250 ─ 大病院の手紙村 ─
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この村にも恐るべき“人狼”の噂が流れてきた。ひそかに人間と入れ替わり、夜になると人間を襲うという魔物。不安に駆られた村人たちは、集会所へと集まるのだった……。
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M4ライフルを持ってさえいれば…、なーんて、思っててもしょうがないね。鍵かけとこう。
(0) 2018/09/22(Sat) 00時半頃
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〜〜♪
(1) 2018/09/22(Sat) 01時頃
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────── 落ちろ。
(2) 2018/09/22(Sat) 11時頃
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[ 落ちろ 落ちろ 落ちろ。
窓の外、少し色付き始めた木々をじいっと見つめ 僕は呪文を唱えるみたいに心の中で何度も呟いた。 ]
………はあ、
[ ───なのに、僕の願いなどお構い無しに その木は緑豊かなドレスを脱ぐこともなく その場にしゃんと立っていて。
わかってたけどさ、 一枚くらい落ちたっていいじゃないか。 僕は態とらしく大きなため息を吐いて ぼすん!とちょっと固いベッドに身を沈めた。 ]
(3) 2018/09/22(Sat) 11時頃
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( あの木の葉っぱが全部落ちる頃、 僕はここにはいないだろう )
(4) 2018/09/22(Sat) 11時頃
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[ ……なあんて、センチメンタルなことを考えたりして 壁に貼ったカレンダーに目をやったなら にへ、と口元が緩んでしまう。
冬には退院できるって、先生が言っていた。
ここを出たら何をしようか。 その日を心待ちに、夢を膨らませ身体を起こせば けほ、と小さな咳がでた。 ]
(5) 2018/09/22(Sat) 11時頃
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/* こそこそ、お邪魔します。 手紙村経験浅いので少し不安ですが、がんばりますー! RP村自体かなり久々なので、どきどき……
ムギタと迷ったけど、新チップワタルくん! かわいい!わーい!
(-0) 2018/09/22(Sat) 11時頃
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/* お手紙なに書こうか考えつつ、人を待とう…… り・じあん様はワタルも知ってることにしよう。
(-1) 2018/09/22(Sat) 11時頃
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[去年のボクはもう、いない。 昨日の私ももう、いない。
いなくなっちゃったこともわかんないで わかんないこともわかんないで 今日も、明日も、明後日も。 “オハヨウ”の横に“ハジメマシテ”
────新しいアタシが、ここにいる。]
(6) 2018/09/22(Sat) 11時半頃
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[オハヨウ、知らないお部屋。 オハヨウ、四角の空。
それから ハジメマシテ、白い服のお姉さん。 朝、起きたアタシはね あれれ、ここ、どこだろう? って 怖いのもなんだか、なくって。
なんだか 困ったみたいに笑うお姉さんに ここどこ? よりも、 だぁれ? よりも。]
(7) 2018/09/22(Sat) 11時半頃
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わ、わ、ハジメマシテ! あのね、アタシね、メイです。 メイ。えっと、八国メイ。
メイね、ガッコ、 あれれ きょー、なんよーび?
(8) 2018/09/22(Sat) 11時半頃
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[ベッドの上 くしゃくしゃのセーラー服を抱きしめたオンナノコ。 たぶん、それを着てみたら ちょっぴり小さいなんてことも わかりっこない、アタシ。
お姉さんが教えてくれた バッテンのいっぱいなカレンダー 日付だけのカレンダー バッテンついてないのが今日だって 学校はお休みになったんだって。]
(9) 2018/09/22(Sat) 11時半頃
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えへへ、アリガト! ガッコ、おやすみなんだ。 そと、いーてんき。おさんぽ、したいなぁ。 あのね、あの、おっきな木! はっぱ、いっぱいで、きれーだからね。
[ベッドからひょいって降りる なんだか慣れっこみたいな足は 窓のとこにまっしぐら! ちょっと遠くに見える、緑の綺麗なはっぱたちは 他のお部屋からなら、もっとよく見えるのかな?]
(10) 2018/09/22(Sat) 11時半頃
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[お姉さんも、いっしょする? って 聞いてみたら、お姉さん、にこにこでね うんって、言ってくれたからね。 アタシの見慣れないカッコだって なんだか、ヘンな気はしないから お着替えだって、忘れん坊。
おててつないで、部屋の外。 知らない世界に、お邪魔します。 オハヨウ、知らない匂い。 ハジメマシテ、知らないアナタ。]
(11) 2018/09/22(Sat) 11時半頃
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[知ってたことも、知らないで。 アタシは今日も、ハジメマシテを投げつける。 オハヨウ、親しんだ匂い。 ハジメマシテ、知ってたアナタ。
年度のないカレンダーに、また、バッテンを重ねたら お部屋に鏡がないことも思い出せないの。 アタシの顔も、思い出せないの。
だから、隣のお姉さんを見上げたって ──あれれ? なんてのも、思わないの。]
(12) 2018/09/22(Sat) 11時半頃
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夜笑国 メイは、メモを貼った。
2018/09/22(Sat) 11時半頃
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/* 女の子チップの女の子とか無茶しやがって……って自分でも思う。 手紙村と聞いて飛び込みました。議事の新チップやばくない? やばい すこすこのすこ
(-2) 2018/09/22(Sat) 11時半頃
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/* わ〜〜い! 人が来てくれた。 色々と何も考えてない村建てなので、よろしくお願いします。わは。
(-3) 2018/09/22(Sat) 12時頃
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/* めいちゃん!かわいい! 記憶に残らないのか……お手紙どんなのがいいかな。 出先なのでぽやぽや考える。
(-4) 2018/09/22(Sat) 12時半頃
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[ それは、奇妙な依頼に始まる少し・不思議な日常譚。 ]
(13) 2018/09/22(Sat) 13時頃
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[ すらすらと紙にペンを走らせている。 ロビーの片隅、ベンチに腰かけていた。
『 息子の父親のフリをして見舞いに来てほしい 』
というのが、加賀が引き受けた依頼内容であり、 依頼人である女とロビーで落ち合う予定であった。
荒唐無稽な話であるとは思ったが、 加賀は何でも屋を名乗っている以上、 バレても責任は取らないという約束の上、 女の依頼を引き受けることに決めた。
退院する見込みもない息子は盲目だという。 まだ息子が幼い頃に女は離婚をし、 父親に会わせのはそれきりであるから、 声でバレることもないだろう、と。]
(14) 2018/09/22(Sat) 13時頃
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[ 女が訪ねてきたのはつい先週のことである。
父親に会いたい。と息子が請うたことに、 女はショックを受け、憔悴していた。
加賀にはその心境を推し量るなどできなかったが、 十数年前に別れたきりの女と我が子を思い出した。
我が子の余命があと僅かと分かり、 我が子が加賀に会いたいと願ったとして、 別れた女は加賀ではなく、 加賀に似た男を探すのだろうか。
そうかもしれないな。と加賀は思い、 「 お受けしましょう 」と女に頷いたのだ。]
(15) 2018/09/22(Sat) 13時頃
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[ 幼いころ別れたきりの我が子に会う。 という想定は、加賀にとって難しい話ではない。
きっとこれから会うのが実子だとしても、 何を話せばいいのかも分からず、 こうしてメモに話題を書き出すのだろう。
視線を落としていたら、 女の細い足首が視界に入った。
顔を上げる。やつれた印象の女が立っている。 依頼人だ。着替えの類か、大きな袋を提げている。]
……行きましょうか。
[ ええ、と依頼人の女は頷いた。 ポケットに紙きれをしまい込み、 立ち上がって小児病棟へと歩き出す。]
(16) 2018/09/22(Sat) 13時半頃
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公安部 カガは、メモを貼った。
2018/09/22(Sat) 13時半頃
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[ ざっくりいった傷だらけ。 心も身体も包帯まみれ。 そうだね、ハロウィンが間近であるなら ミイラの役がうってつけ。
でもね、知ってる? 包帯は、傷を隠せど癒しちゃくれない。 そういうもんだよ、そういうもんだ。]
(17) 2018/09/22(Sat) 13時半頃
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[ あの事故があってから、何日経ったっけ。 たった1日で人生が180度変わるとか、 そうそうありそうもなくて、実は案外あるらしい。
うん、不幸な事故だ。 私がいつものように自転車で通学していたところ、 暴走してきた一台の飲酒運転の車によって、
――がしゃん。と。
はい。 よくある事故、新聞の小さな欄を飾って終わる様な。 私は非常に、ほんとうに運が良かったらしく、 意識がすぐに戻って、”この程度の怪我“で済んだけれど。]
(18) 2018/09/22(Sat) 14時頃
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……部活、 もう、無理かな
[ 痛々しい傷の残った足は、 普通に歩くことは可能であれど、 走ったり、激しい運動は、もう難しいようで。
……タイム、縮んできたところで。 ハードルも、跳ぶのが楽しくって。 競技の練習中の故障だったなら、まだ諦めがついた? 好きだったんだけどなあ。陸上。
現実逃避しようにも、どうにもならない。]
(19) 2018/09/22(Sat) 14時頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2018/09/22(Sat) 14時頃
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[幾つかのクッションが並べられたソファ、 カレンダーと造花が置かれたロウテーブル、 訥々と零されるクライエントの声。]
——ええ、そうですか。 そうだったんですね。……はい。 なるほど、それは大変でしたね。
[一定の間隔で繰り返すばかりの相槌。 すべてがなんの代わり映えもなく、昨日と同じ今日、 今日と同じ明日が続くことを示している。]
(20) 2018/09/22(Sat) 14時頃
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[複数の物事を頭の中で並行させるのは得意だった。 患者の話を聞き、入力されたそれに適当な答えを 返しつつ、近い将来この仕事も人工知能に取って 代わられるのではないかとぼんやり憂う。]
「祝宮先生、ありがとうございました」
はい、お大事に。 次の予約はいつも通り3週間後でお取り しておきますね。
[人好きのする笑み——と看護師には言われる表情を作り、 カウンセリング室の外までクライエントを見送る。] [患者を救いたい、と大層ご立派な夢を抱いていた大学の 同期は誰だったか。もはや顔も覚えていなかった。 願わくば、彼が自分と同じような毎日を過ごしていますように。]
(21) 2018/09/22(Sat) 14時頃
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/* ちゃんと手紙は敵意のない手紙に落ち着けるつもりなので、設定がアレなのを許してほしい者です。 病院の……って思って、病院のことわからないし外部の人やろ。と思い、浮かんだのがこんなのでした。 最初、公安できみやすって読めるじゃん。と思ったが、あまりに公安だったので、やめた。
(-5) 2018/09/22(Sat) 14時半頃
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/* いっぱい!いる! みんな素敵だ…!
