105 CLUB【_Ground】
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[自分のしでかした事の重大さに気付き、震え、ざわめきと叱責に怯えていたところに伸ばされた手は、血で赤く染まっていて、少しだけ冷たかった。なのに、とてもあたたかに感じた。 声は聞こえなかったけれど、とても優しくて、震えが止まってくれるような気がした。
……その手は程なく、奪われて、身体はまた震えだしてしまったけれど。]
いいのか、おれは……おれのままで。
……うん、おれも、フーのこと……大好きだ。
雨、やんだらな、きっとおれまた、元気するから。 そしたらフー、また、たくさん遊んでくれ……。
[太陽が顔を出して、涙が乾けばいい。 そうしたら、曖昧な「幸せ」が、少し分かるような気がした。]
(-423) 2013/12/20(Fri) 11時半頃
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あいして……?
[>>@155システムで制御された恋愛感情は、”愛”の意味を教えてはくれなかった。 愛されることが大切だと説かれても、どうすべきなのかが理解できない。 けれど、このままでいいのなら。 己の思うままを、素直に出せば良いのなら……]
……ん、わかったん、だぞ……
フー……? ぁ、ふゃ……っ!
[自嘲に、何かと問い返そうとした言葉は、尾を撫でる、いつもよりどこか温かく思える手によって阻まれた。]
ぅゃ…… っ ……グルルッ……
は、ふ……ッ……ん ……?
[手が脚の間へと伸びてくると、ゆっくり、求めるように両脚を開く。 何か、聞こえたような気がしたが、それは、ただの雨垂れだったのだろうか。]
(322) 2013/12/20(Fri) 18時半頃
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[記憶の中の優しい手が、頭を撫でてくれている。 あたたかくて……なのに、少し胸が苦しい。]
たいよう……おひさま、か?
……っふぁ……
[その間にも、欲求は徐々に高められてゆき、下肢に集まった熱は、雄をしっかりと上向かせた。]
(-498) 2013/12/20(Fri) 18時半頃
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ん……わかった、ん、だぞ……。
[>>@159フーの服をしっかり掴んだままで小さく頷く。 わざわざ口に出さずとも、耳や尾、全身から、感情など筒抜けになってしまうのだろうけれど。]
あぅ、ぁ……、ふ……ゥ、……っ
そこ、は……くすぐっ、た……ァ、 ヒぁっ!
[行為より、耳元に落ちた優しい声に、耳と背筋がピンとした。 今までの職務的な行為からは感じ取りにくかった、微かな熱がそこにはあった。]
フー……、いまの、が…… いまの……
[声がもっと聞きたいと、顔を上げ、耳を震わす。]
(325) 2013/12/20(Fri) 18時半頃
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……フー…… 、ぇ、あ……? ……ッ!
[不意に、フーの手が目隠しに触れてきた。>>@161 目隠しの内側で、咄嗟にギュッと瞳を閉ざす。]
───……。
[身構えるよう、手足を小さく強ばらせ、フーの動きに神経を集中させたのだが]
……ぁ……。
[目隠しが締め直されると、微かな、落胆の息が漏れた。]
ありがとう、だぞ……。
[緩くなっていた目隠しを、直してくれた。 研究員なら、自分を”買う”者でないのなら、それが当たり前なのに。]
(326) 2013/12/20(Fri) 19時頃
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[フーの、黒縁眼鏡に覆われた瞳がどこを見ているのか。 それを知ることは今はできない。 おそらく、目隠しがなかったとしても、知ることはできなかったかもしれない。]
……ぁ、ッ…… フー……、もっ、と………
[前だけでは物足りないと伝えるよう、尻尾を揺らして腰を浮かせる。]
……こっち、も……欲、…… ……?
