266 冷たい校舎村7
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/* 午後? 午後だよ(ふるえ)
ログの量におののいてなんかいないよ(ピャー)
(-114) 2019/06/09(Sun) 15時半頃
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―― 回想/イロハ、うどん屋に入る ――
[駅前の小さなうどん屋、といえば、 以前イロハが付き合ったことのあるバレー部男子のお気に入りのお店のようだった。 そのお気に入りっぷりたるや、 デートにおける食事場所候補として挙げられたくらいだった。
……結局実際のデートコースに採用されることはなかったのだけれど。 イロハが候補に挙げた、駅前街のもっと中心部にある価格お安めのイタリアンなお店が選ばれたから。 思うに彼とは好みの方向性が違ってばかりだった。 あっちも合わせるの、大変だったかなぁ、と今さらながらに思う]
(485) 2019/06/09(Sun) 17時頃
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[イロハが実際に、評判だけ聞いてた件の店の扉をくぐることになったのは、 あるヒマな放課後の単なる気まぐれであった。 二人用テーブルの片方の席に座り、母に「今日は夕飯は外で食べてくる」とメールを送り、 お品書きをしげしげと眺め、とりあえずきつねうどんを注文した。
あとは注文の品が来るのを待つばかり……であったが]
……?
[近くのテーブルにうどんの器を置いていく店員の顔が、 なんだか高本に似ているように見えてしまった]
(486) 2019/06/09(Sun) 17時頃
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[さすがにヘンな声はあげなかったものの、 その姿に控えめに視線を送ってしまった。 遠慮のないまなざしに気付かれたなら、バツの悪そうな顔でもされただろうか。>>259
わけがわからない、と直感的に思ってしまった。 確かに、まあ、 七月とのことで詰め寄ってから、そんなに時間は経ってなかったものの。 だからって彼があのことを思い出して、 気まずそうな顔をするとは考えてなかった]
(487) 2019/06/09(Sun) 17時半頃
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……、ヨーコちゃんのこと、 高本くんといっしょにしないでよっ
[そんな風に感情的に言い返して、>>0:953 怒り気味で去っていったイロハのこと、 その時高本がどう思ってたかなんて、顔見ただけでわかるはずもなかったけれど]
(489) 2019/06/09(Sun) 17時半頃
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[ただ、イロハの方は確実に根に持っていたので、 立ち去ろうかとすら思ったが、店内にほんわりと漂う熱気に辛うじて引き留められた。
数分後、目の前に置かれたきつねうどんは普通においしそうだった。 黄金色したつゆの中に漂ううどん、油揚げ、 白地に薄い赤の縁取りのされたかまぼこ、散らされた小ネギ――]
……おお。
[自然にお箸がたんまり入ったいれものの方へと手が伸びた。 どんなしがらみも刺さったままの棘も、 結局食欲の前には勝てないものなのだ*]
(490) 2019/06/09(Sun) 17時半頃
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/* うっもうちょっと待っててよかったか(こらえ性のないナカノヒト)
柊くんなんか不穏さあったけどこれってつまり盗聴……!?
(-122) 2019/06/09(Sun) 17時半頃
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/* そして宇井野くん宛てプロットが長くなるるるる
(-123) 2019/06/09(Sun) 17時半頃
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/* >>430 宇井野くん >>455 養くん
(-127) 2019/06/09(Sun) 18時半頃
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―― 現在/お化け屋敷内部 ――
[養はお化けはいない、と言っていたものの。 明確に足音が響けばぴくりと肩を震わせた。>>417
お化けか、と思って即座にソレを否定する。 足音がするんだから人間だって決めつけて、 振り返ったらやっぱり見知ったひとの姿が見えた]
おぉー。宇井野くんいらっしゃい。 変わったものはね、なかった! 見事なまでに文化祭の時そっくり。
(504) 2019/06/09(Sun) 18時半頃
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[歩み寄られればその身長差は明確になる。>>418 男子バレー部の助っ人に来た時、 彼が溶け込めるようにちょーっと気を利かせたこともあったけれど、 何分お化け屋敷の中にいるからか、 どうしたって文化祭でのことも思い出す]
だからね、文化祭楽しかったし、 ……そういえばあのメールの差出人も、文化祭楽しかったって言ってたよねって考えてたところよ。
……誰なんだろう、差出人。
[メール、と口にした後、 イロハの表情は明確に曇っていた*]
(505) 2019/06/09(Sun) 18時半頃
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―― 回想/文化祭準備中 ――
[去年も使った宣伝看板に、 新しいデザインが描かれていく。>>460 それを手掛ける宇井野の手つきは、 慣れている、ということを如実に言い表していた]
服、ねぇ……。 轟木くんみたいなゾンビ服にする、か……。
[傍らで看板を眺めながらイロハは顎に手を当てて考えた。 イロハの隣の相原はその意見に控えめに異を唱えた。 「廃病院舞台ってこともわかりやすく伝えないと……」と言っていた。
