167 ― さいごの手紙 ―
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きみは自らの正体を知った。さあ、村人なら敵である人狼を退治しよう。人狼なら……狡猾に振る舞って人間たちを確実に仕留めていくのだ。
どうやらこの中には、村人が8人、人狼が1人いるようだ。
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皆さまお集まりありがとうございます。えー、ごほん。 この催し物、しっかりと楽しんでくださいませ。
…何があっても、文句は言いませんよう、ご了承くださいませ。
(0) 2015/09/01(Tue) 00時頃
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―――――― リィン
[何処かで鳴り響いた鈴の音と同じくらい
涼やかな空、満点の星空、流れる星々。
あなたが何処に居たとしても
晴れた夜空、見上げれば星々が迎えてくれた。
学校でも、海辺でも、美容室でも、庭からでも。
そして、今宵は新月。星明かりを覆い隠す光はない。]
(#0) 2015/09/01(Tue) 00時頃
[この日は波が不思議と高かった。
ザ、ザ、飛沫を上げる波音は
ラヂオの砂嵐に似て、不気味な音を奏でる。
風が吹く、掃除された地面に紙が散る。
その不穏さも今は地上に届かない。ただ綺麗な夜だった。
見上げた星の一点が、強く輝いている。
それは翌朝、陽が昇っても輝き続けていた。
何処にも、流線を描かずに。
―――… あの星はどこを流れているのだろう?]
(#1) 2015/09/01(Tue) 00時頃
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/* パルックが出た。
(-0) 2015/09/01(Tue) 00時頃
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/* 待って 待って
(-1) 2015/09/01(Tue) 00時頃
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[記者は駆ける。
薄い鞄に納められたのは、ラルフ[[who]]の手紙。 掌に納められていたのは、ヒナコ[[who]]の手紙。
昨夜の流星群の話題で持ち切りのラヂオ番組。 周波数を変えれば 天文学者を名乗る男が、切々と世紀末を訴えていた。
『それが本当なら大変ですね。』
応えるのは、空々しい司会者の声。]
(1) 2015/09/01(Tue) 00時頃
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[流星群の次の話題は、陳腐な世紀末か。 信じる者も居れば、信じない者も居るだろう。 今はまだ、変わらず陽は昇るのだから。
水を泳ぐ魚のように、空を泳ぐ紙を拾った。 重量オーバーで墜落した紙飛行機を拾った。 誰かに宛てられた葉書を拾った。 郵便屋が宛先に困っている手紙を拾った。
拾い集めて、走る傍ら 猫に預け、本に挟み、窓辺の隅に、あるいはポストに 内いくつかは記者のポケットに残る。 最後の一通は、宛先ではない表札の掛ったポストの中。 ――― 今はもう届かないひとの元に。]
(2) 2015/09/01(Tue) 00時頃
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/* 神様なめてました(;;)
(-2) 2015/09/01(Tue) 00時頃
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理髪師 ザックは、メモを貼った。
2015/09/01(Tue) 00時頃
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/* くっ おじーちゃんにだすのがおくれたのがていたい
そういやらんだむのてがみむらはいるのはじめてだな (まえは狼だったから
(-3) 2015/09/01(Tue) 00時頃
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理髪師 ザックは、メモを貼った。
2015/09/01(Tue) 00時頃
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/* もしや お手紙をフライングげっとしてしまったのだろうか。 別の方かな。
おおおおお ま、まぁ 引き続き楽しませていただくます!!!
(-4) 2015/09/01(Tue) 00時頃
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/* これ明日はもうちょっと描写のやり方考えないと ランダムの神様に弄ばれちゃう。 一人ずつト書きに納めようかな、うん。
(-5) 2015/09/01(Tue) 00時半頃
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/* 今日お手紙げっとしていいのは、 フランクと、ヌマタロウと、ラルフかな。
(-6) 2015/09/01(Tue) 00時半頃
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[仕事の帰り、封筒を二通、郵便ポストに託した。
封筒は店じまい。 破られたものは拾っても、 人に送ることのできるものはありはしない。
ポケットの中。小銭が小さな音を立てる。 一枚ずつ確かめて、灯り始めた外灯に照らして 閉まる直前の雑貨屋で色鮮やかな封筒と、便箋を一束手に入れた]
(3) 2015/09/01(Tue) 00時半頃
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[男は陽が落ちた後の夜空を眺めながら山へと帰る。
珈琲を淹れると新しい原稿用紙の包みを開け、机に向かった。
空が白むまで、静寂の中に用紙の上を万年筆が滑る音だけが響いていただろう。]
(4) 2015/09/01(Tue) 00時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2015/09/01(Tue) 00時半頃
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[深い緑の封筒を選ぶ。 無地のそれは、裏返せば、差出人のところに"R"を記されている]
ヌマタロウさんへ
はじめまして 私は捨てることを生業とする者です
もしこれが捨てるはずのものだったらごめんなさい 封筒ごと、捨ててしまってください
次拾ったら、ちゃんと捨てますから
けれど名前が書いてあったので、送り返します
[あまり質の良くない、量産型の薄茶色の便箋に ほどよく収まった一枚目――の後ろに、二枚目があった]
(-7) 2015/09/01(Tue) 00時半頃
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もし それが 飲まされた指輪だったら
もういらない、と捨てた指輪だったら
それは、持ち主に返されるべきでしょうか
(-8) 2015/09/01(Tue) 00時半頃
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[二枚目。 上部分につまって書かれた、几帳面すぎる同じ大きさのフォント。
たっぷりの空白の後、最下部に、今度は走り書きのように流れる文字がつづられる。 それでも、大きさはほとんど同じくらい。 読みやすい字だったろう]
奇跡に、浮かれてしまいました 何か捨てるものがあれば請け負います
Ralph
[依頼先はこちら、と結局は差出人の住所が記されていた]
(-9) 2015/09/01(Tue) 01時頃
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―流星の夜―
……きれい。
[ ベランダに出ると昼間の熱気は鳴りを潜め。 ただ気持ちのいい風が吹いていた。
興味なかったはずなのに。 空を見上げようと思ったのはどうしてだろう。 代わりに見てほしいと頼まれたからか。 もしくは空から何かが振って来るんじゃないかって。
いつかの風船のように。 いつかの紙飛行機のように。
流れる星屑に向けて手を伸ばす。 あんなに散々と降り注いでいるのに。
――― 一つとしてこの手には、掴めなかった。]
(5) 2015/09/01(Tue) 01時頃
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雨?
