204 銀花の咲く路、灰白の世界で君を想う
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─ 回想/デパートのかえりみち ─
[ …… 落ちる視線に、>>1:394 何かまずいことを言ってしまったのではないか、 はたと気付いた時には、もう遅いんだ。
今日は、結局なにも買えぬまま。 外はもう、随分と暗い。]
…… うん、かえる。 ええと、またね。 ─── ニモせんぱ、
[ 届く言葉に、眸がまあるくなる。]
(13) 2016/12/18(Sun) 12時半頃
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わたしは、いるよ。 …… ─── すきな、ひと。
(-8) 2016/12/18(Sun) 12時半頃
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[ 一度視線を落とすけれど、 もう一度この眸にかなこちゃんを映して。 そうして、ちいさな声で、おへんじをする。 口許をゆるめて、微笑みかける。]
ばいばい、かなこちゃん。
[ …… ─── かなこちゃん。
最寄りの駅までは一緒にきてくれて、 さようならをする。 電車に揺られるわたしは、窓の外を眺めてた。 低くある空に浮かぶ、輝ける星たち。 白い妖精さんがふわふわ泳いでるように見えたかな。 真っ赤なわたしのお鼻は、 サンタさんの相棒のトナカイさんに、 そっくりだって、だれかに笑われた気がした。*]
(14) 2016/12/18(Sun) 12時半頃
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─ 12/23 朝 ─
[ 天皇誕生日の今日だからといって、 大学の講義が休みになるかどうかは、 教授次第だったように思う。
今日の午前は、なにも予定はない。 けれどわたしは、まるで癖のように、 キャンパスへの道を歩いて行った。
道中で、猫のぬいぐるみを抱きしめる、 小学生くらいの男の子とすれ違った。>>10]
ぬいぐるみ、すきなのかな。
[ 僅かな親近感。 頬をゆるめてその子とすれ違おうとするけれど、 表情がなんだか、苦虫を噛み潰したよう。]
(17) 2016/12/18(Sun) 13時頃
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だいじょうぶ? …… あとから後悔するほうが、 ずっとずっと、つらいんだから。 いま、素直になった方がいいと思うんだ。
[ 思わず、声をかけてしまった。 喧嘩しちゃったことも、見知らぬお兄さんが、 ぬいぐるみを直してくれたことも。 ぽすんと頭を撫でて、わたしはそう言葉をかける。 最後にえらぶのは君だけど、 悔いのない選択をしてほしいと思うのは、 お姉さんのわがままかなあ。]**
(18) 2016/12/18(Sun) 13時頃
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─ 公園にて ─
[ 綺麗に直されている縫い目を指で突く。 わたしのきゅうちゃんの羽根も、 これくらい綺麗に縫えたらよかったのにと。 ぶきっちょな縫い目を見詰めて、小鳥を手に取る。]
おい、少年! お前、さてはまぁちゃんのことが、好きだな?
[ その場にしゃがんで、目線を少年と合わせて。 小鳥を片手で摘みながら、声音を変えて語りかける。 腹話術、…… にしては、わたしすぎるけど。 ひろくんと名乗る彼は、その言葉を聞いて、 目許をほんのり赤く染めて、 ちがう!とムキになっている様子。]
(43) 2016/12/18(Sun) 17時半頃
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[ ほら、わたしは、目の前の子のことなら、 わかれちゃうんだからね。と少し自慢げ。 小鳥の嘴で、彼の頬をちょんちょん突く。]
…… 図星だな! きゅうちゃん様が、お前の サンタクロースになってやろうじゃないか!
[ 恋のキューピッドだっていうのは、 わかってるけど、敢えてなので突っ込まないでね。]
(44) 2016/12/18(Sun) 17時半頃
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自分に構ってもらえなくて、 寂しかったんでしょ?
