人狼議事


270 「  」に至る病

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【人】 山師 グスタフ

 ― 現在 ―

 ……あの子じゃなければ逆に驚く。

[ポツリと漏らした呟き。
 己の眷属の耳に届かぬくらい小さく紡ぎ、過去の記憶を遡っていた意識を連れ戻す。過去ならいざ知らず己も同じ穴の貉だとは理解している。
 己も眷属を囲っている手前、何を唱えても説得力がない。]

 吸血鬼だからと特別な何かがある訳でもないけどな。
 背中に羽が生えていたり、尻尾を期待するなら、
 先に夢を捨てておけ。

[過去に没入していた一時を誤魔化すように冗句を足し、近い距離で瞬く瞳を覗く。
 彼が揺らした興味を目敏く見つけて。]

(270) 2019/10/09(Wed) 21時半頃

【人】 山師 グスタフ


 親等が近い方が出来ることが増えるからな。
 眷属以外とも出来た筈だが―――、
 まぁ、大体想像通りの比率だよ。

[ロマンスとは程遠い現実的な相槌を打つ。
 彼の姓がシューマッハでなくなったと同じ理由。
 仮に彼の性別が女であったならと考え掛けて、直ぐに思考を放棄した。

 それよりも先に、越えねばならない嵐が己にはあるのだ。
 彼は幼いままで時を止めた癖、蓋を開ければ敏い中身にすり替わっていた。]

(271) 2019/10/09(Wed) 21時半頃

【人】 山師 グスタフ

[ゆら、と視線を彷徨わせ、沈黙を噛む。
 一を聞いて十を知る彼は、概要だけで本質を問う。

 眷属の御使いは、ふたつの側面があるとは持論。

 長時間の別離に耐えうるか。
 ―――― 客を迎える主に耐えうるか。

 実際はしらないが、当家ではどちらも爆発物だ。
 取り扱い注意のレッドシグナルが脳内で鳴る。]

 出掛ける前からそんな顔をするなよ、フェルゼ。

[指腹が彼の薄い皮膚を慰め、言葉を選ぶ数秒。
 彼の懊悩を孕んだ視線は痛ましく、己の胸を刺す。]

(272) 2019/10/09(Wed) 21時半頃

【秘】 山師 グスタフ → 蝋燭職人 フェルゼ

[明らかな執着の中、時折見える彼の消沈に僅か安堵する。
 理性の欠片が見える時、己は彼を少しだけ信じられる。

 ――― 彼の自虐に癒えるなど、碌な主人で在るまい。]

(-115) 2019/10/09(Wed) 21時半頃

【人】 山師 グスタフ


 お使いじゃなくても困る。
 診療所を閉めなきゃならない。

[彼が伏せれば仕事にならない。
 眷属でなくとも病気の折は精神が安定を欠くもの。
 それを己が放っておけるなら、彼は18で死んでいた。

 こんな風に歪まず、友情を想い出にして。

 二十年前に比べればずっと休院が増え、
 年中無休の診療所はいつしかそれなりホワイト事業へ。]

(273) 2019/10/09(Wed) 21時半頃

【秘】 山師 グスタフ → 蝋燭職人 フェルゼ

[平静を装い、彼の苦悶より眼を逸らす。
 罪悪感と不信感、そして自己嫌悪。

 己への執着に苦悶する彼こそ、
 自身が本当に得たかった彼ではないのか。

 淫らな行いを妖しく誘う魔性の彼ではなく。]

(-116) 2019/10/09(Wed) 21時半頃

【秘】 山師 グスタフ → 蝋燭職人 フェルゼ








 ……約束、だぞ

[だが。
 一体どうすれば、この誘惑に逆らえるのか。]

(-117) 2019/10/09(Wed) 21時半頃

【秘】 山師 グスタフ → 蝋燭職人 フェルゼ

[傷つく彼にしか、彼を見いだせない。
 それなのに、己の血で穢れた彼に逆らえない。

 彼が甘い声をあげるたび、彼はそんなふしだらな男ではないと葛藤し、執拗に彼の柔肌に穴を空ける。
 お蔭で最近の吸血は長く伸びる一方。
 ベッドに誘う彼の方が消耗する始末。

 本末転倒の言葉が脳裏に浮かび、瞼を閉ざす。]

(-118) 2019/10/09(Wed) 21時半頃

【人】 山師 グスタフ


[結局その日も、開院は午後からになった。*]
 

(274) 2019/10/09(Wed) 21時半頃

山師 グスタフは、メモを貼った。

2019/10/09(Wed) 22時頃


【独】 山師 グスタフ

/*
明らかに何か不純なことをしていそうなのに
その実、吸血行為以外はしておらず、
だが別に何も感じていない訳ではないというこの絶妙感が日々の労働に効く〜〜!