[ 頬を伝う濡れた感触。訝しがる。 こんなに星が綺麗なのに?]
……ああ、そうか。
[ もうすぐ日付が変わる。 カレンダーにバツを付ける時間がやってくる。 そうすれば残る数字はあと一つ。]
ないてるんだ、わたし。
[ 私が、いなくなる日が、やってくる。]
(6) 2015/09/01(Tue) 01時頃
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/* ひなこかわえええ
ところで墓おちのことをなにもかんがえていなかった
(-10) 2015/09/01(Tue) 01時頃
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[書き終えた手紙。 いつもよりも少し分厚い便箋。
封をしないまま、朝食をとる、あくる朝。 開け放した窓を通し、隣室からのラヂオが聞こえる。
昨日、ゴミの中から何気なく救ってしまった紙が、 真新しい便箋の隣に並んでいた]
(7) 2015/09/01(Tue) 01時頃
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[封筒を手に家を出る。
ポストに投函して、それでも減らない胸ポケット。
今日も昨日も、明日も、きっと、来週も。
いつだってきっと、同じことをしている。 ずっと掃除をしている。 ずっと、整理をしている。
同じことをして、それでも、不変はないと知っている]
(8) 2015/09/01(Tue) 01時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2015/09/01(Tue) 01時頃
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[長い人生のうちで、いくつ星が流れるのを見ただろうか? 一つ、数値的に断言出来る事といえば その日の釣果は、何十年ぶりかのゼロであった事くらい。
釣竿を握っていた。 水面に糸を垂らしていた。 けれど、まなこは上を向いていた。
申し訳程度に首からかけた双眼鏡。 それを使おうと思い立ったのは、もう随分経ってから]
……みな、見とるだろうがね…?
[静寂とは程遠く、 ざわめきとも似ても似つかぬ。 広く、高く、ちらちらと。 ひっきりなしに燃えては消える星々が、 空まで拡張された神経系を揺らしている]
(9) 2015/09/01(Tue) 01時半頃
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[ぱしゃり、と水面を叩く音。 星が一つ落ちたのかもしれない。 神経の途絶えてしまった針先から、 魚が餌を奪った音かもしれない。
ただただ、翁は夜の、星の音を聞いていた。 少し高めの水位に、足が浸されていた事にも気付かずに。]
(10) 2015/09/01(Tue) 01時半頃
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[依頼のひとつは、家でやることにして 今は、この目の前に起こった 奇跡の一端をどう処理すべきかを考える。
昨夜。 星を見ようと開いた窓から、 飛び込んできた重そうな紙飛行機。
きっとこれも、依頼だろう。
ゴミはゴミ箱へ。
ゴミと決めるのは、捨てた人か、見つけた人か]
(11) 2015/09/01(Tue) 01時半頃
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[夜空に絶え間なく流れる星を見たからだろうか。
きっとどこかで、同じ星を見ている誰かがいると思えたからだろうか。
その夜は流れる様に筆も進んだ。
懐かしい友人や恩人の顔が思い出と共に星に乗り、流れて行く。
顔も知らない奇特な彼女も、空を見上げてくれていると何故だか信じられた。 期待していないことに応えるくらいなのだから、きっと。
いつもとは違う、一人きりではないと感じた夜。
それでも夜は明け、また朝が来る。 それは決して変わることの無い日常。
そう、男は思っていた。]
(12) 2015/09/01(Tue) 01時半頃
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To Hinako
―――と、名指しのこの紙飛行機に覚えがあれば きっと、奇跡は起こりました
もうひとつ、私のほうにも奇跡がありました
星が、降るそうです もしかしたら、もっと奇跡は起こるかもしれません
依頼はお受けしました、確実に 奇跡の連鎖を願って
Ralph
(-11) 2015/09/01(Tue) 01時半頃
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[砂みたいな色の、味気ない便箋。 質はよいものではないけれど、 手帳の切れ端よりも大きい翼は きっと、奇跡を起こしてくれるだろう]
(-12) 2015/09/01(Tue) 01時半頃
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[どこか満たされたような気持ちのまま明け方となり、手を止める。
齟齬などがないか確認をするために上巻を読み返しながら煙草に火を点けた。]
『 終わりの始まりのあの日、私は何を思っていただろうか。 今となっては思い出せない。 思うことがあるとすれば、家族や友人、恋人 私を取り巻く全てに もっと感謝すべきだったのだ。 もっと彼等と過ごす時間を大事に扱うべきだったのだ。
だが、私は思う。 そんな平凡で、くだらない後悔を抱けることは 私が幸せだったという他ならない証拠ではないか、と。』
(13) 2015/09/01(Tue) 02時頃
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[本の中の、一人きりの男は言う。 まるで何かを訴えるように。
一年以上前の自分が書いた言葉。 ただのフィクションの世界の言葉。
それなのに何故か、彼の言葉は澱のように心の片隅に沈んでいった。]
(14) 2015/09/01(Tue) 02時頃
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ザック[[who]]
(-13) 2015/09/01(Tue) 06時半頃
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フランク[[who]]
(-14) 2015/09/01(Tue) 06時半頃
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[浜辺に寝転がって、夜空から降りそそぐ星々を見上げる。 服に入り込んだ砂が気持ち悪いなんてものは、些細な事だ。 これだけ降っても、浮かんだ星が消えることはなかった]
……願いをかける暇もなさそうだ、
[元より掛ける願いなどないのだけれど。 常より高い波になど、気付けずに。
さて、砂にまみれた身体をどう言い訳しようか]
(15) 2015/09/01(Tue) 07時半頃
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きょーのごっはんはおにぎりでっす♪
[ いえーいと塩をまぶして丸めたご飯を掲げて見せた。 答える声がないと気付けば、すぐに席に着いて無言で齧る。]
せかいのおわりねー。
[ ラヂオの音に耳を傾けながら。>>1]
胡散臭いなぁ。
……そんな番組流すくらいなら、 朝のお便りコーナーの方が、よっぽど愉快だろうに。
[ あまり読まれるのを聞かないけど、 お便り少なかったりするのかな?]
