267 【突発】Sanatorium,2880【RP村】
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この村にも恐るべき“人狼”の噂が流れてきた。ひそかに人間と入れ替わり、夜になると人間を襲うという魔物。不安に駆られた村人たちは、集会所へと集まるのだった……。
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ちゃんとご注文通り、さまざまな人たちをお呼びしましたよ。 いたるところから…そう、地平の果てや、宇宙の彼方からも。
中には、主様を消してくださるような方もいらっしゃるかもしれません。
(0) 2019/06/05(Wed) 15時頃
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巨きな真珠貝であなを掘り、 天から落ちてきます星の欠片を墓碑に立てたなら 又と逢いにこられるのですか。 長い睫毛のすき間から、 ぽたりとおちた涙雫が手のひらに刺さり まるで針を突き立てられたかのような、 そんな痛みが迸ったのでございます。
(1) 2019/06/05(Wed) 15時半頃
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薄らと白さを主張する、 横たわる雲に隠された太陽は遠い。 済ませば打たれる波の音が聴こえ 夏の涼けさを感じるほどにございますが 爪先から肌を撫で、のぼる寒さは 春に眠らぬ冬のあくびでしょう。
(2) 2019/06/05(Wed) 15時半頃
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ときに、鉄格子の嵌められた窓辺より 外を眺めては、ひとつ、またひとつと 冬木に見守られ、伸びた雪に足跡を残し 診療所への扉を潜るひとも居るでしょうか。
(3) 2019/06/05(Wed) 15時半頃
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「 はじめまして、こんにちは。 私はアンジェリナ。 おはようからおやすみまで 今日からたくさん、仲良くしてね。 」
(4) 2019/06/05(Wed) 15時半頃
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新しいお顔が見えたなら 私は大きな玄関近くのベンチに腰掛けて 白い羽織を握り締めながら あなたに笑い掛けることもしたでしょう。
(5) 2019/06/05(Wed) 15時半頃
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旧い友達、前に一度は顔合わせた、 あなた達にも「こんにちは」 口角をうっすら持ち上げて 世俗から隠されたようなこの施設の中で 変わらない日々を。今日も。
(6) 2019/06/05(Wed) 15時半頃
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「 今日は曇っているから きっと星は見えないわね。 ひと気のないところなんだもの 夜空はきっと綺麗なのにな。 」**
(7) 2019/06/05(Wed) 15時半頃
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少女 Aは、メモを貼った。
2019/06/05(Wed) 15時半頃
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「 僕たちはどうして生きると思いますか? 」
(8) 2019/06/05(Wed) 17時半頃
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死んでしまえば何もかもが無くなってしまうのに、 喜びが増える度、迫る死がより恐ろしくなるのに、 何故人間は、…僕たちは生きているのでしょう。 死後の世界や神の救いに縋る気は無いんです。 生きることが楽しいとか苦しいとかはともかく、 これまでの時間も経験も無になってしまうなら それでも生きる意味や理由とはなんでしょう?
(9) 2019/06/05(Wed) 17時半頃
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今では、頁を遡ることが ほぼ日課のように当たり前になっていました。
(10) 2019/06/05(Wed) 18時頃
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天へとのぼっていく煙は、 誰かが落とした命を届ける為に絶え間なく。 鎮魂の鐘がいつから町に響かなくなったのか、 数えていなかったものを思い出すのは難しい。 葬儀に呼ぶ神父や、参列者に手渡すカードも無く 遺灰を取りに来る家族がいない人もいました。 世界にゆっくり降り積もる 死 ≠ヘ 冬の寒さのように身体の芯へと手を伸ばします。
(11) 2019/06/05(Wed) 18時頃
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驛舎の中は閑散としていました。 幼い頃には多くの人で賑わっていた筈ですが、 今は見る影もなく、煤けて見えました。 僕は母や、弟妹と確と抱擁をしました。 発車のベルが鳴るギリギリまで言葉を交わして 必ず戻ってくるから…と何度も言いました。 本当はたった一つの手荷物を放り投げて 行きたくない、と首を振りたかったのですが どんな思いで託されたのかを考えた途端に 身体が鉛のように重く、愚鈍になったのです。
(12) 2019/06/05(Wed) 18時頃
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国を離れるのは僕なのに、 ひとり取り残される気持ちになるなんて 不思議だと思いました。 徒歩の数倍、いえ…数百倍の速度で 線路の上を疾走する列車がぐんぐん坂を登る中、 何故生きなければならないのかという疑問が、 僕の頭の中を血と一緒に巡っていきました。
(13) 2019/06/05(Wed) 18時頃
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・・・ だから、書くことにしたんです。 自分が死んでも僕が繋いでくれる…とか 死んだ後で確認しようもない綺麗ごとは、 僕の疑問の答えとしてまるで不適切ですから。 理由をあげるとしたら、… そういうことです。
確信は持てないけれど。**
(14) 2019/06/05(Wed) 18時頃
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1に生まれたなら35に限界が来る。 42の頃に恐ろしきを識り、 45にして贖いを覚ゆ。 いまこのご時世、鎮魂の鐘すら鳴らされず、 鎮魂歌を歌う子供たちすら灰燼の一つとなるも 99を唱え、救いを求める声は止まらない。
(15) 2019/06/05(Wed) 21時半頃
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144を何度繰り返し、乗したなら 灰燼山の向こうがわへ行けるかな。 1000で完結する数字も重ねていけば 以降は哀しいだけなのに。 ────── ……■■■■■の噺。
(16) 2019/06/05(Wed) 21時半頃
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青空。 か細い雲の、切れた尾を くすんだレンズ越しに眺めていた。 蜥蜴のようだ、と昔に掴んでぶらさげた尻尾ひとつ ちぎれた頃を振り返り、くぐもる息を吐きながら。
(17) 2019/06/05(Wed) 21時半頃
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はじめまして、こんにちは。 きっと貴女に名乗る名前なんて わたしには無いのよ、可愛いアンジェリナ。
(18) 2019/06/05(Wed) 23時頃
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[ 何時か、はじめましての時、貴女に告げただろう。 同じ様な白い羽織を身に纏って。 笑えていたかは知らないけれど、 きっと可愛い貴女なら許してくれたでしょう。
ごめんなさいね、 たとえば、名前を覚えてくれていても、 わたしたちは一体何時まで呼べる仲でいるかしら。
わたしですら、 自分の名を忘れてしまいそうなのに。 ]
(19) 2019/06/05(Wed) 23時頃
