191 The wonderful world -7 days of MORI-
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…。
[見えない角度で、ぎゅと右手を握りしめる。 内心の歯がゆさを、押し殺すように。]
(328) 2016/06/05(Sun) 22時頃
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[上から聞こえてきた声と拍手にのろのろと顔を上げる。>>225]
(……羽?)
[書店の屋上。そこに人影がひとつ>>225 自分より少し年上と思しき、その女性の背中には 人ならざるものの証であるように羽が見えて――…]
[女性が鳥に似たノイズを此方にけしかけてくるのと同時、 身体が突き飛ばされる。>>249 咄嗟のことで受身も取れないまま、ごろごろとアスファルトを転がる]
……!
『ミームちゃん…!』
[身体を起こして声にならない声で彼女を呼ぶ。 その刹那、彼女の黒に鳥――鴉が呑み込まれて地面に落ちるのが見えた]
(329) 2016/06/05(Sun) 22時頃
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[そして。]
…っ!
[……とめられなかった。 思いっきり地雷を踏み抜くミームを。>>250]
…。
[ミームと対峙する女性の方を振り返れば、ああ、案の定の反応だ。 さっきまでの余裕ある雰囲気が掻き消えて>>263 青筋を立てんばかりの不穏なオーラに思わず頭痛がする。 そうして、放たれたのはさっきのクマと彼女の黒に飲み込まれた鴉が力を取り戻して起き上がってきた。]
(330) 2016/06/05(Sun) 22時頃
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…っ。
『ミームちゃん…!』
[震える足を押さえつけて立ち上がる。
――…負けるわけには、いかない。 こんなところで、彼女を死なせるわけには。]
[女性の声に合わせて、ノイズたちの矛先が此方に向く。>>314 弱った方を叩く魂胆なのだろうということは容易に想像がついた。
消耗した体力は未だ戻ってはいないけど、 だからといってこのままやられるわけにはいかない。 パートナーとは一連托生の関係だと、あのメールにも書いてあったじゃないか。]
…。
[視線を、まっすぐ彼女に向ける。そうして目が合えば]
(335) 2016/06/05(Sun) 22時頃
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『――力を、貸してほしい』
(-81) 2016/06/05(Sun) 22時頃
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[それから、再度クマと鴉とを視界におさめる。 チャンスは恐らく一度きり。 体力を回復する時間を与えてくれるほど、彼らも優しくはないだろうから]
…。
[座標は、あのクマ。 もう一体、鴉のほうを範囲内におさめたい]
『ミームちゃん、あの鴉の力奪えない?』
[巻き込むには少し高さが足りないから、なんとか地面に落とすことさえ出来ればどうにかなるだろう]
(344) 2016/06/05(Sun) 22時半頃
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[そして、彼女が鴉を地面に落としてくれるならば。
―――そのまま、クマごと彼女の吸い取った力と共に彼らを消し去ろうとするだろう。**]
(348) 2016/06/05(Sun) 22時半頃
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[ノイズが消滅したのを確認すれば、 屋上にいる女性のほうを向き直る。
元より発することのできる言葉はない。 だから、ただ無言でその女性を見つめ続ける。]
……。
[既に体力は限界に来ている。 震える両の足は正直立っているのがやっとといったところ。 それでも、屋上の女性が再度彼女を――ミームを攻撃しようとするならば、容赦しないと言わんばかりの顔で視線を向け続ける。]
(349) 2016/06/05(Sun) 22時半頃
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[何度だって、立ち上がる。 立ち上がってみせる。
たとえ声をなくしたとしても、 それでも、自分の歌を好きだと言ってくれた人のために、 自分の歌を必要としてくれる人のために、 あきらめたりなんかしない。 そして僕が歌ってきたのは、 いつだってそんな歌だったはずだ。
それがトレイルの、歌い手としての誇りだから。]
(354) 2016/06/05(Sun) 22時半頃
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/* 航がミームと繋がらないまま能力を使うと消耗が激しいのは「ファンという支え」を持たないが故の弱さが原因。