――それもそうだ。 せっかく凝った舞台背景があるんだし。
視線を看板から宇井野に移して、イロハはあっけらかんと口を開いた]
(506) 2019/06/09(Sun) 19時頃
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……なら宇井野くん、 お医者さんの服を着てみるのがいいんじゃない? 白衣に血糊をぱーってぶち撒けばお化け屋敷の住人っぽくもなるでしょ。
[お医者さんのコスプレ服なら安値で買えそうだが、 宇井野に合うサイズがないのでは……と思ったので、 結局一から作るになるだろう――と頭の中でプランを固めてみた。 採用はされないかもしれないが、考えてみるだけならタダである。
……実際の案がどうなろうと、結局宣伝係の服を作るのも、 イロハたち衣装係の役目にはなったろう。 イロハ独特の役目といえば、あとは、 宣伝に回る宇井野の顔に、不健康そうなメイクを施したことくらい]
(507) 2019/06/09(Sun) 19時頃
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[男らしい、という額面にそのままはまる宇井野を見て、 ナース服を着せよう、なんて発想が出てくることはなかった。
言えずに飲み込んでしまった声はきこえない。>>0:1018 彼にまつわることできこえたものと言ったら、 隣のコートを使っていた女子バレーボール部の子たちの楽しげな声。 宇井野が男子バレーボール部の助っ人に来た時のことだ。
「背高い」「つよそう」「カッコいい」「顔立ちがなんかワイルド」 ……うん、わかる。実によく分かる]
(508) 2019/06/09(Sun) 19時頃
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だから、ね。 話題性は出ると思うけど、君にナース服を着せるのは、 さすがに君がかわいそうじゃあないかな、って。 そんな風にさえ思っていたんだ。
(509) 2019/06/09(Sun) 19時頃
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[――だから、 小道具となる可愛いぬいぐるみにひとりはしゃいでいた時だって、>>430 周りの宇井野や養に同意を求めることはしなかったし]
こんなんばっか? 気になるねぇそのお店。 でもそれなら逆に選ぶのたいへんだったんじゃない? ……店員さんにでも手伝ってもらった?
[なんて結論にあっさり至っていた。 件の人形はイロハの手の内で、 片手だけ挙げられてコンニチハポーズをしていた。 これをビリッってするなんてとんでもない。 小さい頃のイロハだったら、目の前でそうされようものなら、 お人形さんが傷ついたことに大いに泣いただろうけれど、 オトナに近付いてるイロハはちょっと合理的に考えた。物をむやみに壊すのはもったいない]
(510) 2019/06/09(Sun) 19時頃
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よしっ内装監督の言質いただきましたー! りょーかい!
[とはいえすぐにコドモっぽい面が顔を出す。 いい感じに、とはすなわち、好きにやっていい。>>455 そういう解釈を勝手にするイロハも、やっぱり仕事の世界を知らない。 企画書なんてものは見たことがなくて、せいぜい完成手前のシロモノとか、ボツになった服とかが、 たまーにイロハの手に渡るくらい。
汚れた包帯、どんな風に巻いてみても、 手元のクローバーが隠れてしまうのが気になって。 包帯の上にクローバーのアップリケをつけてしまった。 よく見なければお客さんはおろかクラスの面々も気付かないであろうそれだって、 イロハが今いるお化け屋敷の中のぬいぐるみを、 きちんと彩っていた**]
(511) 2019/06/09(Sun) 19時頃
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/* 宇井野くんの女子力〜〜〜!! ということを考えながら着席でおます
(-133) 2019/06/09(Sun) 21時半頃
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―― 現在/お化け屋敷内部 ――
そーいうこと。
[宇井野の言葉に頷いて視線を正面に戻……しても顔は見えない。>>536 必然的に見上げる格好になりながら話を繰り広げる。 とにかく日本人離れしている体格を目の当たりにして、 (で、でかい……!!!)と内心感嘆符を飛ばしまくったこともあったが、 今はもう慣れたものだ。
心当たり。確かにみんななさそうだった。 自白をしてくるひともいなかった。 イロハにだってない。……ああ、これはもちろん現実での話]
一番、なんて誰にも分かんないじゃないかな。 あたしには周りのみんな楽しんでたように見えたし。 宇井野くんだって。
(588) 2019/06/09(Sun) 22時頃
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……そりゃあ、ね。
[やがて。 気にかかるか、と言われたら静かにうなずいた。>>538 薄暗いお化け屋敷の中でなおうっすらとかげりを帯びるひとみ、口元。
見下ろす視線を受けながら口を開く]
なんか、これ、あたしがいつの間に見てた、 都合のいい夢なんじゃないかなぁって漠然と思ってた、けど…… コレがいくらあたしの無意識でも、 クラスの誰かを、これから死んじゃうって感じのメールを送りつけた人に仕立て上げるのは……、 さすがに、ないんじゃないかな、って、思いまして。 うん、ない、よなぁ……。
(589) 2019/06/09(Sun) 22時頃
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[ここまで考えて、自分の夢説を否定して。 精神世界の話を知らないイロハは、 あっさり袋小路に陥っていた]
ねぇ、これってホントに夢なのかなぁ……。 とりあえず宇井野くん、 あたしの頬を思いっきりぎゅーってしてくれない?