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[ だから、こんにちは。はじめまして。 新しいひとも、そうでないひとも、 皆いっしょに、可愛い誰かさんたち。
おはようからおやすみまで、 どうか変わらないいちにちを、今日も。 ]
(20) 2019/06/05(Wed) 23時頃
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[ もしかしたら、 あの子の言う様に、きっと、 うつくしい夜空が其処にはあるのでしょう。
其れがわたしの知らない世界であるならば、 ひとつひとつの時間が、 変わりゆく場所であるならば。きっと。
すこぅし旧いわたしは 変わり映えの無い景色に、 一体何時まで生きるべきかと飽きている。 ]
(21) 2019/06/05(Wed) 23時頃
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[ ─── 嗚呼 抑、 空、には、興味を覚えなかった。 ]
(22) 2019/06/05(Wed) 23時頃
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[ 植物みたいだと誰かが言った。
"せんせい"のひとりだったかもしれないし、 "おんなじ"だれかのひとりだったのかもしれない。
与えられた部屋が世界のすべて。 其処以外を知って 一体何になるのかしら。 捨て置いたもとの場所なんて、 やっぱり興味が無かったんだもの。 ]*
(23) 2019/06/05(Wed) 23時頃
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[ ─── 青白い脚が白を滑る。
肉の落ちた頼りない其れは、 布団を蹴り上げて、宙からまた、落ちた。
何時も通りの、衣擦れの音。 何時も通りの、何時かも知らない起床。 或るおんなの根城、世界のすべて。 やって来るのなら、どうかお水を持ってきて頂戴。
植物みたいに寝ているのなら、 其れだけあればきっと充分なのだから。 ]
(24) 2019/06/05(Wed) 23時頃
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[ おはよう。こんにちは。 今日も地を這って生きたわたしへ、挨拶を。 調子は如何?喉は渇いていないかしら。
先ずはわたしの名前を、思い出すところから。 ]**
(25) 2019/06/05(Wed) 23時頃
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白菊会 ミサは、メモを貼った。
2019/06/05(Wed) 23時頃
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これは、 さくら。
(26) 2019/06/06(Thu) 01時半頃
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[ 青に突き刺さるように存在していた。 黒革の手袋越しに、 せいめいを撫で、 尖った靴先に、 ぶったいを蹴る。
もう、 このぶったいは しょくぶつだ。 こゆのは 進化ってゆーんでしょうか。 ───いや、単に食物連鎖だな。
桜の下には死体が埋まっている、なんて もう ずぅっと昔の じょうしき。]
(27) 2019/06/06(Thu) 01時半頃
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[ にんげんよりも しょくぶつの方が元気だっていうのに 未だ、 にんげんは何よりも上位に君臨したいらしい。
ねがはえたみたいに部屋を動かない君を しょくぶつのよう、だなんて称したのは さて、 誰だったっけ。 前任のせんせいだっけ? もう顔も覚えてちゃいない。
きおくがない? ううん。 唯、興味が無かっただけ。ほんと。]
(28) 2019/06/06(Thu) 01時半頃
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──── こっちは、しゃくなげ。
[ 花は良い。 移り気でも赦される。 にんげんの世話なんかなくても 唯自然のなかだけで 競い合うこともなく ただ生きる為に咲き誇っている。 きっと 養分が何だろうと気にならないんだろう。 別に彼等がいのちをうばったわけではないし、───
──── 嗚呼、 でも 香りがないのはざんねんだ。
鼻高々な黒仮面に仕込まれた、 bouquet garniのせいで ぜんぶがぜんぶ laurelの香りになってしまう。 むかァしむかしの じょうしき が 今になってまた使われるなんて 黒死の頃のせんせいたちは 欠片も考えてなかったろう。]
(29) 2019/06/06(Thu) 01時半頃
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───── くさったにくのにおいがしないだけ、 ずぅっと 良いのかもしれないが、
(30) 2019/06/06(Thu) 01時半頃
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[ 幻想のみで香りを吸い込み、 随分ふとい花の袂を ぱき と 手折った。**]
(31) 2019/06/06(Thu) 01時半頃
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/* ○○・パラチーノ 名前が決まってないのは珍しいケース…… キーワードは「無責任」「味覚音痴」「移り気」
肉食主義…っていうのも なんとなく ある 野菜は嫌いじゃないけど 魚は嫌い…
(-0) 2019/06/06(Thu) 02時頃
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/* 花がすきだけど 愛していないので ふつうに手折る。 そういうおとこ。
移り気といえば アジサイ。これだけメモ。
(-1) 2019/06/06(Thu) 02時頃
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/* サヴェリオ・l・パラチーノ
座りが良い。
(-2) 2019/06/06(Thu) 02時頃
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患者様=@ ・・ 「 被験体は、いつ入所するのだったかな 」
隣立つ同僚へ問い掛けたのは、 一体いつ頃だったろうか? 僕は雪を靴底に踏み躙りながら問い掛け 針葉樹が拡がる丘の上から見下ろせる、 ひと気の少ない街並みを見下ろしていた。
(32) 2019/06/06(Thu) 05時頃
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遠く、雪道に見える線路を辿る汽車が 白い吐息に負けぬいぶきを天に吐きつけ 徐々にとこちらへ近付いて来るのが見える。 >>13斜面を登る鉄汽車の蛇は、まるで、 超えられぬものを乗り越えるようで… しょくじ 「 ……食餌の用意も大変なんですけどね 」 呟いていた。
(33) 2019/06/06(Thu) 05時頃
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白いシーツの上で、いばら姫のように微睡む 彼女に差し出すコップ一杯、■■なんだ。 腐った肉の香りしなくても、診療所のどこかでは 花よりも醜く■んでいくモノが居る。 「 どうして、 手っ取り早く死なないのでしょうね 」 ざ ッくり。 僕は雪の下に埋もれた花ごと踏み付けて しろい吐息のうちに木洩れ日を混ぜていた。
(34) 2019/06/06(Thu) 05時頃
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見下ろしていた、街並みの容貌こそが 13に始まり、42にして語られていた、 70の夜のすべてだと云うのなら。 ・・・ だから 99の一単語すら唇肉になぞられず 僕は仮面の裏に言葉を隠し切っていた。
(35) 2019/06/06(Thu) 05時頃
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幻想譚こそ 祈っていられる 性根が在れば■われていたか。 青空を飛び越えるウサギの雲を尻目に追い 雪に埋もれさせていた足を持ち上げていた僕は 肺腑に春寒の空気を吸い込んだ。 ひやりと芯から熱を冷ますよな心地は 喉潤すより、僕にとっては■■ましい。 汽車の足が針葉樹のトンネルへ消える頃には すっかり、青白くなったつめ先を 洋燈の前で暖めていたものだった。
(36) 2019/06/06(Thu) 05時頃