………。
(16) 2015/09/01(Tue) 09時頃
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[ 目を伏せて、少し考える仕草。
ご馳走様と手をあわせ。 洗い物をすませて学校へ。
世界が終わるにしても終わらないにしても。 それが明日以降のことなら、きっと私には関係のない話。]
あ、手紙来てる。
[ 予感がして郵便受けを覗き込めば、二通の封書。 今日は気分が乗らない日。 だけど。]
……何て返事、書こうかな?
[ そう考えた時だけ、 少しだけ気分が軽くなった気がした。]
(17) 2015/09/01(Tue) 09時頃
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こんにちは。 偶然?奇跡?あなたが本当にあの本の著者だったことに驚いています。 ヒナコで構わないよ。 私はどうすればいいかな。フランク大先生とでもお呼びするべき? ……優しいは、ちょっと照れるかな。 奇特の比重が大きいと思う、多分。
本当に手紙を出したい人は、生きているのかわからないのね。 ……生きていると、いいね。 微力ながら願ってる。 願いを託すなら昨夜の流星群に頼むべきだったんだろうけど。 ……一日ほど間に合わなかったかな、ごめんなさい。
空を見上げる私が一人じゃないのなら。 先生も一人じゃないね、きっと。
(-15) 2015/09/01(Tue) 09時頃
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追伸:秋かー。 ちょっぴり、遠いな。
……発売日が来るまで。 一人ぼっちの男の人が何を思いどうなるのか。 私なりに、考えてみようかな。
(-16) 2015/09/01(Tue) 09時半頃
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追伸の追伸:そうそう。私、明日お嫁に行くの。 だからもう手紙は受け取れない。 今までありがとう。フランク大先生。
(-17) 2015/09/01(Tue) 09時半頃
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追伸の追伸の追伸:
星を見ろって言ってくれてありがとう。 とても綺麗だった。
――…一生、忘れないよ。
(-18) 2015/09/01(Tue) 09時半頃
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『朽ちゆく日々』の読者様へ
こんにちは。お返事いただけて驚いてます。
私がこの本を読んだ時に感じたのはね、単純な欲求だったかな。 これから先地球はどうなってしまうんだろうって、すごく、わくわくしたのを覚えている。
……この本を読んだ時の私の未来は輝いていて、 終わりが来る日のことなんて、考えたこともなかったから。
今はね。 怖くて読み返せない。 終わりを知ってしまったから。
名前も顔も住所も知らない貴方。 きっと会うことはないと思うから。 この手紙も届かないだろうから・・・少しだけ、甘えさせてください。
(-19) 2015/09/01(Tue) 09時半頃
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この手紙を書いた次の日に、 私はこの世界からいなくなるつもりです。
(-20) 2015/09/01(Tue) 09時半頃
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こんなこと聞かされても、きっと困ると思うから。 一緒に謝っておくね、ごめんなさい。 理由はつまらないことかもしれない。 けど私には耐えられないこと。
名前も知らない貴方。 もしも目の前に広がる膨大な時間が、残りわずかだとしたら。 もしも世界が―――明日終わるとしたら、 いったい貴方は何を思うのかな?
恐怖?悲しみ?憤り?…やっぱり戸惑い? ―――それとも、別の何か?
それを聞けないのが、少し残念かな。
とても身勝手だけど、 この手紙が貴方に届かないようにって、願ってます。
追伸:下巻の発売日は秋だって!楽しみ!!
(-21) 2015/09/01(Tue) 09時半頃
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[ 二通の手紙は、一つは予想していた人。 もう一つは、予想していなかった人だった。]
秋発売か…
[ お昼の時間。誰もいない屋上で、手紙を読みながら一人ごちる。 あと一つ。季節の訪れを待つだけだ。一年待った身からすれば、ほんの僅かかもしれない。]
ちょっと、長いなぁ
[ まるで永遠くらいには、長い。]
………不思議なこともあるものね。
[ もう一通。宛名も住所もない手紙が どうして届いたのか、どう考えてもわからない。 それでも手紙が来たのなら返事を書かなければいけない。 これは授業中の内職が捗りそう、なんて小さく笑う。]
(18) 2015/09/01(Tue) 10時頃
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[ 帰り道。ポストに寄って手紙を投函した。
名前を知っている人の手紙には、ちょっとだけ嘘で誤魔化した。 手紙を受け取れなくなるのは、本当は別の理由だったのに。
名前も知らない人の手紙には、全部本当のことを書いた。 まるで知らない人なら、いなくなるって知っても、そう負担にはならないかなって。
そしてもう一通。 葉書がヒラリ、指先から離れて落ちて行った。]
(19) 2015/09/01(Tue) 10時頃
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朝のお便りコーナーのイアン様
こんにちは、はじめまして。 いつも楽しくラヂオを聞いてます。 ちょっと趣旨と外れてしまったら申し訳ないのですが。 もしよければあなたに宛てた葉書を読んでいただけないでしょうか? この葉書が届く日は、私の誕生日なんです。
おめでとうって一言、言ってもらえたら嬉しいです。
ヒナコ
(-22) 2015/09/01(Tue) 10時頃
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[その日は昼頃、編集者がやってきた。 原稿の催促に来たのかと尋ねると、偶々近くに来たからと言うが 表情には「それでいつ書き上がるんです?」と書いてある。
あと少しで書き上がると告げると、待つと言うので珈琲と魚の干物を出したら変な顔をして編集者は男を見た。]
…茶菓子は切らしてるんだよ。 急に来るからだ。
[先生の淹れる珈琲は不味いですが、この魚は美味いです。と編集者が言ったので、うるさいよ、と苦笑して机に向かう。
流星群は見ましたか?凄かったですよねえ、との呑気な世間話には、 背中越しに、見たよ。とだけ答えて、男は万年筆を動かした。]
(20) 2015/09/01(Tue) 11時半頃
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休日、店の前に置いた鉢植えに水をやった後、わたしは本屋へ行くことにした。そこは、祖父が子供の頃から本屋だったという。わたしも子供の頃、母に連れられよく通ったものだ。新刊の冒険小説をねだって泣いた少年の日は、昨日のことのようによく覚えている。大人になった今でも、こうして時折立ち寄っては数冊を買い込み、たまの贅沢を堪能するのだ。
「こんにちは」店の奥には、何十年も前からお婆さんの姿の店主が、小さな椅子に背中を丸めて座っている。長い間、その隣には彼女の夫が何十年もお爺さんのままで座っていたが、去年の春に彼は逝ってしまった。「こんにちは」わたしはもう一度、大きな声で言った。彼女はすっかり耳が遠くなってしまっている。近づいてきたわたしに気づいた彼女は顔を上げ、微笑んだ。
(21) 2015/09/01(Tue) 12時半頃
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まったくいつものことだが、この本棚は著者順でも出版社順でも種類順でもなく、店主のきまぐれのままに本が並べられている。おかげで普通なら出会わないような本の出会えたりもするのだが、まあ、大体の場合は、不便だ。
「少女と少年」「因果応報には遠すぎる」「朽ちゆく日々」「女神は舞い降り、去りぬ」「誰が死神を殺したのか?」「黒き太陽の下で」「さらば、我が影」「父へ……」「無慈悲なる山水画」「白鳥の歌」
表題だけを流し見て、三冊ほどを手に取った。ページをぱらぱらとめくり、あるいは裏表紙のあらすじを確認して、わたしはレジへと向かった。店主はすややかな寝息を立てて、こっくりこっくりと船を漕いでいた。
(22) 2015/09/01(Tue) 12時半頃
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理髪師 ザックは、メモを貼った。
2015/09/01(Tue) 12時半頃
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[書き上がった原稿を流し読むと、はい、確かにと編集者は鞄に原稿を仕舞う。]
…それ、いつ頃刷り上がる?
