228 吸血鬼の宴
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人
狼
墓
少
霊
全
この村にも恐るべき“人狼”の噂が流れてきた。ひそかに人間と入れ替わり、夜になると人間を襲うという魔物。不安に駆られた村人たちは、集会所へと集まるのだった……。
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ちゃんとご注文通り、さまざまな人たちをお呼びしましたよ。 いたるところから…そう、地平の果てや、宇宙の彼方からも。
中には、主様を消してくださるような方もいらっしゃるかもしれません。
(0) 2017/09/28(Thu) 23時頃
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深き森の奥深く
人知れず密やかに、古びた城が佇んでいる。
城は蔦に覆われ、年月の澱が厚く降り積もっている。
だが年に一度、住むものも無いこの城に集まるものがあった。
全ての魔が浮かれ騒ぐ万魔節。
その月の、満月が明々と輝く夜。
鮮血を奉じる夜の徒が宴へと招かれ
贄と選ばれた人間が集められる。
(#0) 2017/09/28(Thu) 23時頃
興じよ。愛でよ。
明かぬ夜が明け、沈まぬ月が沈めば、全ては夢。
───絆結ぶを選ぶなら、それが新たな夜の始まり。
(#1) 2017/09/28(Thu) 23時頃
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─ 宴の夜に ─
[蒼黒の没食子洋墨が染み込んだような夜である。
沈黙を尊ぶのか、 或いは時を待っているのか。 空との境界を曖昧にした漆黒の森の影は 微動だにせず佇んでいる。 斯様な深い夜の底、 月長石のように淡くひかる石畳がひとつの道を示していた。
諸兄姉はご存知だろうか、 「宴」の時だけ、この導きが光るのを。 年に1度の、秘められた 宴への導きの為、 或いは好奇心を掻き立て狩人を、そして獲物を呼び寄せる為。
静謐を破って、こつり、と 足音響かせた者の理由は如何に。]
(1) 2017/09/29(Fri) 01時半頃
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[天鵞絨の外套が動きに合わせて揺れる。 歩みは迷いなく、まっすぐ道の先へと向かっている。
森の影を抜けた時、 没食子洋墨の色が淡く滲み、 銀月がその姿を現した。 蒼白い光は辺りを照らし、 人影の輪郭を露わにする。
それは、青年であった。 年の頃20代前半に到達する程度であろうか。 青年は立ち止まると琥珀色の瞳を不機嫌そうに伏せ、 懐から取り出した1枚の紙片/詩片を、見つめた。
──The lunatic, the lover, and the poet, are of imagination all compact.
溜息ひとつ。]
(2) 2017/09/29(Fri) 01時半頃
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まあ、……気晴らしにはなる、か。
[整ってはいるが華やかさには欠ける、 といつか評された青年は、 その実、人間ではない。
──吸血鬼。
血を啜り、永き時を生きるという、 高貴な、人ならざる者。 そして「宴」の招待客であり、 城主の遠縁でもあった。
実は。 年に1度のこの饗宴に青年が出向くのは久方ぶりのことである。 気が乗らない、その日は別件で遠出している、など、様々理由をつけては断ってきた宴に、何故此度参加することを決めたのか。
説明するためには、少し時間を遡る必要がある。*]
(3) 2017/09/29(Fri) 02時頃
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[蒼黒の没食子洋墨が染み込んだような天を仰ぐ。 空の色をうつす雲が一時銀月を翳らせていた。
煌く数多の星の一つが頭上で流れる。 流星に手が伸びるのは反射的なものだった。 遠く遠く触れることなど叶わぬと分かりきっているはずなのに 掴めるかもしれないと期待して、叶わぬことに落胆する。
男の双眸には微かな煌きに手が届きそうに映る。 手を淡く握るも星には触れず空を切るだけ。
銀月がその姿を現す。 苦笑を漏らし下ろした手が月の光を浴びて微か煌いた。 よくよく見れば男の衣服にもその煌きが薄く纏わる。 それは男の生業ゆえのものだった。]
(4) 2017/09/29(Fri) 03時頃
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[――銀細工師。 魔除けともお守りともされる銀細工は 贈り物としても重宝されるものの一つ。 生誕の際には銀の匙が贈られることも少なくないだろう。 そうした中でも男が得意とするのは装飾品。 作品を街市場で売るのも楽しみの一つだった。
出逢いは賑わう市と記憶する。]
――……。
[記憶にある姿、微かに過りこぼすは吐息。 物憂げな中に思いつめたような色が眸に宿る。 何か綴ろうとした唇は音紡がぬまま結ばれて 夜の静けさが辺りを包む。 その静寂は人の身に畏怖覚えさせるには十分で、 畏怖がまた別の記憶を呼ばんとし眸はその姿を探すように揺れる。*]
(5) 2017/09/29(Fri) 03時頃
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My soul seemed to melt ─── !
( ンああ、 ゾクゾクする…… ─── ! )
(6) 2017/09/29(Fri) 03時半頃
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[ ─── …… Every tide has its ebb.
冷ややかに浮かぶ三日月は、 何時ぞ、深く沈みゆくのか? 其れとも、その輝きを失わずにいられるのか? 捌け口を失った焔だけが、 静寂を保ち囚われた儘に、揺らめいて。 ]
狩人が狩人たらしめるには、 最上の獲物が必要、って訳だが。
[ 月の狂乱に惑わされ、 芳しき路ゆく者は? そして、 ]
(7) 2017/09/29(Fri) 04時頃
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Baaaan ! ( バーン ! )
[ せせら嗤うことになるのは、 指先を織り合わせて生み出された、 銃口たらしめん食指の向く先に在るのは、
( …… 狩られるのは、 )
……──── 果たして? ]*
(8) 2017/09/29(Fri) 04時頃
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/* よろしくお願い致します。 3ヶ月ぶりの入村、どきどきして緊張しています。 あと、自分はたらしめんっていう言葉が好きすぎなんだなって思いました。使い方間違ってそう。ごめんなさい。 雰囲気耽美、がんばります。
(-0) 2017/09/29(Fri) 04時頃
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/* あ、あと……雰囲気和訳してます。 雰囲気です、あんまり明確に和訳してないから、 ほんと、気にしないでほしいです。頭が弱いのが透けてしまう。
(-1) 2017/09/29(Fri) 04時頃
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/* bangでしょ、しってる。gいれんの忘れた。 いま気づいた。かなしい。気を強く持って。
(-2) 2017/09/29(Fri) 04時頃
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/* とても 茶色い そわそわ
(-3) 2017/09/29(Fri) 09時頃
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/* トレイルの文章素敵で綺麗だし シメオンは勢い輝いてるし 俺は大丈夫なのだろうか……!!
地味なのを気にしている吸血鬼です!!!
(-4) 2017/09/29(Fri) 09時頃
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─記憶:彼のこと─ [ひとことで吸血鬼と言っても、 その実様々個性がある。 物語や伝承に語られる吸血鬼像は、 名を馳せた者がたまたまそうであったに過ぎない。
例えばこの青年は日光を厭わない。 流れる水に阻まれることもない。 銀糸金糸の端正な色彩も有さず 紅玉の眸を持つ訳でもない。 故に──人に紛れるも容易だった。
戯れに人の世界に足を踏み入れるのは、 血族たる吸血鬼の華やかさから 逃げるためでもある。 何せ、前述の通り かの青年はさして目立つ容姿でもなかった故に、薔薇よ金剛石よと評される一族において悪目立ちする──と、少なくとも青年自身は思っていた。
その癖、自尊心と誇りは吸血鬼らしく高く在る、──曰く『面倒』、と謂ったのは、此れまた誰であったろうか。]
(9) 2017/09/29(Fri) 10時頃
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[──そういうわけで、 年1回の宴からも足が遠のいていたのだ。 琥珀の眸がきらりと金の粒子を含む以外華やかさに欠ける吸血鬼にとっては、肩身が狭い。 己から口に出す事はない、が。
故に、市井に紛れて戯れる方が 余程《狩》の趣があろうもの、 という姿勢をとっているのが、この吸血鬼の在り方だった。
──だが。 賑わう市。 猥雑な人の流れの中、 ぶつかり蹌踉めき、 不本意ながら寄りかかった相手との出逢い。>>5 ひとつ、歯車の狂い始めた瞬間だった。*]
(10) 2017/09/29(Fri) 10時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2017/09/29(Fri) 10時頃
─ 古城 ─
住むものとてない古城の門を潜り、軋む扉を開いて中へ入り、
蜘蛛の巣が白く覆う手摺の間を抜けて二階へと昇れば、大きな広間へ出るだろう。
罅割れた彫像や擦り切れたタペストリーが物寂しく並ぶ中、
壁に埋め込まれた一枚の姿見だけが、年月の侵食を寄せ付けず美しくある。
曇りひとつなく輝く鏡面に、今は天窓からの星明りが柔らかく落ちていた。
(#2) 2017/09/29(Fri) 13時半頃
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─ 或る屋敷 ─
[月のない夜に咲いた白い雛菊の花弁を、百年眠らせた赤い葡萄酒に散らし、獏の皮で磨いた黒玉を浸す。 透明な硝子の刃で指先を裂き、膨らんだ血の珠を一滴、二滴。 臙脂色の革で装丁された書を手に取り、埃を払い、しかるべき頁を開いて記された詩句の一節を読み上げる。
古式ゆかしい儀式の手順を忠実に踏んで葡萄酒のグラスからつまみ上げた黒玉は、艶めく赤を含んで濡れていた。 珠を掲げて覗きこむ男の瞳もまた、黒々と深い赤。 満足の息を吐き、珠を掌に転がす。 その指先は砂糖菓子ほどに青白い。]
(11) 2017/09/29(Fri) 18時頃
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レフ。 レフ。 聞こえているだろう? レフ。 おいで。早く。
[窓際の小卓から離れて我が子を呼ばう。 巧まずして甘やかに響く声は、屋敷のどこへでも届くだろう。
扉の向こうに気配が現れれば、指先に遊ばせていた珠を掌中に包む。 小卓へ片手をつき、ごく浅く腰を掛けて人を待つ風情。 あるいはそのまま押し倒されるを望むような。]
ノックなんていいよ。 早く。
[大きく寛げた衣服の間、胸が浅く息づいた。]
(12) 2017/09/29(Fri) 18時半頃
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紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2017/09/29(Fri) 19時頃
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― 牢獄 ―
――…。
[頬を打つ滴の冷たさで目を覚ます。 次に知覚したのは、ひんやりとした石畳の床の硬さと 身体の節々から感じる、軋むような痛み。
ここはどこだろうと、 薄暗がりに目を凝らせども、 見えるのはただ、岩を掘り抜いたような壁と 石畳が続くのみ。
――牢獄、と。 唐突に脳裏に浮かんだ言葉は、 成程今の状況にぴたり当て嵌っているように思えた。]**
(13) 2017/09/29(Fri) 20時頃
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[好んで着るのは黒だった。 髪も眸も地味は色だから華やかな色は避けていた。 容姿は、人にしては整っている方なのだろう。 子供の頃は華やかな衣服も与えられていたけれど、 目立てばその分、危険も増してしまう。
――夜出歩けば魔物に攫われてしまうよ。 ――森には獣がいるから近づいてはいけない。 ――古城には、…………。
幾度となく、おとなが子供に囁く音色。 実際攫われてみなければ、大人が伝えたい教訓も分からない。 攫うは人ならざる者と誰が決めたのだろう。 実際に、子供だったトレイルを攫ったのは、人、だった。]
(14) 2017/09/29(Fri) 20時半頃
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[それからの記憶は朧げ。 痛かった、そんな感覚だけは残っていたが、 記憶自体はすっぽりと抜け落ちていた。
どうやって逃げ出したのかわからない。 気付けばぼろぼろの恰好で一人きり。 後ろを見れば森が見えた。 前を見れば見知らぬ村があった。 空が朝焼けの色に染まる。
ぺたん、と地面に座りこむ。 それから大声で泣いて、泣いて。 泣き声に気付き拾ってくれたのが今の親父だ。 銀細工師だった親父の腕は見事なものだった。 まだ幼い頃から彼を師として仰ぎ修行に明け暮れ、 今では職人としてもそこそこ名の通る。]
(15) 2017/09/29(Fri) 20時半頃
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[ The apple never falls far from the tree.
─── 蛙の子は、蛙。 ( 贄と成るのは、贄の子か? ) ]
俺は、父さんたちみたいには、 …… 絶対になってやんねぇ、し。
[ 掌に刻まれる爪痕は、更なる深さを追い求め。 柔い皮膚の上から、じわり 減り込むよう。 目先を覆うかの如く垂れる毛先は揺れて、 額に伝うは、ひとしずく。 ]
(16) 2017/09/29(Fri) 21時頃
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─── …… 。
[ 宴を彩るべくと、囚われたこの身。 己を委ねたには、理由があった。 ……しかし、張り詰めた緊張の糸を、 僅かに緩ませて、ほんの少しだけ、 そう、…… ほんの少しこっくりと舟を漕ぐ。 傍の窓枠から差し込む仄かな明かりは、 さらりと揺れる金糸を照らしていた。 ]*
(17) 2017/09/29(Fri) 21時頃
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─ 墓地 ─
[墓地で転んで出来た傷は、治らないのだ という]
それはね、まったく防腐の術がなってないからだよ 其処の土は長年の毒に侵されているんだろう
[墓守にして、死化粧師<Embalmer> 私はそう言うと、簡素だけれど美しい空棺の縁をやわらかく撫でた]
……心配いらないからといって、私の墓地であんまりはしゃいで転ぶのは、よして欲しいけれどね
[死者達を愛しむのと同じ指先、今は自らの首筋を触れれば。 確かめられる感触は、鞣革の馴染む冷たさ、貴石の硬さ。
そのチョーカーをいつから装っているのか、私の記憶は曖昧だった。 ただ、これは首飾りではなく、首輪なのだと*]
(18) 2017/09/29(Fri) 21時頃
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/* お?これは?? エサ希望が多いぞ??
(-5) 2017/09/29(Fri) 21時半頃
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―― 彼との出逢いの一幕 ――
[自立し自分だけの工房を手に入れた街。 其処には活気ある市がたつ。 人々で賑わう路地も歩きなれたもの。 その日は、お得意様の屋敷に品を届けにいくところだった。
人の流れの中、何処か浮いた存在があった。 見ていて危なっかしい動きの青年がいた。 こういった場所は慣れていないのかもしれない。 自分も最初は馴染めず目的の場所に行くのも儘ならなかったから 親近感がわいてしまったのだろう。 意識がそちらに向いたせいかほどなく距離はなくなった。]
――… ぁ。
[蹌踉めくのが見えた。>>10 咄嗟に支える為の手が伸びる。 寄りかかるそのひとを抱きとめるかたちになったのは 止まぬ猥雑な人の流れから守るためのように。]
(19) 2017/09/29(Fri) 21時半頃
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……っ、ぶな。 キミ、大丈夫だった?
[青年に声を掛ける。 琥珀の眸には煌く金が混じってみえた。 翠を瞬かせる。]
――… 宝石、みたいだ。
[ぽつん、と漏れるは誰に向けるでもない、呟き。*]
(20) 2017/09/29(Fri) 21時半頃
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冥界のステュクス(憎悪)或いはアケローン(悲嘆)と言う名の川の渡し守。原初の幽冥と夜の女神の申し子という人もいますね
[人を食ったように「クックッ」と笑う]
ほほう、数十年前と変わらない姿とは、それはそれは大変なお褒めの言葉を頂き幸い 何故、変わらぬ姿か、それはご想像にお任せ致しますよ ……おやおや、気の早い。もうお眠りですか
[昆虫採集の蝶のように釘で縫い付けられている男は既に事切れている 床には大量の血]
渡し守に報酬をケチり、そして詮索するから、本物のカロンの元に行かなければならんのだよ、この下級生物。
[吐き捨てるように男の死体を放置したまま部屋を出る]
楽しく人の世で遊戯に興じているというのに、ああ興が削がれた
(21) 2017/09/29(Fri) 21時半頃
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/* 離席していました。 あらためて、どうぞよろしくお願いいたします。
wikiの世界観に惹かれて参加COさせていただきましたが、 しかし耽美って難しい…(まがお 皆さんの入村ロルが素敵過ぎてただでさえ足りない語彙力が更に消失する(腕組み
(-6) 2017/09/29(Fri) 21時半頃
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[ ──男は、笑った。 ]
[薄い唇を歪め、弧を描く。]
[其れは夜闇に浮かぶ既朔、] [或いは] [其れはチェシャ猫の如き、] [若しくは] [其れは弱者の跼蹐の様な?]
(22) 2017/09/29(Fri) 22時頃
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[宵の中、疎らな街灯が革靴の上を滑る。 煙草の吸殻に滲み破れた娼館の張り紙、麻薬の棄て包すら転がる石畳。 怒号と嬌声の入り混じる路地を、こつりこつりと音を立てて男は往く。
歩を進める度、靡く金糸が煌いては揺れている。 艶やかな絹の正装は、異物として浮かび上がっていた。]
……。
[だが、其れすらも此の路地の日常。 ひとつ、小奇麗な男を歩かせて猥雑な街は更けていく。*]
(23) 2017/09/29(Fri) 22時頃
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─ 或る屋敷 ─
[明らかに自分よりも年古りた何万頭もの羊の皮に囲まれながら、夢見るごとく頁を捲る。 その指先はしなやかで節柔らかく、如何にも器用そうであった。 触れられて吐息を漏らすにも似た掠れた音をたて、古書は刻み込まれた知識と浪漫を惜しげもなくその指に暴かせていた。
文字の羅列をたどって左右に振れるのはターコイズ・ブルーの明眸。 端正な面差しは、まだ駆け出しの青年のそれだ。
もはや、年をとることはないのだけれど。]
(24) 2017/09/29(Fri) 22時頃
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[と、書庫の静寂を振るわせるものが届いた。 呼ばう声。
はっ、と顔を上げた青年は本を閉じ、身を翻して席を立つ。 廊下へ走り出て、目指す扉の前で居住まいをただしたところに、その挙止を見透かしたような声がかかった。>>12
求められるままに室内へと足を進める。 予測に違わぬ頽廃美の権化を視界に納め、目を細めて笑う。]
(25) 2017/09/29(Fri) 22時頃
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そんな、犬の仔みたいに何度も呼ばずとも参ります、 マイロード。
[情愛溢れる声で告げる。 実際に何度、呼ばれたか知覚してはいない。 本を読んでいるときは、その世界に没頭してしまうから。
仔犬のごとき純真さで、血親への距離を縮めると、期待されているとおり(?)に身体を寄りかからせた。*]
(26) 2017/09/29(Fri) 22時頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2017/09/29(Fri) 22時頃
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/* そっと、失礼します。 佐市と申します宜しくお願いします…怖い。耽美怖い。周囲の耽美力が高くて怖いです…。 普段身内さんが建てる村以外には入らないので震えてます…う…。
そっと、即透けさんこと唯一の身内を見て深呼吸をする…。 メモでも誤字してますよ貴方…すう…はあ……。
(-7) 2017/09/29(Fri) 22時頃
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[ぐ、と小さく喉の奥で呻いて。 それから軋むような身体をゆっくりと起こせば、 薄暗がりと石畳の向こうに小さな灯のようなものが見えた。
そこが出口なのかはわからないが、 ここにいてもさほど状況が動くようには思えなかったので。 岩肌のような壁に手を添えると、 そのまま岩壁伝いに灯りのほうへとゆっくりと歩を進める。
ここがどこなのか? 何故、自分はここにいるのか?
――わからない。 だが、それ以上にわからないのは。]
――…。
[“自分”が、何者なのかということ。]
(27) 2017/09/29(Fri) 22時頃
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[何かを考えようとするたびに、酷く頭が痛む。 それはまるで、頭蓋を万力で押し潰されているかのよう。
時折やってくる頭痛に耐えるように 何度か歩を止めながら、それでも徐々に灯に近づいていく。 途中、自分を咎める誰にも会わないことを内心訝しく思いながら。
そうして、辿り着いた先にあったのは、如何にも頑丈そうな古い木の扉。 そこに嵌め込まれた硝子の向こうから淡い白い光が零れ落ちていた。
――…罠が張られているのではないか、とか そんなことを考えられる賢しさは、今の自分にはなかった。 ただ、無意識のうちに明るい光を求めていて。 気がつけば重い樫の木で作られたその扉を開けて、外へと飛び出していた。]*
(28) 2017/09/29(Fri) 22時頃
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さて、今宵はどうしようか 狩りをして餌にありつこうか それともまたいたぶって子でも増やして玩具でも増やすか それと人を演じて人に紛れようか
[帽子をクルクルと回す]
そういえば、そろそろ宴の時期
[招待状は届かない。だがフラフラと紛れ込む。それが彼の流儀]
また面白いものがあればいいのだが――
(29) 2017/09/29(Fri) 22時頃
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─回想一幕:出逢い─ [>>10>>19>>20 ──不本意だった。 人間の世界に紛れているのは戯れ、侮られるつもりなど毛頭ない、のに。 傾いた体を受け止められたのは、想定の範囲外だった。人間に触れさせるなど以ての外、と反射的に湧き上がるは不必要なほどに尖った誇り、]
っ……! 問題ない、……っさっさと、
[離れるがいい、と続ける唇が刹那硬直し、双眸が僅かに丸くなる。 出迎えたのは光湛えた琅玕翡翠。人間の持つ色であろうか、これは。]
……は、
[宝石、と聴こえて刹那惚けたのは吸血種として恥ずべきこと。き、と睨みつけ、]
っ、離れろ、痴れ者……!
[発した言葉は市井の人間にしては澄み過ぎている。 振り払おうと振るった手の甲にちり、と小さな痛み。其れが何故か、理解はまだできないでいた。*]
(30) 2017/09/29(Fri) 22時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2017/09/29(Fri) 22時半頃
若者 テッドは、メモを貼った。
2017/09/29(Fri) 22時半頃
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─ 森の中 ─
[ざ、と音を立てて風が鳴る。 風に紛れてひらり、はらりと舞うのは色とりどりの花弁。 花弁の舞う風の渦の中央にあるのは、黒衣を纏った長身の姿。 亜麻色の髪に花硝子を用いた細工を編み込み、薄くもなく濃くもない化粧を施した顔立ちは嫋やかと言う評を当たり前に受け入れようか。 周囲を巡る風の渦は煌きを食んだ亜麻色の長い髪を乱すことなく、時折、舞う花弁で戯れに飾り立てる]
…………。
[深い闇に包まれた森の中を進む足取りは軽やかで迷いない。 それもそのはず、これは幾度となく通った道。 ただ、ここ幾年かは無沙汰をしてはいたけれど]
(31) 2017/09/29(Fri) 22時半頃
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…………。
[ぴたり、歩みが止まる。 長い睫毛の下、伏せられていた瞳がつとあがり、前方に見える古城を見た]
……ひさしぶりに来たケド。 変わってないわねぇ。
[は、と吐息と共に零れる呟き。
口調は見目に相応しき女性のそれだが。 発した声は紛れもない──男性のハスキーボイス、だった。*]
(32) 2017/09/29(Fri) 22時半頃
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/* ミルフィーーーーーーーーーーー!!!1111111111111
(-8) 2017/09/29(Fri) 22時半頃
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[――ただ支えただけ。 青年の言葉>>30は思わぬもので呆気にとられる。 きょとん、として、ぽかん、と半ば無防備に開く口。]
……、え。
[驚きに漏れたのはそんな一音。 そのままの動けずにいれば、離れろ、と続きが聞こえた。 澄んだ響きに彼の裡から滲むものの意味を知る。 よくよく見ればきっちりとした身形をしている。 身分が違う、彼から漂うのは高貴なもののそれ。]
っ、……。
[振り払おうとする彼の手に驚き、よろけて*]
(33) 2017/09/29(Fri) 22時半頃
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|
/* まさかの男性のハスキーボイスにおもわず。
(-9) 2017/09/29(Fri) 22時半頃
|
|
決めた今宵は狩りとしよう 見目のよい女を買おうとしよう 良い心地で宴に向かいたいもの
[そう切り替えれば男は手早い]
よい女はいるか 金はある 若い美しいのはいるか
[男の声が娼婦街に響いた]
(34) 2017/09/29(Fri) 22時半頃
|
|
─回想一幕:出会い─
…… っ、
[翡翠の男は踏鞴を踏んだか、 雑踏の中で斯様な小競り合いにも満たぬ相対。 何事かと騒めく程のこともなく、そのままの流れの中、咄嗟に掴んだ手首。蹌踉めくを止められたか。 銀の気配に眼を眇め、苦り切ったような表情を浮かべた。]
……支えておいて其の様はなんだ、阿呆め
[己の所為だというのに随分な言い草で、 掴んでいた手を離す*]
(35) 2017/09/29(Fri) 23時頃
|
|
ああ、この辺でいい。大丈夫かって、大丈夫だから下りるのさ
[馬車の従者に人懐っこく笑う]
吸血鬼が怖くないかって? あれは伝説上の生き物だろう いる訳ないさね
[手をヒラヒラさせる 馬車の従者は「お気を付けて」と頭を下げて、馬に鞭を打ち足早に去る]
さて、よき宴であればいいのだが……
[月明かりが男の顔を照らす 紅い瞳に老練さを思わせる表情 そこにいるのはまごうなき、古き吸血鬼]
友よ
[細めた目の先には古城]
(36) 2017/09/29(Fri) 23時頃
|
|
ああ 、 そう 。
[待ち望んだ気配に、声に、身体が蕩ける。>>26 嫋やかに重みを受け止めて、身体は柔らかく撓んだ。]
こんなに待たせて、悪い仔だな、おまえは。 それとも、手管のうちかい? いつの間に、私の心を絡め取るすべを覚えたのかな。
[ゆるく片手を我が子の背へ回し、残る手を胸元に差し向けた。]
(37) 2017/09/29(Fri) 23時頃
|
|
聞いて、レフ。 今宵の初め、ようやく手紙が届いたよ。 待ち望んでいた報せ。わかるだろう?
