190 【身内村】宇宙奇病村
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― コンソールルーム ―
おい、注意レベル6とはどういうことだ?一体何が起きたっていうんだ? 次元航法装置にトラブルって――すぐなおるんだろうね?
[コンソールルームに入ってくるなり、周囲を見回しながら―しかし専門外の機械のことは皆目見当がつかない―冷静を装いきれない早い口調でそう捲し立てる。 警報の鳴り響いた瞬間、ワレンチナは未だ水槽の前にいた。現段階では倉庫の空調や水質維持のシステムに影響はない様子だったが、非常時を報せる赤い照明の点滅は必要以上にワレンチナの不安を煽った。]
僕に出来ることは――悲しいかな、何もないな。 何もないだろうけれど……、……?
[アシモフからの通話に、眉間の皺を深くする。]
……ナユタが?位置情報は!それも落ちてるのか? 全く――僕らも早く進化すべきだな。あらゆるトラブルに対処できる――までとは言わないが、せめて自分の位置くらいいつでもきちんと発信できるような、新時代の宇宙種に!
[言いながら、乱暴に前髪を掻き上げた。]
(5) 2016/05/16(Mon) 01時頃
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[ワクラバの声>>6に、目を合わせて頷いて見せる。]
聴力に自信があるわけじゃあないが、最善を尽くそう。 ……物理異常?考えたくもないな!……それじゃ、ともかく、僕は右翼側を。
[言い言い、コンソールルームから退室しかけて、はたとイースターを振り返り。]
……こういう時、Ollovaが役に立つのかもね。 勿論、現段階でOllovaを船内に一斉に放って……なんてことは無理だって、わかってるんだけど。
(9) 2016/05/16(Mon) 02時半頃
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ワレンチナは、イースターとヤンファを間違えて1人でその場で頭を掻きむしっている
2016/05/16(Mon) 02時半頃
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/* ねむかったんだ・・・すまない・・・すまない
(-7) 2016/05/16(Mon) 02時半頃
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[瞬間、端末に着信。 はっとして腕のバングル型端末を確認する。シルクからだ。]
……ワクラバ!
[名を呼ぶや否や、船外活動準備室へ向かって駆け出し――たかったが、ワレンチナのソールの簡易重力調整装置にも何らかの異常が発生したようで、思い切り踏み出した一歩はふわりと弱々しく空を切る。]
全く……もう!
[苛立ちを隠せない様子でもたもたと廊下へ出ると、壁に備え付けのスライド式グリップ・バー移動装置に手をかける。速度設定を最大まで上げながら、ワレンチナは文字通り滑るようにして船外活動準備室へ向かっていった**。]
(12) 2016/05/16(Mon) 02時半頃
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[エスペラントと共にナユタを医務室に運び込んで後。 流石は傑物揃いの乗員一同だけあって、緊急時においての諸対応も鮮やかなものばかりだ――自分を除いては。
宇宙船乗組員として一定以上の知識と技術は当然備えているものの、AIや医療については専門外だ。ちょっとした機械の操作や応急手当ならともかく、今回の様な重大なシステムトラブルやナユタの昏睡のような事態になってしまえば、自分にできることは何もない。
自身を片手で抱き、もう片方の手の親指の爪を噛みながら、決して短くない時間、ただ皆の活動を見守ることしかできなかった。]
(71) 2016/05/16(Mon) 23時半頃
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/* 動きやすいよう誘導してくれるワクラバの細やかな気遣いすてきだよぉ恋に落ちそうだよ
(-17) 2016/05/16(Mon) 23時半頃
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[何も出来ずに立ち尽くしているうちに、気がつくとワレンチナの視線はいつの間にかミツボシを追っていた。 人が設計して作り出したもの。自ら進化することをしないアンドロイド。生物専門のワレンチナの興味からは外れるところだ。だが――]
(君はまるで本物の人間のようだ)
[今日において、アンドロイドの感情表現は珍しくもなんともない。しかしそれはあくまで『対象の特定の反応に対する最適の反応』をセットされたか、あるいは繰り返し学習した結果に過ぎない。しかし、それでも。]
(76) 2016/05/17(Tue) 00時頃
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『――生物というものは。ワレンチナ』 『こう在りたいと願う姿に、常に自らを進化させてきた』 『自然選択説も用不用説も……、全ては、指向性進化論だ』 『我々人間だって、まだ進化の可能性を残している』
[父の言葉が脳裏によぎる。こう在りたい。こう在りたい。 そう願えば。]
(AIもまた、進化するのか?)
[妙な悪寒と興奮とが背中に走った。]
(77) 2016/05/17(Tue) 00時頃
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[しかしてその一瞬の倒錯的な感覚も、跳ねる様なヤンファの声>>74に掻き消される。]
あ――ああ。 ……ああ、わかった。 すまない。指示されなければ動けないなんて……、本当に。 行ってくる。
[言うが早いがその場を後にする。 ひとりになって移動しはじめると、喉がからからに乾いていることに気がついた。唾を呑み込む喉が張り付く。]
(僕は。 僕は一体、どう在りたい……?)
