人狼議事


41 アンデッドスクール・リローデッド

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【墓】 親方 ダン

 ……!! この音は……!!

[甲高い音に引きつられ、生ける死者が歩みを進める。
 座り込んで逝人の誰かが、うぅ、と悲しみの声を上げる。
 侵入された。屋敷のどこからか。一体どこから。テラスの方だ。
 引き留めたい。己に肉体があるのなら、自慢の両腕で、感染者達を遠ざけたい。
 しかし、もはや不可能なこと。決して、決して、叶わない]

 それでも……。

[無力な男は足を踏み出す。
 3度の死を迎え得た決意>>+18を、ここで違える訳にはいかないのだから]

 最後まで、見届けます。それが、どんな現実であれ。

[生き残った者達の無事を祈りながら、逝人の男と熊は死者に混ざって、音源の方へと駆けて行った**]

(+24) 2011/12/07(Wed) 01時半頃

親方 ダンは、メモを貼った。

2011/12/07(Wed) 01時半頃


ダンは、3度の死を迎える「前に」得た決意>>+24。2度の死を迎えた得た知識のことだ。**

2011/12/07(Wed) 02時頃


親方 ダンは、メモを貼った。

2011/12/07(Wed) 21時半頃


【独】 親方 ダン

/*
言ったじゃん。言ったじゃん。
奇跡なんて、あてにしちゃいけないんだって>>0:404

それは前提だからいいとして。
レティ&ネルのやり取りが、構図的になんかイイ。

(-133) 2011/12/07(Wed) 21時半頃

【独】 親方 ダン

/*
うーん。ソロールなんにしよ……。
墓下盛り上げたいけど思いつかない。

一応コンセプトとしては『救いのあるこの世界の裏側』みたいに考えているけど。
地上でのバッドエンドとかも想定しているから、そこを補完できる場所にしたいんですよねー。
んー。

(-135) 2011/12/07(Wed) 21時半頃

【独】 親方 ダン

/*
前の灰でメインストーリーだなんだって言ったけど、ネルさん、もう台風目になってる気がする。
しっつれいしましたっ!

あぁ、後エピになってから墓下見る人もいるわけで、別に『救い』だなんだっていうのもそこまでこだわっているわけじゃないので、気にしないでくださいねー。
ただ、そっちの方が後味いいかも、って思ってるだけなんで。

(-137) 2011/12/07(Wed) 21時半頃

【墓】 親方 ダン

―屋敷・深夜か・テラスへの道―

[男は走る>>+24。久方ぶりにも関わらず、微塵も違和感を得ないその両足で。
 死者の間をすり抜け、気落ちする逝人達の前を素通りし。
 背後からは、肉体から遊離し同じ世界に身を置く獣の息遣い>>+23
 荒れ果てた花壇>>2:472になお咲き誇る美麗な花も、己と世を共にするものか。
 男は、風にもならない朧な身体で、現世と幽界の狭間を駆ける。
 その先に、どんな悲惨な現実が、待ち構えていたとしても]

 ……………………

[けれど、今はまだ、そこでの出来事に触れるのは、あまり適切ではないかもしれない。
 ならばかわりに……こんな話は、いかがだろうか?
 それは、かつて半身の自由を喪失してしまった時のお話>>2:364
 幽体と化した足が大地を踏み蹴る感触が、男の記憶を呼び覚ます――――]

(+25) 2011/12/07(Wed) 23時半頃

【墓】 親方 ダン

―回想・15年前・深夜の公園で―

[がしり、がしり、と音がする。男の振り上げる無骨な拳が、その音色を奏でている。
 両の拳を染めるのは、組み伏せた若者から漏れる鮮血。
 いや、彼だけのものではない。周囲を見渡せば幾人かの男たちが、倒れ伏し呻きをあげている。
 馬乗りにされた若者が、悲鳴を上げながら涙を浮かべる。
 知ったことか。自業自得だ。覚悟もなしに群れ虚勢を張るから、お前はこんな目にあっている。
 そうだ。他の奴らも同罪だ。
 男を取り囲む残る奴らも、いずれこいつと同じ運命を辿る]

 ……あ?

