24 ロスト・バタフライ
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― 湖畔の小屋 ―
[皆が食事を始めた頃、わたくしはひっそりと小屋を出ました。 足は自然とあの墓地へと向かいます。 まるでお前の居場所はここだと、謂わんばかりに。
そして、最初に座っていた墓の前まで来て。 わたくしは眼を見開くのでした]
……この、名前。
[墓石に刻まれた死者の名前は………のもの]
どうし、て……?
[震える声が唇をついてでます]
(33) 2011/01/27(Thu) 10時頃
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[おそるおそる、手を伸ばします。 墓石に触れて、そして刻まれた文字をなぞって]
――…嗚呼。
[わたくしは深く深く、嘆きの溜息を吐くのでした]
(35) 2011/01/27(Thu) 10時頃
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わたくしはただ……あの人に逢いたかっただけ、なのに。 これは罰だと言うの?
[墓石を何度も撫でます。 その文字が消えてなくなればいいというように。
いまだ記憶は霞がかって、その霧の向こうに浮かぶどうしても逢いたかったあの人の姿ははっきりと見えません。 でも、判ってしまったのです。
なぜ自分が此処に居るのか。ここで何を為すべきなのか]
(38) 2011/01/27(Thu) 10時頃
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[だけど――
それは神の意思に背く事。 たとえ、わたくしの魂がすでに穢れていたとしても。 他のみなさんを――ロバートやフィリップを、同じ闇へと落としていい訳ではないのです]
どうすれば、良いの……?
[うなだれ、崩れ落ちる身体。 聞こえるはずのない聲へと、わたくしは問わずにはいられなくて呟きます。 返って来るはずのない答えを望んで――]
(39) 2011/01/27(Thu) 10時半頃
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[誰もいない墓地に、啜り泣く女の鳴き声が響きます]
――……やるしか、ないのね。 この穢れた魂は、あの方たちのために捧げるために此処にあるのだから。
[眦に浮かぶ涙を拭います。 心を決めなければなりません。
わたくしを導いて下さるあの方たちへと殉じるか。 それとも、神の子として抗うのかを]
嗚呼……。
[それでも、唇からは震える声が洩れ出るばかりで]
(42) 2011/01/27(Thu) 11時頃
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[ひらり、と。 黄金の蝶が舞います。
金の鱗ぷんの軌跡を靡かせて、ひらりひらりと]
……ま、って。
[わたくしは慌てて立ち上がると、その蝶を追いかけます。
蝶は道標。 わたくしの歩むべきを示す、みちしるべ]
(44) 2011/01/27(Thu) 11時半頃
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[黄金の蝶は小屋の中へと入ると、 真っ暗な台所の中に立つ人物の肩へ、ふわりと舞い降りました。
それと同時に、わたくしは理解します。
霧がかった記憶の中、逢いたいと願っていた人の姿が誰のものであったのかを]
(45) 2011/01/27(Thu) 11時半頃
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…………。
[ロバートの言葉に、銀の髪を揺らして。 ふるりと首を振ります。
この身に危険が及ぼうとも、構わないと言う様に]
ロバート……。 良いのです、もう。
わたくしは決めたのです。 あなたに、この魂を捧げると。
(47) 2011/01/27(Thu) 11時半頃
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ええ、全てを理解してわたくしは、今ここに居るのです。
[差し出された右手に、そっと自らの手を重ねます。 見る者がいたならば、それは甘やかな仕種に見えるやもしれません。
わたくしは恭しくその手を取り、そっと頬へ寄せました。 どのような恐ろしい事で合っても構わぬと言うように]
(49) 2011/01/27(Thu) 12時頃
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幸福など、要りません。 わたくしの望みはあなたに逢えた事で、今就実したのですから。
[頬寄せたロバートの右手。 それはとても冷たく、それでいてとても熱く感じるものでした。 憤怒の炎と彼が口にする通り、 まるで氷のような冷たさの中に青い炎が燃え盛っているかのよう]
代償……。
[ごくり、と思わず喉が鳴ります。 けれどもわたくしはもう決めたのです。この魂に殉じると謂う事を]
どこへなりとも……連れて行って下さい。 わたくしはあなたの魂のしもべ。わたくしの魂は、あなたの望むままに。
(51) 2011/01/27(Thu) 12時半頃
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[こくり、と頷きます。
命ぜられればそのままに。 わたくしはロバートと二人、示されたその人を運ぶために身体を支えるのでしょう。
二人がかりとはいえ、男の人の身体を運ぶのは大変です。 額に汗の玉を浮かべながら、辿りついた大樹の下。 謂われたとおりに眠る男の人を座らせました。
そして瞠目します。かの怒りが齎す力を]
(53) 2011/01/27(Thu) 12時半頃
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[名前も知らない男の命が、今終わる。 薄紅色の眸は瞠目したまま、 その儀式にも似た口接けが終わるその時まで、わたくしは瞬き一つせず見詰めていました]
臓腑を……。
[焼く、と呟いて。 昔聞いたことのある話を思い出します。
この世界で一番苦しみを伴う死に方は焼死であると。 生きながらに焼かれ、己の肉が焦げる匂いを嗅ぎながら死んでいくと言うのはどのような心地なのでしょう。
ちらり、と。生終えた男へ視線を投げます。 見開いた目が何を思うのか、わたくしには最早判らぬまま。
ロバートの方を再び見やり]
(55) 2011/01/27(Thu) 13時半頃
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――あなたがそれを望むのなら。
[わたくしは、嬉しさから。 ふわりと、子供の稚さで微笑むのでした]
(56) 2011/01/27(Thu) 13時半頃
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[味方と謂われ、わたくしは少しだけ首を傾げました。 味方と謂うよりも、魂の殉教者だと。思っていましたから。
きっと彼は憤怒の炎に全てを焼かれ、もう覚えていないのでしょう。 どんなにわたくしが彼に逢いたかったのかも。
なにも、なにも……]
湖畔……ですか? そうですね。きっと夜の湖は、綺麗。
[頷き、寄り添うように二人で湖畔へと向かいます。 一つの命が失われた事など忘れてしまったかのように。
今はただ、この一時だけが大事だと謂わんばかりに]
(58) 2011/01/27(Thu) 14時頃
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[ひらひらと舞う蝶の軌跡が、きらきらと湖面に反射して。 まるで夢の世界に居るような美しさでした。
わたくしは隣のロバートへと寄り添うように身を寄せます。 遠い昔、肩を抱いてくれた時のように]
わたくしも好きになっても良いですか? あなたが好きだと言うこの場所を。
[ゆっくり振り向いて尋ねます]
わたくしは……ただの罪深い女です。 わたくしは自身の願いのために、他者を犠牲にして、此処へきました。
そして、今も。 あなたと共に居たくて。その為に何人の人が犠牲になろうとも構わないと。 そんな……罪深い穢れた女なのです。
(60) 2011/01/27(Thu) 14時頃
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あなたが望むだけ捧げましょう。 あなたの怒りを絶やさないように、幾つもの命をあなたという炎にくべましょう。
[たとえ「悪」だと他の誰に罵られようとも、 わたくしの想いは、魂は最早捧げられてしまったのだから]
……わたくしの罪は、いつか。 あなたが思い出して下さったときに――
そしていつか。わたくしにもあの甘美なる口接けを。
[下さいませ、と囁いて。 今はこの美しい湖を、二人見詰めつづけるの*でした*]
(62) 2011/01/27(Thu) 14時半頃
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