[ いたずらに笑めば、 もふもふの毛並みのきゅうちゃんを、 彼の頬にぐりぐりと押し付けていた。 そんなときか、見知った姿>>35が、 公園の入り口に見えたかもしれない。 もしかしたら、その奥に隠れる誰かさんも。>>42 ううん、女の子に両サイドにいたのかも。]
(45) 2016/12/18(Sun) 17時半頃
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[ 繋がれる掌の先には、ちいさな女の子。 …… 妹さんなんて、いたっけ? すこし、眸を細めて訝しげに彼を見詰めます。
ちらと、横にいた筈のひろくんは、 縫い包みを抱きしめて、わたしの影に隠れていた。]
ひろくん、 …… ほら。
[ つんつん、と頬を突く。]
(46) 2016/12/18(Sun) 17時半頃
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女の子は、 だれだって。 …… ── 王子さまを待ってるんだよ。
[ 彼の耳元でこそっと囁けば、 背中をぽんと軽く押す。 勇気を出して、君ならだいじょうぶだよ。]*
(47) 2016/12/18(Sun) 17時半頃
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─ 昨日のかえりみち ─
[ 揺られる電車の中で、スマホの確認。 メーリスがまた送られてきていることに気づく。 海から詳細な連絡だ。>>1:349 内容に、つらと目を通して、]
< わたしはどれでも大丈夫だよ、 あまったの、で。 >
[ と、メッセージを送り返した。 強いていうなら、プレゼントがまだ買えてないから、 ついでに買ってこれるといいとは思うけど。 そのあとだったろうか。 卯月が買い出しを希望しているのを見て、 わたしも一緒にと、言えばよかったなって、 ほんのちょっぴり、本当にちょっぴり。 後悔して、いた。*]
(48) 2016/12/18(Sun) 18時頃
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/* わーん。かなこちゃんごめん、 たぶんね、りさはもう寝る
(-20) 2016/12/18(Sun) 18時頃
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─ 役割分担 ─
[ 男の子と出逢う前だったか、後だったか。 送られて来ていたメールは、 栄介くんからのものだった。>>56 あまりもの、どれでもいいけど。 余った面子の名前をたどりつつ。]
< 律くんと栄介くんはおともだちだよね? それなら、ふたり一緒がいいだろうから、 わたしがニモせんぱいと、 ピザを買いに行った方がいいかな? >
[ 幾度か言葉を打ち直して、文字を、打ち込んでゆく。 そーしん。 したあとに、飾り付け男の子だけだと、 なかなかに元気なことになっちゃうのかな? いやいや、ふじせんぱいがいるなら、 きっとだいじょうぶって、思わなくも、ない。]*
(59) 2016/12/18(Sun) 19時頃
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/* さあ、律くんこい!
(-24) 2016/12/18(Sun) 19時半頃
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/* ごめ。ちょいとねむるわん
(-27) 2016/12/18(Sun) 19時半頃
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[ “ たいせつなおともだち ”を、 心配しないひとがいるでしょうか。>>1:358 わたしは、心配になるよ。 …… 心配性だって、おもわれててもいい。 うーちゃんが、無事なら。それで。
良い子なんじゃ、ないよ。 …… ほんとは、悪いことばっかり考えてんだ。 だれにも言えない、ひみつのはなし。]
(117) 2016/12/19(Mon) 00時頃
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─ たとえばのおはなし ─
[ 譬え話、わたしが男の子だったらと、 考えたことがないと言われたら、嘘になる。
だって、そうしたら、 うーちゃんのこと守れるでしょ? 手を繋いでも、不自然じゃないでしょ?
かなこちゃんの王子さまとして、 かっこよく迎えに行けるんでしょ?
海ちゃんをお嫁さんにして、 あーんっていちゃいちゃできるんでしょ?
ふじせんぱいと、肩を並べて歩いてても、 一緒にお酒を飲んでても、 違和感はないのになあって。おもう。]
(118) 2016/12/19(Mon) 00時頃
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─ 現在/公園 ─
[ ひろくんとまぁちゃんが駆け出すのは同時。>>77 縫いぐるみを差し出しては仲直りする様子に、 わたしは満足そうに笑みを深めて。 きっと、素敵なサンタクロースが来るよって、 心の中でちいさく呟いていた。]
ふじせんぱい、 …… 本当によかった。 拗れたままじゃなくて、ほんとに。 素直になるって、だいじですよね
[ 傍に立つ彼の気配を感じ、 立ち上がっては、スカートの裾を軽く払った。 ふたりの姿を見詰めるのを、ちらと盗み見る。]
(119) 2016/12/19(Mon) 00時頃
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… せんぱい、妹さん、いたんですか?
