人狼議事


167 ― さいごの手紙 ―

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視点:


時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
パルックが無残な姿で発見された。


噂は現実だった。血塗られた定めに従う魔物“人狼”は、確かにこの中にいるのだ。

非力な人間が人狼に対抗するため、村人たちは一つのルールを定めた。投票により怪しい者を処刑していこうと。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ないと……。


現在の生存者は、イアン、ユージン、ラルフ、ヒナコ、メルヤ、フランク、ヌマタロウ、ザックの8名


天のお告げ (村建て人)

 
 [ザ、ザ、ザ ―――…]
 

(#0) 2015/09/02(Wed) 00時頃


天のお告げ (村建て人)

ある朝。
周波数の大多数はある情報に埋め尽くされた。
同じ情報が流される、聞く者に、誰にも平等に。
聞かない者にも、号外、噂話、理由はいくらでも。

過日の流星群の影響か、予め定められていたのか
理由は確かではないが、地球を目指して
星が、隕石が、向かっているのだと。
天文学者がそれを確かめたのだと、言った。

地球に届くまではまだ猶予がある。
その間、奇跡を待つより他にないのだと。

(#1) 2015/09/02(Wed) 00時頃


天のお告げ (村建て人)

望む者には
その日の為に用意されたわけではない
シェルターに招く旨も、案内された。

来るその日、隕石を防ぐ保証はない。
それでも望む者は、それも"抽選"だと言って。
一度訪れれば出入りも自由とは言えない。

その場所に、記者は訪れることが出来ない。

(#2) 2015/09/02(Wed) 00時頃


天のお告げ (村建て人)

一等星は昼も夜も、空を輝き続けている。

あなたは、それを如何受け取っただろう。
あなたは、それを如何感じただろう。

まるでSF小説の一場面のようだった。

(#3) 2015/09/02(Wed) 00時頃


【人】 記者 イアン

[記者のポケットには、ヌマタロウ[[who]]の手紙。]

(0) 2015/09/02(Wed) 00時頃

【人】 記者 イアン

[風に飛ばされかけたのは、ユージン[[who]]の手紙。]

(1) 2015/09/02(Wed) 00時頃

【人】 記者 イアン

[然る企画は、上司のデスクに留まっている。

他の周波数は、同じ情報を垂れ流している。
 だから此処くらい構わないだろう好きにさせろ!
説き伏せてもぎ取った何時ものラヂオ番組。]

 おはようございます。

 今日は、凍結企画となりかけたお便りコーナーに
 お手紙を頂いております。
 先ずは一通、読み上げたいと思います。

 いつも当ラヂオを聞いて頂き有難うございます。
 今日も聞いて頂けているでしょうか。

(2) 2015/09/02(Wed) 00時頃

【人】 記者 イアン

 特別な一日だとお伺いしております。

 如何か、あなたの一日が
 素敵なものでありますように。
 あなたは今日を如何過ごされますか?


 お誕生日おめでとう、ヒナコさん。


[拾い集めた手紙は
紙でないものが詰まっていようとも
封を切らず、届け先に、密やかに、届けられる。]

(3) 2015/09/02(Wed) 00時頃

天のお告げ (村建て人)は、メモを貼った。

2015/09/02(Wed) 00時頃


【人】 釣り師 ヌマタロウ

[道沿いに行けばトタン屋根がぱたぱた鳴る小さな郵便局。
そこに郵便物を頼んでから、帰りは川沿いを歩く事にした。

めぼしい場所を探すと、頷いて。
ぱしゃぱしゃと歩いて川の中へ。
履物の裾が濡れるが、いつもの事だ。
膝くらいまでの深さの地点まで歩くと、
遠巻きに様子を見ていた鷺が飛び立った。

透き通った水が皮膚と骨を冷やしながら流れていく。
これもまた、煩くはない。
馴染みのある、自分にとっても血液の様な場所。

途中ではりだした岩などにぶつかって、割れたりしないように。
けれど、そのまま海に流れてしまわぬように。
ほどほどの流れを読めるところまで読むと、
懐から取り出した瓶を、そっとそこに浮かべて、手を離す。

徒歩の様な速度から、駆け足の速度へ。
消えていく赤を、満足げに見送ってから、翁は岸へと戻る]

(4) 2015/09/02(Wed) 00時半頃

【人】 釣り師 ヌマタロウ

[ねぐら近くの地点まで川沿いを歩く頃、
空は夕暮れの少し前だった。
普段よく顔をみる釣り仲間たちがあちら側の岸に集まり、
何やら話している様だった]

 …………んー。

[挨拶でもしてから帰ろうかと思ったが、足を止めた。
やつらの、空気が、不穏だ。
空を見上げたり、地を向いたり、囁いたり、怒鳴ったり、
肩を乱暴に掴んだり。]

 …獲物でも鷺に横取りされたんかねぇ?

[どちらにしろ、好ましい空気では無かった。
煩い…いつも以上に耳が震える、そんな、尖った声。

生活リズムが夜釣りになりかけていたから、
今日もそうしようかと思っていたけれど。
あの様子じゃ夜中まで妙な喧嘩を続けているのかもしれない]

(5) 2015/09/02(Wed) 00時半頃

【人】 釣り師 ヌマタロウ

[長年やってる釣り人には、少し気難しいもんが多いと
翁は知っている–––––自分も含めて、だ。
あんな空気が上流にある状況じゃ、
別のショバでもやりたくはないものだ。

今日はもう、家に居よう。
あの高揚と、静寂と、煌めきの余韻を持ったままに。
ふ、と息を吐いてからいつもの道へと戻る翁は、
青空に輝くそれに、その時は気付く事なんてなかったのだ。

生きとし生けるものどもに、翌朝が来る。
山奥にも林にも、ラヂオの電波が来る。
世界に、おわりが、やって来る。]

(6) 2015/09/02(Wed) 00時半頃

釣り師 ヌマタロウは、メモを貼った。

2015/09/02(Wed) 00時半頃


【独】 釣り師 ヌマタロウ

/*
明日落ちかぁ。〆どうするかなー
少なくともシェルターに入る翁では無い
ザックさんにお手紙送れるうちに送りたい精神なのだけれど

あとヒナちゃんが可愛い だるっとまろやかにぽぅっと
悲観した若人が身投げした死体が川流れしてくる
そんな描写をしたかった脳内ほんのり世紀末期もあったのですけど
予定変更っ ちょっと様子見しつつ路線変えてくっ

(-0) 2015/09/02(Wed) 00時半頃

【人】 地下鉄道 フランク

[結局男はその日の夜遅くまで、編集者と次の作品の打ち合わせで山に帰ることが出来なかった。

明け方、出版社近くの喫茶店で編集者の奢りの珈琲を飲みながら溜息を吐く。
SFはしばらく良いから怪奇小説を久々に書きたいという男と、
またSFにしましょうよとか、偶には違うジャンルなんてどうでしょうと言う編集者の意見は一方通行の会話で打ち合わせと呼べるものではなく。]

 だからさ、書き上げた直後に次のことなんて浮かばないよ。
 
[ぼやく男に編集者は、エッセイとかどうですかね!と寝不足の頭に響く溌剌さで言う。]

 深夜のテンションで話してるでしょう、君。
 …今世紀最大の駄作にしかならないよ。僕の私小説なんて。

[呆れを通り越した苦笑を返しながら煙草に火を点けようとした時、
店内に流れるラヂオから聞こえた名前>>3に、手が止まった。]

(7) 2015/09/02(Wed) 00時半頃

【独】 透明女子会 ヒナコ

/*
私が逝く前に箱が逝ったあぁぁぁ!

家族がキーボードに麦茶こぼしたらしい。
延々と書いてた死亡ロルが吹っ飛んだよぅ!

(-1) 2015/09/02(Wed) 01時頃

【独】 透明女子会 ヒナコ

/*
取り寄せ時間かかりそう。
墓落ちで助かったなぁ。

(-2) 2015/09/02(Wed) 01時頃

【人】 地下鉄道 フランク

[先生?とかけられた声に我に返って、何事もないといった風にマッチを擦る。
小さな灯火がジリ、と葉を燻らせて仄かな燈が灯った。

ザザ、とラヂオの音が乱れ、別の放送局に切り替わったのは店の者が周波数を切り替えたからかはわからない。

隕石、シェルター、地球が…耳に入ってくる単語の現実味の無さにラヂオドラマの類かと男は思った。
寝不足過ぎて妙にリアルに聞こえるだけだと。

編集者が何やら慌ただしく話している声も、どこか遠く。]

(8) 2015/09/02(Wed) 01時半頃

【人】 渡し船 ユージン

[恐らく、たった二三日ほどぶりに、
朝のラヂオを聞いた。

その間に事態は大きく動いていて、
いや、ずっと前から定められていたのに、
誰も気付けなかったのだろう。

気付けたとしても、何か手はあったのだろうか。


郵便受けから抜き取った新聞も、
本を読んだり手紙を読み書きしていて、
ほとんど目を通していなかった。]


 隕石……? それが、落ちてくるってのか?