[背中から首筋へ、髪の間へと差し入れた指に力を籠める。 曝け出させた喉に唇を寄せ、胸に沿えた手を、鋭く肌の奥へ突き入れた。]
かの宴への招待状だ。 今年も、そんな季節になったのだね。
ああ。楽しみだ。今年はどんな趣向だろう。 ───おまえも、たのしみにしていただろう?
[ず、と肉を裂いた指が、体内深くに呪の珠を埋め込む。 溢れる血の香が、知覚を狂おしく染めた。]
(38) 2017/09/29(Fri) 23時頃
|
|
[このまま尻餅をつくものと思っていた。 衝撃にそなえるように目を瞑るもそれは訪れず おずと目を開ければ苦り切ったような青年の貌。>>35]
……なんで、
[離れろ、と命じたそのひとが助けてくれた事が不思議で]
いや、だって、吃驚したから。 助けてくれて、ありがとう。
[身分の違いを、感じていたはずなのに、 へらっと緩い笑みを浮かべて口にするのは敬う為の言葉でなく。 離れた手、一度視線落としてから、琥珀へと遣る。]
(39) 2017/09/29(Fri) 23時頃
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[遠くに見える城の影を見やる時間は長くもなく短くもなく。 ふわり、花弁と共に進めようとした歩みは踏み出される事なく一時止まる]
そう言えば、お邪魔するのは久しぶりなのよねぇ。
[招待状は届けども、どうしても気が乗らずに無沙汰を続けていた]
忘れられてなきゃ、いーんだけどぉ。
[忘れられていないからこそ、招待状も届くのだろうが。 『こう』なってから訪れた事はないはずだ]
まぁ、その時はその時よねぇ。 むしろ、他の方に忘れられてる可能性の方を高く見るべき……だけど。 それこそ言っても始まんないわぁ。
[城主はともかく、他の招待客は『以前』しか知らぬ事もあろうかと。 浮かびはしたが、そこは気にしても詮無い、と歩き出す]
(40) 2017/09/29(Fri) 23時半頃
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─現在:門の前─ [記憶を辿るは如何程か。 手袋を嵌めたままの手を見下ろす。
──嗚呼、気分が晴れない。
宴に出向いたのも、薄靄の掛かったような此の気持ちを、血への飢えと解釈した所為であった。 出逢いだけならば、ひと時の交わりと時の彼方に置き忘れることもできようが──そうではなかった。
招待状を懐に仕舞い、 門へと歩みを進めれば、夜の底でも華やかに咲く花のような後ろ姿を彩る花弁が舞った。>>31]
……貴殿も来ていたのか。 アヴェルラ卿。
[“宴”を好まぬ側の吸血鬼であったと記憶していた。些か驚きが声に混ざる。*]
(41) 2017/09/29(Fri) 23時半頃
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相変わらずの田舎道だ
[古びた革靴は泥に塗れる]
文句を言うなら訓え(超常能力)を使えとかと毒づかれそうだ
[山道を、崖を、苦にする様子もなく、普通に歩く その歩みは人でない事を示している]
おやおや先客がいるようだ
[男の目には門の前に影が見える]
(42) 2017/09/29(Fri) 23時半頃
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─ 古城・門前 ─
……あらん?
[門まで辿りついた所で背に届いた声。>>41 振り返る先、見えた姿に僅かに目を細める]
あらまぁ、ヴィリアーズ卿? お久しぶりねぇ。
[浮かべる笑みは優美な造形。 声音も顔立ちも変わらぬ中、明らか以前と違う部分はどう取られるか。 そんな反応を楽しむ心地もまた、浮かぶ笑みには織り込まれ。*]
(43) 2017/09/29(Fri) 23時半頃
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─回想一幕:出逢い>>39─
……、ふん
[文句の一つでもあれば応酬せんと構えていた青年は、拍子抜けしたように眼を眇める。 緩い笑みの中でも極上の翡翠は燦いていた。 奇妙な話だ。 貴石と讃えられる吸血鬼の数々の眸を目の当たりにし、密やかに胸を焼いていたというのに、まるで初めて見たような心地に囚われる。
人間風情に。]
助けたわけではない、 ただの気紛れと心得ろ。
[棘のある言葉を差し向けて、琥珀は不機嫌そうに金砂を沈ませる*]
(44) 2017/09/29(Fri) 23時半頃
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/* ヨーランダ(♂)にしようと思っていたけど、そんなことしたらミルフィ(♂)しかレディがいない村になりそうでやべぇ
吸血鬼村に!!おっぱいは!!!!必要だろ!!!!!!!
(-10) 2017/09/30(Sat) 00時頃
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─現在:古城・門前─
……な、…………
[己の名を呼ぶ既知の有り様に、 青年──エドアルド・ヴィリアーズは明確に礼を失した。 言葉を失い、満開の薔薇のような姿を凝視する。 闇の中でちらりと金色が惑うように揺れた。]
…… 何があったのだアヴェルラ卿…………
[冷静を装うことも、愉快さを示すこともできなかった。 絶句の後の、驚き隠せぬ問いかけとなってまろび出た。
>>42 故に、先客を認めた気配にも気づけぬ迂闊さだ。]
(45) 2017/09/30(Sat) 00時頃
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―― 回想一幕 ――
[助けようとした筈が助けられた。 手を払われたことも、痴れ者、阿呆と言われたことも 普段であれば文句の一つも返した筈だが この時ばかりはそれさえも忘れてしまった。 もう一度見たいと思った双眸が目の前にある。>>44]
琥珀――、……嗚呼、黄金、も、
[眸見詰め、貴石の名を綴る。 銀を好んで扱う細工師がそれ以外の色に惹かれた瞬間。 きれい、と唇がそれを綴るも微かな音色。]
……気紛れでも、助かったから。
[転んでしまえば折角作った商品が欠けたかもしれない。 不機嫌そうな様子に、嗚呼、と一つ呟く。 離れろ、と言っていた。 貴なる者は賤なる者に触れられるのさえ厭うのだろう。]
(46) 2017/09/30(Sat) 00時頃
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/* プライドが高い……高いのか……これは…… 翡翠に見惚れたなんて認めたくないやつ だ。
(-11) 2017/09/30(Sat) 00時頃
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[墓守なんて、陰気で暗鬱で、村で仕事に就けぬような逸れ者が担うものだって? 馬鹿を言うもんじゃない]
私は忙しいんだよ、これで
[道具を用いて手で穴を掘るのは、労働だ。 埋葬のない時でも手入れは欠かさなかった。 慈しみ育んだ植栽は季節ごとに花開く。夜だけでなく、昼の陽下にも美しく墓地を彩り]
(47) 2017/09/30(Sat) 00時半頃
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[私の領地── このセメテリーは静謐で、 詩的で、幽冥なる愛に満ち、 そして狂おしいほどに美しい。
私によってエンバーミングを施された死者達は皆、永遠に朽ちぬ微笑を湛えたまま、土の下で夢をみているのだから]
(48) 2017/09/30(Sat) 00時半頃
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─ 古城・門前 ─
[返る反応>>45に、僅かに瞳が細められる。 淡く紅さした唇が描く笑みが弧を深めた]
何が、ってどういう事かしらぁ?
[くすくすと楽し気な響き帯びる声が紡ぐ問い。 ふわり、周囲を舞う花弁も笑うように揺れる。 ミルフィオリ──千の花の名を体現するが如き一片が風に乗り、絶句する青年へと舞い落ちた]
ふふ、ちょおっと、心境の変化があってねぇ。 思い切って古い形を捨ててみるのも悪くないかなあ、って思った結果がコレ……ってとこかしらぁ。
[こてり、緩く首を傾ぐ仕種は乙女の如く。 合わせて、髪に編み込んだ花硝子が微かに煌きを放つ]
(49) 2017/09/30(Sat) 00時半頃
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と、いうか、あちらの御仁はともかく。 ここで貴方に会うっていうのは、正直予想外だったわねぇ。
[ちら、と増えた気配>>42の方に視線を投げた後]
……というか、相変わらず…………シンプルだわね。
[ぽつ、と落ちたのは率直すぎる感想、ひとつ。*]
(50) 2017/09/30(Sat) 00時半頃
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─回想一幕>>46─
……、何を、謂っている。
[其れが自分の眸の色を指すとは咄嗟に把握できないまま、不躾に見詰めてくる青年の翡翠を睨む。 微かに動いた唇の動き、吸血鬼の聴覚は微かながら捉え、浮かんだ戸惑いを押し殺した。“きれい”だなどと、耳慣れないにも程がある。受け入れ難く、見間違い、聞き間違いと断じて斬った。]
そうか。
[おかしな男だ、と斜に流し見た。 彼の商品に、興味はないどころか、厭うものでさえある。 体の前で組んだ腕は、痛んだ手を隠すように在り。 其れがどう受け取られているかなど知りもしない。 外套を翻し、その場から去ろうと歩み進めた。 翡翠色が記憶に残って、まったく、気に食わない、其ればかり。
出逢いは最悪と行かないまでも良いものとは謂えぬ。 されど邂逅が一度だけで済まなかったのは、 運命の悪戯と言えようか。*]
(51) 2017/09/30(Sat) 00時半頃
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/* やあ、また会ったな、みたいなのが できるんだろうか。できるかな。 銀細工は買えないんだよな……
(-12) 2017/09/30(Sat) 00時半頃
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─ 森 ─
[私は立ち止まった。 それで、私は自分が立ち止まったらしいということを認識する]
……少し、──?
[ぼんやりしていたかもしれない。 墓守を務めるあの地から離れたのは、きっと久しぶりだろう。
蒼黒のインクが染み込み、淡く滲んだような、夜
足元には小川が流れていた。跳べば渡れそうな清い水に映る月影、 梢枝の向こうで銀月が煌々と笑んでいる]
(52) 2017/09/30(Sat) 00時半頃
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このあたりなんだろうと思うけれど もう少しか
[月を溶かしたようなドレスの裾を翻した。
小川に沿ってまた歩み出す。 どこかで橋に当たろうし、淡くひかる月長石のごとき石畳に出会えば、迷うこともないのだろう**]
(53) 2017/09/30(Sat) 00時半頃
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─現在:古城・門前>>49─
……何がって、今貴殿の口にしている其れだ。 其れ以外、何があると。
[耳を擽るようなあまい口調はしかし、確かに覚えのある低いもの。 大輪の薔薇、という印象は変わらずだが、紅から薄桃に変化したかのようだ。 ひらり、恵みの様に舞い降りた花弁を、エドアルドは掌で掬い取る。]
心境の……そうか……。 些か、いや、……相当に驚いたぞ。 城主も目を剥くのではないか?
[乙女の仕草も、華のかんばせをもってすれば全く違和感がないどころか、絶佳と表する他にない。花の硝子の煌きさえ色褪せて見える様。]
(54) 2017/09/30(Sat) 00時半頃
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―― 回想一幕 ――
[睨む琥珀に金砂が煌く。>>51 表情か、それとも角度か、光の射し方による変化。 貴石が表情を変えるように、その眸もまた色を変えた。 見惚れるような眼差しも近くあれば感じ取れよう。 端的な応えに、翠を瞬かせ、ややして頷く。]
――……、
[何か、言おうとして、言葉が出ぬまま口を閉じる。 前で組まれた腕の意図など知れず、尊大な印象を受ける。 天鵞絨翻す所作も酷く馴染むから、 聞き確かめずとも身分の違いを感じる。 言葉交わす事さえ奇跡のような相手なのかもしれない。 名を知りたいと思うもその時は問う事が出来なかった。 その背はどんどん小さくなり人混みに紛れてゆく。]
(55) 2017/09/30(Sat) 01時頃
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また逢えるかな。
[望みは薄いと思いながらも、 気付けば、ぽつと小さくそう呟いていた。*]
(56) 2017/09/30(Sat) 01時頃
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……何?
[>>50 ミルフィオリ・アヴェルラ に示唆されて漸く新たな同族の存在に気づく。 足を引いて、半身を背後へと向ければ>>42人影を捉えて。]
…………む。
[序での様に落とされた感想に、 黄金琥珀がきろりと満開の薔薇の如き吸血鬼へと向いた。]
放っておけ、 生憎と──卿と違って心境の変化もないのでな。
[腕を組み、不機嫌そうに唇の端を引き下げる。 着飾っても違和感ばかりが募るのだ、と謂えるはずもない。 僅かに目を伏せ、過ぎる翡翠色を振り払う様に眼を閉じた。]
(57) 2017/09/30(Sat) 01時頃
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あなたに呼ばれれば、何を置いても駆けて来ます。
[「悪い仔」との指摘は揶揄だろうと、形ばかりの反省を示して、ジェレミーに鼻面をすり寄せる。>>37 のしかかりながら抱きとめられた身体に、青白い指と声が触れて来た。>>38]
…え、
[回顧する間も物申す間もあらばこそ、瞬く双眸は強引に仰のけられ、シャンデリアの灯火を映す。 胸を貫く質量に、わずかに眼面が潤み漣だった。]
(58) 2017/09/30(Sat) 01時頃
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ああ、 マイ ロード ──… 幾度、 生まれ変わっても おれは また、
(-13) 2017/09/30(Sat) 01時頃
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[声にならない言の葉が、血の泡となってひとつ、弾けた。**]
(59) 2017/09/30(Sat) 01時頃
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─ 古城・門前 ─
[驚きの元は察していて、それでもなお投げた問いに返されたのは真っ直ぐな反応。>>54 気質故なのだろう、と眩く思うと同時、そこを揶揄いたくなるのはこちらの性分故の悪癖]
全く驚いて貰えないのも味気ないのよねぇ。 いい反応をありがとう、卿。 城主殿は……驚かせられたらアタシの勝ち、とは思うけれど。
[どうなるかしらねぇ、と言いながら、視線向けるは門の先。 それから、視線は再び新たな来訪者へと移ろう。 城主とも旧知の彼ならどう予想するか、それを問うて見ようか、と思うより先]
(60) 2017/09/30(Sat) 01時頃
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あらま。
[不機嫌に彩られる様>>57に、眉が僅かに下がる]
心境の変化がなきゃ、変われないわけじゃないとは思うケド……ま、そこは個々の感性よねぇ。
[内面深くは知る由なく、また、深く踏み込む意思もない。 故に、それ以上は踏み込む事無く肩竦め]
まぁ、こんな所で立ち話、というのもアレだし。 ……奥に参りませんこと?
[場にいる面々に向けて投げかけるのは、こんな問いかけ。**]
(61) 2017/09/30(Sat) 01時頃
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―― 現在 ――
[古城のある森の入口に立っている。 森には獣がいるとおとなに言い聞かされていたけど。 大人となった今でも森は怖い場所の一つに入る。 本来なら近づくのも躊躇うほどに――、怖い。 欠けた記憶が眠る場所。 狂う歯車が導く場所。]
……っ、
[風に木々が騒めくだけで足が竦む。 ヒクと喉が引き攣り誰かを呼ぶ事も叶わず、 翠は些か頼りなげに揺れる。**]
(62) 2017/09/30(Sat) 01時半頃
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─現在:古城門前>>60─
礼を謂われる筋合いはないぞ。
[眉間の皺を深くして、不機嫌そうでもあり、拗ねた様でもある表情を浮かべた。]
……誰ぞに告げ口される前に鏡を潜って披露してはどうだ。
[始まりの時を待つ、廃墟の城へと眼を向ける。 “宴”は娯楽だ。享楽だ。狩の高揚は澱む胸の内を晴らしてくれるだろう。そうでなくては困る。──翡翠の男がこの宴に在るとは微塵も思わぬままだ。]
(63) 2017/09/30(Sat) 01時半頃
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…………。
[>>61 なんだその反応は──と謂いたげな双眸をミルフィオリに向けた。この程度の眼光、永きを生きる吸血鬼には朝露の落ちるよりも微かなものであろうか。]
……感性、そういうことだ。
[いくら磨いても、琥珀は金剛石にはなり得ないのだ、とは胸の内。心の澱については余計に秘める。
敢えて嫋やかな言葉を使い始めたミルフィオリについてはどうであろうか。寵姫を亡くしたらしいとは噂に聞いており、されど踏み込む様な無粋は避けたく在る。]
(64) 2017/09/30(Sat) 01時半頃
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…………卿の謂う通りだな。 行くとしよう。
[>>61外套を揺らし、エドアルドは真っ直ぐ迷わず古城へ向かう。 夜を恐れるのは人間ばかり。>>62 没食子洋墨の蒼黒が、影を静かに飲み込んでいく*]
(65) 2017/09/30(Sat) 01時半頃
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[ 或る日、愛しき母は失踪した。 ]
(66) 2017/09/30(Sat) 04時半頃
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[ ─── … ぽつり。 落ちるひとしずくは、己のものではない。 宙より来たる、冷ややかな滴。 預ける背からも、石特有の冷たさが、 じんわりと広がってゆく。 同時に、この眸に映るのは、 牢獄と示すに相応しい光景であった。 ]
嫌な、夢を見た気がする …… ──
[ この先に待つのは、何なのだろう。
其れは、弔いを捧げる為の石並ぶ場か? 其れは、淫らな雌猫の啼く路地裏か? 其れは、忠実なる飼犬の小屋か? 其れは、賑わいを得た市か? 其れは、唯の深い森か? ]
(67) 2017/09/30(Sat) 04時半頃
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── 廃墟の古城にて ──
[ 指先は、冷たき石壁に触れる。 廃墟と呼ぶに相応しい其処に、 匂引かされた己は、添え置かれたことを、 此処で漸く、認識できたが。 心内は其れどころではないらしい。 ]
( 暖かな家庭を浮かべるなど、 夢のまた夢、じゃあないか。 )
[ 笑わせるなよ、内なる自分よ。 薄く細まる濡羽は、ただ、 昏い檻の中で、……
……没落した家の名など、 俺には、もう必要はない。在るのは、 ただのシメオン/ ひとりの狩人≠ニして。 ]*
(68) 2017/09/30(Sat) 05時頃
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-古城・門前-
[>>50 >>57を首を振りながら見て、手を振る]
ほうほう珍しい面々で、久方振りは永き年を重ねる我々にとっては不要な一言かな 歳のせいか物覚えの悪い私にとっては一年前も十年前も百年前も千年前も変わらないからね
[飄々というと、クスリと笑う]
さて、今年は面白いものは玩具はあるか? 遊戯はあるか?
[独り言をポツリ。男の気まぐれは時に面倒事を起こす]
(69) 2017/09/30(Sat) 09時頃
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面白い人間がいればいいな たっぷり遊んで子(吸血鬼)にすれば更に飽きない コレクションにしても面白い
[そうして遊んで吸血鬼にしたのはどれだけだったか覚えていない]
そういえば杭を心臓に打ったまま、放置している子いたような、まだ正気を保って生きているかな 綺麗な子だったな いや、屈強な男だったかな いやいや、幼き子だったかな
[記憶は曖昧]
(70) 2017/09/30(Sat) 09時頃
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─現在:門前>>69>>70─
貴殿は──、
[エドアルドは僅かに眉を寄せた。 招かれずとも愉快そうなら現れて、 面倒ごとをばら撒いていく男であるという印象ばかりがある。 己が眷属を創り出すを神聖視し、 未だ手を出した事のないエドアルドには、この男──ユージンよ在り方は濫りがわしく映るのだ。]
……機嫌の良さそうで何よりだが、 蒐集物(コレクション)というなら 管理を怠って貰っては困る。
屑の増えては、 我々吸血鬼一族の沽券に関わろうが。 分かっているのか。
(71) 2017/09/30(Sat) 09時半頃
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[苦言を呈し、半目の視線を流しやり、>>71 城の方へと歩みを進めた。 《遊び》には程遠い言、 宴の前に冷や水を注ぐか、或いは。*]
(72) 2017/09/30(Sat) 09時半頃
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[>>71の言葉に道化師ような動作で反応し]
ははは、君は真面目だ 屑はちゃんと管理してるさね 出て来れないように、こう心臓に杭を一突き 殺しは厳禁だから殺してないさ 我が眷属は杭程度では死なない、杭打ちだと麻痺程度 活きていないが生きている状態だとは思うけど そういえば様子を見に行ってないな
[クスクスと赤黒い目を細めて、口角を僅かに上げる]
安心しな、ほかの眷属には手を私は出さないよ
(73) 2017/09/30(Sat) 10時頃
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[愛し仔の胸を貫いた腕に血が伝い、己の胸板を赤く濡らす。>>58 その腕を爪で裂けば、わずか異なるいろの赤が流れ出した。 混ざり合うふたいろが渦を描き、流転する紋様の先で溶け合う。]
おまえはもう忘れてしまう。 私の仔であることも、吸血鬼であることさえも。
おまえの身体も、人と変わらなくなる。 人ができないことは、おまえもできない。 人が傷つかないものでは、おまえも傷つかない。
[毎年、繰り返す呪。 言葉は音として紡がれることで、現実を塗り替える。]
(74) 2017/09/30(Sat) 10時半頃
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おまえと私の血が混ざり合うたび、封印は薄れていく。 おまえも、私も、力を取り戻す。 楽しみだ。全てを取り戻す時が。
[封印を掛けたのは、我が子だけではない。 己をも力を縛る呪に繋ぐ。それもまた遊びのうち。]
おやすみ、レフ。 目覚めれば、おまえはパラチーノだ。 今年は…そうだな。魔物狩人にしようか。 宴の噂を聞きつけて、森の古城にやってくるハンターだ。
[去年は遺跡探検家だった。その前は、新聞記者だったか。 今年はきっと、もっと、激しいことになるだろう。 血の泡の乗る唇に口付け、耳元に息を吹きかける。 まじないは、それで完成。]
(75) 2017/09/30(Sat) 10時半頃
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おやすみ。 待っているよ。おまえと再び出会うのを。
探しに来て。
私に奪われたものを、 ───わたしを、とりもどしにきて。
(-14) 2017/09/30(Sat) 10時半頃
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[彼が目覚めるのは、古城の森に建つ古びた炭焼き小屋。 衣服も、所持品も、必要と思われるものは全て身に着けていることだろう。
胸を貫かれた傷は既に無い。 ただ名残のように、細い三日月のような痣が胸に浮かんでいる。*]
(76) 2017/09/30(Sat) 10時半頃
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紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2017/09/30(Sat) 10時半頃
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─現在:門前>>73─ [戯けた仕草を眼にして、 益々胡乱げな表情を浮かべた。 背を一度は向けたものの、立ち止まって見返った。]
真面目?──当然の在り方なだけだ。
蝶を針で縫い止めるようなものか? 成る程それは蒐集物に相応しい──か。
[気に入りを集め、蒐集するは癖に眺めるも稀。それはエドアルドの趣向には合わなくとも、否定する程無粋でもないつもりである。 赤黒い眼が闇の中で妖しく光るを見つめ。]
──そうであって欲しいものだ、 不可侵こそが美徳なれば。 同族とやり合うは見るに耐えん故な。
[とはいえ、エドアルドに連なる眷属は居ない。 面倒ごとには、成り得ない筈であった。 ──翡翠の色が森の入り口に立っているを知らず>>62*]
(77) 2017/09/30(Sat) 10時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2017/09/30(Sat) 11時頃
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[言葉は呪。血脈もまた。 魂を繋いだ相手からもたらされる”贈り物”を拒むことなどあろうものか。
この方にすべてを捧げた。 この方にすべてをもらった。
遠のく意識の最後まで、ジェレミーに包まれながら微笑む。>>74>>75]
(78) 2017/09/30(Sat) 11時頃
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ただひたすらに あなたを 求めます ──
(-15) 2017/09/30(Sat) 11時頃
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− 古城の森 −
[目覚めは、日没と同時だった。 温もりを宿す大きな土壁を中心に、簡単な屋根が差しかけられている。 周囲には山積みの材木。染み付いた煤の匂い。]
炭焼き小屋、か。
[実物を見るのは初めてだった ── 気がする。 それとも、おじいさんが住んでいたのだったか。 いや、それは本の中の出来事では?]