[ と、問うてみた。 縫いぐるみのことを聞かれたのなら、 わたしが来た時には既に、 綺麗に縫い合わされていたことを伝えよう。 素直じゃないサンタクロースが、 何処かにいるみたい。]
(120) 2016/12/19(Mon) 00時頃
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[ じと、見つめた先の黒の瞳に思わず魅入る。 ふると、首を振ってから、わたしはまた唇を開いて。]
ふじせんぱい、昨日の夜は、 …… 何処にいたんですか ?
[ 目の下のにある隈を、じじじと見上げる。 もう見慣れた筈の其れは、 眠っていなかったであろうことを物語るから、 深い意味など持たぬつもりで、 ついと問いかけてみた。]**
(121) 2016/12/19(Mon) 00時頃
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/* かなこちゃん→←りつくん このやじるしだと思うので、当日はかなこちゃんを呼び出して、めいっぱい飾り付けてほら、かなこちゃんかわいいよって言って、ほら王子さまが迎えにきたよ、いっておいでってりつくんと二人きりにさせたい。 そんでもって、ふたりのサンタクロースになって儚く見守っていたい失恋百合
(-43) 2016/12/19(Mon) 00時半頃
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いえ、…… わたしが、 うーちゃんに良くしてもらってるんです。 せんぱいとうーちゃん、仲良しですもんね
[ 妹のように … ─── >>129 そう告げる彼の眸には、何処か遠い影が 映されているような気がして、 そろと視線を、目前にあるふたりの子に向ける。 兄がいたということも知らぬわたしは、 藤せんぱいのことを、何もわかっていなかったのだ。]
(138) 2016/12/19(Mon) 09時半頃
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[ 彼の黒色が此方を向けば、>>130 まるでこころを覗かれているような心地になって、 ぽっと頬が熱くなってしまう。 思わず視線を逸らしては、宙を泳ぐ。]
ど、どうもしないです …… いろんなところ、ですか。 ……… 細長い、飲み屋さん?
[ ただ、言葉を繰り返すだけ。 笑い声は、不眠など感じさせぬもの。 彼の生活は、其れで成り立っているのだろう。 余計なお節介なのかもしれないし、 いらぬ気苦労なのかもしれない。 もしかしたら、わたしの我儘なのかもしれない。]
(139) 2016/12/19(Mon) 09時半頃
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[ 傍にあった、ふたつの影。 まぁちゃんは大切そうに縫いぐるみを抱きしめて、 ひろくんは、まぁちゃんの掌を大切そうに繋いでた。 花の咲く表情を浮かべるふたりは、 此方に手を振っては、公園の外へゆくのが見える。
軽く手を振り返しながら、]
気になるから、わたしも行ってみようかな
[ ぽそり、ちいさく呟いた。 髪をさらりと、耳にかけるように指を滑らす。 彼の生活を、知りたいとさえ思う。 …… 眠れぬわけも、眠らぬわけも。
ひゅうと吹く風が頬を切り裂くように撫でる。]
(140) 2016/12/19(Mon) 09時半頃
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じゃ、じゃあ。 わたし、これから大学に行こうと思うので、
[ 彼のこれからの行き先を問いつつ、 頭を下げると、己の髪も共に地面を向いた。
コートの袷をきゅっと握り、 隣の彼を、もう一度眸に映す。]
(141) 2016/12/19(Mon) 09時半頃
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… そうだ、 あしたのパーティーたのしみですね。
[ へにゃりと卯月に褒められた笑みを浮かべよう。 そう告げれば、踵を返す。 もし、行き先を同じくするのであれば、 共に向かおうとはするのだけれど。]*
(142) 2016/12/19(Mon) 09時半頃
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─ ピザ係 ─
[ ピザ係に確定してしまったわけだけれど、>>73 ピザの予約だけしておいて、 当日持ってサークル室に集まればいいのかな? スマホを弄りながら、噂のピザ屋さんの メニューを開いて、瞳を瞬かせる。 期間限定もの、だとか。 すぺしゃるえでぃしょん、だとか。 美味しそうに彩られたものばかり。]
< ニモせんぱい。 ピザ係よろしくお願いします。 何時頃集合?にしましょうか。 あと、どれにするか、とか。 どうしましょう。 >
[ 言葉を並べて、送信ボタンに伸びる指。]
(164) 2016/12/19(Mon) 18時頃
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[ いちど、視線はうろうろと泳げば、 迷いながらも追記を示して、今度こそ。]
< 取りに行く前に、 早めに集合できたらと思うんですけど、 お家に迎えに行ってもいいですか? >
[ そーしん。]*
(165) 2016/12/19(Mon) 18時頃
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/* すきなひと予想、ちゃっちゃらー かなこちゃん→←りつくん うみちゃん→←松本くん ここは固い。
以下はまだうろうろしてしまう感じですが。 栄介くん→うーちゃん ふじせんぱい→うーちゃんかかなこちゃん…どっち。いや、うーちゃんだな うーちゃん→ふじせんぱい(?)