[秋頃ですかね。と答える編集者に、まあそのくらいだよな、と返して少しの間が空く。 その空白の時間に瞬きをして、彼は良いことを思いついたかのように早口で言った。]
「なるべく早く出しますから。一年空いてますし…ああ、今から広告を打っておきましょう。上巻の売り上げも伸びるかも。」
[別にいいけど…という男の言葉は、 別にそんなことしなくていいけど、という意味だったのだが 彼はそれを肯定と受け取ったらしくデザインや文面とかをどうしようだとか勝手に話を進めていて、上の空で聞き流していた。]
「じゃあ、行きましょうか。」
[唐突に彼は立ち上がる。 実際は唐突ではなかったかもしれないが話を聞いていなかった男には唐突に思えた。]
(23) 2015/09/01(Tue) 13時半頃
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どこに?
[不思議そうに尋ねる男に編集者は、聞いてなかったんですね…と溜息を吐いて、デザインとか次の作品の話も諸々あるから暇なら出版社に来てくださいということだったらしい。]
…やだよ、面倒臭い。
[一応断ってはみるものの、そう言って後で来いと言ってもなかなか来ないんだから。その癖出来上がってからあれはどうかと思うとか文句をつけてくるし、と文句を言われると反論出来ず]
今日寝てないんだがな…僕。
[そんな男の僅かばかりの抵抗の言葉は、いつものことでしょうと軽く流され、結局出版社までついていくことになった。]
(24) 2015/09/01(Tue) 14時頃
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[ にゃあ。 来てやったよ、とでも言うように。 続いてカリカリと戸をひっかく音がした。]
あなた、また来たんだ。
[ 扉を開けると見知った黒い影。 顎を掻くように撫でると、ごろごろと喉を鳴らす。]
………。
[ もしかして、と小さな予感。 隙を見てハンカチーフの中を探ると、かさり、覚えのない感触。 以前挟んだものとは違っていた。 取り出し、折り畳まれていた和紙をそっと開いて、一言。]
あなた、猫なのに随分と達筆なんだね。
[ にゃあ、と小さく答える声。]
(25) 2015/09/01(Tue) 19時頃
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返事を書くから待っててくれる? その間何か食べる?ってごめん、煮干ししかないや。 ……“明日”は、もうちょっといい物を用意しておくから。 我慢してね。
[ 頭を撫でて、 お客様が食事の間に手紙をしたためる。 とは言ってもそう長くはない、すぐに書き終わった。]
はい、お返事。 お前って実はけっこうなお爺ちゃん? 媒体や書体がそんな感じ。
[ そんな話をしながら、メモを入れると素早く元のように首に巻きつけた。]
(26) 2015/09/01(Tue) 19時頃
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あのね、私。 明後日からもういないんだ。
[ だからもうバイバイだね。 去っていく後ろ姿に小さく手を振る。
―――・・・にゃあ その一言は果たして肯定だったのか。]
(27) 2015/09/01(Tue) 19時頃
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達筆な猫さんへ あなたにも、そんな一瞬があったのかな?
(-23) 2015/09/01(Tue) 19時頃
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[ 客人を見送ると、商店街に買い出しに行った。 干物を一匹、購入する。 帰り際、祭囃子に誘われるまま歩を進めると、若い男性が風船を配っていた。 子供の波に紛れて、こっそり手に入れる。
一瞬だけ、両親と縁日で笑い合った、あの頃に戻ったような気がした。]
………。
[ 風船と干物を右手と左手に持って。 ―――帰り道、蝉の死骸を見つけた。]
……たった一週間で死んでしまうと分かっていたら。 それでもお前は、外に出て空を飛びたかった?
[ 答える声はない。
うだるような熱気は、昨日よりは少しだけ落ち着いてきたような気がして。 少しずつ、夏も終わりに近づいているのだと感じた。]
(28) 2015/09/01(Tue) 19時半頃
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[星降る夜も、記者は駆け出していた。
夜空を見上げるひとも居れば なにかに没頭していたひとも居た。 肉眼で星を捉えるひとも居れば 双眼鏡を覗き込んだひとも居た。 窓辺から見上げるひとを横目に、記者は駆けた。
誰かは、星に何を願ったのだろう。 俺は―――― 砂浜に打ち上げる波を横に、足を留めた。 薄っぺらい鞄は、いまは少し重たかった。]
(29) 2015/09/01(Tue) 19時半頃
|
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[星降る夜の朝には、]
おはようございます、双眼鏡の準備はお済みですか?
[その翌朝には、]
おはようございます。 皆さんは、流れ星に何を願われましたか?