(-123) 2019/10/09(Wed) 22時半頃

【独】 山師 グスタフ

/*
ちょっとずつ踏み外していくみたいなソウスケくん良いなぁ。ツヅラちゃんの凄く常識人な感じも。

(-124) 2019/10/09(Wed) 22時半頃

【独】 山師 グスタフ

/*
こんなに一緒に何処までも
拗れてくれる神いらっしゃいます?

(-143) 2019/10/10(Thu) 00時頃

【独】 山師 グスタフ

/*
精査までは出来ないんだけれど、
吸血鬼さんサイドが葛藤してたりすると、
自分の中の葛藤大好きおじさんが、
良いですね!凄く良い葛藤ですね!ファンです!握手してください!!って喜んでしまう。

村建ての好きなものしか一番詰まってないから…。
どうしてもテンションが高い…。

(-159) 2019/10/10(Thu) 00時半頃

【人】 山師 グスタフ

[たった二十年。

 粗食で耐え忍んできた二百年以上の月日。
 美食に抗えなくなるまで十分の一も要らなかった。

 彼を得るまでは定期的に購入していた生餌を最後に買ったのも随分前のことだ。パウチの封を切っただけで胃液を戻し、己の業を思い知らされたのも。

 吸血鬼として咽喉を潤した後は大概診察室で腐る。
 仕事をする振りをして、満ちた胃袋を擦りながら。]

 身体の調子だけは良くなると言うから、最低な話だ。

 ――― 俺が我慢しないと、
 辛くなるのはあいつなのにな。

[溜息を零して古いカルテを纏める。
 他の診療所よりも当院はずっと死亡者のカルテが多い。
 保管期間も色褪せるほど長く。]

(367) 2019/10/10(Thu) 01時頃

【人】 山師 グスタフ

[指先で捲ったカルテの中。
 若くして逝った患者のカルテで手が止まる。

 その女性は経産婦には見えないくらい儚いひとだった。
 指を挟んだのは偶然ではなく、思う所があった所為だ。

 ここへ辿り着く患者の大概は全てを諦め死を望むが、その女性は―――、まぁ、有体に言えば悲劇に酔っていた。

 精神不安から鬱を患った訳ではなく、己の見立てでは性格故のヒロイスティック。流石に患者を差別するような恥ずべき行為はしなかったが、端々に見える無責任さに内心息を吐いたことは幾度か。

 他者の家庭に介入するほど偉くはないけれど、まだ幼かった子を思えば、どうか性格が遺伝でありませんようにと祈ったことも多々。
 祈りが通じたのなら、孤児院の紹介もしただろう。
 毎日死人が出るような診療所だ、簡単なアフターケアと葬儀屋の手配はその辺の死神より心得ていた。

 ともあれ、当時はその無責任さ、身勝手さ、奔放さ。
 どれにも呆れていたが―――、

 振り返れば然程彼女を咎められない立場になっていた。]

(368) 2019/10/10(Thu) 01時半頃

【人】 山師 グスタフ

[窓の外には白い君。
 己の舌を肥やした元凶で、己のエゴが生かした魂。

 人の道より追い出した癖、彼の血を望まない。
 その血によって生かされていると言うのに。

 我慢比べになれば、空腹よりも先に依存症の限界が来る。
 己はそれを知っているし、彼は一層誘惑が上手くなる。
 
 口先でどんなお題目を唱えても、最後には彼が己に尽くす形に納まるのだ。その上で彼の献身に胸を痛める我が身がどれだけ傲慢か。]

(373) 2019/10/10(Thu) 01時半頃

【秘】 山師 グスタフ → 蝋燭職人 フェルゼ

[己がどれだけ彼の誘惑から逃れても、彼が誘わずにいられないことを知っている。
 その衝動を克服出来た眷属は居ないのだ。
 誘惑は心の在りようではなく、血の病の発露であった。

 故に誘われるほどに懊悩に苛まれる。
 罪の有様を突きつけられているようで。

 それなのに、最近は何処かで彼の誘いを待っている自分がいる。己に拒絶されても、彼は施しを止めらないと知っているからか。

 強情を張る時間が長いほど、彼の身体に多く穴が開いた。
 褒美の心算などないが、まるで諦めずにベッドへと連れ込んだ彼を褒めるよう。]

(-163) 2019/10/10(Thu) 01時半頃

【秘】 山師 グスタフ → 蝋燭職人 フェルゼ

[唇を宛がい、吸い付くだけだった吸血。
 肉厚な舌が創口を這い出したのは何時の頃からだったか。

 己が清廉を気取り彼の不興を買った時からだったか、
 断食を試み、彼が風邪を拗らせてからだったか。]

(-164) 2019/10/10(Thu) 01時半頃

【秘】 山師 グスタフ → 蝋燭職人 フェルゼ

[では。
 
 最初に耽溺する彼の肩をシーツに縫い留めたのは?
 痙攣する肌に五指を立て、咬みもしない腰に触れたのは?
 彼の視線を厭ってその顔を枕に押し付けたのは何度?