[口に運ぼうとちぎったパンの欠片が、
ぽてんと食卓の上に落ちた。]

(9) 2015/09/02(Wed) 01時半頃

【人】 渡し船 ユージン

[どこか遠い、物語の中の出来事のようだ。
青年が生きている世界に直撃する実感はまだ、ない。

ただただ驚くばかりで、すぐに逃げようだとか、
そういった頭にはならなかった。]


 手紙、……出してこなきゃな。


[昨晩書き上げた手紙に、
書き足したい気持ちもあった。

だから、書き上げた手紙と、新たな便箋、
新調した携帯できる万年筆に、

買い足した夜空色のインクを満たして、家を出た。


郵便受けの中には今日も、二通の手紙。]

(10) 2015/09/02(Wed) 01時半頃

【人】 地下鉄道 フランク

[実家に帰らないと、と言って彼は立ち上がる。

バタバタとした去り際に、先生の次の作品が読めないのは惜しいですが…と何故か涙ぐんでいる彼にポカンとして]

 いや、次を書かないとは言ってないけど…。

[そう、間抜けな返事を返すくらいに男は聞こえてくる放送を現実とは受け取っていなかった。

先生の冗句はやっぱり笑えませんね、と彼は言って、昨夜のうちに仮の印刷はしたので、と原稿を押し付けられる。]

「発行が間に合うかはわかりませんが、最後の仕事くらいはしてから帰りますよ。」

[後から思い返せば随分ともったいない言葉を貰っていたのだが、今の男は、急にどうしたんだろうと思うだけだった。

編集者が去った後、山に戻る途中に見上げた空に昼には見慣れぬ輝きがあることには少しだけ疑問を覚えたか。]

(11) 2015/09/02(Wed) 01時半頃

【人】 渡し船 ユージン

[出がけに聞いた、ラヂオの1コーナー。

衝撃の朝に聞いた、穏やかで優しい男性の声>>2>>3。]


 ハッピーバースデー、ヒナコさん。


[この空の下、確かに生きていて、
大切な一日を迎えた女性へと、

届かない祝いの言葉を呟いた。


普段なら聞き流してしまう、
見知らぬ誰かの誕生日を祝う言葉。

彼女が恐怖に侵されたりせずに、
最高の一日を送れたならいいのに、と。]

(12) 2015/09/02(Wed) 01時半頃

【人】 渡し船 ユージン

[ニュースを知ってだろう、
早速シェルターへの避難を決めた客を何組か運んだ。

すぐに自分もと動かなかったのは、
両親も亡く、養わなければならない家族もいない独り身であるが故、

それと、未だに実感がわいていなかったのもあるか。


なかなか手紙への返事を書けずに、

太陽でも月でもない、
いつもは見たことがない光を見ながら、船を漕ぐ。]

(13) 2015/09/02(Wed) 02時頃

【人】 地下鉄道 フランク

[小屋に帰るといくつか手紙が届いていた。
紛れていた手紙とは違う折り畳まれた紙も一緒に掴む。

それらを手に取ると寝台に横になり、目を通そうと封を切ると一通ずつ読み始めた。

一仕事を終えた休養は返事を書いてからにしよう、と一度横たえた身体を起こす。

ひとつの手紙は、もう返事を受け取れないと書いてあったけれど。]

(14) 2015/09/02(Wed) 02時頃

【独】 渡し船 ユージン

/*
うぉぉぉ 返信考えてたらこんな時間だぁぁぁぁ
しかもまだ全部終わってない

しかし たいむりみっと……。
あ、ああああああああ明日帰ったらすぐ 考える><

(-3) 2015/09/02(Wed) 03時頃

【独】 逃亡者 メルヤ

/*
フランクさんをおとうさん、と呼んでみたい人生だった

(-4) 2015/09/02(Wed) 07時頃

【人】 透明女子会 ヒナコ

[ 最後の数字にバツを付ける。
 今日は気分が乗らない日。

 思えば一年前のあの日から、
 気分が乗った日なんてなかったんだ。]

 ここに置いておくねー?
 わりと奮発したから、見つけてもらえると嬉しいかな。

[ 縁側に干物を置く。
 朝ご飯は食べなかった。
 やるべきことがたくさんある。あの男が来るまでに、全て終わらせておかないと。

 いつものようにラヂオをつけると、何やら熱弁を振るう声。>>#1
 何でも隕石が降ってくるとか、どうとか。
 我関せずと、一人黙々と準備を続ける。]

(15) 2015/09/02(Wed) 09時半頃

【人】 透明女子会 ヒナコ


 …よし、こんなところかな。

[ 手にはラヂオと、朝方届いた手紙への返信が二つ。
 一つは翼の形に折りたたまれて。
 一つは風船の紐に括りつけられて。

 ベランダへ登ると床にラヂオを置く。
 話題は相も変わらず世界の終りについて。
 ザ、ザ、ザ ―――…
 電波を見失ったのか、ラヂオが不明瞭な音を鳴らし始める。

 眼前に広がる景色に、あの日見た流星群を思い出す。
 少女の位置からは一等星を見ることはなく、ただ蝉の鳴き声だけが聞こえていた。]

 ………。

[ 準備完了。
 手摺に足をかけ、そのまま腰掛けた。
 ふわり、髪が宙を舞う。風が心地よかった。]

(16) 2015/09/02(Wed) 09時半頃

【人】 透明女子会 ヒナコ


 おとうさん、おかあさん。

[ 視線を前に向けたまま、これから行く先にいる人の名前を呼んだ。
 それからくるり、後ろを振り向いて。]

 フランク大先生、ラルフ、メルヤ、名前も知らない読者の人、達筆な猫さん、ラヂオのおにーさん‥‥‥‥‥

 それから、
 それから―――。

[ 指折り数える。本来は予定になかった行為。
 縁というにも些細な絆かもしれない。
 それでも残していく人が誰もいなかった私にとっては、
 きっと嬉しい事だった。

 誰一人として顔を思い浮かべられないことが、少し可笑しかったけれど。]

(17) 2015/09/02(Wed) 09時半頃

【人】 透明女子会 ヒナコ


 えい。

[ ひときわ強い風が吹く。
 掛け声とともに手に持っていた紙飛行機と風船を空に放つ。
 最後の返事を、最後の奇跡を願って。
 紙飛行機と風船が風に乗って飛んで行く。


 まるでその後に続くように
     すっと前方に手を伸ばして
           ぐらり身体を傾けた。]


 "重量オーバー"

 …ぁ、

[ 風に支えきれない重さは、そのままあっという間に
 地面に向けて落下して行く。]

(18) 2015/09/02(Wed) 09時半頃

【人】 透明女子会 ヒナコ

[ ザ、ザ、ザ ―――…

 遠くからノイズが混じるラヂオの音が聞こえる。
 いつの間にか語り手が変わったのだろうか。
 終わりを謳う不安に煽る声とは違い、
 優しく穏やかな男の声。]


 "――あなたの――が
 ――でありますように。
 あなたは今日を――過ごされますか?"



