97 wicked ROSE 【ハジマリの五線譜】
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−どことも知れぬ森−
”…随分と口は元気ではないか”
[ぐい、と、秀でた額へと左前足はのったまま。 聞こえてきた減らず口に遠慮なく重みをかける。 周囲を観察するような仕草に前足は退いて 少年を置いてさっさと歩き始めた。
周囲には緑が絡み茨が絡み、鬱蒼としているのに花がある。 どこか遠くから清浄な風琴のような音律が響いていた。 獣の足は音楽の聞こえてくるほうへと向かっている]
”ここは、始原のグウェンドリンも足を踏み入れた森。 女王の庭を介してさまざまな時はこの森と繋がっている”
[ゆらゆらと黒い尾を揺らしながら歩みは止めない。 あまりに遅いようなら振り返るくらいのことはした]
(214) 2013/09/29(Sun) 00時半頃
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/* カルセリスゴートリンゲンを
白:Call said reason.God ringing end. (すべての理由は述べた。神は終わりを鳴らす) 黒:Call, say listen. God ringing a hate. (呼べ、請え、耳を傾けよ。神は憎悪で満たし給う)
としておけばいいかな…。
(-79) 2013/09/29(Sun) 01時頃
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/* Callを「述べた」って訳すのに無理があるのは知ってる…
(-80) 2013/09/29(Sun) 01時頃
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/* 安定の海鮮誤字率
(-81) 2013/09/29(Sun) 01時頃
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/* ロバートごめんよ… 大聖堂連れて行ってあげたほうがいいんだとおもうけど
先にこっち改修したほうが良いかなっておもtt
(-82) 2013/09/29(Sun) 01時頃
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/* 改修じゃねえよ回収だよ
(-83) 2013/09/29(Sun) 01時頃
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…遅い。
[歩みの遅さに耐えかねたか呆れたか。 獣は歩きながら人の姿へと変貌する。 褐色といったほうが相応しいような色の肌も着ているものも 鬱蒼と生い茂る森にはどこか不釣合いだった。 背の高い姿になったことで、先ほどよりは目印にしやすかろう。 草を踏む音はまったくしなかったが、それをあからさまに気にさせる前には 辿りついてしまった大樹の根元の前に青年は立つ]
(226) 2013/09/29(Sun) 01時頃
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お前の御しきれていないその力は始原の鳥に似ている。 上手く使えれば悪いものではない。
[大樹の根が絡み合って出来た洞を視線が示す。 中に、何かを抱きしめるような姿勢で眠っている影が一つあった。 細い手足、白い肌。そして酷く長い髪。 けれどよくよく覗き込んでみれば十代と思しきその顔は青年に似て。 顎を一つしゃくって]
好きなだけ練習台に使え。 どれだけ殺しても死なん。
[そう告げた青年は、この先を譲るとばかりに 少し眠る影から身を引いた**]
(227) 2013/09/29(Sun) 01時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2013/09/29(Sun) 01時頃
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−どことも知れぬ森、大樹までの道のり−
お前たちが見える姿に囚われすぎているだけだ。 完全に獣であるとも、言っていない。
[青年は呟く。少年の不満など求めない。 自分の能力に向かい吐き捨てた言葉を聞きながら、 歩みを止めないまま答える]
…慰めたところで変わらぬのならば、真実を認識したほうが早い。 遅かれ早かれ、人が死ぬことには変わりはない。 平和な世で殺せば殺人者。殺戮の世で殺せば英雄。 力とは正しい使い方をしてこそはじめて利を齎す。 100%正しい主観など己が見つけるしかない。
[樹の洞を覗き込む少年を一度眺め、それから答える。 疑問は最もであるが、返せる言葉は多くない]
(322) 2013/09/29(Sun) 19時頃
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どうもこうもない。 『それ』は死なない。
[中にはいった少年は、恐らく違和感を持ったのだろう。 やがて焦りが滲んでくるのが声に混じって感じられる]
眠っている。 始原のゴートリンゲンが浄典に至った、その日から。 ……眠り続けるしか、方法がなかったからだ。
[声に滲むのは微かな懐古。 存在の出自を問う声に返した声は短い]
───俺だ。
[日の光を背にしてみればうっすらと解るだろう。 青年の存在は、僅かではあるものの、それでも確かに光に透けている]
(323) 2013/09/29(Sun) 19時頃
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そこに転がっている体は、人間を構成する10から 取り除いた7拍、生きるための力。 俺自身は、残りの3音、死にむかうための力。 死ぬ要素が無いから、何度殺してもその身体は死なない。