[遠巻きに見守っていた女性――――当時付き合っていた相手が息をのむ音を、耳が捉えた。
 大丈夫。彼女の位置は正確に把握している。
 もし彼女に危害を加えようものならば、そいつの血祭りに上がる順番が、僅かに繰り上がるだけのこと。
 不敵な表情を崩さぬまま、返り血を浴びた顔で、ちらりと傍らに視線を送った。
 そこには、こちらに目掛けて金属バットを振り上げる、茶髪の若造の引き攣った形相]

(+26) 2011/12/07(Wed) 23時半頃

【墓】 親方 ダン

[……必死だな。男はそう思いながら、彼のことを嘲笑う。
 なんということはない。深夜に彼女を自宅へと送る途中、数人のチンピラに絡まれた。
 どうやら、そいつらはやる気らしい。
 きっとこれまでもこうやって、適当な相手を見繕ってはそれなりの悪さをしてきたのだろう。
 どうせ大した奴らじゃない。せっかくだから仲間を呼び集めるのを待ってやって、こうしてゴミ掃除をしているだけだ]

 ……やれよ。

[男の眼力に射竦められ、茶髪の瞳に脅えが宿る。
 そうだ。所詮はこの程度の奴らだ。群に隠れては厄介事を押し付けあって、自身じゃなにも、できやしない。
 鼻で笑い無視すると、股下の男にとどめを刺した。
 これで我に返ったのか。それとも立ち上がられたらまずいと見たか。
 振り上げたままの金属バットが、ようやく男に打ち落とされた]

(+27) 2011/12/07(Wed) 23時半頃

【墓】 親方 ダン

 お前……馬鹿だな。

[背中に受けた衝撃をものともせず、男は二本の足で立ち上がる]

 狙うなら、『頭』だろ?

[レスリングで鍛えた己の体に虚弱な若造の一撃なぞ、何の効力もありはしない。
 そうだ。鍛錬に注いだ時間が違う。流した汗の量が違う。
 耐えてきた痛みも。決して負けてはならないという、その、気迫も。
 事実、男は強かった。強者であることに誇りがあった。
 有り余る力を正義に注ぎ、弱者をいたぶる雑魚どもを、一掃することを夢に見た>>0:224
 だからこそ、己は正しく――――貴様らを罰する権利がある]

 おおぉぉぉっ!!

[男の拳が一閃する。若造の顔面に突き刺さる。
 対手の体が、弾け飛び、はるか前方に転がった。
 奴は当分、動かない。砕いてやった。鼻も、心も。
 一つの『正義』を成し遂げた男は、不遜な面で、にやりと笑った]

(+28) 2011/12/07(Wed) 23時半頃

【墓】 親方 ダン

 死ねよ。弱ぇクズは。

[……いや、男はただ、手にした破壊の力を正当に行使する、そんな言い訳が欲しかっただけだったのかもしれない。
 ふと、エンジン音が聞こえ、男はちらりとそちらを見やった。
 一台の乗用車が男に向けて、まっすぐこちらに突き進んでくる。
 そうか、と男は思う。その程度には腹を括った……腐ったクズも中にはいるのか。
 例え機械的な凶器が向けられようとも、男は身を引くことはできない。
 背中を向ければ強者の称号を、自ら投げ捨てねばならない。
 恐怖がなかったと言ったら嘘になる。されど、クズと並んで弱者に陥るくらいなら、死んだ方がはるかにましだ。
 躊躇いなく車へと走ると、男はボンネットへと飛び乗った]

 …………ちっ。

[がつん、と体に響く衝撃。とっさにサイドミラーを引っ掴み転落を防ぐ。
 思った以上の衝撃だ。だが、この程度では、男は決して倒れない]

(+29) 2011/12/07(Wed) 23時半頃

【墓】 親方 ダン

[中で、驚愕する「クズ」の姿が見えた。ハンドルに齧りつき、男を振り払おうと遮二無二になって左右に回す。
 見たか。男は優越感に浸り、運転席の「クズ」を見やる。
 しかし心の中に過るは焦り。まずい。現場から離れていく。
 あそこにはまだ幾人かが、仕損じたまま生き延びている。
 彼女の身に危険が及ぶ。車はどこまで走る気なのか。
 早めにケリをつけなければ。焦燥に駆られ、開いている窓から運転席へと乗り込もうとした瞬間――――身体が、振り落とされていた。
 四足の着地。地面はアスファルトだ。そうか、ここは道路の上だ。
 男を振り落とした乗用車が、一目散に男から遠ざかっていく]

 逃げてんじゃ……っ!!