 ――お誕生日おめでとう、ヒナコさん。>>3



[ はっきりと耳に届いた言葉。
 口角を上げ、目元を柔らかく細める。]

(19) 2015/09/02(Wed) 09時半頃

【人】 透明女子会 ヒナコ

[ 今日は私が死んでしまう日。
   
      でも同時に生まれた日でもあったから。]


 
     ……ありがとう


[ 贅沢は言わない。たった一人でもいい。
 おめでとうって。
 
      そう、誰かに言って欲しかったんだ。]

(20) 2015/09/02(Wed) 09時半頃

【人】 透明女子会 ヒナコ

[ ヒナコという名の、資産家に売られ嫁いでいくはずだった一人の少女の死は、
 ほんの一時だけ、その一帯で噂になったものの。

 来たる隕石の話題に、あっという間に人々の口から消えていった。]

(21) 2015/09/02(Wed) 09時半頃

【秘】 透明女子会 ヒナコ → 掃除夫 ラルフ


 Ralphへ

 奇跡はつながったよ。
 ありがとう。
 あれは私の枷だったから。
 顔も知らない誰かさんだけど、それでも貴方が捨ててくれるのならきっと安心できる。

 今は軽くて軽くて……空だって飛べそうな気分?なんて。
 それでも、そんな奇跡もきっとこれが最期。
 もう手紙が届くことはないと思う。
 今までありがとう。

 あなたの方に起こった奇跡が続いていくことを
 祝福とともに願っているよ。

 さようなら    
                    Hinako

[ それは紙飛行機が綴るさいごの手紙。]

(-5) 2015/09/02(Wed) 09時半頃

【人】 掃除夫 ラルフ

[月が中天に昇る前に眠り、朝日が顔を出す前に起きる男の日々。
申し訳程度に開いた窓から、隣室のラヂオがながれてくる。

男は乾いたパンを食べる手を止め、
まとめ買いする前からあった、ほんの少しだけ質のいい便箋を取り出した。なんの変哲もない安っぽいペン。

隕石の報は聞こえてくる。
そのせいだろうか。
書き始めるまでにいつもより時間がかかった]

(22) 2015/09/02(Wed) 09時半頃

【秘】 透明女子会 ヒナコ → 逃亡者 メルヤ


 こんにちはメルヤ。ヒナコです。
 感度は良好?私の声、届いてますか?
 それとも地面に落ちて、割れてしまったかな?

 早速だけど私、宇宙に行くことになりました!
 だからお手紙を受け取ることはできなくなったの。
 あなたはともっとたくさんお話して
 叶うことなら、友達になりたかったな。

 もしも遠い未来、いつか宇宙にまで届く風船が発明されたら
 その時は……今度こそ友達になってくれたら、嬉しいかな。

 素敵な想いをありがとう。
 きちんと宇宙まで持って行くね。
 
 さようなら。

[ それは風船に括られたさいごの手紙。]      

(-6) 2015/09/02(Wed) 09時半頃

【秘】 掃除夫 ラルフ → 透明女子会 ヒナコ

 To Hinako

 今朝、あなたと同じ名前の方への祝いの言葉を聞きました
 それもやはり奇跡でしょうか

 あなたではないかもしれない、ひなこさんへ
 誕生日おめでとう


 奇跡に、祈ります

                 Ralph

(-7) 2015/09/02(Wed) 10時頃

【秘】 掃除夫 ラルフ → 透明女子会 ヒナコ

[きっといままでで一番の出来の飛行機が
機体と同じ色の空に溶けていった]

(-8) 2015/09/02(Wed) 10時頃

【人】 掃除夫 ラルフ

[捨てられないものが詰まった引き出しに、
小さな指輪が微かに光った。



たとえ世界が終わろうと
捨てたくないものだけが溢れようと
それでも男はいつもと同じ時間に家を出て
いつもと同じように、掃除を始めた]

(23) 2015/09/02(Wed) 10時頃

【独】 透明女子会 ヒナコ

/*
う、打ち直したよ!

ユージンさん、ラルフさんはおたおめありがとうございます〜。

(-9) 2015/09/02(Wed) 10時頃

【人】 掃除夫 ラルフ

[人の姿はいつもより少ないのに
地面に落ちるゴミはいつもより多い。

ゴミはゴミ箱へ。
ゴミ箱のゴミはーー]

(24) 2015/09/02(Wed) 11時頃

【秘】 掃除夫 ラルフ → 逃亡者 メルヤ

 メルヤ様


 流星群を見た、夢を見ました
 いつも夜は寝てしまいますが
 もしかしたらあれは夢ではなかったのかもしれません


 捨てたいものは出来ましたか?
 
 私は、捨てたくないものばかりだと気づいたところです


 星に、蝶に、奇跡を祈ります

              Ralph
 

(-10) 2015/09/02(Wed) 11時頃

【秘】 掃除夫 ラルフ → 逃亡者 メルヤ

[薄茶色の便箋。
柔らかい花のような紫色の封筒は、
以前見かけた蝶を思い出して選んだ。

さいごの、手紙]

(-11) 2015/09/02(Wed) 11時頃

【人】 地下鉄道 フランク

[ラヂオをつけると、どの局に合わせても隕石の話をしていた。
漸く今朝聞いた現実味のない話が男の中で現実になる。]

 …ふうん。

[感想は、特に無かった。
終わりが来る日まで、男はきっとこの山に一人でいるだろう。

それは変わらぬ日常だった。
滅びゆく地球で一人きりの主人公がそうであったように。

懐かしい思い出を胸に、一人であっても生きていくと決めた主人公の気持ちをこんな形で理解することになるのは少し、意外だったが。]

 昨日作った広告、見ようによっては不謹慎だよな…。

[ひとごとのように呟いて、思うことがあるとすれば

不思議な偶然あるいは必然で、手紙を交わした人々と繋がった縁がなくなることは、惜しいかもしれない。

だから返事を書いている。

(25) 2015/09/02(Wed) 13時頃

【人】 地下鉄道 フランク


もう、奇跡は起こらないかもしれないけれど

男は自分で思うよりずっと感傷的で、ロマンチストだったようだと独り言を言って、似合わないなと小さく笑った。]

(26) 2015/09/02(Wed) 13時頃

【秘】 地下鉄道 フランク → 透明女子会 ヒナコ

TO.ヒナコ

もう手紙は受け取れないとのことだけれど、もしかしたら何かの奇跡で、君に届かないだろうかと思い筆を手にしている。

奇跡のような偶然は、不思議とたくさん世の中にあるものだと僕はここ数日で思ったから。

大先生なんて柄じゃないから、その呼び方はどうにもくすぐったいね。

流星群の日に手紙は間に合わなかったようだが、君も空を見ていてくれたようで。
ありがとう。流れ星に託されずとも、君がそう願ってくれるだけで充分だ。

ヒナコは奇特で、やはり優しい人だと僕は思う。

そうだね、君も僕も、同じ空の下で繋がっている。
だから一人ではないのだろう。
君のおかげで、そう思えたよ。

フランク

(-12) 2015/09/02(Wed) 13時頃

【秘】 地下鉄道 フランク → 透明女子会 ヒナコ

追伸
近いうちに本は発行されるだろうけれど、仮に印刷された原稿を同封しておこう。

君が考えた結末と近いだろうか、遠いだろうか。

それは、わからないけれど。

(-13) 2015/09/02(Wed) 13時頃

【秘】 地下鉄道 フランク → 透明女子会 ヒナコ

誕生日、おめでとう。

(人違いなら申し訳ないが、ラヂオでヒナコという名の人物の誕生日と聞いたからね。
まあ、間違いであっても誰にでも誕生日はあるものだから許してほしい。)

君の新しい生活が、良いものであることを願って。

(-14) 2015/09/02(Wed) 13時頃

【人】 地下鉄道 フランク

[一通の、書き終えた手紙に封をする。

秋ですら遠いと言った彼女に、気持ちばかりのプレゼントを同封するが、それが決して彼女に届かないことを男は知らない。]

(27) 2015/09/02(Wed) 13時頃

【人】 地下鉄道 フランク

ガチャン

[音がして、振り返るとテーブルに出しっぱなしにしていた来客用のカップが落ちて割れていた。

地震でも来たのかなと首を傾げて、片付ける。

破片が指先に刺さり顔を顰めたが、また机に戻ると手紙を書き始めた。]

(28) 2015/09/02(Wed) 13時半頃

【人】 理髪師 ザック

騒がしい日だ。
わたしが子供の頃にも、こんな騒動があった。「流れ星が毒を振りまく」と。わたしは星が流れている間息を止めていれば大丈夫、という噂を間に受けて、隣に住んでいた幼馴染と一緒に長い間息を止める訓練をしたものだ。

結果、わたしたちは息を止めすぎて目を回し、母親たちにこっぴどく叱られたうえに、肝心の流れ星の時間にはぐっすり寝入っていて、噂に根も葉もなかったことを知ったのは翌朝だった。

(29) 2015/09/02(Wed) 17時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[この日は、珍しく寝坊をしてしまって。
ばたばたばた、と騒がしい足音と、私を呼ぶ母の声で目を覚ました]

 おかーさん、なあに。さわがしい。

[慌ただしかった母は、先程とは反して黙って何も言わず。
居間に行けばいつも通りの朝ごはん、傍らにはラヂオ。
決して気持ちいいものではないふたりの沈黙を破ったのはラヂオから紡がれるこえだった。