差支えなければ、是非俺に………えて…… い。
[不自然に電波は繋がっては、途切れた。 朝の声を届け終えれば、次も、また、何処かに駆け出す。
蝉の声も、今日はか細い。 まだ一ページも進んでいない本と、戻って来た原稿用紙は 汽車を待つ間に、広げることにして。]
(30) 2015/09/01(Tue) 20時頃
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企画書(清書)
目的:空を見上げる機会を増やす 今日は、新しい星座を皆さんで探してみましょう。
狼座 → 素敵ですね! 煙草座 → 火は一等星ですか? 珈琲座 → 珈琲がお好きなんですか?
ナナボシ放送局 イアン 明日、企画を提出しようと思います、有難う。
[切れ端ではない原稿用紙を四つ折りに畳んだ。 青ではない、黒いインクの走り書きで まだペン先が真新しいのか、細く掠れている。]
(-24) 2015/09/01(Tue) 20時半頃
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[すらすらと原稿用紙を走るのは、真新しいペン先。 放送局の、デスクの備品を拝借したものだ。 矢張り書き慣れないインクは、ところどころ掠れた。
遠く、汽笛が響き渡る。
明日の原稿を如何しようか、考えながら 繰り返した所為で皺が寄った方の原稿用紙を空に透かした。 この企画が通るか如何か、如何かな。 空の眩しさに目を細めた。]
煙草座………
[その一点を眺めて、記者は笑う。 どうやらこの受取人は、随分ユーモアが富んでいるようで。]
(31) 2015/09/01(Tue) 20時半頃
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フランクへ
昨日はどうだ、今日はどうだ 明日はどうだ、ってラジオに聞かれたよ
いつもと変わりはしない日々さ 君からの手紙と、星が降ること以外はね
君の本を見つけたよ なんとも、退屈な本だった ……なんてね、泣くなよ? 最後まで読まなきゃ、感想なんて言えやしない
(-25) 2015/09/01(Tue) 21時頃
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大事なものは捨てない、って言っただろ
おかげで俺の部屋はものだらけ 頭の中も大混雑だよ
さて、星が降るのは今日だったか、明日だったか 今日も夜を見上げてみよう
Ralph
(-26) 2015/09/01(Tue) 21時頃
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[薄茶色の便箋。 手帳の上で書いたそれの、ラインにはまっすぐフォントが並ぶ。
名前の横に、下手くそなひよこの絵を添えて――それがひよこに見えるかは書いた当人にもわからない――薄紅色の封筒とともにぽすとへと託された]
(-27) 2015/09/01(Tue) 21時頃
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イアン[[who]]
(-28) 2015/09/01(Tue) 21時頃
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[深夜、浜辺でみたきらきらと落ちる流星群の余韻が、まだこの胸に残っている]
せっかくの双眼鏡、持ってくの忘れちゃったしなあ。
[今日も日課の家庭菜園に水をあげながら。 ポストを開ければ手紙が4通と、絵葉書。
真っ先に住所がここで合っているのかを確認した。だって、こんなに手紙がいっぺんに来ることなんて無いもの]
星空の便箋、一枚で終わりかあ。 よし、新しいものと、絵葉書と。
あとはー、
[いるものを指折り数えれば、麦わら帽子をかぶって外へ出向いた。
未だ、蝉の声は――― どうしてか、いつもより蝉の声が静かな、そんな気がした]
(32) 2015/09/01(Tue) 21時頃
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[買い物を済ませ、帰路を辿る。 家に帰れば手紙を書いて、またここまでおりてくるんだから、買い忘れがあっても問題はない。
空を見上げた。 真昼の星、と表現すればいいのだろうか。 不思議に思うも、不審に思う事は、なかった ]
(33) 2015/09/01(Tue) 21時頃
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ユージンさんへ
はじめまして。 私としたことが住所を間違えてしまうなんて。恥ずかしい。 ご丁寧に返信ありがとうございます。 間違えたことに気付かずまた送ってしまうところでした。
いえ!謝るのはこちらの方です。 大したことは書いてないですし、読んでいただいたお陰でこうやって、巡り逢えたわけですし。
ええ。流星群がやってきていない、普段の星空でも凄く綺麗なんです。手を伸ばせば掴めそうなくらい鮮明で。 話がずれてしまいました。 ……そうですね。そうだと嬉しい。忘れられてやしないかって、とても怖いんです。
(-29) 2015/09/01(Tue) 21時頃
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昨日、星が降りましたね。はじめての方とこんなお話が出来るなんて思ってもなかった。 ユージンさんも見ましたか? 手を伸ばせば、掴めそうでした。
ありがとうございます。少しばかり元気をもらいました。 ユージンさんはお優しい方ですね。
貴方に降りそそぐ光が目映いものでありますよう。 どうかお身体にお気を付けて下さいませ。
メルヤより
[間違えて送ってしまった時と同じ、星柄の便箋で]
(-30) 2015/09/01(Tue) 21時頃
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こちらメルヤ、感度良好おーけい。 ヒナコ、はじめまして。 宇宙まで届いてくれなかったのは、残念だな。 ……冗談よ。届くなんて、思ってなかったから。
もちろん。貴女の目に触れて、お返事までもらって。 これ以上望むことなんて無いよ。
ありがとう。想いをつかまえてくれて。
(-31) 2015/09/01(Tue) 21時頃
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お手紙ありがとう。 いつもラヂオ聴かせて貰ってます。
双眼鏡は遠方のおじいさまがプレゼントしてくれたの。 母と一緒に、賑やかな都市まで買いにいってきたんだ。 でも流星群を見たのは浜辺で、双眼鏡持っていくの忘れちゃった。
願いごと、は無いかな。私が何かを望むなんておこがましいって思ってるから。
匿名でも、記名でも。お好きなように。 代わりに、IAさんのことも教えてもらえるととても嬉しいです。
メルヤ
(-32) 2015/09/01(Tue) 21時頃
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ラルフさんへ
ほんとう?ありがとうございます。 昨日の流星群、ラルフさんも見たでしょうか。 蝶々は今の季節あまり見かけませんが、空を見上げたでしょうか。 私は浜辺で寝転がってみていたので、砂まみれての姿を母にこっぴどく叱られてしまいました。
中々、手を伸ばしても、掴めないものですね 同じ空を見上げていたなら、幸いです
メルヤ
(-33) 2015/09/01(Tue) 21時頃
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絵葉書とどいたよ。 いつもありがとう。近々、また沢山のお野菜を持って母とそちらへ尋ねます。 今年は、トマトがとっても美味しくできたんだ。
昨日の流星群、ザックさんも見た? とっても、とても。綺麗だった。
メルヤ
[所々に、赤が鮮やかにひかる金魚が描かれた絵葉書。 少し丸みの帯びた文字がその上に踊った]
(-34) 2015/09/01(Tue) 21時頃
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[ポストへ手紙を投函する。 なんてことはない、いつもの日常。
だけど、少し、少しだけ。 なにかが変わってしまったような、これから変わっていってしまうような。 そんな気がした ]
(34) 2015/09/01(Tue) 21時頃
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[川辺は星の話題で盛り上がっていただろうか。 それとも晴天の中の輝きを見つけた男達が、 獲物の引きにも関わらず、空を見上げていただろうか。
翁はねぐらで、たっぷりの昼寝をとっていた。 空を見上げ過ぎて、腰が、首が、ほんの少しだけ痛くて。]
………、はァい?
