212 冷たい校舎村(突)
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/* 理一ーー!!!
(-6) 2017/03/10(Fri) 00時頃
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――、ッ、ぇ……
[>>8答えは、チャイムにかき消された。]
――、――なに、え、
[同時、>>1震える感覚。 ポケットからスマホを取り出した]
――、――なに、……
(25) 2017/03/10(Fri) 01時頃
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[こわれたおもちゃみたいに、 なに、ともう一度。
文字化けしたメール。 ひどくひやりとして 胸に氷を、押し込んだような感覚がする]
……死……
[口元を慌てて、抑える。 縁起でもない。]
(29) 2017/03/10(Fri) 01時頃
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[不穏な1通目、 哲学みたいな2通目。 ――ほんとうに、これは]
……ホラーじゃないん、だから……
[眉を下げて、うろりと視線を皆へと彷徨わす]
……うそ、なんで圏外? なあ、誰か電波立ってる人いる?
[問いかけるために、息を吸う。 ふわりと漂う、食欲をそそる匂い。]
(41) 2017/03/10(Fri) 01時半頃
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……、……
「人を人たらしめるものとは、何ぞや?」
っていうのと、もう1通、届いてる。 ……保田も?みんなも?
[喋っていないと不安とばかり、 能久は問いかけを零す。 >>30いつも陽気な理一さえも、笑っていない。 ――それがどういう思いをもって為されたか、未だ分からぬまま]
……、――だって、これ……
[文面が、不安を掻き立てる。 ――まるで、遺書のような文面。 能久自身も抱えた昏(くら)い場所を掘り起こしてくるような感覚を覚える。
――だって、ほんの僅かでも 考えたことがなかったわけでは――ないだろう?]
(51) 2017/03/10(Fri) 01時半頃
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母さんが
『あの子がいるせいで』
と言ったのを聞いた。
――おれがいるから、だめなのか。
ならいちど
消えてしまおうかと
思った事だって、一度や二度じゃない。
(-24) 2017/03/10(Fri) 01時半頃
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/* ええい、文面被ってる! 文書推敲して俺
(-25) 2017/03/10(Fri) 01時半頃
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[手に、嫌な汗をかく。 外は雪で真っ白で、見通しが悪いなんてものではない。まるで今の自分たちが置かれている状況みたいだ――と能久は、思う。
思考は困惑する一方なのに、 それを置いてけぼりにして 楽しげなざわめきが響き始める。]
ほんとだ……、さっきまで 何にも聞こえなかったのに……
[>>66天ヶ瀬の問いかけを 直接向けられたのではないにせよ、 己を保つように能久は、謂う。]
(70) 2017/03/10(Fri) 08時半頃
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……う、うん
[>>57元賀が最初に、 次いで三星が様子を見ると立った。 >>67天ヶ瀬も、すらりとした脚を進めて、様子を見に行くとさえ言っている。 能久はといえば――メールの文面に、思いの外ダメージを受けて咄嗟に歩き出せないでいた。]
……え? 待って?文化祭? どういうこと?文化祭はとっくに終わって……
[るのに、と、 言い終えることができない。 何故って、ドアの隙間から見えたのは間違いなく文化祭の光景で――記憶にあるそれより、ずっと、華やかな電飾が煌めいていたからだ]
(71) 2017/03/10(Fri) 09時半頃
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……なん、で?
[たのしい、たのしい、文化祭。 けれど、であればこそ、戸惑いは色濃い。 最初に見たのは癖のように、幼馴染のほう。
それから、思い直して 委員長、大和の方を見た。 なにか、秘密の催し物でも、あっただろうか。]
委員長、なにか、知っ……、 らない、…かな……
[帽子に隠れがちでも、 驚きや狼狽は滲み出よう。 問いかけは尻すぼみに、なった*]
(72) 2017/03/10(Fri) 09時半頃
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/* ちょっとおおおおおお、 たかしーーーーーー!