 ――隕石が、おちてくると云う。

それはえらく現実味のない噺で。
だって何も、変わった事なんて。
ない、と思いたいだけなのだろうけど。

風鈴だけが、涼やかに寂しげに。
その音を響かせていた ]

(30) 2015/09/02(Wed) 20時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[ お仕事、行ってくるわね。

そう言って家を出た母が帰ってくることは、なかった。
噂話によれば勤めている会社がシェルターに当選したらしい。娘など捨て置けということなのだろう。
人道も、慈悲も。世界のおわりの前では何の意味も為さない]

(31) 2015/09/02(Wed) 20時頃

【人】 記者 イアン

 次のお便りは、エムさま。

 おじいさまから双眼鏡を頂いたそうです。
 素敵なおじいさまですね。
 俺は、こうして声をお届けするだけで精一杯です。
 何時か、ぽんと双眼鏡を与えられるおじいさまに
 なりたいものですね。 ………

 烏滸がましいなんて気持ちがいつか晴れたら
 お願い事を、教えてください。

[便りを届ける声は、電波を通して
顔が見えないそれを、努めて明るく。]

(32) 2015/09/02(Wed) 20時半頃

【人】 記者 イアン

 次のお便りは、ナマズさま。

 ……… 確かにナマズを象ったような字だ。
 ああ、いえ、こちらの話です。
 とても流麗な文字を書かれる方なので。

 空を流れるのはなにも流れ星に限った話ではなく
 蚊も、鉢も、ゆ、 UFO ………?
 もしかしてナマズ様はUFOを見られたのでしょうか。
 それは俺も是非とも拝みたかった。

 ご協力、有難うございました。
 いえ、これも、こちらの話です。

 では、次の ――――…

(33) 2015/09/02(Wed) 20時半頃

【人】 記者 イアン

[不謹慎だと絞られるのは、後にした。

天文学者の発表が殆どの周波数を占めるなか
この声は何処まで届いただろう、知るすべはない。
マイクの電源を切り、椅子の背凭れにだらりと凭れた。

手元に残った紙を撫でて
封筒を、開封した。中身から毀れたのは使い慣れた万年筆。
欠けた先を覗き込む。詰まった屑は、粗方、ない。]

(34) 2015/09/02(Wed) 20時半頃

記者 イアンは、メモを貼った。

2015/09/02(Wed) 20時半頃


【秘】 記者 イアン → 透明女子会 ヒナコ

 ヒナコ様

 お誕生日、改めておめでとうございます。

 本日のラヂオもご視聴頂けましたでしょうか。
 声は届きましたでしょうか。
 今日は、どんな日を過ごされておりますでしょうか。

 どうかあなたの一日が忘れられない日になりますように。

 ナナボシ放送局 イアン

[所々強弱の目立つ、青のインクで綴られた原稿用紙。]

(-15) 2015/09/02(Wed) 20時半頃

【秘】 記者 イアン → 逃亡者 メルヤ

 拝啓 メルヤ様

 閑古鳥の鳴く、朝のお便りコーナーが潤いました。
 ご協力頂きまして、まずは有難うございます。
 実は同じくご協力頂いた方が
 『ご老体』などと仰っていて、もしや、と思いました。

 こんな偶然あるはずはありませんが
 偶然を願いたくなる、それが俺の願い事です。
 メルヤ様も、何時か、確かに願える日が来ましたら
 俺に教えてくださいね。 今度は、こっそりと。

 俺は、どこにでもいる普通の記者です。

 ナナボシ放送局 イアン

(-16) 2015/09/02(Wed) 20時半頃

【赤】 記者 イアン

 

 ザ、ザ、ザ―――――…


 

(*0) 2015/09/02(Wed) 20時半頃

【人】 釣り師 ヌマタロウ

[
 叩き壊されたラヂオがあった。

昨日、仲間達が集まっていた辺りだ。
翁はそれを見下ろして、黙っている。
手には釣竿がある。

辺りは静まり返っている。
釣り人も、川遊びの子も、
鳥達も。

空を仰いで、青の中に輝く白い点を見る。
するりと何処からともなく飛び出してきた黒猫が、
釣り上げられ、砂利の上に放り出された『イワシ』が
踊り跳ねるのに、じゃれ付いていた。

川から、微かに潮の匂いがする]

(35) 2015/09/02(Wed) 20時半頃

【秘】 記者 イアン → 掃除夫 ラルフ

 拝啓 ラルフ様

 依頼致しました万年筆、確かに受け取りました。
 今、お願いしたものでこのお手紙を書いています。
 就職祝いに奮発して買ったもので
 如何しても捨てたくなかったのです。

 掃除しようとして、ペン先が少し欠けました。
 だから、今こうしてもう一度使えることが
 とても嬉しいです。

 ラルフ様も、なにか捨てたいと思うものは
 あるのでしょうか。 よろしければ、教えて下さい。

 ナナボシ放送局 イアン

(-17) 2015/09/02(Wed) 20時半頃

【秘】 記者 イアン → 掃除夫 ラルフ

[原稿用紙をベースに、青いインクが走っている。
ところどころ点と太い痕があるものの
概ね調子を取り戻した字面を、示していた。]

(-18) 2015/09/02(Wed) 20時半頃

【人】 釣り師 ヌマタロウ

[翁と猫と、水位の上がった川の中。
無音で遡っていく、大量の魚影。
人、鳥、蝉、昨日まで騒がしかったそれらが
ごっそりと、根こそぎに、欠けた川は、]

 ………煩ェ、なあ。
 だろう、おめさん。

[何を感じ取ったのだろう。
ぴくり、と耳を動かして何処か彼方を
じぃっと見上げる猫の首元に、
またメモが挟まっていた事に気が付いたのは、
踊り狂っていたイワシがしこたま食い荒らされてから。]

(36) 2015/09/02(Wed) 21時頃

【秘】 記者 イアン → 釣り師 ヌマタロウ

 拝啓 ナマズ様
 
 お返事、ご協力頂きまして、有難うございました。
 お蔭さまで閑古鳥の鳴くコーナーが
 密やかに潤ったような、気が致します。

 ところでUFOをご覧になられたのでしょうか。

 偶然を覆せる偶然を
 願わずにはいられません。

 ナナボシ放送局 イアン

(-19) 2015/09/02(Wed) 21時頃

【人】 記者 イアン

[ひとつひとつ、目を通して
滑らかに働く万年筆を滑らせた。
放送局に就職した初任給で、自分に買い与えたものだ。
捨てたくないと願ってしまった。

重ねた原稿用紙の、内のひとつ、ひとつが
事実重ねることが出来ないと、知らない。
小さな報道は、まだ此処まで届いていなかった。
大きな報道の渦に、飲み込まれてしまった。

放送を終えたデスクに、流れ星の下、佇む男の絵。
"秋初旬"と書かれた文字に
ああ、今は夏だった、と、思い出す。]

(37) 2015/09/02(Wed) 21時頃

【赤】 記者 イアン

[下敷きの御礼に購入した作者の新作だ。

遅れて気付き、息を吐く。
秋は訪れるだろうか。
夏は終わるのだろうか。

訪れると良い、読めると良い、流れ星を見た全てのひとに。
――― そう、願わずにはいられなかった。
偶然も、奇跡も、残酷を前に、無力なのだと
この日はまだ、気付くことは出来なかった。]

(*1) 2015/09/02(Wed) 21時頃

【秘】 記者 イアン → 地下鉄道 フランク

 拝啓 煙草座の先生


 秋の初旬、楽しみにしています。

 企画が通らなかった暁には
 先生の御本に、目一杯時間を取らせて頂きますね。


 ナナボシ放送局 イアン

[原稿用紙のところどころには
青いインクの粒溜まりが、残っていた。]

(-20) 2015/09/02(Wed) 21時頃

記者 イアンは、メモを貼った。

2015/09/02(Wed) 21時頃


【人】 逃亡者 メルヤ

[今日も、庭に水をまいて。
世界のおわりなんて、きっとなにかの間違いだろう。
だって、こんなにも、いつも通りだ]