(79) 2017/09/30(Sat) 11時半頃
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[逡巡する間にも、周囲はどんどん暗くなってゆく。 もはや小屋の形もよく見えない。
目をこすってみたが、何ら改善されるものではなく、]
── …
[そもそも、用があるのは、ここではないことを不意に”思い出した。”]
(80) 2017/09/30(Sat) 11時半頃
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[カンテラに火を入れると、踵を返して森へ続く轍を辿る。 ほどなくその轍も外れて獣道を歩み、その先の草に埋もれた石畳の旧い街道跡へ出て、行く手を仰いだ。]
吸血鬼の古城 ──
[目指すは、そこだ。]
(81) 2017/09/30(Sat) 11時半頃
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─ 鏡の城・大広間 ─
[廃墟たる城の広間に立つ鏡。 其の奥に広がるは、絢爛豪華たる威城。 決して明けない夜に抱かれ、無数の燈火が煌びやかに昼を装う。
影めいた使用人たちが傅く城で、その吸血鬼は暮らしていた。 鏡の主、夢と現の渡り手。遊興と享楽を愛するもの。
今宵は宴が始まる日とて、大広間には歓迎の準備が為されていた。 弾き手の無い楽器たちの楽団が華やかに音楽を奏で、色とりどりに装った半透明の男女が何組も、広間のそこかしこで踊っている。
城の主は、広場の一角にあるソファーで、血色のグラスを傾けながら寛いでいた。**]
(82) 2017/09/30(Sat) 12時頃
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/* あっ。 役職希望間違えてるやーん。
(-16) 2017/09/30(Sat) 12時頃
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探偵 オズワルドがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(探偵 オズワルドは村を出ました)
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[こちら側の大広間にもある鏡からは、古城の様子も見て取れる。 城門へ集まりつつある同胞たちの姿に目を細め、牢に囚われてある贄の様子に顎髭を撫ぜる。
今年の宴も、きっと佳いものになるだろう**]
(83) 2017/09/30(Sat) 12時頃
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─ 森 ─
[古蒼の森]
遠いのだね
[苔に縁取られて淡くひかる石を踏み、吐息。 歩みが遅いのは実際、足が病むからでも空腹だからでもなかったけれど]
(84) 2017/09/30(Sat) 13時頃
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これでは辿り着くまでに夜が明けてしまう? それはそれで結構
……もし遅れずに来いと言うならば、誰か迎えを寄越すのだろう
[伏した薄灰の虹彩は、旧街道を辿るように。
髪を結わずに流しているのは、それが最も美しいと感じるからだった。 滑稽だ、舞踏会にでも行こうかというドレス姿で、 私は石畳の石を一つずつ数え上げながら歩いていた]
(85) 2017/09/30(Sat) 13時頃
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─ 森 ─
[からからと石畳を車輪が踏む音がする。 二頭立ての瀟洒な馬車が旧い街道を辿っていた。
馬も黒ならばせむしの御者も黒一色。 馬の足音も車輪の音も、大きさから想像するよりはずっと小さい。
そんな馬車が、前方に人影を認めて速度を落とした。]
(86) 2017/09/30(Sat) 13時半頃
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[銀糸の髪を惜しげもなく背に流し、空から滴り落ちた月光のドレスを纏って歩みゆく麗人。>>85 伴も無くエスコートもなく朽ちかけた街道を歩むのは、いかにも似つかわしくない。]
お嬢さん、乗っていくかい。 パーティーへ行くのに、私が連れでは不足かな。
[馬車の窓を開け、窓枠から軽く身を乗り出して誘う。]
(87) 2017/09/30(Sat) 13時半頃
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[八の蹄の音 美しい律動の響きが近づいてきていた>>86]
迎え、 …ではないね
[だって後ろから来たのだし。 けれど、車輪が石を噛む軽やかな夜のリズムは間を遅く延ばしていき、止まる]
(88) 2017/09/30(Sat) 14時頃
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パーティー? ああ……喚ばれはしたけれど、困っていたところ 御車へ便乗させて頂けるなら助かります
[馬車の貴人を見上げ、にこりと微笑む表情は、 私はこの宴の法も貴方自身も知らない と告げるもの]
貴方も、月に酔うlunatic ?
仮の連れとして私を添えてくださるか ありがとう
[馭者へ視線を走らせ、ドレスの裾を片手で押さえた]
(89) 2017/09/30(Sat) 14時頃
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− 城壁付近 −
[月長石のように淡くひかる石畳の先に、門が開かれているのは”知っていた。” かといって、門から入る必要もない。
茨に覆われた壁を横目に見ながら歩き、壁を越えて枝を伸ばしている木を探す。 城の裏手に目的に叶う木を見つけると、頭に巻き付けていた帽子代わりの布をほどいて白皙の貌を包み、 右の腰にとぐろを巻いていた鞭を手にとった。]
(90) 2017/09/30(Sat) 14時半頃
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[いわゆるターゲットウィップだ。 狼の革を銀糸とともに編んだそれは、対吸血鬼を意識していることが明らかな代物。 その時がくれば、音速を超す速度で襲いかかることだろう。
左の腰には、また別種の鞭が提げられていた。 一見したところは乗馬鞭、だが、その素材は鋼だ。 鍔のないフルーレ剣とでもいうべきか。 先端には革のラッシュがついているが、押し込めば容易に刺突武器と化す。]
(91) 2017/09/30(Sat) 14時半頃
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[もっとも、今回の標的は頭上の枝だ。 長鞭で器用に絡めて引き下ろし、よじ上る。
と、襟足に視線を感じた気がして周囲を探れば、細い枝に不釣り合いな木の実がなっているように見えたものは、コウモリだと知れた。]
使い魔か…
[吸血鬼を出し抜くのはなかなかに困難らしい。 だが、引き返すことはしなかった。 長鞭を右腰に戻すと、猫めいてしなやかに、城の敷地内へと飛び降りる。*]
(92) 2017/09/30(Sat) 14時半頃
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[前行くひとが立ち止まれば、馬車は静かに横に止まる。 馬たちは彫像のように佇み、御者もまた生気を感じさせない。
止まった馬車から身軽に降り、麗人に掌を差し出す。 身なりこそは正装に程遠いが、紳士の振る舞いは生来のもの。]
今宵の道行きを貴女と共にできるとは光栄なこと。 月に酔い月に狂う我が身は、まずあなたに酔いそうだ。
[唇から紡がれる賛辞は半ばは儀礼。 だが全くの世辞などではないことは、声の温度が伝えるだろう。]
(93) 2017/09/30(Sat) 15時頃
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私の記憶違いでなければ、どこかでお会いしていないかな。
私はジェレミー。ジェレミー・コープスウェル。 良ければ貴女のお名前をお聞きしても?
[酒場の軟派師の常套句を、それよりは優雅に口にして、自らの名乗りの後に一礼を添える。 相手が同胞か、只人か、聊か迷う心もあった。 普段なら漂う気配でそれと察するのだけれども、今は少々難しい。 とはいえ彼女がどちらであっても、態度の変わることはないのだが。]
(94) 2017/09/30(Sat) 15時頃
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容姿を褒めて頂いて嬉しい 粧に手をかけるのは、私の甲斐性だからね
[声の温度を受けて首を小さく傾けると、 月光を受けたミルク色の頬は、ごく自然に薔薇色を装うもの]
(95) 2017/09/30(Sat) 15時半頃
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私にたしかな記憶があったなら、答えに迷っただろうけれど 忘却の虜だからこそ、この縁に是を返そうか
[優雅な礼の所作に目を細め、私は紳士の掌をとった]
お久しぶり──でしょうね、ジェレミー・コープスウェル 私はヨーランダ この名と、首輪と、香る血だけが朧月夜に確たるもの
お会いした二人の"記憶"は、狂人か詩人の想像力でこれから想い出そうか
(96) 2017/09/30(Sat) 16時頃
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[森の深く、古城へと通じる旧街道。
二頭立ての馬車が刻む蹄の音は、死そのもののように美しく整然としていた。 有蓋の馬車は快適で、石畳をいちいち数える暇も幸いにして、ない]
(97) 2017/09/30(Sat) 16時頃
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[麗人が馬車に乗るを扶け、自らも後に続く。 扉を閉ざせば、夜が闇の匣に切り取られたかのよう。 ヨーランダと名乗ったそのひとの物言いに、笑みひとつ散らした。]
それはいい。 月の夜に、全ては現になる。
宴の"記憶"を、暫し楽しむとしよう。
[闇黒の馬車は月色の石畳を踏みながら、夜の翼のように静かに疾くふたりを城門へと運ぶことだろう**]
(98) 2017/09/30(Sat) 16時半頃
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紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2017/09/30(Sat) 16時半頃
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/* やった、ひとと会えた、と喜んでいる中身でしたよ。
ところでさんざん彼女とか麗人とか言っているけれど、ヨーランダが女性かどうか、まだ確信が持てていないのです(まがお
(-17) 2017/09/30(Sat) 16時半頃
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/* そういえばなんでかメモが旧い順に並んでいるのだけれどもなんでだろう。 今までは最新が一番上に…というか村建てメモが一番上に来ていたんだけれども。 ブラウザのせいか??
(-18) 2017/09/30(Sat) 16時半頃
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─ 古城・門前 ─
[眉間の皺を深くして織りなす表情>>63は、どこか微笑ましいような、そんな感慨を抱かせるもの。 されど、それを表に出すは矜持を傷つけよう、と触れる事はなく]
ああ、それもいいわねぇ。
[他者に告げられる前に、という言葉に頷き、古城に瞳を向ける。 その後に向けられた視線>>64には、先とは逆に首を傾いで見せた。 なぁに? と言わんばかりの様相。 その内に廻るのは]
(磨き方次第で十分に煌けると思うんだケド。 ……ホント、勿体ないわよねぇ)
[以前から秘かに抱きつつ、けれど向けた事のない言の葉がひとつ、ふたつ。 それを向けぬは、滅多に他者に入れ込まぬ花硝子の吸血鬼の気質故]
(99) 2017/09/30(Sat) 16時半頃
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……そちらも、相変わらずねぇ。
[二人の吸血鬼のやり取りに口を挟む事はない。 ただ、眷属の事を語る言葉>>70 >>73にぽつりと呟き肩を竦めるのみ。 眷属への接し方は多様なもの。 かつての己と真逆ともいえる在り方とて、否定する必然はない]
(100) 2017/09/30(Sat) 16時半頃
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……んん?
[ふ、と、視線が移ろう。 長い睫毛の下の瞳が見やるは、蒼黒き森の闇。 そして、その奥から近づく気配。>>98]
また、何方かご到着……かしらねぇ。
[呟く周囲をまた、風が廻る。 真紅に紛れるように、薄紅の花弁がその内で揺れた。**]
(101) 2017/09/30(Sat) 16時半頃
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─現在:門前>>99─ [花霞の向こう側、 内に廻る心の内を読み取る能力も機微も、 エドアルドには欠けている。 華やかな同族の中で育ち上がった影は、縫いつけられたように離れない様子。]
──なれば鏡の向こうへ 姿を映すがよいだろう、 鏡の精も喜ぶのではないか。
[鏡に映らぬ吸血鬼もいるというが、 ミルフィオリはそうではないであろう。 新たに増えた気配>>98>>101を察しながらも、宴が始まれば嫌でも顔を合わすだろうと振り返りもせず在った。
初めて顔を出して以降、久方振りの参加故、──記憶を意図的に封じた吸血鬼が参加しているなどとは思いもよらない。>>92*]
(102) 2017/09/30(Sat) 18時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2017/09/30(Sat) 18時半頃
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この車に、貴方がひとりで乗っているのは少し奇妙に感じる ジェレミー
[夜の翼のように、駆けていく馬車の中>>98 それこそ、想像力が立ちのぼらせる想い出に任せて私は口を開いた]
貴方は愛をご存知でいらっしゃるが 共にパーティーへ向かうばかりではない──のだろうね?
[それはゲームにも満たない、偽占い師の言葉遊びにも似たやり取りか。 どうあれ私は微笑んで、"宴"というものについて少し考えたりしていた]
(103) 2017/09/30(Sat) 19時半頃
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若い奴らは真面目さね
[久方振りに血族として言葉を交わした古い血族はケラケラと軽く笑い、見送った]
さて、どうしようか 若い輩をからかうのも一興 奴が放った餌をいたぶるだけではつまらぬ しかしあまりやりすぎると奴から嫌味を囁かれそうだ
[顔を歪める狡猾な笑み]
さてあの部屋に向かうか 古き懐かしき時代を思い出させるあの部屋は
[ゆるりとした動作で門の中に入った**]
(104) 2017/09/30(Sat) 20時頃
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─ 城門 ─
ごきげんよう、佳い万魔節を
[一声、城へ向けて。鮮血を奉じる諸兄姉への丁寧な礼を向けるのは馬車を降りて後 門前の立ち話は既に終わって、おのおの城内へ向かわれる頃合いにか]
……
[招かれた、というよりは喚びつけられたのだけれど。 指先に招待状を挟み、足を踏み出せば、 城門は私を拒みはしなかった]
(105) 2017/09/30(Sat) 20時頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2017/09/30(Sat) 20時半頃
若者 テッドは、メモを貼った。
2017/09/30(Sat) 20時半頃
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[扉の先に在ったのは、どうやら庭のような場所。]
――…。
[それはさながら、 貴族の屋敷の庭園にでも迷い込んだかのよう。 そう思って、ふと何気なく後ろを振り返れば。 ……そこには、何もなかった。
つい先程まで自分がいたはずの牢獄のような建物も あの硝子張りの扉も、まるで幻であったかのように 全てが消え失せていた。]
…。
(106) 2017/09/30(Sat) 21時頃
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[瞬きと共に手を差し出そうとも、 そこに何もないことは明らかで。
…あれは、あの光景は一体何だったのか? わからないが、このままここで立ち尽くしていても 何もわからないし、何も変わりはしない。
どこか途方に暮れた気持ちになりながら、 よく手入れされた木々の合間を歩けば、 時折、霧とも霞ともつかない半透明の靄とすれ違う。 よくよく目を凝らせば、それは銀の色に透ける 人影のようにも映った。
まるで亡霊のようなそれに、 驚かなかったと言えば嘘になるが、 特に危害を加えられるようなこともなかったので それらの目に触れぬよう、木々の合間を抜けて 更に外を目指そうと歩を進めていた。]
(107) 2017/09/30(Sat) 21時頃
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[やがて、辿り着いた先に在ったのは。 硝子張りの小屋とも東屋ともつかない建物。
“温室”という言葉が、不意に脳裏に浮かんだ。
そう言えば、先程から心なしか肌寒く感じる。 時折庭を吹き抜ける風や、草木の葉の色から察するに 今は温かい季節であることは察せられた。
――先程の消えた牢獄めいた場所や、 庭で見かけた不可思議な人影。 それを思えば、この中に入るのも、 薄気味悪いような心持ちになる。が。]
(108) 2017/09/30(Sat) 21時頃
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[――背に吹く風に押されるようにして、 硝子張りの扉を開けて中を覗き込む。
扉を開けた瞬間、感じたのは 外と比べれば格段に快適な温室の中の温かな空気。 次いで、室内から漂う甘い香りに誘われるかのように 気がつくと中に入り込んでいた。
二歩、三歩と温室の奥へと足を踏み入れる。 硝子張りの檻にも似たこの空間を満たす、 甘やかな香りの元を探すようにして視線を巡らせれば。 血のように鮮やかな真紅を纏った 一本の美しい薔薇に、目を奪われた。]
(109) 2017/09/30(Sat) 21時頃
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[その薔薇を目にしたときの、 あの、胸に去来したこの感情は一体なんというのだろう? 郷愁とも思慕とも似て非なるこの感情の名は。
ゆらり、歩を進めて薔薇の前まで辿り着けば。 そっと手を差し伸べてその花弁に指先を滑らせた。 滴るように流れた露が指先を濡らせば、 その薔薇の香りがより一層 辺りを満たすような心持ちがした。
――私は。 何か、とても大切なものを忘れてしまった。 失くしたものが、何であったかさえ思い出せないけれど。 ただ、それだけはわかる。わかってしまった。]
…。
[そのまま、暫くの間鮮やかな紅を纏った薔薇の前で ぼんやりと立ち尽くしていたかもしれない。]*
(110) 2017/09/30(Sat) 21時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2017/09/30(Sat) 21時頃
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/* 耽美というものが未だよくわからないので、 一先ず心に一期一振を携えて村と向き合おうと思います(キリッ
(-19) 2017/09/30(Sat) 21時頃
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[エスコートしてくれた紳士に改めて礼を。 私は私の足が誘うままに振舞おう。
建物は墓堂、庭は墓地 城は殆ど廃墟のように見えていた。庭はどうかと興味がわく]
懐かしい、とも感じないね だけれど私は此処を知っている。奇妙な心地だね
[城主ならばご存知だろう。
私が誰の名代であるのか──自分宛の招待状をヨーランダの墓地へ押し付けて寄越した誰かのこと、私の首に拘束具を嵌めた誰かのこと。
しかし実際のところ、私は今はその答えを求めてはいなかった]
(111) 2017/09/30(Sat) 21時頃
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─ 門前 ─
喜んでくれるかしらねぇ。
[>>102 返す声音はどこか楽し気な響きを帯びたもの。 門の奥へと進む背は見送るばかりで自身はすぐに動く事はなく]
それが若さというもの……なぁんていうと、自分が若くないみたいだけどねぇ。
[聞こえた笑い声>>104にお道化た呟きひとつ、返す。 実際の所、吸血鬼としてはかなり古い方だ。 ただ、幾歳在ったかを忘れているだけのこと]
(112) 2017/09/30(Sat) 21時半頃
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[やや遅れて訪れる同胞たちに向けるは優美な礼。 それから、気紛れな花硝子はゆるりと門を潜って歩き出す]
……ああ。 そういえば、以前置いて行った『子』たちは元気かしらねぇ。
[以前の訪れの際、戯れに作り出して植えていった幾株かの花]
気が向いたら、見に行ってみようかしらねぇ。
[確か温室に置いてもらったはずだけど、と。 記憶をたどりながらも、すぐにそちらに歩みが向かう訳でもなく。*]
(113) 2017/09/30(Sat) 21時半頃
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─ 露天風呂 ─
池……ではないのか
[湯気が出ている。 そしてその湯気が月光を浴びてキラキラ光っている。
スパだった。 何故か、廃墟同然の城の懐に、露天風呂]
……なるほど たのしい
[これは機会を見つけて入ってみなければならない。 私の墓地で、月を観ながら水浴びをするのは難しいだろう]
(114) 2017/09/30(Sat) 21時半頃
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/* >>スパ<<
(-20) 2017/09/30(Sat) 21時半頃
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─回想:2度目と、それから─ [>>56“また会えるかな”、と。 男が願望じみて呟いたのを エドアルドは知らない。 ただ、己の屋敷とする小さな城に帰って尚、 思考の隅に翡翠緑のちらつく理由を計りかね、不機嫌そうに頬杖をついて揺れる蝋燭の灯りを睨んでいた事は、あの人間の知り得ない事だろう。
ミルフィオリやユージンの言うように>>112>>104 エドアルドは吸血鬼として老獪という年齢に達してはいない。 それ故、些か感情に振り回されがちなきらいがあった。地味さを気にしているのもその1つ。
今、琅玕翡翠の青年に対し、 名付けられない靄を胸に澱ませているのもまた然り。]
(115) 2017/09/30(Sat) 21時半頃
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─ 或る夜 ─ [杯の割れる音と喧噪に溢れた、眠らぬ街。 野良猫すら寄り付かない汚れた路地に、男は辿り着く。
ひとつ、古びた赤墨の扉を……ノックもせずに、実に乱雑に開けた。]
おい!偉大なるリーダーのお帰りだぜ?
[口から飛び出すのは、蛮骨な言の葉。 凡そ男の風貌からは思わせないような粗暴さを持った其れ。]
(116) 2017/09/30(Sat) 21時半頃
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[男の姿を認めれば、扉の奥の荒くれ者共がぐわと歓声を上げた。 直ぐ様毛並みの乱れた矮小な手が脱いだ上着を受け取り、忽ち薄着の女が身体を捩じらせながら両腕に絡み付く。
伸ばされる手に背を叩かれながら、男は部屋の一番良い長椅子へと腰を落とす。 長い脚を組みながら、手に持った鞄をテーブルへ投げた。]
ほら、今回の恩賞だ! 存分に受け取れよ? 配分は前もって言ってる通り、だ。
[乱暴に置かれた鞄の口は開き、中から紙幣が舞い出てくる。 一段と騒ぎは大きくなり、担当の人間が金を配り始める始末。]
(117) 2017/09/30(Sat) 21時半頃
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ッたく、現金なモンだよなあ? 文句言ってた奴も、金が来ればこうなんだからよ。
[上等な正装に似合わぬ酷く短く湿気た煙草を噛みながら、男は笑う。 侍らせた女の髪を弄びながらも、瞳は満足そうに部屋の様子を眺めた。
此処が男の棲み処《ホーム》なのだ。 小奇麗な恰好を身に纏い容姿を整えたとしても、薄汚く狭い破落戸の仲間の居る場所が。]
(118) 2017/09/30(Sat) 21時半頃
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[ひとつ、男は紙を机上へ晒す。 しがない求人広告。その中の或る募集を、細い指で示した。]
んでよ、次のターゲットってのがコレだ。
ちょっくら上の方で見たんだが、 如何やらすンばらしい城で宴が開かれるらしい。 ま、其処までは良くある話なんだがな、 その城っつーのが、……あの古城なんだよ!
(119) 2017/09/30(Sat) 21時半頃
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そーそ。あの。 ……廃墟、だよなあそう思うよなあ!
オレも可笑しいと思ったワケ。んでちょっと調べた。 が、今回みてえな求人が出たのは初めてじゃない。 度々使用人の募集がある。後は人の出入りも。
酔狂な金持ちが気紛れにちょくちょく 普段使ってない城を掃除して、宴を開いてる。 ……と、思うだろ? 此の話にゃ一つ噂があってだな、
(120) 2017/09/30(Sat) 21時半頃
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吸血鬼が宴を開き、贄《ヒト》を殺め遊んでいる。
(121) 2017/09/30(Sat) 22時頃
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満月の夜ばかりに例の宴が開かれてる ……って話から来たと思うんだが。 どうも、色んな筋から似たような話を聞いてな、 ミョーに気に掛かる、上に面白そうだ。
[広告を見つけた時の様に、男は笑った。 薄い唇を歪め、弧を描く。
粗悪品の灯す揺れた光でも、一級品の明りを反射するように男の髪は煌く。]
ところで諸君、
(122) 2017/09/30(Sat) 22時頃
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──吸血鬼の血液、なんてのは幾らで売れると思う?
[……そうして男は、実に男らしく、笑ったのだ。*]
(123) 2017/09/30(Sat) 22時頃
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─回想:2度目と、それから(2)─ [──苛々に似たこれは、 アレが無礼な振る舞いをしたからだ。
そう結論付けたものの気持ちは晴れず、 市場に紛れては遠目に細工物を扱うらしき男を眺める。 彼方(あちら)に気付かれていたかは分からないが、視線が此方を向く折には顔を背けて隠れる様は滑稽極まり無い、とエドアルドは思う。斯様な時、優雅さと退廃の結晶のようなコープスウェル卿ならばどうしているのだろう、などと逃げの思考。]
(高々人間相手に、何をしているのだ、おれは)
[歯噛みして、市場に売られた生花を1つ買い上げて、苛々のままに歯を立てた。 人の血ほどではないが、花は食料としての
──恐らくは、それがいけなかった。]
(124) 2017/09/30(Sat) 22時頃
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[くる、踵返せばドレスの白い裾が翻った。
土と花の匂いは心地好いもの 明らかに手入れのされている植栽、この庭の"墓守"達の透明な姿とすれ違う。 此処で転んだらどうだろう、傷は残らないのか、それとも一生消えぬものか]
ああ、月下に咲くクレマチスは端正であること 墓碑に添えば映えるだろう
[夜の狭間。 私は風吹く庭園に遊び]
(125) 2017/09/30(Sat) 22時頃
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おや、ひとだね
ー 温室 ー
[私はその背に、瞬いた>>110]
魔の花に魅せられたlunaticかな? あまり愛すると、薔薇は貴方の哀しみをも増してしまうよ
(126) 2017/09/30(Sat) 22時頃
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[ 翌年、尊敬していた父は月に狂う。 ]
(127) 2017/09/30(Sat) 22時頃
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── 廃墟の中で、 ──
[ 朽ち果てた牢は、何の意味もなし得ない。 触れれば、粉々に崩れてしまいそうな程。 母もまた、線の細い女であったから、 触れただけで、壊してしまいそうだった。 ]
宴までは、…… まだ数刻あるということか。
[ 彼女が、連れ行かれたのちに、 其の身に何を施されたのか。 俺が知れることはない。 せめて、寵愛を受けるだけだったのならば。 …… 玩具のように扱われているのであれば、 ]
(128) 2017/09/30(Sat) 22時頃
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[一枚の銀貨が宙に舞う。炎の明かりに照らし出されるのはギリシャの古い硬貨1オボルス]
憎悪と悲嘆の河の渡し守カロンか……
[ぽつりと呟いて、硬貨を胸ポケットにしまう]
さて、何とも良き風よ 少しばかり先走り、贄どもを冷かそうか それとも火種を仕込もうか
[吸血鬼の顔を納め、ひと時は人の顔で屋敷を徘徊す]
(129) 2017/09/30(Sat) 22時頃
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[ ─── 決して、お前を赦しはしない。
腰に秘するは、銀の弾丸。 それを、軽く外套の上から撫でたのならば、 生死も分からぬ彼女の行方の為、 僅かな手掛かりを索るべく、牢を後にした。 ]*
(130) 2017/09/30(Sat) 22時頃
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─回想:2度目と、其れから(3)─ [狩人《ハンター》という生業がある。 狙う獲物の生態を把握し、 具に眼を光らせ、 軈ては仕留めるというもの。
吸血鬼もまた 狩の対象となることが少なくない。 其れは人に害なす故にというだけではなく。 例えば、──>>123 その血は幾らで売れるのか?
