266 冷たい校舎村7
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──現在:→3年4組──
[ 言葉では否定する。否定したかった。 でも、頭では分かってる。分かってたんだ。 さっきの赤いのが血糊でも、ケチャップでも、 絵具でも、ペンキでもなくって、
───本物、だってことくらい。 ]
………
[ だからだろう。 苛立ちを隠せずに衝動的に振舞ったのは。 ]
(175) 2019/06/10(Mon) 21時頃
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精神世界?集団失踪事件? んなもん、知るわきゃねえだろ。 知ってたら、お前に聞いたりしねえって
[ 心当たりなど、全くもってなかった。>>148 理解するのにワーキングメモリーの大半を要し、 ……いや、恐らく心が追い付きたがらなかったのだ。 メール、って話にも眉根を顰めて>>149 ずぶずぶに身体ごと世にも奇妙な物語の中へ 踏み込んでしまったことを、思い知らされる。 ]
(176) 2019/06/10(Mon) 21時頃
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───くだんねえ話だな、そりゃ ホストってやつはどうして俺らを巻き込んだ?
忘れて∞探すな∞振り向くな≠セって? んなこと言うぐらいなら、……
[ 視線を交錯させたまま、メールの感想を告げる。 文面的に、自殺を匂わせるような内容だったから ]
……まるで、未練があるみたいじゃねえか 死にてえなら、ひとりでとっとといけってんだ
[ どう思う?の答えはこうだった。 ]
(177) 2019/06/10(Mon) 21時頃
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[ せーの、で力を込めれば、 カーテンは呆気なく簡単に引きちぎられた。
落ちたカーテンを纏めるように拾い上げながら、 俺は拓海の方を見て、肩を竦めて口角をあげる。 ]
お前は、どう思う? ……死にたいって思ったこと、あるか?
[ 友達の家に遊びに行ったのは過去に一度きり。 だから拓海の家に白いガレージがあることも、 飼っていたペットのことも、何もしらない。 ]*
(178) 2019/06/10(Mon) 21時頃
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──現在:3年4組──
……は、笑わせる。 道連れにしてえんなら、直接言いに来いっての
いま、ここにいる誰かが。な。 んじゃあ、お前。俺でも同じこと思うか?
[ カーテンの端を受け取れば、小さく纏めて抱える。 歩き出した拓海の背中を追うように歩き出しつつ こちらも淡々と言葉を返していた。>>203 ]
俺だったら、誰がそうでも迷惑だな
[ 行儀悪く足で教室の扉を閉めながら、鼻で笑う。 ]
(217) 2019/06/10(Mon) 22時頃
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テストの点はもう諦めろ 俺ぐらいになりゃ、それは越える
あー……堅治な。 あんななんでもできる奴に限って、あるか? まあ、朝から調子悪そうだったし心配ではあるな、
[ 俺にとって、宇井野堅治という男に悩みなど あるようには全く見えなかった。思えなかった。 完璧超人、のような男だろ。……けど、確かに。 これまでになかったような、動揺が見て取れるのは 逆に奇妙、なのかもしれないが。 ]
(218) 2019/06/10(Mon) 22時頃
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[ 遠くに見え始めたマネキンの姿に瞳を細め、 不意をついてきたような返しの問いに>>206 一瞬だけ、答えを迷う。 ]
───……人並みにはな、
[ ただ、それだけ告げる。 視線は拓海からは逸らし血濡れのマネキンへ。 その場にはまだ、誰かいただろうか。 持ってきたカーテンを覆い隠すように被せて ぐるぐると包み込めば、そのまま抱え上げる。 ]
どこ連れてく?体育館とか?
[ 話の転換をするように、目配せをして問うた。 ]*
(219) 2019/06/10(Mon) 22時頃
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──現在:マネキン回収まで──
ストーカーじみた行為は通報させてもらう ……けど、ま。吐かせられるもんなら、 やってみろ、楽しみにしててやるよ
まあな。だから、お前がテストの点がー…… とかで、死んだんだったらクソ迷惑。
[ 上履きが廊下と擦れる音ふたつ。 繰り返される迷惑、という言葉を聞き流し クラスメイトを案じる言葉には頷いた。>>235 ]
(268) 2019/06/10(Mon) 23時頃
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[ クラスメイト、のことなんて。 拓海が分からないなら俺なんてもっと知らない。 ただひとつの箱に詰め込まれただけの他人だ。 自ら興味を持って近づくなんてこと、 これまで、してこなかったのだから。
詰まる言葉の先を聞いてこないことに安堵し、 作業を進めながら、一瞬生まれた空気を避ける。
そして、教室へ一度入る様に首を傾げた。 ]
教室?