 郵便屋さん、おはようございます。
 ……こづつみ?ええ、サインですね。

 ありがとうございます。お気をつけて。

[妙な膨らみ方をしたそれの差出人を確認して、顔が綻ぶ。
その場で開けてしまいたくなるのを堪え、珍しく玄関の扉に手を掛ける。

ふと、ポストを見るとうさんくさい天文学者がなにやら胡散臭いことを駄弁っている号外が、何枚も、何枚も。詰められるだけ詰まっていた。
その中に一枚だけ、毛色の違う紙が挟まっていた。
器用にそれだけするっと抜き取ると、扉をくぐった]

(38) 2015/09/02(Wed) 21時半頃

【独】 記者 イアン

/*
過去の手紙村をめっちゃ読み返してます。
三( ε:)三( ε:)三( ε:)

(-21) 2015/09/02(Wed) 21時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[母が出かけてからも流しっぱなしにしていたラヂオから聴こえる、何時もの声。
その名前は、宇宙に届くはずの手紙を受け取ってくれたあのひとのものと同じだった]

 はろー、ヒナコ。
 お誕生日だったんだ、おめでとう。

[ラヂオに口を近付けて、届くことのないこえをそっと、囁いた]

(39) 2015/09/02(Wed) 21時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[そのあとも続いていく、心地よい青年のこえをBGMに、小包みを開いた。
中には、母と私の分だろう。二匹の干物が入っていた。
昔、干物を買った時に、炊き込みご飯を作ってくれたっけ、と思い出しながら。

夕飯のメニューが決まった所で先程抜き取った紙を確認する。
其れはただの告知の紙だった]

 frank?フランク……
 そうだ、お母さんの本棚で見たことのあるなまえ。

[続きがなかなか出ないのよ、と嘆いていたっけ。
興味なんてなかったけれど、完結するならそれまでにゆっくり読み進めるのもいいだろう。

たまには、ファンレター、というものを書くのもいいかもしれない。
時々、電波が悪いのか。途切れるラヂオの音だけが、ただ、部屋に響いていた]

(40) 2015/09/02(Wed) 21時半頃

【独】 記者 イアン

/*
この記者手紙出し過ぎじゃねってわりと思う。
ザックさんにも出したかったんだけど!!!!!!
満員有難うございました、びくびく(今更)

アナウンスとかすらすら書けるようになりたいです。
抜けとか、あと地味に【ユージン】さんになってるの
直したい。なんでそこで括ってしまったの。

(-22) 2015/09/02(Wed) 21時半頃

【独】 記者 イアン

/*
ヒナコさんつらい;▽;
わりとあれ鳩で見て泣きそうになりました。
ほのぐらい。 すき。

(-23) 2015/09/02(Wed) 21時半頃

【人】 理髪師 ザック

いくら騒ぎがあろうと、今日は営業日。 ともかく普段通り店を開けなくては。ため息をつきつつ郵便受けを覗く。新聞といくつかの封書の隙間から、一枚の葉書がはらりと落ちた。それを拾ってあらため、わたしは自然と頬が緩むのを感じた。

葉書を大事に鞄にしまい、いつものように表通りの掃除を始めることにした。今日は暇な一日になりそうだ。

(41) 2015/09/02(Wed) 21時半頃

【人】 釣り師 ヌマタロウ

[抱き上げてからメモを取り上げ、そっと開き。
一行目に、ほんの少しだけ、口元が緩んでしまった]

 なあ。こげに魚共も、鳥共も、
 とち狂い出しとるのに…おめさんは相変わらずだなぁ。

 おめさんは、今までどんなもんば見てきたげ?

[人の家に、勝手に入り込む肝っ玉の猫。
何もわかっていないのだろうか、
全て悟ってしまっているのだろうか。

ただ、きらきら光る鱗の破片を歯に付けて
ニャアと鳴くそいつには、恐怖心が一つも無い様に見える]

 …そげが。
 何ば起ころうと、今迄有ったこたぁひっぐりかえらねぇ。

[釣竿を引き上げる。
魚箱を閉じる。そして、目を閉じて。]

(42) 2015/09/02(Wed) 21時半頃

【秘】 逃亡者 メルヤ → 釣り師 ヌマタロウ

ヌマじいさまへ

 干物ありがとう。
 隕石が落ちてくるって噺、ヌマじいさまは聴いたかな。それで母がシェルターに行っちゃって。夕飯に悩んでいたからすごく嬉しい。
 炊き込みご飯にして食べようと思ってるの。

 流星群、浜辺でみていたら母にこっぴどく叱られちゃった。
 折角買ってもらった双眼鏡を持って出るのを忘れてちゃったの。
 距離が離れているのに、同じ空を眺めていたって、とても素敵。

 ありがとう。
 ……ヌマじいさまも、気を付けてね。
 今も同じ空を眺めていたらいいな。

                 メルヤ

[少しだけ、不安げに震えた字で。
海を思わせる碧い便箋に、魚が気持ちよさそうに泳いでいた]

(-24) 2015/09/02(Wed) 21時半頃

渡し船 ユージンは、メモを貼った。

2015/09/02(Wed) 22時頃


【人】 釣り師 ヌマタロウ

[竿を引く瞬間の閃光。
飛沫の中に躍り上がる銀色の腹、虹色の背。
龍のような黒いうねり。その暴れる脈動。
煌めくしなやかな一本線。
果ての存在に触れる夜の様なインキの青。
釣り上げた獲物を手に笑う少女の喉。
何処か成熟した筆記の、軽やかな跳ね。
皺くちゃの手を握る湿ったちいちゃなもの。
天の河をそっくり映す、足元の流れ。

瞼の裏に、幾つもの星が燃え、光り、駆けて、
消えるのを、見た。数えた。
数え切れない数を、数えた

高揚という、燃え上がる静寂の数を。

便箋を懐から取り出し、筆を走らせる。
文字の尾は長く、文章は短く。
それが答え方として、おあつらえむきだと、感じたから]

(43) 2015/09/02(Wed) 22時頃

【秘】 逃亡者 メルヤ → 地下鉄道 フランク

フランクさんへ

 こんにちは、はじめまして。
 母がとても下巻が出るのを楽しみしていました。
 わたしも、これから読んでみようかと思って先程本を広げたところです。
 他人のそら似というのでしょうか。記憶に残っている父と面影がどことなく似ていて少し驚きました。

 もうすぐ世界がおわるのでしょうか。
 お身体にお気をつけてお過ごしくださいませ。

あなたのファンの娘より

[花で彩られた便箋の中、紙飛行機がひとつ、浮かんでいた]

(-25) 2015/09/02(Wed) 22時頃

【秘】 釣り師 ヌマタロウ → 透明女子会 ヒナコ


 下らねェ騒音どもの狭間に
  何度も 何度も 何瞬も 数え切れんほどに
           それを見るため 呼吸していたさ

(-26) 2015/09/02(Wed) 22時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[手紙を書いている手を途中でとめる。
自分の便りが読まれたことが、嬉しかった]

 わたしのこと、忘れないで。

[ねがいごと、あるとすれば。
きっと、これくらいだ。だけど、]

 おこがましい、なあ。

[ぽふん、と畳に身を投げれば、瞳を閉じた ]

(44) 2015/09/02(Wed) 22時頃

【独】 記者 イアン

/*
普通に振ろうと思ってたけど
8→6→4→2(???)
イアン吊っても吊らなくてもエピですね。

(-27) 2015/09/02(Wed) 22時頃

【人】 釣り師 ヌマタロウ

 ほりゃ。おめさんもおれに構っとらんで。
 …挨拶しで来い。

[猫の首にそれを挟めば、汚れたままの花畑が揺れる。
額を軽く掻き撫でて促すが、暫くは離れようとせず。
こちらが立ち上がってやっと、猫は何処かへ駆けて行く]

 おしめぇなんだ、体のあるうぢにな。

[一人きりになった川辺でぽつりと呟く。
朝方、ラヂオを聞いた時は馬鹿げた夢でも見ているのかと思っていた。
されども十数年、通い続けた川の変わりようを目の当たりにすれば、それはもう、噛んで含めて教えられるよりも、理解は容易い。

己の敬愛する川が、こうも変われば、
嫌でもわからざるを得ない。
それは非常に胸を砕かれるような、引き裂かれるような事ではあるのだけれど、
–––––––鼓膜の破れそうなほどの真実なのだけれど、

諦めと受け入れが早いのは。
元より、老い先短いと自覚していたからかもしれない]

(45) 2015/09/02(Wed) 22時頃

【独】 記者 イアン

/*
つまり次はランダム振らない、オーケイ。

(-28) 2015/09/02(Wed) 22時頃

【秘】 地下鉄道 フランク → 掃除夫 ラルフ

TO.ラルフ

やあ。
明日もあるのかわからない、そんな時が来るなんてね。

不思議とさ、こんな状況でもいつもと変わらないななんて思っている俺はおかしいかな。

君も、あの星が落ちてくるとしたって、あまり変わらないんだろうな。勝手にそんな気がしている。

本、読んでくれたのかい?
まったく、遠慮がない物言いだ。
君らしい。
泣きやしないさ。
きっと最後まで読んだら面白かったと言ってくれるはずだからね。

(-29) 2015/09/02(Wed) 22時頃

【秘】 地下鉄道 フランク → 掃除夫 ラルフ

流星群は見られただろうか。

とても、綺麗だったよ。
見逃したにしたって、今もほら、見上げたら星が見える。
昼型の君にもね。

不吉の象徴と人は言うあの星すら綺麗に見えるんだから、不思議なものさ。

掃除が仕事の君が部屋の片付けは苦手だなんておかしな話だが、
それだけ捨てられないものが多いのはきっと、素敵なことだよ。

追伸:意外な絵心に驚いた。
…これは…魚かな?なんてね。鳥だろ?(間違えていたらごめんよ。)

フランク

(-30) 2015/09/02(Wed) 22時頃

【独】 地下鉄道 フランク

/*
一人称を間違えてしまいました!!