…気が済んだなら、さっさと始めろ。 残されている時間外いつまでも無限だと思うな。
[告げると、森のざわめきを感じて男は歩き出す。 外から響いてきた声>>290に、煩わしげに息を吐き出し]
戻ってきた時に上達していなかったら、容赦なく外へ放り出してやるからな。
[それが、男が少年に与えた課題であり、通告だった]
(325) 2013/09/29(Sun) 19時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2013/09/29(Sun) 19時頃
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/* ろぐをよみながら
ひょっとして大聖堂楽器屋さん状態
(-96) 2013/09/29(Sun) 19時頃
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/* つまり 俺キョンシー。
(-97) 2013/09/29(Sun) 19時頃
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−正史には乗らぬ歴史《Memoria》−
[北天の獣と、南天の鳥。 そう呼ばれる存在は有史以前に存在したものと考えられている。 存在の呼称として存在していただけの名称記号であった。 いわば、単なる肩書きである。
二人は浄典と呼ばれる何らかを秘匿する役目を負い 双方に関わりを持たない生活を送っていた。 それが、平穏への道だと知っていたのだろう。
しかし禁じられたものは、やがて甘露の香を纏うのも真実]
(335) 2013/09/29(Sun) 19時半頃
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[食べてはならぬといわれたら、食べたくなる。 空けるなと言われたら、開けてみたくなる。
触れるなといわれたら、触れてみたくなる。
浄典を納めた真円を披く白き鍵を持っていたのは鳥。 浄典を納めた扉である真円の黒扉を秘めていたのは獣。
出会っては、ならなかったもの。 出会えば、世に満ちるのは災厄であると知っていて それでも彼らはその禁断に触れる欲求に抗えなかったのだ]
(336) 2013/09/29(Sun) 19時半頃
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[互いに無いものを持ち、孤独を生きていた二つにとって 一度言葉を交わしてしまえばあとは早かった。
誰から咎められてもならなかったから 森の奥の大樹でよく落ち合った。 兄弟のように過ごし、友のように走り回り いろんなことを話し、歌い、踊り、時には喧嘩もした。
ずっとこんな楽しい日々が続くのだと信じていた。 それでも、災いはおとずれた。 不協和音《ゴートリンゲン》という名の征服者。
彼らは唱和する]
(338) 2013/09/29(Sun) 19時半頃
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[
Call said reason.God ringing end. 《すべての理由は述べた。神は終わりを鳴らす》
Call, say listen. God ringing a hate. 《呼べ、請え、耳を傾けよ。神は憎悪で満たし給う》
───カルセリス=ゴートリンゲン
]
(340) 2013/09/29(Sun) 19時半頃
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[災厄は北天の獣を残して一族を滅ぼし 災厄は南天の鳥を奪って一族に混沌を残した。
これが、現在へと繋がる歴史の一部である]
(343) 2013/09/29(Sun) 19時半頃
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−どことも知れない森−
[話は森へと再び戻る。 それこそ記憶に残らぬほど膨大な時をひとり過ごしてきた青年は 唐突な来訪者の存在を森によって知り、 足音は無かったが、その姿が見える頃になると 草を踏む音がいくつか聞こえ始めた。 たす、と、獣の足裏には心地よい草の柔らかさだった]
(344) 2013/09/29(Sun) 20時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2013/09/29(Sun) 20時頃
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[獣は来訪者を眺める。 声は、暫定的に出さずにいた。 相手が何者であるかを、獣はまだ知らぬ。 ゴートリンゲンに近いものであるようには思えたが 果たしてお前は何者なのか。
そう、問いかけるようにオリーブが眺めやる**]
(351) 2013/09/29(Sun) 20時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2013/09/29(Sun) 20時半頃
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−どことも知れない森:大樹の洞−
[少年が伸ばした指先は襟元を覆う長い絹へと伸びた。 けれど指先は確かに捕らえたに関わらず その絹は存在ごと少年の指先をすり抜けてしまう。 それこそ、伸ばしてもつかめないプリズムのように]
お前が南天の鳥に繋がるから。 ───それだけだ。
[口元を長い絹で隠し、それだけを残して遠ざかる。 振り返ることは、しなかった]
(394) 2013/09/29(Sun) 23時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2013/09/29(Sun) 23時頃