[ 何をしてきたのかを尋ねながら、中を覗く。 そして、ようやく自分の席の上に置かれた ぬる〜いほうじ茶の存在に気づき手にとった。 ]
(269) 2019/06/10(Mon) 23時頃
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止まったままの、文化祭に巻き戻った時間で、 例の奴は何かしたいことでもあんのか?
出られねえんなら、俺たちどうなるんだろうな ……拓海は、こっから出たいと思うか?
[ 首を傾げながら、拓海へ問いを返す。 そして、階段を降りて渡り廊下へ向かおうとした その時だっただろう、柊と出くわしたのは。 ]
(271) 2019/06/10(Mon) 23時頃
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お、柊。具合はもう平気か? ……これ見たら、また具合悪くなるぞ
[ 顔を見た時、やべっ忘れてた。>>239 ───みたいな表情を浮かべた。
生憎、手に入れているのはぬる〜いほうじ茶。 人にもらったもんを渡すのは、好まない。 なので、水はあとにしよう。そうしよう。
そして、指摘されたカーテンの中身については 曖昧にぼかして伝えるが、一度拓海へも どうする?って視線を向ける。 まあ、いずれ知ることだろうけど。
そして、三人で交互に回しながら運べば あっという間に体育館へとたどり着く。 ]
(272) 2019/06/10(Mon) 23時頃
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[ そうして、何かの訓練、みたいに。 マネキンを優しく床へとおろすのだった。 ]
ここ安置所ってことで。 誰も、ここまでわざわざ見にこねえだろうし、 ……匂いも、届かないだろ
[ 体育館から本校舎までは距離がある。 だから、安易に誰かを脅かすなんてことは、 ないだろうと踏んで、そう言葉を添える。 ]
(273) 2019/06/10(Mon) 23時頃
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……さて、と。 腹減った 俺はちょっくら行ってくる
[ 思えば、デリバリー係は学校に来ていなかった。 今の専属パシリくん。何してんだ、ったく。 廃棄パンだけじゃ、腹ごなしになんねえし、 ……ってことで、食糧を求めて 本校舎の方へと歩き出すことにしたが。 ]
あ。お前らふたりともだけど。 ……勝手にどっか行かれたら迷惑、だから ちゃんと誰かに何か言ってから移動しろよ
[ だなんて身勝手な台詞を去り際に伝えた。 ]*
(274) 2019/06/10(Mon) 23時頃
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俺は、なんど思ったか 数知れない
(275) 2019/06/10(Mon) 23時頃
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[ おれにともだちなんて いなかった。 唯一できたともだちも もういない。 いつもひとり 真っ暗闇。
はじめはみんなともだちだと 思ってた。 けれどぜんぶ 嘘っぱち。
助けをもとめなかったわけじゃない 助けを差し伸べられたこともある ……でも、ぜんぶ。ああ。 ]
(276) 2019/06/10(Mon) 23時頃
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あの日、俺は一生の傷を負った
(277) 2019/06/10(Mon) 23時頃
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[ 口を開けばわらわれる。何か動けばわらわれる。 プリントを後ろの席に回しただけなのに、 ゴミみたいに扱われる。 空気の時もあった。
中学は遠くの学校を選んで通った。 遊ぶこともせずに勉強をがんばって、頑張った。 なのに。状況は変わらなかった。一緒だった。
家族に、こんなこと言える筈がない。 母は悪どい地方議員で父はすねかじりの呑兵衛だ。 それでも、子供心に心配させたくはないと、 ずっとずっと、思っていたから、だから。 ]
(278) 2019/06/10(Mon) 23時頃
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[ その日の俺は、いつものお呼びだしに向かった。 でも、いつもとはひとつだけ違ったことが起きた。
俺は、いじめっ子主犯格のひとりを押し飛ばした。 ……正確には、躓いて転んだだけだったけど。
そのひとりは打ちどころが悪く怪我をした。 いじめっ子たちは、教師たちへ言いつけた。 楓太がやった、楓太が悪い、楓太のせいだ、と。 でも、教師たちは取り合わなかった。 だって、俺の母親が力≠チてもんを持ってるから。
────その時、ようやく気付いたんだ。 ]
(279) 2019/06/10(Mon) 23時頃
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[ 力、ってやつの大切さに。
そういえば父もいつもそうだった。 気に食わないことがあればいつも声を荒げた。 そういえば母もいつもそうだった。 思い通りにいかなければいつも力を振り翳した。
最初から、そうやって生きてくればよかった。 そうしたら、こんな風に思わずに済んだのに。
消せない罪を塗り潰したくて、それから変わった。 今の、不良じみた楓太くんへ生まれ変わった。 ]*
(280) 2019/06/10(Mon) 23時頃
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けれど 本質までは変わらない
(281) 2019/06/10(Mon) 23時頃