[乗用車の背に向けて叫びかけた最中、男はようやく気がついた。
 ……違う。奴らは男から逃げようとしている訳ではない。
 単純に……ルールに従って、動いているだけ。
 しくじった。奴らに気を取られすぎたせいで、反応が一瞬遅れてしまった。
 背後から照らされる眩いライトと、耳をつんざくけたたましい急ブレーキの音。
 これが男の――――『不注意』>>2:364だった]

(+30) 2011/12/07(Wed) 23時半頃

【墓】 親方 ダン

 かかって、こ……

[振り向き呟かれた声は、迫りくるダンプの圧倒的な存在感に気押された、蚊の鳴くような弱々しい声。
 まるで、脅えた子供のような。
 身体を打ち抜く突撃は、これまで培ってきた自信の全てを根こそぎ掻っ攫い引き裂く。
 己の矮小さを突き付けられ、ふと、脳裏に「死」の文字が浮かんだ。
 いや、そんなはずがない。吹き飛ばされたまま、男は思う。
 これまで、勝ち抜いてきたではないか。時に敗北を期すことがあっても、乗り越え強者であり続けたではないか。
 そうだ。強者だ。力を手にした者だ。
 そんな己がこんなところで――――。
 続く思考は、ガードレールに叩きつけられ、内側の破壊にあわせて終わった。

 い……や、だ……。

 こうして、男は絶対強者の自信とともに、身体機能の一部を、喪失してしまったのだった。
 それからずっと。その命が、途絶えるまで**]

―回想・15年前・深夜の公園で―

(+31) 2011/12/07(Wed) 23時半頃

ダンは、己の夜も、やがては明けることだろう……**

2011/12/07(Wed) 23時半頃


親方 ダンは、メモを貼った。

2011/12/07(Wed) 23時半頃


【独】 親方 ダン

/*
高橋さんには、私のメモは見えていないのかもしれない。
さすがに2人きりの場所で、こちらには応えず別の方に応答されているのは、堪えるわぁ。

(-162) 2011/12/07(Wed) 23時半頃

【独】 親方 ダン

/*
……と、今回灰で色々言っているけど、それは同村した相手が何を感じていたのかは、出来る限り伝えた方がいい、との考えからです。
口に出す、ということは、自分に向けられる言葉も受け止めて咀嚼する意思がある、ということなので、エピで『こんな灰残すなー』とか『お前はこーだー』みたいな意見があれば、どしどしいただけると嬉しいですね。
それが、PLとしての成長の糧になると思っているので。

そいじゃ、またー(明日?)

(-164) 2011/12/07(Wed) 23時半頃

親方 ダンは、メモを貼った。

2011/12/08(Thu) 19時頃


【独】 親方 ダン

/*
ん。高橋さんは本当に見えていなかっただけのようだ。
失礼いたしました。

これ、共鳴者の2人は完全に死にに行ってますね。
2人の見せ場だ! 頑張れっ!!

(-268) 2011/12/08(Thu) 19時頃

【墓】 親方 ダン

/*
中発言失礼します。
あくまで俺視点ですが……共鳴者の2人は死にに行っているように感じています。
おそらく、2人が一緒にいる、離れられない、という前提を作ってしまったため、動きづらくなってしまい、物語に絡めなくなってしまった、という感じでしょうか。
そのせいで、共鳴者としての利点(遠くにいても話せる)も、意味を失ってしまいましたしね。
>>3:254などを見ても、ここが『見せ場だ』と腹を括って、心中を狙っているようにも。
特にローズマリーさんの>>201。そうでもなければ、とても銃弾を放つキャラには見えませんし。