まあいっか。小説家だからね、いろんな一人称使うよね。

(-31) 2015/09/02(Wed) 22時頃

【秘】 地下鉄道 フランク → 理髪師 ザック

お便りありがとう。
どんな気紛れか、偶然かはわからないけれど貴方が僕の作品を手にとってくださったことに感謝を。

今は事実は小説よりも奇なりといった状況ではあるかもしれませんが、星が落ちてくる前に下巻が発売されることを祈っています。
(先日、入稿を済ませたところです。)

貴方の貴重な時間の一片に、僕の存在が割り込めたことを心から嬉しく思います。

そちら様も身体には気をつけて。
残りの日々をお互い、満足して過ごせますよう。

フランク

(-32) 2015/09/02(Wed) 22時半頃

【秘】 地下鉄道 フランク → 釣り師 ヌマタロウ

TO.ヌマタロウさん

勿論、ヌマタロウさんのことを忘れたりはしないさ。
記憶力は良い方でね。
なんてね、多感な頃の恩人のことはそうそう忘れないよ。

魚はあっという間に平らげてしまったよ。
知人にも食べさせたら美味いと目を丸くしていたから、良い場所に住んでいるようだね。

確かに最近は不思議な偶然が続いているよ。
不思議な巡り合わせも、たくさん。
ヌマタロウさんに宛てたように、昔の知人にも手紙を書いたんだ。
それは本人には届かなかったけれど、僕の本の読者でね。驚いた。

嫁に行くとかで、もう返事は受け取れないなんて言われてしまったけど、突然の別れよりはマシかもしれないな。

(-33) 2015/09/02(Wed) 22時半頃

【秘】 地下鉄道 フランク → 釣り師 ヌマタロウ

流星群見てくれたんだな。
僕も勿論、しっかりと見たよ。

キラキラとして、あんなにも何かを夢中で見るのは久々だった。
僕が空を見上げながら、ヌマタロウさんの頭を思い出していた時に同じ様に僕を思い出していてくれたなら約束以上さ。

君に成長していると言われると、僕も少しは成長出来ているような、そんな自信がついたよ。ありがとう。

隕石の話はもう、さすがに耳に届いているかな。
僕は今日知ったよ。
明日世界が滅ぼうと、僕は山の上にいるだろう。
何故だろう、あまり怖くはないんだ。
終わる時は皆一緒だからかな。

世界が終わる前に、また連絡が取れて良かった。

ヌマタロウさんも、どうかお元気で。

フランク

(-34) 2015/09/02(Wed) 22時半頃

【秘】 地下鉄道 フランク → 釣り師 ヌマタロウ

追伸:
オシャレな猫とは、僕も一度は見てみたいものだ。
猫の餌になるようなものは持ち合わせちゃいないんだけどさ。

[見よう見まねで描いた黒猫が魚をくわえた絵が余白に書かれている。
矢印が引っ張ってあり、絵なんて久々に描いたが悪くないだろう?と横に添えて。]

(-35) 2015/09/02(Wed) 22時半頃

【人】 渡し船 ユージン

[ようやく客が途絶え、
昨晩書いた手紙へと気が向く。

読み直して、書き加えたい文を考えたり、
「余計だな」と省いてみたり。

その間にも客から声を掛けられれば、望みの場所まで、
……本当に望む場所へはきっと連れては行けないけれど、

現実的に可能な場所まで、運んだ。]

(46) 2015/09/02(Wed) 23時頃

【秘】 渡し船 ユージン → 記者 イアン

もう一人のジェフへ

わざわざの手紙、ありがとう。
郵便屋さんにも困ったものだね、ちゃんと確認してくれなきゃ。

あぁ、でも初めましてなあなたからお返事が来たこと、
とても嬉しく思うよ。

見事な流星群だったね。あなたも見ていただろうか。

何を願う、か。

俺はいつまでも子供のままで、
周りの奴らが将来を考えて、自分の道を決める中、
親がやっていたから流されるように、今の仕事を決めた。

遠くへ行ってしまったあいつらに、
勝手に置いていかれたような気分になっていた。

(-36) 2015/09/02(Wed) 23時頃

【秘】 渡し船 ユージン → 記者 イアン

子供のままな俺は、
子供の頃に一緒に見上げたように、あの時と同じ、

「いつまでも同じ夜空を見上げて、生きていけますように」

そう、願ったんだ。

海辺の展望台か。
俺は海を見たことがなくて、

そうだな……
次の流星の時にはきっと、そこまで行ってみたいと思う。

長々とすまない。そしてありがとう。

あなたの願いも、きっとあの星に届くことを祈っているよ。


ユージン

(-37) 2015/09/02(Wed) 23時頃

【人】 釣り師 ヌマタロウ

[家の前、石畳の傍の、新しいポスト。
幾らか吹っ切れた心持ちがあったのもその地点までだった。一瞬で水底に引き摺り込んだのは、

シェルターの当選を知らせる、消印の無い葉書。

誤送なら良かった。
だがその宛先はどこをどう読んでも、自分のもの。
悪戯ならまだ顔を顰めるだけで済んだ。
だがシェルター住所や登録番号、抽選参加料の領収証明、
ご立派で複雑な四角い判子まで推されている。
応募した記憶なんてこれっぽちも無い。
何処かに居る、自分を心遣う誰かが応募したか、
自分の住所を知る誰かがそれを利用する形で複数応募したのか–––]

 ……。

[ああ、そうか。
後者の可能性に気づいた瞬間、ぴりりと頭に電流が走る
自分以外の者達は…まだ、生きたいのだ。きっと。
他の人間を利用してまでも。]

(47) 2015/09/02(Wed) 23時頃

【秘】 渡し船 ユージン → 記者 イアン

[最初の手紙と同じように、
白い封筒に夜空色のインクで。

住所はわからないけれど、旧友のジェフの住所を書き、
宛名には「もう一人の親切なジェフへ」と。]

(-38) 2015/09/02(Wed) 23時頃

【人】 渡し船 ユージン

[切手の貼られていない茶色い封筒の手紙を、
じっと眺める。

直接郵便受けに投函されたということだろうか。

近所に住んでいるのなら、
会って話がしてみたいと思ったが、

この騒ぎの中ではそれも叶わないだろうか。]

(48) 2015/09/02(Wed) 23時頃

【秘】 渡し船 ユージン → 地下鉄道 フランク

フランクへ

こちらこそ、すぐの返信ありがとう。
忙しいんじゃないのかい、作家先生。

そうそう、『朽ちゆく日々』の上巻、読み終わったよ。

もっと早く君の作品を読むべきだったな。
夢中になって読んでしまって、続きが気になって仕方ないよ。

ちゃんとした感想は、完結したのを読んでからにしようと思う。
秋が待ち遠しいよ、本当に。

流星群、俺は河の上で見ていたんだ。
すごく、すごく綺麗だった。 綺麗すぎて、怖いくらいさ。


また街に来た時は、ご贔屓に。サービスするよ。

ユージン

(-39) 2015/09/02(Wed) 23時頃

【秘】 渡し船 ユージン → 地下鉄道 フランク

追伸

 隕石の話、聞いたかい?