[車輪がぎぃぎぃと去っていく音がして、目を覚ます。 自転車、だろうか。 戸の立て付けは相変わらずでも、一つ違うことがある。 昨日、猫に揉み起こされてから思い立って作り直したのだ。 あの時は、何かせずには居られない。そんな心地だった。
新しい白木の郵便箱。 いつか糸を買った時の箱を、郵便箱に仕立て直したものだ]
(35) 2015/09/01(Tue) 21時半頃
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おンや、こげに…?
[蝶番で留められた蓋を開いてみれば、 するすると幾つかの手紙がずり落ちて来る。 この間、久々にまともな手紙を書いたのだったが 返ってきた返事は送ったものよりも1通多くて、首を傾げた]
(36) 2015/09/01(Tue) 21時半頃
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[掃除夫は今日も空を見上げない。 夕暮れもとうに超えた深い夜。
微かな灯のもと、きらりと光るペン先を ゆるゆると温い水にくぐらせる]
(37) 2015/09/01(Tue) 21時半頃
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[部屋に引き上げ、まだ明るい室内で寝転がり 届いた手紙を順繰りに、検めていく]
…ふふ、覚えとってぐれたがやなぁ。
[一通目は、奇妙な縁の元に辿り着いた彼からの返信だ。 一文字一文字、昔よりもどこか小慣れた様に見える。 もう随分顔を見ていないが、ほんのり老けた顔が眼に浮かび 自分も笑い皺を目元に刻んだ。 さて、やつはおらんが、と開きっぱなしの戸を見やるが 今日は顔を出した形跡が無い。矢張り家猫になったのだろうかね。 肩をすくめ、文机にずるずるにじり寄って 一昨日の書き損じや、失敗の紙を探しつつ次を開く。
二通目、の差出人にまばたきする。 宛先を綴る筆跡に心当たりが無い。 開いてみて、読み進めて。……咳き込んだ。]
(38) 2015/09/01(Tue) 21時半頃
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捨てないために、捨てる依頼
大変結構、承りました
……と、申しましても万年筆の手入れは見様見真似 人に聞いて、馬鹿正直にそれを繰り返しただけです
あなたの望みが叶えられていますように
(-35) 2015/09/01(Tue) 21時半頃
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ッか、かふっ………ん、んんんんん!?
[あの習慣を始めたのはいつ頃だったか! 少なくとも初めて、彼–––若しくは彼女–––からの『返事』が届いたのだ。 いやいやありえない…と思わず手紙を閉じかけたが、 年を経た便箋上の美しいインクの色は何処か神秘的で、 文面から感じる素っ気ないようであたたかな雄大さは、 己が敬愛するそれに似ている様にすら思えてしまう。
だが肝心の、そのインクが綴る字は。 何やら、のたうったようで神々しさは無く。 誰かの遊び心ある気紛れだろう、と殆ど分かっているのに 逆に「もしかしたら」と思ってしまうような。 そんな絶妙さ。
さほど長くもない文面を何度も何度も読み返す。 同業者であればサイズに関して言及しただろうか。 一体誰が、どのような者が、と暫く頭を捻りながら どこか味のある魚の絵を指で撫でていた]
(39) 2015/09/01(Tue) 21時半頃
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[薄茶色の便箋に、包んで返す万年筆。 欠けていたとしても、そうとは気づかぬ掃除屋の出来ははたしてどうだったか。
薄紅色の封筒に、ただRと書かれて郵便ポストへ託された]
(-36) 2015/09/01(Tue) 21時半頃
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[三通目に、おや。と声を上げる。 彼女からの返事も来たとは。胸の中が擽ったく心地よい。 柔らかな文字から、彼女の釣竿を握る手を思い出す様だ、と 便箋を持ち上げれば。はらり、と便箋とは違う硬質の紙が落ち、慌てて拾い上げる。]
ん、焼げだなぁ。メルヤ。
[写されていたものにふと、昨日の己が重なってくすりと笑った。 そっと引き出しから鋲を出すと、文机の前の壁に翳す。 丁度いい場所をなんとなしに見つけると、ぷつり、と壁に鋲を立て。 その側に双眼鏡を立て置くと、満足そうに頷いた。 同封されていた別の字の手紙も読み終わる。 水の中に居るように、喧騒が、遠い。 心地よい。]
ほォ、こんなものが。
[ 四通目は心当たりの無いものだったが、 最後の差出人名に「心当た」った。 この手のものは初めてだ。先ほどの手紙も併せ、流星群の余韻は中々離れない]
(40) 2015/09/01(Tue) 21時半頃
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[少年時代、青年時代、壮年期… いつかで流星群を見た機会はあっただろうに。 この齢になってやっと、空を見上げられたのだろうか。
齢をとって、全てがゆっくりと、喧騒になる。 別の世界に引き離れていく。 それは少し虚しいことで、だけれど、だったからこそ?