(78) 2016/05/17(Tue) 00時頃
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ワレンチナは、ワクラバの元へ向かいながら、基礎マニュアルの内容を頭の中で確認した**
2016/05/17(Tue) 00時頃
ワレンチナは、着信に気づいた
2016/05/17(Tue) 00時半頃
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― 廊下、動力室へ ―
[動力室に向かう道すがら、噛み続けていた爪がついにぶつりと千切れた。]
(くそ)
[ワレンチナは苛立っていた。 この緊急事態において、自発的に行動の出来ない自身に対して恥辱と怒りとを覚えている。 しかし自分は生態学者だ。水棲生物は水に、そうでないものは陸に。あらゆる生物は、自らの望む場に適応するため、常に自身を進化させてきた。そう――そして今の自分は、この場のための進化の過程を踏んでこなかった生物なのである。それだけのことだ。恥じ入ることは何もない。 そんな風な理性で押し込めようとしても、沸き立つ感情はとどめようがなかった。]
(91) 2016/05/17(Tue) 12時半頃
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[そんな折り、着信。前方にヴィジョンが展開される>>79。 そこに映し出されたシルクの姿にはっとひとつ瞬きする。]
うん。どうした?
[短い応え。しかし自然と柔らかな声音になっていることに、自分自身でも気がついた。男でも女でもない、まだほんの子どものシルク。その姿に、僅かながら自然と落ち着きを取り戻すことができた。 しかし幼い姿とはいえ、シルクの才力はワレンチナのそれを優に上回る――少なくとも、現在の状況においては。
表情を和らげながらも、緊張を緩めることなく返答を待つ。 ふと、背後でドアの開閉する音がした。ちらと振り返ればエスペラントの姿がある>>86。**]
(92) 2016/05/17(Tue) 12時半頃
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/* あぁ〜シルクが接触を試みたってことはまた初日に噛まれるのね……と思ったけど亡霊だった……ということはシルク昏睡しちゃうの?ヤダー!!襲撃パスして!!シルクー!!!ワクラバに文字通り女にされて子づくりするところまで見たいよシルクー!!!!祈
(-21) 2016/05/17(Tue) 12時半頃
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/* 王子様が回避できるのは処刑だけであって襲撃は関係ないよね??
(-22) 2016/05/17(Tue) 12時半頃
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[ふいにかけられた言葉>>93に、はたと首を巡らせエスペラントを見る。そうして僅か眉間に皺を寄せると、曖昧に微笑んで首を小さく左右に振った。一瞬、鼻先が熱くなる。]
……いいえ。ありがとう先生。
[気遣いが嬉しかった。自分が自然と年少者であるシルクに対して優しい心持ちになれるように、クルー最年長のエスペラントもまた、苛立ちを隠せない弱輩者の自分に気を回してくれたのだろう。再び恥じ入るような気持ちを押し込め、ひとつ頷き。]
はい、是非。 早くお茶の時間にしたいものですね――、
[そう言葉を返すうちに、エスペラントはすいとワレンチナを追い越した。そのことでワレンチナは再び自身の失態に小さく嘆息する――ソールの重力装置を直してもらうことすら忘れている。勿論、それどころではない状況だということもわかってはいるのだが。]
(100) 2016/05/17(Tue) 17時半頃
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[エスペラントの背からヴィジョンに視線を戻す。 シルクの透明な瞳が伏せられるその前に、一瞬、視線が搗ち合った>>95。
ワレンチナは僅かに動揺した。縋る様な声音。声音通りのシルクの言葉。誰もが不安と焦躁に駆られる中にあって、シルクがそれを抑えられないことも理解できる。けれども、こんなにも素直に、不安を口にするだなんて。 しかし、その事が逆にワレンチナの落ち着きを深くする。自分は学者であるとかエリートであるとか、それより以前に――もう、いい大人なのだから。
ワレンチナはシルクに向けてひとつ微笑むと、顔を上げて進行方向に視線を戻した。]
(101) 2016/05/17(Tue) 17時半頃
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……。 うん……、僕も不安で、緊張してた。 そうだね……時間はないけど……何が良いかな。Pavr=opetyの海の話はどうだろう。 君は滞在中潜水したのだっけ?僕やワクラバはずいぶん潜ったけど……、ほんの少し粘度のある重たい水でね。色は君も知ってるだろうけどわずかに桃色。深度を増すにつれて色が濃くなって……30mも潜る頃には、赤いドームの中に居るように感じるようになる……。
[エスペラントに遅れをとるとはいえ、動力室までそうは時間はかからない。その僅かの間、ワレンチナは進行方向を見つめながら、シルクにPavr=opetyの海について話して聞かせた。**]
(102) 2016/05/17(Tue) 17時半頃
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うん。今回の成果報告の次第によっては、 そう遠くない将来、僕らはまたPavr=opetyへ渡るかもしれない。その時はシルクも是非潜ると良いよ……、あれはまるで、赤い宇宙だ。
[Pavr=opetyの赤色の海に漂う、白い星々のような無数のRemdaの姿。あの夢のような光景の中に、どこかクラゲを思わせるシルクを浮かばせたなら――。そんな光景を頭に思い描くうちに、ワレンチナは動力室前に辿り着く。]
それじゃあ、シルク。 一段落したらまた、お茶でもしながら――、
え?