 真相はよくわからないけれど、
 何事も起こらず、秋には君の小説が世間を賑わしている、

 そう、願ってる。

(-40) 2015/09/02(Wed) 23時頃

【秘】 渡し船 ユージン → 地下鉄道 フランク

[夜に書き上げた手紙に、数行書き足した。

いつもより客が多く、その少しの合間をみて書いたせいか、
便箋の上にのせていた手は汗をかいていて、
少し便箋がよれてしまっている。

追伸の書き出しは、書こうかためらったせいで、
インクの滲みが大きい。]

(-41) 2015/09/02(Wed) 23時頃

【人】 釣り師 ヌマタロウ

 ………そう決まった訳でもねぇ、が…。

[親しい人間が気を遣って応募したのであれば、
それを報告する手紙の一通くらいあるのが妥当ではないか。
それとも、深層真理的に自分は実は酷く動揺していて、
疑心暗鬼に陥っているのだろうか。

暫く葉書を手に立ち止まっていると、
ふわり、と緑色が舞ったのが見えた気がした。

まるで森の奥の影を長方形に切り取った様な、深い緑色。
まごうことなく、封筒だ。これにも心当たりは無い。
だが、不穏な気配も、嫌な感じもしない、
されども知らぬ存ぜぬ、Rの字。

惹かれるがままに指先が封を破る。
どこか薄っぺらいような、頼りない便箋が顔を出した。
風で飛ばされては大変だとそれを持ったまま、よたよたと玄関先へ駆ける。………世界に滅亡が近づいていようと、扉の不機嫌さは相変わらずだったけれども]

(49) 2015/09/02(Wed) 23時頃

【秘】 渡し船 ユージン → 掃除夫 ラルフ

Rへ

なんてことだ。
旧友に送った三通のうち、
二通も違う方の手に届いてしまうなんて。

こんなことってあるんだね……、ただただ驚くばかりだ。

あぁ、あなたは何も悪くない。
俺もきちんと封ができていなかったんだな。

間違いで届いた手紙に、親切な対応感謝するよ。

インク、気に入ってるんだ。
ありがとう、大事に使おうと俺も思ってる。

(-42) 2015/09/02(Wed) 23時頃

【秘】 渡し船 ユージン → 掃除夫 ラルフ

親切なあなたの上にも、
綺麗な星が降ったことだろうね。

もしかしたら
この手紙はあなたへは届かないかもしれないけど、
どうしても、書いておきたかったんだ。


流れ星に願うと叶うって言うけど、
あなたは何を願ったかな。

親切なRの願いがどうか、叶うといい。


ユージン

(-43) 2015/09/02(Wed) 23時頃

【秘】 渡し船 ユージン → 掃除夫 ラルフ

[「夜の空みたい」なインクを大事に、
感謝をこめて文字を綴った。

自分とは違って几帳面そうな相手への手紙だ。

今度はきちんと封をして、
同じ配達員に当たるように願いながら、

宛先は前回と同じノアの物を書いた。]

(-44) 2015/09/02(Wed) 23時頃

【人】 渡し船 ユージン

[船を止めている場所の近くに、
丁度ポストがあるのを見つけた。

まだ今朝届いた分は目を通していないが、
先に書き上げた分だけでも投函しておくことにした。

一通は、旧友と同じ名前の親切な人へ。

一通は、古くから知っている作家先生へ。

一通は、几帳面で真面目……と勝手に印象を持っている、
イニシャルしか知らない人へ。]

(50) 2015/09/02(Wed) 23時頃

【人】 地下鉄道 フランク

[夕刻、書き終えた手紙を投函するとふらりと町のバーに入る。

店の中は数少ない住人が更に減っているように見えた。

ポストに入っていた原稿用紙を見ながら窓辺から空を見上げる。]

 一等星が灯か…なかなか面白いことを言うなあ。
 企画、通るといいな。
 ラヂオの兄さん…だよな。これ。

[声しか知らない青年のメモ。
それを拾った偶然も、好きなものばかりを書き足した星座のメモに返事が来たことにまた、不思議な縁を感じながら
明日もラヂオを聞こうと思った。

編集者がラヂオ局に宣伝を頼む手紙を出していたのは知らなかったが、彼の企画がどうなるかが気になって。]

(51) 2015/09/02(Wed) 23時頃

【人】 釣り師 ヌマタロウ


 ………ん、ん…んんん!?

[いつも以上に静かな部屋の中。
文机の側の灯をつけ、座り込んで封筒の中を検めると、
…便箋が……そして、自分の文字が出てきて思わず腰を抜かしかける]

 こりゃ…こないだに、割れもん包んだ…

[折り畳まれた紙を開くと、確かにこの手で写した黒いシルエット。
シェルターの葉書のことなんて忘れ、律儀な文面を読みながら頷く。裏を返せば、これまたきっちりと几帳面な字だ。

目をなんどもなんどもしばたかせ、
真っ黒なシルエットと見比べながら。

まず手が伸びたのは、筆ではなくて、引き出しの奥。]

(52) 2015/09/02(Wed) 23時半頃

【人】 渡し船 ユージン

[ポストから走り帰ってくると、また客に声をかけられる。

既に太陽は真上を通過していたのに、
昼食を食べるのを忘れていた。]


 はい、どちらまで? えぇ、わかりました。
 足元お気を付けて。


[この客を運んだら昼食にして、今朝の手紙を読んでしまおう。

逃げ急ぐ客の姿を見ていると、
こちらもつられて焦ってしまう。

今日を逃せば、この手紙を読むことも、
返事を書く事もできなくなってしまうのではないかと。

手紙なんて、特に好きでもなかったのに、
ここ数日の不思議な出来事や縁を、大切にしたいと感じている。]

(53) 2015/09/02(Wed) 23時半頃

【人】 渡し船 ユージン

[今朝郵便受けに届いた二通のうち、
見覚えのある星柄の封筒を開いた。

文面から、表情豊かな若い女性を想像して読み進め、
自然と口元が緩んでいるのに気付く。

朝のラヂオのニュースを、
この手紙を読んでいる間は忘れることができた。

読み終えると、
自然に便箋を一枚、台紙から剥がし取っていた。]

(54) 2015/09/02(Wed) 23時半頃

【秘】 渡し船 ユージン → 逃亡者 メルヤ

メルヤさんへ

こんにちは、わざわざ返事をくれてありがとう。

そちらでも綺麗な星が見られたようだね。
俺も視界いっぱいの流星群を見られた。
すごく、すごく綺麗だった。

手を伸ばせば掴めそうだなんて、
君は好奇心旺盛な人なのかな。

俺は、「このまま俺も流されそうだな」
なんて、臆病なことを考えていたよ。

忘れられるのは、怖いよな。
俺も怖くて、君と同じように旧友に手紙を書いたんだ。

(-45) 2015/09/02(Wed) 23時半頃

【秘】 渡し船 ユージン → 逃亡者 メルヤ


巡り逢えた、か……。

そうだね、
君と巡り逢えて、こうして星の話ができて、

とても嬉しかった。


俺も君に元気というか、勇気をもらえたよ。

 ――今度は俺も、星に手を伸ばしてみようかな。

君の上に、また優しい星が降りますように。


ユージン

(-46) 2015/09/02(Wed) 23時半頃

【秘】 渡し船 ユージン → 逃亡者 メルヤ

[味気ない白い封筒を膝の上に置き、
受け取った星柄の封筒と便箋を眺める。

そして封筒の差出人の後ろに、星を一つ書き足した。

少しだけいつもと違うことをした。

小さな、小さな変化だった。]

(-47) 2015/09/02(Wed) 23時半頃

【人】 渡し船 ユージン

[もう一通、宛名も住所もない手紙を開く。

そして驚き、動揺した。

名前も知らない相手の、心情の吐露。

どうしてそうなってしまったのか、

問いただして答えを聞いても
理解はできないのかもしれない。

一つ大きく息を吐き出して、
いつもより少し騒がしい音を耳に感じながら、
万年筆をキャップから回し抜いた。]

(55) 2015/09/02(Wed) 23時半頃

【秘】 釣り師 ヌマタロウ → 掃除夫 ラルフ

[丁寧に糊付けされた、細長い茶色い封筒。
底にはころりとした膨らみ。装飾の無い、シンプルな金色の指輪が同封されているのだ。]

Ralph殿

 初めましてだ 落し物をわざわざ送ゥてくれて感謝する
 捨てる神いりゃ拾う神居ると 昔親父が言ってたものだ
 私は此れを 無くなってもいいもンだと持ち出した
 だがおめさんに拾われてテーチョーに送り返されてみっと
 …冷静に 新鮮に 見返す機会になったなァ