どちらにしろ、ほら。 読み終われば、また耳が震える。
凭れかかるように身体を預けていた文机に、座り直る。 墨を、擦る。 夜の川みたいに真っ黒な闇が、こなれ、とろける。
騒音が帰ってくる前に、息継ぎして。 静かさの中へ、もう一度深く、深く、潜って、沈んで、 筆を取った。]
(41) 2015/09/01(Tue) 21時半頃
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[どこか後ろめたい手紙が手から離れたせいか、 ポストから上へと昇る視界には、 自宅からの往路には気にもとめなかった光景に気付く。]
そっか、今夜だった……。
[急がないと。 そう思って、商売道具でもある船へと駆け出していた。
ラヂオでは双眼鏡の準備を呼びかけていたけれど、 昔両親に買ってもらった双眼鏡は、 もうどこへしまいこんでしまったか憶えていない。
それを探している間に見逃してしまうのは、 とても勿体無く思って。]
(42) 2015/09/01(Tue) 22時頃
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っはぁ、 はぁ……。
[船着場に着くと、勢いのままに船へと飛び乗る。
グラグラと揺れるのも気に止めず、 船を漕いで、街明かりから離れるように上流へと。 そこまでしなくても、流れ落ちる星は十分に見られたのだけれど、 より好条件の場所で見たかったのだ。
青年が向かったのよりももっとよい場所もあったのだが、 今はその存在を知らないまま。]
この辺で、……いいかね。
[一度岸へと寄り、手近な木へと長めにロープをかけたなら、 櫂で岸を突き、なだらかに流れる河の中程へと。
そこで船に仰向けになって、降ってくる星をその身に浴びた。]
(43) 2015/09/01(Tue) 22時半頃
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[遮るものもなく、視界いっぱいの星空の中。 現れては流れ、消えていく星々。
初めはゆっくりとしたペースだったのに、 夜が深まっていくのに比例して、次々と―――。
雨のように降る様は、 青年が幼い頃に見た光景よりも遥かに綺麗で、
たった一人で見上げる夜空が綺麗すぎて――
このまま自分も、どこかへと流されてしまうような気がした。]
(44) 2015/09/01(Tue) 22時半頃
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/* 更新してから発言落とさないで寝てしまったのだな。
あぶないあぶない。
(-37) 2015/09/01(Tue) 22時半頃
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こんにちは。あなたの作品を読ませていただきました。 こういった恐怖ものは初めて読んだのですが、日常が侵食されていく恐ろしさにはらはらしながらページを進め、いつしかその恐ろしさをも楽しんでいる自分を発見したことは、新しい楽しみでもありました。続きを楽しみにしています。
暑い日が続いておりますが、どうぞお身体に気をつけて。
(-39) 2015/09/01(Tue) 22時半頃
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/*
お、や……… 流星群の夜がいつだかわからn
まちがえた???????????????
どどどどどおっどどう
(-38) 2015/09/01(Tue) 22時半頃
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/*
おちつけ ごまかそう どうにかどうにか
(-40) 2015/09/01(Tue) 22時半頃
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/* 受け取った手紙、これから受け取る手紙を整理しないと。 俺の残念な頭が……!!このやろう!!
(-41) 2015/09/01(Tue) 22時半頃
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いつの間にか、もう夜更けだ。今日読んだのは、普段は食わず嫌いのごとく、なんとなく避けてきた部類の物語だった。どうしてこれが、なかなか面白い。新しいことはしてみるものだ。
充実した一日に感謝しつつ、床についた。流れ星のことをすっかり忘れていたことを思い出した時、わたしはすでに半分夢の中。明日店を閉めたら見に行こう。まどろみながらそう考えるのだった。
(45) 2015/09/01(Tue) 22時半頃
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/* メモ
31日(1日受け取り可): フランク、ジェフ(イアン)、ヌマタロウ、ラルフ
1日(2日受け取り可): ヒナコ、メルヤ
(-42) 2015/09/01(Tue) 22時半頃
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/* すみません 洗濯物干してきます
うぉぉぉ 日付が変わるううううう
(-43) 2015/09/01(Tue) 23時頃
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い、いててててて………… あ゛ぁぁ……… う〜さみっ
[身体を起こし、自身を抱くような格好で腕を摩る。]
船の上で、一夜を過ごしてしまった。 体の身体は痛いし、夏とは言え河の上は冷える。 しかも、虫にさされてしまって腕やら首やらが痒い。]
いい年して、なにやってんだか。
[ハハ、と乾いた笑いを零して、 ロープを繋いでいた岸へと船を寄せる。
外そうと木の枝に手を伸ばした時、 せり出した木の根に引っかかる酒瓶を見つけた。]
(46) 2015/09/01(Tue) 23時半頃
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[見覚えのある酒瓶だった。
予感がして、迷わずにそれを拾い上げる。 中には、同じように結われた紙と、贈り物。]
律儀な人もあったもんだ……。
[中を見てはいなかったが、内容に察しがつく。
この瓶を拾ったのは二度目だが、 これまでも青年が発見しなかっただけで、 日々繰り返されてきたのかもしれない。]
(47) 2015/09/01(Tue) 23時半頃
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[身体を酷使する仕事とはいえ、一応は客商売。
一度自宅へ戻り、身体を拭って着替えを済ませると、 いつものようにパンを布袋へ放り込んで家を出た。
新聞を抜き取ろうと手を伸ばして、 「おっと」と声を漏らして扉を開く。
三通の手紙が届けられていた。 そのうちの一通は、先日手紙を出した知人から。
他の二通は、パッと見では誰からのものかはわからなかった。
まとめて三通を袋へ突っ込んだなら、 今日も人々の営みを運ぶ仕事へと。]
(48) 2015/09/01(Tue) 23時半頃
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フランク殿
文面を見るに 私の事ァ覚えてくれてた様だ 魚どもも残らず届いだ様で胸を撫で下ろした物だ 海の奴たぁ違う味もするだろう 山に居るらしきおめさんに合うがもなァ