俺は襲撃については何も言わないと言ったとおりですが、ここら辺を考えて、地上にいたらどちらかに投票していると思いますよ?
一応、ご参考までに。

(+33) 2011/12/08(Thu) 19時半頃

【独】 親方 ダン

/*
>人を信じる事が苦しくて、怖いなど、当たり前だ>>225

ここら辺の描写は、共鳴ログにあると信じてる。
そうじゃないと、さすがに暁さんに言い過ぎだから。

(-278) 2011/12/08(Thu) 19時半頃

【墓】 親方 ダン

/*
ですね……そんな気配がします。
共鳴者に投票するにしても、俺も、投票するとしたらローズマリーさんでしょうし。
設定も全部出されていますし、生命力的にも、残されたら、フォローがない限り、ロールに困るようにも感じますから(最悪自殺されてしまうようにも)。
そこを踏まえても、ヴェスさんには票は行きづらいかもしれません。
と言いますか、俺の勘が外れていて、本当は生きようとしているのかもしれませんし。
すみません。引っかき回してしまったみたいで。

お力になれませんが、墓下からは熱く見守っていますからね!
バーレーさんも、フォローさんも、暁さんも、見事な動きをされていますよ。
きっとこのシーンはインパクトのあるものになるはず……ご自身を信じて、頑張られてくださいね!

(+34) 2011/12/08(Thu) 19時半頃

【独】 親方 ダン

/*
>せっかく裏で愛を語り合ってちちくりあってるのにw

なにやってんすかww

(-280) 2011/12/08(Thu) 20時頃

【独】 親方 ダン

/*
>死んだほうが、マシよ――>>229

……よかった。当たってた。ほっ。

(-286) 2011/12/08(Thu) 20時頃

【独】 親方 ダン

/*
>亡霊うまく仕事しないからねぇ。

す ん ま せ ん !
吊票集め過ぎた私のせいですっ!!

(-293) 2011/12/08(Thu) 20時頃

親方 ダンは、メモを貼った。

2011/12/08(Thu) 20時半頃


【独】 親方 ダン

/*
>殺意を抱きながら殺した罪を問う処刑者なんて滑稽やね>>237

か、かっこいい……こうゆうセリフを吐いてみたい。

ええ。灰がたくさん落ちるということは、ログ作りが進んでいない証拠です。

(-302) 2011/12/08(Thu) 20時半頃

【墓】 親方 ダン

―食堂の扉を出て―

[テラスを抜け>>3:228、食堂へ渡る>>3:224
 そこで、熊を引き連れた男は、確かに何かを目撃したのかもしれない。
 女生徒の魂――――逝人はその場にはいただろうか。
 何が行われていたのかは、今はまだ、語らない]

 ……………………

[どれだけの時間を過ごしたのだろう。やがて男は、食堂の扉を目指す。
 中で行われている出来事を、最後まで己の目に焼きとどめるため。
 はたして、熊以外の同行者はいただろうか。
 男は、閉ざされた扉>>3をすり抜け、残された者達が集うフロアへと進入した。
 この場にいる生きた人間は、誰がいたのかは分からない。
 けれど、男は生者のかわりに、座り込んだ小さな逝き物をその双眸に捉えたのだった]

(+36) 2011/12/08(Thu) 21時半頃

【墓】 親方 ダン

 猫さん…………

[そこには、心細そうに顔を撫でる猫の姿が。
 死体は、周囲には見当たらない。きっと、どこか別の場所>>4:151で命を落とし、ここまでさ迷ってきたのだろう。
 長身の男は屈みこみ、そっと猫を抱きあげた]

 苦しくは、ありませんでしたか。
 サンテックスさんとは、最後まで仲良くされていましたか。
 もし、そうでしたら……せめてもの、救いですよね。

[猫に、そっと頬ずりをする。これまで望んで叶わなかった行為>>2:72ではあるけれど、心に宿るは喜びではなく、寂しさと、ほんのかすかな暖かみ。
 その感触が、再び男の記憶を呼び覚ます――――。
 そうだ。少し前に、男の喪失の話をした。
 これだけでは救いようのない、悲しいお話だっただろう>>4:+31
 ならばこの間に……もう少しだけ、語りつないでおこうと思う。
 再び過去に立ち返る男を、扉から鼻先だけを突き出した熊が、きょとんとしたまま見つめていた]