(-6) 2018/09/22(Sat) 14時半頃
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/* 手癖でこの子の家族全員殺すところだった()
(-7) 2018/09/22(Sat) 15時頃
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[はじめてその噂を聞いたのは、何回目の自分だったかな。]
(22) 2018/09/22(Sat) 16時半頃
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[お手紙を届ける不思議な生き物。 どこへだって、届けられるのかな。 そんな、期待を抱いたのは たぶん、まだ、明日と昨日を望みたがっていた そんな、ボクだったんじゃあないかな。
どこへだって、とどけられるなら。 つなげてくれたら、いいなって。 なくなっていく、今日だけのボクから。]
(23) 2018/09/22(Sat) 16時半頃
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[ボクにはない、明日のアタシに。]
(24) 2018/09/22(Sat) 16時半頃
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[タリキホンガン そうじゃなくっちゃ アタシは、アタシを繋げない。 そうだって知ったのは、いつだったかな。 わすれちゃったの、いつだったかなぁ。
昨日と明日に、しがみついた そんな爪痕は、どっかにやっちゃったから 今日のアタシは、その噂のことも なんにも、しらない、まっさらさんだからね。]
(25) 2018/09/22(Sat) 16時半頃
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[白い服のお姉さんとね おててつないで、歩いてく。
冬には退院する子のお話。 おっきな袋をもった女の人と、男の人。 アタシと“おんなじくらい”の年の子とか どこかから出てきたばかりの人とか。
この場所には、いろんなお話と、いろんな人がいるみたい。 あのお部屋なぁに? って聞いたら カウンセリング室よって、教えてくれた。]
(26) 2018/09/22(Sat) 16時半頃
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[ハジメマシテのとこはね、楽しいの。 あれもこれも。みんながシンセン。 金色髪の、小さな女の子達が こしょこしょ、なにかをお話してるのに まぜてーって、こんにちはするの。
この場所で、流行りの噂があるみたい。 小さい子って、そういうの 好きだよね。 不思議な生き物のお話を聞いていたら かさっ、て。
ポケットから音がした。]
(27) 2018/09/22(Sat) 16時半頃
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[…………………………]
[あれれ。]
(28) 2018/09/22(Sat) 16時半頃
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[気のせいかな、って、アタシは思ったけど いつかの私は、そういえば いつかの自分へのお手紙というのをね 書いたことだって、あったんだ。
昨日もないし、明日も見えない。 毎日忘れちゃうって知ってたのは 何回目までの、自分だっけ。]
(29) 2018/09/22(Sat) 16時半頃
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[書いて置いてたって、そのことも思い出せないから 不思議な不思議な生き物にね しがみつこうとした、爪痕だらけの1枚を 託せたらなって そんなこともあったみたい。
リ・ジアンさま。リ・ジアンさま。 おいでくださいませ。人の子の願いを聞き入れてくださいませ。
──叶うなら、どうか。何もかもをなくしちゃうアタシに。]
(30) 2018/09/22(Sat) 16時半頃
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[きのうのかけらを、ちょうだい。]
(31) 2018/09/22(Sat) 16時半頃
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/* 手紙は帰ってからでもいいかなって思いつつ とうっアオ[[who]]
(-8) 2018/09/22(Sat) 16時半頃
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[不思議な不思議なリ・ジアンさま。 ポケットのなかから、爪痕だらけの1枚を どうやら、もっていっちゃったみたい。
アナタのとこに届くのは 丸めて、何日も置いたみたいな。 そんな、くしゃくしゃの汚い紙。 日記帳の1枚を破りとった──そんな、ブサイクなお手紙。]
(-9) 2018/09/22(Sat) 16時半頃
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[大病院の中庭。花々が生けられ、憩いの場にもなっているその場所に、黄色い屋根の店がある。 入り口の看板には『喫茶 蜜蜂』の文字。 席は、お店の中にいくつか。 テラス席も、すこしだけ。
評判のメニューといえば、 蜂蜜入りの紅茶と季節のケーキのセットだ。 メニューを考えるのは店主のおばーちゃんだけど、 最近は私も少しずつ、考えさせて貰ってるんだ。]
(32) 2018/09/22(Sat) 16時半頃
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ハジメマシテ、こんにちは。 ボク、八国メイっていいます。 これを受け取ってくれたあなたは もしかしたら、ボクを知らない、八国メイなのかな? もし、そうなら、白い服のお姉さんに、日記を見せてって言ってみて。 あなたのなくしちゃった、たくさんの昨日が、そこにはあるんだって。 見せても忘れちゃうからって、お姉さん、言ってたけど。
もし、違う人なら この場所のことを、お手紙にして、教えてください。
メイは、なにも覚えられないけど お手紙として、届いたら その時だけはね、覚えていられるから。 毎日、ハジメマシテをする、この場所をね ちょっとでも、知りたいなぁって。そう、思うんです。
(-10) 2018/09/22(Sat) 16時半頃
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[お客さんはいろいろ。 患者さんもいればドクターもいる。 お見舞いの方が来ることだってある。 患者さんの様子はお医者さんのする話も耳にしてるから 元気な姿を見ると私もつい笑顔になっちゃう。]
おまたせしました! ご注文のダージリンティーと、 サンドイッチになりますー!
[今日は転んでお皿を割るなんて失敗はしてない。 私は普段、ドジも多いけど。 お客さんには、私の運んだ美味しい料理を食べて 笑顔になって欲しいって、思ってるもん。
料理を運んで向けるのは笑顔。 カウンターに戻れば、店の様子をぐるりと見た。 …さて、と。一息ついたし。 新しいメニューを考える作業に戻ろうかな。]
(33) 2018/09/22(Sat) 16時半頃
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/* 鳩でも打ちやすいロールとお手紙頑張ってるけど ほむ、これならALL鳩でも行けそうなくらいだ。
それにしても埋まるの早い。すごい。増席分まで埋まってる。
(-11) 2018/09/22(Sat) 16時半頃
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/* わーお手紙ありがとうございます…! システム的には今見えてるけど、RP上は明日受け取って反応返すってことでいいんだよね?いいはず!…多分!