です!
(-78) 2016/12/19(Mon) 21時半頃
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えっ、いいんですか …… ? ぜひ、おねがいしたいです
[ 拾われた呟きに対する言葉に、>>180 ぱちくりと瞬いては、 冷たくなった両手を口許に寄せる。 吹きかかる息はあたたかくあるけれど、 凍るような指先までは、溶かせない。]
(191) 2016/12/19(Mon) 21時半頃
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あしたも、ですけど、 …… 連れてって貰える日もたのしみです。
[ ひらりと片手を振っては、 わたしは公園を後にするのだった。
羽根がついたように軽い足取りは、 あっという間にキャンパスへと、 わたしの身体を運んでいた。*]
(192) 2016/12/19(Mon) 21時半頃
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[ そのあと、だったかな。 キャンパスへと向かう道すがら、 “ ニモせんぱい ”へとメールを送った。>>164 午後からは、講義がある。 軽く腹拵え(ふたたびパン)をしてから、 白衣を纏い、実験室へ向かう。 道中に、また歩きスマホをしてしまうのは、 わたしの悪い癖なのだろう。 また、うーちゃんに怒られちゃうかもしれない。
メッセージを辿りつつ、>>185 ピザへと想いを馳せる。]
お肉が乗ってるやつ美味しそうだったし、 グラタンみたいなのも美味しそうだったなあ
[ じゅわあと口の中で広がるチーズを想像して、 わたしは、口許をゆるめた。]
(196) 2016/12/19(Mon) 22時半頃
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[ お家に迎えに行くのは、だめらしい。 駅前で待ち合わせ、 …… 顎を親指で撫でながら、小さく息を吐く。]
< りょうかい。 じゃあ、15時くらいに駅前でもいいかな。 行きたいところが、あるんだぁ。 >
[ そーしん! 鞄にスマホを仕舞いながら、 己の身体に纏う白を見下ろそう、 襟元を指で摘んで確認してから、もう一度顎を撫でる。 揺れるきゅうちゃんにも視線を向けたら、]
(197) 2016/12/19(Mon) 22時半頃
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クリスマスバージョンのきゅうちゃん、 かわいいに違いないよね、
[ と、呟いた。]*
(198) 2016/12/19(Mon) 22時半頃
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[ 講義が終われば、白衣を脱ぎ捨てて、 サークル室へと寄ることも考えたけれど、 まだ、クリスマスプレゼントが買えてない。 其れを求めて、わたしは彷徨うことになる。
足が向かうのは、駅前のデパートではなく、 心温まる商店街の通りの方。 ショーウィンドウを眺めながら、 わたしは、贈り物を選定する。]
ん。 …… どれが、いいんだろう。 天体観測サークルぽいの、がいいな
[ 歴史を感じる本屋さんを覗いて、 おしゃれな雑貨屋さんを覗いて、 きれいなお花屋さんを覗いて、 わたしは、通りを練り歩く。]
(220) 2016/12/20(Tue) 00時半頃
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[ ふと、瞳が止まるのは。 反射して映るのは、 店先に置かれる きらきらした、まるで隕石のような石。 角度を変えると、翠に碧に紅いろに。 いくつもの色へと、変化する。]
…… きれい、
[ 手に取っては、ただただ見詰める。 あなたの恋は、きらきらとして、 色が変わるほどのものなのかしら。 わたしの恋は、……
隣に在る、燃えるような朱い石。 太陽を象る其れのように、あつく燻る。 指でふれると、火傷してしまいそうな。]
(221) 2016/12/20(Tue) 00時半頃
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[ わたしに、もっと自信があったなら。 不安を抱いていても、勇気を出せたのなら。 もしかして、もしかすると、 もっと別の人生を歩むことができていたのかも。 …… なんて、悔いたところで仕方ないのです。
