人狼議事


263 ― 地球からの手紙 ―

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【墓】 キンジン ソランジュ

[道端にクッキーがおちている。]

(+10) 2019/04/20(Sat) 23時半頃

【墓】 キンジン ソランジュ

[そのクッキーは湿り気を帯びてふくらんでしまっていた。
それをアリが少しずつ分解して運んでいく。長い長い列が形成された。
近ごろは確保できる食べ物が少なかった。久しぶりの大物だ。
小砂利の奥の巣穴では、今年うまれたばかりの、未来の女王がお腹を空かせて待っている。
よく育ち繁栄したいとアリたちは思っていた。]

(+11) 2019/04/20(Sat) 23時半頃

【墓】 キンジン ソランジュ

[鳥が飛んできて、クッキーを咥えて飛び去った。
その勢いの拍子で、アリの巣穴の入り口が小砂利に埋まった。

鳥はさらに食べ物を探して飛び回り。
クッキーは消化され、孵ったばかりのヒナに与えるためのミルクとなる。]

(+12) 2019/04/20(Sat) 23時半頃

【墓】 キンジン ソランジュ

[鳥の巣では、孵ったばかりのヒナが、他の卵を巣から落とす。
自分がより大きく育つために必要なことだ。

鳥は飛び回り、フンをして地に種をまき、巣に帰る。
卵がなくなったことには気づくけど、それより先に無事なヒナへミルクを与える。]

(+13) 2019/04/20(Sat) 23時半頃

【墓】 キンジン ソランジュ

[ある種は運良くふかふかの土の上についた。
雨を待ち、発芽の準備をする。

ある種は運悪く水の中へ落ちてしまった。
魚がそれを飲み込んだ。]

(+14) 2019/04/20(Sat) 23時半頃

【墓】 キンジン ソランジュ

[魚の大群が水の中を行く。
あたたかな流れには沢山のプランクトンがいて、魚はそれを取り込みぬくぬくと成長する。

繁殖に適した水温のある故郷へ向かう途中、空からやってきた鳥が、底からやってきた魚の王が、陸からやってきたヒトが、魚をたくさんたくさん捕まえた。
魚群は三分の一の大きさに変わってしまった。]

(+15) 2019/04/21(Sun) 00時頃

【墓】 キンジン ソランジュ

[死への道だと魚は始めから決意していた。
どのみち伴侶と出会いことを成した後は死ぬのだから。
だけどどうせなら、水の中とも違う、空にあるというきらきらの中を泳いでみたかった。
それを出来る存在に強く強く憧れた。

その魚はとてもよく育っていたので、市場で非常に高価に競り落とされた。]

(+16) 2019/04/21(Sun) 00時頃

【墓】 キンジン ソランジュ

[魚を競り落とした生物は、その目玉をしげしげと覗いた。
夜空にひかる天の川のようなきらめきだったから。

適確に血抜きされた魚は美味だった。
目は珍味なのだよと子に与えられ、首を傾げながら子は食べた。]

(+17) 2019/04/21(Sun) 00時頃

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