(-12) 2018/09/22(Sat) 17時頃
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/* こ、こんな感じでも大丈夫だったかな・!! 手紙村久しぶりすぎてそわっそわしている。 医者のおじいちゃんで入ろうかなぁと思っていたのは気のせいだった。病院帰りにカフェ行くの好きなんだよなーって思いながら書いてたら、気づいたら美味しいもの出す子になってた。
(-13) 2018/09/22(Sat) 17時頃
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[ あの頃、私たちの世界は確かに互いで回っていた。 ]
(34) 2018/09/22(Sat) 17時頃
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[五指を絡めて二人ぼっち。 鏡合わせの笑顔が向けられ 他のものは何も必要など無くて。
玩具より、友達より、両親よりもずっと 一緒に生まれてきた相手を愛していた。
彼はとても明るく、少し怠け癖を持っていて 私はなんでも真面目に取り組んだけれど、引っ込み思案で。 性格はまるで正反対だったけれど。
背が伸びて、声が低くなり、大人びてゆく。 幾度季節が巡っても、二人は瓜二つのまま その心だって、同じ筈だった。]
(35) 2018/09/22(Sat) 17時頃
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[木々が纏う緑は風に吹かれ落ちても 消えない記憶はいつまでも美しいままだ。]
(36) 2018/09/22(Sat) 17時頃
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[全てを過去にしたのはいつだったか。 ああ、あの酷く寒い冬の日だ。
思えばきっと、兆候はあったし 確かな異変を今は思い出せる。 それでもあの時の私にとってはあまりにも突然の出来事。
半身は目を開いたまま、動かなくなってしまった。 当然のように目指した彼と同じ大学に 私は一人で通うことになったのだ。]
(37) 2018/09/22(Sat) 17時頃
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[漢字が幾つも連なる難解な名称の症候群 原因の可能性として並べ立てられた様々な精神障害。 そんなものとは無縁の、とても明るい人だったのに。]
兄さん。
[清潔なリネンの上に横たわるその人を呼び、 痩せた胸に慣れた仕草で耳を押し付ける。
確かに聞こえる鼓動は、生きている証 けれど子供の頃のようにその手に触れても、 指は絡まず、握り返されることも無い。
起き上がることも、横たわることすらも。 全てを放棄して彼は其処にただ存在している。]
(38) 2018/09/22(Sat) 17時頃
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/* 参加ログ見返してきたらガチもRPも含めて最後が2016年だった、ワオ。完全に浦島。UIがそんな変化ないのは助かる…
(-14) 2018/09/22(Sat) 17時半頃
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[何度、呼び掛けただろうか 何度、肩を落としたのだったか 何度、医師や看護師に縋りついたか その結果は今目の前で眠っている。
痩せぎすの身体、艶の失せて久しい髪 彼と私は相貌を違えてゆく。]
…………。
[数えられない程に同じことを繰り返しても、 片割れを置いて帰るこの時だけはどうしても慣れない。]
(39) 2018/09/22(Sat) 17時半頃
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わっ、驚いたなぁ。
[病室の扉を閉め、精神病棟を後にする。 騒がしい足音と共に、腰の辺りに小さな衝撃。
振り返ると子供が二人、見慣れた子たちだ。 謝罪に対し、笑いながら気にしていないと頭を撫でてやる 無邪気にかけっこの続きに戻っていった。 ああ、遠くに行っては駄目だと、看護師さんに叱られるよと 止めるべきだったのかもしれないけれど。
きっと兄さんなら、こうやって優しくするだろうから。]
(40) 2018/09/22(Sat) 17時半頃
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リ・ジアン様……だったっけ。
[小さな後ろ姿を見送りながら、小さく呟く。 いつかあの子達が噂し、私にも教えてくれたその名前。
人の願望が垣間見える御伽めいた話を、ふと思い出した。]*
(41) 2018/09/22(Sat) 17時半頃
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/* フローラ[[who]] こうかな?
(-15) 2018/09/22(Sat) 18時頃
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/* むむむ。自分にお手紙は(>x<) もういっちょ!ワタル[[who]]
(-16) 2018/09/22(Sat) 18時頃
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[ 怖い。 ]
(42) 2018/09/22(Sat) 18時半頃
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[ 一期崎啓之の第一印象として、よく上がる言葉だ。 他には、とっつきにくい、気難しそう、話しにくい。 つまりは、同じことだ。
原因は、解っている。 顔だ。 あまり表情が変わらないせいだろう。 それならば、と、 ニィと唇の端を上げて笑みの形を作ってみるも、 周囲からは逆に怖いと言われてしまう。 どうあがいたとしても、 結局は怖いという結論に落ち着いてしまうらしい。 非常に切ないことである。 ]
(43) 2018/09/22(Sat) 18時半頃
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[ 啓之は、小児科医だ。 少しでも子供に怖がられず好かれようと、 キャラクター物のボールペンが白衣の胸ポケットから ほんの少し顔を覗かせている。
診察室の机に向かって、キーボードを打っていたが、 啓之は患者とその家族に向き直った。 ]
他に変わったことはありませんでしたか?
[ 質問を一つ、患者の母親に投げかけた。 患者は飽きたのだろう。 一人 手遊びをしている。 母親が答える。 えぇ、何もありません。 啓之はそうですか、と頷いた。 ]
(44) 2018/09/22(Sat) 18時半頃
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いつものお薬を出しておきますから、 薬局で受け取ってください。
[ お大事に、と言葉を続けようとした時に、 診察室に幼い声が響く。りじあんさまのえ、かいて。
──── リ・ジアンさまというのは、 最近小児病棟でよく囁かれている噂である。 同期によると、他の病棟でも話されているとのこと。 おかしな噂は困ったものだと、 その話を聞いた時、啓之は同期に零した。 おかしな噂、御伽めいた話は、日常に侵食していく。 ]
(45) 2018/09/22(Sat) 18時半頃
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[ 細かな紙類が、手元から無くなっていくのだ。 買い物リストはなくなり、メモは無くなり、 挙げ句の果てに、落書きしたレシートも無くなった。 子供達の悪戯だろうと注意深く見守っても、 一向に証拠を掴むことはなかった。
リ・ジアンさまは、いるのかもしれない。 得体の知れぬ存在を怖い、と同期に零したが、 お前の顔の方が怖いと返され、啓之は溜息をついた。 ]
(46) 2018/09/22(Sat) 18時半頃
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[ そういった訳で、 現在無表情に診察室の患者を見詰めている。 なにかの絵を描いてと頼まれることは都度あるが、 謎の生き物についての依頼は初めてだった。 患者は言い出したら、なかなか聞かない性質だ。 依頼を聞き入れ、気持ちよく帰ってもらおうと、 ボールペンとメモを取り出す。 ]
リ・ジアンさまはどんな姿をしているのか、 教えてほしいな。
[ ペンをノックして、メモにペン先をつけて、 なるべく柔らかい口調で質問をした。 患者は、んー、と悩んだそぶりかと思えば、 羽が生えてる!と元気よく答えた。 ]
(47) 2018/09/22(Sat) 18時半頃
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[ 羽が生えてる。 それだけでは到底リ・ジアンさまの姿はわからない。 聞いた噂には、姿の話はなかったように思う。 情報が少ない中、患者の言う羽、 そして噂に組み込まれた手紙の二ワードをくっつけ、 ヤギに羽が生えている姿をメモに書き出した。
千切ったメモを患者に渡すと、突き返される。 こんなのしんせーじゃない と言う。 しんせーとは、神聖だろうか。 口を閉ざす。 ]
(48) 2018/09/22(Sat) 18時半頃
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[ 患者の母親が居た堪れない表情をしていた。 啓之は大丈夫ですよ、と意味を込め、唇を上げる。 ]
じゃあ、次来た時までに 完璧にかけるようになっておくから、 先生の宿題ってことで、どう?
[ 宿題の言葉に気をよくしたのか、 それとも母親の機微に気がついたのか、 患者は滑らかに頷く。 ぜったいだよ!しゅくだいだからね! ]
(49) 2018/09/22(Sat) 18時半頃
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解ったよ。 絶対に宿題やっておくから、 次来る時まで元気でね。
[ そうして、患者と母親は、診察室を出ていった。
患者の白い頬が紅潮している様を思い出し、 椅子に深く座り直した啓之は薄っすらと笑んだ。 ]
(50) 2018/09/22(Sat) 18時半頃
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銀行屋 ザーゴは、メモを貼った。
2018/09/22(Sat) 18時半頃
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/* 席取りしてなかなか発言しない子だ〜〜れだ。 \村建てだよ/
満員うれしいです。 まさか埋まると思ってなかった。 みんな手紙村に飢えてたんだな。わは。 一週間ほど、ゆるくよろしくお願いします〜〜!