(-36) 2017/03/10(Fri) 11時半頃
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――、っえ
[>>82とん、と幼馴染に肩を叩かれる。 状況への狼狽色濃いまま見上げた。]
生徒もおれたち以外いないけど…… でも、なんか、これって―……
[なんだったか。 こんな、おかしな現象――何処かで、聞いたことがあるような、気がする。微かな引っかかりは、掴む前にするりとすり抜けた。]
ま、待ってたかし、 フラグみたいなこと言わないっ
[フラグ、なんて冗談のつもりでも、必死さが先に立つ。 きっとさっきのメールのせいだ。届いたっきり圏外で、異様さをさらに引き立てた。
さっさと歩いて行ってしまう背中を少し遅れて追いかけて、廊下に出る。]
(91) 2017/03/10(Fri) 12時頃
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―廊下― [そうして、能久は、立ち竦む。
たのしい、たのしい、 文化祭。あまいにおいのパンケーキ。 食べ歩きにぴったりの、チョコバナナ。 そんな香りが、ふわふわ、漂う。
外はこんなに白いのに。]
……いつの 間に……?
[能久は恐々と辺りを見回す。 先に出た元賀や、天ヶ瀬、そして三星と顔を見合わせることも、あったか。どうか。
夢の中にいるような有様なのに、 意識はひどくはっきりしている。 祭りのざわめきを浴びながら、 既に随分と遠ざかった堆を追うように、廊下を歩き始める*]
(92) 2017/03/10(Fri) 12時頃
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―回想:文化祭のパンケーキとチョコバナナ―
[「うん、もちろんいいよ」>>0:387
遠慮がちな三星に、能久はそう言ったのだった。 体面とか、体重とかも あまり気にしない様子なあたり、 多分能久は疎いのだ。 喜んでもらえると、うれしい、と、そればかり。
パンケーキには 幸せな記憶があるのがいい。
あとで屋台のおすそ分け―― 「いいの?ありがとう、三星さん」 と。チョコバナナをもらったのも うれしい、いい思い出だ*]
(93) 2017/03/10(Fri) 14時頃
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/* おれ追いかけすぎ??? か??な??
でも追いかけないとへんだ!! こ、ここまでは、許してもらおう……!!
(-41) 2017/03/10(Fri) 16時半頃
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/* 心配なの!許して!
(-42) 2017/03/10(Fri) 16時半頃
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―廊下― [ざわざわ、ざわざわ、 笑い声さえ混ざるのが、余計に不安を掻き立てる。 きらきら光るイルミネーションは、クリスマスの先取りのようだ。
>>100委員長は――大和は、 「分からない」と、そう続けようとしたのだろうと声色でわかった、 ――慌てて追いかけてしまったから、あとで謝らないと。]
たかし……?
[ざくざくと、 帰ってしまったろうか。 帰ると言えば、本当に帰ってしまう幼馴染だ。
明かりがついて、 声がして、 飾りもあって、 でも、自分たち以外は、誰もいない校内を、少し小走りに。]
(115) 2017/03/10(Fri) 17時半頃
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―校内2F― [先に外に出たクラスメイトたちの足音はどこへ向いたか、後ろか、前か。>>114
能久はといえば、ひぃやりと吹いてきた風の冷たさに意識を奪われ、そちらへと顔を向けていた。]
……どこか、窓……空いてる……?
[誰が開けたのか。誰かいるのか。 自分たち以外の、誰か。 冷気の出所を確かめるために逸る脚を向けた先。
>>109座り込む幼馴染の姿を見つけて、走り寄る。 膝をついて、肩に手を触れようとしながら言葉を重ねた。]
っ、どうしたのさ、……気分悪い? ……まさか、こんなとこから飛び降りようなんてしてないよね?!
[焦って口調が強くなる。 舞い込む雪が口に入って、つめたい。おいしく、ない。 堪らず手を伸ばして窓を閉めた*。]
(116) 2017/03/10(Fri) 18時頃
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―2F廊下、階段付近―
……たかし?