私も驚いたものだが 世の中偶然の連鎖だもンな 針だけの釣糸にも魚が偶然えらを引っ掛け釣れる事もあるものだ そうな 雨コ降らねばしょっちゅう釣りだ ニャアーニャアー騒がしい仲間共も多いが 夜になりゃこんと静まって そうだ 酷く綺麗だったな 今日の流星群 ちらちらきらきら 汽車の様にせわしなく駆け燃えるが 煩く感じながったのは 奴ら 一種で燃え尽きちまうがらだな
(-44) 2015/09/01(Tue) 23時半頃
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おめさんの手紙を受け取ったのが今日なものだが 気づかんうちに約束を果たしていで これも愉快だ 昔のおめさんのこどだどか でもきっと 色んな人が空見上げてただろう 君の知らん人間も きっと今日は首を痛めた人間まみれろう
相変わらず沢山の文章を書いとるのだろうなど 文字見て思ったげ、間違いなく成長しとるのだろう 描いた絵の分だけ画家が成長すんのなら 字書きも同じだ 文学わからぬ門外漢ながら 勝手にそう思うのだ
おめさんに送ッたンと同じ魚齧りながら、筆を置こう 行く末に幸多からん事を
(-45) 2015/09/01(Tue) 23時半頃
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追伸:単なる友人だが 最近お洒落を覚えたらしい
ヌマタロウ
[便箋の空白に、不慣れな筆致で猫の黒いシルエットが描いてある。 最初は顔も描かれていたらしいが、その上から少し薄めの墨で塗りつぶしてあるので見えにくい。 首には布の様なものを巻いている様に描かれているが、 その柄がどうにも不明瞭で、水玉なのか滲みなのか、描き切れていなかった]
(-46) 2015/09/01(Tue) 23時半頃
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河の神へ
常々の感謝と返礼を受け取り頂いた事に加え 返事を頂戴し 光栄に候 貴殿より釣り上げた魚は私のみならず 私に縁の有る者無き者 人に限らず猫獣の類の血肉となってあろう
川を敬愛する者は私に限らぬと思う 此れからも貴殿に濁らぬ命の血液と 生命の繁栄がある事を願う
追伸:かの夜空からの落し物を同封致す ヌマタロウ
[いつもと同じ様式の、折り結ばれた手紙。小さめの酒瓶。 ただ二つ、違う点があった事は、瓶の口には目立つように 少し古びた赤い布が結いつけられていたこと、 そして紙に包まれていたのは煙草ではなく金平糖だったことだ]
(-47) 2015/09/01(Tue) 23時半頃
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[少し大きめの、妙な膨らみ方をした封筒には 『食物注意』の注意書きが赤で書かれていた]
メルヤへ おめさんがらの返事が来るたぁ思わなくてな 嬉しかった 初めての魚拓だろうがら、飽きるまでかざるといい
いぬのような男の声が元気なラヂオだ ヒョっとしたら同じだろうか 同じならゆかいな事だ 双眼鏡が買えたなら、昨日の流星群をみれただろうか わたしも双眼鏡をひとからもらったのだが つける暇がねえぐれェ 雨のようだったな これまで夜空をみつめつづけたのは長い人生 初めてかもしれん 釣りすんのも忘れて ずッと見てたものだがら もしかしたら一緒にみれていたかもしれンものだ
日焼けしすぎて肌痛くせんようにヨ お母さんやともだちと仲良くな 西の ヌマ爺
[母に向けては写真に関しての感謝と 飾ったという報告。 それから夕のおかずにでも、という言葉と共に、干物が家族の数の分だけ、紙に包まれて入れられている]
(-48) 2015/09/01(Tue) 23時半頃
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[出版社に着くと、編集者はなにやら慌ただしくあれやこれやと、どんな広告を打ちましょうかと資料を広げた。
適当に相槌を打ちながら話を聞いていたが、結局編集者の言うままに広告は出来上がった。
僕が来る意味あったの、これ…とぼやくと、じゃあ何か一言添えて下さいよと言われる。
少しだけ考え込んで、短い一言を添えた。]
(49) 2015/09/01(Tue) 23時半頃
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ナナボシ放送局様
双眼鏡は持っていたのだが あんまり使わなかったものです 空を区切ッて大きくすっもんよりがは 全身で光を浴びているようなんが 私の様な機械オンチの老人には合っていたのでしょう
この老体 願う事なんざ思いつかず ただただ眺めておりましたが ヒョッとしたら 蚊だの 鉢だの ユーフォだの 邪魔が入らんことを願ってたかもしれんですね ナマズ翁
[買ったまま使われていなかったのだろう、 日に焼けてクリーム色、様式も一世代前のような葉書には ゆらゆらと、考え事をしながら運んだような筆さばきで 呑気な文字が書かれていた]
(-49) 2015/09/01(Tue) 23時半頃
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!緊急告知!
上巻の発行から一年、満を持して完結。
『朽ちゆく日々』下巻は、秋初旬に発売!
是非とも皆様、秋の夜長のお供にどうぞ。
作者からの一言。 あの日、流星群を見た全ての人に捧ぐ。
frank
[広告には流れ星のイラストと、荒廃した大地に佇む男が描かれている。]
(-50) 2015/09/02(Wed) 00時頃
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気紛れに頼んでおくものだな、菓子ちうもんは。
[しわくちゃの手が、2つの封筒をぴっと糊付けして封じる。 そこに葉書を挟んで、迂闊に折らぬ様にして手に持つと、 懐にはまた、適当な紙で包んだ酒瓶を入れた。 文机の上には、魚匂が残る紙袋と小さな透明の袋が残っている。
腰を軽く回し、また何分かの格闘後に戸を開くと 馴染みの青年とばったりはちあった]
ああ、おめさん。 んにゃ、こりぁ自分で行くけぇな。 やや、郵便局だげじゃねんだぁ。 おっきにゃぁ長め散歩も必要、だげな?
(50) 2015/09/02(Wed) 00時頃
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[ラヂオ局宛の手紙。 朝のニュースのついでに宣伝よろしくお願いします、と出版社名の横に厚かましい走り書きがしてある。]
!緊急告知!
上巻の発行から一年、満を持して完結。
『朽ちゆく日々』下巻は、秋初旬に発売!
是非とも皆様、秋の夜長のお供にどうぞ。
作者からの一言。 あの日、流星群を見た全ての人に捧ぐ。
frank
[広告には流れ星のイラストと、荒廃した大地に佇む男が描かれている。]
(-51) 2015/09/02(Wed) 00時頃
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…つかおめさん、頭さっぱりしだなぁ。 床屋ぁ、そぉげそぉげ。
かっはははは、おれぁ間に合っとるが。 んだら、また。
[特に買い物は頼まず、軽い雑談を交わし 額をつるりと撫でて笑ってから別れる。 何やらやつの気弱な声も、今日は喧しく感じない。 気分が良いのは、星のせいか、手紙のお陰だろうか。]
(51) 2015/09/02(Wed) 00時頃
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