不老長寿、永遠の命、 その可能性を吸血鬼の血肉に求める好事家は後を絶たない。故に、狙われる。
さて、その吸血鬼の伝承の1つに 薔薇を喰う、というものがある。 偶々>>124エドアルドの行動を見ていた、とある吸血鬼狩の男は《ピンと来た》。
市場から立ち去る一見地味な青年──エドアルドは、市場の雑踏の中、背後をちらと睨むと尾行の気配に気付き、路地裏の方へと走り出す*]
(131) 2017/09/30(Sat) 22時頃
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―― 回想 ――
[市場での琥珀の青年との出逢いは偶然。 必然さえ期待する心は何処かにあったけれど、 それきりとなるであろうとも何処かで思う。 市が立つこの街は人も多くて、 其処を拠点とする者でもなければ、 一度会っただけの名前も知らぬ相手を探すは困難を極める。
探しても徒労に終わる。 そう思うのに琥珀を探す。 身形の良い者を見掛ければ追いかけて、 貌を確かめ落胆したのも一度や二度ではない。
お得意様である貴族の娘に 似た年頃の、琥珀色の眸を持つ青年を知らないかと聞きもしたが 手がかりらしきはつかめぬまま、時間だけが過ぎてゆく。
探しびとが遠目に見ゆるとも知らず>>124]
(132) 2017/09/30(Sat) 22時頃
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[――どのくらい、 そうして真紅の傍に立ち尽くしていただろう。]
――…。
[不意にかけられた、涼やかな声>>126 振り返った先に見えたのは、年若い女性のよう。 艷やかな銀色から覗く、その双眸と視線が合えば、 ぱち、と瞳を瞬かせた。]
(貴女は……)
……。 …?
(133) 2017/09/30(Sat) 22時半頃
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[女性に声をかけようとして 不意に感じた違和感に、喉元に手を当てる。]
――…。
[はくはくと唇を動かそうとも、 そこから音が漏れることはなく。 そのことに、はっとしたように顔色が変わったのが 目の前の女性には見えたかもしれない。]
(134) 2017/09/30(Sat) 22時半頃
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…。
[――声が、出せない。 縋るように喉に手を伸ばしたまま これは一体どういうことかと、紫の瞳が 思案するように揺れる。]
……。
[一先ずは、目の前の女性に首を横に振ってみせる。 狂ってはいない――そのはずだ――という意思表示と、 声が出せないという二重の意味を込めて。]*
(135) 2017/09/30(Sat) 22時半頃
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/* そ、粗相してないかな。そわり。
(-21) 2017/09/30(Sat) 22時半頃
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/* まだ戻り前ですが。
かなり好き勝手やってて申し訳ないです(深々
(-22) 2017/09/30(Sat) 22時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2017/09/30(Sat) 22時半頃
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[市で用事を済ませて帰ろうとしていた所を 花を売る既知に声掛けられた。 探しびとに特徴が合う青年を見掛けた、と。 薔薇を買っていったから恋人にでも贈るのかも、と そんな憶測つきで青年の向かった方向を教えてくれた。
そのまま追いかけても追いつけまい。 近道をしようと入った路地裏。>>131 曲がり角で出くわしたのは偶然か、必然か。*]
(136) 2017/09/30(Sat) 22時半頃
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/* はあ…はあ…こわい…ここは…何処…誰に絡みに行けば良いの…。 誰か……だれか…。 とか言いつつ、いやお前が絡みやすい場所に居ないじゃん。 お前と絡むってなったら回想回すしかないじゃん。 とりあえずみんなに追いつけよ。って自覚してる。
あ…その…、いろいろ勝手にしゃべったけど大丈夫、ですかね。 勝手に噂あるとか言ってるけど平気かな…齟齬ってないかな…。
(-23) 2017/09/30(Sat) 22時半頃
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[ ひとと吸血鬼との境目は、 どう見極めることができようか? 薔薇を喰らうものもあれば、 弱点も疎らであり、一見同じに見えるその姿。
─── では、ひとつ問いを。 目の前にいる男>>129は、どちらであろう? ]
…… 。
[ 柱の影から、そっと様子を窺う。 嗚呼、宴の噂をくれた破落戸>>121から、 もっと情報を強請るべきだったか。 ]*
(137) 2017/09/30(Sat) 22時半頃
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数年前に玩(もてあそん)だ女は面白かった
[思い出して、クックッと押し笑い]
面白いものがなければアレで遊んでもいい
[繊細で壊れそうな美しい女。夫に対して操を懸命に守ろうとするその姿は滑稽だった 最初は強引に奪いつくし、背徳的な快楽に溺れさせ、精神的に追い詰め、死を望んでいたが、永遠の苦しみを与えいたぶる為に血族に迎え入れた
《あっ……あぁ……、私は穢れてしまった。殺して、殺して…… 》
そうして血族に迎えた自分の腹の下で快楽に堕ちながら自責の念に押しつぶされている女の心の臓に木の杭を打ち、この城の地下に放置した]
アレはまだ正気でいるのやら――
(138) 2017/09/30(Sat) 22時半頃
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/* タイミング!ほら!もう!つ、つぎはまつぞ!?!?
(-24) 2017/09/30(Sat) 22時半頃
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/* こ、この地下にいるの!?!?まじで!?!? 母上ーーっ!!!
(-25) 2017/09/30(Sat) 22時半頃
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うん
[喉元へ手をやる仕草を映すように、私も首輪へ手をやった。 そこにあるのは鞣革の感触と貴石の硬さ]
どうした 私の言葉がわからないかい それとも、薔薇に歌を盗まれた詩人なの?
[くると表情の変わる顔、生者は瑞々しくも美しい。 首を振るのだから、何かは通じているだろう。
此人はどうやら困難に遭っているようだ。 はたしてこの城の温室にて、何を困難と呼ぶべきかはわからないけれど]
(139) 2017/09/30(Sat) 23時頃
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/* 「シメくん!いい子にして座ってなきゃだめって! ママ何度も言ったでしょう!?わかるわね!?」
はい、ママ………
(-26) 2017/09/30(Sat) 23時頃
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……私はヨーランダ、死人に寄り添う者だよ
それは痛むの 喉を見せてごらん
[自らの喉に縋るよう触れたままの、青年の紫の瞳を覗き込むよう。 私のドレスは彼との距離を詰めようと、温室のあたたかな空気に割り入っていた]
(140) 2017/09/30(Sat) 23時頃
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─回想:其の先>>136─ [狩人に追われるのは何もこれが初めてではない。 種として未熟な折に 《異端審問》を受けた記憶が過って舌打ちする。 撒くか、いっそ此処で断ち切ってやろうか。 思考を追っ手に向けていた所為で、 曲がり角、出合い頭の人影を避けること叶わなかった。]
──っ、つ……!
[鋭く睨んでやろうとした琥珀の双眸が、いつかのように見開かれた。 眼にも鮮やかな翡翠緑。]
なん、……
[言葉を喪うとはこの事か。 少し離れた場所、狩人の足音に我に返るまで。 青年がエドアルドと共に在るのを狩人が見咎め、声を荒げた。 ──そいつから離れろ、化け物だぞ、と*]
(141) 2017/09/30(Sat) 23時頃
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─ 庭園 ─
[ふわ、ゆら、と揺らめき舞うはふたいろの花弁。 戯れに舞うそれは、一片ひとひらが甘い香を纏うもの]
ふむ、手入れは上々……と。 さすがは鏡の卿の庭園だわぁ。
[庭の在り様に上がるのは楽し気な声。 今は何よりも、可憐に開く花を尊び慈しむのが花硝子の在り様]
……ホント、手入れ……特に、害虫駆除は大事なんだけど。
[血を得て花を咲かす吸血鬼。 領地には己が名に違わぬ花園を築き上げ。 力あるそれを狙って入り込む不埒者を叩き出す以外には滅多に力を振るう事はない、のだが]
(142) 2017/09/30(Sat) 23時頃
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たまに発散しないと、やっぱりダメだわね。
[ついこの間も、そんな侵入者を追い払ったばかりだが。 その際に、錆付きのようなものを感じたが故に──花硝子は、今、ここに在る。
霧に飲まれた森の奥深く。 そこに、吸血鬼の住まう花園がある──とは。 人の子なれど、裏の在り方に通ずる者ならば既知の事であろう。 故に不埒者は耐える事はなかった。 それでも以前は、花盗人にも多少の憐憫を与え命までは奪う事はなかったのだが]
……さすがに、『今は』花盗人にかける情けは無用だし。
[心籠もらぬ呟き一つ、花弁と共に虚空に散らす。 それに付け込まれるようになっては沽券にかかわると。 普段は見せぬ矜持、それが宴へ誘った密やかなる理由。*]
(143) 2017/09/30(Sat) 23時頃
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/* たった、12人なのに、あっぷあっぷしてる。 うぷう。
(-27) 2017/09/30(Sat) 23時頃
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/* 実質10人じゃないの!うぷう。。
(-28) 2017/09/30(Sat) 23時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2017/09/30(Sat) 23時頃
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―― 回想 ――
[ドン、と衝撃がはしる。 ふらつきはするも一歩後退りするのみで耐える。]
……っ、たぁ。 と、大丈夫だ、った……?
[語尾が妙な具合に上がる。 案じる声を掛けた先に、探していた琥珀が煌いたから。]
――… ぇ、
[続く言葉探すうちに、声荒げる>>141が聞こえる。 化け物、という言葉が誰を指すのか一瞬分からなかったけど、 追われるらしきに気付けば状況を理解して]
探してたんだ! 行こう!
[そう言って青年の袖を掴み、人の多い市へと駆けだした。*]
(144) 2017/09/30(Sat) 23時頃
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[目の前の女性が、自分と同じように 己の細い首に手を宛がうのが見えた>>139 その首筋に見える鞣革の首輪が見えれば、 少しばかり不思議そうな色が、紫瞳に浮かんだかもしれない。
女性の問いかけには、静かに首を横に振る。 彼女が紡ぐ言葉の意味はわかるのに、 それに応えることができないのがもどかしい。]
……。
[それから、再度唇を動かして話せないことを伝えようとする。 伝わったかは、此方からはなんともわからないが。]
(145) 2017/09/30(Sat) 23時半頃
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(――ヨーランダ。)
…………。
[そう名乗った>>140女性の名を紡ぐように唇を動かす。 死人に寄り添うもの、の意味を推し量ることはできなかったが。 彼女が此方を覗き込もうとしたときの、薔薇が咲き誇る温室には凡そ似つかわしくないひんやりとした空気は、少しだけ畏れのようなものを自分に抱かせた。]
…。
[それでも。 見せてご覧、と言われれば抗う様子も見せずに、彼女に見えるよう喉元にあてていた手を離す。
(此方からは見えなかったが)その喉元には、ざっくりと切られた傷がヨーランダには見えたことだろう。]*
(146) 2017/09/30(Sat) 23時半頃
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[ 彼の呟き>>138は、俺の耳には届かない。 況してや、男の下で咽び啼く母の姿など、 想像するには困難を極めるもの。
…… しかし、薄ら笑う唇の貌は、 柱の影からでもよおく見えた。 ]
( アレは、ひととは異なるか? )
[ 確証はない。 単なる勘というやつだ。 なれば選択肢はひとつ。 野に咲く花の如く在れ、と。 最上の贄として振る舞うだけだ。 ]*
(147) 2017/09/30(Sat) 23時半頃
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/* 「こら!シメくんだめって言ったでしょう!?」
だ、だって待てなかったんだもの。ママ。
「もう、仕方のない子ね…。よしよし。」
(-29) 2017/09/30(Sat) 23時半頃
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─回想>>144─ [翡翠と琥珀のかち合う刹那に音が途切れた気さえする。
バケモノ、という声にぎろりと背後を睨み、 別方向に駆け出そうとするエドあるとの袖を青年が掴んだ。]
なっ……?!
[─探していた?何故? 問いかけるよりも前に走り出すに引っ張られ、人混みかきわけ前に蹌踉ながら、走り行く。]
っ…… お前っ……何を考えて……!
[背後から、くそっ、と悪態を吐く音が聞こえる。 別方向から回り込む気かもしれないが、今は、其方よりも。]
何処へ行くつもりだ……!
[バケモノ、と聴こえていたろうに、まるで構う様子もない翡翠緑に、声を荒げ問いかけた*]
(148) 2017/09/30(Sat) 23時半頃
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[危ない人に会ったら人の多い所に逃げる。 後ろ暗い者なら追ってこない、という考え。 人混みの中なら、紛れられると何処かで思い]
え、何って、危ない人から逃げるんだろ? ひとの多いとこ! 市のほう。
[青年の問い>>148に行こうとする場所を答える。]
なんか妙なのに絡まれちゃったみたいだね。
[身形のいい青年は格好の餌食か。 彼の正体疑う事もせず、移動しながら翠は琥珀をちらと見る。*]
(149) 2017/10/01(Sun) 00時頃
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[>>137 >>147の視線を感じて]
呼ばれた客人か?
[独り言を呟いて振り返った そして一目見て、導かれた贄と分かった しかし今餓えるのは血族として些か品なき事と血族ユージンではなく、渡し守ユージンとしての仮面を被り
――人として微笑んだ]
面白いものをみーつけた
[何やら何処かで見た面影を感じさせる雰囲気が今回の宴が楽しくなる事を感じさせた**]
(150) 2017/10/01(Sun) 00時頃
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─回想一幕>>149─
………… っ、は
[虚を突かれたよう丸くなる琥珀の双月。 序で、複雑そうに、怪訝そうに、眉を寄せ、 胸に宿る靄のかき乱されるような心地を憶えて落ち着かない。]
変なのというのは、……間違いではないな。
[狩人の眼は鋭い。 人の流れの中の異質を捉えるに優れる。 翡翠緑を真っ直ぐ見遣り、]
……お人好しか、お前。
[言うに事欠いて、そんな言い草。まるで息を乱さないまま*]
(151) 2017/10/01(Sun) 00時頃
|
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どれ
[露わになる首筋へ、知れず喉が鳴る>>146 その滑らかな輪郭に刻まれた瑕疵]
……古いものだね 空気が漏れているだけならば縫い合わせれば事足りるけれど そうでもないようだ
[大抵の屍者は喋ることがない。 彼も話さないのは、すこし、墓場の静謐を思い出させた]
(152) 2017/10/01(Sun) 00時頃
|
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[私の爪先は艶のある真珠色に塗られ、指肌も血色を乗せて淡く色づいている。 見かけ上は健康ないろを彩った指はその実、ひぃやりと冷たい。
その凍えた指を青年の首へ向けて持ち上げながら、 まるで逃げ道を渡すように声をかけた。
読み書きは出来るの? ――と**]
(153) 2017/10/01(Sun) 00時頃
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[逃げるうちに息は上がる。 琥珀色のまあるい双月。>>151 混じる金砂の煌きがまた違う色を見せている。 間違いではない、と聞けば安堵するような仄かな笑みが浮かぶ。]
え、……そんなことは、
[お人好し、というわけではないと思うから言葉に詰まる。 青年を見れば息乱す様子ないのが知れて]
体力あるなぁ。 ――…っ、は、 あ、こっち。
[青年の袖を引き、路地裏の更に細い路地の影に押し込み、 覆うようにして追っ手を遣り過ごそうとして*]
(154) 2017/10/01(Sun) 00時頃
|
|
[ 微笑み>>150は、たいそう人らしく。 けれども、其れは此の場に相応しいものか? 謀るまでもない、風に乗って聞こえる呟きを、 今度は耳に捉えることができ。 ]
…… 面白い、だと?
[ 愉悦の為、道楽の為。 俺たち人は、狩られているのかと。 滾る血の向く儘に、 飛び出してしまいそうにはなったが、 小賢しさまでをも失うわけにはいかない。 ]
(155) 2017/10/01(Sun) 00時半頃
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…… っ、
[ 襟首を詰め入るかのように、 外套を己の身体にきつく巻きつけたのならば、 場から、音を立てぬように去るのみ。 ]**
(156) 2017/10/01(Sun) 00時半頃
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/* なあ。花が足りないぞ。よくみたら。(いまさら。) ヨーランダちゃんしか、いないのでは?
(-30) 2017/10/01(Sun) 00時半頃
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─回想>>154─ [笑みを浮かべるのも理由がわからない、とばかりに戸惑いが浮かぶ。]
…お人好しでなければ何だ。 面倒ごとが寄ってくると思うが?
……あれがそうそう諦めるとも思えん。
[ ちらりと後ろを向くが、紛れた人影は捉えられない。 す、と息を吸って、肺に息をためた。 袖を引かれて、そのままに振り回されるが如く押し込められた。]
──…… っ !?
[影になる奥まった場所、青年の身体で覆われて、 ぎくん、と身を強張らせた。]
こ、……っの、……無礼、者……っ!
[抑えた声の、悪態。*]
(157) 2017/10/01(Sun) 01時頃
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[途惑いの理由が分からない。>>157 慣れていないのだろうか、と考えた所で 自分と青年との、身分の違いを思い出す。]
面倒事は遠慮したいけど、 キミが追われているようだったから……
[一度会っただけなのに其処までいれこむ理由は言語化せず]
諦めてくれるといいんだけど、と
[無礼者、と言われれば、前にも近い言葉を掛けられた気がして]
……っ、ごめ、 でも、……狭いから、ちょっと我慢して、
[顔を琥珀へと寄せて密やかな声で綴る。 触れるのを怒っているのかと思い、掴んだ袖は離すけれど 距離は無いに等しく、俯き息整えようとすれば、 癖のある髪がはらりと彼の方へ掛かる。*]
(158) 2017/10/01(Sun) 01時頃
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─回想>>158─ …お前には関係ないだろうが。
[前に浮かべた苦り切った表情を浮かべる。 ──人間のくせに、と小さく呟くは聞こえただろうか。]
…………っ、!
[翡翠緑が間近に在るに、らしくなく息を呑む。 はらりと落ちた髪は絹糸めいていて擽ったく、 ぅ、と小さな声が吐息混じり落ちた。 この状況に理解が全く追いつかない。 極近く、柔らかな喉が晒されているに、眩暈がした。]
聞いて、なかったのか、……あの男の言葉……、を
[血を求むるは、吸血鬼の本能だ。 ともすれば牙を立てる誘惑にかられそうになりながら、睨みあげる*]
(159) 2017/10/01(Sun) 01時半頃
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―― 回想 ――
[琥珀の双眸>>159を見詰める翠が揺れる。 関係ないという言葉が酷く痛く感じられて まるで傷ついたかのような貌を無自覚にした。 小さな呟きは朧に届き、]
今、なんて……
[確かめるような響きを青年へと向ける。 吐息まじりの音色に翠が弧を描く。]
……聞いてはいた、けど。
[悪態か何かだと思っていたから]
――…には、見えないし。
[睨む琥珀に僅かにたじろぐ。]
(160) 2017/10/01(Sun) 02時頃
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─回想>>160─
……何故そんな顔をする……。
[当惑が深まる。 その様な顔をされる理由がわからない。 翡翠緑を見つめていた琥珀が翳る。 真に無礼で気に食わないと思うのならば突き飛ばして仕舞えばいい。だが、そうできないのは、何故なのか。 頭の奥で警鐘が鳴る。 これ以上 は いけない。 何がいけないというのか、解らないまま。]
…………、 人間の、…癖に、と 謂ったのだ。
[突き離すように言葉を区切りながら差し向ける。 睨めば見目麗しい青年はたじろいだ。 其れでよい、畏怖すればいい。 侮られてやるつもりはない。
肩越し、路地側で何者かの影が動くのが見えた*]
(161) 2017/10/01(Sun) 02時頃
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―― 回想 ――
[琥珀の青年の言葉>>161に翠は驚いたようだった。 見詰める先に翳りが見えて、ああ、また色が変わる、と。]
そんな顔って……
[妙な表情でも浮かべただろうか。 不思議そうに首を傾げた。]
…………人間の、癖に、って、 それ、まるで、…………人間じゃない、って 言ってる風に聞こえる。
[言わんとする事は理解できるはずなのに、 わかりたくないと思えば答えを先延ばしにするような足掻き。 青年の意識が向こうに向くのに気付けば、振り返る。 影に引き剥がすように払われ、手前の壁に腕を擦り微か血が滲んだ。**]
(162) 2017/10/01(Sun) 02時半頃
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[真珠色の爪先が、此方に触れる。 温かな室内の空気とは対照的なひんやりとした感触に、 一瞬肌が粟立つの感じたが。]
…。
[読み書きはできるの?>>153 問いかけに浮かぶのは、幾つかの音の綴り。
こく、と一度小さく頷くと、 冷たい彼女の指先に、そっと手を伸ばす。 彼女が此方の喉から手を離してくれたなら その手を、彼女の手より一回りほど大きい己の手で 包み込むようにしてとった。]
(163) 2017/10/01(Sun) 08時頃
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[もう片方の指先が、彼女の掌の上を滑る。 ――『Jolanda』と、ゆっくりと音の響きを綴ったならば これであってるか?と、彼女の顔を覗き込むようにして 首を傾げてみせた。]
[彼女から、他に何か聞かれることはあっただろうか? もし何か聞かれたならば、ただただ困惑したように 眉をひそめて、首を横に振る。 そうして『わからない』『おぼえていない』と 彼女の掌に音を綴ろうとするだろう。]
(164) 2017/10/01(Sun) 08時頃
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『あなたは、なに?』
[迷い子めいた表情を浮かべながら、掌に音を綴る。 自分より頭ひとつは小柄な女性――それも、どことなく この世ならざる雰囲気を纏った――に縋るようなそれを見せるのはあまり良いものではないかもしれない。 けれど……本当にわからないのだ。
自分が何者で、どこから来て ここがどこなのか、どうしてここにいるのか。 そして、何故自分の目の前に彼女が現れたのか。]
…。
『私は、死んでいるのか?』
[死人に寄り添うもの、と彼女は言った>>140 ならば、今の自分はもしかしたら死んでいるのかもしれない。]*
(165) 2017/10/01(Sun) 08時頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2017/10/01(Sun) 10時頃
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/* 爆睡してたよね…ミルミルさんに会いたかった(遺言)
(-31) 2017/10/01(Sun) 10時頃
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[時折、虫の鳴き声が不意に止んで、何かの気配を感じさせることはあれど、 窓にきらめく明かりも音楽もなく、”宴”らしさは伺えない。 噂は噂に過ぎないのだろうか。 けれど、落胆の色を見せるでもなく、城の裏手を周り、塔を目指す。
吸血鬼の棺の在処は、塔か地下室か礼拝堂というのが相場である。 夜、コウモリの姿で町へ獲物を狩りにゆく吸血鬼ならば塔が似合いだと考えた。 留守ならば、棺桶に聖水を撒いてやるつもりだ。
算段するのは手段のみ。 吸血鬼の存在を疑いはしない。*]
(166) 2017/10/01(Sun) 11時頃
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[ザラつく感触。 窪みの周囲が盛り上がった傷跡を確かめる動きは、半ばで途切れた。
手をとった青年の指が、私の掌の上に綴りを描くため]
……
[何を書くかと思えば]
私の名 かい? なるほど、ふふ――貴方の知性は狂っていないようだ
(167) 2017/10/01(Sun) 11時頃
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貴方の名は?
[わからない]
名無しだというの
[おぼえていない]
名を? 他には?
[困惑したような表情。 腑に落ちた。これは、いつか私の身にも起きたかも知れないことか]
(168) 2017/10/01(Sun) 11時頃
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死ぬと血は腐敗するものだ、というのがエンバーミングの初歩的な考え方だよ 腐敗するものを抜き取り、清めて装えば、故人の姿が損なわれるのを防ぐことができる、とね
[にこりと微笑んで、殆ど寄り添うほどに青年に身を近づけた。 間近に見上げるのは、迷った仔犬のように心許ない表情]
……貴方の血はまだ生きているとも、名もなき君 全身を隅々流れる、生の証だ 恐れずにいなさい。そうすれば屍者を前にしても強くいられる
(169) 2017/10/01(Sun) 11時半頃
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[死ぬことも、過去を失うことも恐怖ではない。誰かにとっての悲劇ではあるかも知れないけれど]
私は墓守だ だから、墓碑に刻む名がないことほど、哀れなことはないと思うよ
真名を再び知るまでは、仮の名でも装っておくのはどう?
(170) 2017/10/01(Sun) 11時半頃
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─回想>>162─ [青年が自身の眸に執心であることには気付かぬまま、翡翠緑を睨め付ける]
……無自覚なのか。
[益々訳がわからない。 そんな顔をされる理由がない。 睨んでいるはずが戸惑い、琥珀に揺らぐ金色が、乱れ揺れた。 胸に落ちる澱がより濃くなる。]
阿呆か、──そう、 謂っているのだ。…………ッ!