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この頃には。 ■■■ せんせい、と呼ばれるたびに 吐息に白さが重なっていくのを感じていた。**
(37) 2019/06/06(Thu) 05時頃
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これを読んでいる誰かへ
(38) 2019/06/06(Thu) 10時頃
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見つけてくれてありがとう。 貴方の世界はどんなかたちをしていますか? 深深と緩やかな眠りに向けて伏臥しているのか、 返り咲いたスノードロップが一面に広がるのか、 それとも僕の想像を越えているのでしょうか。 これは僕の生きた記録になる予定です。 僕という人間が世界に存在した墓標です。 貴方が手に入れた経緯はわかりませんが どうか、身構えることなく頁を捲ってください。 もしも最後の一頁まで読み終えてくれたなら、 その時には 思いのままに扱ってください。 どうか貴方の生が幸せに包まれることを。 ヨリック・ファン・デル・メール
(39) 2019/06/06(Thu) 10時頃
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[ ヨリック・ファン・デル・メールが 『144』が引き起こす死と縁を繋いだのは いつのことだったのだろう。 彼の記録を辿っても明確な原因は不明だ。 過去の記憶を失っていく症状の所為だろう。 実際、彼は療養生活が長引くにつれて、 “ 私 ” が手にしている手帳を読み返し>>10 何度も自分の素性を確かめていたようだ。 ]
(40) 2019/06/06(Thu) 10時頃
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[ サナトリウムでの生活を始める前に おそらく144によって父親を喪っている。 そして “ 隔離して他の家族の身を守る為に ” 丘の上に向かう鉄道に独り乗り込んだらしい。 当時の心境を、彼はこのように記している。 ]
(41) 2019/06/06(Thu) 10時頃
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意識を朦朧とさせていた時には、 声が届かなくても、握り返してくれなくても 血のかよう柔らかさと温もりのあった手は、 魂を留めておくことが出来なくなると あんなにも冷たく、硬くなるのですね。 冬の身を震わせる寒さとも 池に薄く張った氷のような繊細さとも違う、 面影を宿しながら異質なものに変わり果てた、 何か圧倒的なものに突き放された心地でした。
(42) 2019/06/06(Thu) 10時半頃
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冷えた蝋人形のようだった 父を燃やす煙が天に吸い込まれて消えたあと、 骨のひとかけらも残りませんでした。 棺に入れた花や、葉巻や、仕事道具が パラフィンの香りをまとっている灰滓を、 そうだと思って掻き集める他なかったのです。
(43) 2019/06/06(Thu) 10時半頃
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父と呼んでいた人を墓へと埋めるとき、 ここのとこ具合の悪い僕はどうなるだろうと 咳込み、考えながら土を掘っていました。 墓守人は少し前に亡くなってしまったから、 代わりをしなければ、とも思っていたんです。
(44) 2019/06/06(Thu) 10時半頃
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たった一枚の切符を手渡されたのは 父の病褥のシーツを片付ける時でした。 懇願するような、縋るような母の眼差しに、 却って捨てられたような気になりました。 同じ土地で眠ることすら拒まれたのですから。
(45) 2019/06/06(Thu) 10時半頃
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[ 抜粋したこれらの喪失感を抱え、 彼はサナトリウムに向かう汽車に乗り込んだ。
所謂ザニールング…嘗て黒死病や虎列剌が 人類の脅威だった時代を踏襲して行われた “ 病巣除去 ” の一環として患者を隔離することを 彼が生まれ育った国は推奨していたらしい。
しかし実際には、経済的理由から 誰しもがサナトリウムへ辿り着けた訳ではなく 患者が患者を看病する状況が長く続いたという。 ]
(46) 2019/06/06(Thu) 10時半頃
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[ ヨリックは人生で初めて乗り込んだ汽車の中、 外界と隔絶された無為の時間と倦怠に曝され、 もう家に戻ることは出来ないのでは…と 喪失感より漠然とした不安が強まったらしい。
モリブンドゥス 除去された生きる病巣たちには クアオルト以外の行き先は無く、その意味では 『冥府行のようだった』と彼が綴った譬喩も あながち遠からずといった印象を抱いた。 進行と共に彼らが奪われていく記憶たちは、 レテの水を飲み地上の生を忘れる死者に似る。 ]
(47) 2019/06/06(Thu) 10時半頃
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[ この記録は そんな車内にて書き始められたようだ。
…… ところで 驛舎まで見送りに来た母や同胞と別れの抱擁を 交わしたと記録上では記されているが、>>12 ヨリックの症状を考えれば無理があるため、 これは改竄された記憶であると考えられる。 ]
(48) 2019/06/06(Thu) 10時半頃
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・・ [ だが 抑、私の読んだ彼の墓標が どこまでが真実でどこからが虚偽なのか、 確かめようもないことだ。 実際に交わされた言葉や出来事について、 この記録は事細かに書かれているわけではない。 書いた当時の主観が亡霊のように漂うのみだ。 ]
(49) 2019/06/06(Thu) 10時半頃
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琥珀の採れる北の海にも 療養所はあるといつか本で読みましたが、 ここは樹に囲まれて、浜辺は見えるだけ。
だけど、呼吸がとても楽でした。 冷たい空気が身体をめぐるのが心地よくて 僕は暫く積もった雪に横たわっていました。 あの時、せんせいに見つけてもらって 一緒に白亜の建物に入っていなかったら あのまま思わず眠ってしまったでしょう。 **
(50) 2019/06/06(Thu) 10時半頃
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「 よろしくおねがいします、せんせい 」
(-3) 2019/06/06(Thu) 10時半頃
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嘴のついたマスクを着けていたから、 その時には顔すらわからなかったのですが 僕が罹った病気がせんせいに感染しないなら それ以上のことはありません。 ちゃんと微笑むことは出来ていたでしょう。**
(-4) 2019/06/06(Thu) 10時半頃
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/* 地の文が読んでいる人の主観。 等幅フォントがヨリックの主観の記録。 秘話が……実際?(一部改竄して認識している)
どこにも正確なものがない……どどどどうなる……
(-5) 2019/06/06(Thu) 10時半頃
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[ しろいろの花弁から、透明が滴る。
ぶったいからしょくぶつへと代わり行く其れの 何かを求めるように遺った ──── 恐らくは指先だったのだろう、剥き出しの象牙に 恵みの降るよに 灰色の跡。
靴底のかたちに汚れちまッたこおりにも ぽつ ぽつ 孔を空け、]
(51) 2019/06/06(Thu) 12時半頃
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「 花の上で溶け行く水の、 何と香しいことか! 」
(52) 2019/06/06(Thu) 12時半頃
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[ くちばしのむこうで 薄い口脣が 細く 笑み、 ]