(-17) 2018/09/22(Sat) 18時半頃
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/* 今思ったけど両生類みたいな名前だなこいつ。 手紙村初めてで何かとご迷惑お掛けするかもしれませんが宜しくお願いしますーっ!
(-18) 2018/09/22(Sat) 18時半頃
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/* さて、リ・ジアンさまメモ誰に飛ばそうかな。 えいえい。 メルヤ[[who]]
(-19) 2018/09/22(Sat) 18時半頃
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「リ……ア…様……ジアン…様……」
[子供特有の高い声に、ぱたぱた、ぱたぱた、 と軽い足音が重なって遠ざかって行く。 リ・ジアン様。先日ここを訪れた小児の クライエントが、至極熱心に語っていた。 霊も怪異も存在はしない、目に見えないもの などありはしない。しかしそれらを知覚した 当人の頭の中には紛れもなく“在る”。 不思議な物事というのは、往々にしてそういうものだ。]
(51) 2018/09/22(Sat) 19時頃
|
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手紙……紙?が、どこかへ消えるとか
[具体的に何をするどんな妖の話だったか、 直近のクライエントとの会話記録を捲る。 ナースルームで噂されるような怪談とは違って、 もっと子供向けの、例えるなら──そう、]
御伽噺のような
[あった。目的のファイルを探り当て記録に目を通した結果、つまるところ妖というよりかはケセランパセランのようなものだろうと頭の中の情報を書き換えた。]
(52) 2018/09/22(Sat) 19時頃
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[いかにも子供が考えそうな話だ、と思う。 出典や原型があるのかもわからないが、 閉鎖的な空間で娯楽があるのは良いことだ。]
[目を通したファイルに欠損は無く、必要な書類も いつもの場所にあり、薬剤についてのリーフレット だって不自然に減っている様子はない。] [相も変わらず、どうやっても変わらない、変われない日常がそこに在り続けるばかり]
……お待たせいたしました。 次の方、どうぞ。
[カップの底に僅か残っていた気に入りの銘柄のコーヒー を飲み干して、カウンセリングルームの扉を開ける。 必要な書類はあれど、デスクの引き出しに入れたままの どうでもいいメモ書きが少しずつ消えていることには、 終ぞ気が付かないまま。]
(53) 2018/09/22(Sat) 19時頃
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/* 一期崎さんタメだしお医者サイドだし縁故結びたいな〜と思いつつソロルでってどうすればいいんだろう…?お手紙(という名のどうでもいいメモ)投げてみようかな
(-20) 2018/09/22(Sat) 19時頃
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[ あれは大学生になった頃だっけ。 バイトを探してるって私のおばーちゃんに話したら 丁度、従業員さんが辞めちゃうときだったみたいで 病院の喫茶店はどう?って言ってくれたの。 私は優しいおばーちゃんのことが大好きだったから ほんとうに嬉しくて、二つ返事で引き受けた。
大学を卒業した後もそのまま働かせてもらって。 少しずつ仕事を任せて貰えるようになるのが嬉しくて。 けれど、それに比例して、店の定休日とは別に、 お店を私に任せて居なくなる日が増えていった。]
(……私、知ってるんだ。 おばーちゃんが、この病院の患者でもあるって。)
[さすがに、そのぐらい気づかない私じゃない。 今日も従業員は私一人。多分診察の日なんだ。 新しいメニューを悩みながら考えて書いた紙切れ。 キッチンへ引っ込んだ私はそれを見ながら、 小さくため息を吐いた。]
(54) 2018/09/22(Sat) 19時頃
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・・・あ! すみません、今いきますので!
[ぼーっとしてたらお客さんが来てたみたい。 客入りは普段から緩やかだから油断してて、 私は慌てて返事をすると、 ぱたぱたと、カウンターの方へ向かう。
途中で、ポケットに入れたはずの紙きれが ぽろりと落ちれば、風に舞い上がって、 どこかに飛んで行ってしまった。
その紙は何があったのか、 一つの病室へと届いてしまっただろう。]
(55) 2018/09/22(Sat) 19時頃
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[喫茶 蜜蜂で配られている、 メニューの一覧が印刷された色鮮やかな紙。 お客さん用に配るそれを裏紙にして。 小さく折りたたまれたそれを開けば、 裏にボールペンの丸い字が書かれている。]
こんどの新メニューは何にしよう? お医者さんや患者さんが 笑顔になってくれるのは勿論だけど おばーちゃんが美味しいって 言ってくれると、嬉しいな。
秋だし、梨を使ったデザートがいいかしら。 でも。できれば患者さんが好きなもの… そうだ、海堂君。前に入院したときに聞いた、 海堂君が好きだって言ってた果物を ケーキにして出してみることにしようかな。
明日には試作品を作って出してみよう。 次来たときに、喜んでくれれば嬉しいな。
(-21) 2018/09/22(Sat) 19時頃
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[日記とネタだしが混ざったようなメモ。 思うままに書かれたその紙の下の方を見れば]
リ・ジアン様ってどんな子かな? 信じるだけならタダだしね。 折角だし、私もお願い事考えてみよ!
[ジ・リアン様を想像したものだろうか。 お日様のような、橙色のインクを使って。 喫茶 蜜蜂の看板にも描かれてるような、 妖精にも似た小さな蜜蜂が描かれていた。]*
(-22) 2018/09/22(Sat) 19時頃
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/* おん。 入院患者多めと思って見舞いにしたけどあれ、そうでもないぞこれ。
(-23) 2018/09/22(Sat) 19時半頃
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[カウンセラーのデスク、その引き出しの底の方から、 誰かのデスクの目につく場所へ。リ・ジアン様の 気紛れには、きっと信仰も年齢も関係ない。]
[A5サイズのルーズリーフ一枚に、少し癖のある字で走り書き。 半分に折りたたまれたそれは、勿論誰かに宛てたものではないから、宛名なんてものは存在しない。 一番最後におまけのように書き添えられた日付も随分前のもので、書いた本人も忘れているただのメモ書きだ]
(-24) 2018/09/22(Sat) 19時半頃
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・超能力の存在についての議論 念力で物を動かすのは不可能→念力=心的な力であり、物を動かすには物理的な力が必要であるため ↓一方で 物理的な力 ex)手で持ち上げる、足で押す 上述のような物理的力の発生…筋収縮によってもたらされる 筋収縮の発生…脳の神経活動によってもたらされる 脳の神経活動の発生…"物理的な力を発生させよう"という意志によってもたらされる 意思=心的状態 脳の神経活動=物的状態 とする二元論に基づくのであれば、「意志という物的でないものが神経活動という物的なものを引き起こす」という時点でこれは超能力と認められるべきではないか?
x月x日 考想操作症状有りSZ患者への話題としてウケ良し
(-25) 2018/09/22(Sat) 19時半頃
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/* どきどき。1通目出してみてしまった。 いろんな患者さんとか来院した人とかお医者さんとかいて色んな人とお手紙したい。9月で終わると聞いてしゃっと入っちゃったけど、既にとても楽しい。リアルでコンスタントに時間取れなくてものんびりできるし、手紙村、やっぱいいなぁ…。 プロローグにお手紙出せるとしてあと1通くらいかな…? どんな感じで出そうかなぁ。 紙飛行機ぴょって飛ばしてみたら、 目の前で消えた!?ってのやってみたい。
(-26) 2018/09/22(Sat) 19時半頃
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/* ん゛っ、かわいい…… 憧れてる縁故投げようと思ってたらお手紙もらってびっくりした… 自分も早く書こ…… 宛先って自由なのかな………
(-27) 2018/09/22(Sat) 20時頃
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[ 様々な人で賑わっていたロビーとは違い、 病室の並びにたどり着く人間は限られる。
入院患者と見られる子どもやその家族、 病院関係者が行きかうのを尻目に廊下を行く。
小児病棟とは言うが、 想像していたよりも年のいってそうな患者もおり、 加賀は意外そうな目で、廊下を行く少女を見やった。
半歩先を歩く依頼人に忠実に付き従い、 扉の一つを開こうとする手を、加賀は制止する。]
(56) 2018/09/22(Sat) 20時頃
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[ ポケットの中から、紙きれを取り出す。]
少し待ってください。
いえ、なに。確認ですよ。 念には念を、というやつです。
はじめは、適当に──、 ええ、無難なモンでしょう。 こんな風に挨拶をしようと。
[ 先ほどロビーで記した走り書きを渡す。 少し崩れた、字を書き慣れた大人の文字だ。 何文かのメモ書きを、依頼人は目で追う。]
(57) 2018/09/22(Sat) 20時頃
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[ 目が見えないというのであれば、 加賀が台本を握り締めていたって気づかぬだろう。
随分と都合のいい話ではあるが、 依頼人は息子のことなると饒舌で、 名前や誕生日から、好きな食べ物、テレビ番組、 将来の夢や最近の様子まで、 加賀の演じる父親とやらが、 知るはずもないことまで語るくせ、
別れた夫のこととなると途端に口淀み、 加賀が聞き出せたことといえば、 そいつが女好きのロクデナシということだけだった。
その点についても、 どうやら加賀には演技の必要さえもないらしい。]
(58) 2018/09/22(Sat) 20時頃
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……こんな風に、 事前に打ち合わせができれば楽ですが、 会話はナマモノですからね。
何かマズいことを言いかけたら、 こっそり尻でも抓って──、
[ 熱心に、紙片に視線を注いでいた女が、 不意に視線を上げたものだから、加賀は口を噤んだ。]
……何か?