[青年を突き飛ばすよりも、背後の影が彼を引き剥がすのが先だった。 僅かにだが、血の鮮やかな匂いが漂って眩暈がする。 入れ替わりに視界を覆う無骨な、いかにも賞金稼ぎ。 首のすぐ横、ぎちり、と音を立てて剣を突き立てた。 「ちょこまか逃げやがって、漸く見つけたぞ、吸血鬼」 眉を寄せ、壁際で賞金稼ぎを射抜く様に見た。 剣に裂かれ、皮膚一枚、切れてしまった。吸血鬼を狙うだけあって、粗悪ではありながら銀の混ざった剣らしい。忌々しい、と内心舌打ちしながら。]
(171) 2017/10/01(Sun) 13時頃
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[焼ける様な痛みだが、 翡翠緑に見つめられた時に比べれば表情は僅かも動かない。 明確に敵対している相手と相対している方が反応が予測できて乱されない。ちらと翡翠緑を横目に見遣る。 賞金稼ぎにとって彼は獲物を横取りしようとした青二才、といった印象であろうか。 実際のところは──、解らない。全く、理解ができない。 >>162人間の血の匂いにあてられて、余計に心がざわついた。]
……無礼者が、死にたいようだな。
[苛々する。お人好しに見せつけるには丁度良い贄だ、とばかり。 賞金稼ぎの首根っこを掴むと、そのまま踏切り、其処を支点に身を宙に躍らせた。弧を描き、有利をとったと慢心する男の背後に立って、勢い、頸椎に隠し刃を叩き込む。 この狭い路地で、人間にしては身軽に過ぎる動き。
鈍い音を立てて倒れ臥す男を踏み躙り、 序で。「吸血鬼」呼ばわりを聞いていたはずの翡翠緑の方を見遣った。*]
(172) 2017/10/01(Sun) 13時半頃
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/* 吸血鬼だと見せつけてやろうかと思ったんだけど賞金稼ぎとかあんまり吸いたくないよな……
(-32) 2017/10/01(Sun) 13時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2017/10/01(Sun) 13時半頃
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―― 回想>>171 ――
……何が、
[琥珀の双眸持つ青年が何を言わんとするか分からない。 乱れ揺れる色に、翠は見惚れるように僅か細む。]
いや、だって、同じに見えるし。 あ、ごめん、違う、……身分の違いとかは分かってる、けど、
[言い訳するさまは焦り滲むしどろもどろ。 自分と同じ人に見える、化け物には見えない、と言いたいらしいが 琥珀の青年の言葉からするに、不審者の言は正解とするのが見える。]
――……っ、
[彼に向ける為の、問う言葉を探して。 言葉を見つける前に、引き剥がされて、一瞬にして傍観者の位置。 じわりと、腕が痛む。 己のささやかな傷よりも、鈍い銀の刃が彼に迫るのに意識が向く。]
(173) 2017/10/01(Sun) 14時半頃
|
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……今、なんて。
[吸血鬼、と聞こえた。 まさか、と思うのは、太陽のある昼間に出逢っていた為。 今もそうで、それを厭う印象は受けなかった。 ちらと向けられた琥珀>>172にはたり翠を瞬かせる。 のろと体勢立て直し、不審者、もとい賞金稼ぎに向かおうとするのは ――琥珀の青年がこれ以上傷つくのを見たくなかったから。]
………………、
[流れるような動きで、琥珀の吸血鬼は無礼者を下す。 鈍い音、倒れ臥す人が視界に映る。]
――…、本当に ?
[目の前で起こった事が信じられないといった風情で、 立ち尽くす翠は琥珀の青年を呆然と映す。*]
(174) 2017/10/01(Sun) 14時半頃
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/* う、書けない…書けなかったよね……休憩が終わる…遅筆が極まってる…
(-33) 2017/10/01(Sun) 14時半頃
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─回想>>173─
……む
[細められたのが笑っているように見えたのか、些か険のある金色が射して。]
…半分は正解だ、人間。
[しどろもどろの様を見下す様な視線と声。 人間、と呼んで知る。 そうだ、己はこの人間の名すら知らない。 興味なんて、在る筈ない。 まったくの矛盾を抱えたまま 彼がどんな言葉を探していたのか知るより前に引き剥がされた。
「吸血鬼だ、兄ちゃん、かどわかされたか?」>>174 跳ね飛ばされるより前、賞金稼ぎは謂った。 吸血鬼は人を誘い、眷属に堕とすもの、という伝承も流布されている故に斯様な言い草だ。それもまた間違いではないが]
(175) 2017/10/01(Sun) 15時半頃
|
|
[たぶらかしたなどと言い掛かりも甚だしい。 そんな、つもりはない。 ただ、――――、]
……、
[逆鱗に触れたか、 不機嫌極まりない表情で、 倒れ伏した男を見下ろしている。]
…不敬者が。
[小さく毒づくと、 呆然と見開かれた翡翠緑へと視線を遣る。]
(176) 2017/10/01(Sun) 16時頃
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|
……本当だ。 なんなら今すぐ、
[と、青年の手首を掴もうと手を伸ばす。 傷ついた肌。血の匂いがする。 賞金首の血なぞ願い下げだが、 ――彼の其れはひどく甘いにおいがする。]
……―――
[腕を捕らえることはできたか。 近づけようと、避けられようと、 牙を覗かせたのは脅しのつもりで。*]
(177) 2017/10/01(Sun) 16時頃
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―― 回想>>175 ――
[琥珀に宿る金色が射貫くように映る。 それさえも綺麗だと思ってしまう。 彼の言葉で正解は導き出せる、けど]
……っ、
[見下すような視線が刺さる。 擦り傷よりも、ずきり、と――。 胸をおさえた手がぎゅっと黒い布を掴んだ。 賞金稼ぎの揶揄に、眉を寄せる。]
違う、だって、知らなかった……っ!
[彼が吸血鬼だということを。 だから、かどわかされたならそれは理由にならないと。]
(178) 2017/10/01(Sun) 16時頃
|
|
[不機嫌そうな表情。>>176 不敬者は倒れ伏す賞金稼ぎだけでなく、 彼にとっては自分も同じなのだろうとも思う。
気付けば琥珀は近くあり、伸ばされた彼の手が>>177 傷ついた方の、手首を掴む。]
本当に、――……
[確かめる為の言葉は止まる。 覗いた牙は、伝承にある吸血鬼のそれと重なる。 けれど翠は琥珀へと移ろい]
嗚呼、だからそんなに、綺麗なのかな。
[ぽつりと小さく落ちる声。 畏怖する様子はなく、 貴石もつ名も知らぬ彼に見惚れる。*]
(179) 2017/10/01(Sun) 16時半頃
|
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[私は、何者なのか。
己の名も知れず、姿も知らず。 何か大切なものを失った、喪失感だけは 確かなものとして在るのに。 喪われた“それ”が、何だったかさえ思い出せない。 そのうえ、他者に語る言葉も持たないというのなら、 私は…今の私は、死んでいるのと同じではないか?
――浮かんだ考えは、次の瞬間、 彼女の瞳と視線が合わさった瞬間に霧散した。]
…。
[寄り添うほどに近づく彼女の身体と その顔に浮かぶ微笑みに、 戸惑いを隠しきれなかったのは、確かで。 仔犬のよう、と思われていたとは知らず、 そっと礼を失さない程度に視線を外した。]
(180) 2017/10/01(Sun) 16時半頃
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[戸惑うことはあったとはいえ、 こうして問いかけに応えてくれたり 彼女の言葉を聞いている限り 目の前の女性から害意のようなものは感じ取れない。]
……。
(私の、身体に流れるもの…)
[胸元に手を当てれば、とく、と 確かに心音が聞こえたような、気がした。]
…。
[――…生きている。 まだ、この身は生きている。
触れた彼女の冷たさも、胸を突くような 言葉にならない喪失感も、まだ、自分が生きているから 感じられるもの。]
(181) 2017/10/01(Sun) 16時半頃
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…。
[>>170ゆるり、小さく首を横に振って]
『ヨーランダ』 『良ければ、貴女から名をいただけないだろうか』 『私には、名前というものがよくわからない』
[彼女の掌に、指先を滑らせて音を綴る。 …彼女の名を、直接口に出来ないのは どういうわけか、少しだけ胸が痛いような もどかしいような心持ちになる。
どうだろう?と 音を綴り終えれば、彼女の手を取ったまま ゆるく首を傾けて、返答を待った。]*
(182) 2017/10/01(Sun) 16時半頃
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―回想>>179―
……―― っ、
[脅すつもりだった。 其の儘逃げれば追う心算もなかった。 だが、畏怖するどころか、 この男は面と向かって言葉を吐いてくる。]
…何 を。
[牙を立てることもなく、 今度こそはっきり聞こえた“綺麗”に動揺を見せた。]
っ―――、…ふざけたことを。
[他の吸血鬼を知らないからそんな事が謂えるのだ。 その言葉は余りに情けなく、ぐ、と飲み込んで睨むにとどめた。千々に乱れた琥珀に漂う金の粒。手を離して後退る。*]
(183) 2017/10/01(Sun) 16時半頃
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―現在:古城― [ドレス身に纏う客人、そして馬車の主たる華やかな宴の常連と相見えたのは古城の階段を上りきるより前。 >>105些か遠目ながら、月長石のような淡い輝きは目を惹いた。]
ご機嫌よう。 月色の乙女、そしてコープスウェル卿。 よき万魔節を。
[如何に華やかさに欠けるとて、 仕草は洗練されたもの。 一礼を向け、扉を潜ったその先は 未だ宴には遠い廃墟のままである。
エドアルドが真っ直ぐ進むは大広間。 >>82 人の全身を映すほどの鏡は一瞬琥珀の青年を映した後、絢爛豪華なる景色を覗く“窓”へと移り変わった。 己の琥珀を見るたび思い出すは翡翠緑の奇矯な言葉。>>179 呪いでも掛けられたのかと思うほど。]
(184) 2017/10/01(Sun) 17時頃
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―現在:古城―
…お久しぶりです。 此度の宴にお招きくださり、感謝を。
[城主たる吸血鬼、 己の遠縁にあたるモーリス・アレン・オズワルド・シュピーゲルへと首を垂れる。 優雅で酔狂、来るもの拒まずの宴席とはいえ、招待状を行くたびも袖にしていたのは確か。礼を失さぬようにと先んじて、鏡越しの謁見だった。]
また、宴が始まりますれば 改めて挨拶に伺います。
[ユージンに真面目、と称される堅さで言葉を向け。 程なく後ろに下がっては時を待つ間の散策と洒落込むつもりでいた。]
(185) 2017/10/01(Sun) 17時頃
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―― 回想>>183 ――
[琥珀の双眸に滲むのは動揺。 如何して、と問うように翠は琥珀を見詰める。]
何、って、 ――…ふざけてなんて、ない。
[睨まれて、彼を不快にさせたのかもしれない、と思う。 触れた手は離れ、距離がまたひらく。]
待って。 不快にさせたなら謝るから。
[一歩彼へと詰めて、手を伸ばす。 引き止める理由、自覚ないまま。*]
(186) 2017/10/01(Sun) 17時頃
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―現在:古城/窓際― [瀟洒な装飾も風化し始める窓際、 つと、何者か動くのが見えて視線を向けた。 身を潜め、息を殺しながら動くもの。 夜を見通す眼のエドアルドは猫のようにしなやかな動きを捉えていた。>>166]
……―――、…ハンター…か?
[宴に参加しなくなって久しく。 其れが“記憶を封印された吸血鬼”だなどと勘づきもしない。 アレもまた宴に巻き込まれるであろうことを思えば、歯応えのありそうなことだと、己の胸に渦巻く滓を晴らす一助となるかと考えるばかりで*]
(187) 2017/10/01(Sun) 17時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2017/10/01(Sun) 17時半頃
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― 回想>>186 ―
――、ふざけてないなら何だというのだ。
[吸血鬼。畏怖され、 時に崇められる闇の存在であるのに。 そうと知って、こうも容易に声をかけ、その目を向けてくるのは、何故か。 詰められ、手を伸ばされるも想定外。 ぎくんと指先を強張らせる。 侮っているか――人間の癖に。 しゃらりと鳴った銀色のせいだ、――そうに違いない。]
……っ、この場でその男のようになりたいか。 今なら見逃してやる。
[だから離せ、と言外に。*]
(188) 2017/10/01(Sun) 17時半頃
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[さて 私には兄弟がない 親はあるのだろうが記憶にない 覚えているのは血の香り 私は私がどういうモノなのか漠然と理解したが、 私がどう振る舞うべきかについては学ぶ機会もなかった]
困ったね……
[この宴で何が饗されるのか、について、私も確かめておくべきだった]
貴方は少し、無防備すぎるようだ 生まれたての雛のよう (そう仕向けられているなら、趣味が良いこと)
(189) 2017/10/01(Sun) 18時頃
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[手を取ったまま、首を傾けて待つ青年>>182 私はたぶん、言葉の通り少し困った顔をしていただろう]
魔物に名を委ねるものではないと、伽話に聞かないかい? 仮であれ、名を囚われれば月夜から帰れなくなるかも知れないよ
[掴まれた肌は体温で温んでしまったよう。 冷たいままのもう一方の手で青年の手首に触れた。 指先で手首の上に音を綴る。最も血管が皮膚に近い部分のひとつ、その上へ、 『シーシャ』と]
……アルシニー ある、家族に愛された児の名だよ 死者の名ならばいっそ縁起が良いだろう
これがその子の愛称
(190) 2017/10/01(Sun) 18時頃
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[ 然して、此の身を守るのは、 充分な対策を得た狩人とは ── 程遠い。 使い古された、闇に紛れる縒れた外套。 金糸で編見込まれていた筈の、 数年前に没落した貴族の印は、 霞んで見えることも、ない。
( 俺は、名を棄てたのだ。 ) ]
母さん、 ……
[ 其れでも、彼女の面影を何処かに探す。 過去に縋り付きたい訳じゃ、ない。 銀細工で繊細に施された 白百合の花のブローチだけが、 彼女の形見で、あり、 ]
(191) 2017/10/01(Sun) 18時頃
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[ 母の香が、する … ────
母は、花が好きだった。 香のする方へと自然と足は向く。 甘い花の香は、何処から? ]*
(192) 2017/10/01(Sun) 18時頃
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名を取り戻すまでは、聞かれたらこの文字で答えるといい 私も貴方の墓碑にはシーシャと刻もう
[重なったままの手を少し引き寄せ、腰を屈めた。 今しがた仮の名を貸した手首の真上へ接吻する。
弾む脈音は生者のもの]
…――
[手を引かないのならそのまま薄い皮膚を破るべく、鋭すぎる牙を覗かせた*]
(193) 2017/10/01(Sun) 18時頃
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/* ヨーランダさん挟まってごめんなさい!!!!(ないてる。 タイミングを、みてたつもりだったんです…!
(-34) 2017/10/01(Sun) 18時頃
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―― 回想>>188 ――
――…、ふざけてない。 本当に、綺麗だと思ったんだ。
[捉えた手を軽く引き寄せる。 琥珀を見詰め、少しだけ目を伏せてその指先に唇寄せる。]
……俺の名は、トレイル。
[あの賞金稼ぎと同じ運命を辿るのは嫌だけど、 逢いたいと望んでいた相手に逢えた。 折角逢えたのに、掴むを離すは惜しい気がして]
味見さえしてくれないの?
[なんて、縋るように翠の双眸向けて僅か首を傾ぐ。 シャツの下、首に掛かる銀がシャラと揺れる。**]
(194) 2017/10/01(Sun) 18時頃
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/* んあ。すんすん言ってる、とこ、コピペできてなかった。 まあ、いいね!すんすん言ってたら急に可愛らしくなり過ぎてしまうしね!
(-35) 2017/10/01(Sun) 18時頃
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─ 庭園 ─
[ふわり、ゆらりと舞う花弁。 庭にひとり佇む一時、意識を巡るは今は亡い者]
……は。 『あの子』は、賑やかなのが好きだったけどねぇ。
[手の中から零れて散ってしまった一輪を想い、滲ませたのは苦笑。 それから、ふるり、と首を振り]
(195) 2017/10/01(Sun) 18時半頃
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……んん?
[ふと、感じたのは何かの気配。>>192]
御同輩……ではなさそうねぇ。 と、なると……。
[城主の手により集められし贄か、はたまた無粋な狩人か。 そんな事を考えながら振り返った先]
……っ。
[最初に目に入ったのは、髪の彩。 偶然の一致──では、あろうけれど。 それは散り果てた一輪を思い起こさせるのに十分に足りるもの。*]
(196) 2017/10/01(Sun) 18時半頃
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[ 花の香につられ歩んだ先、 其処は、ひらけた庭園だった。>>196 其処に咲くのは、一輪の、…… ? ]
( ─── … 黒百合、か。 )
[ 嫋やかなる乙女の、 まるで、花を使役するかのような、 退廃と幻想の交錯する世界が見えた。 性の不一致など、気付きはしない。 …… ソレは、ひとであるか否か。 先ずは、其の事を思案するべきなのだろうけれど、 何か、飲み込まれたようなその表情に、 ]
(197) 2017/10/01(Sun) 19時頃
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…… キレーですね、
[ 己の睫毛は瞬いて、 金糸は風に乗る。 口をついて出た言の葉に、 自らまでも眸を薄めて、困惑さえした。]*
(198) 2017/10/01(Sun) 19時頃
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/* ママじゃなかった……。 って入れるのわすれた。
(-36) 2017/10/01(Sun) 19時頃
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─ 庭園 ─
[古きと新しき刻の交差。 はらはらと散り果てた無垢なる月下美人の幻が過るは刹那。 ふるり、首振る仕種に合わせ、花硝子の細工が煌きを零す。 長い睫毛が一時伏し、そして]
あら……ありがとう、と言うところかしら。
[風に金糸揺らす者が零した声。>>198 それに、笑みと共に返す口調は吟ずるが如きもの。 ふわり、ゆらり、真紅と薄紅のふたいろも笑うように舞い踊る]
それにしても……。 こんな所で、お散歩……かしら?
[ここに人の子がいる理由などは限られるが。 緩く首を傾いで投げかけたのは、こんな問いかけ。*]
(199) 2017/10/01(Sun) 19時半頃
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── 庭園 ──
[ 溢れる花の煌きは、>199 長い睫毛が瞬くのに合わせて 麗しく、はらはらと散る。 薄紅の花弁の隙間から奏でられる音は、 まるで音程を誤ったかのようで。 …… 思わず、息を飲んだ。 ]
散歩、…… と言うには、 些か好ましくはない場所だと思いますが、 あなたこそ、花に紛れて何を?
[ 散歩、とは。暢気なものだ。 其れよりも、謎かけふたつ。 このひとは、彼か?彼女か? これは抑、ひとか?ひとではないか? ]
(200) 2017/10/01(Sun) 20時頃
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花と戯れるのなら、 より似合う場があるでしょうに。
[ 近く見えた花に視線を向ける。 けれども、まだ。…… 油断は、ならない。 ]*
(201) 2017/10/01(Sun) 20時頃
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…?
[困ったね、と>>189 そう、彼女が呟く声が耳朶を打ったものだから二度三度と紫瞳を瞬かせる。
そこから続いた言葉には、よくわからないとでも 言いたげな、不思議そうな顔をしてみせただろうか?
生まれたての雛のようと言われても、 それがどんなものであるか、今の自分にはわからない。 何が善いもので、何が悪いものなのかも、 今の自分には判断するに必要なものが何もなくて。 或いは、自分が喪ってしまったものはそういうものであったのかもしれない。
――ただ、目の前の彼女は自分を害するものではないように思われた。 それは薄氷のように脆く、何かしらが切欠で崩れるような考え方でしかないのだれど。]
(202) 2017/10/01(Sun) 20時頃
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[そうして彼女の困った顔を見れば>>190 ゆるゆると首を横に振ってみせた。
彼女が語る伽話も、「帰れなくなる」という言葉も それほど恐ろしいとは感じない。 伽話も、自分が帰らなければならない場所も ――今の自分には、思い出せないものだから。 いっそ、目の前の彼女が人ならざる者だという 確信を得られてよかったとさえ、思う。]
…。
[温まってきた掌とは反対側のそれが、私の手を掴む。 ひやりとして冷たい手にびく、と一瞬身体を震わせたが]
…?
[何をするのだろうと見ていれば、やがて手首に刻まれた綴り>>190 『シーシャ』と彼女の説明と共に文字を綴られた手首を暫くのあい瞬きして見つめていたが]
(203) 2017/10/01(Sun) 20時頃
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…。
[ふ、と不意にその表情が緩んだ。]
――…。
(204) 2017/10/01(Sun) 20時頃
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[はにかむような表情のまま、唇を動かす。]
――…。
[それが、音を伴うことはなかったけれど、 ――『ありがとう』と、唇は確かにそう動いた。]
(-37) 2017/10/01(Sun) 20時頃
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[重ねられた手が引き寄せられて>>193 彼女が腰を屈めるのを、そのままぼんやりと眺めていた。 彼女が何をしようとしているのか、その意図を解していなかったというものある。
彼女の唇が手首に触れた刹那、 その指先より更にひやりとした感触が皮膚を伝った。 途端、とくん、と心臓が跳ねる。 身体の中を巡る血が、その流れを早めたのが――或いは、此方の手をとっていた人ならざる彼女には伝わったかもしれない。
そうして、彼女の口許から見えた鋭い牙に、 びく、と一際大きく身体が跳ねて――、そのまま彼女から反射的に腕を引いてしまった。]
……ッ。
[――今、自分は彼女に何をした? 思わずはっとしたような顔をして、 紫の瞳で彼女を目の前の彼女を見つめてしまう。]*
(205) 2017/10/01(Sun) 20時頃
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─ 庭園 ─
[息飲む仕種に、ふふ、と小さく笑みが零れる。 こんな反応が楽しい、と思うのは生来気質]
あら、そぉ? アタシは、こういう場所をふらりとするの、結構好きよ。
[こてり、首を傾ぐ仕種に合わせて花弁が舞う]
今だって、そぞろ歩きをしていた所だもの。
[何を、という問いかけ>>200に、笑ってこう返し]
(206) 2017/10/01(Sun) 20時半頃
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|
……んー……そぉねぇ。 ま、花を愛でるならば応じた場所があるでしょうケド。
[言いながら、ふわりと翳した手の中に、花を一輪開かせる。 明らかに、人なるざる者の業]
花を偲ぶのであれば、他の彩が少ない所の方がいいものだわ。 忘れ得ぬ花、その彩だけを想うのであれば、ねぇ。
[歌うように紡ぎつつ、生み出した花を対する者へと投げる。 金に近い濃い黄色の花がふわり、夜風に舞った。*]
(207) 2017/10/01(Sun) 20時半頃
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― 回想>>188 ― [[当然だ、と誇れるならばよかったろうが 其処に矜持を持てない吸血鬼。]
……その言葉選びが ふざけている、と謂っている。
[引き寄せられ、唇触れるに目を瞠り。]
……――、…
[トレイル、と唇僅かに動かして名を反芻するはおそらく無意識。 名乗られて名乗らぬは誇りに反する。 真っ直ぐ翡翠緑を見返して、名を紡ぐ]
……エドアルド。 ……エドアルド・ヴィリアーズだ。
[十分に過ぎる情報をくれてやったつもり、だったが――しかし。]
(208) 2017/10/01(Sun) 21時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2017/10/01(Sun) 21時半頃
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[まるで これではダンスを申し込む悪漢のようだ]
……
[拒絶されるのならなおさら滑稽だろう>>205 辞儀めいた姿勢のまま、腕を引いた『シーシャ』を見上げ。 紫の強い虹彩と、月光の混じった薄灰が重なり、視線絡めたまま私は微笑んだ]
貴方が私と同じ忘却の虜なのだとしても その体はちゃんとまだ、生きたがっているということだね
[体を起こして、ドレスの裾をわずか持ち上げる仕草で膝を軽く曲げた]
(209) 2017/10/01(Sun) 21時半頃
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……貴方の声を聞いてみたくなったよ
[ふ、と息を抜くように微咲い]
(-38) 2017/10/01(Sun) 21時半頃
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今宵はパーティーなのだそう 招かれた客人は少なくとも4
[門前に至るまで、見かけた姿を幾つか思い浮かべ
私はふと踵を返した。 もうその背の高い生者には興味を失ったよう]
死の刹那まで恐れずにあり続けることだよ、アルシニー 死が美しいからこそ、生もまた輝く
(210) 2017/10/01(Sun) 21時半頃
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―回想― [驚き交じりの怪訝さで、トレイルを見つめる。]
……、酔狂か、お前は。
[――味見、だなどと。 血の匂いは甘く、吸血鬼の本能を擽るが 首を傾げた拍子に涼やかに鳴る銀の鎖。 はっとしたように微かに身を強張らせた。 僅かに身を退く。 怯えたのが伝わったやもしれない。 吸血鬼の恐れる、純銀。]
……断る
[銀に焼かれるを恐れた故と晒すのは誇りが許さない。味見の懇願を拒絶し、後ろ髪惹かれる気持ちも絶とうとした*]
(211) 2017/10/01(Sun) 21時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2017/10/01(Sun) 21時半頃
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―― 回想>>208 ――
[当然、と誇ればいいのに、そうはしない琥珀の彼。 見目を気にしていると思いもしないから、 言葉選びがふざけていると言われるのが釈然としない。]
ふざけているつもりはないよ。 ――…特に眸が、琥珀に黄金がまじって、 宝石みたいに、綺麗で……、
[それを宿す彼に興味を懐いた。 唇が名を紡ぐが見えると嬉しそうな笑みが浮かぶ。]
……エドアルド・ヴィリアーズ。
[教えられた名を音として転がす。 彼の事をまた一つ知れた喜びに眸が輝く。]
(212) 2017/10/01(Sun) 22時頃
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[酔狂と言われる>>211のには納得しかない。 吸血鬼に味見をしてもらおうなんて、 これまで思いもしなかった。]
――噛まれるのは痛そうだけど、 ほら、怪我してるし、……
[いいかな、なんて言って理由を作ろうとする。 ただ、もう少し引き止めたかった、それだけで。 触れた個所から強張りが伝う。 身を退くと同時に繋ぎとめようとした手は解けてしまう。]
――… エドアルド?