(53) 2019/06/06(Thu) 12時半頃
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[ どうせ燃されてしまう儚いいのちを 水滴を振り回すよに振りながら、
・・ ( ───嗚呼、また これだって燃されてしまう。) ( いのちの痕に濡れた引き摺る程の影。 )
格好に違う跳ねる足取りで、 いつか よりも また青へと刺さる、 寒色を着た幹を縫い、 くろいろに惹かれた細かな虫どもを弾き、]
(54) 2019/06/06(Thu) 12時半頃
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「 さァ、 最近全く興味がなくて。 」
[ 街なんか 疾うに死んでいて 其れでも 汽車は動くのだという。
たくさんのpieceが抜け落ちても 機械をうごかす歯車ひとつ たったそれだけ残っていれば かれらは いきることができるらしい。 …もう、 時間通りに動くという美点は、 なくなってしまったろうが、 ───────
遠くに白煙を眺め、碧を ぱち と 瞬き、 ]
(55) 2019/06/06(Thu) 12時半頃
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「 ぜんぶ亡くなれば しょくぶつと昆虫の天下だよ。 」
[ ひとけのない街並みを 浸食し得るいのちに、 そっ と、 讚美さしあげて。
せんせい と しては 144を数える其れが しょくぶつには関わらない事実が 結局、 何よりも 嬉しいんだ。
──── ひとの医者ですら 無いのだから。* ]
(56) 2019/06/06(Thu) 12時半頃
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「 しょくぶつなら 白菊ってかんじ。 」
[ そうそう、 思い出した。 ある かんじゃさま のはなし。
軽口の延長、 けしてわるくちでもなかった。 ──── ひとを悪く言えるほど、興味もないから、 せんせいの中で浮かばすよに 自然と、 truthを 呼称して。
何処か、 海の向こうの国では びょういんでは倦厭される花だなんて。 そんなのは、上位に座していた時のはなし。]
(57) 2019/06/06(Thu) 12時半頃
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──── しらぎくさーん。
[ それから、 パラチーノというおとこは かんじゃさま 全部を しょくぶつの名で 呼ぶようになったんだ。
コップ一杯の其れを手に、 薄笑み貼り付けて、**]
(58) 2019/06/06(Thu) 12時半頃
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蕾の頃。
(59) 2019/06/06(Thu) 22時頃
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両親を見ていた。汽車の前。 持たされたトランクの中に、わたしの物は無く、 白い息はすべてを凍らせるよう。
「ミサ」あなたたちが言う。 笑っているのか、泣いているのか、 わたしはまるで興味が無かった。
おんなじものを食べていた筈なのに、 得た養分は、わたしだけ違うものだったのでしょう。 わたしと、あなたたち、 それからあなたの胎に眠る可愛い誰か。
(60) 2019/06/06(Thu) 22時頃
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可愛い誰かさん。顔も合わせない誰かさん。 あなたはわたしとおんなじかしら。 花開いた頃に、疎まれる其れになるのかしら。
(61) 2019/06/06(Thu) 22時頃
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名前は 呪いのようだと思う。 本人が、わたしが、己をどう捉えたところで、
あなたたちにとって わたしは 「ミサ」。
ひとり養分の異なるおんな。 両親の顔も碌に覚えちゃいない、何時かの子供。
(62) 2019/06/06(Thu) 22時頃
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だから、あなたに呪いをかけてあげる。 死に近い彼の花のように、そっと。 うまれゆく生命に、一言。冷たい息を添えて。
おんなじにさせたい訳じゃあないけれど、 忘れられていく子供の痕跡を残すために、
(63) 2019/06/06(Thu) 22時頃
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「 さようなら、"ミサ" 」
(64) 2019/06/06(Thu) 22時頃
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わたしが決めた、あなたの名前
*
(65) 2019/06/06(Thu) 22時頃
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[ 幾ら、わたしの方が旧いとは言え、 "せんせい"だから名乗ってはいた、確か。朧気。
真白な"苗床"から 起き上がって、 スリッパをちぃさな爪先に引っかけた、ところ。 扉の音が聞こえてくれば、 そりゃあ 動きだって、止まるから。
持ち上がった二つの黒いわたしの瞳は、 特に笑いを見せること無く、
ぽと、と、 ]
(66) 2019/06/06(Thu) 22時頃
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──── 、せんせい。
[ 何時も思う。しらぎくって。 言われてわたしを思い出すけれど、 そのしょくぶつ、知っていても見たことが無いの。
……嗚呼、でも、死に近いというのなら、 きっとわたしに、よぅくお似合いでしょう。
貴方にとってわたしはそうなのでしょう。 此処で偉いのは"せんせい"たちなのだし、 番号管理されようが、わたしのことだもの、 きっと文句一つ言わない。 ]
(67) 2019/06/06(Thu) 22時頃
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[ しょくぶつは大人しく苗床に戻って、 ( ─── 元々、水を取りに行こうとしたのだし、 )
脚とおんなじ、蒼白い腕を伸ばして、 一杯の其れを頂く。
仄かに色づく唇を湿らせ、 湖面を 眺めたまま、何時も通りの飽きた顔。 ]
(68) 2019/06/06(Thu) 22時頃
|
|
─── 今日は何の用事?検査でもするの? でも貴方 此処とは違う香りがするけれど、
[ 鼻を鳴らして。 "消毒はしているの?" なんて、態とらしく。
一杯の養分だけなら それは、それで良いのよって、 わたしは追い返すでしょう、きっと。 ]
(69) 2019/06/06(Thu) 22時頃
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/*
菊についてすごい調べてるんですけど めっちゃ養分くうらしいですねミサさん
(-6) 2019/06/06(Thu) 22時頃
|
|
/*
そんな あれで、 よろしくおねがいします(おじぎ)
(-7) 2019/06/06(Thu) 22時頃
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白菊会 ミサは、メモを貼った。
2019/06/06(Thu) 23時半頃
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はじめまして、こんにちは。 あたらしいせんせいです。
(70) 2019/06/07(Fri) 00時半頃
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[ ちょっと前のはなし。 かわいいかわいい アンジェリナの挨拶に あたらしいおとこは 欠片も名乗らず、
そのわりには 派手な素顔には笑みが在り、 碧には僅かな興味さえ乗せていた。
恐らくは 人に向けられたものではなかったが……、]
(71) 2019/06/07(Fri) 00時半頃
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[ きっと それからすぐのはなし。 ──白菊の貴女とのはじめましても その頃。 前任の誰かに連れられて、 各病室をひとまわり。
おんなじように 名乗ることなく、 嗚呼でも、白衣に縫い付けられた簡易の名札には、 T・Palatinoと あるから、 言わなくッても問題はないでしょう?