[一瞬、瞠目する。シルクは今、何て言った>>110?
薄く開かれたワレンチナの唇が何か言葉を紡ぐより前に、通信は途絶えた。]
(115) 2016/05/17(Tue) 23時頃
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[シルクの言葉に狼狽えるより先に、目前の二人―ワクラバとエスペラント―と視線が合う。頷きあい、すぐさま予定されていた作業に入る――何せ一刻を争う自体なのだ。
鮮やかに操作盤を叩くワクラバと、落ち着いた様子で彼に倣うエスペラントの間に視線を漂わせながら、ワレンチナは先ほどのシルクの言葉を呑み込もうとする。]
(シルクがあんなことを口走ったのは――緊急事態だからだよ)
[通常、多くの生物が、生命の危機を感じた時、本能的に種を残そうとする――所謂、吊り橋効果だ。今この時に何か―恋、愛、そしてその結晶である子―を成さず、自分の在った証が残されないことを恐れる故に。 更に。シルクはパートナーを選ぶことで自身の性別を決定し成人するボムビークス種だ。他の種よりも『誰かと繋がる』本能が強く出るのも頷ける。そう、これは彼にとってみれば、生命学的にごく自然なことなのだ――]
(『彼』?)
[ワレンチナは舌打ちし、爪を噛んでいた手で頭をばりばりと掻いた。]
(117) 2016/05/17(Tue) 23時頃
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ワレンチナは、ブザーに身を強ばらせ、遊ぶように点滅しはじめた光に舌打ちした
2016/05/17(Tue) 23時半頃
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/* シルクたのむから襲撃パスして〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(-27) 2016/05/17(Tue) 23時半頃
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[イースターの指示に従って手を動かしながら、乾いた喉を潤そうと無理やり唾を嚥下する。慣れない作業と今を取り巻くあらゆる状況とが、ワレンチナの指先を震わせる。]
(正直、投げ出したい……けれど)
[一人コンピュータールームへ向かったヤンファを思えば。
ワレンチナの知るヤンファの姿は、常に飄々、いかにも変わり者の学者然とした雰囲気があった。それでいてホットドッグを頬張る姿はその実年齢にそぐわず、幾度も本当の子どものように錯覚しかけた。
何故、ヤンファは自身を若い姿に留めるのだろう。 何故、そう在りたいのだろう? 何故……。
そんな思考がぐるぐると巡る中で、ヤンファからの通信が入る>>121。激しく咳き込む音。時折混じるノイズ。嫌な汗が背中に伝う。]
ヤンファ!何があった!?
(124) 2016/05/17(Tue) 23時半頃
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――は……。
[続くヤンファの言葉>>128に、ワレンチナは目を見開き、その場に居るワクラバとエスペラントとを見た。血の気が引いていくのがわかる。作業をする手も自然、止まった。 作業のため膝立ちになった姿勢のまま、音声のみのヤンファの姿を探すように、中空に視線を走らせる。]
何か……何かあるだろう?できることが。 僕らに指示してくれよ、ヤンファ。何か……。
[声音は僅かに震えている。]
(130) 2016/05/18(Wed) 00時頃
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/* この村の設定残酷すぎない???#### ヤンファぁ
(-28) 2016/05/18(Wed) 00時頃
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*/ ていうか下手したらシルクも亡霊で死んじゃうかもしれんででしょ###あと10分で### え#### どうすんの??? ママぁ
(-29) 2016/05/18(Wed) 00時頃
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[震える手で通信を開く。通信先は、シルクだ。]
シルク。イースターもミツボシもそこにいると思うけど。 なんとかしてくれ。ごめん、こんな大雑把な頼み事しかできなくて――でも、僕は今、シルク、君に言いたかった。さっきの話の続きを――、ゆっくり、したいと思っているからだと思う。だから。 頼む。頼むよ。わかってくれ。僕の、言いたい事を――
(141) 2016/05/18(Wed) 00時頃
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/* 襲撃パスだ!!!!!シルク!!!!! シルクーーーーーー!!!!!! 伝われ!!!!!!
(-32) 2016/05/18(Wed) 00時頃
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