 もう一度書く 有難う

 私も良く物を拾う 此処に書いてあるみたぐ
 魚共の飲ンだのもだが 釣竿に掛かるブーツだの軍手だの
 近頃は塵の様に思ってたが
 誰か捨てたり落としたりした奴いるのだな
 当たり前のことだのにな
 指輪見つげだ時にゃ気付いてた事だのに

(-48) 2015/09/02(Wed) 23時半頃

【秘】 渡し船 ユージン → 透明女子会 ヒナコ

『朽ちゆく日々』の読者様へ

驚いた。返事、ありがとう。
互いに住所も知らないのに、
こうして手紙のやり取りをできているなんて、奇跡かな。

君はどうしてそう決心してしまったのだろう。
いや、そう決心するだけの出来事があったのだろうね。
どんな理由であれ、つまらなくなんてないさ。

この手紙はもう、君には届かないのだろうね。
それでもこうして手紙を書いているのは、
もう少しだけ奇跡に縋ってみようと思って。

俺はね、未来が輝いて見えたことは一度もない。
ただ平凡に暮らして、同じような毎日を繰り返すんだろうなってずっと思っていた。

(-49) 2015/09/02(Wed) 23時半頃

【秘】 釣り師 ヌマタロウ → 掃除夫 ラルフ


 だが私ャ持ち主を知らね 返す事も出来ね
 持ち主をしらねぇがこそ
 急に湧いてきた様に錯覚しちまうのがね

 隕石のやっこさんも
 落とした誰かが今頃泣いとるんがね
 若しかしたら ゴミ箱に入れ損ねたんかもな
 不可思議なものは 持て余すなあ 持て余す

 もし これが もういらねぇと捨てられた指輪ならな
 私もこりゃいらねえ 孫娘にも大きい 私にも合わん
 ブーツだの軍手だのはまだ花瓶や肥やしに出来るが
 此れの処分は如何にも困る

(-50) 2015/09/02(Wed) 23時半頃

【秘】 釣り師 ヌマタロウ → 掃除夫 ラルフ


 だからおめさんに預けよう
 私の落し物を拾った おめさんの手に

 持て余したものは どぉ処理すりゃいいんだろうがね

             ヌマタロウ

[魚拓と同じ質感の紙の上。
どこか迷い迷い、考えながら書かれた筆の文字は
時々鼠を飲んだ蛇か何かのように膨れたり、縮んだりしていた]

(-51) 2015/09/02(Wed) 23時半頃

【秘】 渡し船 ユージン → 透明女子会 ヒナコ

変化が起きることが怖かったのかもしれない。
ずっと子供のまま、周りの人間と暮らしていけるなんて、
そんな馬鹿みたいなことを思っていたよ。

そんなことは叶わないって、
変化が起こるたびに見せつけられたのに、

これまで俺は、ずっと受動的に、
変わらずに生きてきた。

少し足をのばせば、会いたい人に会えるかもしれないのに。
一歩踏み出してみれば、新しい世界を見られたかもしれないのに。

だから、もしも明日世界が終わるとしたら、
これまでやったことがなかった事を、
死ぬ気でしたくなるのかもって今は思ってる。

最後で最後の、チャンスだってね。

(-52) 2015/09/02(Wed) 23時半頃

【人】 掃除夫 ラルフ

[ポストに一通の手紙を託した。
大きな荷物を持った家族連れとすれ違う。
目的地があるようには見えなかった。
ただひたすらに、苦しげな顔をしていた。


もしも、あのラヂオが本当ならば
この星に、違いのある場所なんてない。
何処にいても同じなら、何処にだって行ける]

(56) 2015/09/03(Thu) 00時頃

【秘】 渡し船 ユージン → 透明女子会 ヒナコ


隕石の話は耳に入っているのかな。
世界が、終わるかもしれない。

だから君の手紙の例え話に対する答えは、
俺のこれからの行動になるかもしれない。

こんなことを書いているけど、
何事もなく秋には下巻を読めていたらいいなって、
そんなことも少し思ってしまっている。

その時は君も、同じく読んでいたらいいな。
そんな風に思っているんだ。

叶わないのだろうけど、願うのくらいは許して欲しい。


臆病な『朽ちゆく日々』の読者より

(-53) 2015/09/03(Thu) 00時頃

【人】 釣り師 ヌマタロウ

[ラヂオの音量を小さめに絞り、ノイズを流しながら。
時々ぴたりと筆先を止め、時にはするする糸を引くように。
少し長めの手紙を書き終える頃。

おじいさま、双眼鏡、という音声が届いて、顔を上げる。
あの日、双眼鏡を孫や親戚に買い与えたおじいさん、なんて
それこそ『星の数の様に』たくさん居ただろう。
別の誰かなのかもしれないけれど、
あのこの事を思い出し、湿った筆先を景気良く叩き拭う。

それから快活な青年の声が、
若干動揺にもぐったようなノイズに吹き出した。
…不慣れな、勝手のわからぬままに書いた手紙だったからか。
少し珍妙な解釈をされていたらしい?

いや、若しかしたら寝ぼけた頭で書いたから?
それともうっかり、忘れているだけで?]

(57) 2015/09/03(Thu) 00時頃

【人】 釣り師 ヌマタロウ


 あれがユーフォならええんがちぅことがねぇ。

[ 窓を開き空を見上げれば、夕焼けに強く輝く白。
昨日よりも大きくなっているのだろうか。

頭を振って、郵便局へ歩く。
郵便屋は働いているのか、わからないけれど、

手紙を綴る間は、平穏で居られるのだ。]

(58) 2015/09/03(Thu) 00時頃

【人】 渡し船 ユージン

[重大な決心を告げる手紙に、
何と書けば良かったのだろう。

届かないだろう手紙の返事を書きながら、
訪れた自身の気持ちの変化と向き合うこととなった。

急がなければ。
もしかしたらまだ、間に合うかもしれない。
間に合ったところで、何も変わらないとしても。

二通の封筒を持って、ポストへと走った。

一通は、穏やかなひと時をくれた人に、
星のマークを書いた封筒で。

もう一通は、とにかく焦って書いた、
今までで一番酷く読みづらいかもしれない手紙。]

(59) 2015/09/03(Thu) 00時頃

【人】 掃除夫 ラルフ

[モップがカツンと音を立てて転がる。
捨てられたものでいっぱいのバケツが倒れ、紙屑が風に飛ばされた。

朝飛ばした紙飛行機はどこまでいっただろう。

今、この地上に
違いなんて、何処にもない]

(60) 2015/09/03(Thu) 00時頃

【独】 記者 イアン

/*
指差し確認!

(-54) 2015/09/03(Thu) 00時頃

【独】 逃亡者 メルヤ

/*
ユージン★か可愛いな。

(-55) 2015/09/03(Thu) 00時頃

【秘】 掃除夫 ラルフ → 理髪師 ザック

 残したいものはありますか

 ずっとそばにいてほしいものは、ありますか

 それを、大事にしてください


 もしそれが近くにないのならば、貴方の代わりに探します


[几帳面なフォントが並ぶ薄茶色の便箋に、
最終行、一度かかれた宛先が、神経質な横線で消され
その横にただRalphとサインが並ぶ。
折りたたまれた紙飛行機。
あおられて、どこまでも飛んでゆく]

(-56) 2015/09/03(Thu) 00時頃

掃除夫 ラルフは、メモを貼った。

2015/09/03(Thu) 00時頃


【人】 渡し船 ユージン

[ポストから戻る最中、
上流から見慣れたのと同じような酒瓶が流れてきた。

口に結ばれた赤い布が、
いつもよりその存在を目立たせている。

船や船着場の木材にぶつかりながら
さらに下流へと流れて行きそうになるのを、

ギリギリでつかまえることが出来た。


同じように流れてきた酒瓶を見て、
なぜだか笑ってしまった。]

(61) 2015/09/03(Thu) 00時頃

【人】 地下鉄道 フランク

[空に輝く一際大きな瞬きを見ながらグラスに口を付ける。

誰かもまた、あの光を見ているのだろうか。
そう思えば不安も恐怖もあまり感じない。
そのことが自分でも不思議だった。

見上げた夜空の先に、小さな星が一つ、流れた。]

(62) 2015/09/03(Thu) 00時頃

地下鉄道 フランクは、メモを貼った。

2015/09/03(Thu) 00時頃


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