譬えば、 なまえ を 聞かれたならば、 碧は ふる と 迷い、困ったように 笑むばかり。]
(72) 2019/06/07(Fri) 00時半頃
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[ この男に名前は 無い。 ]
(73) 2019/06/07(Fri) 00時半頃
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( 世界が死にはじめて ほんのすこし。 浸食され行く国に産み落とされたと同時、 144を数えた彼等とは 別の線路を歩む。 )
与えられるものが もう、亡く。 144孤児を集めた施設で数字で管理されていた。
(74) 2019/06/07(Fri) 00時半頃
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一応は そう 不便だから、 書類上の 名称 は 無くはない。
学名みたいなもんだ。 にんげんが勝手につけた 名称そのいち。
Tredici=Palatino "13ばんめの パラティーノの丘出身者"
(75) 2019/06/07(Fri) 01時頃
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あの施設のEnglish gardenは、 ──── そりゃあもう 美しかった。
(76) 2019/06/07(Fri) 01時頃
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[ そゆ意味じゃあ、 のろいも いわいも持たず、 大切なものひとつも無いのだから、
この白亜の城砦には 適した人材だったのかもしれない。
しょくぶつの伝染病ばかりを研究していたわかいおとこは sanatoriumからのしょうたいじょうを見下ろして
──── もう 歯車が足りないんだろう。 と 溢したと言う。*]
(77) 2019/06/07(Fri) 01時頃
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外行ってきたよ。 冬桜がもう少しでほころびそう。
[ 定期の検査です、 って 手持ちの器具をテキトウに扱い、 一日おきの其れの データを取りつ、そとを語る。
─── あたらしい からなのか、 単に 学んでこなかった部分か、 この男は誰に対しても言葉遣いが変わらなかった。
舌足らずにも聞こえる 叩くよな音で、 花について語るときだけは 饒舌多弁である。]
(78) 2019/06/07(Fri) 01時頃
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[ ──── 寧ろめちゃめちゃ消毒された。 なんて。 ・・・ 花を持ち帰ろうなどと何度もやらかしているせいで 手折られたしゃくなげは疾うに灰も残らないし、 外用の防護服の外套も、 もしかしたら。 …香りくらい持って帰ってきているのかもしれないが、 laurelのせいで鼻が変だ。 わからない。
譬え検査がさっ くりと終わったとして、 空のコップを受け取った後も、
この男はきっと簡単には追い返されず そんなににおう? とか 白衣の臭いを 嗅いでいる。
この部屋の 開かない窓の向こうには 寒空に映える暗緑の、 針葉樹がいきるので **]
(79) 2019/06/07(Fri) 01時頃
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血をとられても、 心音を届かせても、
わたしの養分が得体の知れない何かであることに、 きっと、変わりは無いのでしょう。
(80) 2019/06/07(Fri) 15時頃
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[ いっぱいぶん。 手渡してしまって、わたしは、 分かりやすく興味なさげに 真白に落ちた。
体重が何処かへ行ったよう あまりにもかるいおと。 こんなところで、旧いわたしは、 "病人"らしいことを自覚する。
おきまりごとの御食事は今日は過ぎたようだし お腹もあまり空いていないし、 だったらしょくぶつは眠りましょう。
"しょくぶつ"が歩き回るのも、可笑しな話 だし。 ]
(81) 2019/06/07(Fri) 15時頃
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[ 枕にかおはんぶん、埋めてしまって、 つまらない顔したまんま、もうはんぶんの瞳。 窓の向こうを見詰めた。
また明日ね とは どうにも言えなさそうだったので。 溜息をひとつ ……嗚呼、やっぱりわかりやすく零して。
香りも苗床の其れに書き換わったから、 なにが正しいものなのかも、なにを感じたのかも、 さっぱり忘れてしまった。 ]
(82) 2019/06/07(Fri) 15時頃
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きっと 植物たるわたしは、 苗床の香に包まれて逝くのでしょう。
つちの奥底へ。
(83) 2019/06/07(Fri) 15時半頃
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……それこそ 外とか、 "せんせい"の部屋の方が良い景色でしょうに。 知らないけど。
毎日変わらないわよ、いっそ十年見てみる?