[>>128虚ろな瞳に、 疑問含みの声は不安の揺れを含む。 自分の方を向いてもらおうと、肩を掴んだ手はそのまま。]
……、――そんな、わるいの
[気分が悪い、に含まれるニュアンスに、唇を薄く開いてから閉じる。]
……え、そ、うなのか? 落ちそうになるとか、 うっかりにも、ほどがあるぞ
[冗談めかして、苦笑いをうかべた――が、うまくいったかは分からない]
(130) 2017/03/10(Fri) 22時頃
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[――ふらつきながら、 ――それでも、笑ってくれたので。
立ち上がるのに少し遅れて 肩にかけた手をするりと落として 見上げながら、能久も立ち上がる。 続く言葉、一階の状況に色素の薄い眼見開いた]
――壁? なんだ、それ……――、
[うそ、を吐くような幼馴染ではない。だけれども、確認したくなるくらい、現実離れした状況説明だったのだ]
……下? 落ちるっ、て、ここ2階だよ?
そんな、落ちるとか別に――――
(136) 2017/03/10(Fri) 22時半頃
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――っ、ひ
[覗き込んだ、窓の外。
奈落の底か、断崖絶壁か。 地面が遠い、背筋に抗いがたい恐怖が走り息を飲む。弾かれたように窓から離れた。]
っ、――ッな、……、
(139) 2017/03/10(Fri) 22時半頃
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なん、……、 なんで……?
[サボりを追いかけて 屋上の端に立っても平気なのに。 今、窓に近づくのも嫌なほど。
異常事態は氷を飲み込んだように沁みていく。 青ざめて、幼馴染の顔を、見た*]
(141) 2017/03/10(Fri) 22時半頃
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……よく、わかり、ました…
[>>142無意味に畏まるほど怖かった。 ――これは、ダメだ。本能的な恐怖に抗えない。]
……あれとんでもなく 慌てたんだからな……平気って、擦りむいてなかった……?
[過去に思いを馳せて呼吸を整える。 頬に触れる手の方に顔を少し傾け眼を閉じる。 慣れた温度にすこし、落ち着く。]
……うん、そうしよう。 なんで、こんなことに…… 帰れないって、知ったらショック受けそう、だけど……
[――自分は、果たしてどうだろうか。 母も父も、きっと今日も帰ってこない、あの家に、いるよりは――]
(147) 2017/03/10(Fri) 23時頃
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[『――ああ、どうせ、おれは、』]
(154) 2017/03/10(Fri) 23時半頃
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[本で読んだ、奇妙な現象のことが 頭の片隅に過ぎる。ポケットの上から触れるスマホ。メール、異常現象、止まない雪、異様な恐怖。]
――い、こう。
[顔色が戻らないまま言って、 歩き出そうとした矢先。>>153]
入間さん……大和さん、 ……――
[荷物を持つその様子から、 帰ろうとしているのだろうと、見て取れた。 息を吸って、一度詰める。 ひどく乾いていた。]
落ち着いて聞いて。 ……帰れない、おれたち、閉じ込められた。*
(155) 2017/03/10(Fri) 23時半頃
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いらないこ。
なのかな
母さん、父さん、 ずっとすきなひとが、 できたん、だろ?
(-52) 2017/03/10(Fri) 23時半頃
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―歩き出した時>>156―
おれはすごい覚えてるんだけど! そうだよ傷だらけ。 当事者能天気すぎないかなっ
[笑う堆に、むくれる能久、の構図。 手の離れた頬を、なんとなく人差し指で触れてかく仕種。]
……今日ばっかりは、 割と賛成かな、……ふとん。
[どうだろう――どうかな。 寝てしまえば、気にならなくなるだろうか。 怖いよりは良いのかもしれない。文化祭のざわめきが聞こえる*]
(160) 2017/03/10(Fri) 23時半頃
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/*
不穏すぎるよ! 幼馴染!!!!たかし!!!