[如何して、と、断られれる理由を探す。 探せば、気に入らないのだろう、と すぐに答えが出て落ち込んだ。]
(213) 2017/10/01(Sun) 22時頃
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[エドアルドの琥珀の双眸を見詰める。]
キミのことが知りたいんだ。
[知りたい理由は好意に他ならないのに まだ言葉に出来ぬまま縋るようにもう一度手を伸ばした。*]
(214) 2017/10/01(Sun) 22時頃
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── 庭園 ──
[ 揶揄われている、のかもしれない。 ころりと零れる笑みの音も、>>206 こてりと溢れる花の色も、 ふわりと生まれる花の命も、>>207 ……… 花の、いのち、が? ]
お、まえ、は………っ
[ 月を見上げるに相応しいだろう、 そんな金の花が舞い踊る。>>207 唖然。 そんな顔を浮かべ。 それでも、ひとの反射だろうか? 此方へ投げられた其れを、 うまいこと手中に収めるのだ。 ]
(215) 2017/10/01(Sun) 22時頃
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/* ひゅー!(ペア組へと飛ばす野次)(今から城のろるを書く)
(-39) 2017/10/01(Sun) 22時頃
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[ 届けられたのは、恋≠ネどではなく、 …… 宣戦布告、ということなのだろうか? それとも、 ]
…… 吸血鬼っ、 お前たちにも、偲ぶ心があるのか。 何かを失くした哀しみは、
[ 嗚呼、躱すことも出来ぬほど、 何もせぬままに相対してしまった。 …… いや、初めから予測しておくべきだった。 此処は、人外のテリトリーなのだから。 花に罪はない。 しかし、ソレから距離を取るように、 いっぽ、後ずさりながら。 ]*
(216) 2017/10/01(Sun) 22時頃
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ああ、そんじゃ行ってくる。 寝てる奴らには宜しく言っといてくれ。
フレディ、泣くなよ情けねえ。
おう、ポリーの髪のセットは今日も良かったぞ。
あの件は引き続き頼んだ、エリス。
アイヴィーは諸々の調達どうもありがとう。
サベラ、……分かってるな?
んだよオレにも分かってんのか? って言いたいんだろ。ロシュ。
(217) 2017/10/01(Sun) 22時頃
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[陽が真上に居る時が彼らに於いての真夜中であった。 宵の喧噪を何処かに置いたような静けさを持った街を背に、男は仲間へ別れを告げる。]
[泣きつく癖毛の髪を撫で、]
[得意気な雀斑少女へ頷いて見せ、]
[浮世離れした妙齢に声を掛け、]
[無口な長身の背を叩き、]
[勝気な瞳へ視線を送り、]
[物言いたげな顔を鼻で笑った。]
分かってる、分かってるって、
(218) 2017/10/01(Sun) 22時頃
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──泥水から生まれようとオレ達は気高い!
……よく言ってんだろ?
[ひとつ、彼等には掟が在る。
飲むも良い。遊ぶも良い。 薬を試したって構わないし、人殺しさえ受け入れよう。 一夜の享楽に耽るのは合意が前提ではあるが、最終的に合意にすれば良いという輩すら居る。
然し、ひとつ。 犯してはならぬ罪が在る。 其れは、此の生を楽しまないこと。]
(219) 2017/10/01(Sun) 22時頃
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[親に棄てられ、行き場を無くし、惨めで、憐れで、震えが止まらない過去があったとしても。 今は違う。違うのだから。
得た自由を悲劇で飾るな。 そんな低俗な生き方をするな。
男は、濁り、澄んだ瞳を光らせてそう言うのだ。
……右腕とする青年の求めていた答えとは違ったようで、頭を叩かれたとしても。*]
(220) 2017/10/01(Sun) 22時頃
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/* 可笑しい…ここだけ時間の流れが可笑しい…(神妙な顔)
(-40) 2017/10/01(Sun) 22時頃
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[囁かれる言葉 「あやつは奸(かん:邪なる者の意)よ」 「はた迷惑な道化師」 「正気に近き狂気、狂気に近き正気」]
(そういうならば、それを演じようか)
[館で後ろ指を指されながら言われるいつもの言葉]
珍しき者もいた、贄で遊ぶのも面白き事だが、 血族のお気に入りを奪うのも楽しき事か
[領主に聞かれれば、咎められるような独り言を呟いた]
月が綺麗だ
[庭に続く会堂で足を止め窓から差し込む月明かりに誘われ、バルコニーへ出て、血族ユージンとして笑う]
(221) 2017/10/01(Sun) 22時頃
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─ 庭園 ─
[ふわりと投げた花は、人の子の手の中へ。>>215 その様子に、淡く朱をさした唇が弧を描いた。 称するならば唖然、と言える表情。 それを可愛らしい、と思う気持ちは……滲み出てしまったやも知れないが]
んー……難しい質問だわね。
[後ずさりながら向けられた問い。>>216 それに、花硝子は緩く首を傾ぐ]
あるものにはあるでしょう。 ないものにはないでしょう。
心と称せるモノを持つならば、そこには多様な彩があり、それぞれの花が開くものよ?
(222) 2017/10/01(Sun) 22時半頃
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ま、アタシにはあるからこそ、ここにいたワケだけどねぇ?
[くすり、笑って]
さて、質問に答えた所で……。 アタシもきいていいかしら?
アナタは、ここからどうするつもり?
[こてり、首を傾いで問う。 退くならば止める事はしない。 ここで何かする気は、ない。 未だ、宴は始まってはいないのだから。*]
(223) 2017/10/01(Sun) 22時半頃
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-庭園横の脇道-
[盗み聞きするのは血族として品位が欠けると言われそうだと もうなけなしの品位を今更なくしてもと男は笑う]
花の血族のお嬢さんは品位に満ち溢れていらっしゃる
[誰にも聞かさない嫌味を一つ落として、邪魔をせぬように、庭園を抜け目的に場所へと向かう]
引っ掻き回すのは宴が始まってから、そうでないとあやつがうるさい
(224) 2017/10/01(Sun) 22時半頃
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── 庭園 ──
[ 研ぎ澄ませた感覚から受け取るのは、 ソレから滲み出る、……愛玩の情だろうか? 贄へ向けたる、所以のものか。 ]
…… ひとも、また。 異なる花を、咲かすこともあるが、 お前たちも、同じということか。
[ 落ちる音>>222を咀嚼するように、 言葉を紡いだのなら、 花とともに向けられる問いに、 僅かに眉があがるもの。 ]
(225) 2017/10/01(Sun) 22時半頃
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[ 偲ぶこころのあるコレならば、 話してもよいかもしれない。 そう、思ってしまった。 ]
ここ、から……。 …… 貴方は、俺の母を知りませんか。 母を、探して来たんです。
[ 盗み聞くモノがひとり居たことも 気付くことも出来ない儘に。>>224 愛しい母の名を、 ── … 母と同じ香のするソレに、 そっと、告げた。 ]*
(226) 2017/10/01(Sun) 22時半頃
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[男が行き着いた先は朽ちた城壁の一角にある見張りの塔 しかし男は知っているここは見張り塔以前は、月見塔呼ばれ月齢の夜儀式をした由緒ある塔]
ここもすっかり朽ちちまって、昔の面影もないさね
[ここに宴前に来るのは男の数千年来の儀式のようなもの]
でも景色は変わらないさね
[城壁周囲の森もよく見える。そして城の庭も]
(227) 2017/10/01(Sun) 22時半頃
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/* ユージンさんナイスです的な。 泥沼展開来るのでは???え、たのしい……。 あと、ニコラスさんはやく城にこいよお。
(-41) 2017/10/01(Sun) 22時半頃
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/* 「シメくん、はやくちゃんとねんねしなさい。ママおこるわよ!」ぷんぷん
ご、ごめんなさいママ……! 気になって、
「気になって、じゃないの。ねなさい!」
はい、ママ……
(-42) 2017/10/01(Sun) 22時半頃
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[城の中でさんざめく気配に、主は意識を傾ける。 鏡は───扉となっている姿見以外にも、大小様々に配置された鏡たちは、正面に立つもの以外にも気まぐれにどこかの光景を映し出したりもした。
温室に咲く名もなき無垢と死者守の邂逅を。 庭園にそよぐ硝子の王花と堕ちたる裔の交錯を。 優美と頽廃の貴人を、其の遊興に放たれた雛仔を。 放埓に流れゆく古い友と、彼が遺していった玩具を。]
(228) 2017/10/01(Sun) 22時半頃
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[姿見の前に琥珀の血族が立てば、鏡面はひととき華やかなりし大広間の様子をも映そう。 端正な挨拶にも城の主は姿は見せないが、銀の鏡がひとつふたつ波紋を生じさせたのは聞こえているという証立てに相違ない。
あるいは招くようでもある。 其方は本来、こちら側が相応しい身であろう、と、誘うかのよう。*]
(229) 2017/10/01(Sun) 22時半頃
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/* 誤字…! 遺すじゃない。残すである。
(-43) 2017/10/01(Sun) 22時半頃
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─ 庭園 ─
[近くにあった気配には、気付いていたものの。>>224 零された声は届かず、故に、そちらには意識を向けずにあった。
……聞こえていたら、ある種の大輪華が開いたであろう事は余談として]
そぉよ? そこは、一括りにできるモノではないわ。
[紡がれる言葉>>225に、目を細めながら頷きひとつ、返して。 己の問いの答えとして向けられた言の葉>>226に、ひとつ、ふたつ、瞬いた]
(230) 2017/10/01(Sun) 23時頃
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……はい? アナタの、お母様?
[問われたそれは予想外。>>226 紡がれた言葉に花硝子はしばし首を傾ぐ]
……アタシもいつもここにいるワケじゃないからねぇ。 最後に来たのは、だいぶ前だし。
[さて、覚えはあるか、と。 告げられた名を記憶と照らし合わせるは短い刹那]
(231) 2017/10/01(Sun) 23時頃
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……ちょっと、すぐには浮かばないケド。
いずれにしても、アナタがその答えを得るには、相応の試練があるでしょうねぇ。
[己の以外の誰かが関わっているならば、答えを得るのも容易くはあるまい、と。 過るのは、そんな思い]
ヒトの心や楽しみが多様であるように、アタシたちのそれも多様なもの。 何が起きても貫く覚悟はした方がよくてよ?
[これはただ流されるだけの贄ではないやも、と。 思うが故に、向けたのは発破掛けともとれる言の葉。*]
(232) 2017/10/01(Sun) 23時頃
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─ 或る古城 ─ [暗闇に堕とされた箱の中、円く穴を開けてしまった夜。
ひとり、男は道を歩んでいた。 耀う石畳を踏みしめる度、揺れるのは月の色。 息を切らせては、重たげな鞄を引き摺るが如く持ち。]
は、あ……やっと、着いた…?
[尻の垂れた眉の下、眸は尊大な城を見上げる。]
(233) 2017/10/01(Sun) 23時頃
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[男は、唾を飲み込んだ。 着古された、然し上質な背広を直しては手で払う。 豪奢な雰囲気に呑まれたのか、落ち着かないのか。 不安を滲ませた表情で、頻りに髪へ触れ口許へ寄せる。
ひとつ、男は息を吐く。 伏せた瞼を持ち上げては、視線を右へ、左へ、と力無く動かす。 困惑を思わせる其の素振りも、仕方が無いことだろう。
男の持つ求人広告に載っている情報は、余りにも少なかった。 城の何処へ集まれ、何時足を運べ。其れすら無く。]
(234) 2017/10/01(Sun) 23時頃
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……何処、行けば良いのかな。
[石畳に曖昧に照らされ影を強めるその城は、生ける者の気配の無い、いっそ廃墟に見える。 確かに在る広告へともう一度視線を落としては、また見上げ。
其の時確かに、人影を視た。>>227
漸く遭逢した希望の揺らぎに、目を輝かせ、安堵の表情を浮かべる。 そうして男──ニコラス・ディロンは再び歩き始めた。*]
(235) 2017/10/01(Sun) 23時頃
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[>>209さながら、貴族の令嬢を思わせるような 辞儀めいた姿勢の彼女を見つめる。 月色の淡い双眸を視線が交われば、 ふわりと、微笑む顔がそこにあった。]
――…。
[此方の心中をありのまま映すように、紫の瞳が揺れる。
――あのとき。>>205 拒むつもりなどなかった。 ……確かに、なかったのに。
気がつけば、咄嗟に身体が動いてしまった。 彼女の牙を、恐ろしいものと感じてしまった。 自分の身体が、心を裏切った。 そのことに狼狽えていると>>209]
(236) 2017/10/01(Sun) 23時頃
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/* 城に〜〜!!!ついたぞ〜〜〜〜〜!!!うお〜〜〜!
ちなみに、フィン。 名前は、許嫁→フィアンセ→フィのつく名前にしよ!→フィン! という決め方をしました。単純です。
(-44) 2017/10/01(Sun) 23時頃
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[体は生きたがっている、と彼女は言った。 だがそれよりも気になったのは]
(私と、同じ……?)
[忘却の虜という、彼女の言葉。 彼女もまた、かつての自分を忘れてしまったということなのだろうか? ……私と、同じように?]
[白いドレスの裾が翻る。>>210 踵を返した彼女の表情は、此方からは伺えない。]
…っ。
[待ってほしい、と手を伸ばそうとして。 ――彼女のほうへと伸ばしかけた手が、酷く震える。 さながら、人ならざる者である彼女に、 自分が怯えているかのように。]
(237) 2017/10/01(Sun) 23時頃
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[拳を作り握り締めようとも もう片方の手で押さえつけようとも 手の震えが止まることはなく。 そしてその体勢のまま、紡がれる彼女の言葉を聞いた>>210]
(――…恐れ。)
[一度それと自覚してしまえば、 恐れとはこれほどまでに御しがたいものかと思う。 何も持たない私に名前をくれた彼女に、 礼の一つさえ許されない状態になるものなのか、と。]*
(238) 2017/10/01(Sun) 23時頃
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― 回想>>212 ― [すらすらと淀みのなく流れる清流のように語られるは称賛の言葉。]
な、……
[はく、と唇は薄く空気を食んだ。 嬉しそうな笑みに、当惑は続く。 バケモノ、吸血鬼、実際に牙も示して見せたのに、――なんだ、この人間は。]
……気安く呼ぶな。
[名乗っておいての矛盾を紡ぎ、 翡翠緑の双眸が輝くのに狼狽した。 ――同時、胸の澱がかき乱される。]
(239) 2017/10/01(Sun) 23時半頃
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……、…莫迦なのかお前は。
[傷口をちらと見遣り、 固まり始めたのを勿体ない、とさえ思うのに。 悪態が口をつく。 そうしないと平静を保てそうになかった。]
気安く呼ぶなと謂った。
[トレイルの手を解き、 ぐ、と胸の前で己の手を握りしめる。 見つめられた眸は逸らせないまま。]
(240) 2017/10/01(Sun) 23時半頃
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知って、どうする。 ……人間風情が、
何か望みでもあってか?
[伸びる手を避けるように、じり、と下がる。
つかまってはいけない。 きっと、取り返しがつかなくなる。 そんな予感があった。 身軽さに任せて、塀の上まで飛び上がろうと、して*]
(241) 2017/10/01(Sun) 23時半頃
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─ 街道行く馬車の中─
想像は現実を時に捕らえ、時に凌駕する。 詩人よりは狂人だろう私たちはきっと、満月の宴に愛し愛されて現実の枷を飛び越えていくのだろう。
[ヨーランダに問われ、応える言葉は夢幻の園に足首を浸したもの。>>103 月の銀盤のごとき彼女の瞳に己の黒赤を重ねて微笑む。]
私の心臓《ハート》をつけ狙うものが、宴に現れるだろう。 彼は宴の中で生まれ直す。 私たちと同じように。
[答えの一端と、謎のひとつを、言葉遊びの盤に乗せる。 馬たちの蹄音は弛まぬもので、馬車の車輪は軽やかに回る。 言葉と想像の間で遊ぶ時が短いことを、少し惜しく思いもした。]
(242) 2017/10/01(Sun) 23時半頃
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─ 城門 ─
[城の中へは招待客と贄以外、入れない習わし。 城門前で馬車を止め、宴の主催者への礼儀とする。 月白の麗人の手を取って降りるのを支えたのちは、来た道へと馬車を帰らせた。]
やあ、私たちが最後かな。 此度も良い宴になりそうだ。
[所作のみは優雅に、既に浮き立つような足取りで門の中に歩み入る。 挨拶を受ければ仄かに口角を上げて一礼した。]
(243) 2017/10/01(Sun) 23時半頃
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/* なんて面倒くさいやつなんだ…!!!! こうだよ吸血鬼は こうだけど すきになってもらえるのか…??…うぬぬ 人間に惹かれて認められないかんじのやつなんだけどつたわらないか…
(-45) 2017/10/01(Sun) 23時半頃
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これはヴィリアーズ殿、珍しいお顔を拝見した。 宴で贄と戯れる遊蕩とは無縁な方かと思っていたけれど。
珍しいついでに、貴方が乱れるさまも見てみたいものだ。
[華やかな社交の場ではついぞ見かけない相手へ挨拶を送るころには、さらに風のごとく捕えがたい男は視界の中から失せていただろう。 豊かな髪に花硝子を編みこんだ後ろ姿には、今年はもう一輪、花が宴に加わるのかと心躍りもする。 ほんの少し、その背に違和感は覚えたけれど、気に留めることはなかった。]
(244) 2017/10/01(Sun) 23時半頃
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[わずかに顔を上に向けた。 ガラスの敷居を越えれば、温室の生温い空気は夜の冷気に変じる]
想像は現実を凌駕するか 私たちは月に狂い──
[朽ちてありながら、幻想のように手入れされた庭園。 馥郁たる花の香。
片手を顔の前に翳す。 その掌には、描かれた音の綴りの感触が残っていた*]
(245) 2017/10/01(Sun) 23時半頃
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[森の中に人影(>>235)を見たような気がした男は軽く首を傾げ]
酔狂者がわざわざ山を登って来るとは
[招待状のない客。この宴には招かざる客はいない]
まったく好き好んで来るとはね 全く今年も面白くなりそうだ
(246) 2017/10/01(Sun) 23時半頃
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─ 露天風呂 ─
[ふらり、と歩む足取りは城の中へと向きかけたが、風に吹かれるように別所へ流れていった。 城主への挨拶は宴が始まってからでも構わないだろう。 華美で豪奢な鏡の城の空気は好ましいものだが、年経た風情の廃城を散策するのも良いものだ。
ああ。それに───]
ここは変わらないな。
[崩れた四阿の横で、満々と湯を湛えて白く湯気立ち昇らせているその場所に足を運ぶ。 湯を導く彫像も、周囲に配されていたはずの石や木々も倒れ失われて久しいが、滾々と湧き出す湯は澄んで美しい。 これはこれで野趣溢れていて良い。]
(247) 2017/10/01(Sun) 23時半頃
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[遮るものとて無い月光の下、衣服の全てを脱ぎ捨てて蒼白の肌を晒し、湯に足先を潜らせる。
掬った湯が腕を伝って雫と零れれば、湯に跳ねる水音と愉快げな笑い声が共に夜空に高く上がった。]
(248) 2017/10/01(Sun) 23時半頃
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[どうして、かつての私は声を失ったのだろう。 目の前にいる彼女の、その背中にただの言葉一つすら、 かけることができないなんて。]
――…。
[銀の色を身に纏う彼女。 …その背に、ふと誰かの姿を垣間見えたような気がして。 ふるりと、小さく頭を振った。]
……。
(249) 2017/10/01(Sun) 23時半頃
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紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2017/10/01(Sun) 23時半頃
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[アルシニー、と>>190 最初にその名を呼んでもらったとき。 …私は、確かに嬉しかった。 胸のあたりに、ぽぅと小さく火が灯ったような あの擽ったくも温かな感覚は、 きっと人が喜びと呼ぶものなのだろう。
名を持たず拠る記憶も声も持たず、 ただ死んでいない状態というだけであった私に 『名前』をくれて“私”にしてくれた彼女。
…その彼女を恐れてしまった自分が、 なんとも情けないものだと、思う。]**
(250) 2017/10/01(Sun) 23時半頃
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/* 誰よりも先に全裸になってやったぜ。(どやがお
たゆさん(たぶん)に先に露天風呂見つけられた時は、ちょっとどきどきした。
(-46) 2017/10/02(Mon) 00時頃
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―現在:古城― [>>229 鏡が水面のように波紋を作って揺れた。 城主オズワルドの声を代わりに届けるかのようだ。
招くようなその煌めきに、 一度立ち止まっては絢爛な宴を見つめる。]
……、程なく、か。
[独り言を、ぽつり。 少し前、>>244馬車より降り立ったジェレミー・コープスウェルの言葉を思い出す]
…乱れるものか。
[むすり、と口を引き結ぶ。 ともすれば不機嫌ともとられそうな表情。 乱れる心の澱を鎮めに来たのだから。
鏡の中へ、手を差し伸べる。 水へ沈むように、とぷり、と波紋がさらに広がった。]
(251) 2017/10/02(Mon) 00時頃
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[窓辺に立つ人影に見られたこと(>>187)は把握していなかったが、何かの影が視界の隅を過ったようには感じた。 そのまま先へと進みながら、回り込むルートを思案する。
と、前方に塔へと向かうらしき姿を認めた。>>235 鞄を重そうに運ぶ姿は、膂力を秘めた吸血鬼とはかけ離れている。]
おい、
[声に出して呼びかけてみる。 ことさら張り上げはしなかったから、届いたかどうか。
もうひとつ、森を覗き込む視線があること(>>227)は意識の外だ。]
(252) 2017/10/02(Mon) 00時頃
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―少し前:古城>>244― ――星の動くように、 ――稀に青の薔薇咲くように
気が向く、ということもあるのだ、コープスウェル卿。 戯れを。 私のその様な姿、 …何も面白いことなど、無いだろうに。
[そう、>>244 門の前では言葉を向けたのだった。 麗しの吸血鬼は、何と答えたのだったか。*]
(253) 2017/10/02(Mon) 00時頃
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―― 回想 ――
[ただ真実を言っただけ。 そう認識していたから言葉に詰まる様子>>239が不思議で]
ああ、様、とか付けた方が良かった? それとも名を呼ぶのも、駄目、とか。
[身分の違いから、名で呼ばぬようにする事はあったから 彼の反応も理解できる気がした。 それでも、折角知れた名を呼びたい。]
……ばか、ではない、と思う。
[自信なさそうに小さく反論するのは それほど学があるわけじゃないと自覚するから。 呼ぶな、と言われれば>>240翠が途惑うように揺れる。]
(254) 2017/10/02(Mon) 00時頃
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[握りしめる手を見遣る。 何かを堪えるようにさえ見えるのは気のせいか。 エドアルドからの問い掛け>>241聞こえて、 何か言いたげに口を開くがすぐに言葉は出ない。 考えるような間にも、彼との距離がまた少し開いた。]
――…わからない。 けど、キミに逢いたかった。 今も、行かないで欲しいと思ってる。
[理由が言語化出来ない。 ただ一度あっただけの青年に此処まで執着する理由、 自分でもまだよくわからずにいて。
手を伸ばす、けれど、身軽な彼の動きに 普通なら、人の身で追いつけようはずもなく。*]
(255) 2017/10/02(Mon) 00時頃
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花の香が変わっている? 待ち望んだ雨、いや、朝陽にめぐりあったよう
[おや、と庭園の樹木に首を傾げ]
お前たち、想いびとでもあるのかい たとえば、
[城門のところで見かけた姿のひとつ? 優美な礼と共に強く印象に残ったのは、煌めく花硝子の色。 彼の麗人は近くにおられるか、と首を巡らせた]
……
(256) 2017/10/02(Mon) 00時頃
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─ 少し前>>253 ─
[琥珀の貴種から否定の言葉が返れば、ますます楽しげに双眸を煌かせた。]
滅多に見られぬものこそ面白いもの。 あるいは少し乱れるくらいの方が、華も艶も出るかもしれないな。
[好んで市井に紛れようとする相手へ、揶揄のような言葉を投げる。 裏を返せば、貴なる血統の持ち主が影に埋もれるを惜しむものでもあり。]
貴方を乱れさせるようなものが、この宴に紛れ込む稀をも期待したいものだ。
[流し目と共に言葉を手向けて、ゆるり背を向けた。*]
(257) 2017/10/02(Mon) 00時半頃
|
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── 庭園 ──
[ 揺れる花硝子を見定めれば、>>231 ほう、と小さく息が漏れる。 ]
相応の覚悟の上、です。 …… 母がどうなっていようと、 俺がすべきはひとつだけ。
[ まるで背を押すかのような言葉に、 双つの眸を僅かに伏せて。 けれども、薄い唇から溢れでるのは、 地に根を張るが如く強い意志を抱いた言葉。 ]
(258) 2017/10/02(Mon) 00時半頃
|
|
…… 貴方でなくて、よかった。 ( いいや、いっそ貴方ならよかった。 )
[ 言外に滲む色が、伝わらなければよいのに。 胸許に秘する形見を、上から軽く触れて。 伏した睫毛は上を向き、 編み込まれた花を視界に捉えて、 僅かに口許を弛ませた。 ]
(259) 2017/10/02(Mon) 00時半頃
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|
― 回想>>254 ―
[真実を謂っただけ。 だからこそ刺さるものもある。 自負出来ないことを真剣に好いと謂われては戸惑うも当然なの、だが。]
…… 、駄目とは謂わん、が
[気安く呼ぶな、の返答に 妥協案を提案されるとは思わなかった。 この人間を相手にしていると調子が狂う。]
そんなに呼びたいか。…勝手にしろ、
[どうせ、此処から去り、 己から近づかなければ きっと二度と会うこともない筈だ、と――思い直し。やや捨鉢に言い放った。]
(260) 2017/10/02(Mon) 00時半頃
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|
俺は、シメオン。 貴方の名前は、… ─── ?
