254 【突発R18】クイン・エルヴィニアの宮殿
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[差し伸べた手に重ねられた手は温かくて>>70 赤く染まる頬の愛らしさは、これほど近くだからこそ見ることができるもので。 見つめられる視線に、はにかむように目を細めてからそっと一歩を踏み出した。
廊下に出れば、時折通り過ぎる人影の中から 棘のある言葉が聞こえてくることもあった>>70]
「見ろよ、あのノクスフィグラが人間と歩いている」 「あんななりをして随分やるもんだ。 それはどっちもどっちか」 「なかなかお似合いじゃないか」
……。
(88) 2018/11/28(Wed) 23時半頃
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[ここは女王陛下の御膝元。 ただでさえ世界の行く末に心を砕かれているところに 僕らが無暗に争って心痛を増やすのも申し訳ない。 だから、その言葉にはじっと耐えて彼らの傍を通り過ぎた。
――…とはいえ、やり返さないとは言っていない。 僕らが通り過ぎて少しした後、僕らのことを話していた連中が皆、何もないところで転んだり、手にしたシャンパンを傍らにいた誰かにひっかけてしまったり。 そんなうっかりを連発する貴族たちがちらほら、見受けられることだろう。
彼らが挙げた悲鳴に、花苗が驚くようなら。 悪戯めいた笑みを浮かべて、しー、と人差し指を一本口許に立ててみせてから、中庭まで共に歩いていこう]*
(89) 2018/11/28(Wed) 23時半頃
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―宮殿内・中庭―
[そうして中庭までたどり着けば]
少し待ってね。
[言うと、その手を離してから。 着ていた上着を脱いでそっと彼女の肩にかける]
冷やすといけないからね。 これは暫く着ていてほしい。
[そうして、再びその手を取れば中庭まで彼女をエスコートして]
(-38) 2018/11/28(Wed) 23時半頃
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……。
[彼女の手とは反対側の手をそっと宙に翳すようにすれば一言二言短い呪文を唱える。 その効果は比較的直ぐに現れた。
ぽぅ……と、親指の先ほどの小さな光がふわりと宙に浮かぶ。 それも一つ二つではなく、数十、数百という数が中庭のあちこちに浮かんで中庭に咲く草花を優しく照らし出す。 昼間の中庭とはまた違う景色がそこにはあった]
人払いの結界も兼ねているから、 暫くは二人で過ごせると思う。 尤も、もし誰かが来たとしても そう簡単に気づかれることはないと思うけど……。
[もし、風が冷たいようなら無理をせず中に戻ろう。 部屋に向かうか、それとも別のところで話をするかは彼女の希望も聞き入れたいと思うが]*
(-39) 2018/11/28(Wed) 23時半頃
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[――それは、中庭に向かう途中でのこと]
[首を横に振る仕草は、実を言うと少し意外だった。
と言っても彼女に何か理由がある訳ではなくて、 ……今の姿になって、他の者たちからの視線に 気がつかないあいだに卑屈になっていた自分がいたという それだけのもので。
幼い頃から、族長の子として 周りの同族たちから大事にされてきた身には あの視線はなかなか堪えた。
もし、彼女がずっとそれに耐えてきたのだとしたら。 ……そんなことを思うと、少し悲しい気持ちになる]
(-64) 2018/11/29(Thu) 09時半頃
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[燐光に照らし出される中庭の風景に、 見とれる彼女の横顔を眺めた。
彼女とはやはりきちんと話がしたいと思っていたから 先程廊下でひそひそと囁いていたような、 他の誰かに邪魔をされたくはなかった。 囁くだけの彼らに特段何かできるというわけもないけど。 それでも、言葉のナイフがどれだけ聞く者の心を抉るかは、少しのあいだに痛いほど伝わったから。
かといって、いきなり部屋に招くのも、無粋というものだろう]
(-65) 2018/11/29(Thu) 09時半頃
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そう、かな……?
[みんなを幸せにできる魔法。 当たり前のように魔法を使う、 同族たちといるときは考えもしなかった。
なんとなく、胸の奥がくすぐったいような そんな温かな気持ちになる]
さっき、別の人間の少女に出会ったときも 驚かれたけど。 カナエの世界には、魔法は存在しないのか?