(-54) 2017/03/11(Sat) 00時頃
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―2F廊下― [>>169入間の表情が、 揺れて、強張る、息がつまる。 相対する能久は一度、苦しげに眼をそらした。 吹き付ける雪は、窓すら白く染めていく。]
…――、……ちがう、みたい。 ちがうんだ、……1階、外に出ようとすると、壁みたいなのに、阻まれる、って
[陰る視線をいちど、幼馴染のほうに向けてから、改めて入間と大和を見た]
……あと、窓の下は見ない方がいい、よ。 おかしいんだ、今の、ここ。
(200) 2017/03/11(Sat) 00時半頃
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―廊下2F>>218―
[>>215鈍い反応は――至極真っ当だろう。 能久とて、嘘をつかない―と、能久は思っている―幼馴染の言葉でなければ、こんなに深刻に受け止めなかったかもしれない。 それに、窓の――]
っ、入間さん、――
[見たらだめ、と止める前に あっさりと覗き見る、奈落の底。 眉を寄せて、できるだけ白いガラスの向こうを見ないようにしながら続けた。]
…… ね、…謂ったろ。 普通じゃないんだ、 ……、なんでかは―――
[わかんないけど、と、続けようとしてやめた。]
(236) 2017/03/11(Sat) 01時半頃
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[――なんていうんだっけ、あれに、似ている気がするんだ。 人間が、自分の夢の中、みたいなものに。 他人を閉じ込めてしまう――っていう、話。]
(238) 2017/03/11(Sat) 01時半頃
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―廊下2F>>218―
っ、死ぬ、なんて、縁起でもないこと…! ……、
[思わず声を荒げたのは。 窓を覗き込んだときに感じた生々しい恐怖のせいもあるし、―――それに、あの、遺書みたいな、メールも。]
……――、 わかったよ、教室の…皆に、知らせる。
元賀たち、別の方向に行ったはずだし、見つけたら、…頼むよ。 ――危なそうなとこには、近づいたらだめだからな。
[念のためにそう謂って、教室の方に足を向ける。]
(246) 2017/03/11(Sat) 01時半頃
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―廊下2F>>249― ……いいよ、 見ないと、分かんないこともあると、思うし
[能久が入間と大和を怖がらせたくなかったのは、本当だったのだが。 眉はへなりと下げたまま、視線をそらされて気まずそうに少しだけ俯く。 けれど、つい、>>248あげてしまった声に。 驚く、というよりは 怯えるような反応があって、]
……――っ、…ぁ
[能久は、狼狽えたように言葉を飲み込む。 そんなに強い謂い方だったろうか。 わからない、けれど。]
い、いや…こっちこそ、……ごめん……
[謝罪がかさなり、重くなる。 頷く入間に、うん、と曖昧な返事。]
(269) 2017/03/11(Sat) 03時頃
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―2F廊下―
……ぅ
[>>286大和に静かに窘められると、能久はなお居心地が悪そうに視線を落とした。 唇を噛んで、口ごもりながらの「ごめん」。>>269
――恐いのだ、きっと。 メールから滲む遺書のような気配も、送った「誰か」も、「死」という文字も、それ、を考えたことが、ないわけでもない自分自身も。]
……、うん、勿論だよ。 その、つもりだから、おれ。
[>>287大和に、なんとか笑みを浮かべて頷いた。 上手く笑えているのだろうか。 いつも楽しげに笑う理一みたいに、安心させるような笑顔が浮かべられればいいのだけれど――とは、胸の内。
静かな部屋で膝を抱えても学校ではせめて、 明るく在りたいと思ったのに、 降り積もる雪の冷たさに、追い詰められていくようだ。]
(313) 2017/03/11(Sat) 13時半頃
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…ううん。
[>>306入間のごめんね、に首を小さく横に振る。 小走りに去っていく足音を背に、>>250ひとつ息を吐いた。]
……、
こわ、がらせちゃったかなぁ……
[堆に聞いてもらいたいように、 落ち込んだような呟き一つ。
けれど、立ち止まってもいられないか。 足を進めて、教室へ向かった。]
(314) 2017/03/11(Sat) 13時半頃
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……あのさ、
たかしはさ
[ほつ、と3年3組へと向かう道すがら。 能久は胸に浮かんでいた一つの現象について口にした。]
……ひとが、べつのひとを、 自分のこころのなかに、 閉じ込めちゃう、って話……聞いたこと ある…?