[ さて、好きも嫌いも縁遠いわたしのことなので、 実際何年だったかも曖昧だったでしょう。 旧いって一言できっと充分、そんな風。
桜なんて言われたところで、想像すら及ばない。 そんな おんなでしたから、 饒舌とも多弁とも、また 縁遠い。 ]**
(84) 2019/06/07(Fri) 15時半頃
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少女 Aがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(少女 Aは村を出ました)
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花びら一枚くらい、見逃してくれたッて良いのにねぇ。
[ さくら、 の はなし。 凡てのいのちのかけらは この城砦には持ち込めないから
しろいろのさくらのかけらも、 不運にも、外套に張り付くことを選んでしまった 透明の羽虫も、 仲良く燃されている。
可哀相 とは 思わない。 早いしゃくなげは手向けにもなろう。
──── 白菊ほど 向いてはいないが…… ]
(85) 2019/06/07(Fri) 21時頃
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[ …似付かないくろいろの後頭部を見下ろしている。 何故、 白菊と言ったのだったっけ。 思い付きに理由なぞあったのかも覚えちゃいない。
しろいふくだからか。 ……己も含めて、 みんなしろいが。
勿論、遠つ国の葬式の景色なんて見たこともないし。 仏壇からイメージされたものではなかったろう。 ほんのすこし 首をかしげていた。 自然と。 ]
(86) 2019/06/07(Fri) 21時頃
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──── 十年も有れば、さくらが咲くよ。
(87) 2019/06/07(Fri) 21時頃
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[ 数度傾いた視界で 暗緑を眺め、 不意、 取り落としたよに 言葉が零れる。 苗を手にいれるとか そんなことは出来ないが 接ぎ木なら 出来るかも。
十年か、そのくらい。 ふるい かんじゃさまにとっては かわらなかった景色であれ。
いろんな意味で あたらしい この男は、 変えることを なんとも思っちゃいなかった。 ]
(88) 2019/06/07(Fri) 21時頃
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[ 幾つかの検体を ポケットポーチに収め、 消毒しつつキットを仕舞ってしまったなら 用事 は おしまい。 薬はべつのせんせいが持ってくるはず。
根付いてしまうだろう 白菊の貴女に ──── 試しに、 こんなこと。 ]
(89) 2019/06/07(Fri) 21時頃
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ね、 中庭も随分きれいになったよ。
[ English gardenには程遠いが …中庭に手をいれはじめてから 本業がどちらだったか ・・・ ( 紛れもなくこちらが本職だったが… ) 分からなくなるような仕事様。
人工の太陽光に照らされ、花たちは かんぜん 品種。 sanatoriumの社交場。 ……なんて 何時だって面々はおんなじだけれど。
行かない? とまで 云わずとも 扉だけは開けたまま、 白衣を翻す。** ]
(90) 2019/06/07(Fri) 21時頃
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[ 十年後、を、想像してみましょう。 ]
(91) 2019/06/07(Fri) 22時頃
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[ ……おしまい。 ]
(92) 2019/06/07(Fri) 22時頃
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[ 根付くまで、直ぐだった。 窓を見上げる片目はもう、ねむりにつきそうで、
想像できない さくらの話も、 想像できない 十年後の話も、 ねむりに落ちてしまうまでの時間潰しにもならない。
片付けの物音の方が、よっぽど子守歌になり得た。
─── だから、 ]
(93) 2019/06/07(Fri) 22時頃
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[ 別に、中庭の話に惹かれたとか、 ……わたしのことだから、そんな話じゃあ無かった。
─── 植物も、お花も、 他の患者に話なさいな。
綺麗になったのなら、褒める誰かも居るでしょう。 彼ら彼女らだって貴方にとっては、 中庭を彩るしょくぶつさんなのでしょうけれど。
此処のしらぎくさん が好むのは 日陰の一室。 ほんとの"しらぎく"がどうだか、 そんなことはどうでも良くて。 だから、何時も閉めるじゃ無い、って、 其れが人任せな植物の、起き上がる理由。 ]
(94) 2019/06/07(Fri) 22時頃
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─── せんせい、ドア 閉めて頂戴。
[ 素足のまんま、する、と、苗床から抜け出し、 廊下に一歩踏み出して、白衣を掴んだ。
すり抜けそうなよわい其れだと、わたしですら思う。 幼い子の方が よっぽど。
つめたい地面に、蒼白い"根"が止まって、 ……廊下ですら最低限しか出ないから、こうなる。
勝手にやってきて、開いたのは貴方でしょう。 だから閉めていきなさい って、 傲慢すら滲む不満しか顔に出さないで、やっぱり。 ]
(95) 2019/06/07(Fri) 22時頃
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白菊会 ミサは、メモを貼った。
2019/06/08(Sat) 00時半頃
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「 今度は さくらを 手折ろう。 」
( あかない窓の向こう、 だれかのいのちをさくらの其れに塗り替えて 薄く脆いしろいろを 撒き濡れてもらうよに )
(96) 2019/06/08(Sat) 00時半頃
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にんげん ごときの たのしみのため
(97) 2019/06/08(Sat) 00時半頃
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[ 白衣の裾を、 挟んだのかと。 碧は布を辿ってゆびさきに留まる。
……大概、 振り向こうともしないので、 扉が閉まっていくのか も、 かんじゃさまが出てくるのか も、 もしかしたら、 文句ひとつ投げられるか も、
そんな、あとのこと には 全く無頓着で、無責任だった。 呼び止められるなんて思ってもなかった、と 碧は雄弁に。]
(98) 2019/06/08(Sat) 00時半頃
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──── ねえ、
(99) 2019/06/08(Sat) 00時半頃
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「 貴女はしょくぶつでいいの? 」
(100) 2019/06/08(Sat) 00時半頃
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[ はじめて、 あなたをしらぎくさんって呼ぶ、と そう、 一方的に告げたとき。
…… 強引だったわりには そんなことを聞いたのだ。
みんなを しょくぶつと思えば、 すこしは ちがいがわかる かもしれない。 そんな 思惑は 在れ ──── しょくぶつにんげん なんて しょくぶつにとっちゃあ 不本意だろう言葉だって すこぅし前までは普通に使われていたのだから。
おれのおもう しょくぶつと、 ほかのにんげんのおもう しょくぶつは違うらしい。]
(101) 2019/06/08(Sat) 00時半頃
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「 となりの彼女は、 おみなえし。 あのせんせいは しだ。 」
[ いくつか、 すでに決まっていた名称を指折り、 ]
「 貴女は しらぎく。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 」
[ ──── 何を 言ったのだっけ。*]
(102) 2019/06/08(Sat) 01時頃
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──── ときどき 日光浴しないと、 もっと 細くなっちゃうよ?