[ 応じてくれるか、否か。 黙するのであれば、追求するつもりはない。 ただ、其処に咲く花の名が、 知りたかっただけなのだから、 ほんの少し、しゅんと肩を落とすだけ。
得られるものは、果たして在ったのか? そっと、踵を返してその場から離れよう。 いまはまだ、宴は始まってはいない。 何者かを愉しませるには、未だ早いのだ。 ]**
(261) 2017/10/02(Mon) 00時半頃
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|
―回想―
……、っ、…わけが分からない
[永遠の命への欲でなく、 見世物小屋への売り飛ばしでもなく、 異端審問目的でもないのに、そんな必死な顔をするなんて。
……、――っ
[翡翠緑が揺れる様に動じる。 たった1度の邂逅を経て、2度目でこんなにも歯車が狂うことがあるなど、知りえなかった。もし、――3度目があるなら?
―――否、ありえない。ありえない。
逃げるように、その場から身を翻す。伸ばした手は>>255僅かに触れるだけであったろう。はらり、後ろ髪を結んでいた絹のリボンが落ちただけ*]
(262) 2017/10/02(Mon) 00時半頃
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―少し前:古城にて>>257―
……、常では味気ない私であればな。 その様に考えるは自由だが。
度が過ぎれば悪趣味であるぞ。
[言葉をまともに受けて、唇は不機嫌さを示す。 影に埋もれずに済む華にはわかるまい、と、些か拗ねている気持ちをあらわにするは憚られる。]
……そうだな、 そうであればさぞ愉快であろうよ
[――思い浮かんだ翡翠緑、 ありえないと、首を横に振った*]
(263) 2017/10/02(Mon) 01時頃
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|
―― 回想>>260 ――
[勝手にしろ、を、名を呼ぶ許しと認識する。 都合よく解釈するのはそうであったらという希望込み。]
――そんなに、呼びたい。
[知れた名は大切な響き。 エドアルドの事は何一つ知らなかったから、 今日、名を知れたのは男にとっては幸いで。]
…………、
[己の裡にある感情を言葉に出来そうなのに、 ままならずもどかしい気持ちになる。 伸ばした手に微かな感触あれど それは彼の髪結ぶリボンを掠めただけ、だった。]
(264) 2017/10/02(Mon) 01時半頃
|
|
[咄嗟に追いかける手が絹のリボンを絡め取る。]
エドアルド……っ、
[待って、と綴る声は届くか如何か。 彼の事が知りたい。 彼の声が聞きたい。 彼に触れたい。 琥珀の眸が自分を映してくれたら良いのに。
遠くなる後ろ背を翠は映すまま、 彼の残した絹をそっと唇に触れさせる。**]
(265) 2017/10/02(Mon) 01時半頃
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― 回想>>264 ―
……どうして。
[努めて平静を装ったつもりだったのに、 声に揺らぎが生まれた。 ――忌々しい。どうしてこうも自分のことなのに儘ならないのか。
逃げるよう、ではない。 真実、確かにエドアルドは逃げ出していた。 リボンが解けて、濃琥珀色の髪が項を覆っても、構わずに。
>>265 どうしてそんな風に縋るような声で呼ばれるかもわからない儘、聞こえない振りをした。 市井に紛れる色彩は、傍を離れればすぐに見えなくなってしまうだろう。]
(266) 2017/10/02(Mon) 02時半頃
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|
[>>266何処をどう駆けたのか、 人を拒む森の中。 普段上がりきらない筈の息が乱れている。 あの人間の触れた己の指先を見つめた。 ちいさく震えている。]
……なん、……なんだこれは……
[妙な術でも使われたかとさえ思う。 掻き混ぜられた心の内を持て余し、 俯きずるずると、座り込んだ。
──宴の時分よりも、如何程か前の話だ*]
(267) 2017/10/02(Mon) 08時半頃
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─ 庭園 ─
[向けた言葉に返るのは、揺らがぬ意志。>>258 強き響きに、知らず、笑みが弧を深めた]
そ……ならば、頑張りなさいな。
[伏した眸のその奥の思い。 微か滲むそれを拾い上げる事はせず。
向けられた名乗りと、問い>>261にひとつ瞬いた]
……アタシの名前?
[請われた事がないとは言わないが。 人の子に真っ向から問われたのはだいぶ久しぶりに思えた]
(268) 2017/10/02(Mon) 09時半頃
|
|
……ミルフィオリ、よ。
[僅かに目を細めた後、短く告げる。 常ならば通称で済ませる所だが、そうしなかったのは、多分、気紛れ。
踵返し、その場を離れるならば何言う事もなく見送り、それから]
……なかなか。 面白くなりそう……かしら?
[くすり、笑って落とすのは小さな言の葉、ひとつ。**]
(269) 2017/10/02(Mon) 09時半頃
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─ 塔の元 ─
う、ひゃああ!?
[不意、後方から掛かる声>>252に肩を揺らし、男は鞄を地へと落とす。
忙しない瞬きと共に振り返れば、若男が佇んでいた。 漸く邂逅を叶えた人間との接触に男は息を吐くが、新橋色の瞳は月明かりに照らされ、爛爛と輝いて見える。 慌てたように掌を前に示し、頭を振っては弱々しい眼差しを彼に送る。]
(270) 2017/10/02(Mon) 10時半頃
|
|
ええと、あの、僕は怪しい者、じゃなくて。 使用人募集の広告を見て、来たんですけれど。
その、このお城の方、でしょうか? 警衛さん、かな……。
[口元へ指先を添えては、目前の青年の恰好を眺め。 傾げた首は、緩やかに金糸を揺らす。*]
(271) 2017/10/02(Mon) 10時半頃
|
|
[闇を貫いた驚声と、鞄を取り落とす動きは、やはり吸血鬼らしからぬものに思えた。>>270 武器は持っていないと示すような、あるいは距離を置こうとする仕草に、足を止める。 まだ長鞭の届く範疇、という計算はしていた。
ここで何をしているのかと問われる前に、金髪の青年は「使用人募集の広告を見て、来た」と告げる。]
この城の噂を知らないのか?
[覆面代わりにしていた布を首まで引き下ろしてみせる。 かえって首筋を隠す形にはなったかもしれない。]
(272) 2017/10/02(Mon) 11時頃
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|
命が惜しくば、すぐ帰ることだ。
[警告の声にも眼差しにも感情は滲まなかった。*]
(273) 2017/10/02(Mon) 11時頃
|
|
―― 回想 ――
[どうして、と問う声>>266が耳に残る。 繰り返し再生される音色。 けれど時が経つにつれそれは朧げになってゆく。
濃琥珀色の髪が靡く後姿。 色彩は然程目立つものでなく翠はそれを見失って 記憶に残るは表情を変える琥珀に散りばめられた金砂。
手許に残るは濃琥珀を結んでいた絹のリボンと、 エドアルド・ヴィリアーズなる青年の名。]
(274) 2017/10/02(Mon) 11時半頃
|
|
[寝ても醒めても思うは琥珀の吸血鬼の事ばかり。 物憂げに溜息を吐けば、トン、と肩を叩かれた。 はっとして顔を上げるとうちの銀細工を贔屓にしてくれる 貴族の娘が不思議そうにみていた。]
――…ああ、すみません。
[ぼんやりしていた事を謝罪すれば、 鈴を転がしたような音色が聞こえる。]
今度のブローチに銀糸を使いたい、と。 鞭に使うとかで銀を糸のように細工した事はありますが、 ああ、銀細工の薔薇に棘ある枝の装飾……、
[彼女の希望するものを頭の中で描く。 そうして彼女を見、まだ形のない銀細工を重ね、 翡翠はどこか楽しげに弧を描いたのだった。]
(275) 2017/10/02(Mon) 11時半頃
|
|
── 庭園→? ──
[ ─── ミルフィオリ、>>269 その名を、己の唇で形づくる。 幾千もの花、咲き乱れているのは、 果たして何処にあろうというのか?
背後に落ちる呟きを拾うことはできない。 代わりに、黄色く花開く一輪を、 そっとポケットの中にある日記帳に忍ばせて。 空を仰ぎながら、歩を進めた。 *]
(276) 2017/10/02(Mon) 11時半頃
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……お嬢様の黒髪に、映えるでしょうね。 髪を胸元に流せば、よりいっそう……
[貴族の娘の髪へと手を伸ばし掛けて、 それは無礼な事と思い出し、動きを止めた。]
――…花をモチーフにしたブローチは久しぶりです。 以前、白百合の花のブローチを師のもとで手掛けたのですが
[あれも高貴な女性が身に着けるはずのものと知らされて 些か緊張すると共に気合が入ったのを覚えている。
白百合も良さそう、と貴族の娘は迷う素振りをみせるから 親身に話を聞きながら、より理想に近いものを作るべく、 彼女のイメージするもののデザインをおこし、 それを見せながら相談を重ねて。]
(277) 2017/10/02(Mon) 11時半頃
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[気付けば夕暮れ時。 作るもののデザインは粗方決まったから]
そろそろお暇します。
[と、腰を上げる。 不意に袖が引かれた。 驚き、そちらを見れば貴族の娘が袖を掴んでいる。]
……お嬢様?
[まだ依頼の件で話があるのだろうか、と待てば 彼女はぱっと手を離して僅かに慌てた様子。
――古城には吸血鬼がいるそうよ。 ――あなたも襲われないように気をつけて。
案じる言葉が掛けられて、ふっと笑みを刷いた。 ありがとうございます、と礼を言って辞する。]
(278) 2017/10/02(Mon) 11時半頃
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―― 現在 ――
[蒼黒の帳がおりる中、森を訪れたのは、 琥珀の双眸持つ吸血鬼に逢いたい一心。 貴族の娘の話をたよりに、藁にも縋る思いで 忌諱する森へと足を踏み入れる。
宝石のようだと称した琥珀色。 他にも宝石のような眸もつものはいるのに、 古城の話をしてくれた彼女も黒曜石のようにあるのに 花屋の売り子も菫青石のようであり、 だからといってそれらの輝きに魅せられた事はなく、 これほどまでに惹かれたことはなくて。]
――…ほんと、噂なだけで、いるとも知れないのに それに、……彼じゃない吸血鬼のことかもしれないのに
[ばかな事をしている自覚はある。 ああ、やっぱり彼の言葉を否定しきれない。]
(279) 2017/10/02(Mon) 12時頃
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[鬱蒼とした森を進み、辿りついた城の前。 門は開かれていて、それが一層不気味に感じる。 大きな門に、その城に、 のみこまれるんじゃないかという恐怖。]
…………。
[ゴク、と唾をのんだ。 危ないと思ったらすぐに帰ればいい。 そう思い、城の中へと足踏み入れる。**]
(280) 2017/10/02(Mon) 12時頃
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― 納骨堂へ ―
[廃墟と化した城へ踏み入り、地下へ。 カビと酸い香りだけが残滓のように漂う酒蔵の前を通り過ぎる。 闇だった。 ここは厚い土の下、綴じられた棺の胎内にも等しい。
石を掘り抜いたような壁の向こうに薄明かりと間遠な血の気配があったけれど、 あそこは…ただの牢獄。確信に従って逆の枝分かれを行く]
[裾を持ち上げて、朽ち果てたオークの扉をまたいだ。 また空気が変わる──墓の匂い]
(281) 2017/10/02(Mon) 13時半頃
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[無数の骸の視線を受けながら、私は納骨堂の中央へ進む。 祭壇に置かれた燭台の埃を払えば、こびりついた蝋の芯に蒼白な火が灯った。
揺れる、冥府の燈。
整然と、種類ごとにタイルのごとく積み上げられた骨の壁が浮かび上がる。床に落ちて砕けたシャンデリアも、天井画も全て人の骨を用いられた、幾何学的で繊細な芸術だったのだろう。 かつての豪奢で静謐な納骨堂の姿を、私は容易に思い浮かべることが出来た]
だめだね、並んだ頭の数を数え始めたら、幾日かはここから出られなくなってしまう
[こちらを見つめる黒い眼窩のひとつへと流し目を返し、骨の祭壇から、奥の壁へと視線を向けた]
(282) 2017/10/02(Mon) 13時半頃
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拝謁を賜るのに、何処が良いのかと……うん
[壁に掛けられた額縁、いや、それは鏡。 銀の波紋の向こう側には、この納骨堂の"最も美しい瞬間"が映っていた。 私は膝を折り、恭しく首を垂れて。 そして髪の房が全て肩から前へ流れるよりも早く、顔を上げた]
城主様
私は宴の儀礼も知り得ず、野の片隅に棲むだけの魔物 それでも、こうして城内へ招き入れたならば
問うても良いでしょうか 『私にこの首輪をつけたのは、貴方でしたか?』
[私はかつては只の人間だったはずだ。 いつ、この身に誰ぞの所有の証を架せられたものかも忘却の泥濘の底。ただ今回、招待状を見て喚ばれたと知ったその瞬間に、喉がひどく甘く痛んだので**]
(283) 2017/10/02(Mon) 13時半頃
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―古城/大広間の鏡の前・鏡の中の世界―
[>>251差し伸べた手は鏡の中にするりと透り、 実像と虚像の境を曖昧にした。 そのまま、鏡の中の絢爛豪華な光の中へと入り込む。 刻限はもう直ぐだ。 時が来れば此の廃墟は鏡の世界と溶け合うのだから、暫し鏡の中に居ても問題はあるまい。
此度の獲物たちと宴の前に相見えては、自覚なくとも挑発めいた言葉を投げかけ抜け駆けをしてしまいかねないという自覚はエドアルド自身にもある。
ミルフィオリのように、あるいは月の乙女ヨーランダのように柔らかな言葉を遣うには矜持と真面目さが勝ちすぎている。
半透明の曇り硝子のような召使の影が葡萄酒を進めてくる。形ばかり受け取って口をつけてみるが、血と花以外受け付けない舌先には、案の定何の味も齎さなかった。]
(284) 2017/10/02(Mon) 14時頃
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[他吸血鬼(たにん)が見ていないのを良いことに、唇を舌でちろりと舐める仕草。 馥郁たる香は辛うじて鼻腔に残り、無聊を僅かながら慰める。]
……味があれば多少は変わったろうにな。 面倒な体質だ。
[小さくぼやく。 とはいえ路地裏より逃げ出して後、吸血を絶っていたわけではない。 されどあの時感じた血の甘い匂い以上のものは得られず、狩りの高揚が足りないのではないかと、荒療治に打って出たのが此度の参加理由の総てである。
鏡の中の煌びやかな宴席を歩みゆく。 廃墟と同じ場所にある鏡――と問えば納骨堂のそれには>>283首を垂れる銀の乙女が映っていたろうが、大広間からは見えぬもの。
曖昧に揺らぐ境界、立ち込め始める霧はまだだとしても 廃墟にかけられた鏡覗き込めば、月白に照らされて内にある吸血鬼の姿、朧のように映ることもあろうか。]
(285) 2017/10/02(Mon) 14時半頃
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/* スゴイ、吸血鬼の怪しい感じとか華やかな感じとかとてもいいぞ…。 そしてユージンの存在感とてもやばい。すごい。 こいつは強い。 シメオンとの絡みとても期待している。
トレイルすっごいモテそう…貴族とかに…本当にこの吸血鬼で大丈夫なのか、不遜もいいとこだぞそわそわ
(-47) 2017/10/02(Mon) 14時半頃
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[窓から覗く庭園は、 現の廃墟と違って花溢れる狂い咲き。 貴殿の育てる花は美味だろうな、とミルフィオリに謂ったことがあったのを思い出す。
見遣りながら首筋を撫でる。 路地裏で出くわした不躾な狩人の残した傷はもう殆ど消えているが、真、銀の焼け痕は厄介だ。 ハンターらしきもいたことだ、 狩り。由緒正しく弓でも射てやろうか。 多少なりと愉快なものが居ればいいが、と取り留めもなく考える。]
(286) 2017/10/02(Mon) 15時頃
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[――思う。
トレイル、と名乗った翡翠緑の青年も 時移ろえば路地裏の事件の事など忘却の彼方だろう。宝飾品を扱う生業なら琥珀など見慣れているだろうし、尚更だ。
(真実、確かめることさえ恐れている)
あれからあの市には出向かず、 場所を変え、慎重になった。 故に、二度と会うこともないだろう。 庭園見下ろしながら、その双眸が寂寞たる色を宿していることなど、エドアルド本人でさえ知りはしない*]
(287) 2017/10/02(Mon) 15時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2017/10/02(Mon) 16時頃
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[燭台の灯は不安定、 ちらつく蒼白な光を受けて、鏡に映る波紋のひとつ]
んん?
[瀟洒な窓辺に立つ誰かの姿>>286 城主か、という思考が最初。 瞬く間に流れていった鏡の虚像を咀嚼して、いや、城門で見かけたかと思い至る。 身形の良い、しかしジェレミーや花硝子の君に比べると妖艶さが控えめ、というか ……]
いや。 それより、入れるのかなこの中に? まさに現実を凌駕する夢鏡というわけかい
(288) 2017/10/02(Mon) 17時頃
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─ 納骨堂 ─
[それは死の宮殿。 骸の織りなす芸術。永遠に物言わぬものたちの詩篇。 死を恐れる人間なれば、死者を弔い死を想起するための場所。 死を超え冥闇に遊ぶものたちのそれは、愛しき愛玩物らの記念碑。
死の守人を映した鏡は、ゆらり波紋をひとつ浮かべた。]
(289) 2017/10/02(Mon) 17時頃
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[鏡は、死者の領分に従うかのように沈黙を守る。 けれども銀の面は細かに揺らいで、別の像を結んだ。
鏡の前に立つものと同じ顔。 ただ、唇に、頬に、偽りではない血色を宿していた。 鏡の中でその"人間"は、声無く唇を動かす。 誰かの名前、かと思われた瞬間に、像が乱れ、移り変わる。
次に見えるのは此処ではない別の場所。 どこか、月光の注ぐ場所。 見覚えのある唇と、顎と、喉が映り、見覚えのない手が映る。 手が持つのは細い鞣革。 喉へと伸びた指に嵌っている指輪の文様は、影に沈んでいた。]
(290) 2017/10/02(Mon) 17時頃
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[虚像が消え、鏡に月色の光が宿る。 扉開くように、光は長く床へ伸びた。
答えはこの中にある。
月の扉が声無く誘う。*]
(291) 2017/10/02(Mon) 17時頃
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/* ナイスなタイミングだったのかどうなのか。
耽美ってあれですね。 普段の三倍くらいログの時間掛かる。
(-48) 2017/10/02(Mon) 17時頃
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/* それにしてもこの村の耽美力が素晴らしすぎて、目の保養です。ありがとうございます。
(-49) 2017/10/02(Mon) 17時頃
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/* >あれ…なんかいま地味な…… (つд⊂)ゴシゴシ
ヨーランダwwww wwwwありがとう!!!!!111 地味野郎だよ!!!
参加者と勘違いとかされないかな されないか
(-50) 2017/10/02(Mon) 17時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2017/10/02(Mon) 17時半頃
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─ 塔の元 ─ [布に覆われていたのは刃物の切り先が如く鋭さの有る、端正な顔立ちであった。 自らよりも幼いだろう容姿に男は二三瞬くと、思い出したように言の葉を続けた。]
う、噂、って……吸血鬼の?
[さあと、顔色を青く染めると、両手を胸の前で強く結ぶ。 爪の白く成る程力の込められた其れは、小さく顫える。]
(292) 2017/10/02(Mon) 17時半頃
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[惑う様に伏せた眸は恐怖に彩られたかのように揺れ、然し眉を顰め瞼を閉じれば再び前を向く。]
だ、大丈夫です。 一応、大蒜だって、持ってきたんです……! それにもし主人が吸血鬼だったとしても 僕は、僕は、仕えてみせます!
何も得ずには、帰る場所なんて無いですから。 家族が折角身なりを整え、送り出してくれたのに ……合わせる顔が、無くなっちゃいます。
[うちには弟も、妹も居ますから。 ぎゅうと、落とした鞄を持ち直し抱き乍ら、そう男は声を零す。 髪を耳に掛け、感情の浮かばぬ瞳>>273へ朧気に微笑みかけた。*]
(293) 2017/10/02(Mon) 17時半頃
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[カラ、とどこかで骨が笑った。 祭壇を離れ、鎖骨で編まれた額縁の鏡へと。 歩み寄るのを待っていたように、目の前に立つ誰かを鏡は映した>>290]
……、
["生者"は私を見つめ、薄灰の眼差しが絡み合う。見覚えがある――これが私の顔か。私はこんな顔だったか]
ああ……
[乱れ移り変わる虚像。
月光の注ぐ場所。
あれは、あの場所は、あの手は ? 忘却の泥濘にも波紋が宿り]
(294) 2017/10/02(Mon) 17時半頃
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[シン、 ――どこかで骨が笑う。 鏡に宿る月色]
……そうか、では
[ドレスの裾が翻り、燭台の乏しい灯が消える。 私の体は月の扉を踏み
そして後には、闇に抱かれて朽ちゆく地下宮殿*]
(295) 2017/10/02(Mon) 17時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2017/10/02(Mon) 18時頃
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─ 露天風呂 ─
[月光の降り注ぐ大気の下で、吸血鬼はひとり、湯を堪能する。 惜しげもなく晒した裸身は、陽の暴虐を知らぬ透き通る白。 しなやかな肢体には余計な肉は無く、無骨な角も無い。 まろやかにバランスの取れた立ち姿は、円熟したシェリー酒の風情。
肌に水滴を伝わせて楽しんでいたかと思えば、腕を振って水の弧がどこまで大きく広がるかを試みたりと、その所業は風貌に似つかわしくないこと甚だしい。 それも飽きれば湯だまりの中央に立って、空を見上げた。
両手を広げ、夜の香気を味わうように息を吸い込み、──そのまま身体を傾けて、仰向けに湯の中へ倒れ込む。]
(296) 2017/10/02(Mon) 18時頃
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[無遠慮に跳ね上がった水しぶきが落ちてくるまでの間に、身体は湯に包まれて世界から切り取られた。 湯を叩く飛沫の狂騒は耳に遠く、さざめき立ち昇る泡の囁きが聴覚を満たす。
白く波立つ水面は、しばらくはなにも映さなかったが、やがては揺らぎながら空と城と月を浮かべた。 水底から見上げる世界は歪み、移ろい、けれどなお月は皓皓と美しい。 ─── 好い。*]
(297) 2017/10/02(Mon) 18時頃
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─ 回想・街にて ─
[良い銀細工師がいると知ったのは、いつだったか。 繊細で、輝きに秀で、しなやかに強い細工物を作ると聞いた。 次の遊びに使いたいと考えていたものを、任せるに相応しい者かもしれない。思い立ったその夕暮れ、太陽が未練がましく赤を空に残す刻限に馬車を走らせ、自ら細工師の元へ出向いた。]
君が、腕の良い細工師だと聞いた。 私のために造ってもらいたいものがあるのだが、できるだろうか。
[いくつか作品を見て満足し、望みを伝える。 銀糸を編みこんだ革の鞭。美しく、実用に耐えるものをと。 諾が返れば仕上がりの日を確認し、代金には十分な宝石を置いていった。]
(298) 2017/10/02(Mon) 18時頃
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[後日。 約束の期日には我が子を取りにいかせた。
自分は忙しかったのだ。 新しい玩具で、どんなふうに遊ぼうかと考えるので**]
(299) 2017/10/02(Mon) 18時頃
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紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2017/10/02(Mon) 18時頃
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── Lily ──
[ 純潔の白百合、<リリィ>。 …… 其れが母の名だ。
月のように白い肌、 流れる絹のような淡く光る金の糸、 スカートの裾から見えるのは、 彼女の華奢な体躯を物語るばかり。
丁寧に銀糸を編み込みながら、 作られた繊細なる白百合>>277は、 まるで母の写し鏡のようだった。 ]
(300) 2017/10/02(Mon) 18時半頃
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[ …… そんな美しい母の、 月に狂い、穢れてしまった姿など、 彼の花の精からの忠告を受けても尚、 想像に至るには、難しい。
朽ちゆく花は、数多あれども、 母だけは、永遠に綺麗な儘だろう、 そう、信じてやまぬのが、子の心理か。 ]
…… 未だ、他にもいるはずだ、
[ 月に惑しもうひとりの、吸血鬼。>>256 其れが近くにいたかもしれぬことは、 とうに場を離れた自分にとっては、 もう気付けやしなかった。 ]
(301) 2017/10/02(Mon) 18時半頃
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── 露天風呂 ──
[ 立ち込めるは、霧……… …… ではないらしい。
視界の端に、不意と捉えたのは、 空気を食むような白き煙。>>297 ぴちゃん、 弾ける水音もまた、 この鼓膜を微かに揺らす。 ]
……… ?