[落とされた呟き>>@162、その意味を理解出来るはずなどなく。 ただ欲求を伝えるように身を寄せる。]
……ぴァ
[素肌に触れた銀のロケットが、ちょっと、ひんやりとした。]
(327) 2013/12/20(Fri) 19時頃
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ぅぁ……。
[違う、と緩く首を振る。>>@166 ぬくもりが失われたのは、声だけではなく、愛撫を施してくれる手もまた……体温とは違うところで、熱が消え去ってしまったような気がした。]
ん、ぅん……。
[けれど、その冷めた声さえ、今は熱を煽ってくる。 そういう風に、つくられてしまっている。 頷き、掴まれるままに尾から力を抜いて]
あ ……びゃ、っ……!
[>>@177咥えられた瞬間、びくんと身悶え、顔をフーの肩に押し付けた。]
フー……ぅぁ…… ャ……ッ ……ぁ、ぁぅ……っ
[性器を舐められるのにも近い快感に、手を離されているはずの雄からは、透明な雫が溢れ始めた。]
(330) 2013/12/20(Fri) 19時半頃
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[厭なはずなどないことは、何より、身体がよく示している。 けれど、思い出してしまった温もりが、ズキズキと胸の奥で痛みを増す。]
……う……ェぅっ……
[小さく肩を震わせる。 湿った尻尾と、いきり勃った雄を擦り合せられれば、逆毛立ち、こそばゆいような刺激に熱が増す。]
ぅあっ……フー…… フー……っ……!
[けれど、まだ足りない。 もっと欲しいと、縋り付き、涙交じりの声を漏らして]
(334) 2013/12/20(Fri) 20時頃
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───っ。
[耳に感じる甘い刺激。 けれど、響いた言葉は、深く胸に突き刺さって]
……ぅ、ぅ……
[涙が、結び直された目隠しを濡らしてゆく。]
(-517) 2013/12/20(Fri) 20時頃
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たんない、んだぞ……。
フー……、もっと、欲しい、ん、だぞ…… っふァ……!
[震える声が、時折、上擦る。 満たされたくて、貪欲に求めてみたところで、それは一時しのぎにしかならない。 分かっているのに、そうしないと己を保つことすらできない。
決定的に、何かが足りない。 足りないことは分かっているのに、それが何なのか……分からない。]
フー……ぁぅ、っ……ン ンぐ、ぅ……っ
[顔をうずめた肩先、口元に触れた服に、牙を立て、噛み付く。 何度も何度も、荒い呼吸で熱を逃がしながら、繰り返す。]
(335) 2013/12/20(Fri) 20時半頃
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ぅ、ん……、っ……
[>>@170辛いのは、焦れる刺激ばかりを与えられる、身体ばかりではないけれど。 けれど、今は身体を満たすことしかできない。]
フー…… ぅ、ぁぐっ……
ぁっ、 クぁ……ッ
[しがみつき、言われるままに下肢の力を弛め、差し込まれる指を一本ずつ呑み込んでゆく。]
(339) 2013/12/20(Fri) 21時半頃
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[耳に触れた唇は、とても優しかった。 とてもとても欲しかった、懐かしい温かさ。 けれど今は、それが、逆に苦しくて]
う…… ……ッ、ぅ……
[目隠しのしみは、どんどん広がっていったけれど]
……、ん、ぅ……んッ……!
[自分が泣けば、フーも泣いてしまう。 だから、これ以上は泣いてはいけない。 堪える為に噛み付くのは、フーの、服だったけれど……]
(-531) 2013/12/20(Fri) 21時半頃
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ん…… はゃ、く…… ほし……ん、だ、ぞ……
[触れた唇に、耳が震える。 早く埋めないと、苦しくて、とても耐えられそうにない。]
……ッ、 ぁアッ……! フー……ぅ、ッ……!