[ 白衣から伸びる、ほの蒼い足首を、 不躾にも指差して、
ほら ときどき、このくらいは にんげんのせんせいっぽいこと 言わないと。 ( 日光を浴びれば骨が丈夫になる なんて せんせいじゃあなくとも周知であれ、 ) どうせ 人工の太陽光なのだし。
言われたからには 閉めようか。と、 扉のゴム部に指を滑らせつ、 ─── 強引に連れていく素振りでない辺り、 ほんとうに 無責任なおとこ! **]
(103) 2019/06/08(Sat) 01時頃
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[ 白い 指を伝い、 黒は見上げ、 ]
(104) 2019/06/08(Sat) 21時頃
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「 貴方がそう名付けたのなら 」
(105) 2019/06/08(Sat) 21時頃
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[ わたしが "しらぎく"となったとき、 喜ぶことも、怒ることも無く、只そう言った。
……勝手に名付けられるものだったから。 別に、植物に限らなくたって、 誰だってそんなもの だったし、 わたし自身だって、何時かあのこに呪いをかけて。
動物の名前だろうと きっとおんなじお返事だったでしょう。 ]
(106) 2019/06/08(Sat) 21時頃
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「 となりのあの子は おみなえし。 あのせんせいは しだ。 」
[ はじめから決まっていたのかもしれない名前の中に、 ]
「 わたしは しらぎく。
──────────── 」
[ 眠りのむこうの声は聞こえる筈も無く ]*
(107) 2019/06/08(Sat) 21時頃
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──── 、
[ つられて 下を向いた。
枝より簡単に折れてしまいそうな、わたしの足首。 こんなことより 薄い寝間着を暴かれる方が おんななんだし、よっぽど不躾じゃあ無いかしら。 所詮検査、まるきりどうでも良いけれど。
どうせ人工の太陽光なのに、 浴びる意味はあるのかしら。呟くだけ呟いて、 それでも白衣を握る手は落ちてしまったものだから、
暫く わたしは考えていたのかもしれない。 ]
(108) 2019/06/08(Sat) 21時頃
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[ 覚えていたむかしのおはなしの所為で、 頭が覚醒してしまったのかしら。 ……そんな頭の良い理由じゃあないかしら。
脚だけ部屋に戻して、 ─── 生憎履き物に拘りは、 少なくともわたしはなかったから、
スリッパをまた つっかけて、 ]
(109) 2019/06/08(Sat) 21時頃
|
|
どうせ死んだら骨になるじゃ無い。
[ 其れだけ告げて、 わたしもわたしで 無責任に、 連れて行くなら行けば? って、 ]
(110) 2019/06/08(Sat) 21時頃
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/*
顔が日本人っぽいのと 名前もミサ なので 両親海の向こうからやってきてたのかなあ
とは おもいつつ
病気も相まってわすれていくのだろう。
(-8) 2019/06/08(Sat) 23時頃
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[ きっと 貴女のからだのこと、 あなたより 詳しいかもしれない。
薄布の向こうも、 ──── 目に見えない部分も。
抑、 医者でもない癖に と …最初のうちは 思いはすれど、 いつのまにやら 忘れ去っていて
慣れ なんだか 、 ]
(111) 2019/06/08(Sat) 23時半頃
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[ あるよ、 人工だろうと たいよう だもの。
呟きには 呟きで返し。 …厳密な原理はよくわかっていないけれど、 しょくぶつが問題なく育っているんだから大丈夫。 たぶん。
ゴム部を弾いていた指先は、 揃うように滑り落ち、 暫く おれは待っていたのだと思う。 ]
(112) 2019/06/08(Sat) 23時半頃
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|
[ きっかけのはなしを思い出した所為で、 麻痺していた何かが覚醒めてしまったのか、
──── そんな殊勝な理由じゃないか。
スリッパが足元を飾るまで、其処に立っていたのだッて、 きっと 気紛れだ。 ]
(113) 2019/06/08(Sat) 23時半頃
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|
燃え尽きちゃうより 少しはかたち、残したいでしょ。
[ sanatoriumに珍しくない、 black joke の 言葉選び。 *]
(114) 2019/06/08(Sat) 23時半頃
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─── courtyard in sanatorium ─── ( 造られた天光に 飾られた庭園。 )
[ …残念ながら、さくらも、 しらぎくも咲いていない。 唯、 白い花が多かった。 彩色華やかな庭は、合わない気がして。
にんげんと花以外のいのちの無い庭は、 つくりもの を 示すようで。 …案外嫌いじゃあなかった。 ]
(115) 2019/06/09(Sun) 00時頃
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[ しろばらのアーチを潜れば、 ベンチには点々と 人影もある。
日光浴が必要な人たちだ。 ──── 色んな意味で。
時おり、 そんな しょくぶつさん たちに 声をかけられながら、 しらぎくさんを ごあんない。 ]
(116) 2019/06/09(Sun) 00時頃
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これはクリスマスローズ。 ──── ばらだけどばらじゃない。
なぐさめ って 意味があるんだッて。
──── ここには ぴったりでしょ?
[ 俯き加減の花を差し上げて、 細く 笑った。]
(117) 2019/06/09(Sun) 00時頃
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/* そういえば144っていう"なまえ"は 広がってる認識で良かったのか…が今さら… 滅びかける病気だし、名前はつけられてるし、"外では"知られてるものかなと思ったゆえの孤児院設定でした 144孤児ってしなきゃよかったかなとは今思ってます 反省
sanatoriumのかんじゃさまが"確実に144かどうかわからない""けどまあだいだいそうだろう"みたいな…?