[言ってることはまともとは言い難いが、 見上げる眼差しは真剣であった。 宇井野に頼んだのは単純に、イロハの女手より強くつねってくれると思ったから*]
(591) 2019/06/09(Sun) 22時頃
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/* の……脳がフリーズしそう……ぐおおお
(-134) 2019/06/09(Sun) 22時頃
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……だって楽しかったし。
[そう応える口ぶりに翳りはなかった。>>612
思えばなかなかたいへんなこともあった。 宇井野にも賛成をいただいたのがよかったか、>>547 彼に着せるのが白衣で決まったものの、>>548 宇井野サイズの服なんて普通の店ではなかなか売っておらず。 (ましてや白衣っぽいのというとなく) たまたま服屋の片隅で大きなサイズのジャケットを見つけて、 参考にしようとしげしげ眺めていたら店員にジト目を向けられたり。
胸や背中周り、腕の太さをメジャーで測っては、 やっぱり大きいんだなぁ、という感想を得たり。 ためしに作ってみた白衣は肩回りがきつきつでやり直さざるをえなかったり。 学校が開いている間には仕上がらず、家のミシンで仕上げをしたり……]
(630) 2019/06/09(Sun) 23時頃
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[そんな楽しいことに加わった面々が、 みんなで同じ夢を見ている? >>613
宇井野はそうは思っていないんだろうな、ということは、 口ぶりからなんとなくわかった。
夢だとしてもどこからが夢なのか釈然としない、それも確か。 暖を取りながら登校したひと時を束の間、思い出す]
(633) 2019/06/09(Sun) 23時半頃
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[頬を、と頼んだ相手が大きな手でとったのはイロハの手だった。>>614 頬をぎゅーっとして、と言った時点でそれ相応の痛みを覚悟してたけど、 想像よりずっと痛かった。なんだか骨にクるといいますか]
……い、いいよ……ありがとう……
[やっぱり夢じゃないのかここは。 こんなに夢のようなのに。
現実でも夢でもない、じゃあ言うなれば異世界?
そう思うだけでも荒唐無稽なのに、宇井野はさらに非現実的なことを口にする。>>615]
(634) 2019/06/09(Sun) 23時半頃
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誰かがつくった世界? ……ここが? そんなことあるの?
[あるらしい。 言葉に軽い調子はなかったから、二の句が継げずに黙ってしまう。 急に目に映る景色がふいに寒々しく感じてきて、 「出よう」と宇井野を出口へと促した。
――薄暗い廊下はもっと寒々しかったけれど*]
(635) 2019/06/09(Sun) 23時半頃
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[もし、頬が腫れた状態を母が見ようものなら、 それこそ風邪を引いた時以上に心配するだろう。 それはきっとちゃんと、宇井野が見たことがある母娘像にも当てはまるはず。
ご配慮くださりありがとうって言うところだよね。 ……でも言えないや。ごめんね。 顔なんてどうでもいいくらいに思っちゃう時もあるから]
(658) 2019/06/10(Mon) 00時頃
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[イロハの手をぎゅーっとする、という役割を終えた大きな手の行く先は追いかけない。>>645 宇井野が語りだせば、顎が持ち上がり、顔全体が上を向く。 仮に今首が痛くなっても気になるまい。それより手だ、手]
……命の、危うい人。 じゃあ、もしかして。
[あのメールを出したひとは、どこか遠く……じゃなくて、 死の世界にでもすでに旅立っていて、 死の淵に瀕してしまったがために世界を作り出した、というのか]
(659) 2019/06/10(Mon) 00時頃
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―― 何かを捨てるということはあんがい難しいのに。
(660) 2019/06/10(Mon) 00時頃
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宇井野くん、……はは、冷静だねぇ。 でも、閉じ込められてるんでしょ?
[出られるのかなぁ。って呟く声はちょっと平坦だ。>>646 だってもうわからない。さっきまでは出ざるべき、というか、 いっそこの場所を楽しむくらいの気はあったのに。
イロハはちょっと冷静さをなくしつつあった。 お化け屋敷と化した教室を出て、 お化け屋敷の延長みたいな薄暗い廊下を見渡せば、 廊下の窓に手をかける。……開かなかった]
窓はダメ、かな。
[ぽつりと呟いて立ち止まる。 外は暗い。……ああ、今何時なのか。わかんないねスマホ置いてきたから*]
(662) 2019/06/10(Mon) 00時頃
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