 

 ―――― 全部、彼が己を誘うから。]

(-165) 2019/10/10(Thu) 01時半頃

【人】 山師 グスタフ

[吸血行為の後の自己嫌悪は気が滅入る。
 
 患者に自身を重ねるなど愚かな行為だが、手にしていた保管期限の切れたカルテを纏めてシュレッダーへ放り込んだ。*]

(374) 2019/10/10(Thu) 01時半頃

【人】 山師 グスタフ

[それでも適度に彼から血を与えられれば、不調とは無縁でいられる。反比例して情緒が危うくなるのは彼の方。
 特に御使いが決まってからは、悪化の一路を辿る。

 隠せない不安が彼から溢れ、眼を離した隙に自傷に走る。
 キッチンへの立ち入りを禁じても、根本的解決には遠い。
 彼の指を舐めながら、御使いの辞退を考えたのも一度や二度でない。
 
 決して甘やかしてきた訳ではない。
 彼の依存が進行せぬよう、医師として注意してきた。


 しかし、己は彼の血を啜り過ぎたのだ。]

(375) 2019/10/10(Thu) 02時頃

【人】 山師 グスタフ

[Xdayが迫るほど、己も疲弊した。
 身体は健康そのものだが、彼に精神を削られる。
 原因は己に在る為、文句を言える立場ではないが。

 少しでも外出に意欲的な片鱗があれば喜んで鼓舞し、辞退の書類は鍵付きの引き出しにしまって鍵を本棚の裏に落とした。

 そんな己の行動が、彼の眼にはどう映ったか。]

 態々作ってくれたのか?
 嬉しいな、俺からも礼を言う。

 心配せずとも、ちゃんと渡しておく。
 俺は若い娘と縁がないから、有り難いよ。

[明らかに安堵した顔。
 客人を迎える態度が軟化したと雄弁な面差し。
 手にしたキャンドルを光にすかして覗きこみ。]

(376) 2019/10/10(Thu) 02時頃

【秘】 山師 グスタフ → 蝋燭職人 フェルゼ

[医者として、
 どんな行為が彼の不安を煽るか知らぬ訳ないのに。

 彼が己の為に刃物を持つたび、診察中に影が見えるたび。
 一気に進んだ段階《ステージ》を自覚しながら、御使いを決行する。


 己は彼に何を求めて出しているのか。


 朗らかな顔を見せながらも、自分が恐ろしくて仕方がなかった。]

(-169) 2019/10/10(Thu) 02時頃

【人】 山師 グスタフ

[そんな己の態度が彼を追い詰めるのか。
 恐怖と怯えの混じった誘惑は、いつもよりも淑やかだ。
 切れ味の鋭い皮肉すら飛んでこない。

 ただ、言葉尻に不安の火が灯っていた。]

 ……フェルゼ、今日は止めておいた方が良い。
 最近、頻度が高すぎる。

 貧血を起こしたら如何する。

[元凶が説いては台無しだが、彼は自身の健康を度外視する傾向がある。首を横に振り、彼の肩を慰めるように撫でた。
 眉尻の下がった顔は諭すようで、困っているようで。]

(377) 2019/10/10(Thu) 02時頃

【秘】 山師 グスタフ → 蝋燭職人 フェルゼ

[けれど、何故か、興奮を覚えて。]

(-170) 2019/10/10(Thu) 02時頃

【人】 山師 グスタフ


 いいや、何もいらない。
 ゆっくりしておいで。

[彼の声から焦燥を拾い、首を振る。
 確かに誘惑はいつも魅力的だが、最近の供給は過多だ。
 
 肩に触れていた掌が、ゆっくりと押し返す。
 ベッドへ誘われるではなく、寝かしつける圧は久しい。]

(378) 2019/10/10(Thu) 02時頃

【秘】 山師 グスタフ → 蝋燭職人 フェルゼ

[醜い自分を咎める理性は、彼の怯えに殺される。

 唇を結んだ彼に見るのは、
 主治医と患者だった頃の面影。
 
 慎ましい声色は、己の悪辣を研磨する。
 舌は婀娜を撒く彼に、心はかつての彼に、飼い慣らされ、捉われ、何処にも行けず。]

(-171) 2019/10/10(Thu) 02時頃

【秘】 山師 グスタフ → 蝋燭職人 フェルゼ



 ――― 良い子で御使い出来たら、な。


[零した声が湿って、彼の背を扉へと導く。
 良い子はもう寝る時間、起きていてはいけない。

 何処か急いた様子で彼を追い出し。]

(-172) 2019/10/10(Thu) 02時頃

【人】 山師 グスタフ

[締めだした扉に片手をついた。
 真下へ落とした溜息ひとつ。

 ――― 嵐と呼ぶには凪いだ夜。**]

(379) 2019/10/10(Thu) 02時頃

【秘】 山師 グスタフ → 蝋燭職人 フェルゼ



 ……なんて、醜い。


[眼下で荒れ狂い、滾り聳えていたのは。**]

(-173) 2019/10/10(Thu) 02時頃

山師 グスタフは、メモを貼った。

2019/10/10(Thu) 02時頃


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