(-9) 2019/06/09(Sun) 00時頃
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残して 誰が、拾うのかしら。
[ それはとても 真面目な顔で。 ]*
(118) 2019/06/09(Sun) 00時半頃
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─── 庭園 ───
[ ─── 白、だった。
極彩ばかりの場所でないのは、 この場所らしいと言えば、らしいのだろうけど、 自然に近いのかすら、 引きこもりのしらぎくはわかっちゃいない。
色だけ捉えて、 しょくぶつでない名前だけ知った彼ら彼女らを見、 また 興味もなく色を見つめた。
時折自分の腕へと 移って、 目の前の白衣へも 移って、 ]
(119) 2019/06/09(Sun) 00時半頃
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[ どれが一番人工的なのか、と、思う だけ。 ]
(120) 2019/06/09(Sun) 00時半頃
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[ ぺたん、と 部屋の中より遅い歩み。
つくられた光の元、 部屋しか知らないわたしは どうにも 光合成なんて難しい話のようで、 喋る気力も削がれていくし、 ……気まぐれなんて起こすものじゃあない。
何時も以上に 差し出された花以上に、 黒の瞳は 俯き加減 という調子で、
ゆびさきで 花弁を つまんだ。 千切ってしまわない程度に、引いて、 ]
(121) 2019/06/09(Sun) 00時半頃
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|
──── 此の 花も、死んでしまうの。
(122) 2019/06/09(Sun) 00時半頃
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にんげん ごときの たのしみのため
(123) 2019/06/09(Sun) 00時半頃
|
|
[ かわいそうに。 きっと人に名付けられたのだろう可愛いものへ。
わたしがここで喜んでしまったとして、 何時か枯れてしまうこのこは、 果たして誰がなぐさめてあげるのかしら。
たいして植物に愛着も執着も無いけれど、 興味が無いゆえの、想像。 ]
(124) 2019/06/09(Sun) 00時半頃
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|
[ ずぅっとこんな風だから、 せんせいのように、わらうなんてできやしないから、
疲れたような 息を吐いて、 ]
(125) 2019/06/09(Sun) 00時半頃
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白菊会 ミサは、メモを貼った。
2019/06/09(Sun) 01時頃
|
/*
おもて ろぐのばし 大丈夫かしらとおもいつつ 多弁 のやつ
(-10) 2019/06/09(Sun) 01時頃
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|
そうだよ。
[ 悪怯れも、 せず。 ]
(126) 2019/06/09(Sun) 01時頃
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[ 此処に咲く花たちは、 此処でしか生きられないような花たちだ。
そと には 本来、いのちを生かすために構築された 合理的で うつくしい営みがあって にんげんが居なくなろうと、ひとつ歯車が消えようと、 すこぅしばかり 効率 が変わるだけ。
───唯、 そう、 にんげんがいなくなると共に、 姿を消してしまうだろういのちだってある。 造られたものたち、 その いちぶ。 ]
(127) 2019/06/09(Sun) 01時頃
|
|
[ 所詮にんげんごときが造ったものなのだから。 にんげんを歯車とするなら、淘汰の歴史でしかない。 ずぅっと昔にいなくなった、 でかい爬虫類といっしょ。
しょくぶつへの愛着も 執着も有る癖に その行く末は考えて、
───── おしまい。 ]
(128) 2019/06/09(Sun) 01時頃
|
|
クリスマスの時期に咲く、 ばらっぽい花ッて てきとうな呼び名をつけるよねえ。
[ にんげんってそういうものだけどさ。
ずぅっとこんな風に、 意味も薄らと わらうことしかできやしないから、
話のとちゅうに声をかけてきた、 はなみずきさんにも おんなじ えがお。 ]
(129) 2019/06/09(Sun) 01時頃
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|
……、はなみずきの花言葉、なんだったけかな。
[ ─── しょくぶつに詳しいだけで、 その言葉とやらにはあんまり興味も無かったが、 …そんなはなしをしたからか 通りすぎていったかんじゃさまの背を眺めつ、ぽつり。
もう 独り言のよな 其れだった。** ]
(130) 2019/06/09(Sun) 01時頃
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|
/* ちょっと舌が短いって 設定が生えてるんですが 生かすタイミングがあるかがわからない
成長期のころに舌を噛みきってるかんじ… (発音はできるけど短音が苦手/味覚は死んだ)
(-11) 2019/06/09(Sun) 01時頃
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─── 白雲と雪化粧は よく似ている。
(131) 2019/06/09(Sun) 07時頃
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少女 Aは、メモを貼った。
2019/06/09(Sun) 07時頃
|
たとえば、
花弁をひとつ 千切ってみましょう。 そうしたらこの子は、 ひとつ 死に近づくのかしら。
わたしは、
(132) 2019/06/09(Sun) 11時頃
|
|
そう。
[ 要らないわ って、 摘まんでいた手を離して、
なぐさめの花を、突き返した。 ]
(133) 2019/06/09(Sun) 11時頃
|
|
[ かわいそうに。もう一度。
只、見下ろすわたしの黒色は、 結局しょくぶつだろうとにんげんだから、 淘汰するものへの視線しか、 残念ながら 遣れなかったでしょう。 共感 なんて、烏滸がましいお話。
─── 嗚呼、こんにちはキャサリン。 貴女、はなみずきっていうの? ]
(134) 2019/06/09(Sun) 11時頃
|
|
[ しょくぶつじゃあない名前を知っていても、 其れがわたしからの会話に繋がるかといえば、 ……まさか そんな筈も無い。
好きも嫌いも無いけれど、 今度は、……今度も やっぱり、 つまらなさそうな顔で彼女を見て、見送るまで。 ]
(135) 2019/06/09(Sun) 11時頃
|
|
……適当に付けたのが透けるじゃない。 せめて調べでもしなさいよ。
[ 黒いおんなに 白い花の名前まで付けてるから、 命名の規則性も、本人との共通項も無いでしょう。
わたしは わたしで、 人工の光にすっかりやられていたものですから、 額に浮んだ汗を 指先で拭い、
( ─── ひとのようだ と 薄ら思って ) ]
(136) 2019/06/09(Sun) 11時頃
|
|
─── 此じゃあ "白菊"の方が よっぽど逞しいんじゃ無いの。 日陰でしか生きられないものに変えてみたら。
[ "貴方の名付け、下手ね。" 知られてもいない 何時かの呪いを棚に上げ、
見せる、厭ぁな笑顔は こんなところで、漸く。 ]
(137) 2019/06/09(Sun) 11時頃
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白菊会 ミサは、メモを貼った。
2019/06/09(Sun) 11時頃
白菊会 ミサは、メモを貼った。
2019/06/09(Sun) 11時頃
白菊会 ミサは、メモを貼った。
2019/06/10(Mon) 00時頃
|
一体このまま何処まで往けば 遠くの日々すら乗り越えて、 雪解けのように消えてしまえるのだろう。**
(@0) 2019/06/10(Mon) 01時半頃
|
少年 Aは、メモを貼った。
2019/06/10(Mon) 01時半頃
代執筆 レックスがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(代執筆 レックスは村を出ました)
少女 Aがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(少女 Aは村を出ました)
代執筆 レックスがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(代執筆 レックスは村を出ました)
定員に達しなかったため、村の更新日時が24時間延長されました。
|
/*
あ 表で話さないとなのかな
(-12) 2019/06/10(Mon) 06時半頃
|
1
2
3
4
5
6
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
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