[ 軽く眉を上げて問えば、女は躊躇いがちに、 「 お父さんじゃなくて、パパです 」と言う。
そんなことかと拍子抜けし、 加賀はまた小さく眉を動かした。]
(59) 2018/09/22(Sat) 20時頃
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ああ、なるほど。失礼。 口を滑らさないよう気を付けましょう。
……そういうことは、 事前に教えていただけると、 助かるんですがねえ。
[ 手元に戻ってきたメモ書きを、 ポケットにねじ込みながら、加賀は言う。
「 すみません 」と依頼人は言い、 小さく頭を下げて、病室の扉を開いた。]
(60) 2018/09/22(Sat) 20時頃
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[ 車椅子での移動も、だいぶ慣れてきた。 松葉杖の練習もそろそろ始めなければだろうか。 リハビリしなければ、歩けるものも歩けなくなる。
失望、落胆? 絶望、まではいかない。 陸上の選手になりたいって夢があった訳でもない。 賞を取ったことが無い訳でもないけど、 でも、私程度の選手など、換えが効くほど沢山居る。 本気で陸上をやってる相手からすれば、 私なんて、視界にも入らないくらいだろう。
でも、好きだった。 どこまでも、ただ単に 好き、ってだけで 私は走っていた。]
(61) 2018/09/22(Sat) 20時頃
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[ また歩ける様になるんでしょ ]
[ なら、まだましな方だよ ] ・・・・ [ その程度で済んで、ラッキーじゃん ]
[ 見舞いに来た部活の子の、 あれは慰めだったのだろうか。 でも知ってるか。神様って これさえあれば大丈夫、の”これ“だけを ピンポイントで奪っていくんだ。
(それに、あの子はきっと、私がいない穴埋めで、)
やけっぱちのように、車椅子を勢いよく 走らせたかったけれど、怒られるのが嫌だったから 心持ちちょっと早めるだけにとどめておいた。]
(62) 2018/09/22(Sat) 20時頃
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[ 傷が熱を持ち、その痛みに苦しんで 身をよじりつつ眠れなかった夜は既に遠く。 無理をしない範囲なら、と 病室から果ては売店まで、 私は車椅子で病院のあちらこちらを走り回っている。
友達、みたいに話せる存在も、何人か出来た。 少しは心のうちを話してもいいかな、って そう思える、先生も。
その中の、小児病棟の、小さな患者さん。 私の包帯にクレヨンをあてがいながら、 こんなことを教えてくれた。]
(63) 2018/09/22(Sat) 20時頃
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「じりやん…じゃなくて、なんだっけぇ。 り・じやん様? あ、 リ・ジアン様だ! そう、それでね、お手紙を書くんだよ。 そうしたら、リ・ジアン様が届けてくれるんだぁ」
[ コックリさんとかエンジェルさんとか、 そういう類なんだろうか。手紙を届けるとは、 なんとも平和的なおはなしだ。
……レターセットなら、 お見舞いに来てくれたお友達に書きなさいね、と 母から貰ったものが、確かあった。
信じた訳じゃない。 でも、年頃の女の子は、噂話が大好きなのだ。]
(64) 2018/09/22(Sat) 20時半頃
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/* 挟んじゃまずいかなーって待機してたけど、村更新する。 忘れたら面倒だもんな〜〜。
(-28) 2018/09/22(Sat) 20時半頃
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[ 病室の扉はするりと音もなく開いた。 眠っていることもある患者への配慮だろうか。 入院や手術に縁のなかった加賀は改めて思う。
女が、慣れた様子でベッドの傍らに立ち、 寝転んでいる人間に声をかけ、ベッドの背を起こした。
ゆっくりとベッドの角度が変わるにつれて、 横たわっていた患者の顔がよく見えるようになる。
中学生と聞いていたが、それにしては小柄だ。 その上やせっぽっちで、鎖骨が浮いて見える。 白目も黒目も薄く濁っており、 黒目がてんでばらばらのほうを向いていた。
かわいらしい、とは加賀には思えなかったが、 かわいそうだ、とは真っ先に思った。]
(65) 2018/09/22(Sat) 21時半頃
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[ 次に加賀は、似てもいないその少年に、 幼いまま上書きされることのない我が子の顔を思った。
加賀が最後に会ったとき、加賀の子は、 ランドセルも背負っていなかったはずだが、 今ではいくつになったんだったか。
依頼人がさらになにかを囁き、 少年は微かに首を動かし、眉を持ち上げた。
「 パパ? 」とその子は言った。 加賀は唾を飲み込み、こくりと喉が動いた。
依頼人が、不安げな顔で加賀を見ていた。 少年は、何も聞き漏らすまいというように、 耳を入り口のほうに向け、首を少し傾けていた。]
(66) 2018/09/22(Sat) 21時半頃
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……大きくなったな。
[ と、加賀は言った。予定にはないセリフだった。
決して不自然な発言ではなかったが、 先ほどメモ書きを見た依頼人は、 驚いたような顔をし、加賀を凝視していた。
その視線を受け、加賀は我に返った。 目の前にいるのは、初対面の可愛くもないガキであり、 何も感じ入るものなどないはずである。
そう自分に言い聞かせながら、 気配を悟られぬよう、ポケットを探った。
もう一度、少年が「 パパ? 」と問うた。 疑問と歓喜の入り混じったような声であった。 加賀は、数歩近づきながら、内心混乱していた。]
(67) 2018/09/22(Sat) 21時半頃
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[ ──ないのだ、紙が。どこにも。 ]
(68) 2018/09/22(Sat) 21時半頃
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■■■、 長い間会いにも来れず、悪かった。 不甲斐ない父親で申し訳ない。 おまえがお父さんに会いたがっている、 と聞いて、嬉しかった。
( これからは、たまに会いにくるから、
(-29) 2018/09/22(Sat) 21時半頃
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[ 不自然に文章の途中で途切れた走り書き。 冒頭、名前が書いてあったであろう箇所のみ、 間違いを消すが如く、黒く塗り潰されていた。
手帳の1頁のような小さめの紙片が、 いつしか、貴方の周辺に紛れ込んでいる。]
(-30) 2018/09/22(Sat) 21時半頃
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[ 仕方がないと気を取り直し、 加賀は小さく息を吸ってから口を開く。]
……ああ。 悪かった。ずっと、会いにも来ず。 おまえがパパに会いたがっていると聞いてな、 信じてもらえないかもしれないが、 ……嬉しかったんだ。
[ ──■■■と、加賀はその子の名を呼んだはずだ。
どういうわけか、加賀の耳には、 その音がぐずりと崩れて聞こえた。]
(69) 2018/09/22(Sat) 22時頃
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[ その子は、くすぐったそうに微笑み、 傍らの母親に向かって、何かを囁いた。
それを受けて依頼人が、 「 パパ、もう少し近くに 」と言う。
ぞわり、と寒気がした。 加賀は我が子にはずっと、 パパでなくお父さんと呼ばせるよう、 妻に強く言いつけていたはずだった。
加賀はそれを押し隠して苦笑し、 「 わかったよ 」とまた数歩ベッドに歩み寄る。]
(70) 2018/09/22(Sat) 22時頃
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……なあ、そんなに笑うなよ。 緊張してるんだ、なんせ久しぶりだから。
[ ベッドの上で、喉を鳴らすように笑う子に、 加賀は苦笑や照れが声音に混じるよう、 意識しながら、そんなことを言った。
そのとき不意に、少年が顔を上げた。 すん、と鼻を鳴らし、首を傾ぐ。 眉をきゅうっと持ち上げ、口を開いた。
「 なんか、たばこのにおいがする 」
見えていないはずのその目が、 あまりにまっすぐ向けられているので、 加賀はなぜか、ぞっとしてしまう。
近くで、依頼人が息を呑むのが聞こえた。]
(71) 2018/09/22(Sat) 22時頃
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……ああ、パパのせいだ。ごめん。 おまえと暮らさなくなって、つい、な。