[幼馴染を一度見上げると 一緒にクリスマスのイルミネーションがきらきらと瞼の裏に焼き付く。]
……なんか、いま、 そういう状態、なのかな、って思ったんだけど……わかん、ないけどさ……―――あの、メールとか。ほら、……
(315) 2017/03/11(Sat) 13時半頃
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……わかんない、けど。 ……もしかしたら、って。
[自信も 確証もない。でも。
聞きかじりの知識では、 確か、精神的に追い詰められたり、生死の境を、彷徨っているような、ひとが――――]
(316) 2017/03/11(Sat) 13時半頃
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(――、重荷なら。おれなんか、いないほうが)
(317) 2017/03/11(Sat) 13時半頃
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[――母さんはもう、たまにしか帰ってこない。
――父さんも、似たようなものだ。
おれが母さんに似てるから、 多分、居づらいんだと思う。
もともと、ひとはよばないけど。 幼馴染は、感づいていただろうか、どうだろうか。それとも、気にしても、いないだろうか。*]
(318) 2017/03/11(Sat) 14時頃
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―3年3組― ――戻ったよぅ…あれ、保田ひとり…? 皆、様子見にいっちゃった?
[>>248 戻ったころには、 教室はすっかりがらんとしていた。 皆に知らせようとしたのに、 なかなかうまく、いかないものだ。]
……、あのさ、 あんまり、よくないことが 分かったよ。
おれたち、校舎に…閉じ込められちゃった、みたいで。
[状況を説明するため、 のろのろと口を開く。 説明するのも気が重い。 それでも、声を引きずり出す*]
(319) 2017/03/11(Sat) 14時頃
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/* 次はチョコバナナの話を書くよ
#起きたら12:30だった顔してる
(-86) 2017/03/11(Sat) 14時頃
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―回想/おいしいチョコバナナ>>143―
[チョコバナナは手軽に歩きながら食べるに丁度いい。 >>143 3年3組にも、チョコバナナのタダ券が配られていた。
>>212理一がうれしそーうに 「うまかった!!」と謂っていたのを憶えている。 ついでに、パンケーキ食べに来いよ、と誘ったよ!と伝えられれば「勝手に広めてる〜!」と、苦笑して額をつついた。
タダ券のことがすっかり 後回しになってしまったけれど 結果三星から直接いただけたのは、 きっとラッキーだったのだと思う。
折角だし、天ケ瀬さんと水野さんが作ってくれたあの衣装も着ればよかったのにね、と、謂って**]
(324) 2017/03/11(Sat) 15時半頃
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―現在:>>339 3-3教室― [帰る、と謂うのは無理もない。 一度ちらりと幼馴染の方を見遣ってから、眉をへなりと下げる。]
そうなんだ…? まあ、そうか、…おれたち以外、誰も居ないん、だもんな。戻ってくるなら待ってようかな…… 保田は、留守番?
[理一あたりなら、或いは古辺を引きずって、いってきまーす、なんて、しそうなものだが。こんな状況でも、もしかしたら笑顔を添えて。 ――不思議と、困った顔や、怒った顔が、思い浮かばない。 果たして、それは、]
あれ、リュック落ちてるよ?
[>>334床に伏したリュックに気づいて、拾い上げようと手を伸ばす。中身がなくて、ふわりと軽く、能久は眼を少し、見開いた。]
……、…?
[けれど、意識はすぐ逸れた。 今、もっと大切なことを告げなくてはならない、と。>>319]
(359) 2017/03/11(Sat) 21時半頃
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―現在:>>340 3-3教室―
……――凍った、とかじゃない、みたい。 雪が積もりすぎて、とかでもない。 1Fの方は、壁があるみたいに、 出られないとかで。
[堆からの、伝聞だ。]
……、窓、割るとか、多分、 そう謂う問題じゃ、なさそうなんだ。
[――言い淀む、だって、何も、確証がないのだ。 >>341 分かったのか、と聞かれて視線を彷徨わせた。*]
(361) 2017/03/11(Sat) 21時半頃
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―少し前:2F廊下で>>381― [>>380細い溜息を 死、の言葉に動揺した能久は聞き逃す。
とん、と肩を叩かれて、 堆が聞いてくれることに、甘えているな――と、思う。]
……うぅ そう、かな……
んん、たかしには大声出してること時々あるけど……そんなに?…そんなにか…
[慣れてるほどか、と、 少し反省するような声色だ。]
……うん、ありがとな
[小さく微笑む。]
(388) 2017/03/11(Sat) 22時半頃
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[廊下を歩きながら記憶をたどる。]
……?…待合室…? ――、なに、風邪でもひいた?
