自分には分からない。 アドバイスを参考に頑張っていくしかないのだ。 ……まぁ、やってもらえたら嬉しいと思っただろう事は今のところ叶っていたりするのだが]
……夜ご飯済ませようか 何かやりたい事あるなら、それでも
[そう言って牛乳だけ取り出し、残りはビニール袋に入れたままテーブルに置いて。 キッチンに向かって牛乳をコップに注いでからテーブルへと戻った。 机の引き出しをガサゴソされたことには現段階で全く気付いてない。
このまま食事となるか別の何かをする事になるかはともかく、自分に観用少年について話した人物は一つ教え忘れている。]
(219) 2017/10/12(Thu) 22時半頃
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[健全な接し方ではなく、KENZENなことをする為にも彼等は活用される事実を!
それを知らずに買ってしまったからこそ何もしないでここまで来てしまった訳でもあるんです!*]
(220) 2017/10/12(Thu) 23時頃
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知らなかったか? 人間って面倒なんだよ。
[彼の言葉に苦笑する。 確かに面倒なのだろうと自分でも思う。 人間、と称したけれどそれは誤魔化し。
面倒なのは、俺自身だ]
(-53) 2017/10/12(Thu) 23時頃
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[服を脱げと言われれば、一度避けろと告げる。 首元を擽るような愛撫に今はやめろと制して、 服を脱ぎ捨てる。
大して鍛えてもない身体だ。 幸い太ってはいないが、筋肉も何もない貧相な身体。 コンプレックスとまではいかなくとも、 他人に見られるのは、そこそこ恥ずかしい。
彼の言葉にどきりとして、それがまた興奮を煽る。 自分よりもずっと年下の少年。 それなのに、その笑みは大人っぽく、艶やかだった]*
(-54) 2017/10/12(Thu) 23時頃
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[眠る肉食獣の姿に、彼>>200は何を思ったのか。 男にはうかがい知ることは出来ない。
けれど、後ろ髪引かれる様子もなく、 着いてきたであろう少年の言葉に、 男は思案気に顎に手を当てた。]
(221) 2017/10/12(Thu) 23時頃
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砂糖は……思い浮かばないね。
[咄嗟に浮かんだのは、アリとカブトムシ。 どちらも檻の中にいるはずもない。]
ただ、最近、パンダが生まれたらしいからね。 運が良ければ、見られるかもしれない。
[けれども、後者なら。 生まれたばかりのパンダの赤ちゃんが 漸く、外に出てくるようになったらしい。
思い立ったがなんとやら。 パンフレットを確認したのち 少年の手を引いて、男は歩き出す。]
(222) 2017/10/12(Thu) 23時頃
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[どうやら、運が良かったらしい。 少し歩いた先には、檻の前に人だかりが出来ていた。
母親か、或いは、飼育員の手からか。 餌を強請る小さなパンダの姿を、 人混みの隙間から認めて。]
見えるかい?
[子を肩に乗せる父親と、その背に乗る子。 人垣の中に散見される姿を一瞥して、 男は、本日幾度目かの、複雑な表情を浮かべたことだろう。**]
(223) 2017/10/12(Thu) 23時頃
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/* ちょろさん神なのでは……
(-55) 2017/10/12(Thu) 23時頃
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/* 遅い上に無駄に長くてすまぬ… 思ったよりこいつがどう動くのかって考えるのに苦戦してる感ある( もっとリッキィくん愛でたいんだしっかりして私… そして灰ももうちょい書こうぜ私(真顔
(-56) 2017/10/12(Thu) 23時頃
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[密やかな、それでいて機嫌良さげな声。>>209 二人で使えば広くはない寝台。擦り寄る甘えたがりを押し退ける事はせず、さらに密着する。寝返りを打つにも窮屈な距離感]
そう? ジョージなら慣れているかと思った。
[それから頬に落とされたキスに、不思議げに瞬いて唇を結ぶ。意味なら知っている、眠りに落ちる愛しい人に贈るおまじないだろう。知ってはいるけれど]
……はは、おやすみ。
[困ったように笑い、再び天井を仰いだ。気安く頭を撫でられても、何故か唇で触れるには抵抗があり。おまじないを贈り返す事は出来なかった]
(224) 2017/10/12(Thu) 23時半頃
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[部屋の外からよく知った声が届き、扉を開いた。>>210 彼の言葉を聞かずとも、並べられた菓子が言伝をする。皿の上のふた切れを目にし、眉を潜める]
……へぇ。持って来てくれて、どうもありがとう。
[とはいえ、お礼を言う時はにこやかに。彼がローテーブルにトレーを運んでも、寝台の端に座ったまま動かない。白い玉座に乗った赤い果実に話題が移ると、ああ、と生返事をする]
角砂糖は甘いばっかりだけど、苺は甘酸っぱい。 あとはいい香り。果物は大抵甘い匂いがするね。
(225) 2017/10/12(Thu) 23時半頃
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……お前は食べたいと思う? ねぇ、ケーキ持って来てよ。
[口端を上げたまま、彼に手招きをする。食事をするには行儀が悪い場所だが、別に構わない。きちんと言い付けを守ってくれたなら、此方に近寄った足を蹴って引っ掛ける。皿の上に乗った興味を台無しにする魂胆で]*
(226) 2017/10/12(Thu) 23時半頃
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[ ── やっぱり、いないのか。 ]
[ 直円さんの声に瞳を伏せる。 居たとしても、この場所には居ないだろう。 …分かってはいたけれど、 こう直接声を聞いてしまえば、 胸にぽとりと重たく落ちる、何かがある。
瞳が持ち上がったのは、 広げられるパンフレットの音が聞こえたからだ。 ]
(227) 2017/10/13(Fri) 00時頃
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[ 知ってるよ。 パンダという生き物は、 はじめ、あんな色では無いって。
それは確か、直円さんの家にあった、 図鑑で見たような気がする。 ── ちぃさないきもの。うまれたての。 それは人形たる僕と似ているような、 ……気が、して。 連れられるがまま、檻の方へ向かった。 ]
(228) 2017/10/13(Fri) 00時頃
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[ やがてたどり着いた先で、ぱちり、瞳が瞬く。 檻の前には人だかり。…それもそうだ。 何せ彼のパンダは、 ここ最近の目玉だったのだから。 ]
(229) 2017/10/13(Fri) 00時頃
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………あん、まり。 [ …だから、直円さんの声にも、 微妙な返答になるもので。 それこそ"檻"の様な人だかりの向こう、 動いているのだろう生き物の姿を、 悲しいかな、僕は想像するだけしか出来ず。
自然と僕の視線は、 周りの光景へ向かっていた>>223。 ── 親の肩に乗せられる子供。 血の繋がったひとの、すがた。 ]
(230) 2017/10/13(Fri) 00時頃
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…… ああすれば 多分、
[ ── 見られるんじゃ無いかな。
……までは、言わなかった。 只、指先で親子の光景を示し。 持ち上げられることを欲しているのか、 合理的な方法を提案しているのか、 其処も、分からないまま。
ぽつり** ]
(231) 2017/10/13(Fri) 00時頃
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