[この世界にも魔法を使うことが出来ない――適性を持たない種族はいる。 人間もそうなのか、或いは彼らが暮らす世界そのものに魔法を使うための土壌がないのか。 ふと、気になった]
(-66) 2018/11/29(Thu) 09時半頃
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……もし、カナエが魔法を使えたならば。 きっと、僕よりもよい魔法使いになれるのだろうな。
[先程の彼女の言葉を思い出して。 みんなを幸せにできる魔法というのは、カナエやメアリーのような者たちなのではないかと思う]
(-67) 2018/11/29(Thu) 09時半頃
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[そうして、彼女と向き合えば。 燐光に照らされる中、佇む彼女の姿はとても、美しいと思った]
……そう。
[別の誰かの姿が見える。 そう、彼女が口にした言葉に、どう、言葉を返そうか迷う]
……。
[そ、と、彼女の髪に触れる。 前髪を掻きあげれば彼女の視線に合わせるように腰を屈めて。 そのまま、そっと触れるだけのキスを落とした。
そうして唇が離れれば、彼女が何度か見た姿があったことだろう。 違うのは、今までのように消えずそのまま彼女の前に立っているくらいで]
(-68) 2018/11/29(Thu) 10時頃
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ノクスフィグラの……僕らの一族の名前だけど これには「夜の姿」という意味がある。
僕らの一族は同種の者たちの中でも特に変わっていて。 他種族の前に姿を現すことは殆どない。 姿を見せるのは、決まって夜の闇に紛れてのもの。 だから夜に姿を現すもの――ノクスフィグラ、と 他の種族たちからはそう呼ばれている。
夜にしか現れないのもそうだけど、 僕らの一族は他の種族に本来の姿を見せることを嫌う。 若い連中はそれほどでもないけれど、 ある程度年を取った者たちは伝統的に姿を隠したり 別の者に変えて、他の種族の前に現れる。
(-69) 2018/11/29(Thu) 10時頃
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……だから、その。
[気恥ずかしさを誤魔化すように軽く頬を掻いて]
今、君に見えている姿が、 本当の僕、なのだけど……。
[今が夜で、よかったと心から思う。 今の自分はきっと、先程の彼女のように頬を赤くさせてしまっているだろうから]
(-70) 2018/11/29(Thu) 10時頃
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――…。
[重ねていたほうの手を痛くない程度に優しく握る]
僕はね、カナエ。 君のことをとても愛らしいと思う。
その黒髪も、耳の形も 肌だってとても綺麗だ。 それに、君はぱっと見てすぐに目を引くような そういう華やかなタイプの女性ではないけれど 化粧次第では、物凄く印象が変わると思う。
……でも、それよりもね。
僕は、君に花を渡したとき、 お礼を言ってくれたのがとても嬉しかった。
(-71) 2018/11/29(Thu) 10時頃
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あの姿の僕に、君は礼を以て接してくれた。 だから……君に、あのときの 「可愛らしいお嬢さん」に伝えたかったんだ。
僕があのとき、どれだけ嬉しくて 温かい気持ちになったかを。
[呼びかける声音は、迎賓室の前で 彼女に掛けたときのものと同じもの。
あのとき、「可愛らしいお嬢さん」と 呼びかけたのが彼女自身であることがこれで伝わっただろうか?]