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──現在:体育館→──
[ ストーカーは犯罪なもので。通報する。 くだらないことで死なれたら困る。 だ、なんて、軽いノリで会話が続く。>>300
拓海がとった荷物が何か、わかりゃしないが、 言及することなくどちらともなく歩き出した。 ]
んなに、文化祭が楽しかったなら 思い出作りだけだったんなら、 こんな怖いことしなくていいだろ、ひでえな
勉強しなくていいのは同意
[ 退屈、と言えば退屈かもしれない。 新しい情報は何も入って来なければ、 時がこの先、進んでいくのかすら分からない。 ]
(342) 2019/06/11(Tue) 00時半頃
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学校内にあるもん、……食糧とか、 途中でなくなんねえといいけどな
[ とか、我ながら真面目に言ってみたり。
柊と合流後、拓海によって正直に伝えられる>>303 体育館に横たわる包まれたマネキンを見た。 やはり、柊の顔も僅かに歪んでいるのを 交代しながら運んでいる間に見たものだが。>>320 ]
おう、拓海こそおつかれ。……だな、頼む。
[ 教室へメッセージ、と聞けば、 一瞬だけ踏み込んだ教室の黒板に 色々な文字が書かれていたことを思い出した。 ]
(343) 2019/06/11(Tue) 00時半頃
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ゾンビか何かが、この校舎内にいるのかもな
[ 柊の呟きにそう告げる。>>321 あんな音楽選んでおいて、苦手だとは思うまい。
そうして、理想が、現実のものになるように、 きっと俺も願っていたことだろう。>>304 ]
(344) 2019/06/11(Tue) 00時半頃
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[ そして、体育館を去ろうとした時。>>305 ]
あ?なんだよ
……さんきゅ。助かる 今日、忘れてたんだよな じゃ、また後で
[ 振り向けば、小さな何かを投げられる。 落とさず片手で掴み取れば、感触で分かった。 お守り、と渡されたソレを見て口角が上がる。 ポケットに仕舞い込めば、今度こそ体育館を離れた。
分け与えられた明かり、これがこの先の ───……希望≠ノでもなりゃいいんだけど。 ]
(345) 2019/06/11(Tue) 00時半頃
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[ 拓海と柊と別れた後は、 自販機でアタエリを購入して一度教室へ戻る。 いまさらだが、約束したもんだから柊へ贈る為、>>318 彼の机の上に、だれかさんを真似っこして置いた。
そうして、ついでに。 ゆっくりと教室を見て回った。 喫茶店に縁日、展示のクラスなど幾つも、 色んな出店が並んでいたのを眺め歩く。
文化祭当日は、ほんの僅かな休憩時間以外 ほとんど脅かし役に徹していた為、 ここまでゆっくりと見て回ることはできなかった。 ]
(346) 2019/06/11(Tue) 00時半頃
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[ 記憶がないから文化祭への未練があるのか、 それとも記憶がないのに再現される筈がないのか。
自分がホストだったら、っつーのを妄想してみる。 ……そもそも、そいつは覚えてんのか? 死んだ、遺書書いた、ってことを。
考えたって、腹が減るだけだ。 だから、出店を見て回りながら、 恐れることなく並ぶ商品たちを手に取った。
フランクフルトにたこ焼きの形のホットケーキ、 あとは焼きそばに、チュロスにエトセトラ。 ]
(347) 2019/06/11(Tue) 00時半頃
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[ 戦利品を手にした俺は、 二階の空き教室へと一人忍び込んだ。 ]
……うまそ。
[ 広げた食事たちを口に運んでいった。 空腹が満たされた後は、一階じゃ開かなかった窓を リベンジと言わんばかりに開けた。開いた。
二階、ってレベルじゃない高さだ。 高いところが苦手なわけでもない俺は、 ポケットに忍ばせていたライターを手にとって お気に入りの一本へと火を点ける。 ]
(348) 2019/06/11(Tue) 00時半頃
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はー……
[ ───ジュッ、と燃える音がする。
紫煙は闇に呑まれていくようだった。 上がっていく煙の中には、何が見えるだろうか。 不安がもくもくと広がっている、俺だけじゃなく、 集まっていたクラスメイトたちにも、きっと。
マッチ売りの少女のようにしあわせな何かが、 見えたらよかったのに、なんて独り言ちた。 ]**
(349) 2019/06/11(Tue) 00時半頃
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/* そういえば、もっと悪悪の悪ないじめっ子予定だったのに なんだか根はすごくいいやつ!みたいになっちゃった なんでだろう……可哀そう……
あと、最初は高本の右腕!言われなくても高本を邪魔するやつは俺が蹴散らすぜ!系な副委員長の予定だった。(チップと役職だけ見て思ってた)ねる。
(-69) 2019/06/11(Tue) 01時頃
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/* >>578 自意識過剰男なので………
(-129) 2019/06/12(Wed) 00時頃
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