航が今サイキックとしてふるうことができている力は本質的には「トレイルとしての能力」。 なので、トレイルの象徴(彼の武器でありファンとの絆そのもの)である「声」を失ったことで、サイキックを振るうのに効率が悪すぎるというか代償が大きすぎる(という裏設定
(-93) 2016/06/05(Sun) 23時頃
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/* 卯月さん可愛いなぁ…w
そして怒鳴さんが来た…!(見ていて素敵な人なので一度お会いしてみたかった
(-96) 2016/06/05(Sun) 23時頃
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[見上げているうちに、少しずつ視界がぼやけていく。]
……。
[ああ、ミームの声が聞こえる。>>362 あの子自身には戦える力はないのに、またああやって挑発なんてして。
そうしていると、後ろから聞こえてきた男の怒鳴り声>>377>>379 なんとか首を巡らせてそちらを振り返れば、少し強面の男の姿と、もう一人年長の男性があったか。
話の内容を聞くに、どうやら強面の男と屋上の女性とは面識があるようで>>393>>394 咄嗟に思い浮かんだのは「他の参加者」という言葉。]
…。
[少なくとも、今はこの男たちは敵ではないらしい。]
(407) 2016/06/05(Sun) 23時半頃
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[そう思った途端、身体の力が抜ける。 ……ああ、まずいな。気が抜けてしまったらしい。 そうしているあいだにも、もう一組参加者と思しき男女がやってきて>>398]
…。
[自分たちでなくても、この中の誰かが書店まで到達してくれれば、このミッションもだいぶ楽になるはずと、朦朧とする意識の中でそんなことを思う。 確か、参加者の誰かが達成さえすれば全員がクリアになるはずだ、と。**]
(413) 2016/06/05(Sun) 23時半頃
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― 三途川書店 ―
[何人か、書店のほうへ向かう気配>>411>>424 ミームはどうしただろう。]
…。
「おい……。」
[目を閉じて調子が整うのを待っていると、 不意に声をかけられた。 顔を上げれば、警察官だろうか? 自分と同じ年代か、二つ三つ年上に見える男がいた。>>435]
…。
[先に行く、という彼の言葉に頷く。 そのまま、彼が書店に向かえばその背を見送ろうか。**]
(445) 2016/06/06(Mon) 00時頃
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[さっき此方に声をかけた警察官と、 彼のパートナーだろうか、ツインテールの小柄な女の子――まさか自分より年上だとは思わなかった――が書店に入ったとき、手に浮かんでいたカウンターが少し薄くなったような気がした>>#4 これで、ミッションの片方はクリアできたということか]
…。
[傍らで自分を支えるミームにそっと手を伸ばす。 そのまま何度か深く息を吸っては吐いてを繰り返せば、 さっきまでの疲労や倦怠感がいくぶんか薄れていくのを感じた。]
……。
[たぶん、今の感覚は気のせいじゃない。]
(537) 2016/06/06(Mon) 20時半頃
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(一連托生、か…)
[どうやら、『彼女』がいなければ自分はサイキックを上手く使えないらしい。]
(538) 2016/06/06(Mon) 20時半頃
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「休む間もありませんなぁ……! 貴殿らは大丈夫ですかな?」
[そうしていると、さっき書店のほうに向かおうとしていた男性が声をかけてきた。>>472 整えられた髭とくわえたパイプが、昔見た外国のドラマに出てきた探偵みたいだなんて、そんなことをふと思う。 なんだろう。渋いんだけど、どことなく愛嬌があるというのか。]
…。
[返答の代わりに、こく、と警察官の青年にしてみせたように頷く。 気遣ってもらったことに「ありがとうございます」と、 声には出せない代わりにゆっくり唇を動かしてみせてから 小さく目礼する。
目の前の男性が本物の探偵だとはわからなかったが、 察しの良い人ならば、此方がエントリー料として 何を失ったかわかったかもしれない。]
(539) 2016/06/06(Mon) 20時半頃
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[頭上から響いてきた耳をつんざくような音波に>>504 思わず耳を押さえる。]
……!
[吃驚した、と言わんばかりの顔で空を見上げれば、 さっきミームが口にしていたドーナツと同じ鮮やかな色した鳥が 鴉に似たノイズたちを叩き落としていくところが見えた。 もしかして、さっきの鳴き声(と言っていいのかは悩む)は あの鳥のものだったんだろうか?]
(参加者の誰かのサイキック……?)