(-72) 2018/11/29(Thu) 10時頃
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君の姿かたち以上に、 僕は、君の内側に心惹かれたんだ。
[上着の合わせを握りしめる彼女と 視線を合わせるように腰を屈めて、今度は唇に 二度目の口づけを落とす]
……君を、愛してもいいだろうか? 僕のものに、してしまっても。
[ちり、と心を灼くような そんな独占欲が脳裏を掠める。
彼女の魅力を他の誰かに知ってもらいたいような、 そのまま誰にも知られずにいてほしいような、 それまで名前も知らなかった感情に浮かされながら 彼女の耳朶に、囁く]**
(-73) 2018/11/29(Thu) 10時頃
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カガク、というんだっけ? いつか見た本の中に書いてあったような気がする。
[魔法に似た、それとは異なる技術のこと。 此方でいうとドワーフたちの製造技術が近いだろうか]
不思議だね……人間しかいないというのも そうだけど、そんな世界にエルフや吸血鬼の 伝承が残っている。 もしかしたら、以前人間たちが喚ばれたときに 元の世界に帰った者たちが広めたのかもしれない。
[彼女が語る人間の世界やその神話はとても興味深くて、 何よりそれを語る彼女の表情が穏やかなものだったから]
また、話してくれると嬉しいな。
[こんな時間がまた。いや、これからもずっと、続けばいい]
(-139) 2018/11/30(Fri) 05時半頃
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練習か。 では、そのときは付き合うよ。 こういうときは誰かと一緒のほうが きっと楽しいと思うから。
[調子に乗ると失敗しやすいのは心当たりがあったから ふふ、と微笑って頷いた]
でも、そうだな……。 僕らの魔法は気持ちが萎縮していると 失敗しやすいから。 まずは、気持ちを落ち着かせるところから 始めたほうがいいかもね。
(-140) 2018/11/30(Fri) 05時半頃
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[そうして、彼女の額に口づければ。 ――…まるで赤い薔薇のように色づいた彼女の顔が そこにあった。 その姿はまるで純朴な村娘そのもので]
……。
[なんだか、此方まで気恥ずかしくなってくる。 最初にお会いしたときも、この姿が見えていたと聞かされれば、よりその想いは増して。 はは、と小さな笑いが零れる。 口許を手で覆って目を逸らせば、今度こそ自身の感情が相手に気づかれてしまったかもしれない]
(-141) 2018/11/30(Fri) 05時半頃
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……それは、たぶん。 君を好ましいと、想ってしまったから かけられた魔法に綻びができたのだと思う。
[この魔法は、父や長老たちがこの宴に参加するための条件として、ノクスフィグラの若人たちにかけたもの。 それが此方が意図せぬうちに解けていたのだとしたら、そういうことなのではないかと推測する。
実際、メアリーも僕の姿が変わることに気がついていたのだし]
(-142) 2018/11/30(Fri) 05時半頃
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[言い募る彼女は、実際、とても可愛らしい。 それを、本人が気がつかないというなら尚のこと、そんなふうに思えてならない。
待ってほしいと言われて、涙ながらに離れられたときは性急すぎたかと焦ったものの。 彼女の両手は此方にずっと、添えられたまま。
やがて、ぽつりぽつりと零れた彼女の声に愛おしさは尚のこと込み上げて。 身を寄せてきた彼女が、背伸びをして唇を重ねたときには――…驚くと同時に胸を刺すような幸福感が、そこにあった]
(-143) 2018/11/30(Fri) 05時半頃
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……やはり、君は良い魔法使いになれるよ。 こんなにも、僕を幸せな気持ちに してくれるのだから。
[彼女の背に腰を回して、そうして抱き上げれば。 薔薇色に染まった頬に、首筋に唇を寄せて口づける。
いいのか、なんて。 これ以上聞いてしまうのは野暮な気がした。 年若く、純朴な彼女が全てをくれるというのなら、 僕も、自分の存在を彼女に捧げたい。 いや、それは正確ではないか。 ――…彼女と、自身の。互いの全てを分かち合いたい]
(-144) 2018/11/30(Fri) 05時半頃
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[彼女の細い身体を抱き上げたまま]
ここでは、少し寒いから。 僕の部屋に向かおうか。
[人払いの結界はかけたものの、完全に人が来ないとは限らない。 何より、はじめてはきちんとした場所で手順を踏むべきかと思う]
……。
(-145) 2018/11/30(Fri) 05時半頃
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―――ありがとう、カナエ。 僕を、受け入れてくれて。
[先ほど、彼女自身が話していたように。 見知らぬ世界にたった一人で召喚されて、こんな無茶なことを言われて。 その不安はどれほどのものだろう?