昼間の少年に向けた言葉は、 己に向けた言葉でもあったのだから。
朱い石を、ゆると撫ぜながら、 いつもは俯いてしまう顔を、上へと向けた。]
(222) 2016/12/20(Tue) 00時半頃
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[ 朱から紫へ変化してゆく空には、]
…… いちばんぼーし、みぃつけた。
[ 存在を主張する星がひとつ、瞬いていた。 そのいろは、果たして何色だったのだろう? 胸の奥で燻るこの感情の名は、
“ 恋 ”
と、呼ぶに相応しい筈。 けれども、わたしはこの恋の実りを、 熱望しているわけでは、ない。 周りに在る冷えた白い心を溶かしてくれるだけで、 わたしにとっては十分なのだ。]
(225) 2016/12/20(Tue) 00時半頃
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[ ……… ─── だから、
あなたが、笑っていられるなら、 わたしは、それ以上を求めることはしない。
いまのわたしが望むのは、 あなたの一番星になるでもなく、 あなたの王子さまでもお姫さまでもなく、
“ サンタクロース ”に、なりたい。
と、お空のお星さまに願うのでした。 ]*
(226) 2016/12/20(Tue) 00時半頃
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[ けれども、手にした石では、 誰かを喜ばせることはできないと、 幼い頃より知っていたので。 泣く泣く手放しては、また別の店を求めて歩く。 ひとりひとつのプレゼントも考えましたが、 わたしのお財布に冬が訪れるので、辞めます。 そんなわたしに、ひとつの出逢いが訪れるのです。
…… ホームプラネタリウム。
簡易型なので、小型で。 セールでもあったので、お安いもの。 本格的な星は見上げられないけれど、 ほんのり雰囲気はロマンチックじゃないかなと。 わたしは、其れを手にしては、 …… 迷わず、購入することにした。 星を自分のものにできなくとも、 何時でも傍に在ると、示せるように。]
(228) 2016/12/20(Tue) 00時半頃
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[ ラッピングも、お空をイメージしてか、 藍の紙包みに黄金のリボン、すてき。 紙袋の中に収めては、ほくほく顔で、 わたしは次なる目的地へと、向かうのだ。
それは、 ……… ─── 店内の、装飾は見事にクリスマス一色。 わたしは、ひとつ手に取っては、 自らの身体に合わせて、頷いた。 ひみつのお買い物。それは、明日のお楽しみ。]
びっくり、するかなあ。
[ 驚いた顔を思い浮かべて、 わたしは、もうひとつの紙袋も、 大切そうに抱き締めて、帰路へと着くのだ。]*
(229) 2016/12/20(Tue) 00時半頃
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/* はあ、うーちゃんすき。
(-97) 2016/12/20(Tue) 01時頃
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/* 自分のロール見ていると、本命隠そうと必死なのか、うーちゃんのことすきなんじゃない?と思えてくるけど、間違ってないから困る
(-98) 2016/12/20(Tue) 01時頃
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/* このひとなにがしたいんだろう……りさち、あなた、サンタクロースになれるの??なれないでしょ?ばかなの? 理系でしょ?なにポエミーなこといっているの?病んだの?
(-99) 2016/12/20(Tue) 01時頃
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[ あしたのお星さまも、綺麗だといい。 ふわふわの、白い妖精さんも、 空でくるくると踊っているといい。
真っ赤な服に、しろいふわふわ。 おひげの長い、サンタクロース。
『 願いも、夢も叶えるのは、 ──── …… 君自身だよ。 』
って、真っ赤なお鼻のわたしに、 語りかけて来ているような気が、した。]**
(234) 2016/12/20(Tue) 01時頃
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