[まさかその鳥本人(本鳥?)がこのゲームの参加者とは夢にも思わず、彼(?)が地上に落としていく鴉たちを見上げていた。*]
(540) 2016/06/06(Mon) 20時半頃
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(……それにしても。)
[先ほど怒鳴り込んできた赤い髪の男性や警察官、そのパートナーらしい少女。 さらに頭上では色鮮やかな鳥がノイズたちと交戦している。 そしてそれを面白そうに眺めるさっきの女性。>>506]
(…落ち着いていればそれなりに美人なのに)
[傍らのミームが聞いたら怒られそうなことを考えつつ。]
(……なんで、なんだろう)
[ここに来たときも、さらにそのあとも、彼女は執拗に此方にノイズを嗾けてくる。 単なる嫌がらせや一方的な虐殺にしては、なんだか妙に手心を加えられているような気がして。 それはたぶん、彼女と言葉を交わしたミームも感じているんじゃないかと思う。]
(554) 2016/06/06(Mon) 21時半頃
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(なんだか、まるで)
[ゲームで自分たちのキャラが満足できるレベルになるまで 育つのを待っているような、そんな奇妙な感覚。]
(555) 2016/06/06(Mon) 21時半頃
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[なんにせよ、このままではキリがない。 もう片方の目的地は、今どうなっているんだろう? 誰か他の参加者が同じように向かってクリアしてくれればいいんだけど。]
…。
[さっき、女性はなんといっていたか。 「ゴールの半分はくれてやる」と。>>462 それはつまり、まだミッションは完全には終わっていないということ。
もし、他の参加者がゴールに時間内にゴールに到達できなければ、自分たちも、今ここに集まっている彼らも皆アウトということになる。]
(……流石に、このままだとまずい、よね…)
[まだ初日だと、さっきの女性は言っていたが。 流石に初日から全員失格なんて事態は御免被りたい。]
(556) 2016/06/06(Mon) 21時半頃
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[片方の手はミームに触れたまま、視界にできるだけ 多くのノイズを捉えるように前方を見据える。 立ち上がるだけの体力は回復しきっていなかったので、 地面に膝をつけたままなのが、格好がつかないと言えばつかないか。
…それでも、いいかと思う。 格好をつけるより何より、自分は生きなければならないから。 今日この日を生きて、彼女を生かせるようにしなければならないから。
そのまま前方に手を翳せば、さながら地吹雪のように白と金の光る粒子が地表を舞う。 一掃とまでは叶わなかったけれど、ひとまず9体は消し去ることができただろうか。
その頃にはたぶん、残りのノイズたちも、他の参加者たちによって倒されていることだろう。]
(558) 2016/06/06(Mon) 21時半頃
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/* 前回、ショッピングセンターを通る時1d5分にしたら三連続で1が出ました。 前回の反省を踏まえて最大数を増やしたら今度は最大値に近い数値が出ました(時間切れで削除できず)
……だからなんで極端なのかな僕のダイスはorz
(-136) 2016/06/06(Mon) 21時半頃
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[どうして無茶をするのか、と言えば。>>585
今日一日を生きるために、とか ミームちゃんを殺させないようにするため、とか もしかしたら味方になってくれるかもしれない参加者を一人でも多く生かしたいだとか。
思いつくだけでも、これだけの『理由』がある。 とはいえ、二番目はあまりやりすぎると却って彼女の迷惑になってしまうだろうけど。]
(622) 2016/06/06(Mon) 23時頃
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[生き返りたいと願っていることも間違いなく事実。
自分が死んでしまったことで、 自分たちのイベントに関わった沢山の人たちに 迷惑をかけてしまった。 「トレイル」としては、彼らのためにも 生きて戻らなければならない。 それともうひとつ、「 」のためにも 生きて帰らなければならない。
だがそれと同じく「トレイル」としては、 卑怯な真似をしたりして他の参加者を出し抜くようなことも したくはない。 それは自分の音楽を歪めてしまうような、 そんな心持ちがしてたまらなく嫌だった。
それとは別に、自分個人としても「トレイル」としても。 彼女を……ミームを生かしてあげたいというのも 同じくらい強く願っていて。]
(625) 2016/06/06(Mon) 23時頃
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…。
[そこまで考えてはあ、と大きく息を吐く。]
『……結局のところ、 僕がどうしようもなく馬鹿ってことなんだろうなぁ』
[何もかもを守りたいなんて甘い考えばかりで。 結局のところ、何一つ守れてなんかいない。
生前「 」に言われていたとおり、自分はとんだ大馬鹿者なんだろう。 ついでにそのせいで死んだようなものでもある。]
(626) 2016/06/06(Mon) 23時頃
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[次の目的地へ向かう参加者たちを見送る。 自分はというと、最初に出会ったときよろしく ずるずると彼女の手で書店のほうに引きずられていく>>582]
『うん。ごめんね。 次はうん、次こそちゃんと気をつけるから…』
[しかしここまでの前科が前科なので、 果たしてこの言葉がどこまで彼女に響くかはわからない]
…。
(628) 2016/06/06(Mon) 23時頃
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『ミームちゃんがいるから、大丈夫。』
[ぽふ、と自身を引きずって書店地下に連れていこうとする 彼女の肩に軽く触れながら。 彼女がいれば、というのはあながち間違ってもいない。]
(629) 2016/06/06(Mon) 23時頃
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[とはいえ、本気で彼女を生かすことを考えるならば、 能力の使い方を、きちんと考えなければならない。 ついさっきのような真似は、間違いなく自分たちのあってない寿命を削る。]
『あ。そこの喫茶コーナーは珈琲が美味しいんだよ。』
[まあまず、今は何より身体を休めることを第一に考えよう。*]
(633) 2016/06/06(Mon) 23時頃
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/* 類君の勢いが、なんだかとっても煉都さんを彷彿とさせるけど…どうなんだろう(中身は全くわからない勢)
(-166) 2016/06/07(Tue) 00時頃
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