幸せにしたいと、心から思う。 薔薇色に色づいて熱を帯びた華奢な身体も、潤んだ瞳も、何もかもがこれほどまでに愛おしいのだから。
いつか、その胸に宿る不安さえ消すことができるように、と。 抱き上げた彼女の唇に、再度自身のそれを重ねてから宮廷内の宛がわれた部屋へと向かおう]*
(-146) 2018/11/30(Fri) 05時半頃
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―宮廷内・客室―
[彼女を抱き抱えたまま、一言二言呪を紡げば、先程までの景色は一変した。
先程までの中庭の景色は品の良い調度品が置かれた客室と一変する。 此方は詳しくはないけれど、人間たちの言葉でいうなら『テレポート』とか『瞬間移動』とかいうものがこの事象を言い表すのに一番適しているだろう。
抱き抱えていた彼女をベッドの縁にそっと下ろして]
何か、温かいものを用意しよう。
[何がいい?といくつかの紅茶の種類とホットミルク、それから果実の入ったホットワインを彼女に提示する。 希望を告げられれば少しの間のあと、そちらを用意して彼女に渡した。 それから彼女の了承を得てから、彼女の傍らに腰を下ろすと自分の分のホットワインを口にする]**
(-147) 2018/11/30(Fri) 06時頃
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/* 思ったより時間取れてないのがきついというか、ほんと悪いなぁと思う。 これはメアリーにも言えることだけど。
(-148) 2018/11/30(Fri) 06時頃
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/* 本気で明日仕事サボりたいんだが。 お相手可愛くてほんとつらい……可愛い(語彙力の喪失)
(-161) 2018/11/30(Fri) 19時半頃
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―客室―
[手伝おうとするカナエをそっと片手で制して]
大丈夫だよ。 君を此処に招いたのは僕だしね。
それに、僕が君にそうしたいんだ。 お口に合うかは、わからないけれど。
[そう微笑ってそう告げれば、 ややあって湯気の立つカップを二つ手にベッドのほうへと戻ってくる。 温められた赤ワインからは香辛料と仄かに果実の香りが漂っていたことだろう]
(-168) 2018/11/30(Fri) 22時頃
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……うん。よかった。
[美味しい、と。 そう言われればほっとした顔で此方も一口。
普段、口にしているものでも、 状況と共にしている相手が変われば 随分と味わいが違って感じられる。
一番違うのは、胸のあたりになんとも言えない ぽかぽかとした温かさを感じることか。 それは決して酒精のせいばかりではなくて。
――なんだろう。 目の前の少女が愛おしくて、堪らなくて。 まるで、カナエと同じ年頃の少年にでも戻ったような心境だ。 これが、恋というものなのだろうか]
(-169) 2018/11/30(Fri) 22時頃
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[そんな想いは、彼女が芍薬を離して花瓶に差す仕草や 彼女を飾っていたアクセサリーが外されていく様子に、 ぽつりと呟かれたその言葉を聞くたびに、 より一層強くなっていく。
やがて、ドレスのみを残したところで ストンと腰を下ろす彼女。 そんな彼女に肩を貸すようにして背を抱き寄せれば]
カナエは、可愛いね。
[先程からそれしか口にしていない気がするが 実際、心からそう思っているのだから仕方がない]
ほら、もっとよく見せて?
(-170) 2018/11/30(Fri) 22時頃
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[顔と同じく赤く染まっているであろう耳朶に、唇を寄せて囁けば。 背中に回した手でそっとドレスの留め具を外す。 彼女の耳にその音が届いたかはわからないが その直後につぅと、指先と共に背中を滑る衣の感触が届いたことだろう。 ついでに、ドレスの下の下着の留め具のほうも外しておこうか。
彼女が顔を上げたならば、先程廊下で見せた悪戯めいた笑みで返すだろう。 ついでに、先程首筋に唇で触れたときに見つけた微かな傷跡。
自分と離れた後、誰か吸血鬼と接触する機会があったのか。 そのこと自体を咎めるつもりはないけれど。
それでも、こうして噛まれている痕を見れば、 ちくりと胸に刺されたような痛みが奔る。 それが嫉妬だということは薄々と感じていたけれど]
……。
(-172) 2018/11/30(Fri) 22時頃
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[傷跡に唇を寄せると、つぅとその上に舌を這わせた。
ひとたび舌を這わせる毎に 傷はどんどん薄くなっていくだろうけれど。 その代わり、じんわりと浮かされるような温かさと快感とが 彼女の身体に伝わったかもしれない。
[やがて、ひとしきり満足したところで唇を離せば]
ほら、カナエ。 座ったままだと脱がせられないから、 後ろを向いて?
[後ろを向くよう促す。 もし、彼女が此方の願い通りに背を向けてくれたならば ドレスを脱がせて――その背に甘えるように、 啄むようにしてキスを落とした]*
(-173) 2018/11/30(Fri) 22時半頃
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