[ それは事実でもあったし、 加賀は嘘をつくのも得意であった。
もうずいぶんと昔のことではあるが、 妻が妊娠してから、離婚するまで、 加賀には確かに禁煙していた過去があった。
さらりとそんな言葉を吐けたのは、 その経験のせいかもしれないし、 嘘をつき慣れているからかもしれない。
その子は、納得したんだかしてないんだか、 よくわからないような声音で「 えー 」と言った。]
(72) 2018/09/22(Sat) 22時頃
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[ それからは、楽なものであった。
少年には話したいことが山ほどあったらしく、 加賀はほとんど相槌を打つだけで済んだためだ。
通っていた学校の話や、友人の話。 好きだというテレビ番組は、 事前情報の通り、街歩き企画の類で、 目が見えないのに? と加賀は思ったが、 不要な質問だろうと声には出さなかった。]
(73) 2018/09/22(Sat) 22時頃
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[ 気付けば、思ったよりも時間が経っており、 母親から、「 パパ、そろそろ 」と声がかかった。
加賀は単純に驚いていたが、 少年は「 ええ 」と露骨に不満げな声を上げ、
それまで触れもしなかった加賀の手を、 まさぐるように探し、しっかりと掴み、言った。]
(74) 2018/09/22(Sat) 22時頃
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「 ──明日も来てくれるよね、パパ 」
[ 母親が、焦ったような声で少年の名を呼んだ。 それをどこか遠くの出来事のように思いながら、 加賀は、気が付いたときには「 ああ 」と答えている。
すると納得したようにその子は手を放したが、 傍を離れても、病室を後にしても、ロビーに降りても、
掌にべたりと張り付くような体温があるような気がし、 加賀は、今にも嘔吐しそうに気分が悪かった。]
(75) 2018/09/22(Sat) 22時頃
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/* はーーーーーーっお手紙きてるーーーーーー(歓喜の舞) 加賀さんはこのメモが手紙なるんだろうなって思ってたけどよくぞピンポイントに私に来てくれた ありがとう
メイちゃん、中学1年生以降の記憶がないって書いてるけど 無くしてるのそれだけじゃないからね うん お返事のときにもりもりするぞぉ〜〜〜〜٩(๑òωó๑)۶
(-31) 2018/09/22(Sat) 22時半頃
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/* ところでこのメイチップめっっっっっちゃ可愛くない????推しです 一目惚れしました 普段女の子やらない人間が使いたいと思うレベル すご 議事はみんなすこここ光線放てるレベルなんですけど女の子はメイとフローラが2大推し メルヤは思い入れもある かわいい 最高
新チップもあって議事村〜ってなってたんです いや10月に議事あるけどね 久々に議事触っておきたかった ありがとう手紙村 リアルに優しい 良い、村です。
(-32) 2018/09/22(Sat) 22時半頃
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めいちゃんへ
手紙の上でははじめまして。 実は、私たちは既に、会ったことがあります。 でも、めいちゃんが覚えていないことを私は知っているので、 ここで改めて、自己紹介をしてみようと思います。
私の名前は逃矢メル。とうや める、です。 14歳の、中学二年生の女の子です。 この病院の入院患者で、今両足が使い物にならないので 車椅子に乗っている、包帯ぐるぐる人間です。 足以外にも、身体じゅうにたくさん包帯が巻かれていて、 そしてそこらじゅうに落書きをされています。
これは実験です。 私とめいちゃんは、会おうと思えばすぐに会えます。 でも、あえてこう手紙を書いてみたのは… …しいて言えば、リ・ジアン様が本当にいるのか。 退屈しのぎに、それを検証したくなったのです。ふふふ。 それじゃあね。届くと思ってないけど、届いたらいいな。 メル
(-33) 2018/09/22(Sat) 22時半頃
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/* ランダム…どうだっけ ディ♪ジアン[[who]]
(-34) 2018/09/22(Sat) 23時頃
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/* リジアン様に送ってもなあ… トレイル[[who]]
(-35) 2018/09/22(Sat) 23時頃
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/* あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜メイ宛にきた やばい うれしみ あした おかえしするからね
(-36) 2018/09/22(Sat) 23時頃
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[ 時間はたっぷりあったし、利き手は自由に動いた。 ならば、と考えて、同じ入院患者の女の子を思いつつ、 実験と称した手紙を書いてみた。
覚えていられない、ならば こういうものがあれば、思い出してくれたりするのだろうかと。
小児病棟の子たちによる落書きで彩られた包帯は、ペンを動かすたびに視界の端でちらちらと主張してきていた。]
…いいかな、これで。
[ オレンジ色の封筒に入れて、何も入れてなかった引き出しへ。 まだ使ってないレターセットや、ただの端書きのメモも 一緒にそこにしまいこんで。
ま、届く訳ないよね。と 言い訳じみた言葉をひとつ残して]
(76) 2018/09/22(Sat) 23時頃
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[ 僕の心臓は、 ほかの人よりちょっとだけ、のんびり屋だ。
だから、あんまりはしゃいで動き回ると 追いつけなくて、 すぐに疲れたあって文句を言ってくる。 そんな相棒≠恨んだことはないけれど しょうがないって、ゆっくり歩く癖がついた。 風を切って走る気持ちよさなんて、知らない。
僕が見るのは、 いつだってみんなの背中ばかりだった。 ]
(77) 2018/09/22(Sat) 23時頃
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ね、つ、さ、がっ、た、よ……っと
[ 枕の傍に置いていたスマホを取り上げて すいすいと慣れた手つきで文字を打つ。 メッセージの送り先は、母さん。 入退院を繰り返す僕のために働く母は いつも疲れた顔で笑うから 今日は来なくていいよ と付け加え ]
(78) 2018/09/22(Sat) 23時頃
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……そーしんっ
[ 僕はまた、枕元へそれを放り投げた。
心臓に加えて、おまけに体力もないものだから、 すぐに風邪は引くし悪化もさせる。 昨日までだって、熱に魘されていたから 今日も腕には点滴が繋がったままだ。
管の伸びる先を見上げれば、 ぴちょん、と一滴 雫が落ちた。
──── 落ちろ、落ちろ。 はやく。 ]
(79) 2018/09/22(Sat) 23時頃
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出来なくなった時の方が、 出来ていた時より、 その貴重さがわかるって、ほんとだね
もっと走りたかった。
(ただのメモ用紙の端書き、少し乱れた字で書いてある)
(-37) 2018/09/22(Sat) 23時頃
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[ それから取り出したのは、一冊のノート。 中学生の頃から毎日つけている日記帳だ。 誰にも読ませたことのないそれには 取り留めもない日常と、僕の秘密が詰まってる。
かちかち、とシャープペンシルの芯を送り出して 書き始めたのは、今日の天気と、体調と、 それから─── ]
……ぅわあ!?ちょっ、ちょっとまって! これは、だめです!
[ いつの間に入ってきたんだろう! 看護師さんに声をかけられノートを覗かれ 僕は慌ててそれを引っ込めた。 によによとからかうように笑われて 頬が赤くなるのを感じる。……ああ、熱い。 ]
(80) 2018/09/22(Sat) 23時頃
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/* めーちゃんに失敗メモを渡すつもりだったけど、どうしようかな〜。 加賀さんにね、送りつけたい。 るいくん、かがさんでダイスで決めよ。 1 さあ、どっちだ?!