[ 物音を立てぬようにと、 そっとそれに近づけば見えるだろうか? 露天を仰ぐ、風呂に浸かる、 悠然たる男の、姿が。 ]*
(302) 2017/10/02(Mon) 18時半頃
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/* 凄いぞ、みんな見目麗しい。 地味なのがいい感じに悪目立ちだ…!
#いい感じとは
トレイルに目移りされたらイラっとして 良いからお前は帰れ、さっさと帰れ、などと謂う吸血鬼だと思うのだが大丈夫か
>>297 ジェレミーの華やかな色気な
(-51) 2017/10/02(Mon) 18時半頃
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/* ね、寝ていた……。
(-52) 2017/10/02(Mon) 18時半頃
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/* ニコラスが白々しすぎてウケる。。。
(-53) 2017/10/02(Mon) 18時半頃
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─ 回想/路地にて ─ [宵、溝鼠の走る路地裏に男は居た。 濡羽色の外套を目深に被り、逆剥け立った木箱にと腰を掛け。 客が来れば、ブーツの足先を得も言われぬ水溜りへと浸す。
或る一定の日時に於いて、男は此の場所で情報を売っていた。 対象とするのは、己の顔を知らぬ者。 知っている者ならば、適当な酒屋で談笑し乍ら渡せば良いのだから。]
こんな場所まで如何様なお使いかね、坊ちゃん。
[そうして、口許のみを晒した顔で男は問う。 目前の年端も行かぬ少年>>137は、何を求めて迷い込んだのか。*]
(303) 2017/10/02(Mon) 18時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2017/10/02(Mon) 18時半頃
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/* がんばれユージン 鳩がやばそうだ。
(-54) 2017/10/02(Mon) 19時頃
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[噂を聞いていてなお、「何も得ずには、帰る場所なんて無い」と告白する声に、小さく頷いた。>>293]
差し出口をした。
ああ、“彼ら”が求めているのは、おまえのような人間だ。 拒まれはすまい。
[目の前にいる陽光の髪の青年は、吸血鬼の審美眼に叶うだけの美しさと、魔の自尊心をくすぐる懼れと、手折る興をそそる気概を併せ持ち、かつ、消息不明になっても世間を騒がせない下層民と見えた。 稀に見る逸材だろう。
万節祭を前にした満月の晩、吸血鬼たちは鮮血と享楽に酔いしれるそうな。 その宴に彼のような人間は欠かせない。 もっとも、求められているのは、使用人ではなく贄である。
そう念を押すほどの執着は示さず、青年の名もまた問わなかった。]
(304) 2017/10/02(Mon) 19時頃
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おまえが吸血鬼に仕えるのは自由だ。 だが、忠誠心を発揮して、ご主人様を庇おうとすれば、吸血鬼もろとも討つことを、おれは躊躇わない。
[餞別代わりの警告を与えた時、闇の向こうから場違いな哄笑が聞こえてきた。>>248]
The lunatic, the lover, and ──
[踵を返し、そちらへ向かわんとする。*]
(305) 2017/10/02(Mon) 19時頃
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── 回想/路地裏にて ──
[ 夜の世界から湧き出た魔人の姿を、>>303 僅かな光と共に、取り込むように濡羽に映した。 仄暗さを生み出す不気味なこの空間に、 情報屋がいると教えてくれたのは 何処の誰だったのか。
…… 嗚呼、今となっては関係ない。 砂利を踏みつけ僅かに鳴る音さえも、 鼓膜にひどく大きく響くようだった。 ]
─── … 万節祭の頃に、 人のいなくなる事件の詳細について 何か知っては、いませんか。
[ 貝合わせになった唇の隙間から漏れ出たのは、 湿を失い掠れた、声だった。 ]
(306) 2017/10/02(Mon) 19時半頃
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[ 未だ、吸血鬼はひとの生み出した幻影だと、 信じてやまなかった頃のお話。 自らの濡羽の中に、光を保っていた頃のお話だ。 ]
…… 相応の対価はもちろん、 支払わせていただきます。
[ 声音からして、男だろう。 其れも余り年老いているようにも思えない。 口許しか見えぬ闇夜に紛れるその姿。 木箱に腰掛ける男を、見下ろしていた。 ]*
(307) 2017/10/02(Mon) 19時半頃
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/* これは…後でパラチーノ君たちと戦うフラグ…!?ってきゃっきゃしてる
(-55) 2017/10/02(Mon) 20時頃
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─ 塔の元 ─
それは、ええっと、 良かった……んですかね。
[“彼ら”そう彼が口にした時、ひとつ、男は目を細めた。 瞬きをするかのよう、ほんの一瞬の動作。 雲影に揺れる月の様に、即座に隠れてしまう色。
男は困った表情を交え、乾いた笑い声をあげる。 丸で吸血鬼等と云う御伽噺を信じ切ってはいない者の其れ。
自らが暴かれ、手折られ、赤に染まることの知らぬ、日和りきったものに見える。]
(308) 2017/10/02(Mon) 21時頃
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討、……って、へ? ちょ、っと待って!……下さい!
[思わず、と言った体で、警告を残しその場を去ろうとする青年の袖を引く。 整えられていた髪は乱れ、其の間から瞳を伺った。]
……名前は、
[答えたのなら、礼を告げ彼が立ち去る姿に頭を下げ。 答えず振り払われたのなら、後ろ姿へ礼を声掛けるだろう。*]
(309) 2017/10/02(Mon) 21時頃
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─現在:古城/鏡の中の大広間─
[何処ぞの鏡のさざめく気配、>>288 青年の姿をした吸血鬼にとって、 馴染みに過ぎる感想を抱かれていたなどとまだ知る由もなかった。
半端に残った葡萄酒を湛えたグラスはテーブルに置き去りにして。 狩の趣向は如何にせん、と 慣れぬ方面の思考を働かす。 狐狩りの要領か、 或いは智慧ある者として言葉を交わしてみるも一興か。 何にせよ、この胸の靄の晴れるとよい、と、目的は密やかに未だ沈黙の内*]
(310) 2017/10/02(Mon) 21時頃
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時代は変わったな 餌に慈悲など必要ない、いや絶望に突き落とす為の慈悲は必要か
[恐怖を与えた様子もない血族達に、塔の上で盗み見をしている男はコトンと首を傾げる]
さてそろそろお呼びかね
[何かが呼ぶ声が聞こえた]
さてどちらの顔をいいか 人か、血族か
[狂気に囚われている男は優雅に動作で塔を下りていく その顔は血族ユージン]
(311) 2017/10/02(Mon) 21時頃
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─ 回想/路地にて ─ [固くなった面持ち>>306の奥に在るのは、恐怖か困惑か緊張か。 或いは自らも未だ知らぬ感情なのかもしれない。]
知ってはいる。 それで?
[乾いた声とは反対に、下水やら揮発油やらが混ざった泥に足を浸しているのだろう。
男は足を組み替えると、促すように顎を上げる。 外套が動き、僅かな光を集めた金糸が見え隠れした。]
(312) 2017/10/02(Mon) 21時頃
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[欲しい言の葉>>307が落ちたのならば、男は小さく頷く。]
先に言えば良い話だ。 それと、先に払えとは言わんが見せろ。
相応のモンを渡そう。
[声に、色は載せない。 ただ、舞踊に誘うかの優雅さで、長い指を惑い子へ向けた。*]
(313) 2017/10/02(Mon) 21時頃
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[縮こまり、か弱そうな微笑みを浮かべていた青年が垣間見せた細刃の眼差しを脳裏に焼き付け、だが、問いただすでもなく背を向けたところへ、追い縋る声と手に引き止められた。>>308 名を問われ、]
…パラチーノ。
[案外と素直に、ただし台本を読むような平坦な声で答えた後、乱れた前髪の向こうの眼差しを覗き込む。>>309]
聞いてどうする。 それと ── 先に名乗るのが礼儀では?
[そう返す言葉もまた定型句めいていた。*]
(314) 2017/10/02(Mon) 21時半頃
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[それから、どのくらいそうしていたのか。 月色の彼女の姿は既に温室にはなく。
――…。
[見上げれば、天井に見えるのは満天の夜空と月。 万節祭の夜を照らす硝子越しのその光は、 どこか先程の彼女を思わせた。]
…。
[未だ、自分が何者なのかは知らない。 けれど、今の自分には彼女がくれた名があり、 そしてただただ喪失感ばかりであった自分に、 『恐れ』という感情が在ることを知った。
何もないと思っていた自分という器に 少しばかり満たされるものが在ることを知った。 それだけでも、大きな収穫…なのではないかと、思う。]
(315) 2017/10/02(Mon) 21時半頃
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─ 露天風呂 ─
[沈黙───…は、気まぐれな風が湯気を吹き払うあたりまで続いただろうか。 水の中で暮らすようにはできていない身体は、限界を訴えて湯面を割る。 は、と空気を求め、立ち上がって頭を振れば、首の後ろで結わえた髪が尻尾のように雫を散らした。
顔に張り付いた髪を片手で掻き上げ、軽く水気を振り払う。 一連の動作の中、廃城にそぐわぬ色彩を目にした気がして視線を向けた。]
誰かそこにいるのかい?
[知覚力も減衰している今は判別ならない朧げな気配に向けて、声を投げてよこす。>>302 同胞なら隠れたりしないだろう、程度の予測はしていたが。]
(316) 2017/10/02(Mon) 21時半頃
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[それから、ゆるり外へと歩を向ける。 温室の外へと一歩出れば、ひやりとした空気が肌を打った。
――何処へ向かうかは、自分でもわからない。 ただ、未だ辿り着かぬ何処かに、私が忘却の向こうへ置いてきたものが在るような気がして。]**
(317) 2017/10/02(Mon) 21時半頃
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紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2017/10/02(Mon) 21時半頃
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/* ほんとうはさ〜〜吸血鬼の血をあげるよ〜〜あげるよ〜〜 ってしようとしてたんだけどね〜〜〜 何にしよっかな
(-56) 2017/10/02(Mon) 21時半頃
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There was a man,a very untidy man, Whose fingers could no where be found to put in his tomb. He had rolled his head far underneath the bed: He had left his legs and arms lying all over the room.
[男は歌う機嫌よく、宴が始まるのを喜ぶように、いや厄介事を起こすのを楽しむかのように 階段を一歩一歩下りる事に、血族の顔から人の顔へ]
(318) 2017/10/02(Mon) 21時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2017/10/02(Mon) 21時半頃
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―塔の下―
[下りた時は男はすっかり人の顔、人の顔 気配にくるりと顔を回して周囲を見渡した]
おやぁ、誰かいるのかい?
[とぼけた風に問いかける]
(319) 2017/10/02(Mon) 21時半頃
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─ 塔の元 ─
ぁ……、す、すみません。 もし次逢った時、 名を呼べなければ失礼かと思って。
僕は、ニコラス・ディロンと申します。
[慌てたように手を解いて、勢い良く頭を下げる。 名乗る際は、胸に手を当て軽く礼をし。]
(320) 2017/10/02(Mon) 21時半頃
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お言葉、ありがとうございました。 その、……引き留めてしまってすみません。
[“ニコラス・ディロン”は、青年の話を全て幻惑だと笑い飛ばす主義者でも、青年の成そうとしていることの理解できぬ程の愚鈍でもない。 迷う様に視線を彷徨わせた後、もう一度だけ彼を伺い。]
……どうか、ご無事で。
[そうして、名残惜し気な色を眸に宿しては彼を見送るのだろう。*]
(321) 2017/10/02(Mon) 21時半頃
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/* 陰謀州だから5とかできるはず
(-57) 2017/10/02(Mon) 22時頃
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── 回想/路地裏にて、 ──
[ 鼻につく臭いは、>>312 花とは掛け離れた薄汚れたもの。
覗く金糸は、 薄汚れた此の場に傅くには似合わない。 ]
…… 持ち合わせているのは、 これぐらいしか、ない。
[ ─── ジャラリ、鎖の音が鳴った。 ]
(322) 2017/10/02(Mon) 22時頃
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[ 男の食指の届かぬ距離に。 父の形見の懐中時計を掲げる。 金の装飾、白百合の紋章、 …… 高価なものであることは明白だろう。 ]
見合った情報を、くれるんでしょう?
[ 年端もいかぬ少年の顔。 無邪気な微笑みを創り上げて、 交渉の舞台へと、舞い上った。 ]*
(323) 2017/10/02(Mon) 22時頃
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/* おふろあがりのジェレミー…わんこみたい。わんわん
(-58) 2017/10/02(Mon) 22時頃
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/* orz(ひとまずゆうべの議事読み返してみて、読み違いに今更気づいた顔) 眠いときに返事返そうと思うとやばいな…。
……ひとまずあと一時間くらいだし、 ゆるくでもいいから設定まとめておこうかな、と。
あと実は村の皆の位置把握出来てないんだよね、 このへんが少し痛い。
(-59) 2017/10/02(Mon) 22時頃
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[慌てたように手を離すと同時に、ニコラス・ディロンと名乗った青年は胸に手を当てて礼をした。>>320 鏡映しのように、同じ所作を返す。
そっと引いた左袖の下に、手甲を隠していたのに気づかれたろうか。 吸血鬼が噛み付こうとしたならば、そこを噛ませて防ぐつもりの武装。
いずれにせよ、「ご無事で」と投げかけられた眼差しには、名残惜し気な色が乗っているような気がした。]
吸血鬼に会いたいという人間の目的は、吸血鬼になりたいか、吸血鬼を斃したいか、 吸血鬼に惚れ込んでいるかだろう。
おまえのような者は ── 珍しい。
[ぼそりと呟いて、そのまま後ずさり、去って行った。*]
(324) 2017/10/02(Mon) 22時頃
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/* >>318 対訳発見した。 これはヒドいなww マザーグースかあ
(-60) 2017/10/02(Mon) 22時頃
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── 露天風呂 ──
[ 色男と評するに相応しい姿は、 月明かりに照らされて。 宙に弾ける水滴さえも、彼を彩るよう。 穏やかな川の流れる如く 優美たる所作に眸を奪われる。 ]
…… ッ、
[ 思わず魅入っていた所為か。 向けられる音>>316は、己へのものだろう。 喉が詰まりそうになるものの、 ひとつ。大きく肩で息を吸って。 ]
(325) 2017/10/02(Mon) 22時頃
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覗き見をするつもりではありませんでした、 つい、……通りかかったもので。
[ 影より月明かりの下にその身を晒しながら。 悪戯っ子のように、僅かに口角を上げる。 ]*
(326) 2017/10/02(Mon) 22時頃
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─ 『大広間』 ─
[白い衣を纏った屍人が、一つ。 長く引く裾も銀、
滑るように歩いて来る。絢爛と飾られた柱の間を渡り]
先ほどは……きちんと挨拶をできず こちら、宜しいか?
[窓際で庭園を見下ろす吸血鬼の傍らにまで進むと、にこりと会釈した>>310 手の甲を差し出す、その爪は真珠色だがジュエルのひとつも飾らない指]
── ヨーランダ
(327) 2017/10/02(Mon) 22時半頃
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─ 庭園 ─
[金の髪持つ子を見送った後、花硝子は目を伏せる。 長い睫毛の下の瞳は、硝子玉の如く無機質ないろ]
…………さて。 そろそろ時間……だわね。
[結局、城主の元には顔出ししていないが、恐らく、どこかで姿は映し出されているだろう、と気に留めた風もなく]
……あちらには、近づきたくないし、どーしようかしらねぇ。
[あちら、と言いつつ見やるは露天風呂の方。 余り知られてはいないが──湯浴みは、色々と危険なのだ]
(328) 2017/10/02(Mon) 22時半頃
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やっぱり、あの子の顔を見ておこうかしらねぇ。
[あの子、とは、以前温室に置いて行った紅一輪。 それに想いを馳せると同時、ふと、いつかの事を思い出す]
……そういえば、『あの子』の返事は伝えそびれてたわね。
[落ちる呟きは、ほんの少し苦さを帯びる]
(329) 2017/10/02(Mon) 22時半頃
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─ 遠きいつか ─
……ふむ。 我は花を食するという事はない故……その発想はなかったね。
[育てる花は美味であろう、という言葉。>>286 周囲舞う花弁見て、首を傾いだ]
ただ……うん、我の咲かせる子は、貴殿に酔いを齎すかも知れないね。 それが良きものならいいけれど……悪酔いしない保証はできぬなぁ……。
それでもいいなら、試してみるかい?
[そんな風に笑って、生み出したのは薔薇一輪。 力を込めたそれは、強い酒の如き風味を帯びようか]
(330) 2017/10/02(Mon) 22時半頃
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『あの子』の育てるものならば、案外普通に食べられるかも知れぬがね。 とはいえ『あの子』の花は、我が好きには出来ぬから……今度、宴に供してもよいか聞いておこう。
貴殿が、我が領地に来られるというなら、それもよし。 『あの子』も、貴殿ならば怖がりはすまい。
[そんな風に笑ったのは、未だ最愛の寵姫を囲っていた頃──嫋やかなる風を装う以前の事]
(331) 2017/10/02(Mon) 22時半頃
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─ 庭園 ─
[そんな遠き日のやり取りの後。 寵姫に旧知とのやり取りの事を話して──文字通りの花の笑みと共に了承を得たけれど。
それを伝える前に寵姫は散り果て、花硝子は領地に籠もる日々を送る事になっていた]
……覚えてるかしらねぇ。
[く、と小さく笑み零した後。 花硝子は再び、宛てなく歩き出す。*]
(332) 2017/10/02(Mon) 22時半頃
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─ 露天風呂 ─
[月明かりに歩み出でた姿に目を細める。 匂い立つ寸前の花の風情。 白百合の、膨らみ切って今にもほどけそうな蕾の色を感じて。]
構わない。 一緒に入るかい? この湯は、とても具合がいい。
[見られたことに怒りも羞恥も無かった。 月明かりを愛でるに、良き相手が来たと喜ぶ気持ちが多い。 共に湯へ、と片手を伸ばして誘う。 中指の先をついと動かしてみせるは、顎の下を撫ぜる仕草。伝わるかどうかは難しいところだけれども。]
(333) 2017/10/02(Mon) 22時半頃
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返事がないとは寂しいさね 相手にされない寂しいおじさんはホールに向かおうか
そろそろ楽しい宴が始まる
[道すがらの庭の白百合を手土産といわんばかりに引き摺ると気まぐれに食んで投げ捨てる そうして館の中へ消えていった]
(334) 2017/10/02(Mon) 22時半頃
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/* おじさん!!!!!いっちゃった…いっちゃった…? いまろる…書いてたのに……う…
(-61) 2017/10/02(Mon) 22時半頃
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─鏡の中/大広間─
[ふ、とエドアルドは顔を上げた。 >>327 門前で見えた銀月の乙女だった。 華やかなドレスはこの宴に実に相応しく、淑やかに咲く白き花のようである──透きとおって人外の美を宿している。]
いや、気になさるな。 此方も先に進むを優先した故。
[宴の始まりし後に改めて、とも思っていた。 機会が訪れたのならこの限りではなく。 差し出された手を恭しく取り、淑女への礼を取る。 飾る宝玉はなくとも、玉の肌と真珠の爪が彼女を何より彩っている。]
……エドアルド・ヴィリアーズ。 此度宴を共にできることを喜ばしく思う。
(335) 2017/10/02(Mon) 22時半頃
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/* 縁故を振ろうと。。。おもってました。。。
(-62) 2017/10/02(Mon) 22時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2017/10/02(Mon) 22時半頃
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/* 必 死 だ な w w w って笑って下さって結構です…今までちょっとすかした感じでメモ貼ってたのに、急速に中身が漏れ出してしまった…。
(-63) 2017/10/02(Mon) 22時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2017/10/02(Mon) 22時半頃
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/*ミルフィいいひと……!花おいしい 花おいしい
(-64) 2017/10/02(Mon) 23時頃
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/* 急いでスカしといた。
(-65) 2017/10/02(Mon) 23時頃
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……んー。
[そぞろ歩けば、ひとつ、ふたつと気配は感じるが]
もうすぐ始まる……か。 となると、一先ずは中に入っといた方がいいかしらねぇ。
[目に入った、中へと通じる木戸。 無沙汰を続けた挙句、開始に遅れるというのはさすがにまずいか、と。 過ったのは、そんな思考]
どんな子がいるかは、まとめて見れるものねぇ。
[そんな呟きと共に木戸を開け、城内へと。*]
(336) 2017/10/02(Mon) 23時頃
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―― 回想/街の工房 ――
[その客人は夕暮れ時に現れた。>>298 黒曜石にも見える双眸はよくよく見れば夕焼けよりも深い赤。 表には馬車が待つのが知れるから貴人なのだろうと知れる。 肌は白く、年上にみえるそのひとは美貌を具える。 圧倒される麗しさに見惚れはするが翠に執着の色はなく。]
いらっしゃいませ。 ――…嗚呼、何方かの紹介でしょうか。 御用件をお伺いします。
[丁寧な物腰で、奥から出してきた作品と呼べる銀細工を並べる。 彼の必要とする品の話を聞けば銀糸編み込む革の鞭とのこと。]
実用、ですか。 ……魔除け、というより、魔を狩るための、
[独り言ちるように紡ぎ、納品出来る日を彼に伝える。 前払いされた対価、その気前の良さに深く頭を下げて依頼人を見送る。*]
(337) 2017/10/02(Mon) 23時頃
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……?
[当て所無く、温室を出て庭を歩いていれば 一つ、二つと動く何かの気配。>>332>>334]
…。
[先程見た、夢幻のようなそれとは違う気配は ――…何処となく、あの銀月の女性――ヨーランダを 思い出させるものであった。]
(338) 2017/10/02(Mon) 23時頃
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――…。
[胸の内に、ヨーランダの牙を見た時の恐れと、 名も知らぬ感情が湧き上るのを感じる。 自分を突き動かそうとするこの心は、 好奇心というものか、或いは別の何かか。
一瞬、それとは異なる何かの視線を 感じたような気がしたけれど、 気のせいと首を横に振る。 そうしてそのまま、見えた影を追うように (或いは、誘われるようにして) 気配たちを追うように、庭園の向こうに見える城へ。]*
(339) 2017/10/02(Mon) 23時頃
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/* このおにーさん仕草がえろい。。。 顎がくすぐったい。。。
(-66) 2017/10/02(Mon) 23時頃
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─ 青年の去った後 ─ [暫し、男は青年の後姿を見送る。
男──フィンが城へと足を向けたのは、吸血鬼の血液のみが目的では無い。 確かに、男は吸血鬼の血液を高額で買い取るだろう筋を知っている。 其れは永久の生命を望む老婆であったり、人間の血液を飲む吸血鬼の血液は如何様に違うのかと興味を持つ悪趣味であったり。
然し、男は吸血鬼などと云う不確定な存在の為に、幾人もの人間が行方を絶ったと謂う確定された危険の孕む城へ潜む程浪漫主義では無い。 城の金目の物の略奪の他にも、ひとつ。
行方不明者の捜索。
掛けられた金額は玉石ではあるが、中には貴族すら含まれている。 聊か急で、二十余りの集めた捜索願を流れるように反芻することは出来ないが、先の青年の情報を頭中探そうとして。
背後で鳴る足音>>319に、其れを止めた。]
(340) 2017/10/02(Mon) 23時頃
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[ニコラスから離れ、笑い声のしたと思しき、そして撥ね散らかすような水音がいくつか空気を乱した方向へと足を進める。
城同様に年月にいたぶられた四阿らしきシルエット。 その向こうから立ち上るのは湯気だろうか、川霧だろうか。
近づいてゆけば、鼓膜が声を捉える。 会話か。温度の異なるふたつの声。>>326>>333
トクリと、身体の芯が疼くのを覚える。]
(341) 2017/10/02(Mon) 23時頃
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[その時、霧が俄に濃くなって視界を覆った。]
(342) 2017/10/02(Mon) 23時頃
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─ 塔の下 ─
って、あ、何処に行けば良いのか、 結局聞いてない……。
[眉を顰めては困惑で溢れさせ唇へと指を寄せ、後方、掛けられた声に思い切り肩を跳ねさせた。]
ひゃ、い!?
[如何にも、な声を上げ、振り向いた男は──]
……んだよ、旦那か。
[息を吐き、丸で薄汚い路地へ戻ったかの言の葉を紡いだ。]
(343) 2017/10/02(Mon) 23時頃
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声からそうじゃねえかと思ってたけど まさかホントにアンタとはな。
此処にはどんなご用事で? ──ってのはまあ、聞かねえ約束か。
[そうして懐から取り出した櫛で、乱れていた髪を整える。
ちら、と目前の顔見知りへ視線を送れば、宵の街に立っているかの様な錯覚。 然し浮かべる笑みは、ニコラス・ディロンのもの。]
(344) 2017/10/02(Mon) 23時頃
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ニコラス・ディロンだ。 少なくとも此処じゃあ、な。
みゃあみゃあ良く鳴く使用人なんで 破落戸フィン君は知らん体で頼む。
[貼り付けた仮面と似合わぬ声色を落とす男は、肩を竦めると今迄重たげに抱きかかえていた鞄をいとも簡単に持ち直した。*]
(345) 2017/10/02(Mon) 23時頃
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