(+37) 2011/12/08(Thu) 21時半頃

【墓】 親方 ダン

―回想・15年前・病院の大部屋、ベッドの上で―

[死んだのだ、と男は思っていた。
 ベッド回りのカーテンを閉ざし、虚ろな瞳で揺らぎを見つめる。
 遠くに感じる白布を網膜に写し込みながら、死んだのだ、再び思う。
 ダンプに撥ねられた代償は、多大な後遺症を男にもたらした。
 T7胸髄損傷。それは、戻ることのない下肢機能の喪失。
 豪快なリフティングも、打突における踏み込みも、ただごく自然と歩くことすら、もう叶わない。
 力に過大な信頼を、過信を抱いていた男>>4:+28にとっては死の宣告も同様で。耐えがたく。堪えがたく。
 けれど、自死など決してできない。そんなことを行えば、耐えきれずに『死んだ』と嘲笑う奴らが、きっといる。
 絶望に打ちひしがれながらも、なお灯るつまらぬ自尊心。
 同時に、そんな内心を、まだ、彼らの故郷へと隠居してはいなかった両親>>2:413にも、リハビリをすすめる医療従事者にも吐き出すことができなくて。吐き出す奴らは弱者だと、いまだに思い続けていて。
 『死んだように』の言葉に相応しく、ただ食事を摂取し排泄し、整えられた環境の中、浅い惰眠を貪る日々を過ごしていた。
 壊れた心と、体のままで]

(+38) 2011/12/08(Thu) 21時半頃

【墓】 親方 ダン

[そんな日々をどれほど過ごしたことだろう。
 ある日、男のもとに妙な闖入者が訪れた。
 無気力に見つめるカーテンが小さく揺れたかと思った瞬間――――。
 ベッドの上に、男の胸に、その来訪者は飛び乗っていたのだった]

 ね……こ……?

[白い毛並み>>0:406がシーツの色と混ざりあい、男は思わず目をしばたたせる。
 なぜ、こんなところに猫がいる?
 ここは、入院患者の集う大部屋であったはず……。
 その疑問に答えるように、詫びを入れながらカーテンを開けた老人を見て、今度は目を見開いた]

(+39) 2011/12/08(Thu) 21時半頃

【墓】 親方 ダン

 ティモシ…………先、生>>1:182

[見つめる先にいた人物は、高校時代の恩師、ティモシー。
 そうだ。彼はあの頃から老人だった。
 印象こそ薄かったが、気弱ながらも優しくて、だから、男が心の中では見下していた教員だった。
 ティモシーは男のことを、すぐに思い出してくれた。
 ヤチグサさん、と笑いながら語りかける彼のくりくりの瞳が、嬉しそうに細まっている。
 どうやら、彼が顧問している生物学部の学生が、体調をこじらせ入院してしまったらしい。
 猫がとても好きな子だから、連れてきたら逃げられちゃった。
 そう言って微笑むティモシーの顔は、男の容体も、そばに置かれた車いすにもまったく頓着した様子はない。
 それで、ヤチグサさんは、どこか悪くされてしまったんですか?
 かつての教師は、制服を着ていたそのままの頃と同じように、下肢不随の男に問いかけたのだった]

(+40) 2011/12/08(Thu) 21時半頃

【墓】 親方 ダン

[なぜ、彼に全てを語ってしまったのだろう。
 なぜ、辛い心情も吐露したのだろう。
 べったりとお節介を焼かす相手を、鬱陶しく感じる>>0:271のは男も同じ。
 けれど彼は、こちらへの関心もそれほど強くなく、微かなつながりを持った『他人』。
 そんな絶妙な距離感が、心地よかったからかもしれない。
 全てを吐きだしきった時、空虚な男の胸には確かに、淀んだ何かを排泄しきった、わずかな充実感に満たされていたのだった]