(-38) 2018/09/22(Sat) 23時頃
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[ 咄嗟に枕の下へノートを隠したとき 昨日、書いて破り捨てようとしたはずの 折りたたんだ1ページの紙が 誰かの元へ届けられてしまったことなど この時の僕は、気が付かない。
───── リ・ジアンさま。 子どもの頃信じていたあの謎の生き物のことなんて 僕はすっかり、忘れていた。 ]
(81) 2018/09/22(Sat) 23時頃
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そのノートはワタル[[who]]の元へ。
(-39) 2018/09/22(Sat) 23時頃
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僕じゃ、なくて。メルヤ[[who]]
(-40) 2018/09/22(Sat) 23時頃
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[ オレンジ色の封筒はともかく、 まさかメモの端書きまで消えているとは、思うまい]
(82) 2018/09/22(Sat) 23時頃
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[ 外来診療の区切りがつき、ようやく遅い昼食となる。 結婚もしておらず、実家は疾うに出たために、 食事は自分で用意する必要がある。 自炊などする気もないから、 食堂、喫茶店、コンビニの三択のいずれかとなる。 今日はどうしようかと白衣でうろつけば、 喫茶店がいつもより混んでいることに気が付いた。 無用に仕事を増やす必要もないだろうと考え、 啓之は方向転換をして、コンビニへと向かう。
手に取ったのは、最近新発売された 秋の味覚が全面に織り込まれたパンだ。 パッケージに踊る「マロン」の文字に視線を遣り、 啓之は会計を済まし、休憩室に引っ込んだ。 ハロウィンを意識しているのだろうか、 会計をする店員の頭についた飾りには、 終ぞちらりとも目を遣ることもなかった。 ]
(83) 2018/09/22(Sat) 23時頃
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[ 休憩室に備え付けられた椅子に、体を投げ出す。 今日もつかれた、と啓之は思う。 医者の仕事は激務だとよく言われる。異論はない。 ただ、病気を相手に戦っている患者こそ疲れている。 病気に軽い重いはあれど、患者は患者だ。 だから、もっと自分は頑張らないと啓之は同時に思う。 啓之は頭を振って、買ってきたパンを齧れば、 口内に栗の甘さが広がり、思わず頷く。
一口パンを齧りながら、白衣からメモ帳をとりだす。 ボールペンと同様、こちらもキャラ物だ。 人気キャラクターが楽しげにメモ上を踊っている。 メモ帳に挟んである紙切れを眺める。 先程書いた患者に気に入ってもらえなかった失敗作。 ]
(84) 2018/09/22(Sat) 23時頃
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そういえば、きちんと聞いたことはなかったな。
[ 独り言の内容は勿論、リ・ジアンさまのことだ。 どうでもいい紙切れも、手紙と認定しまう無節操さに、 啓之はおおざっぱすぎる、と言いたくなってしまう。 いや。リ・ジアンさまを信じているわけではない。 そんな不可思議な生き物がいたら、怖すぎる。 できれば、いないほうがいいのだ。
本日の患者から課せられた宿題を思い、溜息をついた。 患者に聞いてみるのがいいだろう。 最初に言い出したのは、ゾーイだったろうか。 けれど、あの子はお転婆が過ぎる。 もっと話が簡単に通じやすい患者が適しているだろう。 誰がいいだろうと患者の顔を端から端に思い浮かべ、 適任を発見した。 あの子がいいだろう。 ]
(85) 2018/09/22(Sat) 23時半頃
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[ 直接話を聞くのはいいが、 今日の勤務に長々話をしている時間は見つからない。 休憩時間中に短文をしたためることとした。 短い手紙を書き終わり、再び失敗作のメモを眺める。 言葉をいくつか書きこめば、休憩は終わりに近づく。 おおざっぱにポケットに突っ込みなおした。
休憩が終わってしまう前に、あの子の病室へと寄った。 ベッドは空だったので、テーブルサイドに置く。 手紙を届けたことに満足し、次の仕事へと出向く。 失敗作のメモがポケットから消えたことには、 啓之はまだ、気が付くことがない。 ]
(86) 2018/09/22(Sat) 23時半頃
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[ あなたの手元に届くのは 破り取られたような一枚のノート。 シャープペンシルで書かれた筆圧の薄い文字は 線に沿ってはいるものの、少し雑に並んでいる。 ]
(-41) 2018/09/22(Sat) 23時半頃
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[ 海堂 航くんへ。
真っ白な紙は几帳面に二つに折られ、 表に君の名前が記されている。 薄い紙故に、 折り込まれた内側に文章が書いてあるのは見て取れる。 開けば、以下のような文章が続いている。 癖字ではあるが、読めないほどではないだろう。 もしも一期崎先生の文字を知っていれば、 手紙の差出人が誰かはすぐに解るだろう。 ]
(-42) 2018/09/22(Sat) 23時半頃
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こうして手紙を渡すのは、初めてだと思う。 悪いニュースかと、君は構えてしまうかもしれないが、 そういったわけではない。 ただ、困っているので助けてほしい。
最近病棟で流れている噂については知っているね? 君は小さい子からも大層懐かれているからね。 リ・ジアンさまのことなんだけども、 どういう姿をしているか知っていたら教えてほしい。 羽があるということしか、わからないんだ。 ヤギに似た生き物だと思ったのに、どうも違うらしい。
もうすぐ退院だね。 勉強の調子はどう? 困ってたら、看護師さんに助けを求めるといい。 きっと優しく教えてくれるさ。
(-43) 2018/09/22(Sat) 23時半頃
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9月〇日 晴れ
まだ熱が下がらない。 お見舞いにももう誰も来てくれなくなった。 友達も、父さんも。 このままみんなに忘れられてしまいそうで怖い。 寂しいな。 先生がすぐに退院できると言っていたけど すぐっていつだろう、はやく帰りたい。 走れなくてもいいから、 みんなと同じスピードで歩きたい。 置いていかれたくない。
でも、退院しちゃったら あの人にも会えなくなるかもしれない。 それはちょっと、やだ。 こんなこと恥ずかしくて誰にも言えないけど。
(-44) 2018/09/22(Sat) 23時半頃
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[ 締めくくりの隣には、ヤギが書かれている。 リアルテイストというよりも、デフォルメされた姿だ。
そうして、また裏返せば、 一期崎啓二 と差出人の名前も見つかるだろう。 ]
(-45) 2018/09/22(Sat) 23時半頃
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[ リ・ジアンさまは無節操だ。 まったく似ない失敗作とはいえ、 自画像をも手紙として扱ってしまうのだから、 本当に仕様もない。 いつの間にか、君のポケットの中に忍び込んだ。
乱暴に扱われたメモ用紙は、くたびれている。 ]
(-46) 2018/09/22(Sat) 23時半頃
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リ・ジアンさま いつから?→8月ごろ、と記憶 生き物? ようかい? かみ? うわさ。 誰が流した?→小児科から →患者 ゾーイ? うそのかのーせい → 実際にちょこちょこ紙はなくなっている。 レシートとか、絵の残がいとか
(-47) 2018/09/22(Sat) 23時半頃
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[ メモを誰にも見せる予定がないことは、 漢字が極端にすくないことと、 崩れに崩れた文字から読み取れるだろう。 辛うじて読める程度の崩れ具合だ。
思考が散らかっている取り留めもないメモは、 ヤギから羽根が生えた奇妙な生き物を囲みながら、 書かれていた。 デフォルメされたヤギの瞳孔は横棒一直線だ。 ]
(-48) 2018/09/22(Sat) 23時半頃
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[ 依頼人の女とは、 明日も見舞いに来ることで合意した。
金払いを渋るような様子もなく、 「 あの子の望みなら 」と言う姿は、
息子の望みであるのなら、 全財産さえ投げ出しそうな気迫があり、 加賀はそれを些か狂気じみていると思った。
明日でも明後日でも明々後日でも。 加賀が時間を取れるのであれば、 息子が望む限り顔を見に来てやってほしい。
女はそう言った。それが恐ろしかった。]
(87) 2018/09/22(Sat) 23時半頃
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[ 別に、加賀は法外な額を吹っ掛けやしないが、 決して裕福そうには見えない身なりの女が、 何の躊躇いもなく頷くことが、恐ろしい。
病院の人間にも、加賀は少年の父であると、 女の元夫であると説明されているという。
女は仕事が忙しいらしく、 どうやら明日は同行できないらしい。
何か聞かれたらそう名乗るよう、 依頼人に念押しされ、またぞわりとする。
加賀に礼を言い立ち去る背を見送って、 ようやく、加賀はなくしたメモのことを思い出す。]
(88) 2018/09/22(Sat) 23時半頃
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[ あの少年が、メモを見つけるはずがない。 万が一見つけられ、誰かによって読み上げられたとて、 そのことで加賀が痛い目を見ることもない。
……そう思ったはずであるのに、 加賀はまた小児科病棟に戻ってきていた。
きょろきょろと床に視線を彷徨わせる姿は、 見るからに何かを探している人であったのだろう。
小さな患者を連れた看護師に声をかけられ、 事情を説明すれば、彼女はなぜか小さく笑った。
「 ──リ・ジアンさまの仕業だよ! 」
小さな患者が、まじめくさった顔で言った。]
(89) 2018/09/22(Sat) 23時半頃
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[ 訝しげな顔をした加賀に、 患者と看護師が奇妙な連携プレーを見せながら、 奇妙な言い伝えについて、レクチャーする。]