[侵入してくる尾は己のもの。 けれど、自らは動かさず、今はフーの手の動きに任せる。]
ぇ、あ…………
……ぅ、ん……
[噛んでいい、そう言われても、はじめはどうしても躊躇った。 けれど、晒し出された肌の熱を感じてしまえば、抑えることなどできるはずもなく]
……グ、ルル……
(347) 2013/12/20(Fri) 22時頃
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[緩く、皮膚を傷付けないように、牙を立てる。 噛むというよりは、舐めるかのように。
時折、頬に触れる金属。その下に、疵痕があることは知っている。]
ぅ、……、。
[触れようと、指を伸ばし……引っ込めた。]
(348) 2013/12/20(Fri) 22時頃
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[>>@179フーの手を借り、深くまで呑み込ませた己の尾は、まるで、自分のものでないような気さえした。]
フー……? ぅあ、 ヒ、っ……!
[不意に前に触れられ、擦り上げられ、甲高い声をあげると同時に背を反らせた。]
ぁ……、ふぁ……っ
ん……ゥぅ……ッ ……ァ、 クハ……っ、……
[牙は一瞬、フーの肌を離れたが、またその温もりを確かめようとするように寄せられる。
言われるがまま頷いて、ゆっくりと引き抜き、また深くへ押し込んでを繰り返すたび、逆立つ毛が内壁を擦り、そのたびに、掠れた短い声を漏らした。]
(354) 2013/12/20(Fri) 23時頃
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ぅぁ…… フー…… ぅ、っ?
[後孔から漏れる水音と、窓を打つ雨音に混ざる呟きを、獣の耳はたしかに拾った。 また、涙が堪えきれなくなりそうになり、抑え込もうとするかのように、噛み付く牙の力を少しだけ強めた。]
う、ゥ、……ルル……ッ……
[喉を鳴らし、擦り寄る。]
(-551) 2013/12/20(Fri) 23時頃
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ゥ、……グルッ……
[喉の震えが牙に伝わる。 強く噛んでしまいそうなのを堪え、けれどそのぶん、縋る手指に力が籠もる。 それでも、傷には触れない、触れてはいけない。 ……指先が震える。]
ガ、ぁ……ッ、ぅあ、ァ……ッ……!
ぁ、ぐっ…… ひァ……! フー……ッ、 そこ、は……ッ、ゥァ……!
[先端を指先に剔られた雄は、またとぷりと、先走りを溢れさせた。 ぐしゃぐしゃに湿った尾は、痩せて、けれど欲のままに内壁を擦り、蹂躙する。]
ァ、ぁ……ッ……
[背が反って、牙は一旦、フーから離れた。]
(357) 2013/12/20(Fri) 23時半頃
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ぁ、ぅガぁ……ッ、 ……!
[手淫に促されるように、吐き出される熱。 びくびくと身を震わせると、後孔は尾を締め付けて、その刺激でまた小さな波におそわれる。]
フ……ぅ、ぁ、ぁ ッ…… …………、っぁ……
[力を失いかけた手で、再びフーを掴まえようとして……伸ばしたところに、それはあった。 けして触れてはいけない、銀色の……]
(358) 2013/12/20(Fri) 23時半頃
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───……。
[熱に浮かされたまま、殆ど、無意識に。
爪は、その鎖へとかかる。]
(-566) 2013/12/20(Fri) 23時半頃
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───!
[かつんと、金属が床を叩く音がした。 その音に、揺らめいていた意識が覚醒する。]
あ、おれ…… ぅぁ……
[制止されるよう撫でられた手は、きっと、震えていた。]
(-575) 2013/12/21(Sat) 00時頃
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[金属が床に落ち、音をたてる。 触れられたままの手は、まだ少しだけ震えていた。]
……フー……
おれ……
[絶対に触れてはいけないものに触れてしまった。 また、同じ過ちを犯した。
声を震わせれば、もうひとつ……牙の先に、ほんの少しだけ、鉄錆を思わせる味があった。]
フー……!
[頭を撫でられても、汚れを白衣に拭われても……声を聞いても、震えが止まらない。]
(367) 2013/12/21(Sat) 00時頃
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なぁっ……おれ、 おれ……!