[言い直したのは、サボりを誤魔化したせいかな、と考えて軽い調子で続けた。 よろめきも、ふらつきも、 正しく捉えることは、 出来ていない。]
……そう、それだ。 あとは、……、や、なんだっけ、忘れた、けど。
[――生死の境をさまよっている、ひとも。と、謂いかけて、止めた。余りに、不吉すぎて口に出すのがはばかられる。]
……うん、急に文化祭の飾りつけになってるなんて、ヘンだもん…ね ……―――
(389) 2017/03/11(Sat) 22時半頃
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[『ごめんね、昴』 『すまない、昴』
――謝るなら、どうして離れていくの。 ――おれのほうを見ないで、 ――誤魔化せてるとでも? ――言い争う声を、おれが聞いてないとでも思ってるのか。]
(390) 2017/03/11(Sat) 22時半頃
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(―――この現象が、おれのせいじゃない、なんて だれがいえる?おれにだって、わからない、のに)
(391) 2017/03/11(Sat) 22時半頃
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……おれ 保護者っぽいかなぁ
[ 少し、胸の中で重くなった空気を誤魔化すように、 >>380少し前の、堆が大和に向けたつっこみを引用して、小さく呟き笑う。
探してる、世話を焼いてる、 好きでやってる、 離れないでいてくれたらと、自分勝手に思っている*]
(392) 2017/03/11(Sat) 22時半頃
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― 現在:3年3組 ― [>>387 堆の補足説明の間、 誰もいない机に凭れかかって腰かけて、考え込むように眉を寄せた。]
……――、 見たの、窓の下……。
[>>382保田の言葉に、 確かめるための問いかけ。 高所への恐怖は背中に張り付いたまま。]
―――、……
[言い淀む間、自身の絡み合わせた両手指に力を込めた。]
(393) 2017/03/11(Sat) 23時頃
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……、…「誰かの、こころのなか」 だと、……思う。
[そう、自分を含めて―――]
おれたちの、なかの。 ……「誰か」 の―――、……*
(394) 2017/03/11(Sat) 23時頃
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/* 精神、をこころと言い換えてるの、 くわしくないからね!
(-100) 2017/03/11(Sat) 23時頃
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―3年3組―
……――――
[>>401>>402苦笑いも、受け答えも。 奥歯を噛みしめながら聞いていた。]
……え?
[>>403思わぬ方向からの怪奇現象報告に、能久は小さく声を漏らした。]
きえ、ない。 ……くらくできない?って、こと?
[その言い方に、恐らく見たのだ、と判断すればそれ以上は追及しない。何故消そうとしたのか、とか、そんなのはきっと、些末事――だといい。]
(419) 2017/03/11(Sat) 23時半頃
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……、保田も、思った、んだ ……
[>>410淡々とした言い方、 表情は硬くとも、 保田は自分よりずっと落ち着いている――すごい、な、と能久は思う。人が好いと謂われていたって、持ちえない、視点、というか。 ――ああ、おれは、やっぱり、]
……死、……
[氷を飲み込んだような心地は続く。 眸を揺らし、 ややあってから首を横に振る。]
……わか、らないよ ……わからない
(420) 2017/03/11(Sat) 23時半頃
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[片手でくしゃりと自分の前髪をかき乱す。]
……―――、 ……――どうして……
[わからない、のか。違う、きっと。 考えるのが、 こわい のだ*]
(424) 2017/03/11(Sat) 23時半頃
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(―――逃げたい、って、思ったことが、ないわけじゃ ない。)
(425) 2017/03/11(Sat) 23時半頃
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