……つまり、メモがなくなったのは、 その──ドリアン? 様とやらのせいだと。
[ 「 リ・ジアン! 」 と不服そうな声が飛んだが、 加賀は、内心ではうるせえなと舌打ちをしていた。
すぐに、そういやあの少年の父親。 ということになっているのだと思い出し、 小さな患者に向かって、「 ごめんよ 」と謝る。
怪奇の類を信じている性質ではなかったが、 ものがなくなりようのない状況で、 紙切れが加賀の元から消え失せたのは事実である。]
(90) 2018/09/22(Sat) 23時半頃
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「 大切なメモだったんですか? 」
[ と、微笑んでいた看護師が控えめに問うた。]
……いえ、そういうわけではないんですが。
[ 「 それならよかった 」と言われ、 何がよかったのかもわからないまま、 加賀は曖昧に微笑み、彼女らと別れる。
一人廊下に取り残され、 加賀は狐につままれたような心持ちで、 何もない廊下の隅を眺めていた。]
(91) 2018/09/22(Sat) 23時半頃
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/* どうしてせんせいのロルは冗長なの? それはね、中身がロル書くセンスがないからよ。
今日はお手紙はこの辺にしておく〜! 村始まるまでゆったりしてよ。 りあるにやさしい手紙村だぞ。いぇいいぇい。
(-49) 2018/09/22(Sat) 23時半頃
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──リ・ジアンさま。リ・ジアンさま。 人の子の願いを聞き入れてくださいませ。
(92) 2018/09/22(Sat) 23時半頃
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[ そう唱える子どもたちの輪。 そこに混じる盲目の子を想像し、 加賀はどうにも寒気が収まらない。
今度こそ、加賀は舌打ちをする。 周りには誰もいなかった。
やけに静まり返った廊下で、 加賀は持ち歩いている手帳の1頁を千切り、 すらすらと短い文章を記して──、
少し迷って、それをポケットに突っ込む。]
(93) 2018/09/22(Sat) 23時半頃
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/* かわいいなわたるくん
(-50) 2018/09/22(Sat) 23時半頃
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リ・ジアン様。 あの子が本当の父親に会えますように。
(-52) 2018/09/22(Sat) 23時半頃
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/* 加賀さんのお名前をよくガガさんに空目してごめんなさい
(-51) 2018/09/22(Sat) 23時半頃
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[ 頁の切れ端に、ボールペン。 明らかに大人のものと分かる字で、傾いた走り書きが記されている。]
(-53) 2018/09/22(Sat) 23時半頃
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[ ポケットに押し込んだその紙切れが、 間もなくして影も形もなく消えたこと。
意識しないように意識していた加賀は、 まだ当分、そのことに気が付きそうにない。]
(94) 2018/09/22(Sat) 23時半頃
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[───それから、少しの時間が経った。 今日もいつものように、のんびりと喫茶店の仕事。 日も沈んで、最後のお客さんを見送ったあと。 皿を洗って入れば、おばあちゃんが帰って来た。]
……おばーちゃん。 今日も、お客さんはいつも通りだったよ。 あ、でもね、○○号室のおじいちゃんが、 今日はおばーちゃんいないの?って心配してたわ。 明日には帰って来ますって言ってあげといた。
[『そうかい。ありがとう。』 …おばーちゃんは笑ってそう言った。 私はおばーちゃんが持ってるカバンの中に、 薬が入ってるんでしょう?なんて聞けなかった。
ただ、笑ってエプロンのポケットに手を入れて。 そこに入れといた新作メニューのメモを おばーちゃんに見せようとしたんだ。]
(95) 2018/09/22(Sat) 23時半頃
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……あ、あれえ??? おかしいなぁ、ここに確かに入れて。……
えっとね、新しいケーキのことを書いたメモがね ポケットに……ううん……?
[ぽんぽん、ぱふぱふ。 ポケットを叩いたりひっくり返したり。 その場で一回転しては、転んで。 でも結局、メモは見つからなかった。
おばーちゃんが笑ってくれたから、 私はこのときは、いっか。って思ってね。 私も少し照れくさくなって、へへって笑って。 ……結局、新しいメニューのことは、 口で全部説明して終わってしまった。]
(96) 2018/09/22(Sat) 23時半頃
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[リ・ジアンさま。リ・ジアンさま。 そう、唱える子供たちの輪の中に 頭いくつ分も飛び抜けた ニコニコなオンナノコは、いなかった。
一方その頃!とは、ちょっと違うかな? お姉さんとお散歩中なアタシは 蜂蜜入りの紅茶と、季節のケーキのセット。 白い服のお姉さんとのお揃いを おいしい! って、頬張っていた。 せんせーがね、って、お話する子供の声に こっそり、耳をすませたりして。]
(97) 2018/09/22(Sat) 23時半頃
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[ごちそうさまをしたならば アタシはまた、おねえさんとおててつないで お部屋の中に、もどっていくの。
お見舞いの人達とすれ違って 挨拶は大事って、ちゃんと知ってるアタシはね こんにちは! って、にっこりするんだ。]
(98) 2018/09/23(Sun) 00時頃
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[お家に帰る前。 喫茶店の入り口でおばーちゃんを待っていた。 店の壁に腰掛けて、星が浮かび始めた空を見上げる。]
……そっか。リ・ジアンさま。
[そんな噂をお客さんがしてるのを聞いた。 私もなくしたメモに、そのことを少し書いたっけ。]
そんな話、あるわけないのになぁ わたしったら。馬鹿みたい。
[今日の夜ご飯の買い物メモ。 その裏側に適当に文字を書いて。 小さい頃におばあちゃんに教えてもらった よく飛ぶらしい折り方で作った紙飛行機。 頬を撫でる風に乗せるようにしてとばしてみた。]
(99) 2018/09/23(Sun) 00時頃
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[一つの祈りを、風に乗せて。]
(100) 2018/09/23(Sun) 00時頃
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[毎日、同じような席に座って 毎日、同じようにメニューを開いて 毎日、同じように、ひとつのページに指をさす。
蜂蜜入りの紅茶が大好きみたいって 白い服のお姉さんが言ってたのは たぶん、ここにきてすぐくらい。
同じように、喫茶店に行きたがって それから、何度かお世話になっていた 小児科の方を覗こうとして、だめだよって、言われるの。]
(101) 2018/09/23(Sun) 00時頃
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[覚えてないのに、やることは同じだって。 わらったひとも、いたのかな。
毎日毎日繰り返し。 会ったことのある子にだって、変わんないハジメマシテで歩み寄る。 毎日毎日繰り返し。 アタシの持っているのは、中学生の自分まで。 止まった針は、埃を被って。]
(102) 2018/09/23(Sun) 00時頃
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[────そして、だいじなものも、かくれんぼ。]
(103) 2018/09/23(Sun) 00時頃
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/* 初手紙村なんですが、表で絡めない以上、ある程度縁故組めそうな設定じゃないとまず出会えない。ということに入村してから気づき。 謎の手紙送りつけてて、ごめんなさい……! 特に縁故ない側だから、割とバラけさせる感じに送ろうとしたけど、一通目の宛先集中してる感ある。
(-54) 2018/09/23(Sun) 00時頃
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/* カガさんの手紙によっしゃあ!と拳を天上にあげるわたし。
よく考えたら、手紙のやり取りは男性とだけだ?!?笑 機会を見計らって、女の子に送りつけるなどしたいです
りじあんの方うっかり突然死しそうで怖い。 がんばる。 しなないし、噛まない。 はい。
(-55) 2018/09/23(Sun) 00時頃
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/* メルヤ[[who]]
(-56) 2018/09/23(Sun) 00時頃
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[それは小さな、どこにでもありそうなメモ用紙。 でもよく見れば、メモの端には喫茶店の看板にもいる、 小さな蜜蜂がペンで書かれてただろう。 黒くて細いボールペンの丸文字で。 けれど丁寧に、箇条書きで書かれていた。]
今日の夜ご飯の材料! おばーちゃんのだいこうぶつ! ・じゃがいも ・人参 ・鶏肉 ・牛乳 ・バター ・ブロッコリー ・シチューのルー
(-57) 2018/09/23(Sun) 00時頃
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[裏を返せば、ひとこと。]
これを食べて、少しでも元気な日が お店に立てる日が、1日でも増えますように。
[丁寧に、祈りを込めたような字。 それこそ、"かみさま"に祈るような字だった。]
(-58) 2018/09/23(Sun) 00時頃
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[届け先は、気まぐれのままに。]
(104) 2018/09/23(Sun) 00時頃
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