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−どことも知れぬ森:大樹から遠くはなれて−
[新たな来訪者に対して獣は視線を向けたままだった。 彼は何か言うのか、それともどうするのか。
けれど、耳が音に反応して、ぴんと音を立てる。 鈴が転がるような音がした。 何事かと耳を欹てて、拾ったものは人の声>>375>>376。 獣は佇み、尾が一度ふわりと宙を無いでオリーブを聊か細めた]
(407) 2013/09/29(Sun) 23時半頃
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−どことも知れない森:大樹から遠く−
[少年は試しているのだろう、と獣には知れた。 黒い獣に伝わるのは、7が削がれるたびに再び7へと戻ること。 生きるための力そのものが循環している様子。 森はざわめいて知らせ、そのたびに花が枯れては咲く。
その作用にあわせるように風琴の音は 女王の庭の真円を介して1900年代へと響く音量を増減させる。 音楽は森の中に自然と満ちていたが、それがまるで 扉の中で起きている事象にあわせて水が溢れるように音が零れている。 まるで、庭と、その中にある扉の存在を示すように。
庭は遍在する。 空を望めばそれは空にあり、街の片隅を望めば唐突に街に現れる。 ただ、それはどう頑張っても風琴の聞こえるものにしか見つけられないが]
(431) 2013/09/30(Mon) 00時頃
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[幾らか眩しそうに瞬きを繰り返していたオリーブは やがて唐突な訪問者の声に改めて視線を向ける。
誰なのか。 何の目的でここへと着たのか。 それが獣の中で定まらぬまでは、この先を通す事許さぬとばかり 丁度獣は、番犬かなにかのように泰然と長身の男の前に坐していた。 時折、草をふわりと尾が打つ音が風に響く]
(436) 2013/09/30(Mon) 00時頃
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[聞こえてきた言葉は、聞いた事が無い。 恐らくは自分よりも先の次元にある言葉ではあると推測された。 辛うじて、どことも知れぬ森ゆえの次元平均化の作用で耳には届くが]
”知らんな”
[男の問いかけに対して、獣が返した音は短い。 主と名のつくものに関しては合一は無い。 獣以外に誰もいないのが常であったから、 そういう意味では自分は森の主かもしれないけれど 恐らくして目の前の男が求めている答えでもないだろう]
(440) 2013/09/30(Mon) 00時半頃
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[目の前の男は懇願する。 その声は次元平均化によって耳よりは頭へと直接とどく。 丁度同じような響きであると感じたが、 最終的には一点において許容を許しがたくしていた]
”…。 余計なことをすれば、即座に放り出す”
[こちらが説明するよりも、とりあえず検分させるほうが早い。 いざとなれば、放り出せばよい。 3音しか持たぬ自分とは言え、いざとなれば人の一人くらいなら息の根は止められる。 それ以上は、流石に敵わないだろうが。
あとは好きにしろ、というように獣は重い腰を上げて立ち上がる。 ついてくるもついてこないも、勝手にしろというように ふらふらと尾が揺れていた]
(452) 2013/09/30(Mon) 00時半頃
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/* ところで猫と鼠って仲良く喧嘩するあれを思い出します。
(-127) 2013/09/30(Mon) 01時頃
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/* 烙印じゃねえのかな…(ずっと気になってる
(-128) 2013/09/30(Mon) 01時頃
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−どころも知れない森:大樹への道のり−
[獣の足音は三拍子。 尾の揺れるリズムもまた三拍子。 時折振り返ってみるものの、自分の後をついてくるらしいので そのまま好きに任せておいた。 ゴートリンゲンの烙印を持つ物に好き勝手されるのは好まないが 早々に見切りをつけて出ていかせれば問題ないと考える。
ちりちりと、鈴が転がるような音は続いている。 その音の求めるように、煉瓦の隙間から蔦が伸びる。 映像を早回ししているように円を描いて絡まる緑、 鍵が示されたとて扉がなくては差し込むべきものが無い。 音に合わせうっすらと蔦の描く円の中に黒が滲んで]
(466) 2013/09/30(Mon) 01時頃
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−どことも知れない森:大樹の洞−
[やがて三拍で進み続けていた獣の前に 先程はなれた洞の存在が再び姿を現す。 練習しろ、とは言い残してきたものの、 少年がそのタイミングでどうしていたかは別と言うもの。 ただ、ぼうっとしているようであるならば 根性が足りないとばかりに足か腕にでも 傷が残らぬ程度に一咬みしてやるわけだが**]
(479) 2013/09/30(Mon) 01時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2013/09/30(Mon) 01時半頃
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