 俺はもう、終わりだ。
 こんな体になってまで、生きている価値なんざ、ない……です。

[久方ぶりの慣れない敬語を交えたのは、いったいどんな心境の変化か。
 ティモシーは、違う、とも、そうだ、とも言わなかった。
 ただ、うんうん、と頷いていた挙句に、うーん、と一人悩みこんでしまっただけだった。
 胸の上にいる猫は、つまらなそうに欠伸をしている。
 そんな1人と1匹の様子に、思わず頬が緩みかけた瞬間、思わぬ言葉が、男に告げられたのだった]

(+41) 2011/12/08(Thu) 21時半頃

【墓】 親方 ダン

 …………は?
 え、えぇ。確かに、やりはした、が。
 きょ、教師、だ、で、ですか? あの教育実習なんて、ただの気まぐれ……
 ……本気で、この、俺が?

[ティモシーはにっこり笑いながら、迷いなく男に告げてくる。
 確かに、教育実習は行った。ただ、それは公務員試験の面談において、プラスになるかと思っただけのこと。
 本気で教員になるつもりなど、微塵もあったわけではない。
 けれど、語りだしたティモシーの熱は、収まらない。
 学園が最近、バリアフリー回収を行ったんです。
 せっかくやったのに、効率的に使ってくれる人がいないと、もったいないじゃないですか。
 来てくれたら、嬉しいな。
 だってね、あなたがその障害を乗り越えて、たくましく教壇に向かう姿は、生徒たちにも希望与えてくれるんじゃないかと思うんだもの。
 いいじゃないですか。やってくださいよ。
 動物、好きだったでしょう? 学園だったら、猫、いるよ]

 は、ははは……。

(+42) 2011/12/08(Thu) 21時半頃

【墓】 親方 ダン

[ティモシーへの答えを保留にしたまま、男は小さく笑いだす。
 目元に、うっすらと涙をためて。
 新鮮だった。下肢不随だなんだの事情には、変な気後れは一切持たず。
 ただ、まるで思いつきのままに、無邪気に誘い込む存在が。
 リハビリもまるでやらない己が、当然そうなるかのように、彼の言葉には迷いがない]

 気が向いたら、考えてみ……ま、しょうか。
 俺みたいなムサイ男が教師になったら、生徒が可哀そうかもしれませんけどね。

[本当に、『希望』なんて与える力があるかどうかは分からない。
 けれど、強者としての力を失った己が、かわりそれを手にすることができたなら。
 『死んだ』ままの今よりかは、少しはマシな生き方ができるのかもしれない。
 単なる気まぐれだったのかもしれないけれど、男は新たな生きがいを持つとともに、誘ってくれたティモシーに対し、大きな恩義>>1:186を感じていた。

 『車いすの教師』が学園に舞い降りたのは、それから1年後のことだった]

―回想・15年前・病院の大部屋、ベッドの上で・了―

(+43) 2011/12/08(Thu) 21時半頃

【墓】 親方 ダン

―食堂の扉を出て―

 あなたは、あれから何代目になるんでしょうか。
 あなたのご先祖様は、俺がこうして教師となる、ちょっとしたきっかけを作ってくれたんですよ。
 感謝、しています。

[猫を抱きしめながら、記憶の蓋をそっと閉ざした。
 男にとって、誰かに語るに値する話など、これ以上はきっと出ない。
 ただ、死してなおこう思えるのは、幸せなことではあると思う]

 ……この学園に、これてよかった。

[遠くから聞こえる銃声>>4:205が、存在なき男の鼓膜を刺激した。
 そうだ。志半ばで倒れようとも、これてよかった、この気持ちに嘘はない。
 ならば、己は行かなくては。この場には、男にそんな思いを与えてくれた、学園のみんなが待っている。
 あの世の猫を抱き、あの世の熊を引き連れ。
 男は音源の方へと向かって、歩みをすすめていったのだった**]

(+44) 2011/12/08(Thu) 21時半頃

親方 ダンは、メモを貼った。

2011/12/08(Thu) 21時半頃


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注目:ダン 解除する

処刑者 (6人)

ダン
13回 (3d) 注目

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