[工場で、あれだけ厳しく躾られた。 痛い目にも何度もあった。
出荷までに余計に費やした時間、金。 それが一体、どれ程のものかは分かるはずがないのだが、誰かの言った「手間取らせて」「金がかかる」という言葉は覚えている。
>>@189何事もなかったかのような声が、逆に辛い。 涙はもう目隠しなどで押さえきれない。 両手を撫でられたまま、先程噛み付いてしまった首筋に顔を寄せ、小さな傷口を何度も舐める。 血の味が消えても、それでも、何度も。]
(373) 2013/12/21(Sat) 00時半頃
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…………。
[やさしい言葉と。 何度も手を撫でられて、頭を叩かれて、漸く身体の震えが止まった。]
でも、おれ……
[顔を上げる。 口の中に、もう血の味は少しも残ってはいない。]
……いい、のか……? だいじょうぶ、なのか……?
[それでも、問う声にはまだ不安が現れる。]
(-588) 2013/12/21(Sat) 00時半頃
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/* けっこーふかいわ!!!!!
(-601) 2013/12/21(Sat) 01時頃
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[目隠しの上から涙を拭われ、縞模様と同じ色の髪をくしゃくしゃに撫でられて、漸く、落ち着きを取り戻す。]
フー……
ごめんなさい、なんだぞ……
[そして、漸く謝罪を口にする。 平気だと、そう言われても、自分がやってしまったことが、なくなってしまうわけではない。]
…………。
(381) 2013/12/21(Sat) 01時頃
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[この牙と爪が、人間を殺めるだけの力を持っていることは知っている。 何度も、いやというほど教えられた。]
買ってもらえる……なのか……?
けど、おれ………ここ
[けれどそれ以上の言葉は、乱暴に髪を撫でる手に阻まれた。]
(-606) 2013/12/21(Sat) 01時頃
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……あ。
[手が離れてゆく。 追うように伸ばした手は、淡々とした声の前に、虚しく空を切った。]
ゆ、き……?
[雨音は、もう聞こえなくなっていた。 むしろいつもより、静かな気さえした。
振り返り、窓へと視線を向ける。 フーの立ち去って行く足音がした。]
……フー!
[慌ててまた、振り返る。]
(383) 2013/12/21(Sat) 01時半頃
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おれ……! おれ、まだ、ここにいたいんだぞ!!
[声は届いただろうか。
何故そんなことを思ってしまったのか、分からない。 分からない、けれど……だから。
だから、思ったままを叫んだ。]
(385) 2013/12/21(Sat) 01時半頃
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フー、ッ……!
[呼び止めようとする声は、氷の言葉と、重いドアに阻まれた。 べたりとその場に脱力したまま、いつもと違う足音が遠離って行くのを聞いていると、また、目元が熱くなってきた。]
……ぅ、ぐっ……
[もう必要のなくなった目隠しを外し、涙と鼻水をぐしぐしと拭う。]
おれ、ここにいたら……だめなのか。
[自分がどういう存在で、何の為につくられたか。 それを知らないわけではない。 何故なら、何度も聞かされたから。]
(390) 2013/12/21(Sat) 02時頃
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[「雪、綺麗だぞ」 フーがそう言っていたことを思いだし、ゆっくりと、四つ足で窓辺へ向かう。]
……これ、なんなんだぞ……?
[ひらひら、ふわふわと、白いものが舞っていた。 それはたしかに、花弁のようで、羽根のようで……]
………。 びゃっ!
[窓に手を伸ばし、触れたガラスの冷たさに、驚いて手を引っ込めた。
雪は、花弁のようで羽根のようで、とても綺麗で、静かで……。 なのに雨よりずっと冷たくて、雨よりずっと……]
……雨より、かなしいんだぞ…………
[舞い積もる雪を見つめたまま、暫し、涙を拭うことすらできなかった。]
(396) 2013/12/21(Sat) 02時頃
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